スレ主 2023-04-06 01:16:23 ID:896f7f474 |
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>10 鶴丸国永、路地裏ALL
【路地裏/雛沢・加奈江】
路地裏に入った途端に嗅覚を突く濃い鉄の匂い。
ずる…ずる…ずる…
加奈江「…………」
無数の人か化け物かも知れぬ屍の山の上で赤黒い血塗れ姿のまま血を啜り続ける一人の少女は顔を上げて――やって来た何者か…銀髪金眼に白の和装姿の青年(鶴丸国永)をジッとその長い黒髪の間から紅い双眸で覗く――
それは本能的な威圧とも――(相手)を品定めする様な視線とも言えた――
場の空気が一気に凍てついてゆく。
>16
>11 レイチェル・ガードナー、ホークス・アイ
【南部住宅街/マーフィー・シーカー、ゾンビ×9(増加中)】
マーフィー「…何だ、あの子(レイチェル)も怪我をしてるのか?」
――真後ろで撃ち抜いた動く死体(ゾンビ)が血と脳漿を飛ばして倒れているにも関わらず何処と無く夢遊病患者めいたイメージの覚束ない足取りで此方へ向かって歩いて来る。
その様子に精神的なショックだとか…件の(人喰い病)の発症初期段階という忌むべき想定がニット帽の傭兵の脳裏に思い浮かぶが―少なくとも(民間人の救出)が自分達(U.B.C.S)が雇い主(アンブレラ)から受けた任務…
(感染)していようがしていまいがまだ正気なら――救出対象だ。
マーフィー「急ぐんだ、奴ら(ゾンビ)が集まって来てる!」
TAN!
TAAAAN!
今度は正面から少女(レイチェル)からはっきり見える形で右肩に食い千切られた傷を持ったオフィスレディ風のゾンビと腹部に大穴が空いて其処から内臓をぶら下げる作業服姿の工事作業員らしきゾンビが襲い掛かってくるが、再び響いた二回の銃声と共にそれら二体とも正確にヘッドショットされて脳漿を散らして斃れる。
―漸く薄まった霧の中、住宅の一つの開いたドアからガーゼと包帯を巻いた右脇腹から血を滲ませながらもアサルトライフルを構えた兵士の様な装備と格好のグレーのニット帽を被った男(マーフィー)が促すように片手で招いているのが見えるかも知れない。
一方
彼(ホークス・アイ)から掛けられた声に対して――返事は無く、ただゆっくりと歩み寄ってくる。見れば近付いて来る誰も彼もが明らかに(人間)ならば致命傷になる傷を負っているにも関わらず――
一体は首があらぬ方向に曲がり
一体は胸部に幾つも穴が空いて血を滲ませて
一体は顔が半分(欠けて)いる。
それらが目の前の彼(ホークス・アイ)に喰らいつかんと確実に迫っているのだった。
>14 沖田 BAR・アシュリー周囲ALL
【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム、ゾンビ×18(増加中)】
ダグラス「…どうやら“ツイてる生きた人間”は俺たちだけじゃないらしい。」
ジム「へっ?」
チャカッ
不意に濃霧の中から聞こえてきた誰かの疲労感の混じった声、――割と小さかったが不気味な静寂が支配するこの場所では耳を澄ませば聞こえてしまう。改めてジムが様子を伺おうとしたとき、ごつい壮年の私立探偵はその地下鉄職員のジャケットのポケットに仕舞われていた45口径(M1911A1)を無言で勝手に引き抜くと…おもむろに構えて
ジム「!?ッアンタ何を!」
DON!DON!(銃声)
狙い済ました二点射撃、霧の中で銃声が二度響き――謎のサムライブレードを駆り伸びてくる手を切り伏せながら移動している彼(沖田)の背後から不意に腕を伸ばし捕らえた(異形)に撃ち込まれる。
ダグラス「おい!其処のお前!此処まで来れるか!?――必要ならカバーする!」
BARの外へショットガン片手に飛び出し、入口付近で構えながらそう大声で厳つい探偵は呼び掛ける。
>12 レティア 廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング/ことも、屍人×1】
ひゅっ
からんころっ(離れた床に小石の転がる音)
??「■おぉ■やぁ?■ど■なた■?」
不意に何処からか投げられた小さな小石が静まり返った廃屋敷の中で乾いた音を立てて転がり――リビングへ一直線に歩いていた割烹着姿の(ナニカ)の気を引き付ける。
??「■■だれ■か■いらっしゃ■る■の?■」
ずっ…ずっ…
足を引きずりながら小石の落ちた方向へ歩き出す割烹着姿の(屍人)
すすすすすすすすっ
その間を駆け抜ける赤いリボンのついたカチューシャにうさぎのリュックを背負った小さな少女(ことも)は
ことも「こっち」
と小声で彼女(レティア)に呼び掛けてキッチンの方へと走ってゆく――どうやら人と姿は異なれど、彼女(レティア)を(悪いモノ)とは考えていないらしい。
>12 ペルーテ、倉庫地帯ALL
【倉庫地帯/???※怪異発生中】
――かさりっ
かさかさかさかさー
かさかさかさかさかさかさかさかさかさ――
声に応じる様に暗い倉庫の中から聞こえてくるのは金属音では無く何か節足動物辺りの耳障りな足音――それも一匹や二匹では無いらしくかなりの数らしい。
薄気味悪い暗がりの中からまた異質な(ナニカ)が現れようとしている…とも捉えられるだろう。
まだ姿は見えないがそのイヤな音はイヤな気配と共に徐々に近付いて来つつある様だ。
【少々分けます】
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