殺人鬼 2023-04-15 18:52:00 |
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なくても困らないしな。なんか言ったか?(特別を失くした日からもう特別を作ることはやめたが作らなければ失くすこともないため、特に困ることも失くすことに怯えることもなく。特別なんてないほうが楽なのかも知れない、とすら思い始めていて。そんな中、相手が何かを呟いたような気がしたが内容までは聞き取れず聞き返し。)だからって肩を抱く必要はないだろ。(書店に着いた際に振り払ったのは自分だが迷子にならないようにというのならば手を引くくらいでも良かったはずで。離れたがっているのは否定出来ないが今の現状は殺人鬼と目撃者。わざわざ言葉にしなくともそう思ってしまうのは当然で。助手席に無理やり押し込められてしまえば自分に出来るのは行きと同じく車窓から流れゆく景色を眺めるだけで。行きのスムーズさに反して帰りの進みは遅く同じ道でもこんなに違うのかなんてことを思い。)
ん…? いえ、何でもありませんよ(彼の言葉で無意識のうちに独り言を言っていたことに気付くと首を横に振る。同時にどうやれば彼を自分の特別だと認識させるかを考える。褒めるか、甘やかすか。とりあえず勉強を教えて、問題が出来れば褒めてあげよう。たくさん褒めてあげれば、そのうち自己評価も上がって、特別だと気付くのでは無いか)より密着させた方が容易に離れられないでしょう? 今のキミは反抗的ですからねぇ…私も出来ればお仕置なんてしたくないので、なるべく逃げられないように考えた結果です(キミの為ですよ、と言わんばかりの顔で彼を見つめる。仕置をしたくないというのは本心だが、なるべく手間を掛けたくないというのが実の理由で。車が動かないので早々とハンドルから手を離し、深々とシートに寄り掛かっており)
…?そうか。何でもないならいい。(聞き返しても言わないということは自分に向けて話した訳ではないのだろうと解釈して。自分だって独り言を言うことはあるしその内容までわざわざ聞く必要もなく。しかし何故相手はいきなり特別だなんて話をしてきたのか内心不思議に思い。いや、そういえば相手は昨日からやたらと自分に対してお気に入りやら特別という言葉を使ってきていたことを思い出し。)密着なんてしなくてももっと他にいくらでもやりようあっただろ。(しっかり腕を掴んだり何かしら密着しなくても済む方法があると訴え。自分たちを知らなく今後会うこともない人たちばかりならばここまで気にしないかも知れないが。自分だってお仕置きは嫌だが知り合いに勘違いされるのも嫌で。)
やりようですか。キミはわがままばかりですねぇ(年頃の男子らしく恥ずかしいのだろうか。それとも相手が自分だからだろうか。自分がやりたいから、そんな理由では不満なのだろうか。いや不満なのは密着されることだろうか。だったらもう少し素直に言うことを聞いてくれれば良いのにと思ったが敢えて口には出さず)…ヒマですねえ。あっ、そういえば蒼クンは好きな人とかいたんですか? どんなタイプが好きですか?(渋滞にハマって何もすることがないので、彼の学校生活について聞いてみる。彼の嗜好について知りたいので好きな人について聞いてみる。この手の話は盛り上がりやすいと聞いたことがある。伝聞なのは学生時代から今日に至るまで、恋バナなんてしたことがなかったからだ。彼は素直に答えてくれるだろうかと期待しながら返答を待ち)
…寧ろこの状況で謙虚な奴がいたら見てみたい。(どう頑張ったところで今、自分が相手の支配下に置かれていることは変わらず気持ちだけでもしっかり持っていないと相手に屈する気がして。そう考えての反抗なのだがそれを我が儘と捉えられるのは心外で。ただ反抗心がプライドからなのか強がりなのかは定かではなく。)……は?唐突だな。好きな…いや、好きな奴もタイプも特には。(相手の唐突な問いに一瞬、面食らったような表情を浮かべ。しかし好きな人やタイプと聞かれてもこれだと思い浮かぶような人物はいなく。実際のところ、まだ同性の友人の遊んでいる方が楽しいし恋愛に差程、興味はなく。友人と遊んでいれば家族のことを考えなくて済む、というのが大きな要因かも知れないが。思い浮かぶ対象がいない以上、特にないと答える他なく。)
この状況だからこそ、では。キミは私が人を殺す所を目撃して拉致されました。普通ならば殺人犯に拉致された時点で恐怖で反抗なんてしないのではありませんか? キミ、余程精神力が強いのですね(昨日から思っていたことを彼にぶつけてみる。拘束した上で拉致した時点で自分は彼が恐怖で精神を病むのではないかと予測したが、実際は自分を睨めつけて反抗心を顕にする。多少驚いたが面白かった)やはり最近の子は恋愛に淡白ですね。友達と遊んでいる方が楽しいのでしょうか。…まあ私も恋愛にはあまり縁はありませんが(最後に人を好きになったのなんて覚えていない位前だったと思う。何にも代え難い娯楽を手に入れてからは、恋愛のことなんてすっかり頭から抜けていた)
あんたの思い通りに動くだけなら生かされてても心がないのと同じことだ。心まで明け渡してあんたの言いなりになるつもりはねーよ。(相手の思い通り、それは自分の中では相手の人形になり下がるの同意で。自分の意思も思惑も持たず従順にしていれば大切にされるかも知れないがそんな生活は望んでおらさず。感情を押し殺して生きていくより少しリスクはあれど抵抗することを選び。)さぁ…俺はそんなだけで他は知らねーよ。(あくまで興味がないのは自分のこと。高校生ともなればちらほらと恋人が欲しい、なんて言ってるいる生徒もおり。幸いにも自分の周りの友達はそういったことは言わないが。)
ふふ…良いですね。そのはっきりとした意思。蒼クンのそういう所、好きですよ(堂々と言い放つ彼を見て目を細める。どうやら彼は自分に反抗し続けるようだ。ならば当然脱走も次々と図るだろう。だったら自分はその強固な意思に敬意を持って、全力で阻止しよう。いずれ自分のものになってくれるまで)キミはスタイルも良く顔も可愛いのでモテそうなイメージでしたが、興味無いのですか。もったいないですねえ。宝の持ち腐れですねえ(あまり容姿に言及すると気を悪くされるかもしれないが、本心で思っていることなので遠慮なく口にする。ようやく渋滞が緩和され始めると、ゆるゆると上体を起こしてハンドルを持つ。アクセルをゆっくりと踏み込み、そのまま道なりに車を進める)
…そりゃどーも。嬉しくねーけど。(褒められているのか馬鹿にされているのかそれとも子供の戯言と思っているのか相手の声音からは一切読み取れず。相手がいくつかは知らないが相手より子供なのは間違いなく戯言だと侮られているのならはば寧ろ都合はよく。警戒されるよりは侮られるほうが隙は突きやすく。)言っとくけどスタイルがいいかどうかはともかくとして男子高校生に向かって可愛いは褒め言葉じゃねーから。(確かに自分は腕っぷしはともかくまだ少し幼さの残る見た目は格好いいという部類ではないだろう。自覚はしているものの相手に指摘されては分かりやすく不機嫌な声を出し。声が不機嫌なのは無意識なのか意識的か。車窓に流れる町並みがスムーズになったことが渋滞の緩和を知らせ。)
おやおや。気を悪くしてしまいましたか。申し訳ありません。しかし事実としてキミはとても可愛らしい…おっと、これではまた気を悪くしてしまいますね(あからさまに不機嫌に返されると、クスクス笑いながら彼の顔を一瞥する。幼さの残る顔立ちをコンプレックスに思っているのだろうか。照れ隠しで言っている風には見えないので、本当に可愛いと言われるのが嫌なのだろう。やはりカッコイイと言われたいのだろうか。自分が学生時分は可愛いからもカッコイイからも程遠い存在であったため、あまり理解出来ず。あまり彼の機嫌を損なっても大変だから、可愛いと言って困らせるのは時々にしよう。そんなことを考えながら車を走らせていると、ようやく自宅に着く。渋滞に巻き込まれたせいで些か疲れを感じ、エンジンを止めると、ふうと息を吐く)着きました。さあ家に入りましょうか(運転席から降りると回り込み、助手席のドアを開けて言う。助手席のドアを自分で開けるのは気遣いもあるが、彼の突然の脱走に対応するためもある)
…その言い方は謝る気ないだろ。(全面に不機嫌を顕にした声を出したにも関わらずまた可愛いと口にしかけた相手に投げやりに呟き。小学生くらいまでは可愛いと言われてもあまり気にしなかった気もするが中学生ともなると思春期なため可愛いは複雑だし格好いいと言われるのも照れ臭く。高校生となった今では可愛いは最早、褒め言葉ではなくなり。相手が褒め言葉のつもりで口にした言葉だとしても自分はそうは受け取れず。だからといって格好いいと言われても素直に受け取れるかどうかは別で。知らない道とはいえそんなに長時間走ったわけではないということは自宅からもそう遠く離れた場所ではないのだろう。とは言っても普段通らない場所。土地勘もなければ周りに何があるのかもわからない。脱走するにしてもこの辺りの地理を覚えるのが先で。)……ああ。(相手の家に入る。受け入れたくはないが今は従うしか選択肢がなく。返事をするのも認めるようで癪だが無言でいるのも何か違う気がして短く返し。)
んふふ…正解です。……さあ、早速ですが勉強しましょうか(投げやりな彼の反応を見て満足そうに笑う。彼は嫌なことは嫌だと正直に反応してくれる。愛想笑いも取り繕うこともしない。おかげでこちらは普通に会話できる。ただ彼の考えていることについては、注意して見ておかなくてはならない。表情は素直だが、虎視眈々--被害者である彼にこんな言葉が適当か否かは分からないが--と脱出の機会を探っているに違いない。今は情報が不足しているため自分に従っているが、時が経てば必ず何かするに違いない。彼の企ては必ず全力で阻止すると決めた以上、益々彼から目が離せなくなる。リビングに彼と入った途端に勉強をしようなどと言う。自分は勉強を苦だと思ったことは無いが、彼からすればきっと勉強は苦痛に違いない。苦痛なことをやらせるのは可哀想だ。それでも学生に勉強は必要だから、と自分と彼の分のコーヒーを入れながら自分に言い聞かせる)
今から…?明日で良いだろ…。(先程の書店での遣り取りに若干、疲労の色を滲ませ。主に原因は気疲れで。周りに見られていないか、脱走出来る隙はないか、それに比べて相手の意地悪という嫌がらせと色々と気を張っていたせいで折角、拘束も解かれ外に出れたというのに余計に疲れた気がするだけで。家に着き監禁されている身ながらも少しでも身体を休めたいと思っているのところに掛けられた勉強という言葉。持っていた参考書が入った袋を机の上に置き椅子に腰掛け。正直要らぬ気を回して疲れたこの状況で好きでもない勉強に集中できる気はせず。そもそもテスト前に勉強するだけで平均的は取れていたため普段の予習復習やテスト前以外の勉強なんて進んでしたことはなく。確かに監禁されている以上、授業を受けることは出来ないがそれはテストとて同じことで。それともテスト期間には学校に行かせてくれるのだろうかと一瞬、過ったがそんなに甘い訳もなく。学校になんて行かせては脱走しても大丈夫だと言っているようなもので相手の性格からしてそれらないだろうと思い直し。)
明日からは事務所での仕事があります。ゆっくり勉強を見てあげられるのは今日位ですから。……でもそうですねえ…少し休んでからにしましょうか。疲れたならソファで寝ても構いませんから(勉強が苦痛な気持ちは分からないが、彼の顔に疲れの色が見えれば少し考えたあと、休むことを提案する。自分と関わると疲れるのだろうか。監禁されている状況で、自分のような異常者と話していれば疲れるのも当然かもしれない。少し可哀想に思う。だが可哀想な目に遭っている様が何とも可愛らしい。出来ればもっと可哀想な目に遭わせたい。だがそれはエスカレートしていくと、彼を獲物の一人にしてしまいそうで。いくら気分屋で衝動が抑えられない時がある自分でも、彼を手に掛けてはいけない。そんな気がする。一瞬沸いた殺人欲求を誤魔化すためにコーヒーを一口飲む)
別にわざわざあんたに付いててもらわなくても…それに勉強なんてしなくても何とかなるだろ。(余程、勉強が嫌なのか相手に教わるのが嫌なのか頑なに首を縦には振らず。そもそも弁護士ということから頭が良いことはわかるが教師のように教えることは出来るのかとちらりと視線を向け。勿論、教師でも教えるのが下手な教師はいるし自分たち生徒側にしてもある程度の理解力が必要なことはわかっていて。自分は理解力が凄いと言うわけではないが教師の言っていることはなんとなく理解出来るレベルで。確かに昨日は色々とあって眠りは浅く今日も疲れたのでソファーの誘惑に眠りたくないという訳ではないが相手の前で無防備に寝たらどうなるかわからない。殺されることはないにしろ用心するに越したことはなくて。)
その目…さては疑ってますね? 弁護士ごときが勉強を教えられるのかと。ご安心ください。親戚の子の勉強を何度か見ていますので。勉強は大切です。何においてもまずは勉強が必要です。頭を使わないと怠惰になってしまいます(彼の視線に気付くと誇らしげに言う。親戚の子供の勉強を見ているだけで偉くも何も無いのだが、彼の疑いを払拭できるはずと期待に満ちた目で。彼がソファに移動しない所を見ると、勉強が如何に大切かを説く。頭を使わなければ、脳は活動を低下させてしまう。そして怠惰になる。怠惰は無気力を呼び、無気力は人間としての感情を失わせる。人の命を奪っている自分が、怠惰も何も説得力に欠けるだろうが、今まで何人もそういう人間を見てきた結果で。彼を服従させるのならば無気力でも構わないが、自分が望んでいるのは融和と共存なので、彼には学ぶことを大切にして欲しいのだ)
いや、あんたは得体が知れない部分もあるし…もしかしたら弁護士の資格とは別に教員免許でも持ってるのかと…。勉強意外でも頭を使うことはあるだろ…。というか親戚の子っていくつだよ?(普通に考えれば弁護士と教師では選択する学部も違うし専攻も違ってくるので不可能だが高校生になったばかりな上、進学する気は全くない自分にはそこまで大学に関して詳しくはなく。頭を使わなければ鈍るというが相手にバレない脱出の方法、脱出のルート、家に戻るにしろ警察等に逃げ込むにしろその後の身の振り方等と勉強以外でも考えることは山積みで。だがその内容まで話してしまうと警戒を強めかねないし拘束も強まるかも知れない。その結果、食事の際も手の拘束を解いて貰えず相手に食べさせてもらうしかないという状況になるかも知れないと思うと口が裂けても内容は言えず。親戚の子を見ていると言っても幼かったり自分よりかなり年上なら意味がなく。)
生憎、教員免許には興味がなかったもので。弁護士資格は興味があったから取ったんです。…彼は中学生ですから…14歳といったところでしょうか。……まあ2歳差程度ですから誤差の範囲ですよ。誤差。(他人の子と接する教員よりも、殺人犯と密に接する機会が多い弁護士の方が惹かれた。仕事をしながらでも自分の遊びの参考がいくらでも見つかるから。彼らが起こした事件の資料に目を通していると、自分ならこうすると妄想をし、それを実行に移す。弁護士としては最悪だが、自分としては最高だ。胸が高鳴り、ゾクゾクとした感覚が背を伝う。親戚の子供についての質問を受けると何となく察する。彼はきっと自分とその子の年齢差を気にしている。口にしてから思ったが、中学生と高校生では教科の範囲も、学習する単元も違うので一概に比較できない。中学生と高校生という言い方ではなく、2歳差という言い方をして誤差の範囲だと主張し)
それ、取ろうと思えば取れたってことか。中学生
?いや、2歳差でも中学と高校じゃ色々とちがうだろ。中1と中3とかならともかく。(相手の言い草だと興味がなかっただけで教員免許も興味があれば取れたように聞こえ。しかし相手が殺人をする際にもっと楽しめるために弁護士になった等とは考えも及ばないため、知る由もなく。弁護士というのは基本的に加害者の味方で。それが仕事だとは理解していても被害者の遺族からは恨まれてもおかしくなそうだとも思い。相手はその辺は平気なのだろうか。それともそれも仕事だからと割り切っているのか。それとも相手自身もそうだから、なのだろうか。等と考えを巡らせ。親戚の子供が中学生と聞いて更に懸念は増え。同じ中学生同士や高校生同士ならば2歳差でもあまり気にならないがそれが中学生と高校生となると別で。)
古今東西の試験というのは堅実に勉強し続けければパスできるのですよ。……論より証拠。とりあえずやってみましょう!分からないところがあったら聞いてください(頭の良し悪しはあれど、堅実に勉強を続けていれば如何なる試験も突破できる。自分はそう考えていた。自分は勉強を生活の一部に組み込み、毎日学び続けた。その結果司法試験を1回で合格することができた。主張の根拠はそんな実体験からきていて。彼に痛いところを突かれれば誤魔化すように、袋の中から英語の参考書を取り出し、適当な所を開いて彼の前に置く。ついでに胸ポケットから取り出したペンも同じところに置き。開いたページは長文の問題。ざっと目を通した感じ、中学英語の応用といったところか。教師の言っていることが何となくでも理解できる彼ならば、問題なく解けるのではないかと予想する)
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