匿名さん 2023-04-01 20:23:56 |
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…溺れさせるまでさ。
( 耳元で囁かれた低い声色には、僅かに肩を揺らし。彼がこちらに溺れてくれないなら、引きずり込むだけ。自分以外に目が向けられないように。彼の背中へと手を回すとしっかりとした彼の体を自分の方へ引き寄せ、しかしえしだとばかりに彼の耳元でそう囁いて満足気に笑みを浮かべて。)
意外と強情で寂しがり屋。やっぱお前のそういう所が好きだよ。
(易々と胸の内を明かさない性質ではあるが、相方から貰い受けた愛のある悪戯は本人の顔を紅くさせる位には効果覿面だった。
普段から体を鍛えている身であるとはいえ、体格差があるので相手の腕にスッポリと覆われてしまってはまるで敵わない。鍛え抜かれ筋肉が引き締まっている胸部へと顔を埋め、飼い主に甘えている犬のようにぐりぐりと押さえつけており。)
…ふ、なんだ大型犬みたいだな?
( 自分の胸元に顔を寄せつけ大人しくすっぽりと収まる様が可愛らしく思わず口元が緩むのを感じる。彼と恋人になれたことで、これまで抑えていた感情が溢れだしてくるようだ。こういう感情も認めてしまえば、案外やっかいだったものが可愛く思えてくるもので。彼の背中を撫でながら、満足気に微笑み。)
…ンだよ、もっと甘えても良いだろ。普段はこんな事絶対しないから。
(相手の前にいるとすっかり気が緩み、カッコ悪い所を見せたとしても平気になったのは長らく抱えていた恋心をすんなりと認めることが出来たからだろう。まるで大型犬の様と喩えられて照れ隠しの表れか口を尖らせて、つぶらな目を細めて満面の笑みを浮かべて。)
(/諸事情により数日置いての返信となりました。すみません…!)
あぁ、こんな風に素直に甘えてくれるのはかわいいもんだ。
( 彼の素直な甘える姿には愛しさだけが込み上げてくる。普段からこうやって素直になってくれればいいのだが。人のことを言うが自分も少しは素直にならないとな、なんて自嘲じみた笑いを浮かべて。)
(/大丈夫です!)
はは、アレクに可愛がられるのなら、悪くはねぇなあ。
気分が乗るうちにもう一杯、やっとくか。
(顔を上げ相手の面と面を向き合わせる状態になった後は、照れ笑いでも無く、涼しくも無邪気ないつもの笑みを浮かべていて。今朝の俺はこうして相棒と新たな関係を結ぶことになるなんて、終ぞ知らなかっただろうと思いながら。)
そうだな、もう一杯。記念に乾杯し直そう。
( 彼から名残惜しげに離れると、再びそれぞれのグラスにウィスキーを。改めて自分と彼との記念に乾杯でもどうかと、グラスを彼に向けてみれば、やはりその表情はどこか嬉しそうでいつもよりテンションも高い。)
良いぜ、今日という新たな記念日に乾杯しよう。
(相方に注いでもらったウィスキーのグラスを持ち上げて縁同士を合わせれば、部屋に軽やかな音が響く。普段と比べやや上機嫌な表情を見せる相手のことが愛々しく思われて、まるで悪戯をしかけた子供のような無邪気さをもった笑みを返してからごくりと呑み干して。)
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