匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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>>2290
あゎ、……っ。
( だめだよ、なんて静止を求める声を上げようかと思うものの、ゲームの急な招待にも関わらず思いの外すんなり受け入れてしまった彼。それに加えて、ねねぽんがしーっと人差し指を唇へ添えながら〝声出しちゃだめ〟とウィンクをしてきたため、反射的に指先で口元を押さえて声を我慢する。撹乱のために元いた場所から数歩離れた先へ移動させられ、やがて始まったゲームの指示に従って彼がふらり歩き出し始めるも、徐々に詰まりゆく距離に中々ストップの声が掛からずつい後退りをしそうになり踵を半歩下げ。しかしそれ以上の後退をさせないよう暗に命じられていたおとぎちゃんに背中を支えられ、下がることも彼を止めることもできず、腕を縮こめながら両手のひらを向けて無力ながら気持ちだけでもストップを求めた──その時、漸く掛かったストップに彼が双眸を開けたなら、交わる視線にどきりと心臓が揺れ動かされる。じわりと頬に陽射し以外の熱を感じた瞬間、頭上に軽い手刀をくらい、実際大した衝撃でもないけれど、衝撃に備えていたせいか「うっ」と小さく漏らしながら双眸をぎゅむっと閉じて。くらった頭上に手を添えつつ、そっと窺うように開けた双眸が決意表明をする彼を捉えると、『きゃっ』『今のきゅんじゃない!?』と盛り上がる外野の中、頬は思い出したかのようにまた熱を持ち。『はいはいそれじゃあラスト、ひながすいか割りの番ね』場を収めるように、ぽんと背中を叩きつつさや姉に声を掛けられると、こくりと頷きながら大人しく瞼を下げて。さて次はメイクさんの方に…と企むねねぽんが口を開く前に、何の気なしにおとぎちゃんが『今度はメイクさんが誘導したら』と口を挟むだろうか )
う、うん。…──
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