匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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さっきの理屈なら丸にしたのに。
( 単なる自己評価なのか此方の事情を汲んでくれたのかは不明だが、彼女の名前を不正解として扱うのは言わずもがな。ただし唯一特例があるとするならそれは先程告げられたような場合だろうと、自明の前提を省いた結論だけを静かに紡いで。けれども結果的には最終問題も正答として扱われ、合計すると〝仲良し度〟のスコアは70点。それなりだという所感に応じるように〝まあまあ仲良しで賞〟として飴玉が渡されるも、現時点での最低ラインらしいと聞けば多少なり残念に思う気持ちもあり、ちゃんと仲良しを自負するだけのペアが参加していることへの感心もあり。自身のパートナーも何かしら思うところがあるようで、しばらく手のひらに乗った小さな包みに目を落としていたけれど、悄然と席を立った折にまだミッションがあると知らされ、誘導されるまま二人で並び立ち。手短に説明された要求は終わり良ければ全て良しの精神に基づき、それらしいポーズを取らせることで得点に関わらず参加者を仲睦まじく帰そうというもの。その際掲示のため高得点ペア、それから希望ペアも写真を撮ってもらえるのだという提案を丁重にお断りし、再び前例のない選択に主催クラスを仄かに動揺させた後、難題の〝仲良しのポーズ〟について悩む暇もない「それじゃあせーのでいきましょうか、せーの!」のスピード感に気圧され、咄嗟に肩を組むべく少女の肩を抱き寄せて )
( 掲示できるほどの高得点は取れなかったけれど、希望者サービスで写真を撮ってもらえると聞けばぜひと申し出をしたかったものの、それよりも早く彼が断りを入れてしまえば、写真欲しかったなあ…としょんぼり控えめに肩を落とし、たったひとつのお土産だけを制服のスカートのポケットに仕舞い込むと。流れるように〝仲良しのポーズ〟を求められては双眸をぱちり瞬きつつも、ろくに考える暇も相談する暇もなければ、恐らくここは安牌にピースだろうかと若干彼側に体を寄せ外側の手をピースにしながらにこり笑みを浮かべてみせるけれど、同時に肩に手を添え抱き寄せられては目線を前方にそのまま笑みを固めて。『はい、おっけーです!お疲れ様でした~』との声に、ぎし、とぎこちなく隣の彼を見上げては頬をじわり染め )
っ…、きゅ、90点くらいないですか、これ…!
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( / たいへんお待たせしました…っ!繁忙期ピークは過ぎたのでこれからは大丈夫かと思います、かつてないほどお待たせしてしまってすみませんでした…!!引き続き何卒よろしくお願い致します。 )
…や、違くて、肩を──
( 引き寄せた華奢な体躯から此方へ腕が伸ばされることはなく、取ったポーズがただ両者の距離を縮めただけの図になればそこに誤解が生じるのは当然のこと。当惑の眼差しを向ける少女に対し、慌てて手を退け釈明を述べようとするものの、次の挑戦者が訪れては押し出される形で退出を余儀なくされ、伝わるのは僅かに上昇した体温によって存在感の強まった香水の香りばかりで。去り際渡された証明書代わりのスコアが記された紙は相手か自身の手の中。廊下に出てから再開しようとした弁解も改めて考えるとあの場面で肩を組むこと自体おかしな気がして、特に求められることがなければそのまま有耶無耶にしてしまうだろうか )
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(/ 繁忙期のお仕事おつかれさまでした…!とはいえこれからもお忙しい時期は続くでしょうし、またお時間が取れなそうな時はいつでも仰ってくださいね◎ そしてこちらも大幅に遅れてしまってすみません…!!
更に恐縮ですが、11/2、11/3がおそらく終日、11/5が夜のお返事が難しくなります。何卒ご承知おきくださいませ。※蹴り可 )
( 今日会った時や移動中は全然気が付かなかったけれど、ぐっと距離が縮まったからかふわりと香るほろ苦い柑橘系の匂いが鼻腔を掠めてはそれにも意識を取られ、手に持たされた紙に記されたスコアの低さは今は気にならなくて。廊下に出ると疎に行き交う生徒や来賓の中、スコア用紙を周りと遮るように仕切り代わりに顔辺りを隠しては、双眸を伏せ鼻先を少し彼の方へ近付けて、すん、と香りを嗅ぎ。近付くことで仄かに香る匂いは、よりその人の傍にいたくなるような、人々を魅了する所謂フェロモンのようで。犬ほどの嗅覚はさすがにない上、文化祭で周りにはいろんな香りが飛び交っていれば柑橘系とまでしかわからず、双眸を開き顔を上げては小首を傾げて )
傑さん、今日なにか付けてます…?なんか、柑橘っぽい…?
…あぁ、香水すかね。
( スコア用紙に隠れだす少女の姿に、誰か見つかりたくない相手でもいるのかと先の方へ視線を投げるも、さりげなく一歩前に出ようとした視界の端を小ぶりな鼻が掠めては顔ごとそちらを向き。無垢な好奇心に触れてようやく彼女の行動に得心がいくと、〝柑橘〟のキーワードで思い当たる一つを呟くように口にする。具体的な香料を説明したところでほとんどの高校生には馴染みがないだろうと、言葉の代わりに取り出したのはアトマイザー。落ちかけの手の甲を柔く掴んで、目隠しの役目を果たした紙切れの裏面に香水を吹き付けて次は即席の試香紙へと変えたなら、固定していた手を解放することで確認を促し )
こんな匂い?
香水、──…わ、この匂いです!
( 見に纏ったこともなく、さや姉やねねぽんが付けている時があるなあ程度の認識の香水。小ぶりな円柱状のアトマイザーからぷしゅっと一度吹き掛けられたスコア用紙は、間近に香らずともふわりと二人の空間内に香りを広げそれに瞳を煌めかせては、肯定しながら肺いっぱいに香りを取り込んで。普段香水を付けない自分は髪を解いた時に分かる程度のフローラルなシャンプーの香りだったり、付けた直後のハンドクリームの香りだったりその程度だろうけれど、長く留まる香水の香り──それも好きな人の香りとなれば自然と頬が緩み一瞬でその香りの虜に。ふにゃふにゃと柔らかく表情を綻ばせながらいい匂いだと伝えては、これをそのまま持っていれば自身にもその香りが移るだろうか、とスコア用紙を数秒見つめたのちに彼へと視線を移し問い掛け )
いい匂い…、…この、仲良し結果の紙ってわたしが貰ってもいいですか?
うん、持って帰ってもどこに仕舞っていいか分かんねぇし…。
( 船上パーティーだったりハンドクリームを紹介する時だったりに言及していたため、少なくとも香りものへの忌避感は無いと踏んで付けてきたわけだけれど、思いの外の好感触を得られれば彼女はこの香りにどんな印象を持ったのだろうかと緩んだ面差しを眺めつつ想像し。先程までのクイズと違ってその正解が語られることはないながら、数秒置いて再び交わった眼差しには欲するような色が混じり、元より相手に託すつもりだったことも相俟って打診には迷うことなく肯く。辞退理由は建前でも何でもなく、ただの顧客とも純粋な友人ともつかない絶妙な立ち位置にいる少女との思い出を、部屋の中でどう扱うべきか判断がつかないからで )
わあいっ……、つ、次こそはもっと仲良し目指しましょうね!
( 〝彼の香りを纏った紙〟を貰えることに素直に表情を綻ばせながら喜ぶものの、その実は70点という微妙な仲良し度のスコア用紙だということを思い出しては、確かに誇って飾れるスコアではないなあと一筋冷や汗を流しながら改めて用紙を眺める。四つ折りに畳んで制服の胸ポケットへとしまっては高校生生活の最後の文化祭だというのに、両手にぐっと拳をつくりながら次こそはと意気込んでみせると、数時間の間は自身がそうして身じろぐ度にふわりと胸ポケットから同じ匂いが仄かに香るだろうか )
文化祭、今年で最後なのに?
( ほくほくと綻んだ顔が秋の空気ほどまで冷えたのを横目で捉えると、切り替えるように明るく振る舞う相手へ素直な疑問の体で悪気のない口出しを。ただリベンジはともかく仲を深めようとする気概まで否定するつもりはないので、一呼吸ぶん置いて続けた言葉は励まし半分本音半分といったところ。もし彼女がそれに振り返ったとしたら、瞬きまでの間ばかり短く目を合わせるだけで、伝わったことを認めるや否や自分はさっさと前方に向き直ってしまうだろうか )
…、本当に仲良し目指すなら、そんな点数よりこっち見てた方がいいんじゃないすか。
そんな数字に惑わされないで…、…──へ。
( 現実的な指摘を受けては、今年で最後なのに仲良しを目指す必要がないと言っているのかと思って、小さく頬を膨らませながら視線を逸らし訴えていれば。続く言葉に短く一音を漏らし、顔をぱっと向けては僅かな時間だけれど彼もまたこちらを見ていて視線が交わり、どき、と胸が高鳴って瞳を揺らし。一瞬呼吸も忘れるほどにときめけば、早々に前へ向き直ってしまう彼を「─…い、一生見てます!」きらきらと瞳を煌めかせながら見つめて。それに制止を求める声を掛けられ、他に行きたい所がないか尋ねられるようなら、えぇ…と若干不満そうな声を漏らしつつも次なる目的地である着せ替え写真館へと誘おうか )
それは見すぎ。
( 勢い余った全力の応答には自分から勧めたにも関わらずあっさりと梯子を外し、足を向けるのは次なる教室。演劇部主催の〝着せ替え写真館〟はおおよその制限時間内に好きな服を好きなだけ着て写真を撮ってもらえるという出し物らしく、凝った看板の先からはきゃっきゃと弾む声が漏れ聞こえていて。受け取ったチラシによればこの高校指定の学生服からコスプレチックなものまで幅広く取り揃えているらしいが、男性用と女性用が並んで掲載されているせいかこれからの展開に嫌な予感が走り。相手が行きたいと言うからその場では黙って了承したものの、入るにあたっては事前に釘を刺しておこうか )
…俺は撮らないすからね。
え、……最後の文化祭なのに…。
( 学生服から始まり、メイド服のほかチャイナ服に赤ずきんや狼男、吸血鬼に軍服や最近話題のアニメのコスチュームなど、文化祭のために一式レンタルしたらしい衣装たちがずらりと並んでいるらしく結構賑わっており、チラシを眺めながらあれも似合いそうだしこれも似合いそう、と彼に似合いそうな衣装を想像してうきうきと瞳を煌めかせるけれど。そこへ水を差すように一言忠告を受けては、煌めいていた瞳はしゅんと落ち込んだように、双眸を半分伏せながら視線を逸らすことで哀愁漂わせつつ呟いて )
( 期待に胸を膨らませる少女が己の発言により一転、萎えた向日葵のように首を垂らしてしまえば、それ以上主張を押し通すのは難しく。貴重な青春の時間と大人げない意地の重さの差は天秤にかけるまでもないが、そう容易く決心がつくものでもなく、葛藤の最中に順番が回ってくると出迎えた女子部員に連れられて教室内へ。撮影中のもう一組も列に並ぶ客たちにも単身で挑もうという猛者は見当たらず、インスタントカメラを持った撮影担当の彼女に「衣装はどれにしますか?」と尋ねられては観念したように隣に委ねる。何が選ばれても素直に受け容れ、撮影ブース裏の更衣スペースで着替えを済ませたその後は、並んだ途端に「設定は?」と当然の如く演劇部らしい無茶振りに晒されることになるはずで )
……、どれがいいんすか?
……!えへへへ、全部似合いそうで迷っちゃいますね。えっと、それじゃあ…──
( しょんぼりとした様子を装って──とはいえ彼に参加する意思がないことが残念なのは本当だけれど、自分だけ写真に写るのもなあと思っていれば、衣装を選ぶ直前観念したように選択権を委ねられては水を得た魚のように瞳をきらきらと煌めかせる。王子様みたいなのも良いし、軍服だったり狼男も可愛いしかっこいい。たくさんの種類の衣装を目の前に、想像を膨らませながら顎先に人差し指を添えつつ悩むと、ふと自分の学校の制服に目を向けて。制服姿なんて見たことないもんなあなんて考えては、この絶好の機会を逃すわけにもいかず、彼には制服を頼み。もし彼が同級生だったり先輩だったりしたなら、毎日喜んで学校へ来るのに。そんな日をつい夢見てしまっては、彼には悪いけれど自身は着替えないまま写真撮影となれば、もし何か言いたげな視線を注がれるようなら〝まずかったかな…〟と思いつつも、逃れるように視線は合わせないまま写真撮影を頼もうと )
あ、じゃあ放課後デー……放課後の先輩後輩風でお願いしますっ!
…着たいより着せたいなんすね。
( 書生服、修道服、アンティークドール、白衣、カフェの制服、動物をデフォルメした着ぐるみ等、守備範囲も着替えの手間も種々様々だが、見れば見る程どれも似合いそうにないなという自己評価に反して少女の瞳に光が増しては、要望に応えて紺色のブレザーに袖を通し。突然の問いも然ることながら瞬時に答えられる彼女の対応力も驚くに値するもので、オーソドックスな設定が固められる横で置いてけぼりになっているうち、主催側の撮影準備が整った様子。そのままシャッターが切られるものと棒立ちでレンズから目線を若干外しているも、気が付けば担当の女子生徒は此方に迫ってきていて、「放課後の先輩後輩です。やる気ありますか?」と謎に詰められる事態となり。直後に始まった演技指導は遠慮会釈なくてきぱきと行われ、聞いてないと釈然としない気持ちはありつつもプロ意識に負けて指示に従えば、あれよあれよという間に〝人懐っこく話し掛ける後輩とちらりと振り返る先輩〟と〝先輩の指差す先へ一緒に注目する二人〟の写真が収められて。そして無事に次の衣装決めになった折、もし自身にも意見が求められたなら「全部似合いそうで迷うす」と耳にしたばかりの台詞で選択権をそのまま返そうか )
わたし、傑さんが先輩なら風邪引いてても学校に来そう…。
( 自分が通う学校の制服に身を包んだ彼はもちろん漏れなくかっこよくて、本当は自身のスマホの中にめいっぱい収めたいものだけれどそこは他の人の目もあり我慢して。写真を撮ってもらう間中、胸をときめかせひとときの夢のような時間を楽しんでは、合間にぽつりと呟きつつチークで彩られたようにふわふわと頬が色づきながらの二種類の構図で撮影をしてもらっては既に満足げに。次なる衣装決めではさすがに自分も何か着ないとと、たくさんの衣装を前にどうしようかと迷い彼へと伺ったなら同じ言葉で返されると、どれも好きというだろうかと真剣に衣装を眺め。端から端まで眺める最中、『これ、まだ着た人いなくない?』『めっちゃ可愛いけど、正直顔を選ぶもんね…』なんてひそひそとした声が部員から聞こえてくると、どんなものだろうと気に掛かりそちらへ目を向けては、確かに可愛らしいその衣装は着る人を選びそうだけれどとても目を惹くもので。「わあ…」と感嘆の声を漏らしたなら最後、ぱち、と部員と目が合ってしまえば『これ、着てみませんか…!』と輝く瞳で勧められることとなり。あれよと言う間に彼の前に袖を通してきたのはアンティークドール──ロリィタ調のワンピースで。オールドカラーの繊細なレースとフリルがあしらわれたワンピースにお揃いのヘッドドレスとおでこパンプス姿で簡易的な着替えスペースから出てくると、可愛らしすぎないかと恥じらい薄く頬を染めながら、もじもじと人差し指同時を合わせつつ瞳を逸らし問い掛け )
……ど、どうでしょうか…。
( コンコンとドアを2回ノックしたのち / 扉の奥から相手の顔が覗いたなら、赤い目の吸血鬼の姿がそこに / 中世貴族風の服装にマント / 両目にはカラコン / 昨年と同じ付け牙 )…トリックオアトリート。血(ベリージュース)、ください。
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(/ 文化祭の途中ですが、ハッピーハロウィン!本編は一度中断して、犬の日交流が終わってからお返事させていただきますね* )
ハッピーハロウィ、ん…、( 首から提げたロザリオを両手で添え持ち / ヴェールからストレートの髪を垂らした修道女姿で振り返れば / 彼の姿を視認するなり固まり、胸ずっきゅん! )──…か。かっこよすぎませんか…っ!?天才すぎます、似合いすぎますっ!あ、血ですね、いくらでもどうぞ…!( きらきらめろめろの瞳で、はわはわ / デキャンタに入れたベリージュースとグラスが背後のテーブルにありながらも / 最早この身を捧げてもいいと襟口に指先をかけ )
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( / ハッピーハロウィンです!とってもピンポイントで、吸血鬼絶対似合うな~今年やってくれないかな~って思ってたので、とてもテンションが上がりました…!文化祭一時中断了解です、よろしくお願いします* / 蹴り可◎ )
( 神聖な姿に一瞬息を呑むも、喋りだせばよく知る彼女で纏う空気も緩み / ちらりとロザリオの存在を確認すると / 室内へ静かに踏み入り、背後の扉が閉まる音を聞いて )…今年は素直に渡してくれるんすね。助かります。( 視界の隅に映るベリージュースには目もくれず / 呟くように言って、身を差し出されるまま流れるようにシスターの腕を引き )
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(/ 安定の以心伝心でこちらもテンションが上がりました…!ひな季ちゃんの修道女姿も清楚が大爆発していてとてもお似合いで、でも中身はいつもの天真爛漫なままで、現在進行形でギャップ萌えを体感しております…。昨年も好みど真ん中でしたが、今年も今年で眼福すぎて、背後様とハロウィンに感謝です…!※蹴り推奨 )
ふぇっ…?( この雰囲気、既視感がある / 微かに瞠目した瞳を揺らし、頬にじわり赤みが差しつつも抵抗はせず / 腕を引かれるまま彼のスペース内に進み )そ、そうですよ、シスターは慈悲深いものなので…っ。( きっと去年のように後ろのベリージュースを取るのだろうと思いながらも / 心臓はどきどきと早鐘を打ち / 赤い瞳と視線は合わず、やや下方を彷徨わせ )
…怪物相手でも?( 非現実な双眼で泳ぐ瞳をじっと見下ろし / 襟口に指を引っ掛け、その裏側をなぞるように滑らせては / 目印でもつけるように首筋の辺りに指を置き / それでも抵抗がないようなら「…じゃあ、いただきます」と洩らした次に / 白い肌へ〝それ〟をぐさりと突き立てて )──…あー…、ストロー挿さんないんで無理すね。( 声色も表情も変えぬまま淡々と / ストロー派の吸血鬼 )
……、え、うそ、本当に…──ぅぁ、( 答えないまま抵抗はしないでいると淡々と進みゆく展開に直前焦りを見せ / 首筋に指を置かれると、きゅ、と双眸と唇を引き結び / ちくりと首筋に立てられるストローの先に小さく声を漏らせば / 双眸を開き、ぽかん… )──…す、ストロー使う吸血鬼とか聞いたことないです!( ぶわりと耳まで赤く染め / 首に提げたロザリオ手に持ちぶんぶん振り )今ジュース入れてあげますから、そっちにストロー使ってください…。( してやられたような羞恥心に小さく頬を膨らませつつ / くる、と振り向いて用意したジュースに向き合いながら「びっくりした…」と零し )
使わない方が良かったすか?( 綺麗に引っ掛かる相手に思わずふっと破顔して / しかし赤く色付いた頬へ一瞬湧いた〝美味そう〟という怪物らしい思いまでは口に出さず / 漸く使われたロザリオにやや遅れて気が付くと、「う…──」とやられた振りで後退り )──…ひな季さん、( その位置からテーブルに向き直った背へと呼び掛け / もしそれに彼女が振り返ったなら / 改めて全身を目線で辿った後、もう戯れの気配のない面持ちで )今年のも可愛いすね。
それはそれで心臓に悪いです…。( 頬をぷくぷくと膨らませつつ抗議 / 破顔した表情ももちろん心臓に悪くて / 困ったように眉尻を垂らしながら、密かにきゅんきゅん / 〝効果あるんだ…〟ほう、と手元のロザリオ見つめ )はい、──…っ、( デキャンタに両手添え持ち上げ、ジュースをグラスに注いでいれば / 呼び掛けにまた振り向いたなら、掛けられる言葉にほわほわと頬が色付いて / ことりデキャンタ置くと / 鼓動速まるばかりの胸に手を添え、眉尻を垂らしながら / ぽつ )ほんとに心臓に悪い…、ありがとうございますっ、傑さんはかっこよすぎです!( 双眸ぎゅむ! )…そうだ、わたしからもトリックオアトリート、です!( はっ、と思い出しては / グラスに注いだジュースを両手で持ち、ずいっと彼へ差し出しつつ )
…ん、似合ってるけど、シスターには向いてないすね。( 用意されたベリージュースの方へゆったりと歩みだしつつ / 情緒豊かな修道女に好意的な微笑こぼして )マントの裏…に、懐中時計風のお菓子缶があるんすけど。取るかどうかは、慈悲深いシスターに任せます。( 差し出されるグラスを「どうも」と受け取って勧め通りにストローを挿せば / ひとくち飲んでから、隠した宝の在処でも語るようにお菓子の位置をぽつり / 正面に立ったまま動かないことで無抵抗の意思を示し )
えっ…えっ?……、騒がしいということですか…?( ぱっと花咲く雰囲気の直後、広がる思考の宇宙 / 上下するテンション / ややあって考えついたのはそれ )わあ、欲しいです!欲しい…です…、えっと…。取っても良いんですよね…?( お菓子があると聞けば瞳を煌めかせるけれど / 真正面から動こうとしない彼に微かな動揺を見せ、瞳を揺らし / 隙があるようでないような / 両手を広げ構えて、じり… / さながらコアリクイの威嚇ポーズ )
…、まぁ大体そうすね。少なくとも懺悔聞いてもらうような感じには。( 大意では当てはまる評価にあっさり頷き / 教会に居る様を想像するも、粛々と耳を傾ける姿は浮かばず )良いすけど…、できればあんまり乱暴じゃないやり方にしてもらえると。( 構えを取ってにじり寄ってくる相手に不穏な予感 / さすがにたじろいで、マントのお菓子が入っている側を空間を作るように腕で軽く持ち上げ / ベリージュースを受け取った後にまで悪戯するつもりはなく )
…ひ、ひとりくらい元気いっぱいなシスターがいたって良いと思いません?悩みも吹っ飛ぶかもしれませんよ!( 衝撃マークを小さく浮かべ / 双眸を不等号にしながら〝わたしだって!〟の気持ちで )身ぐるみ剥ぐとかじゃないので…。…いきますよ、えいっ!( 困惑の汗を一筋 / 肩の位置まで上げていた腕を胸下辺りまで下ろしては、ひと呼吸分の間のあと / 正面から、ぎゅ / 彼の背後を手のひらで探り〝お菓子どこだろう…〟 )
…まぁ、そうすね。俺はひな季さんなら、元気いっぱいなシスターも良いと思います。( 秒速手のひら返し / のように見えて当初からの衷懐を告げているだけ / あくまでも〝相手なら〟を強調して )──……、…悪戯の方に切り替えたんすか?( 突然の密着に一瞬ぴたりと硬直 / じき背中の辺りで縦横に動く手の感触があれば、戸惑いの色を隠せずに / されるがままになりつつ控えめに尋ね )
ですよね!傑さんのお悩み、いつでも聞きますからね。( わかりやすく、ぱあっと晴れやかな笑み浮かべれば / シスターらしく両手の指を絡めて組み / 解決できるとは言ってない )お、お菓子探してるんです…!ええっと──…あった!( その体勢のまま見上げては、至って真剣な表情で主張 / じきに指先に硬い物の感触が当たると、〝!〟と双眸をぴかり / 引き取るように腕を前に持ってくると / 「わあい、お菓子!ありがとうございますっ」にこにこ表情を綻ばせ )…あ、わたしからもちゃんとありますからね。( ジュースと一緒に置いていたハロウィンの飾りの中からパンプキンバスケットを手に取り / はい、と彼の前へ差し出し / 中はブラウニーの上におばけの顔を描いたマシュマロトッピングの手作りお菓子 )
悩み…は特にないんすけど、元気貰いに通ってもいいすか。( 申し出に応えたい気持ちは山々なれど、困ったことに悩みと聞いて思い当たる事柄がひとつもなく / 代わりに別の口実を見つけて会いに行こうと )……、なるほど…。( 言いたい事は色々あるところ、その全てをぐっと飲み込んで / 感情のこもらない納得 / 彼女の捜索が長引けば長引くほど落ち着かない様子が顕著になってゆき / 解放された瞬間には肩の荷が下りたかのように密かな溜め息を吐いて / けれど今日初めて目にする無邪気な笑みにより、すぐに慈しむような表情へと塗り変えられ )…かわいいな。( 手のひらにブラウニーを受け取って呟いた一言は、お菓子そのものに対しても、作ってくれた相手の健気さに対しても / 徐に左右の付け牙を取り外しては、テーブルの方へと視線を投げ / それから貴女へ )お菓子とジュースで、これからハロウィン後夜祭するすか。ふたりで。
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(/ お返事お待たせしました…!ハロウィンイベ、逆巻側からはこれにて〆とさせていただきます。今年もとびきりの反応と手作りお菓子をありがとうございました…!新たな甘い思い出もまたお菓子箱へ大事に仕舞わせていただきますね*
さて、次は犬の日交流の予定でしたが、変更なく進めてしまって大丈夫でしょうか?今回はなしにして本編に戻る方をご希望であれば、その旨お伝えください…! )
いつでも、ぜひ、いくらでも…っ!( ただ会うだけ、なんてことにも表情はぱあっと嬉しそうに輝き / 両手をぐっと握りながら、食い気味に答え )えへへへ、ありがとうございます。これはね、にこにこお化けでこっちはいたずらお化けで、ちょっとずつ表情変えてるんですよ。( 〝かわいい〟の言葉にはもちろんお菓子のことかと思って、褒められて嬉しそうに八重歯見せ破顔し / ひとつひとつ指差しマシュマロお化けの種類を答えていれば / 後夜祭のお誘いに瞳を煌めかせては、深く頷いて )するっ…!えへへ、乾杯しましょう!( もう一つのグラスにジュースを注ぎ入れたなら、彼のグラスと高々に合わせようか )
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( / いえいえ、こちらこそですので!おかえりなさい*
こちらも〆とさせていただきました。去年と絡ませながらの、でも一味違う二度目のハロウィンとっても楽しかったです…!まさかのストロー派にふふっと笑ってしまったのは言わずもがなです。ありがとうございました!以心伝心も嬉しかったです*
次は犬の日交流イベで大丈夫です◎ 11/11までは実質犬の日なので、まだ充分に間に合います…(?) 特に内容の方をお考えでなければ、こちらからお迎えしてもいいでしょうか? )
(/ 犬の日はまだ続いていた…?()でも正直普通に考えたら11/11だし、猫の日に合わせるなら1/11だし、11/1って微妙な日付ですよね…( 小声 ) 丁度内容をどうしようかと悩んでいたところだったので、お言葉に甘えてお迎えお願いしてよろしいでしょうか…?こちらは蹴り可です! )
わーんっ!傑さん傑さんっ、見てください、ついに…ついにわたしにポメ耳が!( 扉をばーん!と開いては / 双眸ぎゅむと不等号にしながら慌てた様子で頭部指差し / 黒髪の上にちょこんと生えたポメ耳、お尻にもふさふさ尻尾 )
……、生え…てるんすか?これ。( 毛布にくるまって座っていたソファの上で双眸を瞬かせ / 肩に引っ掛けたまま近づくと、つぶさに観察して / 試しに人差し指でちょん )
( くるまっている姿がかわいい… / きゅんと胸の高鳴り覚えると呼応するように尻尾ゆらり )はい、起きたらこんな状態で、引っ張っても取れなくて…ついでにこんなものが枕元に…。( ちょんと触られるとポメ耳が震えるように、ぴく / 瞼を伏せながら、すごすごと両手で差し出すのは白色の首輪で / 金色の骨型プレートに〝ポメ季〟との文字 )
…………。…なるほど。( 受け取ったそれに目を落とすと押し黙り / 長い長い逡巡 / やがて全て承知したかのごとく小さく呟いては、徐に手中の首輪を相手の首へ装着 / その状態で「ポメ季さん」と呼び掛けたのに返事があったなら、ひとまず頭を撫でてみて / それから、より喜ぶポイントを探るように顔周りを順に優しく撫でてゆき / 表情と尻尾と耳の具合で評価 )
へっ……は、…わんっ。( どうするのか、瞼を持ち上げ眉尻は垂らし気味にじっと見つめていれば / やがて装着された首輪に小さく衝撃マーク浮かべ / プレートの名前呼ばれ、〝はい〟と言おうとするけれど口から出るのは犬言葉 / 撫で受けてはすぐに、嬉しそうにぴこぴこふさふさ揺れる尻尾 / 頬から顎付近を撫でられたなら、表情ふにゃり緩め / リラックスするように耳下げ、尻尾もゆったり揺らし )うう、傑さんの手…気持ちいいです…。
…だいぶ本物に寄るんすね。( 口を衝いて出たような鳴き声に、未知と遭遇する感覚で視線の高さを合わせてじっと観察 / ふさふさの尻尾が止まることなく揺れ続けるのを視界に捉えては、此方の表情も自然と緩むけれど / 犬の可愛がり方をよく知らず、片手で顎の下を撫でつつ片手でスマホ検索 / 結果は〝食べる〟〝遊ぶ〟〝寝る〟〝抱く〟と単純で / とりあえず一つ目から実践することに )ポメ季さん、腹減ってないすか。何か食べる?
…え、食べたいです!( ふにゃりとろける中 / 何調べてるんだろう、と彼が座る隣にちょんと両手を置いて気にしたところで / スマホ画面覗き込む前に、〝食べる〟にポメ耳がぴこんと反応 / 瞳を煌めかせながら答えては、尻尾の動きがぱたぱたと増え )えへへ、おやつは~別腹~。( うきうきとした様子で鼻唄を歌い )
すっかりご機嫌だな…。ここで待ってて。( 最初の慌てようは何処へやら、順応の早さに思わず小さく笑むと / 立ち上がりざまにもはや慣れた手付きで頭のてっぺんをよしよし / 邪魔になってきた毛布はソファの上に残して / 少しして戻ってくる腕の中には骨型ビスケットや棒つきキャンディ、シリアル他、見つけただけのお菓子を全部抱え )
わん!( 撫で受け満足そうに双眸を細めてひと鳴き / 彼が食べ物を探しに向かったあと、残された毛布をじっと見つめ、そわ… / ソファに片膝乗せるように横向きに座っては、彼の香りが残る毛布に身を包み「傑さんの匂いがする…」と、ぽつ / 気分ほわり / 彼の戻る気配に、はっと顔を向け )──…わあ、お菓子いっぱいですね!?( 尻尾ぱたぱたと瞳は煌めかせ )
どれがいいか分かんなかったんで、とりあえず全部。( 戻ってくると相手のものになっていた毛布に数秒目を留め / けれどそれだけ / ポメ化による嗜好の変化への懸念を語りながら、テーブルの上にお菓子を一つずつ綺麗に並べてゆけば / その傍に座し、彼女が選ぶ間甲斐甲斐しく落ちかける毛布を何度でも掛け直して )
パーティーみたいで楽しくなりますね!どれにしようかなあ…。( 並べられるお菓子たちに、嬉しそうに破顔させ / うきうき喜ぶ尻尾のせいか、落ち掛ける毛布を何度も直されるのに気が付くと )傑さんも一緒に入りましょっ、寒いでしょ?( 寄り添いつつ毛布を広げては、お互いの肩に掛かるように羽織り / それから再びお菓子に目を向けると、骨型ビスケットを指差しては窺うように顔を覗き込み )──…これ、一緒に食べたいです。いいですか?
…さっきより暖かい気がする。( 素直に毛布の片側を肩に掛けては、隙間を埋めるように遠い二の腕をくっと引き寄せ / 湯たんぽ代わりの体温に小さく息吐いて / 彼女の問い掛けにそこから腕だけ伸ばすことで肯定の意思を示したなら / ビスケットの袋を掴み、引っ込めた内側で開封 / 摘み上げたひとつを相手の口元へと差し出して )──…ん。……はい。
!、…ほんと、ぽかぽかします…。( 隙間が埋まれば、ぽぽ、と上気する頬とぴこぴこ触れる尻尾 / あったかいのは頬も / 〝あーん〟をしてもらっては、吸い寄せられるようにビスケットをぱくり / ぱあぁ、と煌めくオーラ放ちつつ / くっついている至近距離で、彼にもしたいとおねだりを訴え )おいひいです!いつも以上に風味がよくわかるような…!──…あのっ、傑さんにも、あーんってしたいです。くち、開けてください!
──…こうしてると見なくても分かるな、尻尾の動き。( 背後の毛布が活発に揺れて、堪え切れずに時間差で柔らかく吹き出せば / 隣にそっと目配せ / そのまま食べる姿を微笑ましげに眺めるも、要請には目線を外してノーを返し / あくまでも此方が世話する側だと言わんばかりに前髪をわさわさ撫でて / ビスケットをもうひとつ取り出し、再び口元へ )…や、俺は、いま飼い主任務中なんで。
じ、自分の意志では止められなくて…!騒がしい尻尾ですみません…。( 恥じらうように淡く頬を染めながら、双眸をぎゅむ / 手を後ろへ回して自分の尻尾をむぎゅ、と掴むけれど / 手からはみ出た尻尾の先端ぴこぴこ / 任務中だと断られてはポメ耳ぺたんとしょげさせ / くーん…と寂しげな声漏らしつつ、差し出されたおやつは食べて / はっと電球マーク浮かべてはポメ耳立たせ、期待した瞳で見つめ )んむ、……じゃあ、後でならいいってことですよね!
いいえ。見えないけど、俺の尻尾も同じくらい揺れてるんで。( 掴んでも尚勢いよく動く尻尾にまたふっと息洩らし / 泰然たる態度で対応しては、本気とも冗談ともつかない調子でカミングアウト / 一方で食べさせることへの閃きには容赦なく / 即答するなりわんこそばよろしく次のビスケットを指の先に準備して )ひな季さんに戻ったら保護者任務すね。
…──っ…な、なんで、どうして?( 〝!〟と双眸を開き / 嬉しそうに瞳に煌めき差し込みながら、そわそわ顔を覗き込み / 尻尾ぱたぱたぱた / 不満を溢しながらも、指先に備えられたビスケットは条件反射の如くぱくり / もぐもぐごくん / 人差し指同士を合わせてもじもじしながら、でっちあげ任務 / ちらりと見上げ )もー、任務ばっかり!……、わ、わたしだってお嫁さん任務がですね、…。
……、好きだから。…もふもふ。( 緩んだ空気から一転、虚を衝かれたように息を詰まらせ / 問われるまま眼前に迫る瞳へついぽそりと好意を白状するも / 咄嗟に頭から生える毛並みに触れ、直前の言葉を誤魔化して / 此方もちらりと隣を窺ったせいでまともに視線がぶつかり / 無言のまま見つめ合った数秒後、正面へ逸らしてから普段通りのつれない返事を / しかし想像してしまったのか、相手のために摘んだビスケットは無意識に自分の口へ / もぐもぐごくん )…まぁそうすね。今回みたいに、朝起きたら突然夫婦になってたら。
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