匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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…水瀬さんのだよ。
( 顔のそばで喋られる状態から解放されて密かに息を吐いた次は、横から二度目を求める接近。今さら撤回もできず、何より先程の光景が蘇りかけて大人しく同じ言葉を繰り返しては、犬相手に撫で癖がついてしまったせいか彼女の頭にも同様に手を乗せて。一拍遅れてはっとするも時すでに遅く、独り言のように「…間違えた」と零せば下方のポメラニアンのふわふわとした頭を柔らかな手付きで撫でる。きょとん顔からぱっと笑顔に切り替わる様は自身を見つけた時の誰かを彷彿とさせ、ふと首輪に下がっているプレートを見遣ると〝ヒナ〟と名前すら似通っていることに気が付いて )
…えへへへ。
( もう一回と要求したおねだりは跳ね除けられることなく通り、間違えたといえど撫でてさえもらえるとそれはもう嬉しそうに頬を緩ませ、幸せいっぱいにまなじりを下げて。身を乗り出し浮かせていたお尻を床に下ろし、うれしい、すき、と浮かれたようにほろほろと言葉を溢しながら見えない尻尾をぱたぱた振っていると、自身の間にいるポメラニアンも撫で受けて嬉しそうに小さな尻尾をぱたぱたと振る。「…ふふふ、よかったねぇ、キミも嬉しいねぇ」と柔らかな語感でよしよしと毛並みの良い背中を撫でてやっては、『わん!』と返事をするようにひと鳴きし、二人から撫で受け嬉しそうにぴょこぴょことその場でポメラニアンが飛び跳ねると、膝上に乗りぺろぺろと頬の下あたりを舐めてきて。可愛いし嬉しいけれど、犬の健康を考えれば、薄くとはいえファンデや日焼け止めを塗っている肌を舐めさせるわけにはいかず。両手で持ち上げくるりと前後反転させて腕の中に収めては、その間首輪にぶら下がるプレートには気が付かず、不思議そうに見上げるポメラニアンの頭を撫でながら申し訳なさそうに言い聞かせ )
わ~っ、メイクしてるから舐めちゃだめ…!キミの体に良くないかもしれないから、ねっ。
…あ、言うこと聞いてる。
( 緩みきった口元が緩んだそのまま胸の内から溢れたような単語を落とすのに、頭では悪手を取ったと自省する反面、心では親しみを超えた情感が湧き上がるのを覚え。そのことから目を逸らすように眼差しを注いでいたポメラニアンが彼女からも撫でられて跳ねながら回転すると、懐っこく膝上に登って舐めることで喜びと愛情を伝えようとする行動を見咎め、きっと欲しがるだろうとスマホを取り出してその場面を動画で撮影することに。微笑ましい両者にカメラを向ける最中、少女の懸念から真っ白な毛並みが此方を向いて腕の中に収まることとなれば、物理的に頬は不可能になったとはいえ、他の場所に変えるでもなく素直に舐めることをやめた〝ヒナ〟の利口さに思わず声が洩れ。もしかするといわゆる芸と呼ばれるものもできるのだろうかと、撫でられて相変わらずふさふさの尻尾を揺らすその子に手のひらを差し出したなら、今し方知ったばかりの名で呼び掛けて )
…ヒナ、お手。
ね、このコ賢いですね~…──!
( 大人しく腕の中に収まったふわふわもふもふの動くわたあめを撫でながら、自身もまた利口さを覚えて褒め称えていると。〝ヒナ、お手〟と呼び掛けながら手のひらを差し出す彼にきょとんと双眸を瞬かせながら、小さく「へ」と言葉を漏らし。普段なら水瀬さん、たまにひなちゃん呼びくらいしかされないのに。今度は自身に対する利口さを試されているのだろうか──頭上にはてなを浮かべつつそんな考えが僅かな時間の間に過ぎるものの、ホラーロケですっかり染み付いた忠犬さは無意識のうちに体を動き出させて、ポメラニアンよりも先に彼の手のひらにぽむっと緩く握った手のひらを乗せ置き。届かなかった身近な白い前脚と、先に手のひらに収まった手、それから頭上のわたしへとつぶらな瞳を移していき不思議そうにポメラニアンは首を傾げては数秒沈黙が広がるだろうか )
……いや、そっちの〝ひな〟じゃなくて、ポメラニアンの〝ヒナ〟…
( お手の号令と共に差し出した自身の手に着地したのは、小さな肉球ではなく軽く丸められた華奢な拳。予期せぬ行動にポメラニアンも己も、そしてなぜか本人さえも不思議そうな表情を浮かべては、辺りは暫し時が止まったかの如く静まり返り。少女はふざけているわけでもなさそうで、その場の誰もが全容を把握できずに互いが互いを見つめる中、漸くひとつの解に辿り着いたのは動画に空白の時間が三秒ほど記録された頃。「あ、」と声を零すと、恐らく自分の名前を呼ばれたと思ったのだろうアイドルへ言いづらそうに此方の意図を説明し、最後には「…の、つもりだったんすけど…」と困惑気味に弁解を付け足す。なんとなく身動ぎし難くて重なった手を引っ込めることも撮影中の動画を停止もしないままでいれば、相手からの反応があるまで同じ画がカメラに収め続けられるだろうか )
……、え。
( およそ三秒間の間の後、何か気付いたらしい彼の口から気まずそうに聞かされた言葉にぱちぱちと双眸を何度か瞬かせる。そうっと膝上のポメラニアンへと視線を下ろすと、こちらを見上げてくるポメラニアンの首にはもふもふの毛に覆われつつも首輪のプレートに〝ヒナ〟の文字が見えて。全てを察した瞬間「─~~っ…!」と声にならない声を上げながらぶわっと頬から耳に掛けて羞恥の色に染め上げ。彼の手のひらに置いた手を申し訳なさげに引っ込めては、穴があったら入りたい思いで双眸を不等号にぎゅっと瞑りながら「これはその、ほら、この前いっぱいひなちゃんって呼ばれて…っ指示を…!」とあたふたと弁明するものの居た堪れない気持ちは拭えず。ポメラニアンの前脚の脇に手を差し込むと、真っ赤な顔が隠れる位置まで抱き掲げながら肩を竦め縮こまって )
わ、忘れてください…。
…ん、忘れる…すけど、
( 遅れて全てを理解した少女の肌が紅を差すと、それを隠しながら告げられた弱々しい要望には一も二もなく素直に肯き。しかし綿菓子のような毛に視線が遮られてやっと動画撮影の停止ボタンを押し、ホラーロケでの指示出し役の弊害がこんなところで現れるかと驚くと共に、幽かに生じるのは己と彼女の関係性に対する憂慮。七夕の日、戯れ程度に交わした〝俺の水瀬さん〟の約束を純粋に守ろうとする相手にどこか危なっかしさを覚えては、今後同じ悲劇が起こらぬようにと見えない顔へ静かに訓告し )
…嫌な時は嫌って言っていいんすよ。
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(/ 背後より失礼します…!展開案ですが、「嫌じゃないです、傑さんになら」→「…ずっと俺〝だけ〟のでいてくださいね」の庇護欲パターンか、「嫌ではないです、恥ずかしかったけど…」→逆巻がヒナを自分の方に抱きかかえてお手させてみたらと促す→ひな季ちゃんがヒナに「お手」(ここから動画撮影も可)→ヒナがお手した後に追加で逆巻もお手→赤くなりつつ「おあいこで許してください」の痛み分けパターンか、もしお好みに合致するようであればご一考ください…!痛み分けパターンは「傑さん、結婚したら(or一緒に住むことになったら)犬飼いましょうね」→「また夢の話してる…」って続いても可愛いし、しっかりオチるかなあなんて。もちろん背後様の方で腹案があれば是非お伝えください◎ )
…嫌ではないです、恥ずかしかったけど…。
( そう都合良く人の記憶から物事が消えないとは分かってはいながら羞恥心のあまり懇願せざるを得なかったけれど、忘れてくれるとの言葉を聞いては幾分か気休めにはなり、ほっと胸を撫で下ろすように肩の力を抜き。続く訓告を受けるとそっとポメラニアンの高度を下げ、もふもふの頭部から垂らした眉尻と目元をちらりと覗かせ窺って。頬に未だ冷めやらぬ熱感を持ったまま、やんわり否定を告げるとポメラニアンを膝上に下ろし )
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( / 事前の案に沿いながら流れに任せていたので腹案はなにも…!()庇護欲も良いのですが、よりツボに刺さった痛み分けパターンでぜひお願いしたいです!続くオチまで完璧でした…。
また、参照用の更新もありがとうございます*
メンバーのpfの追加も助かります。いつもながら細やかなタグ付けも楽しんでチェックさせていただきました!お気に入りのフレーズがたくさん並んでいたり、〝特訓の成果◎〟もなんだか嬉しい気持ちになりました…。
それから久しぶりの逆巻さんのpfの更新にもテンションが上がってしまいました…!たくさん思い出が増えましたね*
たまにおすすめフラペチーノ飲んでるだとか、好きな食べ物はハンバーグって答えてるだとか、アクアリウムも寝る前に眺めてるだとかも非常に尊いです…ありがとうございます…(拝み)
長々と失礼しました、背後会話は全文蹴り可です◎ )
……ん。
( 綿毛が舞い落ちるかのように真っ白な毛並みがゆっくりと降下すれば、その奥に覗いた艶やかな黒髪の少女は未だ頬を仄かに赤らめていて。彼女の返答から耐え難いことを強制したわけではないと知ってひとまずは安堵するものの、続く羞恥の訴えには共感と罪悪感が綯い交ぜになって返す言葉を詰まらせる。結局何も応答らしい応答は口に出せずに聞いていると示す程度の一音を洩らしては、これはもう腹を括るしかないと相手の膝元へ両腕を伸ばし、ぬいぐるみのような愛らしいフォルムを抱き上げ自身の足の間へと着地させ。「水瀬さんもお手させてみたら」と敢えて対象を明言しないまま、しかし視線も手指もポメラニアンの頭を撫でながら告げた己の勧めに従い、もし此方にその手が差し出されたのなら、柔らかな肉球がそこに乗った数秒後、名前のかすりもしない男の指先も控えめに乗せられるはずで。そうして自分でやっておきながらマスクでは隠し切れない目元や耳までじわじわと薄い赤を広げつつ、痛み分けの策で仮借を請うだろうか )
…これでおあいこってことで、…許して、ください。
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(/ 解釈違いなくて良かったです…!ではでは早速そのように進めさせていただいておりますので、以降もよろしくお願い致します。入れ込みたい展開等あればご相談いただいても、ロルで示していただいても◎
わ!もうチェックしてくださったんですか、いつも細部までお目通しありがとうございます…!特訓は本当は花丸にしたかったのですが、記号がなくて…。気持ちは花丸です*
書き出してみて私も改めて思い出増えたなぁ…と回顧に耽ると共に、逆巻の生活の中にひな季ちゃんの気配をたくさん感じてつい頬が緩んでしまいました。ただ擬似恋人撮影イベの時の雑誌を入れ忘れたのが心残りで…!次は入れます。絶対に。※全蹴り可 )
あ、そうですねっ、わたしも…!
( 二人の間でふわりと綿毛が舞い、彼からの提案を受けてはこくこくと賛同を示しては、そういえば彼が写真だか動画を撮っていたことが過ぎると、自分も動画に収めようといそいそとスマホを構える。もちろん彼も画角に収まるように。録画開始ボタンを押しては、早速手のひらを上へ向けるように差し出しながら「お手」と指示を出すと。ぷにっ、と小さな肉球が手のひらに乗っかり、愛らしさに破顔しながら「かわっ…──!」〝可愛い〟と言いかけた時、引っ込んでいく白い前脚に次いで控えめに乗せられたのは細く長くも少し骨ばった男性の指先で、またほんの数秒時が止まり。手元に向けていた顔をぱっと上げれば、耳まで恥じらいに薄く染まった彼の表情をまんまるな瞳が捉えた瞬間、ぐさぐさっと何本もの矢が心を射抜いて。彼が手を引っ込めたなら、強いときめきに耐えるようにはわはわと胸を押さえつつも手元のスマホにはしっかりと彼の恥じらう様子が動画に収められているはずで。頬を羞恥の色からときめきの桜色に染めハートマークを飛び交わしながらおかわりを求める中、芸をこなしたポメラニアンが褒めてもらえると思ってつぶらな瞳を向けるものだから、一人と一匹にめろめろになりつつ、褒められ待ちのポメラニアンに手を伸ばして「えらいえらい!」と頭をもふもふ撫でては、「傑さん傑さん、結婚したら犬飼いましょうね!でも猫ちゃんも捨てがたいですよね…どっちも飼いましょうか」なんて、お付き合いにもまだ至ってないながら緩みきった笑みを浮かべながら将来を語り )
え、えぇっ、可愛い~…っ!全然いいですっ、なんならおかわりも…!
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( / あ、私も雑誌をすっかり入れ忘れてました…!次の更新時には同じく必ず入れておきます!
では展開のご提案だけ失礼して…、
事前の提案内容はほぼ全部消化しきったとは思いますが、折角のデート(自称)なので犬カフェだけ行って解散というのもデート内容としては少し物足りないかなあと思いまして、犬カフェの後に少しどこか寄れればと思うのですがいかがでしょうか?
手の甲や腕に犬カフェのロゴ付き肉球スタンプを押して歩いたら犬カフェの宣伝になる&可愛いとかで、どこかしらのお店で割引だったり何かお得になるサービスを受けられるとか考えてみたのですが…微妙そうだったら蹴ってください…! )
おかわりはできないです。
( スマホが取り出されて録画が開始されるとやや怯んで決意が揺らぐものの、自身の動画フォルダにも相手の恥じらうシーンが収められているからにはこれもおあいこかと諦めを孕んだ伏せ目で受容し。その甲斐あってか大人しくなっていた彼女が爛々と瞳を輝かせ、あっさりと許した後にすっかり通常運転へと戻った姿に、ひとり胸を撫で下ろしたのはここだけの話。ハートマークに乗って飛んでくるもう片手の求めにはいやに事務的な口調で仕込まれていないという体の拒否を示す傍ら、腕の中のポメラニアンはどうなのだろうかと「ヒナ、おかわり」とほとんど白い犬耳にしか聞こえない声量で号令をかければ、先程とは反対の肉球が自らの手のひらに置かれ。芸達者なわたあめに感心する最中、唐突に前方から約束した覚えのない未来が語られては、入れ替わりで小さな頭を撫でつつ「また夢の話してる…」と取り合う気なく流し、そうこうしているうち気付けばあっという間に退店の時刻となって。少女がご褒美を十分に満喫したようならそのまま支払いを済ませて犬たちと別れ、ショッピングモール内のいくつかの店舗で特典が受けられるという肉球マークのロゴ付きスタンプを手の甲に、賑わう通路へと踏み出そうかと )
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(/ えぇ~!行きたい…。占いの館で相性占いしてもらったり、生年月日聞かれて答える時に逆巻の誕生日を初めて知って「過ぎてる…!」で急遽アイスお祝いしたり、マッサージ店でふわふわになってる逆巻見て「マッサージ覚えようかな…」ってなってても可愛いし、怖くない映画見たっていいです…。せっかく肉球スタンプが可愛いのでコスプレ写真館的なのもありかなと思いましたが、これは文化祭に取っておいた方がいいかもしれないですね。ひな季ちゃんの学校の制服着せてもらって一緒に写真撮りたいし…()こちらから思い付くのはこのくらいですが、他に行きたいお店・やりたいことがあれば何でもお伝えください…! )
あぅ、残念…。
( おかわりは無しとのことで、しょも…と眉尻を垂らすもののとっても良いものを見られた気分で心はほこほこと非常に満足しつつ、漸く収録しっぱなしの動画撮影を止める。語った将来の話にはまた夢の話、なんて言われるけれど「現実の話だもん!」にひひ、と無邪気にご機嫌な表情で抗議を示してみせ。可愛いわんこ達に癒され、大好きな人と過ごす幸せな時間は実にあっという間で退店時間となれば、最後に袖から伸びる白い二の腕部分にぽんっと押してもらったスタンプ。肉球がかわいい!と上機嫌に二の腕の映る自撮り写真を収めて退店したなら、特典の受けられるお店のうちまずはどこから行こうかと伊達眼鏡の下の瞳を煌めかせて。退店間際、スタッフのお姉さんから犬カフェや猫カフェと同じフロアに期間限定で占いの館が開かれていると聞いた。そういった類に関して彼はあんまり信じていなさそうにも見えるけれど、〝なんでも占います〟とののぼりが通路を挟んだ向こう側に見えては、即席屋台のような占いの館を興味津々に煌めく瞳で指差して )
ね、傑さん、占いの館ですって!わたし行ってみたいです…!
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( / ご賛同いただけて嬉しいです…!更なる追加の素敵なご提案に早くもうきうきとしております、ぜひ占いもお祝いアイスも、マッサージも映画館も盛り込ませていただけると幸いですが、多いようでしたらマッサージと映画館はどちらかでも大丈夫です◎
えっ、逆巻さんのコスプレ姿が見られるんですか…!?(ガタッ) ぜひ、ぜひ文化祭まで取っておきましょう…!!
十二分すぎるご提案でしたので以上で大丈夫です、引き続きよろしくお願いします* / 蹴り可◎ )
…ん、俺も同じこと思ってました。水瀬さんが行きたそうな所だなって。
( ホラーロケを成し遂げたご褒美の時間が終わり、満たされたような連れ人の表情を認めては、一応特典を受けられる店舗一覧のフライヤーに目を通しつつも今日はこのまま解散する心算で。しかし隣から掛かった声に振り返れば、そこにはしっかりと店側の策略に乗せられた人物が一名。というよりは単にまだ遊び足りなかっただけか、帰るという発想すら無さそうな純真な面持ちの彼女を引きずって帰途に就く理由もなく、行き先の選定についてもこんな機会でもなければ入ることのない店だろうと、特別渋ることなく誘いを了承し。のぼりの文言と暗い紫の幕に覆われた店構えの怪しさに反して、中はLEDランタンで明るく店主も人の良さそうな30代ほどの女性で、神秘的な雰囲気というよりは親しみやすい相談所のような印象を受ける。「こんにちはー、占い初めてですか?」とにこやかに声を掛けられ、入り口側の椅子に腰を下ろすなり「何を占いましょう?」と問い掛けられると、テーブルの上の水晶玉やらタロットカードやら何かの図表やらに目を落としてから、来たがったからには何か知りたいことがあるのだろう少女を窺って )
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(/ こんな私得なご提案を全部叶えていただいて良いんですか…。一つ一つは長くなるようなものでもありませんし、今回もまた欲張って全部乗せで行きましょう…!( ぐっ )
制服姿はコスプレ感満載になること間違いなしなので、乞うご期待です()今回イベが終わったらいよいよ文化祭についての諸々も決めなければいけませんね…!本当に先の楽しみが尽きませんが、以降もどうぞよろしくお願い致します* ※蹴り推奨 )
( / すみません、今日は仕事や急用でバタバタしてしまいお返事を考える時間が取れず…。明日必ずお返事致しますので、もう少々お待ちください…! / 蹴り推奨です◎ )
ば、ばれてる…!
( 行きたそうな場所だとずばり見透かされていたらしく、双眸をぎゅむと瞑りながら自身のことを分かっていてくれて嬉しいような恥ずかしいような、あたふたと汗マークを頭上に浮かべる。けれど彼が誘いを了承してくれたものだから、ぱあっと嬉しそうに背後にお花を舞わせながら上機嫌に占いの館へと足を向けて。紫色の幕に覆われた店内へ足を踏み入れると、備え付けられた椅子の一つに自身も腰を下ろしては挨拶を交わしつつ質問に対してほんわり頬を染めながら、〝好きな人〟と隣の彼に手のひらで紹介するように向け相性占いについて真剣な表情で依頼をして。ほう、ときらり瞳を煌めかせた占い師が『相性占いですね!それでは、おふたりの生年月日をお聞きしても?』と水晶の前で両手のひらの指を組み合わせながら、にこやかに問い掛けるだろうか )
こんにちは!はい、初めてで。それで──…好きな人との相性を占って欲しいんですけど、お願いできますか?
( 依頼内容については予想の範疇と言えば範疇だけれど、躊躇う間もなく〝隣の好きな人〟と一度に全ての事情を明かしてしまった彼女には多少なり喫驚し、同時にほんのりとした危機感を覚え。占い師の前ではどんな話も打ち明けやすくなってしまうと聞くが、早速雰囲気に呑まれてしまったのか。しかし子役や舞台役者の前でも堂々と発表していたことを思い返せばそういうわけでもなさそうで、それに自身が却って一層の危機感を募らせる中、こんな相談は腐るほど受けてきたであろう店主は形ばかりのリアクションを取ってから定番の問いを客に投げ掛け。相談者の望む結果になるにしろならないにしろ、あまり良い事の起こりそうにない展開に気乗りはしないものの、意気込んだ少女が公式プロフィール通りの生年月日を答えたのなら、此方も答えないわけにはいかずに )
──…199x年の、7月15日です。
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(/ お仕事お疲れ様です…!お言葉に甘えて返信は控えておりましたが、いつもちゃんと確認はしておりますので…!というご報告だけ。毎度細やかなご連絡ありがとうございます。蹴り推奨です◎ )
えっ待ってください、今って何月…──やっぱり過ぎてるじゃないですか!
( 生年月日について問われれば、年齢も公開しているため隠すことなく「200X年の…」と公式通りの情報を占い師へと告げては今度は彼の番だと隣を見遣っては、そういえば誕生日を知らないと今更気付いたようにはっ…と口を開き。好き好きとアピールしておきながらそんなことも知らなかったなんて、と数瞬で察しから自戒へと表情をころころ変えていれば、彼の口から告げられた生年月日に一瞬自身の回りだけ時間が止まる。慌ててぱっと持ち上げたスマホのロック画面には当然見間違いようもなく〝8月〟と表記されていて、がーん!とショックを受け青ざめさせては、双眸を不等号に瞑りながら口を波線状にわあわあと抗議を垂れるけれど、聞かなかったから、と真っ当な理由を告げられたなら納得してすぐに大人しくなるはずで )
なんで言ってくれなかったんですか~…!
…聞かれてないし。
( 己が口にした日付にいち早く反応したのは、尋ねた占い師ではなく隣に座る連れの方で。スマホのロック画面を確認したのち、何か取り返しのつかないことでも仕出かしたかのように慌てだす少女は焦りの矛先を此方へと向けるも、他人任せな解を渡せば呆れたのか諦めたのかそれ以上は追及することなく。対面で繰り広げられるやりとりを対岸の火事と静観していた店主はそこでふふふと目元を緩ませて、笑みを湛えたまま「占うまでもないみたいですけれど」と前置きしてから、いかにもな羽根ペンで机上の紙に聞き取った生年月日を書きつけてゆく。またいくつかの数字が羅列されてゆくその長方形の中で何が行われているのかはさっぱり分からないながら、彼女の台詞には心の中で同意を示して少し。満足げな頷きと共に導き出された結果は予想に反してポジティブなもので、先の呟きの意味を180度取り違えていたことに遅れて気付かされることとなり。相性はとても良い、互いを高め合う関係、恋愛はもちろん仕事のパートナーとしても適当、一緒にいると互いに尊敬と居心地の良さを覚えるはず…と、耳触りの良い言葉が次々並べたてられ、どことなく心当たりがあるような不思議な気持ちで顧客の方を窺っていた、ところまでは良かったのだけれど。極めつけの「このまま行けば必ず成就しますよ!」の一言で今までの全てが相談者の気分を上げるための甘言かと信憑性を丸ごと瓦解させては、相手はアイドルだと自身の方が口を滑らせそうになるのを堪えつつ、すっかり興味を失った様子で形だけは話に耳を傾け )
た、たしかに…。
( 聞かなかった自分に非があるのを認めては、自分への不満からか唇を少し尖らせつつすごすごと大人しく正面を向く。占い師の前置きはどう意味か考えながらも手順を踏んでいく占い師の指先にいつしか夢中になり、ほわ…とぽかんとした表情で見つめているとやがて導き出された結果には自身もまた大いに心当たりがあり、あれもそれもと心当たりが増えていくにつれて、うんうんと小さく頷いていた真剣な表情は次第に嬉しそうな笑みを広げていき、必ず成就する、なんて言われれば「ほんとですか!」と両手を合わせながらきらきらと瞳を煌めかせては、その背後にはぶんぶんと尻尾さえ振っているようで。占いが終わり犬スタンプによる特別価格で支払いを済ませて占いの館から出れば、周りに花を咲かせたような浮かれた雰囲気を纏わせていて、隣の彼の顔を覗き込むように首を傾げると期待を込めた眼差しで問い掛け )
えへへへ…必ず成就する、ですって。どうですか傑さん、そろそろお付き合いなんて…!
…そろそろも何も、ずっと無いすよ。
( 店主の思惑通りにまんまと機嫌を良くした少女と幕の間をくぐって外に出ては、早速寄越される浮かれた問いに占いの結果を真っ向から否定する返答を。必ず成就するといっても〝このまま行けば〟だし、大まかな時期さえ明言されない、多分に逃げ道の用意された言い振りに不信感は影を濃くするばかりで、子どもに説くかのように「真に受けない」と改めてはっきり結び。しかし予言めいたそれが紛い物であることを証明してやろうと少しムキになったのは、告げられた刹那に僅かでも心の揺らいだ自覚があるからか。こうなればとことん今日の〝デート〟に受けて立とうと、割引店舗一覧の載ったフライヤーから顔を上げて館内全ての店舗の載った案内板まで相手を連れて行けば、次なる目的地の希望を尋ね )
…他に行きたいところは?
ずっと!?でも占い師さんが──…、あぅ…。
( きっぱりはっきり否定をされてしまえば、特大衝撃マークを浮かべながら双眸を不等号にしてショックを受ける。さっき占い師さんがそう言っていたのに、と言葉を続けようとするものの畳み掛けるように真に受けないよう言われては少々不満げに眉尻を垂らしながら唇を尖らせつつ「すっごく当たっていたのに…」と床に視線を落とし。もう帰りますよ、なんて言われかねない雰囲気のなか連れられた先は、思いがけず案内掲示板の前で。双眸をぱちくりと瞬かせていると、次なる行き先の希望を問われては、魂胆を知らぬ身ゆえにみるみるうちに表情を煌めかせながら彼を見上げ。本当にデートみたいだ、と浮つきつつ彼の気が変わらぬうちにと忙しなく案内図に視線を走らせては、下のフロアにあるアイスクリーム屋さんを指差しながら希望を告げて )
…!、えっとあの、一緒にアイスが食べたいです…!
…ああいうところには、これからも俺が一緒に行きます。
( でもだってと未練の残る様子で肩を落とした少女を横目に、胸を過るのは保護者的な懸念。スピリチュアルやオカルトの話になると輪をかけて人を疑わなくなり、さらに一度好きだと思ったものにはのめり込みやすい質らしいこの純真な高校生がいつか悪い大人に騙されやしないだろうかと、常々抱いていた憂惧がここにきて現実味を帯びてきては自身の同行を決定事項かのように伝え。占いを否定した後ということもあって「ね」と一音で念押しし、次の目的地に肯き隣にか後ろにか相手を伴わせてエスカレーターに乗ったあたりでいっそのこと自分が占術を身に付ければ良いのでは、と突飛な解決法に行き着くも、勿論そんな義理も暇もなく。そうして到着した希望のアイスクリーム屋の前でフレーバーメニューを眺めたなら、雑談がてら意見を参考にしようかとデジタルボードを見上げたままぼんやりと問い掛け )
…──水瀬さんは、なにが好き?
( なんだかよく分からないけれど、真に受けないよう忠告しながらもまた同行してくれると名乗り出てくれるなんて思わなくて、きょとんと双眸を瞬かせてはまたお仕事外でも会えるような約束に〝いいんですか!〟と反応しそうになるものの、それよりも先に有無を言わさぬ念押しがあれば、瞳に煌めきを灯しながらこくりと頷いて。絶妙なズレを生じさせつつ行き着いたアイス屋さんでは、デジタルボードを眺める彼の横顔を見上げながら、なんだかんだデートらしいことをしてくれる彼が好きで、大好きで──そんな気持ちを溢れさせている中ふいに質問を投げかけられれば捉え方を間違えてしまい、拳をぐっと握りながら当然!とばかりに力説するように回答をして )
えっ、それはもちろん傑さんのことが…!
──…俺はアイスじゃないです。
( 好きなアイスフレーバーの問いへメニューにない回答が寄越されると、ぼんやりとした表情のまま緩慢に振り向き、少し置いてから彼女の捉え違いに気が付いてふっと目元を緩める。と同時に発した指摘にはいつものような冷淡さも切れ味もなく、ただただ可愛らしい勘違いに顔を綻ばせただけのような響きで。それから声色はそのままに目を閉じながら正面に向き直れば、仄かに悪戯げに、けれど本心である質問の意図を明かし、相手がその内容に乗りたがるようならデジタルボードの見やすい自分のそばまで手招きして「なにが好きなの」と改めて聞き取るだろうか )
なんだ、好きなの分けてあげようと思ったのに。
へ、…あ、そっちのこと…。
( 穏やかな指摘によって遅れて捉え違いに気付かされれば、ぽぽ、と頬を薄く赤らむ頬を両手のひらで包み込む。それは間違いに対しての羞恥心よりも、彼が纏う柔らかな雰囲気と笑い方へのときめきだったり、前に並んでいる一組のお客さんの耳にこちらの会話が聞こえていたようで『後ろのカップルかわいー』との微笑ましげな呟きが耳に届いたからで。そこへ質問の意図が明かされると「!」と反応してぱっと瞳を煌めかせ、嬉しそうに尻尾を振りながら手招きされるままに傍へ寄ってはデジタルボードに載った写真を指差し。しかしひとつだけには絞り切れないのか、メニューに向けた人差し指は他のメニューへと揺らぎ始め、あれこれと好きなものをおすすめしていく中で夏らしい期間限定フレーバーも気になりつつ、傍の彼を見上げて問い掛け )
いいんですか!わたしストロベリーチーズケーキが好きです!…あとモカコーヒーとか、ぱちぱちキャンディとか…、あっ。限定フレーバーのマンゴーパインも美味しそう…。傑さんはどれにしますかっ?
…、俺まで可愛くされた…。
( 男女二人連れであの会話内容ならカップルに間違われるのは致し方ないかと受容するものの、まとめて1セットで〝可愛い〟に分類されてしまえばどことなく釈然とせず、発言した本人達に聞こえないよう小声でぽつりと抗議をこぼし。そしてその片割れが近くに来てデジタルボードに向けた指を彷徨わせだすと、選びきれず目移りする様に顔の方へ視線を戻しつつ「浮気者…」とまた小さく呟いて。とはいっても今日は彼女の努力を労う日。アイスを多少欲張るくらいは許されて然るべきだろうと、候補に挙げられたうちから比較的優先度の低そうだった2つを選び取っては、じきミニサイズのそれらがカップに仲良く入れられることとなり )
…じゃあ、モカコーヒーと、ぱちぱちキャンディ。
そ、それは──…いいんですよ!だってほんとの一途は傑さんに捧げてますからっ。
( すぐ傍にいたからか呟かれた言葉は当然耳に入り、聞き捨てならず衝撃マークを浮かべ。浮気者、というフレーズはなんだか罪のような気がして反論しようかと思うけれど口にしたのは肯定の言葉──というのも、どれも美味しいのだから一番なんて決められないし食べ物に対して〝好き〟がいっぱいあっても良いと思うから。なによりの想いを続く言葉に乗せては、えへへと八重歯を覗かせながらはにかんで。それぞれのフレーバーを注文し支払いへ進もうかという時、財布かスマホかを取り出そうとしたなら手で制してストップを掛け。改めてプレゼントを用意するつもりではあるけれど、ひとまずのお祝いとして支払いを申し出て無事お会計を済ませたなら、2種のフレーバーが盛られたカップを手に空きテーブルを探して席に着いた後は、「お誕生日おめでとうございます!」と互いのカップを乾杯のグラスに見立てるように軽く寄せてお祝いしようか )
あ、ここはわたしに出させてください!お誕生日のお祝いとしてはささやかですけど…。
…そうじゃないと困るな。
( アイスには気の多い彼女から〝ほんとの一途〟を貰い受け、それを自然に肯定した後。注文を終えて受け取り口へと移動すれば、スマホを取り出そうとした支払いの手を制されてきょとんと瞬き。占いの際に悔やんでいた誕生日のことを今の今まで覚えていたのか、ひと月も前のイベントを祝おうという相変わらずの律儀さに「…え、や、いいのにそんな」と一度は遠慮するものの、意思が固いようならレジ前で押し問答を繰り広げるのも躊躇われて申し出に甘えることにして。柔い紙のカップが音もなくぶつかり、近くのテーブルの客から「あのカップルかわいー」と再び1セットで扱われつつ、祝辞に「どうも」と淡白に応えてマスクを外しては。選ばれたフレーバーたちから目線を上げ、少しだけ気になっていたことを手をつける前に訊いて )
…一緒にアイス食べたかったのは本当?
ほんとです!一緒に犬カフェ行って、占いして、アイス食べて…あと一緒に映画も行きたいですっ、今度は怖くないやつ!
( 〝ほんとの一途じゃないと困る〟だなんて、どういう意味だろう。どきどきそわそわ気持ちが落ち着かないながらも聞くに聞けないまま祝辞を終えては、近くのテーブル席から再び似たフレーズが聞こえてくると、やっぱりそんな風に見えるのかなあと嬉しかったり恥ずかしかったりで、白い頬にほんのり桜色が乗る。ストロベリーチーズケーキにスプーンを差し込みつつ、彼が食べてからこちらも食べ始めようかと窺っていればマスクを外した端正な顔立ちと視線が合い。もちろん、と首を縦に振ってはデートと称するに相応しい(※個人的見解)だろう予定を完遂未遂問わずにうきうきと声音を弾ませながら並べ立てていくも、さすがにアイスのように欲張りかなあと手元に一度視線を落としては、おずおずと問い掛けて )
…って、欲張りすぎですよね…?
〝ほんとの一途は俺に捧げてるから他は欲張ってもいい〟…らしいすよ。一説によれば。
( 希望自体も本当だと迷いなく言い切られ、ついでに次の目的地までもが示され、けれども言葉にしてみて多いと感じたのかふいにブレーキがかけられると、此方を窺う眼差しから遠くなったデジタルボードへと視線を移し。そこで彼女の発言を引き合いに出したのには特段深い意味はないものの、今日くらいは欲張ってもいいという思いと相俟って妙にその台詞を気に入っているのは確かで。モカコーヒーのアイスを掬って口に入れ、程よい甘さに心なし表情を緩めると「次は映画館すね」と言い添えてカップを相手側に近づける。もし4種のフレーバーを味わい尽くした後に調べた映画の上映時間がまだ先だったり、次の上映の席が満席だったりしたなら、どこかで時間を潰す必要があるだろうか )
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(/ 背後より失礼します。マッサージ店の後でも映画の後でも良いのですが、カプセルトイのマシーンがたくさんあるところを見回っていくつか回すのも欲張って構わないでしょうか…!よろしければご一考ください。 )
それじゃあ、…──わあいっ!
( おずおず伺いを立てるような表情は、引き合いに出されたフレーズに〝!〟と瞳を微かに丸くすると徐々にきらきらと光を取り戻していき、次の目的が確定されればぱあっと晴れやかに綻ばせながら歓喜の声を上げて。映画のお供には必ずキャラメルポップコーンを買っていたけれど、前回二人でホラー映画を観た時は驚いてひっくり返しそうだからと頼むのを諦めていた。「今日は一緒にポップコーンも食べましょうね!」欲張っていいとのことだから今度は窺うような言い方はやめ、嬉しそうに笑い掛けながら要望を伝えて。アイスを分けっこしあって満喫したあとは早速観たい映画について二人調べるけれど、どうやら上映開始までは1時間はあるようで、店を出れば時間の潰し方を模索するように館内を歩きつつフライヤーにも目を通して )
どこか気になるお店とかありますか?
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( / 寝てしまっていて遅くなりました;
もちろん構いません◎ もしも具体的な腹案がまだないようでしたら、物欲センサーない方が回すと相手の欲しいものが当たる例の法則なんてやってみたいです…が、腹案があるようでしたら軽くご共有いただければそちら優先でもちろんやらせていただきますので…!
映画待ちの間にマッサージ店かカプセルトイショップか、はたまたその他でも。お好きな場所を選んでいだけると嬉しいです* )
( 話し合いの結果、夢追う2人のラブロマンスミュージカル映画を観ることと、一緒にポップコーンを食べることが決定すると、次の議題は上映までの一時間の閑暇を如何にして過ごすかに移り。とはいえ行きたい場所には勝手に一人で行ってしまう自身の目に留まるのはやはりコスメストアばかりで、しかし何か目当ての品があるわけでもない漫ろ歩きに相手を付き合わせるのも忍びなく。彼女の希望も先程ので出尽くしたようであるし、とふとフライヤーに視線を落とせば、目を惹かれるのはリラックスした表情で寝そべった女性の写真。いつか機会があれば体験してみたいと前々から思ってはいたものの、そのいつかをなかなか掴めずにいたマッサージ店の広告が割引店舗の一覧に載っていては、どこも疲れてはいないし少女もそうは見えないけれど、良い感触が得られるようならこの機に訪れるのも一案かと )
…マッサージとか、興味あるすか。
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(/ ぜんぜん大丈夫です!健康第一なので、ゆっくりお休みください…oO
まさか、いつもは憎い物欲センサーがここで活躍するとは…!映画館の近くってガチャガチャありがちだよな~っていうのと、これ可愛いとかなんだこれとか言いながら眺めて回ったり、ふたりしてしゃがみ込んで回したりしてる図かわいいな~としか考えていなかったので、ぜひそのご提案に乗らせてください* ※蹴り可 )
マッサージ?受けたことないんですよね…。
( 彼の言葉を反芻しつつ、フライヤーの中で泳がせていた視線をマッサージの写真に留める。なんだかくすぐったそうなイメージが先行していたり、この歳で受ける必要もないかと今まで縁がなかったりで気に留めたことがなかったけれど〝もしかして体がお疲れ…!?〟と思い込み、彼の方をぱっと見上げて数秒の間の後、「興味あります!」とはっきり断言をしてみせて。当初は犬カフェに行くことしか目的がなかったため結果いろいろ連れ回すことになった分、多少ここらでゆっくり体を休めてほしい。フライヤーに再び視線を落とし場所の確認をすると、早速お店がある方向を指差しマッサージ店へと歩き出そうか )
あっちの方にあるみたいです、行きましょう…!
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( / ありがとうございます…*
物欲センサーって本当に厄介ですよね() ガチャガチャってどんなのがあるか眺めてるだけでも盛り上がりますもんね…!提案のご快諾もありがとうございます、引き続きよろしくお願いします!
それとご連絡なのですが、9/10は終業後に予定がありまして、終日お返事が難しいかもしれません…ご承知おきいただけますと幸いです。 / 蹴り推奨です◎ )
…じゃあ、またあとで。
( やはり若さ故か関心のうかがえない応答がこぼれ落ちた数秒後、此方が取り下げるより早く彼女が手のひらを返したように力強く肯けば、促されるままマッサージ店へ。全て表出する顔ばせから気を遣われたのは明らかだったが、他に行き先の当てもなく、ここは有り難く厚意に甘えておこうかと共に新体験へ一歩踏み出したなら。上半身のみの30分コースを選んで、パーテーションで簡易的に三つに区切られたスペースへと進む間際、少女へと挨拶を残してその奥へと進む。そうしてジレだけを脱いで施術台へと身を横たえ、目を伏せると同時に指圧が始まると、日々のストレッチだけでは不十分だった箇所が的確に解され、血の巡りが良くなってゆくのを感じ。眠りかけていたところに掛かった終了の声で両眼を開き、店を後にする頃には、睡気を引きずったような弛緩した空気を纏って自身の右手のひらを見つめつつ、普段以上に覇気のない口調でサービスへの満足度を洩らすだろうか )
…マッサージにはまる気持ち、ちょっと分かったかもしれないです。
( 真似るように選んだ上半身30分コース。最初はくすぐったいイメージがあったけれど、受けてみれば存外にこの年齢でもしっかり心地良さを覚えるもので、学業にアイドルにと忙しない日々を送る体は解されていき。レッスンやライブの後に受けたらきっと気持ち良いだろうからメンバーのみんなにも味わって欲しいなあなんて思えば、指圧を受けたなんとなくの場所を覚えようと試み意識してはうとうとする間もなく。あっという間に30分が過ぎお店の外に出ると、緩い空気纏わせながら満足したように言葉を溢すものだから、日向ぼっこ後の猫のようで可愛らしくきゅんと小さく胸をときめかせ。メンバーのために、が目的ではあったけれど彼のことをそんなにもやわやわな雰囲気にできるのならば。ふむ、と自身の手のひらを眺めては、新たにひとつ決意を固めた表情でひとりごちて )
……マッサージ、覚えよう…。
…そろそろ移動しとくすか。
( それぞれ手の内に何かを得て初体験を終えては、隣でマッサージの道を志す少女の真意を知らず、そんなに良かったのかと興味深げに視線を遣り。それから手のひらに乗せていた共感をスマホへと持ち替えれば、上映まではもう一店舗回るには短く、すぐ映画館へ向かうには些か長い時間。とりあえず早く着くぶんには良いだろうと急がない足取りで最上階へと進みだすも、チケットの発券とポップコーンを買う手間を差し引いても絶妙に持て余す暇をどうしようかとぼんやり思料していた矢先、エスカレーターを上り切ったそこに見えるのはずらりと並ぶカプセルトイのマシーンで。流行りのアニメのキャラクターフィギュアから変わり種のおもしろグッズまで幅広く取り扱った販売機につい足を止め、少女を振り返って寄り道する余裕があることを確認したなら、流し見る程度にラインナップを眺めて回ろうか )
まだ時間、平気すよね。
へ~、最近のってすごく細かいんですね…あははっ、ガチャガチャのガチャなんてのもありますよ!
( 映画館へ移動を始めたものの目的の上映シアターの開場時間にすらまだ届かなくて、同じくどうしようかと考えていればガチャガチャコーナーへの寄り道提案に二つ返事で了承して。販売機の前では幼い子どもだけでなくちらほら大人も混じって参加しており、自身らも浮くことなく馴染んで入ってみると、縮小した食玩だったり身の回りの機械だったり、幼少期の記憶よりも更に精巧なディテールに進化したカプセルトイに感心しながらひとつひとつ販売機を眺めていけば、ガチャガチャそのものがカプセルトイになっている物を発見して指差し楽しげに笑ったり。次にふと目に留まったのは、ぷんすかと眉間に皺寄せ怒っているゆるいフォルムの猫のカプセルトイ。軽く眺めるだけのつもりがつい足を止めては、下段にあるそれに視線を合わせるように膝を折り屈むと、うずうずと手に入れたい欲求に駆られつつ、同様に彼にも何か物欲を掻き立てられる何かが見つかっているかを問い掛けてみて )
あ、これかわいい~っ…!わたしこれ回してみようかな…、傑さんは何か気になったのありました?
…こういうの、どうやったら思い付くんすかね。
( プチプラコスメを精巧に再現したミニチュアだったり、タコの足の形の耳栓だったり、観音様の後光だったり。〝すごい〟と〝なんだこれ〟の入り混じるアイデア商品たちの間を緩々と歩き、時折振り返って「水瀬さん、これ欲しい?」と現役女子高校生の需要を確かめながら見回れば、何か目につくものがあったらしい彼女が体を畳んで小さくまとまるのに合わせて、自身も少し腰を屈めてそれを後方から覗き込み。また猫だ、という心の第一声は無表情ながらも雄弁な眼差しにありありと表れていたことだろうが、おそらく相手の位置からは窺えないか。此方にも目ぼしいものがあったかと尋ねる問いには「まぁ」と簡素に答え、それよりも、とでも言うように少女の隣で膝を折っては、そばで引き運のほどを見物するつもりで )
どれ狙いすか?
あとで教えてくださいねっ。
( 彼はどんなものに興味が唆られたのだろうという興味を持てば、屈んだ体勢から斜め後ろに顔を向け見上げながら、にぱと無邪気な笑みを浮かべ。鞄から財布を取り出して小銭を何枚か手元に用意しつつ、狙いを窺われると「ん~…、これか、これが出たら嬉しいなって」人差し指で差したパッケージには、〝おててないない〟と〝おざなり〟で怒っている猫ちゃんの写真。早速、必要ぶん小銭を投入しては「出ますように!」と両手を合わせお祈りをしてからハンドルを回すと、ガチャガチャン、と懐かしい硬い音のあとにコトンとカプセルが落下してくる。取り出し口から引き抜き、ぱかっと開けてみると──残念ながら狙いの品ではないけれど、はちわれ模様の可愛いへそてんver.の怒った猫ちゃんが当たり。数秒間の沈黙の後「…これはこれで可愛いですけどねっ、もう一回!」と小銭を追加投入しもう一度回してみれば、今度は茶トラ模様のお座りver.が排出され二つ目のカプセルを手にしながら、小さな衝撃マーク浮かべつつはっと察して )
……、これは…物欲センサーに引っ掛かってますね…!?
ついてるすかね、こんなアナログ機器に。
( 2度回しても目当ての猫が手元へ来ないことに、少女が主にデジタルの世界で言われる架空のセンサーを持ち出せば、何の仕掛けもなさそうな機器を一瞥して論説に疑義を呈し。とはいえ物は試し、「かわって」と今度は自身が硬貨をセットしてハンドルを捻ると、取り出して開いたカプセルの中には丸まったフォルムの〝おててないない〟猫が入っていて。出来すぎた検証結果に眼前のパッケージ写真と見比べ、隣の猫好きを見遣り、その先に物欲しそうな表情があったなら、一度シャム猫を背後に隠してこっそりと左手に握り、多少なりとも自分で引き当てた感覚を付与する目的とちょっとした悪戯心から、二つの握り拳を相手へ差し出し )
…どっちにあるか当ててみて、水瀬さんのセンサーで。
……えっ。やっぱり物欲センサーあるんですよ…。
( 変わって、との指示に素直に場所を退いては今度は自分が後方から見守り。排出されたカプセルがぱかっと開かれては、目当ての品であるころんと丸いフォルムが転がり双眸をぱちくりと瞬かせ、あまりにもすんなり引き当てられてしまい思わず小さく驚嘆の声を漏らして。自身の手元に来たどちらかの猫と交換してくれないかな、と二匹の猫に視線を移してはその間にどちらかの手にシャム猫を隠し持ったようで、ふいに差し出された拳とともにゲームが始まっては真剣に右に左にと視線を動かし考えてみる。小さなカプセルトイは簡単に彼の手に収まってしまって大きさの変化すら分からない──もしかしたら中身のない拳の大きさを微調整しているのかもしれないけれど。犬のように鼻は利かないながら、ひなセンサーを働かせてみた結果、選んだ方にそっと手のひらを重ね置いた姿はおやつを当てようと試みた犬のようだろうか / 投稿時間の秒数の下一桁が奇数なら右手に、偶数または0なら左手に )
んん~…、…こっち!
…、水瀬さんのセンサーは、当てにならないすね。
( カプセルトイを自身が引き当てたのは単に順番だっただろうが、次ぐ2分の1の確率まで悉く外す彼女にやや憐憫の目を向けては、まず選ばれた空の右手を開き、続いて〝おててないない〟猫を隠した左手を開いてみせて。センサーがどうこうというより今日は相手の運の巡り合わせが悪いらしい、という結果が得られたところで早々にゲームを切り上げると、差し出した両手を再び拳の形に変えることはなく。二種の運試しに負けた少女がもし開いたままの手のひらから目当ての玩具を取ろうとしなかったなら、様子を窺うように数秒見つめた後、「いらないの」の一言で回収を促すだろうか )
(/ いえいえ、ご体調の優れないなかご連絡ありがとうございます。こちらのことはお気になさらず、どうぞ回復するまでゆっくりとお休みください。お大事に…! )
あれ!?
( 選んだ方の手のひらが開かれるけれどそこには何もなく、ここまで物欲センサーが引っ掛かってしまうとは思わず衝撃マークを浮かべる。憐れみの眼差しを注がれながらしょも…と眉尻を垂らして、当たらなかったのだから交換さえ難しそうだと思えば名残惜しそうに〝おててないない〟猫を見つめていると、回収を促される言葉にぱちっと双眸開き「貰っていいんですか…!」と見えない尻尾を振り。厚意に甘えて手のひらに鎮座する猫をそっと指先で摘まみあげては、嬉しそうに破顔しながら手元にやってきた猫を眺め。それから〝へそてん〟と〝お座り〟が乗った手のひらを開きながら交換を提案するとどちらが良いか伺いながら小首を傾げ )
えへへへ、可愛い~…!ありがとうございます!お礼にわたしのと交換って形にしましょう、どっちが良いですか?
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( / お返事遅くなってしまって本当にすみません…;すっかり回復しました、お心遣いありがとうございました!
そちらは台風の影響など大丈夫でしたか…? )
…じゃあ、似てる方で。
( 左手のシャム猫が無事に引き取られ、交換の選択肢として二匹の猫が眼前に差し出されると、双方に目配せしてから〝おててないない〟とフォルムが似ているという意で黒猫の〝お座り〟へと手を伸ばし。一体何が気に食わないのか眉間に皺寄せたマスコットと此方も微かに眉根を寄せにらめっこ、それから思い出したようにふっと緩めて三つ隣のマシンの前まで移動しては、時間をちらりと確認して「俺もいっこ回していいすか」と傍に問うて。『満月。』とシンプルに銘打たれたパッケージには各国から見える月の模様のキーホルダーが載せられていて、黄金色の円のほか、レア枠として餅つきうさぎのブルームーンver.も用意されているらしい。運試し程度に低確率を狙いつつ、しかしそれを口に出すわけでもなく了承を得るなりさっさと硬貨を入れてハンドルを回せば、2回の試行の結果としてノーマルの餅つきうさぎと吠えるライオンが排出され )
…まぁそう簡単に出ないか。
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(/ 気圧は対策難しいですよね…、ご体調戻られたようで良かったです* 電車動かなくなっちゃったので外に出る用事もなく、台風の通過する間はずっと家におりました。のでこちらは特に被害なしです!ご心配ありがとうございます。背後会話蹴り可です◎ )
んへへ…。
( ほんのりとお揃いみたいで嬉しくて、カプセルトイと対峙した彼の表情が微かに猫と一緒なように見えては、ますます愛着が湧いて緩みきった笑い声を溢す。自分もと申し出る彼にもちろんと頷き返しついていけば、どうやら月をモチーフにしたものが気になるようで以前交換しあった手作りキーホルダーと隣に並ぶのも可愛いなあ、なんて思っていると。狙いの品は外れたらしい呟きを耳にするとここぞとばかりにお財布を取り出し小銭を用意しては、先程の礼をするために意気揚々とお金をセットすると、引きの悪さがありながらもハンドルに手を掛けながら問い掛けて )
傑さんは何狙いですか?こういう時は他の人が引くと当たるのが定石ですから!
( 先程の自分と重なるのか、隣の挑戦者が狙いを外したと分かってすかさず助っ人参戦した少女は、早くも引く気満々にハンドルに手をかけ。彼女の運の程ならついさっき確認した通りだし、今回は狙いがレア枠ということもあって同じ光景が繰り返されるとは思えなかったけれど、映画のスクリーンが解放されるまでの戯れとしては申し分ない賭け。正面を譲りつつ横からパッケージ写真を指差して目当ての種類を伝えれば、膝の上でゆるりと頬杖をつき、要らぬプレッシャーをかけるようにしおらしい敬語で淡く双眸を細めてみせ )
これ。青いの。…期待してます、水瀬さん。
うう、プレッシャーを感じます…、……。
( 指し示されたパッケージの〝青いの〟を視認しては力強い頷きでこくりとやる気に漲るけれど、隣からのプレッシャーを掛ける言葉にやめて…と言いたげに苦い視線を送っては、瞳に映る何気ない仕草や悪戯げな雰囲気に胸からきゅんと音が鳴ったような。この視界を切り取ったアクリルスタンドがあったら欲しい…なんて邪念が却って功を成したのか、物欲センサーがそちらへ逸れたらしくハンドルを回し排出されたのは彼が望んだブルームーンver.の餅つきうさぎで。転がり出たカプセルを手に取れば、開けずとも商品の帯の隙間からその姿が伺えると「あ」と小さく一音を漏らしては、芸の一つでも成し得たように誇らしげに口角を上げながら両手でカプセルを差し出して )
え。
( 短く声を上げた相手に呼応するように間の抜けた声を洩らせば、誇らしげに差し出されたカプセルを受け取って神妙に中を開く。「…侮れないすね、定石…」そこから現れた青い月を摘み上げて目線よりもやや高い位置に掲げ、しげしげと仰ぎ見ると同時に紡ぐのは考えを改めるような一言。まさか本当に引き当ててしまうとは、としばらく月見した後、その向こうに覗いた表情が白いポメラニアンと重なって、芸の成功におやつを与えるように、あるいはおつかいをする子どもにお駄賃を渡すように、一度目に引いた色違いの餅つきうさぎをそっと柔い皿へと乗せ置き。それから徐に立ち上がると直前には甲を見せた手を今度は返して差し伸べ、もしそれを掴む感覚があったとしたら、彼女が膝を伸ばす間だけ互いの指先が繋がれることとなるだろうか )
この調子で、映画も当たりだといいすね。
──…!
( ふふんと誇らしげに、それでいて満足げに月見姿を眺めていればふいに手の皿に置かれたのは色違いの餅つきうさぎで、ぱちくりと双眸を瞬き貰っても良いのかとそれと彼とを交互に見つめ。先程とは違い正真正銘のお揃いに、ぱぱっと背景に嬉しそうに花を咲かせては差し伸べられた手に自身の手を重ね立ち上がると満面の笑みを同様に咲かせながら「傑さんとならなんでも大当たりです!」と頷いて。それから「ちょっと待ってくださいね」と一言添え、もぞもぞと指先を動かしバッグに早速今しがた交換した餅つきうさぎのキーホルダーを取り付けたなら、ちょうど上映時刻も頃合い。お月様を揺らしながらご機嫌な足取りで映画館へと向かおうか )
今日はホラーじゃないからって。
( 緩んだ口許からこぼされる景気の良い一言に相変わらずのつれなさで返すと、少女のいそいそとキーホルダーを付けだす様を棒立ちで見守り、自分の渡した物で僅かずつ重たくなってゆくバッグにほんのりと愛着を覚える。黄金色の月がそこにぶら下がってやっと自分もいま付けるべきかと思い立つけれど、寸前になって揃いのデザインに気が付いてやめ、弾むような足音を連れて映画館へ。ポップコーンはしお味とキャラメル味のハーフ&ハーフ、せっかくなのでドリンクもつけて、3つ穴の空いたトレイでひとまとめにして座席につけば、早速両者の間のドリンクホルダーにはめ込んで。スクリーンの明るいうちにプラスチックの蓋の上から覗いて中身を確認しておき、自身の頼んだコーラの茶色が手前側と記憶した頃、ゆっくりと室内の照明が落ち始めて )
( 二人でシェアできるセットのポップコーンにすら、ついカップルデートに関連付けさせては瞳を煌めかせる。今日はデートらしいデートをたくさん満喫できていてほこほことした心地で、上映前に中身を確認し奥の方と認識した飲み物をちゅうとストローで吸い上げ。甘いキャラメルポップコーンに今日は更に甘さを追い求てミルクティーを注文したのだけど、甘いキャラメルポップコーンにぴったりで更に幸せな気持ちになる。ホラー物ではないため恐怖に耐えるべく手を握ってもらうなんて展開がないのが少し残念なものの、やがて上映が始まったラブロマンスのミュージカル映画は夢を追う二人の物語で、自然と自分たちに重ねてしまえばすっかり感情移入して見入っていると。スクリーンに釘付けなあまり、探るようにしてふらりと手を伸ばした飲み物。氷が入った冷たいそれをちゅっとストローで吸い上げた瞬間──しゅわしゅわ、と弾ける炭酸の感覚に手のひらで口元を押さえながら小さな声を上げ。もしかしなくても飲み物を取り違えてしまったらしい。彼が口をつけたやつ、と隣で密かに一人あたふたと頬を染めるけれど、ちらりと横目で窺ってもし彼が気が付いていないようならそっと元の場所へ戻して素知らぬ顔で、反対側に置いた飲み物を今度は間違えないように上映終了まで握っていようか )
んっ…!……、……!!
…気にしなくていいすよ。
( それまで集中して鑑賞していた少女の様子に変化があったのは、夢にも恋にも進展の兆しが見えだした映画の中盤頃。急に落ち着きをなくしたかと思えば遠慮がちに此方を窺う視線に、何か気まずいシーンでもあっただろうかと思い返すもそれらしい画といえば腕を組んで歩く二人くらいのもので、ならばお手洗いにでも行きたいのかと予測をつけては、潜めた声で遠回しに退席を促し。しかし物語の行く末を最後まで見守る覚悟なのか、席を立つ気配もなく心なしかポップコーンに手の伸びる頻度も減ったように感じられれば、ドリンクを膝に抱えて戻さない彼女の素振りを少々不審には思いつつも、上映が終わるまで干渉することなく自らもまた炭酸飲料のストローに口をつけて )
( やはりこちらの失態に気が付いていたのか、気遣った声掛けにぱちりと双眸を瞬くと小さくこくりと頷いた後は、尚更恥ずかしそうに身を縮こめて。気にしなくていいと言われるけれど、まだ中身の残る飲み物のストローへ口を付けたのを視認してはどうもぽっぽと頬は赤く染まってしまうものの、暗くスクリーンの光のみで照らされた館内ではろくに見えやしないだろう。中盤からは少しばかり上の空での鑑賞となりながらエンドロールまで流れ終わると、感想を溢しつつ明るくなったシアター内からぞろぞろと退場していく観客たちの中、座席に座ったまま空になった自身のドリンクカップを握りしめつつあたふた双眸をぎゅむりと瞑りながら謝罪を口にし )
あの、途中からすみませんでした、本当にわざとじゃなくて…!
( 此方の言葉へ頷いても動きのない彼女に、己の予測が的外れであったことは上映中から理解していたものの、スクリーン内に明かりが灯って騒めきのような雑音が溢れだす中、不意に謝られるのにはまるで思い当たる節がなく。もしかすると手や足が当たったり、ポップコーンが相手側に転がり落ちたり程度はあったかもしれないが、目の前の焦り顔から察するにそういった類のものではないのだろう。須臾の間を置いて、眼差しは少女を捉えながらも思考の方に流れていた意識を瞳の先に向け直すと、ひとつ瞬いた後に既にマスクで覆った口元から気の抜けた声で尋ね )
…なんの話すか?
えっ、あれ気付いてて言ってたんじゃ…?
( 見当が付かないらしい様子にきょとんと双眸を瞬かせれば、互いの間にはてなマークが浮かぶ。てっきり間違って彼の飲み物に口をつけ飲んでしまったことを分かっていて、ああ言ったのだと思ったのだけれど──と視線を彼のストローへ移した瞬間ぴたりと固まって。上映中は暗くて気が付かなかったけれど、ストローの先は自身のリップでほんのり淡いローズに色付いているのが照明が付いた今となってはよく見えて、かあぁと頬に熱が集まっていくと「─…っ!あの、わたしがゴミ捨てておきますね!」といってもシアターの出口でスタッフにゴミやトレイを渡すだけ。その間に気付かれてしまったらたいへん気まずいと、手を伸ばしひとまずカップのゴミを優先的に回収しようとして )
ああ…、じゃあ、お願いします。
( 相手の視線を追ってストローの先に薔薇色の痕跡を看取したのと、彼女がそれの回収を申し出たのはどちらが先だっただろうか。意識に空白が生じてから顔を上げるまでの間に全ての事情を悟り、自分が気が付いたことに気が付かせないよう努めて平静に振る舞うと、手に握っていたカップのゴミを素直に渡し。それから問いに対しての答えがないことに不自然なほど当惑も追及もしないまま席を立っては、赤面を隠して前を行く黒髪へ、他の観客同様映画についての感想交換を始めようとしているようにも、少女を擁護しているようにも聞こえる口調で「映画、集中して見てたすね」と呟くように語りかけて )
はい、思ったよりおもしろくて、…あとなんか自分に似てるなーって思ってたら観入っちゃいました。
( 何よりも先にカップを回収することばかり考えていたからか自身の視線はカップにばかり集中しており、彼の視線が仄かに色付く薔薇色に留まったか否かは知り得ないけれど、ひとまず無事回収し退場の波に乗って席を立ち、シアターから出た後はゴミをスタッフに無事受け渡すことができればほっと安堵して。薄く染まったままの頬で振り向いては映画の感想についてはにかみながら答え。ただ、後半は自身が引き起こしてしまったハプニングのせいで映画どころではなくなり、わりと情報が穴開き状態ではあるけれど途中経過では本当にその通りだったため返事は嘘ではなくて )
( 口紅付きのストローがスタッフに引き渡されてゴミ箱へと消えてゆく一連の流れを、なんだか見てはいけないような気分でさりげなく目を逸らしながら通り過ぎれば、幅の広くなった通路で少女の横に並び。映画のヒロインに自身を重ねたのだという彼女の横顔をちらりと窺い、アイドルなんて夢追い人の最たるものだろうと納得するけれど、そこに至る苦労を知らない己には簡単な同調などできなくて、その言葉をただ静かに受け取る。そして自分達の進む先へと瞳を向けた時、表情という表情もなく無造作に放った映画の感想は、メイクスタッフから隣のヒロイン候補への拙い激励となるだろうか )
…俺も、おもしろかったんで。いつか、水瀬さんが夢を叶えるところも見たいすね。
それにはね、実は傑さんが必要不可欠なんですよ。…一緒じゃないときっと叶えられないから、これからもそばにいてくださいね。
( 彼も映画の内容がおもしろいと感じたようで、それならDVDのレンタルが始まったらまた改めて観ようと密かに心に誓う。上映期間中に一人で来るというのも手ではあるけれど、二人で過ごした時間を他で上書きはなんだかしたくなくて。自身が夢を叶えるところを見たいなんて言われては小さく微笑むと、隣に並ぶ彼の顔を覗き込むように後ろ手を組みながら軽く半身を傾げれば、えへへと無邪気な笑みを溢し。チケットを見せる出入り口から抜け出すと、大人しく座りっぱなしだったから腕を突き上げ軽い伸びをしてはスマホの時刻を確認して。日が傾き夜が始まろうかとしている頃で、名残惜しさに時間は明言しないけれど彼もつられて時刻を確認したならそろそろ解散の流れになるだろうか )
そのつもりです。
( 夢追う高校生アイドルの求めに対し、そちらを瞥見してから零した返答はたったの一言。決まり切った事柄であるかのようにそれだけで話題を打ち切ると、特段示し合わせるでもなく最上階から一階へ、今日立ち寄ったテナントのそばを通ったり通らなかったりしつつ出口までの道を辿り。空調の効いた室内から自動ドアを通って外に出たなら、少し暑さの和らいだぬるい空気に包まれ、夏も終わりだなと唐突に実感する。日が落ちるのも早くなってきた夕焼け空を見て夜を予感したせいか、徐に餅つきうさぎ模様のブルームーンを取り出して鞄に提げては、この時間特有の寂寞のなか別れの挨拶を )
…じゃあ、ここで。帰り道気をつけて。
えへへ、お揃いですね。
( わんこ可愛かったし占い楽しかったな、アイスも美味しかった、あのテナント今度行ってみたいな──たくさんどきどききゅんきゅんと大好きが溢れる一日だった、出口へ向かいながらしゃぼん玉のようにふわふわ心地良い一日の思い出が浮かんでは消えて。外へ出れば夕暮れも相俟って段々と近付く秋の気配を感じ、なんだか名残惜しいような気持ちになる。ぬるく穏やかな風に靡く横髪を押さえつつ別れ際に月のキーホルダーを提げたのを見ては、嬉しそうに八重歯覗かせながら自身のバッグにぶら下がる色違いの月を軽く持ち上げ主張して。それから別れの挨拶に、「今日のデートすごく楽しかったです、ありがとうございました!傑さんも気を付けて帰ってくださいね」と一日の幸せを滲ませた笑みを浮かべれば、手をひらひらと振り帰路へ。──そうして一度背を向け二、三歩。ちょうど彼も背を向けて歩き出した頃か。徐にくるりと踵を返してたたっと駆け寄っては、足を止める程度に背後から彼の腕を引き寄せたなら、距離の近くなった彼の耳に手のひらと口元を寄せて「傑さんのお嫁さんになることも、わたしの夢ですよ」と耳打ちして。すぐにぱっと手を離し解放しては夕焼け以外にほの赤い色を頬に差しながら、えへへとはにかんだ笑みを浮かべると「じゃあ、またお仕事で!」とぶんぶんと手を振っては今度こそ帰路について )
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( / 犬カフェ+αイベント、こちらからは上記で〆とさせていただきました!デートとっても楽しかったです…ありがとうございました* 上記のお返事は任意です◎
感想はまた後ほどお伝えしますね…! )
良かったです。デートじゃないけど。
( 夕暮れの、時の流れが滞留して、あらゆるものの輪郭が曖昧になるような感覚の中。向かい合った色違いの月と寄越された分かりやすい繋がりに何だかほっとして、僅かに和らげた目顔で喜色に応えては、そのままの微笑で少女のこだわる単語に普段通りの姿勢を示し。揺れる手を残して背を向けた相手の後ろ姿から地面へと視線が落ち、体を反転させる間だけ伏し目に進行方向を回転させて、風に流されるように踏み出した──最初の一歩の直後。腕を掴む手に振り返った右耳へふいに囁かれるのは、アイドルとしてではない彼女の夢。突然のことに頭の整理の追いついていない己の返事を待つでもなく、伝えっぱなしにして言い逃げの形で去ってゆく夢いっぱいの高校生に、犬カフェでの会話が過ってそれは夢違いだとか、今時お嫁さんが夢なんて幼稚園児でも言わないだとか、犬と猫は飼うんだろうかとか、とりとめのない思料を一通り終えたなら。輝きを失わないまま視界から消えてゆく大小の太陽に、思わず目を眇めて )
……、眩し…。
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(/ こちらも〆させていただきました。今回イベもありがとうございました…!逆巻はなかなか認めませんが、紛うことなきデートでしたね…*
初っ端からひな季ちゃん節全開でコミカル可愛かったですし、折に触れて『デートっぽい!』と喜んでいるのも初々しくて終始にっこりでした。前々から楽しみにしていたお手のシーンも、逆巻が疲れているのかと思ってマッサージに付き合ってくれる優しさも、ほんとの一途捧げてくれるところも、全編通して余すところなく愛しさの塊だったのですが、逆巻の〝水瀬さんの〟認定で口から感情垂れ流し状態になっちゃう姿が破壊力すさまじくて何十メートルか吹っ飛びました…。最後のお嫁さんも夢発言も甘酸っぱくてリアルにきゅんってしましたし、映画館での仕掛けも上手く活用してくださって、さすが背後様…の念が日々募っております。ご褒美回と言っても過言ではないほどただただ幸せに満喫させていただきまして、まだまだ語り尽くせないところではありますが、冗長になってしまうのでこの辺にしておきますね…! )
( / いつもながらこちらが散らかしたロルを綺麗に〆てくださってありがとうございます…惚れ惚れ…。はい、れっきとしたデートでしたね*
いっぱい嬉しい感想をありがとうございます、潤います…〝水瀬さんの〟認定シーンは前後のやりとりも含めて私もとても大好きで、言い訳したり犬を撫でてた癖でついひな季のことも撫でちゃうのもによによ不可避でした…。そしてなんと言ってもおあいこのお手の破壊力ですよ…!!私もその動画が欲しいです、切実に。
自分は守れないトワハトくんにじわっと笑っちゃいましたし、一緒に可愛くされたのも占いに付いてきてくれる保護者感も、プレッシャーを掛けてくる仕草もツボでした…本当に挙げていくとキリがないです…。
映画館のやつはやっぱり仕掛けだったのですね!やっちゃって良いかなあとどきどきしておりましたので一安心です。他にも仕掛けがあったにも関わらず取り逃がしていたなどありましたらすみません…!お嫁さんも夢発言については、最後にもう一つ何かやっときたいなあといっぱい考えてのものでしたので、きゅんとしていただけて嬉しいです*
幸せいっぱいなデート回、改めてありがとうございました~*
上記全文蹴り可です◎
さて、次は本編なら文化祭イベになるかなあと思いますが、小話を挟んでおきたいなどご希望はございますでしょうか?
それと最近、思うように時間が取れずお返事が遅くてすみません…!今月中には必ずイベント纏めなどしておきますね。 )
(/ こちらこそ嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます* 幸せイベントの後なのにもっと幸せになっちゃいますね、えへへへ…。秘蔵のお手映像はそれぞれうちのこから貰って共有しましょうか()逆巻渡してくれるかな…。
いえいえ、仕掛けに関しては全然任意なので、見つけて気が向いた時に活用してくだされば幸いです…!なんか違うなと思ったらスルーでも一向に構いませんし、反対にこちらが意識していない部分でも自由に状況動かしていただいて大丈夫なので◎
お忙しい中いっぱい考えてくださったと聞いて、その裏話も含めて大好きなシーンになりました。ひな季ちゃんの真っ直ぐなまばゆさがとどまることを知らず、ぜったい叶えるからね…の気持ちです。ありがとうございます…。
堪えきれず簡単にお返事させていただきましたが、こちらも上記は蹴り可です◎
次に関して、素直な心情を言えば、ここ最近ずっと本編続きだったから小話を挟んでもいいかな…それともこのまま第二部完走しちゃった方がいいかな…でもまだ案出しも済んでないしな…という振り子状態でして…。背後様のご希望はございますか? ちなみにクリスマスまでに予定しているイベントと、もし小話にする場合の案を以下にざっくりと纏めておりますので、一度お目通しください。
【 クリスマスまでの予定イベント 】
●文化祭イベ
●匂わせ写真事件後日談
●ミニライブイベ
●クリスマスイベ
●ハロウィン(10/31)
●犬の日(11/1)
【 小話案 】
●お月見
お揃いのキーホルダーゲットしたし、十五夜も近いし…ということでお月見。せっせと準備するのも可愛いし、することが少なそうなのでグランピングと組み合わせてもいいし、月にちなんでかぐや姫パロとかでも。
●旅行
行楽の秋ということで、すぐひなが実在の観光地を巡って、ついでに背後も旅行気分を楽しみたい、という私欲企画。ただちょっと調べ物が多くて大変そうではあります…。
●オリジナルかるた製作
名シーン、名セリフ、キャラクターの情報などで『可愛いの魔法オリジナルかるた』を製作する企画。風流感だけで選出していますが、レス記念とか年末年始とか、それこそ第二部完結の際とかにやるやつですね、これ…()
もちろんこれ以外にも、未消化案に溜まっている中から選ぶ、やりたいものがあれば挙げていただく、も大歓迎です。「臆病な少女幽霊」なんか特に時季的にも良さそうな…!
お返事のペースもどうぞお気になさらず◎ 公私ともにお忙しいのは承知しておりますので…。作業については余裕があれば、程度にお考えください…! )
( / お返事たいへんお待たせ致しました…!!温かいお心遣いもありがとうございます。お言葉に甘えて蹴っておりますが、いつもの如くにこにこで読ませていただきました*
私も全く同じ心情で…!熱量そのままの勢いで次いっちゃえ!と本編を進めてきましたが、そろそろ小話を挟んでもいいかなと思いつつ二部もう少しだしなと…悩みどころですよね、わかります…。
纏めや小話案をありがとうございます* 目を通しているうちに小話欲が湧き上がってきてしまったので、小話でいかせてください…!
●お月見
わ~!かぐや姫にびびっときてしまいました…差し支えなければかぐや姫は逆巻さんを希望します!求婚したいし悪戯心で無理難題言われて戸惑いたいし、月に帰っちゃって(orそれも悪戯心で帰ったフリしてただけとかで)しくしくしてるところに戻って来てもらいたい…(妄想)
●旅行
確かにちょっと調べ物が大変そうですね…でも楽しそうだなあと思いました。すぐひなが行った場所をいつか聖地巡礼してみたくなっちゃうやつですね…!
●オリジナルかるた製作
第二部完結記念としてやりたいです、ぜひ!50音揃えたくなっちゃいますがそれだと結構時間が掛かりそうなので、あいうえお作文みたいな感じで「かわいいのまほう」の重複抜いた7文字で製作するのもありかなと思いました。
最近妖系のポストがよく流れてくるので、臆病な少女幽霊も捨てがたいな~という気持ちもあり…悩みどころパート2です。ちなみにこれとお月見の案でしたらどちらの方に惹かれますでしょうか…? )
(/ やはり以心伝心…、私も書いているうちに小話側に傾いていたので、ぜひ小話でお願い致します…!前述の通り十五夜が近いのでまずはハピエンかぐや姫パロをして、時間的に余裕があれば続けて臆病な少女幽霊も、という運びでいかがでしょうか…? 早速下に始めさせていただいておりますが、ロルの形式を変えたい等も含め、不都合があればご遠慮なくお伝えください◎
●かぐや姫パロ
こちらも逆巻がかぐや姫かな~と想像しておりました!今のところのキャラクター像とストーリー展開は、静かに慎ましく穏やかに暮らすことが絶対の掟である月の世界で、退屈に耐えかねてシンボルの餅つきうさぎにおしゃれな靴を履かせた罪により流刑となったお姫様。ひな季ちゃん側の年齢性別身分はご自由に…!求婚されるも刑期が終わったら月の世界に帰るため適当にからかって遊んでいたところ、うっかり姫側も好きになって恋仲(?)に。予定通りに迎えが来て月に帰るけれど、ひな季ちゃんへの想いが消えず、激しい感情を抱える罪で再び流刑。それを何度も繰り返すうちついに月の世界から追放、地球人となって結婚。です。ひとまず程度の案なので、ご意見ご要望はいつでも、いくらでも…!
●旅行
いつかやれそうなタイミングがあればやりたいですね…!このトピックに聖地巡礼の概念が生まれるとは…、行ったことないのに思い出の場所になるのも楽しいです。良さげな観光地ちまちま調べておきますね◎
●オリジナルかるた製作
いいんですか…!ではでは第二部完結の折にはかるた製作させてください!あ行だけとかは考えていたのですが、「かわいいのまほう」は思い付きませんでした。なるほど…!「さかまきすぐる」「ながせひなき」でも作れそう…となると、いっそかるたじゃなくてあいうえお作文でもいいですね* こちらについてはまた近くなったらご相談させてください。
またまた長くなってしまってすみません…、特に異論やご意見がなければ全文蹴り可です。ついでに、の文量ではありませんが、文化祭イベの案も一旦共有させていただきたく置いておりますので、お目通しだけお願い致します。背後様からもやりたいことだったり、ひな季ちゃんのクラスで出し物だったりがあればお聞かせください…!
●着せ替え写真館
写真部か演劇部の出し物。(ちなみに最後の祝福を授けるシーンは新聞部の号外の前にしようかと…!)色んな衣装に着替えさせて写真を撮るだけ。衣装に合わせたヘアアレンジがしたくてうずうずする逆巻がいるはずなので、よかったらさせてあげてください。写真は嫌がるかと思いますが、「最後の文化祭なのに…」の一言できっとどんな出し物にも付き合います。
●仲良し度チェック
どこかのクラスの出し物。友達やカップルのペア参加前提で、相手の理解度チェックのような企画。身長、誕生日、血液型、好きな動物、好きな食べ物、好きな人、将来の夢…etc. でクイズできればと!最後に「仲良しのポーズお願いします!」って言われて、肩組むとかか…?って逆巻が手伸ばすもひな季ちゃんに伝わるはずもなく、ただただ肩抱いただけのポーズになる展開もおいしいなぁなんて。結果があんまり高いスコアにならなくて「次こそは仲良しに…!」って息巻いてるひな季ちゃんに、「最後の文化祭なのに?」とか「そんな数字に惑わされてないで…」とかなんやかんや言いたいです…。 )
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( 民家の庭先に20代ほどの女性がひとり / 月と同じ色の姫カットウルフに十二単の姿で / 蝶を指先にとまらせて、退屈そうに嘆息しつつ )…、向こうにいた頃と変わらねぇな…。
( / わあい、以心伝心嬉しいです*
試運転形式ならさくさくっと進みそうですからね、余裕があれば~の流れももちろん了解です◎
相変わらず熱量たっぶりのお返事も嬉しいです、ありがとうございます。ざっくり割愛してますが全部とっても頷いております…!同様にお好きにご割愛くださいね。
●かぐや姫パロ
かぐや姫♀と考えると普段の口調なのになんだか勇ましくて笑っちゃいました() なのに流刑理由が可愛すぎて…既に尊いです…。
そして組み合わせを姫君とご令嬢か、姫君と貴公子かでまだ悩んでおります…!前者も展開はおもしろいながら尊い&可愛くて絶対大好きなのですが、逆巻さんが女性なのでひな季は貴公子になるのも大いにありだなあと…ただその場合呼び方をどうしようかなと悩んでおりまして…そのまま永瀬皇子とかでいいでしょうか?そもそもご令嬢か貴公子かも決めきれていないので、背後様のお好きな方を選んでいただけますでしょうか…! ※ということで一旦小話のお返事を保留させていただいております。
●着せ替え写真館
衣装に合わせたヘアアレンジ、ぜひお願いします!どんなのをしてくれるんだろうと今からわくわくしております…し、以前にちらっとお話ししていた逆巻さんのひな季の高校制服ver.ももちろんとてもうきうきわくわくです。
●仲良し度チェック
片方だけ肩組もうとしてるのとてもじわりますね() チェキ撮影とかでよくある、片方ハートで片方サムズアップのやつでもおもしろいけど、逆巻さんは写真撮るのにサムズアップしなさそうなイメージですよね、たぶん…。 なんやかんや言うのもやりましょうねっ!
●ひな季のクラスの出し物
クレープにしようかなと思っております!シフト交代間近なところに逆巻さんがやってきてひな季がクレープを作り、サービスとしてクリームやチョコソースたっぷりめで。「もう交代だからちょっと待っててくださいね!」と伝えてシフト交代と着替えを済ませている間、一人で黙々とクレープを食べてる逆巻さん。「お待たせしました!…あれ?」とひな季が顔を覗き込むと口端にクリームが付いているのに気が付き、指の背で拭ってはぺろりと舐め取って「ついてましたよ。いつかのお返し、…えへへ」とはにかむまで想像しました…。 )
(/ ご配慮ありがとうございます。こちらも以降すべて好きな時に蹴り・割愛してくださいませ…!
●かぐや姫パロ
口調まで女性だとパロとはいえもうただのかぐや姫になってしまうので、かぐや姫役の逆巻傑、くらいの感じでやらせていただいております()流刑の理由も申し訳程度の逆巻要素でしたが、気に入っていただけて嬉しいです…*
ううう~ん…月の姫様と地球のご令嬢はそこはかとないエモの香りがするし、でもひな季ちゃんの男性役という激レア姿も見たいし…と、悩みに悩んで究極の選択を決めきれなかったので、ここはもういつものアレで決めましょう。この投稿時間の秒数下一桁が0か偶数ならご令嬢、奇数なら貴公子で…!ただ結果に対して直感的に「ちがう!」と感じられた場合は、ひっくり返してもらっても構いませんので!
●仲良し度チェック
想像したら肘置きでした()逆巻が説明しだす前に違う方向で察して身を寄せてくださると背後得です…( こそこそ )サムズアップはしないでしょうが、ハート待機してるひな季ちゃんの手を上から握って拳にさせて、グータッチとかにはするかもしれません。ひな季ちゃんは学校でもアイドルだろうし親衛隊もいるし、応えるのも拒否するのも怖いですからね…。不満げなひな季ちゃんに「(ハートは)仲良し度40点のペアがやるポーズじゃないすよ」とかも言いたいです。あとは出し物の係の子に惜しかった回答のとき点数おまけしてもらってても可愛いし、食べ物買う時もちょっとおまけされててほしい…可愛いは正義。
●ひな季ちゃんのクラスの出し物
クレープ屋さん…!ひな季ちゃんに似合いすぎてますし、サービスしてくれるのも嬉しいです。そしてそのたっぷりクリームがいつかのお返しに繋がるとは…!ちょっと照れながらお礼言って「もうついてない?」の素直な流れにするか、びっくり顔の後に「…や、こういうのは気にしないんすね」って映画館での事故の話に繋げるか、迷います…。 )
( /
●かぐや姫パロ
投稿時間の運試しが定番化していてなんだか嬉しくなりました…、そしてご令嬢に決定となりましたね!字面はエモですがひな季がなにぶん喧しいと思います、ご了承ください() ひな季の男性役はまた機会があればやらせてください*
●仲良し度チェック
肘置きはもう逆に仲良しで笑いました() 身を寄せる了解です◎
強制グータッチなのもおもしろくて、展開相談しているとやっぱりにやにやしてきちゃいます…頑張れ私の表情筋…! 文化祭、いろいろ楽しそうすぎて出し物の係の子になってすぐひなを追いかけ回したいです(?)全部やりましょうね…毎度の如く盛りだくさんになりそうですが…!
●ひな季のクラスの出し物
わあい似合ってますか、よかったです* クリームを取ってからの流れ、どっちのパターンも良すぎてどちらでも楽しめちゃうので直前まで悩んでいただいて大丈夫です!投稿時間の運試しでも◎
ざっくり割愛しつつお返事書いていたのですが、ほぼ感想のようなものになってしまったので全文蹴り可です…!
かぐや姫パロもよろしくお願い致します* )
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>>2452
( 艶やかな垂髪に市女笠を被った袿姿 / お散歩がてらお店でおやつを買いうきうきな20代手前 / 道中に蝶がひらり、つい目で追っかけて )あ、蝶々…──!?( それが入り込んだ庭先に蝶さえも魅了する美しい女性の姿を見つけ、はわわ / どきどきと胸の高鳴りを覚え / もっとよく見たい… / つい前のめりに、笠の垂れ衣が当たって垣根をがさり )
(/ 私も先の楽しみが増えて早くも浮き立っております* 背後様が出し物の係の子なら、こちらは呼び込みの着ぐるみにでもなって同行しますね…() わくわくが膨らむばかりではありますが、まずはご令嬢とお姫様のかぐや姫パロの方、改めてよろしくお願い致します…!※蹴り推奨 )
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( 垣根に何かが当たって揺れる音にやおら顔を上げると、蝶がふわりと飛び立って / それを気に留めるでもなく、音のした方から視線を逸らさず歩み寄れば / 警戒も気後れも窺わせぬ態度で向こう側の人影へ問い )…うちに何か?
わ、わ。( 音を出してしまったことで視線が合えば、あたふた / 近寄る彼女へ覗いてしまったことの謝罪をしようとするものの、見れば見るほど美人で / 〝すみません〟と心の声と発した声が逆に / 口元を袖で隠しながらどきどき )ひゃっ、声まで美人…。
…ああ…なんだ、貴女も噂聞いて来たひと?( ひとつ瞬いた後、ふっと興味を失ったように自分の髪に目線落とすと / 無造作に5本指をそこに差し込み、握るようにして梳かし始め / それから胸元辺りで毛先を解放しては、そよ風に髪を靡かせながら煩わしそうな遠い目で呟き )…最近多いんだよな。見物に来る女も、求婚に来る男も。
噂?わたしは椿餅と蝶に導かれて…。( きょと、と双眸を瞬くと小首を傾げながら、ここにいる経緯をぽつり / なんか困ってる…? / 憂いた様子も儚げで、月のような白金の髪が煌めいていっそう美しく / 多分もっと人が殺到するのでは / そこで笠の上にぴんと閃きのマークが浮かんでは〝かぐや姫〟の噂も知らぬまま / 垂れ衣の隙間から、すっと手のひら挙げ )あの、えっと…お美しい姫君さま。よろしければわたしに一肌脱がせていただけませんか!
( 〝椿餅〟の単語にはちらりと手元を見やるもそれだけで / ぼんやりと通りの方を眺めて聞き流しの姿勢 / そこへ突然の申し入れがあると、先程の蝶のごとくふわりと相手に意識を舞い戻らせ / 両の瞳で垂れ衣の奥を捉え、関心を示すように僅かに眉を持ち上げて )…──ん?
わたしの屋敷にお忍びで遊びに来ませんか?これをお貸しすれば多少なり見目は隠れますし…これでも名の知れた家柄なので、ここよりうんと外部からの干渉は少なくて済みますよっ。( ぱ、と明るく人差し指を立てながらにこやかに提案 / 現時点、下心は一切なくて / そっと笠を脱ぎぼやけていた素性を晒しては、あどけない八重歯覗かせつつ垣根を超えて手を差し伸べ / 肘あたりからぶらさがる袋にちらり視線向け )ちなみに本日、これからのご予定はいかがですか?頬もとろける椿餅をご用意できますが。
…それは、大変ありがたいお話ですが。( 口調は真似つつも表情の乏しさはまるで正反対に、差し出された手のひらへぽんと自分の手を重ね / 相手の気遣いよりもお屋敷と椿餅への興味が決定打だった様子で / ついていく意思を示した後、率直な疑問を投げ掛けたなら / 「…あ、おじいさんとおばあさんに言わねぇと」と手を差し伸べられた側が差し伸べた側を引き寄せて、垣根の内へと入れるだろうか )どうして貴女がそんなことを。
( 白魚のような手が重なるも直後外見から想像し得ぬ言葉使いに、ずきゅん / 所謂ギャップ萌え / 誘い出しつつも彼女の手に引かれ、足先を敷地内に着け垣根を超えてしまえば / 垂れ衣が風に靡き魅入られた先程と蝶の如くふわり庭先に舞い / おず、と答えたなら笠をそうっと彼女の頭上へ )…へ。……、貴女が困っているように見えた、から…?
──…ご令嬢は、少し人が良すぎるな。( 思わぬ返答に数秒の沈黙を置いて、仄かに破顔した表情は垂れ衣の奥 / そのまま家人に「遊びに行ってくる」とだけ伝えれば / 屋敷へと連れられる道中、特別指示や指摘がないようなら握った手はそのままに / 名を尋ねるけれど、先に名乗るのが礼儀かと思い直し「私はかぐや」と続けて )…そういえば、お名前は。
かぐや、姫さま…。え、あまりに麗しく似合いすぎでは…!?( 垂れ衣の奥に覗く仄かな笑みがなんだか頭から離れず / 道中繋がれたままの手にどきどき、重ねて緊張でふるふる / しかし確実に我が屋敷まで送り届けようと、半歩先ゆく横顔はきりりと口角を引き締め / 途中小さな小さな小石だったり、水溜まりに気が付けば繋いだ手を柔く引き寄せて )わたしは…姓は永瀬、名はひな季、と…。あっ、足元気を付けてくださいね…!
…声まで美人、名前まで美人、か。( 既視感のある反応にぽつり / 言われ慣れたためか取り立てて快も不快もなく / 歌でも詠むように「永瀬のひな季さま」と静かに反芻しては / 最初はおもしろく眺めていた過剰なほど丁重な扱いにも少々飽き始め、悪戯心から何もないところで躓く振りをして相手の方へとよろめき )ぅ、わっ……。
?…──姫さま、( ぽつと呟いた言葉に、何か気になるのかと微かに小首を傾げていれば / ふいに何かに躓いてしまったらしい彼女がこちらによろめいてくると、衝撃マーク浮かべ / 咄嗟に椿餅の袋を持っていた手を差し伸べては、繋いだ手で彼女を引き寄せるように抱き止め / とさ、と袋は地面に落ち / 心配そうに眉尻を垂らしながら垂れ衣の奥を覗き込み / あたふた )大丈夫ですかっ…?すみません、わたしったら何か見落としを…!
…ひな季さま。落としてる、大事な椿餅。( 両手で支えられると、同じ笠の下に入った相手の表情がよく窺え / 上流の子女らしからぬ慌てように更に擽られる悪戯心 / ふと屈んで地に落ちた椿餅の袋を拾って渡し / 偽物の憂い顔で、袋に彼女の手を沿わせる拍子にその甲をさらりと撫でてみて )この菓子みたいに、私のこともひな季さまが運んでくれたらいいのに。
え、…あ!ありがとうございます──…それはさすがに、( 落としたことに気付かされると、また衝撃マークをひとつ浮かべ / 袋を拾ってもらうも手の甲を撫でられれば仕草にも表情にも、どき / しかし溢れた彼女の願望に神妙な顔付きになれば / 気が付かなかった! / はっ…とした表情でほろり言葉溢し )名案すぎません…?すみませんがこれはそのまま持っていてもらえますか、…では失礼しますね、かぐや姫さま。( 今し方受け取ったばかりの袋を彼女に持たせては / 一言添えてから、ひょいとお姫さまだっこ / そのまま歩き出して )
…、えっ。うそ──( まさか本気にするとはつゆも思わず / 意味が飲み込めずに一拍置いて素の驚駭が表れると同時、足元に浮遊感をおぼえて / 最初こそ恐々としがみつくように腕を回していたものの、じきに慣れたのか大人しいながら幾分か肩の力の抜けた様子で / 無事に屋敷まで運ばれ、ようやく地に足をつけては、信じられないような目を相手の方へと向け )…どんなご令嬢だよ…。
舞が得意なので体力には多少自信が。持続力はありませんが…えへへ…。かぐや姫さまが軽くて助かりました!( 屋敷に着きひと働きを終えれば、ふう、と額拭う素ぶり / ふと視線に気が付けば、褒められてるわけでもないのにはにかみ笑い浮かべ / むしろ彼女の軽さに信じられないような目を向け )それにしてもほんと、羽根のような軽さで…もうちょっと食べた方がいいですよ…。そうだ、椿餅食べましょ!さあさ、中へどうぞ。( 門番に話し掛け開けてもらえば、座敷へと誘導 / 〝女子会するから〟と部屋の周りは人払いを頼み )
はあ…多少、自信が…。( 何でもないことのように語られる事柄に追及する気も失せ / かくいう自身も月の住人というファンタジー存在 / 助言には軽く両腕を広げて体付きを確かめた後、「ひな季さまだってそう変わらないのに」とこぼして / 先導に従って門をくぐれば、名家に相応しいお屋敷を瞳の動きだけで見回し / 使用人に椿餅を手渡したなら、通された座敷へすぐさま器に盛られたそれと茶が運ばれてきて / それからそっと笠を外して側へと置き )お邪魔します。…ここがひな季さまの部屋?
( 〝変わらないかな…?〟と持ち上げた袖から覗く腕を見つつ / 座敷へ辿り着き間もなく使用人から茶菓子たちが運ばれてきては、礼を告げると使用人たちは言いつけ通り部屋から離れていくと )いえ、これは客間で。急にわたしの部屋へ通されても困りませんか?( つい先刻知り合った仲なので一応、と / 一握りの常識持ちつつ畳の上に座れば / 器に盛られた椿餅を手のひらで指しながら、にぱり )さ、どうぞどうぞ。覗き見る女性も求婚する男性もいません…ごゆるりお寛ぎください、かぐや姫さま。特にこの椿餅は絶品で!( 人様へ勧めておきながらひと足先に二股の竹串で椿餅を刺せば、ぱくり / 幸せそうに緩む頬に手のひらを添えながら )えへへ、とても美味しいので…!
…?特には。( そんなこと気にしたこともなかった、とでも言うようなきょとん顔 / 脇の甘い性格 / 使用人が去って二人きりとなった空間の静けさは故郷を思い出すようで / なんとなしに外を眺めつつひとつ息を吐き出せば / 勧められるまま椿餅をぱくり / 絶賛も頷ける味に瞠目すると、口元に手を添えて小さく呟いた後、相手と目を合わせて通じ合うように頬を綻ばせ )…!たしかに、これは絶品…。
それじゃあ次に遊びに来てくれた時には、わたしの部屋で女子会しましょうね!( 次があると信じてやまないまなこ / きらきらと煌めかせ / 椿餅を口にした彼女から賞賛を得ると、満足げに八重歯を覗かせ )でしょでしょ、歯切れよくくどすぎず何個でも食べられそう、な…──。( 彼女がふいに見せた笑みに、とすっと心を射抜かれ / 一瞬時が止まったような / 彼女の手をそっと両手で包みこめば / 自然と口からまろびでて )わたしと結婚しませんか。
はいはい。( 誘いに応じるか否かは気分によるところが大きいため、確約はしないおざなりな返事 / すっかり魅せられてもう一口と竹串に伸ばした手を掬い上げられれば / 「──…は?」ここには覗き見る女も求婚する男もいないけれど、「求婚する女はいるのか…」 / 呆れ気味に呟いた後は相手を値踏みするようにじっと見据えて / やがて打算を終えると、覚悟を確かめるようにひとつ尋ね / もしそれに肯定が返ったなら、「じゃあ何か面白いことして」と大雑把な無茶振りをするだろうか )…どうしても私と結婚したい?
はいっ、頑張って幸せにするので──…え?( まさか同性相手に求婚してしまうなんて / 言った後にどうしよう…と汗をだらだら / そこへ彼女から問い掛けがあるとすぐに返答するも続く無茶振りに、きょとん / 「おもしろいこと…?」生まれてこの方受けたことがない無茶振りに神妙な顔付きで反芻し / 手を握り神妙な顔付きのまま考えるように斜め上、左右、下へと思考とともに顔を向け )おもしろい、こと……。
一生を共にするなら芸の一つくらいできる相手じゃないと。( 当惑する彼女の反応を、見逃すまいとするかのごとく注意深く眺め / つんと乙に澄まして高慢な台詞を放つも、何を見せられたところで求婚に応じる気はなく / 催促するように眼前に落とされた言葉を拾い上げて繰り返して )おもしろいこと。
芸…っ、そんな犬じゃあるいし…。( 衝撃マークを浮かべては / 人差し指同士をつんつんと合わせながら、ぽつりと小さな小さな反抗心 / ほぼ犬です / 困ったように双眸をぎゅむむと瞑ったのちに絞り出したのは )ちょっと待っていてください!( 徐に立ち上がっては、たたたっと自室へと向かい / ほんの数分後、使用人の驚く声や止める声のなかスパーン!と再びこの部屋の戸を開けては / おしろいで顔を白くさせた出立ちで部屋に戻れば )いかがでしょうかぐや姫さま!〝面〟白いです!……、どうか、どうか笑ってやってください…。( 勢いこそ良いものの、ふるふると羞恥で震え出しては / おしろいの奥を赤く染め上げていけば、ぱたっと三つ指つきながら頭を垂らし )
……、面白くない。…けど、それが面白い。( 開け放たれた戸から現れたおしろい塗れの顔に呆気に取られ / 沈黙に耐えかねた彼女が頭を垂れてから動き出せば、目の前で膝を折って容赦のない一言 / しかし直後に意見を翻し、顎に添えた人差し指で掬うように顔を上げさせた先には、仄かながらも確かな笑みがあって / 犬を褒めるように「よしよし」と顎の下を撫でやり )──また遊びに来るよ、ひな季さま。…笠、借りても?( 自分が満足したなら唐突にすっくと立ち上がり、どことなく機嫌良さそうに先程は保留にした約束を交わすと / 行きと同じく帰りも運んでもらおうかとたくらむも、〝面白い〟顔を見て考え直したようで )
( / さくさく進められそうと言っておきながらお返事が滞っていてすみません…!風邪を引いてしまい頭が回らないため、ちょっとおやすみをいただきます。回復次第すぐ来ますので今しばらくお待ちください…! )
(/ しばらくお返事が難しいとのこと、把握致しました!毎度のことながら丁寧なご連絡をありがとうございます。月でも眺めながらぼんやりとお待ちしておりますので、どうぞこちらのことはお気遣いなくご養生ください…* ※蹴り可 )
あう、辛辣…──?( 容赦ない一言に表情は伏せたまま、がーん! / 穴があったら入りたい思いで伏せたままでいればふいに細い指先に顎を掬われ、眉尻垂らしながらきょとん / 仄かな笑みと視線が合えば、訳も分からずどきどきと胸を高鳴らせながらされるがままで )…わっ、待っ、送っていきま──…きゃあ!( 送るのに、と自分の顔のことも忘れ慌てて立ち上がれば / 自身の着物の裾を踏み付け、ぺしゃっと転び / そこで漸くおしろい塗れの顔のことを思い出しては、このままでは外に出れないと墓穴を掘り / あたふた )そ、その笠っ…かぐや姫さまにあげます、いつでも遊びに来れるように!来てくれなかったらくれなかったで迎えにいきますけど!
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( / お返事お待たせ致しました…!中秋の名月・満月ともに見られたでしょうか。もう少しイベントは続きますがよろしくお願いします…* / 報告のみなので蹴り可です◎ )
…なんか、色々と危なっかしくて、あんまり長いこと目離せねぇよ。( 転ぶ姿を尻目に淡々と笠をかぶっては / 特に手助けするでもなく再び正面に屈み、今日を振り返ってしみじみと / 自身が様子を見に行くのが早いか、相手が迎えに来るのが早いか )笠のお礼に、次は私が化粧でひな季さまを地球一綺麗な顔にしようか。あとは市にも行きたいし、藤棚も、屋形船も…1日入れ替わるのも面白そうだな。( お礼と言いつつ完全に私欲 / 以降も指折りながら願望だけを一方的に連ね / 「結婚の話はそれから」と意図的に果てしなく長いお預けを食らわせて )
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( そうして交流と無茶振りを重ねるうちに、故郷からの迎えの日が近付いて / 日ごと満ちてゆく月と募る彼女への慕情に、憂いを帯びた表情で夜空を見上げたなら / 待ち合わせた屋形船の前で垂れ衣を静かに揺らして )
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(/ お加減はいかがでしょうか、体調を崩しやすい時期ですので引き続きご自愛くださいね…* そしてお月様はよく考えたらうちの部屋からは見えませんでした()かぐや姫パロ、ざっくりと最終日まで飛ばしてしまいましたが、描写したいシーン等があれば時間を巻き戻していただいても大丈夫です◎
ついでにご連絡となりますが、9/24から9/27辺りまでは仕事の都合でバタバタしてお返事が滞るかもしれません。何卒ご容赦くださいませ…!それではまた改めてよろしくお願い致します。※蹴り可 )
かぐや姫さまっ、お待たせしました!( たた、と駆け寄っては風の抵抗で笠が外れ首後ろに掛かり / はあっ…と息切らしつつ、少し乱れた髪のまま垂れ衣の奥を覗き込んでは / 愛おしげに双眸をゆるりと緩ませ )…今日もとっても綺麗ですね、お月さまみたい。さ、乗りましょうか。( 屋形船に乗るべく手のひらを差し出し )
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( / まだ風邪気味っぽくはありますが、熱感はすっかりなくなりましたので大丈夫です。背後様におかれましても、お気を付けくださいね…! あとお月様のオチに笑っちゃいました、あとで個人的にお月様昇らせておきます◯*
また事前のご連絡ありがとうございます、承知致しましたのでどうかご無理なさらずです…! / 蹴り推奨です◎ )
だったらひな季さまはお日さまだな。…心なしか匂いもそんな気がしてきた。( 垂れ衣の隙間からひょっこりと覗いた顔に自然と表情柔らかく / 少し顔を近付けてすんと鼻を鳴らせば、冗談混じりに笑んで / 差し出された手を取って舟に乗り込んでは、離さず握り合ったまま腰を落ち着け / ゆっくりゆっくりと逃避行のように流されてゆく最中、ふと思い付いていつもの無茶振りを )…ひな季さま、踊って。音楽はないから、歌いながら。
( 日を追うごとに和らいだ雰囲気になる彼女にますます惹かれて、きゅん / 乗船中〝におい…〟と気にするように反対へ顔を向けながら、くん、と袖を嗅いでいると / いつもの無茶振りにそちらを向けば二つ返事で快諾 )ふふ、お任せください。…ね、今日はかぐや姫さまも一緒に踊りませんか。( 腰を上げるも手を繋いだままで / 彼女の前で跪いては小首を傾げてお誘いを )
…舞なんて踊ったことないけど。( 完全に観客側のつもりで腰を上げる相手を追っていれば、思わぬ誘いにきょとん / 無論未経験 / しかし別れの日が近いことも相俟って握った手を離し難く / 結局自らもそっと腰を上げて )…ひな季さまが手取り足取り教えてくれるなら。
もちろんです!わあいっ…!( ぱあっと表情綻ばせると / 嬉しそうにゆるり手を引きながら、十三夜月が照らす甲板へ出て / 笠はその辺に立てかけ、背後から彼女の両手を柔く掬い取ればほんの基礎の動きを身を寄せながら教え )──…動きはこんな感じで、指先はしなやかな動きにしたら舞っぽく見えるので…、うん、このいろはだけ覚えてもらえれば。歌は即興なので、えへへ…あとは流れに身を任せて楽しみましょう!…──( 無邪気に無意識の無茶振り / 無の三拍子 / 苦情が来る前に、竪琴を奏でるように穏やかな声音で歌い始めては / 最初は後ろから彼女に寄り添い誘導するように舞うと、次第に背から離れて向き合うように舞うだろうか )
初心者に出す指示じゃねぇだろ…。( 雑な教えにぶつくさと文句は垂れつつも、ここで伝授し切れるほど簡単な芸事ではないことも承知していて / 相手に身を委ねて舞い始めると、向かい合ってからは見様見真似で / 難しそうに顰めていた表情も次第に柔らかく解れてゆき / やがて彼女の歌が終われば、ひと呼吸ぶん置いて決心を固めたかのように静かに笑み / 夜空に浮かぶ十三夜月を指して、「故郷」と三音だけ )…ひな季さま。私、もうすぐ故郷に帰らないと。
( ぎこちなく覚束なかった彼女の足取りはいつしか馴染みはじめて / 羽化を見るような舞はやはり心奪われるもので歌声もなんだか伸びやかに、舞は軽やかに / はあ、と微かに息を切らしながら終焉を迎えては )──…ええっ!そ、そうなんだ……もうすぐっていつ頃ですか?寂しくなりますね…そういえばかぐや姫さまの故郷ってどこなんですか、わたし遊びに行きますよっ!( 瞳をまんまるにして衝撃マークを浮かべながら驚いては / まさか故郷が月だなんて思わず、空へ向かって指差されてはある程度遠いところとは把握したつもりで / 気軽に遊べないとは理解すると、しょんぼり眉尻を垂らすもののすぐにぱっと明るく切り替えて拳をぐっと握り )
…だから、故郷。月。( どうやら理解していない様子の彼女に、伸ばしたままの腕を揺らして再度示し / 遊びに来て、という無茶振りはさすがに口に出せず / 代わりに「めげないな」と優しい吐息混じりにこぼせば / 輝く月の方へと顔ごと眼差しを向け、事実だけを淡々と述べてゆき )──…あそこの姫だったんだけど、うさぎに靴履かせて、流刑になって。でも明後日で満了だから、迎えが来る。
月?…あはは、そんな御伽話みたいな──…え、本当に?( 反芻しながら双眸をぱち / 冗談かと思って握っていた拳を解き、ひらひら上下に振りながら笑うものの / 月を見る彼女の横顔が冗談じゃないことを物語っていれば、神妙な顔付きに )うさぎに靴…。( 流刑理由の可愛らしさに、ほわりと一瞬表情緩むけれど / それで流刑なんて厳しい世界だと表情引き締め直しては、迫る期限に瞳を揺らし )え、え、明後日?お迎えって、どうやって。…それは、絶対、帰らなきゃいけないですか…?( 空回るような笑みを浮かべながらも、眉尻は垂らして今にも泣き出しそうで / 引き止めるように、ぎゅっと彼女の手を握り )
…帰らなくていいのなら、帰りたくない。ずっとここにいたい。…ひな季さま、ずっと私と一緒にいて。( 手を握られてそっと振り返った瞳が惑うように揺れ / ぎこちない泣き笑いの顔に触発されて、押し留めていた想いが洩れだすように本心をぽつぽつと紡げば / 月の民の非情さをよく知るからこそ、最後の願いはか細く縋るようで / 遠慮がちに温かな指先を握り返し )
──…っ、わたしでいいのなら、ずっと一緒にいさせてください。かぐや姫さま、大好き。( 握り返された手を、そうっと引き寄せては温もり確かめるように頬にあてがって / それからゆるりと繋ぐ手を両手へと増やし / 彼女の額に自身の額をこつんと合わせると、互いの両手を祈るように合わせあって )
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( ひどく綺麗な満月の晩に、無情にも迎えは来てしまい / 引き止める自身を家臣のような人物が食い止め、争っても押さえ込む力には叶わず二人を決別させて / 一人残された庭先で、はらはらと涙を溢し )──…かぐや姫、……。あの、ちょっとみんな聞いていい?どうやったら月まで行けると思う!?わたし、かぐや姫さまのとこに行かなきゃ、向かいに行かなきゃ…っ!( こうしちゃいられない / 永瀬家総出で、月への行き方について模索する日が数日続くだろうか )
…っ、か、帰る。帰るから、そのひとには──( いよいよ月へと帰る日、精一杯の抵抗を試みるも、彼女の押さえ付けられる姿を目にしては長くは続かず / その折に肩へ天の羽衣を掛けられると、全ての感情がリセットされたかのように途端に表情が抜け落ち / 最初の頃以上の無感情で別れを告げ、粛々と迎えの馬車は来た道を引き返して )さようなら、ひな季さま。
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…ひな季さま。私も──…( 元の生活に戻って数日、何の気なしに地球を眺めていれば、ふと胸の奥に温かいような切ないような想いが疼くことに気が付き / 自覚すると同時にそれはみるみる膨らんで / 一粒の涙と共に自然と言葉が溢れ、次はうさぎに何を描き足してやろうかと勢い付いて立ち上がるけれど、既に己の姿が何者かに報告されていて再びの流刑が決定し / 次の満月の夜、焦がれた地に降り立ったその足で彼女の屋敷へと駆け出して )
( がらくたばかりの部屋の中心で一人、ぽつん / 月へ行こうと、あれやこれやと羽衣に似た布を集めた痕跡だったり / 飛び道具にしようと大きな扇を作った痕跡だったり / めそめそと涙で袖を濡らし )かぐや姫さま、逢いたいです…。
( 門番に顔を晒せば屋敷の扉はすぐに開かれ / まっすぐ彼女の部屋まで駆けて行くも、中からすすり泣く声が聞こえてははたと手を止めて / 一時他の部屋へと忍び込み、とある物を無断で拝借すると / 改めて開いた戸から現れるのは、白い面を顔の前に翳した姫カットウルフ / 月が満ちるようにそっと面を退けた奥に、静かな微笑みを湛えて )…── 〝面白い〟です、ひな季さま。…どうか笑ってください。
…──ひぇ、( めそめそ啜り泣く部屋の戸が開くと、家の者が開けたのかと思って顔を上げ / 白い面にぴしっと固まっては、ひゅっと息吸い込み / しかしその面が退かされた顔に瞠目して )えっ、なん、かぎゅ…っ~~!( 驚きのあまり〝なんでここに〟なんて言葉も上手く紡げず / 彼女の名前も盛大に舌ごと噛めば、口元を押さえてぷるぷる痛みに堪え )
…、相変わらずだな…。( 思わぬタイミングでの思わぬハプニングに、今度は此方が驚く番で / 少し跳ねた眉を仕方なさそうに下げては、相手の真正面まで進んで膝を折り / 「ひな季さま」と声を掛けつつ両手で頬を包んで顔を上げさせれば、何の前触れもなくふいに唇へと口づけて )…ただいま。
( きゅう、と自爆のダメージに耐えていると / 眼前に来た彼女に顔上げさせられたと思えば、ふいに口付けを受け双眸をぱちぱちと瞬かせ / 数秒の硬直後、ぶわ、と頬赤く染めてはすぐに瞳に溢れんばかりに涙浮かべ / ふにゃりと眉尻も口角も下げ )──…っ、お、おかえりなさい…っ!( 両手を広げ、飛び出すように彼女へ抱き付いて )
( か細い体では胸に飛び込む相手を支えきれず、いとも簡単にこてんと床に押し倒され / けれども彼女のことはしっかりと腕の中に抱き留めていて / ぎゅっと抱き竦めるように力を込めてから、数秒後横向きになって緩めると / その響きに焦がれるかのごとく、眼前の唇を指で柔く突いて )…──今度は噛まずに言える?
( 本物だとこの手で確かめるように、優しくもぎゅう…と抱き締め / 畳の上で混ざり合う月と夜の闇の色の髪 / 突かれた唇を柔らかく綻ばせては、小さく頷いてから愛おしそうに彼女の名を呼んで )えへへ…かぐや姫さま。大好き。…きっと幸せにするから、わたしと結婚してくれませんか。( 唇に触れた指先に自身の指先を絡めると / 額同士をそっと合わせ、瞳を見つめながら何度目かわからない求婚を口にして )
( ようやく呼ばれた自身の名にほっと安堵するように目許を綻ばせ / 聞き飽きたはずなのに毎度新鮮に己を満たすその言葉へ、浮ついた心のまま応えようとしたところで / 静止し、視線を横にずらし、戻して「条件がある」 / いそいそと体を起こすと、彼女にもそうするよう空気で促し / 小さな咳払いの後に戻ってきた経緯をつたなく説明して )…私は、天の羽衣を着せられても、月に連れ戻されても、変わらずひな季さまのことが好きで──…大好きで。それが月の民に相応しくないってことでまた流刑にされて、ここにいる。( 慎重に丁寧に言葉を紡ぐ様子はまるで告白で / 一拍置いて「だから、」と続ければ、いつも通りに無茶振りを )…またいつ連れ戻されても帰って来られるように、ずっと私にひな季さまを、好きでいさせて。
( 「条件」と反芻しては双眸を瞬かせ / 雰囲気を察して起き上がるとその場に正座し、ごくり / 静かに紡がれていく言葉に耳を傾ければ / そんなに想ってくれていたなんて、と頬をじわりと染めるも / 再度の流刑と聞けばまた月に帰ることを察し、懐かしい無茶振りに顔を下へ向け )…ふ、ふふ。──…地球と月だなんて、未だかつて聞いたことない規模の遠距離恋愛…。( 微かに肩を揺らしながら堪えた笑い声を溢せば / 両手をお互いの間の畳に突くと、ずいっと身を乗り出して )もちろん、任せてください!ずっとずっと、好きでいてもらえるように頑張るから、傍で、そして月からも見ててくださいね。( いつものように花が綻ぶような笑み浮かべ )
…ひな季さまならそう言ってくれると思ってた。( その心の機微を僅かでも見逃すまいとするかのごとく、伏せられた顔を控えめに覗き込もうとした、次の瞬間 / 軽やかな笑い声が洩れだすと、一点の曇りもない表情が近付いて、きょとん / それからつられるようにふっと面持ちを和らげて / こつ、と柔らかく額をぶつけたなら / 長らくの保留にようやっと返事を )…うん、ひな季さまだけ見てる。──末永くよろしくお願いします。
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(/ かぐや姫パロ、ありがとうございました…!上記のお返事は任意です◎ パワー系ご令嬢のひな季さま、昔話の世界へタイムスリップしても相変わらず魅力的で、振り回したり振り回されたり、とっても楽しませていただきました。また、いつもと様子の違う逆巻を動かせたことも、誰にも憚ることなく甘やかな交流ができたことも新鮮でした!二人の幸せな行く先を願うばかりですね…* )
( / これ以上の綺麗な締め方が思い浮かばなかったので、一つ前でこちらも〆とさせていただきますね。こちらこそかぐや姫パロありがとうございました*
高嶺の花ぽいのにちょっと口の悪いかぐや姫な逆巻さん、とても刺さって良かったです…。面白いことして、の無茶振りには背後共々頭を悩ませましたが、意表をつけたようで…() ひな季に対するかぐや姫の感情の振り幅をたっぷり楽しめたのも良かったです!ずっと幸せでいてほしい二人でした…。
上記蹴り可です◎
この頃夜にしかお返事できずすみません…!臆病な少女幽霊の小話はいかが致しましょうか?本編に戻るでも大丈夫ですので、ご都合のよろしい方を選んでいただけますと幸いです。 )
(/ あまり上手く動かせた自信がありませんでしたが、そう言っていただけて安心致しました…!面白いこと、のくだりも、舞を披露するだとか精一杯の変顔をしてみるだとかを予想していたので、斜め上のアンサーに感嘆と笑いの両方がもれました…さすがすぎる…。
お返事については本当にお気になさらず…!私もこれから頻度や時間帯が安定しないことが増えるかと思いますが、何卒ご容赦ください。そして臆病な少女幽霊の小話の方、恐らくやれる時間はあるだろうとは思いつつ、様子見で一旦本編を進めるというのはいかがでしょうか?もし今このタイミングが望ましいということであれば、もちろんそれでも構いませんのでご遠慮なくお伝えください◎ )
( / 変顔も考えていたのですが、捻りがないかなあと思って考えているうちにあんなことに…。ダブルの反応があったようで嬉しいです*
早速仕事でばたばたしていてお返事遅くなってしまいました…お待たせ致しました。背後様の返信事情につきましても了解致しました、変わらず無理ないペースでやっていきましょう…!
一旦本編で大丈夫です◎ 次は文化祭イベということで、大変恐縮なのですが開始ロルの方をお願いしてもよろしいでしょうか…? )
( 季節変わりの涼風に乗って、学生達の浮ついた声が校門前まで届いてくる。この場所には以前も訪れたことがあったけれど、好奇の眼差しにさらされた先日とは異なり、今日ばかりはハイトーンの頭髪も私服も自然な風景の一部でしかなく。顧客の通う高校の文化祭など常ならば誘われたとて行かないものの、彼女がミスコンに出場することになったとかで多少メイクアップの指南を施したため、こうして教え子が優勝する瞬間を見に来た次第で。杏色を基調としたレトロ柄のシャツに黒のドレープパンツ、いつかと同じやや厚底のローファーから時折くすんだ緑の靴下を覗かせ、ゴールドのリングを左の人差し指に一つだけ。至近距離まで寄り合ってやっと分かるほど仄かに苦いベルガモットティーの香りを纏いつつ、よく通る声とクレープの甘い匂いを頼りに売り子をする少女の元へと辿り着いたなら、メニュー表をざっと目で浚った後、とりあえず一番高いものを注文して )
お疲れ様です。…えぇと、苺ショコラをひとつ。
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(/ いつも展開やら何やらたくさん考えてお返事してくださってありがとうございます* 毎回もれなくツボです…!
こちらもお待たせ致しました…、開始ロル置いております。何かご質問ご提案ご相談あれば、いつでもお呼びくださいね。それではいよいよの文化祭イベ、よろしくお願い致します!※蹴り可 )
次の方どうぞ──…あっ、お疲れ様ですっ!…じゃなくていらっしゃいですね、えへへ…苺ショコラですね!
( 現役アイドルが売り子として立っていれば人の入りは上々で思いのほか忙しく、そろそろ交代の時間ながらクレープに並ぶ列は途切れなくて。別に自身がクレープを作っているわけではなく、ミスコン前でメイクはしていないながら巻き下ろした髪に両サイドのサイドの髪を編み込みにした姿で、長袖の合服の袖を捲り男女共通の淡いピンクのふりふりエプロン姿で会計と商品の受け渡しをしているだけなのだけれど。順調な売れ行きな上にこの後抜けても同じクラスである〝ねねぽん〟がいるから余裕で完売の目処が立っていれば、打ち上げが豪華になりそうだとクラス全体はやる気に満ち。次に待つ人の注文を伺おうかとしたなら想い人の登場に、見るからにぱあっと更に煌めいた表情で迎え入れ。ついいつもの癖で挨拶を返してしまうもののあくまで販売側なことを思い出しては、はにかみながら訂正しつつ注文を受け付けたところで『ひなー、そろそろねねと交代…、あっ』と肩を叩き知らせに来たねねぽんが彼に気が付けば、数拍の間の後に彼女の目の奥がきゅぴんと光り。『こんにちは!じゃあひなのお客さんはここまでだから、ちゃんと最後まで接客してよね。ここからねねのお客さんだから!』「えっ?あ、じゃあ…あとはよろしくね」いつものわがまま風に見せかけ、以降の客を彼女が担うことになるとぐいぐいとその場から押し退かされる時にこっそり『ひなが作ってあげたら喜ぶんじゃない?』と一言添えられ。それは名案…!とばかりにこくこく頷いては「苺ショコラ少々お待ちくださいね!」とやや意気込んだ声音で彼に告げると教室奥のクレープ作り班に混じり、やがて彼の前へと持ってきた手にはクリームたっぷりチョコソースたっぷり、ハート型に切ったいちごを乗せた特別仕様のクレープで )
お待たせしました、苺ショコラです!…着替えてくるので、これ食べて待っててくださいね。
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( / うう、すみません…二夜連続寝落ちしてしまい遅れました…!開始ロルありがとうございます。今日も逆巻さんがおしゃれで好きですし、一番高いのを選んでくれて、もしや売り上げに貢献しようとしてくれてるのかなあとほっこりしてしまいました…。
文化祭イベもよろしくお願いします! / 蹴り推奨◎ )
こんにちは。さ──…ねねさんも同じクラスだったんすね。
( はにかんだ少女へ親しげに近寄る人影は揃いの制服とエプロンを身に付けた女子生徒で、見覚えがあるなと直感すると同時にピンク色担当アイドルの姿が結び付けば、あちらも自身の顔を覚えていたらしく挨拶を交わした次の句、プライベートでの呼称に迷って彼女の一人称をそのまま借りて。二人がクラスメイトだったことはおろか、メンバーと同じ高校に通っていたことすら知らなかったと小さな衝撃を覚えている間に、海辺で見せた強引さで客の分担の話が纏まったようなら、交代の売り子へ「頑張ってください」とだけ残し、「メイクさんも!」という不可解な応答を背に列から外れ。そこで待つこと少し、やがて供された苺ショコラは一目で特製と分かる盛り付けと割り増し具合で、今は主に〝ねねぽん〟に向いている周囲の注意がこれに向いては事だと、作製した張本人に苦言を呈する暇もなく隅の特設ベンチに腰掛けて早速大きめに一口。しかし意気込んで食べたのは最初だけで、教室内やら窓の外やらの非日常な空気に気を取られてついぼんやりとするうち、母親らしき人に抱きかかえられた幼子に何故かじっと観察されながら、待ち人の着替えが完了するのを待って )
…はい。早めに隠滅します。
傑さん、お待たせしました!…あれ?
( 着替えといってもエプロンを脱ぐくらいなのだけれど、脱いだエプロンを畳んでいる時、特別仕様のクレープが手渡されるのを見ていたクラスメイトの女子から『もしかして、彼氏?』とこそこそ聞かれては「お仕事で担当してくれてるメイクさんだよ、かっこいいでしょ」と自慢げに答え。否定から入らないのは、いつか堂々と〝うん〟と答えたいなあと思ってのこと。クラスメイトを躱しつつエプロンを自席へ置いては、スマホとお財布の貴重品を持って彼の元へ。きょろ、と周辺を探して見つけた姿は飼い主の元へ駆け付ける犬のようで、笑みを広げながら駆け寄ってはベンチに座る彼の顔を正面からきょとんと見つめ覗き込んで。がぶりと頬張ったのか無邪気に口の端にクリームを付けた顔があどけなく映り、可愛いと思えてしまえば、ふ、と表情を緩め徐に腕を伸ばす。口の端のクリームを人差し指の背で拭っては、自身の口元に持ってきてぺろり舐め取り、にへと緩い笑みを浮かべながら彼の隣に腰を下ろすと小首を傾げながら窺って )
ついてましたよ。いつかのお返しです、なんて…えへへ。クレープ美味しいですか?
っ……ん、美味いす。
( 大した時間も要さずに少女が自らの元へ駆けつけたこともあり、クレープはまだ上面が半分も減っていないところ。さすがにそのまま待機させるわけにもいかないだろうと膝の前に立つ相手に隣を勧めようとした時、幼子と似た不思議そうな視線が対面からも注がれては、柔らかな笑みと共に伸びてきた指が口の端からクリームを拐っていって。まるで気付いていなかったためにぎょっと目を丸くしたのは言わずもがな、じわじわと湧き上がる羞恥から彼女の問い掛けに睫毛を伏せつつ神妙に答えるのがやっとで。それからひと呼吸ぶん置いて少しずつ動揺が落ち着きだしたなら、つい先程聞こえていながら聞こえていなかった部分が不意に蘇り、数秒の思案もむなしく全くピンと来ていない様子で反復して尋ね )
…、お返し?
わあい、よかった!
( 美味しいと評価を得られると嬉しそうに表情を綻ばせ、スカートから伸びる脚の両脇のベンチの淵に両手を置きつつ少し覗き込むように体を傾げて、その愛情たっぷり(※盛り付けただけ)の特別仕様のクレープが胃に収まっていくのを見届けようかとしていれば。〝お返し〟にぴんと来ていない様子の彼ににこやかに説明しようとするものの、あの時の光景が脳裏に過ってはじんわり頬を薄く染めていき。自分でするよりもやられ受ける方が不思議なことによほど恥ずかしいようで、双眸を不等号にしながら俯きがちに前を向けば淡く染まる両頬を包んで誤魔化して )
はい、一緒に雑誌の撮影した時の──…お、覚えてないならいいです!お気になさらず…。
( 雑誌の撮影をした経験など一生に一度きり。相手の示さんとする場面がそこにあることはすぐさま割り出され、撤回の言葉もろくに聞かぬまま気儘に記憶を辿っていれば、「…あぁ」と声が洩れたのは今の彼女と当時の牧場のベンチに座った彼女の赤い頬が重なった瞬間。そこから前後の情景も徐々に鮮明になり、無邪気にソフトクリームを口の端につけた顔ももれなく思い出されては、かすかに口元を綻ばせ、再び伏せた双眸につい愛おしむような親しみを灯らせて。ぽんぽん、と近い方の腕で俯き加減の頭を撫でたなら、貴重な自由時間をクレープの消費に使わせるのも忍びないかと考えを改め、ついでに呼び方も改めて立ち上がり )
み──…ひなちゃんはもう回りたいとこ決めてんすか。
( 顔が赤くなってるかもしれない、と思って押さえた頬はぽかぽかで、合致がいったような呟きに彼の方も思い出されたのかと思えば羞恥心高まるも、軽く頭を撫で置かれてはきゅんと胸が高鳴って思わず彼の方を見る。優しげな眼差しがずるくて、好きで。その上ひなちゃん呼びまでされてしまえば、とすとすっと何本もの矢が心に突き刺さるのを感じその場で好きと伝えたくなるけれど、同級生がいたり不特定多数の来場者が周りにいたりするとなればぐっと堪え。質問に対して食い気味に且つ深く頷いて返しては、自身も立ち上がりながらにこにこ嬉しそうに表情綻ばせつつ案内するのは、他のクラスでやっている仲良し度チェックの館で )
っ…き、決めてます!あのね、二人でやるクイズっぽいのがあって楽しそうだなって思ってて。一緒にやりましょう!
( 二人でやるクイズ、と聞いて真っ先に思い浮かべたのは役割の分かれた協力型の謎解きだったけれど、件の教室前に貼り出された高スコア獲得者たちの仲睦まじげな写真を見るに、そうでないことは明白で。校内案内図を確認するでもなく、クレープを食みながら連れられたそこで行われているのはどうやらペア参加前提の出し物らしく、〝仲良し度チェック〟とキャッチーに銘打たれた立て看板の前には友達同士や恋人同士の高校生が短い列を成していて。浮いているという客観的事実から苺ショコラへと意識を向け続けていれば、手元に包み紙だけが残る頃に丁度呼び声が掛かり、ついに自分たちの番が回ってくる。中央にはとんがり帽子を被ってマントを羽織った司会者風の男子生徒が待ち構え、二つ設えられた机にはそれぞれA4サイズのホワイトボード。有名人の登場に「えっ」と一瞬切なげな声を上げた彼から、互いに回答を見せ合って本人が◯か×か判定するというかなり緩めなルール説明を受けたなら、手始めの「自信のほどは!?」の問いに消極的な回答をして。それから出題された『相手の誕生日は?』『相手の身長は?』には公式プロフィールの情報をそのまま書き、次ぐ『相手の血液型は?』にはやや悩んだ末、当てずっぽうでB型と書いて見せ )
…まぁ、クラスメイト程度には知ってるんじゃないすかね。
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(/ 背後より失礼します。仲良し度チェックは全十問、身長、誕生日、血液型、好きな動物、好きな食べ物、好きな教科、趣味、チャームポイント、将来の夢、好きな人(お互いの名前を答える想定のサービス問題)で考えております。こちらから入れさせていただきたいのは好きな食べ物くらいですので、他に「これ入れたい!」という問題がありましたらぜひ…!特になければ蹴り可です◎ )
( 一緒にやってみたかったのと、仲良し度の数値化に興味を惹かれたからなんて単純な理由で誘った〝クイズ〟の出し物。一緒に映画も観たし犬猫カフェにも行ったし、夏祭りや遊園地も行ったくらいなのだから仲良くて当然!の気持ちではいたものの、席に着き説明を受けるうちに不安が襲ってくる。というのも誕生日でさえこの前知ったくらいの知識量だから。あまりにも間違えると本当に好きなのか疑問にも思われそうで、自信のほどを窺われては「ええっと、ノーコメントで…」と少し消極的な回答をしては、なんで参加したのか不思議がる空気が司会者から放たれる中クイズが始まり。公式サイトにプロフィールを提示しているため誕生日も身長も順調に正解していく彼だけれど、こちらといえば身長で早速つまずく始末で〝170cm以上〟と書いて丸をもらおうとして。血液型は誤魔化す回答はできないため水性マジックを握り締めながら悩んだ結果〝A型〟と記し、互いにホワイトボードをオープンしあうと。そこに書かれていた血液型は間違いで本当はA型なのだけれど、教えてないのだから間違われることにショックはないものの仲良し度が下がることの方が今は嫌で、双眸を不等号にしながら事実を捻じ曲げ丸にしてみせようか )
……、わたしは今日からB型になるので、丸でっ…!
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( / 問題内容はそれで大丈夫です!◎ この仲良し度チェック、ひな季たちだけでなくある意味背後の記憶力も試されますね…!() 情報出したっけ、出されたっけと遡りつつ回答させてますが、もし既出の情報で間違っていたらすみません…! )
…ありなんすか、それ。
( 濁された意気込みとは裏腹に、少女はこの〝仲良し度チェック〟へそれなりの情熱を注いでいるらしく、第二問目からグレーな回答が記されていては「176くらいだったかな、多分」と頼りなく明かしてあとは司会に判断を委ね。彼は懊悩する素振りを見せるものの、アイドルの視線には抗えなかったのか疑惑の回答を有効とし、誕生日、身長については双方正解。次ぐ血液型では相手のホワイトボードを見て頷くけれど、自身の方へはそれがなく、悪あがきの詐称が目の前で行われると今度は誰に尋ねるまでもなくすっぱりと断じて。それから「本当は何型なんすか」と訊き、いつものように聞いておきながら「へぇ…」とさして興味なさげに反応したかと思えば、ホワイトボード上の黒をイレーザーで消しつつ何気なく「一緒すね」と呟くだろうか )
堂々と不正しないでください。
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(/ た、たしかに…!()おそらく逆巻側は趣味(映画またはメイク関連)くらいしか情報出していないかと…。あとは七夕に幼少期の夢として宇宙飛行士を挙げたのと、初期も初期に数学のお勉強を教えた程度でしょうか…?(ちなみに好きな教科は〝数学〟か〝化学〟が○に該当します…〝美術〟はミスリード枠なのですが、回答としては何を選んでいただいても!)好きな食べ物については事前にヒントを求めていただいても、回答〝特にない〟とかで「ちょっと前まではそうだったから正解」「今は?」「今言うと不正解になるかもしれないから後でね」のパターンでもご随意に。とにかく作問については95%くらいどさくさに紛れて情報収集したいだとかいちゃつかせたいだとかの私欲なので、あまり重く臨んでいただかなくて大丈夫です…!
それから直前のご連絡となって申し訳ありませんが、今日と明日、11日は夜のお返事が難しいです。何卒ご承知おきくださいませ…!※全文蹴り可 )
あぅ…今回はだめかあ…、…!
( 身長はなんとか有効としてもらえたものの、次ぐ血液型の質問にはさすがに双方からアウト判定を受けてはしょんぼりホワイトボードと双眸を伏せるけれど、血液型が同じと知れば嬉しそうに周りに花を咲かせた雰囲気纏わせ。次の好きな動物の問いには、そういえば…と動物カフェに向かう前の会話を思い出す。犬カフェと猫カフェのどちらが良いかを尋ねた際に、猫を選択していた記憶が蘇ると少々自信ありげに〝ねこ〟と肉球のイラスト付きでホワイトボードを向け。自分はというと更にもう少し前の思い出に遡り、DVD鑑賞の際にもふもふした動物が好きと伝えていたけれど、ここ最近はもっぱら猫派なことに多分彼も気付いているだろうから、彼のホワイトボードに猫だと書いてあったなら「花丸です!…加点とかってあるかな?…ない?ないかあ…」と残念そうに呟くはずで )
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( / 本編外でもお話しているのもあって情報が混じってしまいますね…思わぬ罠…() 情報提供ありがとうございます!ひな季の好きな教科はお伝えしてないはずなので、苦手な数学と対極にある現代語や体育が◯になります。好きな食べ物について、もしかして…!とうきうきしております。回答〝特にない〟で進めさせていただきますね*
ひな季の将来の夢については、メンバーみんなの夢である〝武道館にいくこと〟がありますが多分直接逆巻さんには伝えていなくて、ひな季個人の夢であり逆巻さんにしか伝えてない〝(傑さんの)お嫁さんになること〟がありますが、どちらでも…!
ご予定につきましてかしこまりました◎ こちらも会社の試験があり、ちょっと勉強しなくてはいけなくて9日の夜までお返事が滞りがちですがご了承ください…! / 全文蹴り可です◎ )
ん、…好き。
( 彼女の熱量も出し物の空気感も掴めてきた四問目。迷う余地もない出題にすらすらとマジックを走らせては、向かい合ったホワイトボードには『ねこ』で一致した回答が記されていて。大抵どの動物でも好きか嫌いかと問われれば〝好き〟に傾くため、相手のファンシーな板面には一音で肯いた後に〝大抵何でも〟を省略して正解の判定を付与する。対して此方の味気のない平仮名には花丸が与えられ、興味本位で「回答が一致してたら加点とかないすか」と少女に続く追撃を試みるも、司会が歯切れ悪く「今までそういう加点はしてこなかったので…」と答え、近くに控えるクラスメイトたちに目顔で助けを求め始めた辺りで大人しく撤退して。折り返しに差し掛かる第五問、『相手の好きな食べ物は?』には何を食べても幸せそうにする顔ばかり見てきたおかげで多少悩んでペンの尻を顎に当てて思考する時間こそあれ、浮かぶ場面に高頻度で出現するそれらに一定の確信を持って『甘いもの全般』と書き )
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(/ うっかり正解しちゃう分には描写外でそういう会話をしたのかも…!で逆に尊いポイントだったりします( こそ… ) 好きな教科は体育(もしくは音楽)かな…?と背後息子共に安直な予想をしておりましたので、そのまま体育と回答させていただきますね。好きな食べ物の回答も把握致しました◎ 将来の夢に関して、背後としてはお嫁さんと書きたい気持ちでいっぱいなのですが、逆巻はきっと無効判定していることかと思いますので、今回は〝トップアイドルになること〟とかでお茶を濁させていただきたく…。ちなみに正答率ですが、チャームポイントと好きな人では何を答えても逆巻がバツにしてしまうはずなので、血液型と合わせて70点以下は確定となります(双方正解で10点加点の形式)。点数が高すぎると感じられる場合は好きな食べ物の〝特にない〟を普通に不正解にしてもいいし、その他の問題で調整を入れていただいても!
お仕事にくわえてお勉強まで…!いつもながら大変ですね、合格をお祈りしております…* そしてお返事が大幅に遅れてたいへん申し訳ございません…!2日連続でちょっとしたお祭りのお手伝いをしていたらへとへとになって冬眠のごとく眠っておりました。これからは通常通りに戻りますので、何卒ご寛恕ください…。※蹴り可 )
( / 試験は無事終わり、ほぼ確で合格してるかと思います* 加えて普通業務がちょっと忙しかったもので、今日はこれ以上頭が回りそうにないので明日お返事させていただきますね…!
背後様におかれましてもお疲れ様でした!こちらもこんな調子なので、ごゆっくりお休みくださいませ…。 報告のみなので蹴り推奨です◎ )
大好きです!大正解で花丸ですねっ。
( 自身に向けられた言葉ではないと分かっているけれど〝好き〟との単語にはきゅんっと密かに胸が高鳴るものがあり、心が射抜かれる瞬間には、んん、ときゅっと唇を内側で食んで。彼もまた加点について要求を示してくれるあたりにも、仲良し度を上げたいと思ってくれているのかと自惚れてしまいそうになる。ふるふると一人首を振って挑む五問目。好きな食べ物に関しての内容には、以前に聞いたことがあるため自信ありげに直様ホワイトボードに水性ペンを走らせ〝特にない〟と記し。先に回答を終えた待ち時間の間、ホワイトボードから視線を上げ少々悩ましげな彼を見つめては、きっと自分のことで頭はいっぱいなのだろう今の時間が嬉しくてほこほこと周りに花を咲かせつつホワイトボードに隠れた口元を綻ばせ。ややあって晒しあった回答にはこちらからは花丸を示すも、堂々と彼へ〝好き〟を伝える機会もないせいかここぞとばかりに大好きだと主張するけれど、司会者である男子生徒には相当甘いものが好きなのだとしか伝わらないだろう。次ぐ好きな教科についての質問には頭を悩ませたのちに、クリエイティブ関連に興味を示す印象のほか綺麗なものが好きだったり可愛いを作り出す才能だったりの面から、ホワイトボードには〝美術〟と書き記して )
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( / お待たせしてしまいすみません…!ばたばたとしていたせいか、上手く言葉が出て来ずお返事に時間が掛かってしまいました…とはいえ上手く練れている自信もないのですが…!違和感だったりよく分からないところだったりございましたらご遠慮なくご指摘ください。
点数につきまして丁度よさそうですが、特にないでの返答を丸にしていただいても構いませんし気分で不正解でも構いません。どちらでもご随意に…! / 蹴り割愛ご自由に◎ )
……、少し前まではそうだったから、正解で。
( 加点はないと告げられた直後にも関わらず、先の問題同様に大袈裟に喜んで花丸をつける相手に好物を当てた安堵から表情を和らげるけれど。真っ直ぐに目を見て話す姿と耳慣れた言葉はまるでそれが自身に向けられているように錯覚させ、つい視線を早々と胸元に掲げたホワイトボードへと移す。迷いのない線で記された彼女の回答は『特にない』。以前なら率直に肯いたであろう食への関心の薄さだが、今そうしないのは皮肉にも変化の要因が自分たちが真に〝仲良し〟だったことにあるからで。一緒に地元へ花見に赴いた春の日、振る舞われた手作りのできたてハンバーグは忘れられないとまでは言わないものの、向けられた答えに違和感を覚えさせるには充分な味だったと言って差し支えなく。少しの思議の後、不利になる可能性があると理解しつつ変に正直な性格ゆえ含みのある言い方で判定を出せば、五問目はそれに則って加点と見做されるだろうか。そしてもし対面から仔細の追及があったなら、「今言うと不正解になるかもしれないから後でね」と点数に反映されない親密さを公衆の面前で披露するはずで。一方、六問目の学生らしい出題には悪意のない無情さで科目としての美術を両断し、主要教科のような勉強らしい勉強は好きではなさそうという偏見とアイドルのイメージによって体育と音楽に絞った末、前者を書きつけた筆記面をひっくり返して )
…いや、特には。
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(/ 試験とお仕事お疲れ様です…!合格確実とのことで、こちらまで嬉しくなりましたし、背後様の勤勉さに一層尊敬の念が湧き上がりました* ロルもいつも通り過不足なく読みやすい上に可愛らしくて、ほこほこしてるひな季ちゃんに私がほこほこしてます…。それでは、こちらは蹴っていただいて構いませんので、以降もよろしくお願い致します! )
えっ、いつの間に変わったんですか!?聞いてない…。ちなみにそれって何──…、
( 好きな食べ物に関して、自信満々に書き記した回答だったけれどいつの間にか情報がアップデートされていれば、衝撃マークを浮かべながら眉尻を垂らす。〝特にない〟から抜きん出てす好きな食べ物として昇格したものは一体何なのかもちろん気になるもので、そのまま聞き出そうとするものの、不正解になることを危惧して後でとされれば「約束ですよ」と、にこり笑み浮かべて首を縦に振り。六問目の回答にはそのままにこにこと再び花丸を認めるものの、こちらの回答を両断されては安定の〝特にない〟に、ちょっとくすりと小さく笑いが込み上げるものの「ぜったい美術だと思ったのに…!」やっぱり悔し気に双眸をぎゅむと瞑り。さて、終盤に差し掛かる七問目は、趣味。〝映画鑑賞・コスメ収集・メイクの研究〟と、キュキュとペンを走らせ迷いなく書いていき、複数回答がありなのか分からないものの、身長に関してあれで加点されたのだからいけるだろうと自信ありげに回答内容を前に向けようか。自身に関して彼は何と書き記したのだろう、相互フォローしているsnsには自分の写真以外に新作のスイーツだったりお菓子だったりをよく上げているため、恐らくそれのことか。あとは猫グッズ集めもはまっている。元々猫は好きだけれど、好きな人が猫っぽいと感じて以来、猫関連が気になるようになってしまったため、もはや趣味〝傑さん〟としたいほどでもあるのだけれど )
傑さんといえばこれでしょっ。
安直すね。
( 予想が外れて口惜しむ相手に、自身も安直にアイドルに関連する科目を導き出したことは棚に上げてコメントし、第七問目。彼女の口から明確にそれとして答えを聞いたことはないけれど、日頃の言動や過去の発言から趣味を推察することは難くなく、ペンを走らせ始めるまでの沈思の時間は六問目とさして変わらずに。snsか何かで猫のグッズがよく映るようになったことをファンに言及された際に〝最近はまっている〟と次の投稿で反応していたような記憶があることと、顧客である子役の話題になった際に『アイドルならわりと分かる』と主張していたことから、ホワイトボードに記したのは〝ねこ集め・アイドル研究〟。よく目にする自撮りに関しては本人曰くプロモーションの一環であるし、新作スイーツに至っては単に食欲がそうさせたのだろうと捉えて候補にすら上がることなく。開示された眼前の文字を追いきって「ぜんぶ合ってる」とひとつ頷いたなら、此方も耳にしたばかりの言い回しを借りて回答するも、順番を間違えたかもしれないと思い至ったのは言い終わった後で )
み──ひなちゃんといえば猫。…とアイドル。
やったあ!…3つ全部当たったんですけど、やっぱり加点はないのでしょうか…?
( 趣味の回答に挙げた三項目がパーフェクト正解となれば、やったあと弾んだ声を上げ喜ぶと、また司会を見上げて腰低くしながら尚も加点を求めるものの、『そういうのやってないんで…』と変わらぬ返答に残念そうに視線を前へ戻し。彼が出した回答もまた正解で、他の人なら自分を真っ先にアイドルへすぐ結び付けるところだろうがもはや彼の中ではわたし=猫となっているらしく、双眸をぱちりと瞬いた後に、ふ、と小さく笑ってから無邪気に八重歯が覗く笑顔で「大正解だにゃん」とふざけて言ってみて。猫といえば彼、ということ彼は分かっているのかは知らないけれど。残り少なく八問目、チャームポイントについてはイレーザーで消したまっさらなホワイトボードと少々悩まし気ににらめっこし。涼しげな目元もすっと伸びる鼻筋も、薄い唇も、柔らかな髪も白い肌にすらりとした魔法を生み出す指先も、装飾された耳も、自身にとっては全部チャーミングに映るのだから困りもので。苦悩の末にやがて書き記したのは〝目〟。普段マスクで隠れている顔も目元だけは見えるし、時々その目が優しく和らぐのがとっても大好き──と、気が付けばチャームポイントというよりかは彼の好きなところとして挙げていて )
これは難しい問題でした…。
…目?──…あ、いや。無いす別に、チャームポイントとかは。
( 此方の言に便乗した少女の戯れで和らいだのは教室内の空気だけに留まらず、真正面から受け取った自身もまたマスクで隠れない目元をそっと緩め。そしてその〝目〟が次の問題の回答として提出されれば、チャーミングとはかけ離れた存在のチャームポイント探しに苦悩したであろう果ての選択に意表を突かれたように瞬き、ややあって思い出したように判定を下して。よって第八問目は既に不正解へと転んだわけだけれど、司会の高校生から促されては拒否する理由もなく、出題後ノータイムで書きだした2文字を進行役と判定役の両者に見せる。頭の中にあったはずの相手の自認を答えるというゲーム趣旨は何処へやら消えていて、それを読み上げてから続けた台詞は、誰が聞いてもごく個人的な衷情でしかなく )
〝笑顔〟…が、俺はいちばん好きです。
ないの!?──…あ、いえ、すみません…。
( 回答に非常に迷ったくらいに魅力的な箇所たっぷりだというのに、さっぱりめに〝無い〟と断言されては、がたりと椅子を揺らしてしまうくらいには衝撃を受ける。ぱちくりと驚いた視線を司会から注がれては、こほんと咳払いをしながら椅子に座り直すも心の中ではこんなにも魅力があるのにと少し不服げに微かに眉尻を垂らすと。開かれた彼のホワイトボードと回答とする言葉に、黒目がちな瞳が僅かばかり見開かれればきらりと光が一周するように煌めくと、ぽぽっと頬を淡く染め。ゆるゆると緩む頬をホワイトボードで隠しながら幸せいっぱいに微笑むと「えへへへ、大正解ですね」なんて言うけれど、多分彼がなにを答えても正解としただろうし、彼に向ける笑顔はいっそう特別なものに違いなく。密かに司会者が彼の回答に同意するなか次ぐお題では〝将来の夢〟について挙げられると、既に彼は職に就いているしと少し頭を悩ませる。少しの間思案で時間を費やすと、〝今の職業か、宇宙飛行士〟と書き記し )
( 何か物言いたげだった面持ちがころりと蕩けるような笑みに変われば、目を奪われでもしたのか次の出題までに些か不自然な間が空いて、司会に水を向けたところでようやく第九の『相手の将来の夢は?』が読み上げられる。しかし一般の高校生用に考案された問題は、互いに夢を叶えたからこそ巡り会えた関係性の自分たちに別角度の難問として降り掛かり、その当惑を共有するかのように相手の方へと視線を投げ掛けて。笑みの気配はすっかり消え失せ、真剣に頭を回しているらしい表情に正解を導き出したい気持ちはふつりと湧くものの、卒業後もアイドル活動に専念すると聞いていたこともあってそれ以外のイメージ像がどうしても浮かばず。正確にはホラーロケのご褒美と称して出掛けた日の帰り際に耳打ちされた言葉が過らないこともなかったが、即座に却下し、結局なったからには頂点を目指すのではないかと己にはない上昇志向からホワイトボードには〝トップアイドルになること〟と書いておいて。手堅く事実から引っ張った少女の回答に「…よく覚えてたすね。将来の夢だった、でいいなら、どっちも正解」と微かな驚きを露わにしつつ丸を付けたなら、直前に見た自身の字面に影響されてか、最終問題の『相手の好きな人は?』には作問者の計らいも知らずほぼ脊髄反射で〝逆巻傑〟を排除して〝浅倉玲さん〟と答え )
──…最後のはさすがに間違えようないな。
( 二人のふんわりした回答内容や正解の可否に徐々に慣れてきている様子の司会は、彼の言葉を聞きそれを正解と認め、彼が出した回答に「合ってるは合ってますけど…」ともう一つ大きな〝お嫁さんになる〟という夢があることを少々不満げに唇を尖らせ含ませるものの、『じゃあ九問目、両者正解ということで…』と最終問題にいよいよ移る。明らかなサービス問題に作成者の意図に気が付いては、ここは当然自分の名前を書くのがセオリーだろうと〝永瀬ひな季〟とペンを走らせていくけれど、少し考えた後に点と最後の字を消し〝水瀬ひな〟と書き替えて。そしてお互いに回答をオープンしあっては、彼のボードに書かれた名前を見るなり衝撃マークを浮かべ双眸を不等号にしながら意図を訴えて。今までの参加者で最終問題をクリアできなかったペアはいなかったため、司会も予想しなかった展開に『えっ…』と動揺した様子を示し。この時点で加点はなしなのかもしれないけれど、もし彼がこちらの回答を正解と認めようとしなければ「前に水瀬ひなが推しって言ってくれたじゃないですか」と拗ねたように唇を尖らせるだろうか )
──…す、傑さん、これサービス問題ですよぉ…!普通自分の名前書くとこじゃないですか!まあ玲ちゃんは好きだけど、好きなんですけど多分今じゃないです…!
…、その発想はなかった。
( 共に参加したパートナーから問題の意図を聞かされては、まさしく目から鱗が落ちるといった風に眉を持ち上げて一度大きく瞬きを。とはいえたとえ事前に心付いていたとしても同じ回答をしただろうと思うのは、その真実が本人以上に固く口を閉ざすべき秘密であるからで。元トップアイドルの名が認められないのならそれまでと早くも匙を投げ、そういうことなら字面を見た瞬間にまたも脊髄反射で『いいえ』と言いかけた現役アイドルの名にも丸を付けるのが筋かと考えた矢先、ふっと脳裏を掠める疑問にその論理が崩れたのは僅か数秒のこと。どうやら前例のない事態が起こって判断に窮している主催クラスを尻目に少女へ焦点を合わせると、水瀬ひなが好きだという宣言は否定せず、しかし目の前の相手に向けたものではないという印象は担保しながら、主張を逆手に取って双方正答にするのか双方不正答にするのか眼差しで問い )
…けど、もしこれが不正解になるなら、ひなちゃんの答えも不正解じゃないすか?自分の名前書くなら、今は〝水瀬ひな〟じゃないでしょ。
だって本名だと丸にしてくれなさそう…。
( 指摘に瞳を微かに揺らすと、気まずそうに視線を横へと逸らしながらホワイトボードで口元を隠しつつごにょりと言い訳を口にするけれど、他にも、芸名で書いて否定されたなら先程の言い分が通じるしダメージも少ないだとか、なにより本名を書いて正解にされたならそれはそれで照れてしまいそうだとか、いろんな理由が入り混じった上で芸名での回答になったことは言わずに。このままでは60点で参加者の中で最低記録を叩き出すはめになるところ、『一応好きな人には間違いないってことで…』と、他の問題でパーフェクト回答もあったからか大目に見て正答とされ、結果は70点。まあまあ仲良しで賞として申し訳程度に飴をひとつずつ貰っては、本当はもっと高得点でラブラブで賞のパピコアイスを仲良く分けっこする予定だったのに…と手のひらにぽつんと置かれた飴を見つめつつ席を立ったところで、参加者全員にお願いしている仲良しのポーズを求められるはずで )
な、70点…。
さっきの理屈なら丸にしたのに。
( 単なる自己評価なのか此方の事情を汲んでくれたのかは不明だが、彼女の名前を不正解として扱うのは言わずもがな。ただし唯一特例があるとするならそれは先程告げられたような場合だろうと、自明の前提を省いた結論だけを静かに紡いで。けれども結果的には最終問題も正答として扱われ、合計すると〝仲良し度〟のスコアは70点。それなりだという所感に応じるように〝まあまあ仲良しで賞〟として飴玉が渡されるも、現時点での最低ラインらしいと聞けば多少なり残念に思う気持ちもあり、ちゃんと仲良しを自負するだけのペアが参加していることへの感心もあり。自身のパートナーも何かしら思うところがあるようで、しばらく手のひらに乗った小さな包みに目を落としていたけれど、悄然と席を立った折にまだミッションがあると知らされ、誘導されるまま二人で並び立ち。手短に説明された要求は終わり良ければ全て良しの精神に基づき、それらしいポーズを取らせることで得点に関わらず参加者を仲睦まじく帰そうというもの。その際掲示のため高得点ペア、それから希望ペアも写真を撮ってもらえるのだという提案を丁重にお断りし、再び前例のない選択に主催クラスを仄かに動揺させた後、難題の〝仲良しのポーズ〟について悩む暇もない「それじゃあせーのでいきましょうか、せーの!」のスピード感に気圧され、咄嗟に肩を組むべく少女の肩を抱き寄せて )
( 掲示できるほどの高得点は取れなかったけれど、希望者サービスで写真を撮ってもらえると聞けばぜひと申し出をしたかったものの、それよりも早く彼が断りを入れてしまえば、写真欲しかったなあ…としょんぼり控えめに肩を落とし、たったひとつのお土産だけを制服のスカートのポケットに仕舞い込むと。流れるように〝仲良しのポーズ〟を求められては双眸をぱちり瞬きつつも、ろくに考える暇も相談する暇もなければ、恐らくここは安牌にピースだろうかと若干彼側に体を寄せ外側の手をピースにしながらにこり笑みを浮かべてみせるけれど、同時に肩に手を添え抱き寄せられては目線を前方にそのまま笑みを固めて。『はい、おっけーです!お疲れ様でした~』との声に、ぎし、とぎこちなく隣の彼を見上げては頬をじわり染め )
っ…、きゅ、90点くらいないですか、これ…!
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( / たいへんお待たせしました…っ!繁忙期ピークは過ぎたのでこれからは大丈夫かと思います、かつてないほどお待たせしてしまってすみませんでした…!!引き続き何卒よろしくお願い致します。 )
…や、違くて、肩を──
( 引き寄せた華奢な体躯から此方へ腕が伸ばされることはなく、取ったポーズがただ両者の距離を縮めただけの図になればそこに誤解が生じるのは当然のこと。当惑の眼差しを向ける少女に対し、慌てて手を退け釈明を述べようとするものの、次の挑戦者が訪れては押し出される形で退出を余儀なくされ、伝わるのは僅かに上昇した体温によって存在感の強まった香水の香りばかりで。去り際渡された証明書代わりのスコアが記された紙は相手か自身の手の中。廊下に出てから再開しようとした弁解も改めて考えるとあの場面で肩を組むこと自体おかしな気がして、特に求められることがなければそのまま有耶無耶にしてしまうだろうか )
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(/ 繁忙期のお仕事おつかれさまでした…!とはいえこれからもお忙しい時期は続くでしょうし、またお時間が取れなそうな時はいつでも仰ってくださいね◎ そしてこちらも大幅に遅れてしまってすみません…!!
更に恐縮ですが、11/2、11/3がおそらく終日、11/5が夜のお返事が難しくなります。何卒ご承知おきくださいませ。※蹴り可 )
( 今日会った時や移動中は全然気が付かなかったけれど、ぐっと距離が縮まったからかふわりと香るほろ苦い柑橘系の匂いが鼻腔を掠めてはそれにも意識を取られ、手に持たされた紙に記されたスコアの低さは今は気にならなくて。廊下に出ると疎に行き交う生徒や来賓の中、スコア用紙を周りと遮るように仕切り代わりに顔辺りを隠しては、双眸を伏せ鼻先を少し彼の方へ近付けて、すん、と香りを嗅ぎ。近付くことで仄かに香る匂いは、よりその人の傍にいたくなるような、人々を魅了する所謂フェロモンのようで。犬ほどの嗅覚はさすがにない上、文化祭で周りにはいろんな香りが飛び交っていれば柑橘系とまでしかわからず、双眸を開き顔を上げては小首を傾げて )
傑さん、今日なにか付けてます…?なんか、柑橘っぽい…?
…あぁ、香水すかね。
( スコア用紙に隠れだす少女の姿に、誰か見つかりたくない相手でもいるのかと先の方へ視線を投げるも、さりげなく一歩前に出ようとした視界の端を小ぶりな鼻が掠めては顔ごとそちらを向き。無垢な好奇心に触れてようやく彼女の行動に得心がいくと、〝柑橘〟のキーワードで思い当たる一つを呟くように口にする。具体的な香料を説明したところでほとんどの高校生には馴染みがないだろうと、言葉の代わりに取り出したのはアトマイザー。落ちかけの手の甲を柔く掴んで、目隠しの役目を果たした紙切れの裏面に香水を吹き付けて次は即席の試香紙へと変えたなら、固定していた手を解放することで確認を促し )
こんな匂い?
香水、──…わ、この匂いです!
( 見に纏ったこともなく、さや姉やねねぽんが付けている時があるなあ程度の認識の香水。小ぶりな円柱状のアトマイザーからぷしゅっと一度吹き掛けられたスコア用紙は、間近に香らずともふわりと二人の空間内に香りを広げそれに瞳を煌めかせては、肯定しながら肺いっぱいに香りを取り込んで。普段香水を付けない自分は髪を解いた時に分かる程度のフローラルなシャンプーの香りだったり、付けた直後のハンドクリームの香りだったりその程度だろうけれど、長く留まる香水の香り──それも好きな人の香りとなれば自然と頬が緩み一瞬でその香りの虜に。ふにゃふにゃと柔らかく表情を綻ばせながらいい匂いだと伝えては、これをそのまま持っていれば自身にもその香りが移るだろうか、とスコア用紙を数秒見つめたのちに彼へと視線を移し問い掛け )
いい匂い…、…この、仲良し結果の紙ってわたしが貰ってもいいですか?
うん、持って帰ってもどこに仕舞っていいか分かんねぇし…。
( 船上パーティーだったりハンドクリームを紹介する時だったりに言及していたため、少なくとも香りものへの忌避感は無いと踏んで付けてきたわけだけれど、思いの外の好感触を得られれば彼女はこの香りにどんな印象を持ったのだろうかと緩んだ面差しを眺めつつ想像し。先程までのクイズと違ってその正解が語られることはないながら、数秒置いて再び交わった眼差しには欲するような色が混じり、元より相手に託すつもりだったことも相俟って打診には迷うことなく肯く。辞退理由は建前でも何でもなく、ただの顧客とも純粋な友人ともつかない絶妙な立ち位置にいる少女との思い出を、部屋の中でどう扱うべきか判断がつかないからで )
わあいっ……、つ、次こそはもっと仲良し目指しましょうね!
( 〝彼の香りを纏った紙〟を貰えることに素直に表情を綻ばせながら喜ぶものの、その実は70点という微妙な仲良し度のスコア用紙だということを思い出しては、確かに誇って飾れるスコアではないなあと一筋冷や汗を流しながら改めて用紙を眺める。四つ折りに畳んで制服の胸ポケットへとしまっては高校生生活の最後の文化祭だというのに、両手にぐっと拳をつくりながら次こそはと意気込んでみせると、数時間の間は自身がそうして身じろぐ度にふわりと胸ポケットから同じ匂いが仄かに香るだろうか )
文化祭、今年で最後なのに?
( ほくほくと綻んだ顔が秋の空気ほどまで冷えたのを横目で捉えると、切り替えるように明るく振る舞う相手へ素直な疑問の体で悪気のない口出しを。ただリベンジはともかく仲を深めようとする気概まで否定するつもりはないので、一呼吸ぶん置いて続けた言葉は励まし半分本音半分といったところ。もし彼女がそれに振り返ったとしたら、瞬きまでの間ばかり短く目を合わせるだけで、伝わったことを認めるや否や自分はさっさと前方に向き直ってしまうだろうか )
…、本当に仲良し目指すなら、そんな点数よりこっち見てた方がいいんじゃないすか。
そんな数字に惑わされないで…、…──へ。
( 現実的な指摘を受けては、今年で最後なのに仲良しを目指す必要がないと言っているのかと思って、小さく頬を膨らませながら視線を逸らし訴えていれば。続く言葉に短く一音を漏らし、顔をぱっと向けては僅かな時間だけれど彼もまたこちらを見ていて視線が交わり、どき、と胸が高鳴って瞳を揺らし。一瞬呼吸も忘れるほどにときめけば、早々に前へ向き直ってしまう彼を「─…い、一生見てます!」きらきらと瞳を煌めかせながら見つめて。それに制止を求める声を掛けられ、他に行きたい所がないか尋ねられるようなら、えぇ…と若干不満そうな声を漏らしつつも次なる目的地である着せ替え写真館へと誘おうか )
それは見すぎ。
( 勢い余った全力の応答には自分から勧めたにも関わらずあっさりと梯子を外し、足を向けるのは次なる教室。演劇部主催の〝着せ替え写真館〟はおおよその制限時間内に好きな服を好きなだけ着て写真を撮ってもらえるという出し物らしく、凝った看板の先からはきゃっきゃと弾む声が漏れ聞こえていて。受け取ったチラシによればこの高校指定の学生服からコスプレチックなものまで幅広く取り揃えているらしいが、男性用と女性用が並んで掲載されているせいかこれからの展開に嫌な予感が走り。相手が行きたいと言うからその場では黙って了承したものの、入るにあたっては事前に釘を刺しておこうか )
…俺は撮らないすからね。
え、……最後の文化祭なのに…。
( 学生服から始まり、メイド服のほかチャイナ服に赤ずきんや狼男、吸血鬼に軍服や最近話題のアニメのコスチュームなど、文化祭のために一式レンタルしたらしい衣装たちがずらりと並んでいるらしく結構賑わっており、チラシを眺めながらあれも似合いそうだしこれも似合いそう、と彼に似合いそうな衣装を想像してうきうきと瞳を煌めかせるけれど。そこへ水を差すように一言忠告を受けては、煌めいていた瞳はしゅんと落ち込んだように、双眸を半分伏せながら視線を逸らすことで哀愁漂わせつつ呟いて )
( 期待に胸を膨らませる少女が己の発言により一転、萎えた向日葵のように首を垂らしてしまえば、それ以上主張を押し通すのは難しく。貴重な青春の時間と大人げない意地の重さの差は天秤にかけるまでもないが、そう容易く決心がつくものでもなく、葛藤の最中に順番が回ってくると出迎えた女子部員に連れられて教室内へ。撮影中のもう一組も列に並ぶ客たちにも単身で挑もうという猛者は見当たらず、インスタントカメラを持った撮影担当の彼女に「衣装はどれにしますか?」と尋ねられては観念したように隣に委ねる。何が選ばれても素直に受け容れ、撮影ブース裏の更衣スペースで着替えを済ませたその後は、並んだ途端に「設定は?」と当然の如く演劇部らしい無茶振りに晒されることになるはずで )
……、どれがいいんすか?
……!えへへへ、全部似合いそうで迷っちゃいますね。えっと、それじゃあ…──
( しょんぼりとした様子を装って──とはいえ彼に参加する意思がないことが残念なのは本当だけれど、自分だけ写真に写るのもなあと思っていれば、衣装を選ぶ直前観念したように選択権を委ねられては水を得た魚のように瞳をきらきらと煌めかせる。王子様みたいなのも良いし、軍服だったり狼男も可愛いしかっこいい。たくさんの種類の衣装を目の前に、想像を膨らませながら顎先に人差し指を添えつつ悩むと、ふと自分の学校の制服に目を向けて。制服姿なんて見たことないもんなあなんて考えては、この絶好の機会を逃すわけにもいかず、彼には制服を頼み。もし彼が同級生だったり先輩だったりしたなら、毎日喜んで学校へ来るのに。そんな日をつい夢見てしまっては、彼には悪いけれど自身は着替えないまま写真撮影となれば、もし何か言いたげな視線を注がれるようなら〝まずかったかな…〟と思いつつも、逃れるように視線は合わせないまま写真撮影を頼もうと )
あ、じゃあ放課後デー……放課後の先輩後輩風でお願いしますっ!
…着たいより着せたいなんすね。
( 書生服、修道服、アンティークドール、白衣、カフェの制服、動物をデフォルメした着ぐるみ等、守備範囲も着替えの手間も種々様々だが、見れば見る程どれも似合いそうにないなという自己評価に反して少女の瞳に光が増しては、要望に応えて紺色のブレザーに袖を通し。突然の問いも然ることながら瞬時に答えられる彼女の対応力も驚くに値するもので、オーソドックスな設定が固められる横で置いてけぼりになっているうち、主催側の撮影準備が整った様子。そのままシャッターが切られるものと棒立ちでレンズから目線を若干外しているも、気が付けば担当の女子生徒は此方に迫ってきていて、「放課後の先輩後輩です。やる気ありますか?」と謎に詰められる事態となり。直後に始まった演技指導は遠慮会釈なくてきぱきと行われ、聞いてないと釈然としない気持ちはありつつもプロ意識に負けて指示に従えば、あれよあれよという間に〝人懐っこく話し掛ける後輩とちらりと振り返る先輩〟と〝先輩の指差す先へ一緒に注目する二人〟の写真が収められて。そして無事に次の衣装決めになった折、もし自身にも意見が求められたなら「全部似合いそうで迷うす」と耳にしたばかりの台詞で選択権をそのまま返そうか )
わたし、傑さんが先輩なら風邪引いてても学校に来そう…。
( 自分が通う学校の制服に身を包んだ彼はもちろん漏れなくかっこよくて、本当は自身のスマホの中にめいっぱい収めたいものだけれどそこは他の人の目もあり我慢して。写真を撮ってもらう間中、胸をときめかせひとときの夢のような時間を楽しんでは、合間にぽつりと呟きつつチークで彩られたようにふわふわと頬が色づきながらの二種類の構図で撮影をしてもらっては既に満足げに。次なる衣装決めではさすがに自分も何か着ないとと、たくさんの衣装を前にどうしようかと迷い彼へと伺ったなら同じ言葉で返されると、どれも好きというだろうかと真剣に衣装を眺め。端から端まで眺める最中、『これ、まだ着た人いなくない?』『めっちゃ可愛いけど、正直顔を選ぶもんね…』なんてひそひそとした声が部員から聞こえてくると、どんなものだろうと気に掛かりそちらへ目を向けては、確かに可愛らしいその衣装は着る人を選びそうだけれどとても目を惹くもので。「わあ…」と感嘆の声を漏らしたなら最後、ぱち、と部員と目が合ってしまえば『これ、着てみませんか…!』と輝く瞳で勧められることとなり。あれよと言う間に彼の前に袖を通してきたのはアンティークドール──ロリィタ調のワンピースで。オールドカラーの繊細なレースとフリルがあしらわれたワンピースにお揃いのヘッドドレスとおでこパンプス姿で簡易的な着替えスペースから出てくると、可愛らしすぎないかと恥じらい薄く頬を染めながら、もじもじと人差し指同時を合わせつつ瞳を逸らし問い掛け )
……ど、どうでしょうか…。
( コンコンとドアを2回ノックしたのち / 扉の奥から相手の顔が覗いたなら、赤い目の吸血鬼の姿がそこに / 中世貴族風の服装にマント / 両目にはカラコン / 昨年と同じ付け牙 )…トリックオアトリート。血(ベリージュース)、ください。
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(/ 文化祭の途中ですが、ハッピーハロウィン!本編は一度中断して、犬の日交流が終わってからお返事させていただきますね* )
ハッピーハロウィ、ん…、( 首から提げたロザリオを両手で添え持ち / ヴェールからストレートの髪を垂らした修道女姿で振り返れば / 彼の姿を視認するなり固まり、胸ずっきゅん! )──…か。かっこよすぎませんか…っ!?天才すぎます、似合いすぎますっ!あ、血ですね、いくらでもどうぞ…!( きらきらめろめろの瞳で、はわはわ / デキャンタに入れたベリージュースとグラスが背後のテーブルにありながらも / 最早この身を捧げてもいいと襟口に指先をかけ )
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( / ハッピーハロウィンです!とってもピンポイントで、吸血鬼絶対似合うな~今年やってくれないかな~って思ってたので、とてもテンションが上がりました…!文化祭一時中断了解です、よろしくお願いします* / 蹴り可◎ )
( 神聖な姿に一瞬息を呑むも、喋りだせばよく知る彼女で纏う空気も緩み / ちらりとロザリオの存在を確認すると / 室内へ静かに踏み入り、背後の扉が閉まる音を聞いて )…今年は素直に渡してくれるんすね。助かります。( 視界の隅に映るベリージュースには目もくれず / 呟くように言って、身を差し出されるまま流れるようにシスターの腕を引き )
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(/ 安定の以心伝心でこちらもテンションが上がりました…!ひな季ちゃんの修道女姿も清楚が大爆発していてとてもお似合いで、でも中身はいつもの天真爛漫なままで、現在進行形でギャップ萌えを体感しております…。昨年も好みど真ん中でしたが、今年も今年で眼福すぎて、背後様とハロウィンに感謝です…!※蹴り推奨 )
ふぇっ…?( この雰囲気、既視感がある / 微かに瞠目した瞳を揺らし、頬にじわり赤みが差しつつも抵抗はせず / 腕を引かれるまま彼のスペース内に進み )そ、そうですよ、シスターは慈悲深いものなので…っ。( きっと去年のように後ろのベリージュースを取るのだろうと思いながらも / 心臓はどきどきと早鐘を打ち / 赤い瞳と視線は合わず、やや下方を彷徨わせ )
…怪物相手でも?( 非現実な双眼で泳ぐ瞳をじっと見下ろし / 襟口に指を引っ掛け、その裏側をなぞるように滑らせては / 目印でもつけるように首筋の辺りに指を置き / それでも抵抗がないようなら「…じゃあ、いただきます」と洩らした次に / 白い肌へ〝それ〟をぐさりと突き立てて )──…あー…、ストロー挿さんないんで無理すね。( 声色も表情も変えぬまま淡々と / ストロー派の吸血鬼 )
……、え、うそ、本当に…──ぅぁ、( 答えないまま抵抗はしないでいると淡々と進みゆく展開に直前焦りを見せ / 首筋に指を置かれると、きゅ、と双眸と唇を引き結び / ちくりと首筋に立てられるストローの先に小さく声を漏らせば / 双眸を開き、ぽかん… )──…す、ストロー使う吸血鬼とか聞いたことないです!( ぶわりと耳まで赤く染め / 首に提げたロザリオ手に持ちぶんぶん振り )今ジュース入れてあげますから、そっちにストロー使ってください…。( してやられたような羞恥心に小さく頬を膨らませつつ / くる、と振り向いて用意したジュースに向き合いながら「びっくりした…」と零し )
使わない方が良かったすか?( 綺麗に引っ掛かる相手に思わずふっと破顔して / しかし赤く色付いた頬へ一瞬湧いた〝美味そう〟という怪物らしい思いまでは口に出さず / 漸く使われたロザリオにやや遅れて気が付くと、「う…──」とやられた振りで後退り )──…ひな季さん、( その位置からテーブルに向き直った背へと呼び掛け / もしそれに彼女が振り返ったなら / 改めて全身を目線で辿った後、もう戯れの気配のない面持ちで )今年のも可愛いすね。
それはそれで心臓に悪いです…。( 頬をぷくぷくと膨らませつつ抗議 / 破顔した表情ももちろん心臓に悪くて / 困ったように眉尻を垂らしながら、密かにきゅんきゅん / 〝効果あるんだ…〟ほう、と手元のロザリオ見つめ )はい、──…っ、( デキャンタに両手添え持ち上げ、ジュースをグラスに注いでいれば / 呼び掛けにまた振り向いたなら、掛けられる言葉にほわほわと頬が色付いて / ことりデキャンタ置くと / 鼓動速まるばかりの胸に手を添え、眉尻を垂らしながら / ぽつ )ほんとに心臓に悪い…、ありがとうございますっ、傑さんはかっこよすぎです!( 双眸ぎゅむ! )…そうだ、わたしからもトリックオアトリート、です!( はっ、と思い出しては / グラスに注いだジュースを両手で持ち、ずいっと彼へ差し出しつつ )
…ん、似合ってるけど、シスターには向いてないすね。( 用意されたベリージュースの方へゆったりと歩みだしつつ / 情緒豊かな修道女に好意的な微笑こぼして )マントの裏…に、懐中時計風のお菓子缶があるんすけど。取るかどうかは、慈悲深いシスターに任せます。( 差し出されるグラスを「どうも」と受け取って勧め通りにストローを挿せば / ひとくち飲んでから、隠した宝の在処でも語るようにお菓子の位置をぽつり / 正面に立ったまま動かないことで無抵抗の意思を示し )
えっ…えっ?……、騒がしいということですか…?( ぱっと花咲く雰囲気の直後、広がる思考の宇宙 / 上下するテンション / ややあって考えついたのはそれ )わあ、欲しいです!欲しい…です…、えっと…。取っても良いんですよね…?( お菓子があると聞けば瞳を煌めかせるけれど / 真正面から動こうとしない彼に微かな動揺を見せ、瞳を揺らし / 隙があるようでないような / 両手を広げ構えて、じり… / さながらコアリクイの威嚇ポーズ )
…、まぁ大体そうすね。少なくとも懺悔聞いてもらうような感じには。( 大意では当てはまる評価にあっさり頷き / 教会に居る様を想像するも、粛々と耳を傾ける姿は浮かばず )良いすけど…、できればあんまり乱暴じゃないやり方にしてもらえると。( 構えを取ってにじり寄ってくる相手に不穏な予感 / さすがにたじろいで、マントのお菓子が入っている側を空間を作るように腕で軽く持ち上げ / ベリージュースを受け取った後にまで悪戯するつもりはなく )
…ひ、ひとりくらい元気いっぱいなシスターがいたって良いと思いません?悩みも吹っ飛ぶかもしれませんよ!( 衝撃マークを小さく浮かべ / 双眸を不等号にしながら〝わたしだって!〟の気持ちで )身ぐるみ剥ぐとかじゃないので…。…いきますよ、えいっ!( 困惑の汗を一筋 / 肩の位置まで上げていた腕を胸下辺りまで下ろしては、ひと呼吸分の間のあと / 正面から、ぎゅ / 彼の背後を手のひらで探り〝お菓子どこだろう…〟 )
…まぁ、そうすね。俺はひな季さんなら、元気いっぱいなシスターも良いと思います。( 秒速手のひら返し / のように見えて当初からの衷懐を告げているだけ / あくまでも〝相手なら〟を強調して )──……、…悪戯の方に切り替えたんすか?( 突然の密着に一瞬ぴたりと硬直 / じき背中の辺りで縦横に動く手の感触があれば、戸惑いの色を隠せずに / されるがままになりつつ控えめに尋ね )
ですよね!傑さんのお悩み、いつでも聞きますからね。( わかりやすく、ぱあっと晴れやかな笑み浮かべれば / シスターらしく両手の指を絡めて組み / 解決できるとは言ってない )お、お菓子探してるんです…!ええっと──…あった!( その体勢のまま見上げては、至って真剣な表情で主張 / じきに指先に硬い物の感触が当たると、〝!〟と双眸をぴかり / 引き取るように腕を前に持ってくると / 「わあい、お菓子!ありがとうございますっ」にこにこ表情を綻ばせ )…あ、わたしからもちゃんとありますからね。( ジュースと一緒に置いていたハロウィンの飾りの中からパンプキンバスケットを手に取り / はい、と彼の前へ差し出し / 中はブラウニーの上におばけの顔を描いたマシュマロトッピングの手作りお菓子 )
悩み…は特にないんすけど、元気貰いに通ってもいいすか。( 申し出に応えたい気持ちは山々なれど、困ったことに悩みと聞いて思い当たる事柄がひとつもなく / 代わりに別の口実を見つけて会いに行こうと )……、なるほど…。( 言いたい事は色々あるところ、その全てをぐっと飲み込んで / 感情のこもらない納得 / 彼女の捜索が長引けば長引くほど落ち着かない様子が顕著になってゆき / 解放された瞬間には肩の荷が下りたかのように密かな溜め息を吐いて / けれど今日初めて目にする無邪気な笑みにより、すぐに慈しむような表情へと塗り変えられ )…かわいいな。( 手のひらにブラウニーを受け取って呟いた一言は、お菓子そのものに対しても、作ってくれた相手の健気さに対しても / 徐に左右の付け牙を取り外しては、テーブルの方へと視線を投げ / それから貴女へ )お菓子とジュースで、これからハロウィン後夜祭するすか。ふたりで。
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(/ お返事お待たせしました…!ハロウィンイベ、逆巻側からはこれにて〆とさせていただきます。今年もとびきりの反応と手作りお菓子をありがとうございました…!新たな甘い思い出もまたお菓子箱へ大事に仕舞わせていただきますね*
さて、次は犬の日交流の予定でしたが、変更なく進めてしまって大丈夫でしょうか?今回はなしにして本編に戻る方をご希望であれば、その旨お伝えください…! )
いつでも、ぜひ、いくらでも…っ!( ただ会うだけ、なんてことにも表情はぱあっと嬉しそうに輝き / 両手をぐっと握りながら、食い気味に答え )えへへへ、ありがとうございます。これはね、にこにこお化けでこっちはいたずらお化けで、ちょっとずつ表情変えてるんですよ。( 〝かわいい〟の言葉にはもちろんお菓子のことかと思って、褒められて嬉しそうに八重歯見せ破顔し / ひとつひとつ指差しマシュマロお化けの種類を答えていれば / 後夜祭のお誘いに瞳を煌めかせては、深く頷いて )するっ…!えへへ、乾杯しましょう!( もう一つのグラスにジュースを注ぎ入れたなら、彼のグラスと高々に合わせようか )
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( / いえいえ、こちらこそですので!おかえりなさい*
こちらも〆とさせていただきました。去年と絡ませながらの、でも一味違う二度目のハロウィンとっても楽しかったです…!まさかのストロー派にふふっと笑ってしまったのは言わずもがなです。ありがとうございました!以心伝心も嬉しかったです*
次は犬の日交流イベで大丈夫です◎ 11/11までは実質犬の日なので、まだ充分に間に合います…(?) 特に内容の方をお考えでなければ、こちらからお迎えしてもいいでしょうか? )
(/ 犬の日はまだ続いていた…?()でも正直普通に考えたら11/11だし、猫の日に合わせるなら1/11だし、11/1って微妙な日付ですよね…( 小声 ) 丁度内容をどうしようかと悩んでいたところだったので、お言葉に甘えてお迎えお願いしてよろしいでしょうか…?こちらは蹴り可です! )
わーんっ!傑さん傑さんっ、見てください、ついに…ついにわたしにポメ耳が!( 扉をばーん!と開いては / 双眸ぎゅむと不等号にしながら慌てた様子で頭部指差し / 黒髪の上にちょこんと生えたポメ耳、お尻にもふさふさ尻尾 )
……、生え…てるんすか?これ。( 毛布にくるまって座っていたソファの上で双眸を瞬かせ / 肩に引っ掛けたまま近づくと、つぶさに観察して / 試しに人差し指でちょん )
( くるまっている姿がかわいい… / きゅんと胸の高鳴り覚えると呼応するように尻尾ゆらり )はい、起きたらこんな状態で、引っ張っても取れなくて…ついでにこんなものが枕元に…。( ちょんと触られるとポメ耳が震えるように、ぴく / 瞼を伏せながら、すごすごと両手で差し出すのは白色の首輪で / 金色の骨型プレートに〝ポメ季〟との文字 )
…………。…なるほど。( 受け取ったそれに目を落とすと押し黙り / 長い長い逡巡 / やがて全て承知したかのごとく小さく呟いては、徐に手中の首輪を相手の首へ装着 / その状態で「ポメ季さん」と呼び掛けたのに返事があったなら、ひとまず頭を撫でてみて / それから、より喜ぶポイントを探るように顔周りを順に優しく撫でてゆき / 表情と尻尾と耳の具合で評価 )
へっ……は、…わんっ。( どうするのか、瞼を持ち上げ眉尻は垂らし気味にじっと見つめていれば / やがて装着された首輪に小さく衝撃マーク浮かべ / プレートの名前呼ばれ、〝はい〟と言おうとするけれど口から出るのは犬言葉 / 撫で受けてはすぐに、嬉しそうにぴこぴこふさふさ揺れる尻尾 / 頬から顎付近を撫でられたなら、表情ふにゃり緩め / リラックスするように耳下げ、尻尾もゆったり揺らし )うう、傑さんの手…気持ちいいです…。
…だいぶ本物に寄るんすね。( 口を衝いて出たような鳴き声に、未知と遭遇する感覚で視線の高さを合わせてじっと観察 / ふさふさの尻尾が止まることなく揺れ続けるのを視界に捉えては、此方の表情も自然と緩むけれど / 犬の可愛がり方をよく知らず、片手で顎の下を撫でつつ片手でスマホ検索 / 結果は〝食べる〟〝遊ぶ〟〝寝る〟〝抱く〟と単純で / とりあえず一つ目から実践することに )ポメ季さん、腹減ってないすか。何か食べる?
…え、食べたいです!( ふにゃりとろける中 / 何調べてるんだろう、と彼が座る隣にちょんと両手を置いて気にしたところで / スマホ画面覗き込む前に、〝食べる〟にポメ耳がぴこんと反応 / 瞳を煌めかせながら答えては、尻尾の動きがぱたぱたと増え )えへへ、おやつは~別腹~。( うきうきとした様子で鼻唄を歌い )
すっかりご機嫌だな…。ここで待ってて。( 最初の慌てようは何処へやら、順応の早さに思わず小さく笑むと / 立ち上がりざまにもはや慣れた手付きで頭のてっぺんをよしよし / 邪魔になってきた毛布はソファの上に残して / 少しして戻ってくる腕の中には骨型ビスケットや棒つきキャンディ、シリアル他、見つけただけのお菓子を全部抱え )
わん!( 撫で受け満足そうに双眸を細めてひと鳴き / 彼が食べ物を探しに向かったあと、残された毛布をじっと見つめ、そわ… / ソファに片膝乗せるように横向きに座っては、彼の香りが残る毛布に身を包み「傑さんの匂いがする…」と、ぽつ / 気分ほわり / 彼の戻る気配に、はっと顔を向け )──…わあ、お菓子いっぱいですね!?( 尻尾ぱたぱたと瞳は煌めかせ )
どれがいいか分かんなかったんで、とりあえず全部。( 戻ってくると相手のものになっていた毛布に数秒目を留め / けれどそれだけ / ポメ化による嗜好の変化への懸念を語りながら、テーブルの上にお菓子を一つずつ綺麗に並べてゆけば / その傍に座し、彼女が選ぶ間甲斐甲斐しく落ちかける毛布を何度でも掛け直して )
パーティーみたいで楽しくなりますね!どれにしようかなあ…。( 並べられるお菓子たちに、嬉しそうに破顔させ / うきうき喜ぶ尻尾のせいか、落ち掛ける毛布を何度も直されるのに気が付くと )傑さんも一緒に入りましょっ、寒いでしょ?( 寄り添いつつ毛布を広げては、お互いの肩に掛かるように羽織り / それから再びお菓子に目を向けると、骨型ビスケットを指差しては窺うように顔を覗き込み )──…これ、一緒に食べたいです。いいですか?
…さっきより暖かい気がする。( 素直に毛布の片側を肩に掛けては、隙間を埋めるように遠い二の腕をくっと引き寄せ / 湯たんぽ代わりの体温に小さく息吐いて / 彼女の問い掛けにそこから腕だけ伸ばすことで肯定の意思を示したなら / ビスケットの袋を掴み、引っ込めた内側で開封 / 摘み上げたひとつを相手の口元へと差し出して )──…ん。……はい。
!、…ほんと、ぽかぽかします…。( 隙間が埋まれば、ぽぽ、と上気する頬とぴこぴこ触れる尻尾 / あったかいのは頬も / 〝あーん〟をしてもらっては、吸い寄せられるようにビスケットをぱくり / ぱあぁ、と煌めくオーラ放ちつつ / くっついている至近距離で、彼にもしたいとおねだりを訴え )おいひいです!いつも以上に風味がよくわかるような…!──…あのっ、傑さんにも、あーんってしたいです。くち、開けてください!
──…こうしてると見なくても分かるな、尻尾の動き。( 背後の毛布が活発に揺れて、堪え切れずに時間差で柔らかく吹き出せば / 隣にそっと目配せ / そのまま食べる姿を微笑ましげに眺めるも、要請には目線を外してノーを返し / あくまでも此方が世話する側だと言わんばかりに前髪をわさわさ撫でて / ビスケットをもうひとつ取り出し、再び口元へ )…や、俺は、いま飼い主任務中なんで。
じ、自分の意志では止められなくて…!騒がしい尻尾ですみません…。( 恥じらうように淡く頬を染めながら、双眸をぎゅむ / 手を後ろへ回して自分の尻尾をむぎゅ、と掴むけれど / 手からはみ出た尻尾の先端ぴこぴこ / 任務中だと断られてはポメ耳ぺたんとしょげさせ / くーん…と寂しげな声漏らしつつ、差し出されたおやつは食べて / はっと電球マーク浮かべてはポメ耳立たせ、期待した瞳で見つめ )んむ、……じゃあ、後でならいいってことですよね!
いいえ。見えないけど、俺の尻尾も同じくらい揺れてるんで。( 掴んでも尚勢いよく動く尻尾にまたふっと息洩らし / 泰然たる態度で対応しては、本気とも冗談ともつかない調子でカミングアウト / 一方で食べさせることへの閃きには容赦なく / 即答するなりわんこそばよろしく次のビスケットを指の先に準備して )ひな季さんに戻ったら保護者任務すね。
…──っ…な、なんで、どうして?( 〝!〟と双眸を開き / 嬉しそうに瞳に煌めき差し込みながら、そわそわ顔を覗き込み / 尻尾ぱたぱたぱた / 不満を溢しながらも、指先に備えられたビスケットは条件反射の如くぱくり / もぐもぐごくん / 人差し指同士を合わせてもじもじしながら、でっちあげ任務 / ちらりと見上げ )もー、任務ばっかり!……、わ、わたしだってお嫁さん任務がですね、…。
……、好きだから。…もふもふ。( 緩んだ空気から一転、虚を衝かれたように息を詰まらせ / 問われるまま眼前に迫る瞳へついぽそりと好意を白状するも / 咄嗟に頭から生える毛並みに触れ、直前の言葉を誤魔化して / 此方もちらりと隣を窺ったせいでまともに視線がぶつかり / 無言のまま見つめ合った数秒後、正面へ逸らしてから普段通りのつれない返事を / しかし想像してしまったのか、相手のために摘んだビスケットは無意識に自分の口へ / もぐもぐごくん )…まぁそうすね。今回みたいに、朝起きたら突然夫婦になってたら。
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