可愛いの魔法　（〆）

そうです！
（　定番の味かとの問い掛けに笑みを湛えながらこくりと頷いていると、彼はどんな味に親しみを覚え、なにと過ごしてきたのだろうかと細かく湧き立つ泡のようにふつりと沸いた興味。二人でお花見に行った時に思いがけず立ち寄ることとなった彼の実家に、確かに弾けるシャンメリーのイメージは無かったなあなんて思っていれば。ふいに交わる視線にどきりと微かに双眸を開いては、思わぬ誘いにきょとんとその瞳を瞬くと〝あれ、中身おんなじだよね…？〟と、中身は変わらないはずなのに彼を信じるあまり半信半疑まで気持ちが揺らぐと、彼の誘惑にはどうも勝てないのか気が付けばそうっと手を伸ばし始めていて　）

----

（　／　いえいえ、お忙しい中いつもお相手くださりありがとうございます…！もしも返しづらいなどありましたら、修正しますしいつでもご指摘くださいね。その際は方向性を言い添えていただけると助かります*
またお心遣いもありがとうございます、背後様におかれましてもどうかご自愛くださいませ…！

展開につきまして、ひな季がお世話になってる誰かしらに挨拶に行くか、知らないお偉いさんに声を掛けられるでも良いかなあとも思っていたのですが、逆巻さんのお知り合いの展開が個人的に美味しかったので、そちらでお願いできればと思います。彼女発言に逆巻さんが否定後、「わたしはいつでも歓迎です」みたいな発言をしてみたいです…！
その後の流れについても承知致しました◎
こちらのお返事お好きにご割愛くださいませ！　）

（　誘われるまま差し出されたグラスへと手を伸ばす相手の様は、冗談めかした振りでもなく本当に純粋無垢な少女のようで。渡してしまえばそのまま口をつけてしまいそうな雰囲気に、それは中身がアルコールでなくとも些か以上に問題だろうと慌てて手を引っ込めるも、事故とはいえ番組打ち上げの際に既に起こった出来事とは知る由もなく。そしてあれだけ神妙に頷きながら注意力や警戒心の面で成長の見られない高校生へまたお小言を一つ洩らすと、今日はできるだけ彼女の傍を離れないようにしようと心に決めて　）
…ちょ、…何も学んでないじゃないすか…。

----

（／　こちらこそ、いつも細やかなお心遣いをありがとうございます。単に私生活でのタスクが増えて時間が取れていないだけなので、返しづらい等はまったく…！背後様も何か気になる点や修正依頼があればご遠慮なく仰ってくださいね*

挨拶回りは逆巻の知り合いということで、承知致しました。存在感の薄い若手カメレオン俳優さんか、コミュ強の男性アイドルさんか、新進気鋭の映画監督さんか…いずれも男性で考えておりますが、女性の方がよろしければ変更可です◎　いつでも歓迎してくれるひな季ちゃん、楽しみにしております…！※蹴り可　）

！──…っだ、だって逆巻さんが飲んでみるって聞くから！
（　甘い蜜に誘われる蝶のように自然と手を伸ばした矢先、グラスが引っ込めば双眸をぱちくり。それからお小言を受けては、伸ばした手のひらを引っ込めてぎゅっと握りつつ、かあぁと頬を染めながら抗議の声を上げ。続けて「なんか、大丈夫そうって思うじゃないですか」と全信頼を置いた一言を、困り眉でぽそりと呟くと手元のグラスをくいと傾けてシャンメリーを半分ほど流し込んで。やんやと言い合う様子はすぐ傍にいた人の気を引いたのだろうか、こちらへ向いた足先がそのまま向かってくるのに気が付いて　）

----

（　／　恐縮です…！それならよかったです、こちらも気になる点など特にはございませんので、引き続きリアル優先でご無理のないようお相手いただけますと幸いです*

お知り合いの設定、男性のままで問題ありません◎　ひな季以外の人と絡んでいる逆巻さんを見るのも好きなので、どんなキャラクターでもお好きに動かしてくださいませ。こちらも楽しみにしております！　／　蹴り推奨です◎　）

…雛鳥…。…じゃあ、俺以外には油断しないでください。
（　少女から寄せられる全幅の信頼はさながら親鳥に向けられる刷り込みのようなそれで、思わず連想した姿をぽつりと零せば〝気を付ける〟条件を少し変更することに。とはいえ社交の場に赴いて他の誰ともコミュニケーションを取らないというのも本末転倒。彼女の知人やお近づきになりたい相手がいればそろそろ挨拶に行くべきかと人の多い方をちらりと窺った折、声が掛かったのは意外なことに自身の方で。「…──逆巻さん？」中音域のぼんやりとした声音に振り返ると、そこに立つのはおおよそ芸能人に具わっているオーラや華というものがほとんど感じられない〝普通〟を体現したような20代ほどの男性。主に舞台で活躍する俳優で、何度か担当したクライアントでもある彼は、顔を確認するなり自分から声を掛けておいて驚いたように口元に手を当てて。「えっ、まじで逆巻さんだ。えー……、何事すか？」実際何の事情もなければ即座に断っていた誘いであり、尤もな彼の疑問には軽い挨拶の後に「色々あって」と濁して答える。それをどう受け取ったのか、訝しげな眼差しは隣のチュールワンピースへとスライドして移り、そこでもまた軽い挨拶を交わしてから此方に戻しては「……あっ、彼女？」と閃いたかのように詮索してきて。そこでなまじ一方の矢印は発生しているだけについ食い気味に否定した「違います」は、恐らく半分以上冗談だった問い掛けの内容に真実味を持たせてしまったらしく、「…即答は…、逆に怪しいす…」とまさに藪蛇といった微妙な反応を返されることとなり　）

えっ。
（　〝雛鳥〟と呟いた心情はわからないけれど、続けて紡がれた言葉は彼公認の特別扱いの許可を得たような、それも漫画で見たことのある、彼氏が彼女の手綱を繋いでおきたい時の言葉のようで。その言い換えは自身にとって効果覿面、羞恥からときめきの桃色へと頬の色をぽっと染めては、「はいっ！」と喜色を滲ませた声音で返答し。二人へと近付く人物の足先から顔へと徐々に視線を移しつつ、声を掛けられるのかと思い背筋をぴっと伸ばしたなら、やがて立ち止まったのは自分の方ではなく逆巻さんの手前。どうやら知り合いらしい彼らの語らいを見守っていれば、ちらりとこちらへ視線が移ったのをきっかけに「こんばんは」とにこやかな微笑みを添え挨拶を交わすと。彼女か、との問いにすぐさま否定を返す逆巻さんの傍らで、〝そう見えるんだ…！〟と嬉しそうに一瞬瞳を煌めかせ。それから二人のやりとりに、口元に指先を添えながらくすくすと小さく笑い否定をこちらからも認めては、にこやかなままさらりと続けて言葉を紡ぐと、逆巻さんを覗き込むように瞳を合わせれば〝ね〟と悪戯げな笑みを浮かべ　）
ふふ、嘘じゃないですよ。……わたしはいつでも歓迎ですけど。ねっ。

（　墓穴を掘ったかと言葉を詰まらせていたところへ隣から援護が入り、ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間。己が隠そうとしていた彼女の想いがその本人から何でもない事のように発されれば、ぎょっと一瞬目を丸くし。きっと機転を効かせて場を和ませてくれたのだろうということはすぐに理解したけれど、咄嗟に冗談として処理できる程の技量もなく、応答の代わりに洩れるのは「はは…」という乾いた笑いのみ。目の前で繰り広げられるやりとりに元々あらゆる情動の薄いように見える俳優の彼はぱちりと一度瞬くと、「へぇ…はは、なんかおもしろいことになってるみたいすね」と完全なる傍観者気取りで、興味があるのかないのか今一つ掴めない反応を示し。それから暫しの歓談の後、自身と少女の双方に挨拶を残して引き返してゆく背姿を見送っては、先の相手の巧みな対応に並び立つ誰かと恋仲に間違われる機会も多いのかと助勢であることを信じて疑わずに　）
…すみません、助け舟出してもらって。…こういうこと、よくあるんすか。

（　遠慮を示すでも流すわけでもなく、なんとも言えぬ乾いた笑みは一体どんな感情なのだろう。わからないけれど、どうも上手く対処できない様子が少しおかしくて、ふ、と小さく笑みを溢しては柔らかな笑みのまま「お二人はどういったお知り合いですか」『仕事の関係で。あ、こう見えて舞台俳優してるんす』「えっ、すごい、演技って難しそうだから尊敬します」なんて歓談を楽しみ、よかったら今度二人で観に来てください、とのお誘いと挨拶で会話を〆ては軽い会釈を交わして見送っては。また二人での会話に戻ると、助け舟を出したつもりはなかったために、よく分かっていない様子で「助け舟？─…ああ、ふふ、そんなつもりなかったんですけど。全部ほんとだもん」のんきに小首を傾げるも、遅れて合致がいったようで表情を綻ばせ。続く問いには、学業とアイドルで忙しい身ゆえに、片手を左右にひらひらと振りながら否定してみせるけれど、はたと脳裏を過ぎったのは以前ストーカーして見ていた春名さんと彼が二人で出掛ける姿。続けてぽつりと神妙そうに呟きを溢し　）
あはは、まさか！ないですよ～。ないです、けど……逆巻さんの方がありそう…。

（／　お返事お待たせしていて申し訳ございません…！ご連絡できずにいましたが、軽い風邪に罹ってしまって文章を練る気力がなく…だいぶ回復して今日の仕事終わりには返せるかと思いますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。※蹴り可　）

（　／　いえいえ、お気になさらず…！ゆっくりで、ご自身の体調優先でもちろん構いませんのでお大事になさってください◎　一日も早い回復をお祈り申し上げます。　／　蹴り推奨　）

…は、広まったらどうし──…いや、あの人は多分そんなことしないけど…。
（　ただの本心だとあっけらかんと言ってのける少女に今度こそ度肝を抜かれ、狼狽えつつも舞台俳優への信頼は示したなら急に喉の渇きを覚えてシャンメリーをまた一口。一体どういうつもりなのかと隣を横目で窺うもやはり彼女はあっけらかんと質問に否定を返すばかりで、かと思えば何か考え込むように真面目な顔つきになり、勘繰るような小声で憂慮を零して。嘘を吐く必要もないため会場の中央付近で動く数多の人影を遠巻きに眺めながら分母の大きさ故の遭遇率を正直に答えると、今日は相手が大人びて映ることもあり、一緒にいるとそういう風に見られるのかとついまじまじとその姿を見つめ。そうしているうち自分まで顧客に対する見方が変わってしまいそうな予感がしてはっと意識を引き戻せば、雑念を振り払うように「腹減ってないすか」とビュッフェ式に盛られた料理の方を顔を向きで示して　）
…まぁ、職業柄女性と関わることも多いし、専門学校も女子率高かったんで…ないことはないけど。

----

（／　大変お待たせ致しました、蹴り推奨とありましたがお礼のみお伝えしたく…！お心遣い痛み入ります。最速で完治させます…！※蹴り推奨　）

（　／　折角お返事いただいたのに、今度はこちらが所用で時間を取れておらず…！申し訳ございません、もう暫くお待ちいただけますと幸いです；　）

（／　とんでもないです、此方はいくらでもお待ち致しますので…！背後様もリアル優先でお相手くだされば幸いです* 　）

うう、やっぱり…。でもでもわたしは、そのうち「彼女です」ってはっきり言ってみせます…！
（　ないことはないと彼は言うものの、生い立ち的に遭遇率はきっと他の人に比べて多いのだろう。彼の背後に、彼女疑惑の妄想の人影たちをもやもやと思い浮かべてはどこか悔しげに呟くと、拳をぎゅっと握りつつメラメラと密やかに、けれどはっきりと言葉として溢しながら決心を打ち立てて。それでいて一番、隣にいて相応しい人になってみせるのだ。──と、激っていてはふいに空腹を窺われ、はたと我に返り。そういえば豪華ビュッフェがあるからとお昼ご飯は少なめ、間食は我慢してきた今日。出来立てのディッシュが並べられゆくビュッフェコーナーに自身も目を向けては、思い出したようにくうと小さく鳴る腹の音。こくりと首肯しつつ、サラダもお肉もスイーツも色とりどりに並んだ向こうのテーブルに瞳を煌めかせては　）
お腹空いてます…！えへへ、ビュッフェのためにおやつも我慢してきちゃいました。逆巻さんもお腹空いてるなら行きましょう…！
　
----

（　／　寝落ちをかましてしまって更に遅くなりました…；　お心遣いに大いに甘える形となり大変お待たせ致しました、引き続き何卒よろしくお願い致します…！　／　蹴り推奨　）

だから広まったらどう──…
（　空想上の女性達に対抗意識を燃やし、ひとつ抜きん出ようと決意を新たにした相手に口を衝くのは直前と同じ憂慮。しかし途中で仮定の話といえど無意識下で恋仲になる可能性を肯定したことに気が付いて「ん？」と言葉を止めると、独り言の声量で「今のは違うか…」と自らの応答を不適当と評し。すっかり脇の甘さを咎める勢いも失って流されるように意識を食事へと向け変え、今し方のミスを自身のドレスアップやダンスの最終確認を優先してろくに摂れていなかったエネルギーのせいにしては、早速少女と連れ立って賑わいの中心へ。さして迷うこともなくローストビーフ、カプレーゼ、人参のマリネの三品を皿に盛り、最後にクロワッサンを一つ乗せたなら、会場を見回して座れるテーブル席を探すだろうか　）
…俺も腹減って頭回ってないみたいなんで、じゃあ行きましょうか。

（　再び憂慮の言葉を口にしたかと思いきや、半分ほどでそれは止まり。〝なんで付き合ってる前提なんすか〟とかのツッコミもなく一瞬だけでも受け入れられると、勢いでこちらのペースに持ち込んだら、もしかすると本当にお付き合いまで踏み込めるのではないかと期待を抱かずにはいられない。引き続きアピールをしていくことを改めて決意しつつ、美味しそうなビュッフェメニューを目前にしてはすっかり意識はそちらへ向いて。イチオシらしいローストビーフをはじめ、ブルスケッタに季節の野菜のバーニャカウダのほか、マンゴータルトやメロンのショートケーキ、レモンマカロンをお皿に乗せたなら美味しそうなディナーに瞳を煌めかせ。彼とのクルーズデートももちろんとても楽しみだったけれど、ビュッフェも大層楽しみにしたからかお皿を手に周囲に花を咲かせ。手前から順に早々と席が埋まりゆくなか、白いクロスが掛けられた丸いテーブル席が空いているのを見つけては「あ、あそこ空いてます！逆巻さんこっちこっち」と先導し。テーブルへと一番にお皿を置き席を取ったなら、引いた椅子に腰を落ち着けると「えへへ、気になるのいっぱい取っちゃいました！逆巻さんのそれも美味しそうですね…！」と食いしん坊の片鱗を見せつつビュッフェ２週目の意欲を沸かせていた時。『すみません、ここ、ご一緒しても─……あら？』掛けられた艶やかな声に、その主へと視線を移しては双眸をぱちりと瞬かせ。品のあるグレージュカラーの、ミモレ丈のフィッシュテールワンピースから覗く脚線美。巻き下ろした髪にヌーディーなメイクも相俟って上品に纏められた姿からは、あの日、鬼の形相をしていた美人と結びつけるのに一瞬遅れるも、すぐにぱああっと表情を明るく花開かせ　）
──…うそっ、京香さん！？わあっ、お久しぶりです！

気になるの全部食いな。
（　料理の乗った皿とシャンメリーの入ったグラスを白いクロスの上に置くと、最初から豪勢に盛った少女はほくほくと無邪気な表情を覗かせ。食に意欲的な姿はともすれば普段よりも幼く映り、微かに目の奥を優しくしてはこんな機会もそうそうないだろうと相手の姿勢を肯定して。そうして自身も席に着いた頃、ふいにテーブルの近くへ誰かが近づく気配と共に、此方へ声を掛けてきたのはいかにもなオーラを纏った華やかな女性。その顔にはすぐにぴんと来たけれど、どうにも名前が思い出せずにいた矢先、隣から人懐っこい声で答えが発されればそうだったなと密かに再インプットして。向こうも意中の男が口説いた──というより迷惑を掛けた相手のことは覚えていたようで、明るい調子で彼女の名前を呼び返すと連れである自らにも軽い挨拶を。決して親しくはないものの知らぬ仲ではないため「どうも」と会釈を返すだけで、あとは社交的な方に任せようと存在感を消しかけた折、横から「京香さん、あっちメロンあったけど──」と不躾な男の声が聞こえてははっと顔を上げて。その先に予感した通りの人影が見えると「えっ、水瀬ひな…」と嬉しそうな気まずそうな複雑な顔をしていた彼も此方へと視線を寄越し、今度は分かりやすく顰めて「…なんでいるんだよ」「…なんでいるんすか」と声が揃い。事情の分かっていないモデルの彼女だけが裾を引いて「知り合い？」と連れに尋ね、「いやほらヘアメの…」と小声で親しげな会話が交わされたなら、ベージュの唇が「顔はじめて見た…」と呟いたのを最後に少しひりついた空気が場に流れるだろうか　）

今日は一段とお綺麗ですねっ、女のわたしでもどきどきしちゃいま、す…──
（　優しげな瞳に見守られながら料理に手をつけようかとしていた時、思わぬ再会を果たしてはその手は一旦止めることとなり。再会に喜色を滲ませながら相席にはもちろん首を縦に振りつつ見惚れていれば、彼女を呼び止めた聞き覚えのある声に自分もはっと顔を上げ。それから声には出さないけれど〝なんでいるんだろう…〟と思うことは同じで「こんばんは…」とぎこちない挨拶を返し。けれど付き合っているのなら（※付き合ってない）そりゃ二人で来るだろうし、今更相席を断るのも変だし、カップルを離して彼女だけ相席というわけにもいくまい。ひとまず彼女が隣にいれば何もしてこないはず。「…に。西谷さんも、どうぞ」と普段よりも少しぎこちなさげなアイドルスマイルを浮かべつつ相席を勧めれば、拭いきれない警戒心を感じ取った彼女が『今日コイツが何かしたら海に沈めるから大丈夫、任せて。まあ何もさせないけど』と相変わらず美人が発するとは思えぬ物騒な言葉遣いでサムズアップしたなら、「わ、すごく頼もしいです！」と両手を合わせて晴れやかな表情を浮かべ。色素の薄い西谷さんの肌が血の気を失いいっそう白くなるのを横目に、楽しい（？）ディナータイムが始まるだろうか　）

西谷さんもどうぞ、こちらへ。
（　良い印象のない相手とはいえ、パートナーの手前ぶっきらぼうな態度を取ったり悪し様に言ったりすることは憚られ、移動しようにも見渡す限りのテーブル席は埋まり切っていれば、せめて要注意人物を少女から遠ざけるべく自身の隣へと着席を促し。ところが彼の意思に関わりなくパートナーの方が先に己の対面へと位置取ると、残りは必然的に一席となり、最後の一人は大人しくそこへ。その間、傍から聞こえてくるやりとりの恐ろしさに普段からこうなのかと僅かに同情心めいたものが芽生えるものの、両者の様子から既に何かやらかして機嫌を損ねた後だということを察しては、そんな思いは跡形もなく霧散し。あらゆる角度で絶妙な緊張の走る中、各々が料理に手をつけ始めたならやはり既に何かやらかしたのか、正面のモノトーンの装いを暫し眺めていたモデルは本人にでも全員にでもなく此方へと話し掛けてきて。「…へぇ、見違えるもんだな」内緒話ほどの声量ながら、存外下心の窺えない純粋な賛辞に少々呆気に取られつつ「…はぁ、まぁ」と曖昧に答える。しかし高慢な物言いに一つしか歳も変わらないだろうに、という言葉をマリネと共に飲み込んでいるところへ「つっても京香さんほどじゃねぇけどな」と更に不躾な補足が加えられると、眼前の二人へとそれぞれ目を留めてから「…好みの問題でしょう、それは」と今度は不同意を示し。そうして一触即発の卓もひとまずは恙なく食事が進み、隣の彼女の皿が空になったタイミングを見計らって「二周目行きますか」との誘いでビュッフェへと連れ出すことに成功したなら、次の品を見繕いながらさりげなく内心を案じて　）
──…平気？楽しめなそうなら別の席探してくるすけど。

（　なんだか見られている気がするような。正面から感じる視線とぶつからないように、スイと視線を他へと滑らせては敢えて視線に気付いていないふりを決め込んでは、ふいに彼女のお皿が目に留まり。欲を詰め込んだ自身のお皿に比べて、モデルとしての彼女は脂肪分の少ないローストビーフを始め、野菜を中心に盛り合わせていて美意識の高さが伺える上に、綺麗な所作で料理を口に運ぶ様はそれだけでも絵になる。ほわ、と見惚れながら「食べてる姿もめちゃくちゃ美人ですね…？」『うふふ、そうでしょ』なんて眩ゆさを感じつつ、美しさの秘訣を聞いていれば。二人はいったい何を話しているのだろうか、横目で窺い会話までは耳に届かないけれど、険悪というわけでもなさそうに見えて。一巡目のお皿が空になる頃、二周目の誘いを受け席を立てば、次は逆巻さんが食べてたマリネを食べようかななんて、当初のひりついた空気も忘れてお皿に取り分けていると。こちらの気を案じた言葉を掛けられては、双眸をぱちりと瞬いてから柔らかく綻ばせ「はい！京香さんもいるし、逆巻さんが傍にいてくれるから、へーきです！」と八重歯を覗かせて。「でも京香さん、〝すごく良い女！〟って感じのいい香りもするから逆巻さんはあんまり近づいちゃだめです、好きになっちゃう…」と、食事の邪魔をしない程度ながらふわり漂う香水の香りにひとり危機感を示してみたかと思えば、「あ」と小さく呟くと、さくらんぼのフロマージュタルトや２個目のレモンのマカロンなどをお皿に乗せつつ　）
そういえば、逆巻さんは西谷さんとなんのお話で盛り上がってたんですか？

水瀬さんも骨抜きにされてたすもんね。
（　彼女が大層楽しみにしていた様子のパーティービュッフェ。それが良くない巡り合わせのせいで台無しになるようなら席を移ることも視野に入れていたけれど、想定に反して屈託のない笑みが返されては此方も心なし表情を緩めて。それよりも、とでも言うように発された警告には食事中の彼女達を思い返して微笑ましげに応えつつ、残り一つとなったメロンのショートケーキを「京香さんと分けて」と相手の皿へと乗せ。しかし反対に此方側で交わされた会話をまるで仲睦まじいかのように表現されると、かぼちゃの冷製スープを注いでいた手を止め、怪訝そうな顔を取り繕おうともせずに　）
…あの人と会話が盛り上がったことなんか一度もないすけど。

えへへへ…、えっ。水瀬さん〝も〟ってことはやっぱり、逆巻さんも骨抜きに…！？
（　心配なあまりパートナーの彼のことは候補に浮かばず、瞳を丸くしながらあたふた衝撃マークを浮かべ。ああいう華と色気を備えた大人っぽい路線が好みなのだろうか。子どもっぽく欲に従順に甘いスイーツばかりを乗せたお皿へ視線を下げ、挽回しなくては…と悔い改めた矢先にメロンのショートケーキを更に乗せられては、一瞬きょとんとするもののすぐに西谷さんが掛けていた言葉を思い出す。完売し空になったガラスのお皿を見るに最後の一つだったのだろう、さりげない気遣いと優しいところもやっぱり「大好きです…」、〝ありがとうございます。〟抱いた謝恩と感情が逆になっているのも気が付かず。ほわ…と綿毛が漂うようにあたたかな気持ちになるけれど、何気なく聞いたことに対して、彼があまりにも露骨した怪訝そうな表情を浮かべるものだから双眸をぱちぱちと瞬かせつつ、あれ…と冷や汗を浮かべ。西谷さんの気取らず詰めてくる距離感ゆえに勘違いしたことを詫びれば、二周目を取り終えたタイミングで席へと戻ろうか。スイーツが多くを占めたお皿を運びつつ、ああいう仲を犬猿の仲っていうんだっけ、とぽわんと脳裏に思い浮かぶのはちょっかいを掛ける猿と、シャーッと威嚇する…猫。ぽつ、と溢しつつ席へと戻ったあとは、京香さんとメロンのショートケーキを仲良く半分こしよう　）
それは失礼しました…。も、戻りましょうか。──…犬猿、や、猫猿の仲…。

…されてたら、水瀬さんじゃなくて京香さんのほう見てるでしょ。
（　言葉尻を捕らえて杞憂を深化させている相手へ、続きを引き取って口を開くと証明と共に疑惑を否定し。果たしてそれが何か考え込んでいるらしい耳に届いたかどうかは定かではないが、皿に乗せたケーキに対しては確かな反応があれば、心を奪われたかのような呟きが自身に向けられたものとは知らず「そうなんすか？残ってて良かったすね」と余程のメロン好きと解釈して。パートナーの不興を買った彼のためにこうして気を回すのは少々癪なれど、同じ卓の雰囲気を険悪にさせないための致し方なしの策が図らずも少女を喜ばせたのならそれなりの甲斐はあるというもの。スープの他、彩りの良い品を中心に皿に盛って席へと戻る道中、背後から聞こえた幾度目かの猫扱いにたまには仕返ししてみようかとくるりと振り返って一言「わんこ」と発しては、また涼しい顔で歩みを進めて。マスカレードマスクが配られ始めたのは再び席に着いてから十数分後のことで、金色に縁取られた青白い仮面をスタッフから受け取るなり、会場内に任意の参加者のみ任意のタイミングで参加するようアナウンスが流れる。本命が傍にいる抑止力か目立った動きのない要注意人物だったけれど、ほぼ密着状態になるダンスで両隣の二人が当たる可能性を考えると自分達は遠慮しておくべきかと己のパートナーに目配せしかけた時、機先を制したのは正面の彼女で。「あたし達は参加しなくていいよね。…ね？瞬」形ばかりの笑みと含みのある口振りからは内に潜む怒りが容易に推察され、両者の間に起こったことを想像させるようであれば、渡された派手な赤色の仮面に興味を示していたモデルもさすがに「…分かったよ」と折れ、投げやりに手中のそれをテーブルの上へと放り出して　）

…えっ、わんこ？え、わたし！？
（　無意識に呟いていたとは気が付かずに、席に戻る道中に徐に振り返った彼からわんこ発言が飛び出ては、ぱちくりと瞳を丸くさせ。そういえば前に２人で動画の犬を見ていた時にも言われたような。狼狽えてそわそわと飼い主の足元を彷徨く子犬の如く、すんと涼やかに席に戻る彼の後に続いて。いろいろ気になることはあるけれど、ひとまずメロン好きと捉えられているのはまあいいとして──彼女に骨抜きにされていないけれどわたしの方を見ていた、とも取れる返答にはなるほど！とその場では思っていたものの、席に戻ってから半分こにしたメロンのショートケーキを口に運びながらふと思い返しては、見てたの…？とじんわり頬を染めては。食事を済ませた頃に配られたマスカレードマスクの外観は様々で、配布する人の独断で決められたのは、偶然にもメンバーカラーと同じ白をベースにしたレース調にコサージュがあしらわれたもの。装着しつつ彼女らの不参加を知ると、美女をダンスに誘いたい人もきっと多かろうと思いながらも「じゃあ、わたしたちは行ってきますね」と緩やかに席を立てば、バイオリンやピアノなどを用いた生演奏の音楽が流れだす。この日のために不慣れな社交ダンスを練習したのだから不参加なんて考えは頭になく、彼の肘の内側に手を差し込んだなら、薄く笑みを広げつつホールの中心部でのダンスに誘いだして　）
行きましょう、逆巻さん。お相手よろしくお願いしますね。

──…す。お願いします。
（　ダンスへの参加が必須ではないことを今になって知るも、仕上げてきてしまったからには後にも引けず。少女に連れだされるように開けた中央部へと進み、やや緊張した面持ちを隠すように普段とは覆う場所の異なるマスクを装着すると、まず見紛うことはないだろうが念の為の目印としてイヤーカフも右耳に光らせて。相手の準備が整ったのを確認してその手を取り、最初の姿勢に入って思い出されるのは、彼女と重ねた練習の記憶。痛い思いをした回数も一度や二度ではなければ、踊り始める間際に足元へちらと目線を落とし　）
…ヒールで踏まれると痛そうすね。

──…ぅ。き、気を付けます…！
（　手を重ね向かいあえば彼の右耳にパーティーの仲間入りを果たしたイヤーカフに気が付いて、小さく「あ」と漏らせば嬉しそうに口元を緩ませて。普段とは違う装いにマスカレードマスクを着けた姿は何かの登場人物みたいでかっこよくて、非日常感にぽっと見惚れてしまう。けれど、忠告のように呟かれた言葉にマスクの下をさあっと青ざめさせ。あれだけ練習して体に覚え込ませたし大丈夫だとは思いたいけれど、練習の時と違って周囲にはたくさん人がいてぶつからないように避ける必要もある。一気に緊張感が高まればきゅっと唇を引き結ぶと、いっそう注意を払うことを宣言しては、いよいよ演奏に合わせて足を進み始めるだろうか。──マスクのせいで練習の時より少し視界は狭いし、細いヒールで踊るのはバランスが難しい。狭い視野のなか目の前の彼以外の背景も踊っているようで、目まぐるしさに足も空回りそうだけれど、張り詰めた緊張のおかげかそれらを決壊させることなく内側に仕舞い込み。何人かダンスのパートナーが変わり別の人に手を取られるも、尚更足は踏めないし足取りを合わせなければならず緊張感はより高まるばかり。漸く再び彼と巡り会えたならその安堵感で、張り詰め続けた緊張が綻んで疲労が少しばかり滲むだろうか　）

…何かあったら呼んでください。遠慮せず、名前で。
（　気を引き締め直したらしい宣言には「ぜひ」と答えるものの、パートナー交換のために手が離れる瞬間には子離れできぬ父親のように言い置きを残し、マスカレードのていを守ろうと少女が躊躇うことのないよう先手を打っておいて。さながら回転寿司のように忙しなくローテーションする相手と代わる代わる向かい合い、所属事務所を尋ねられる度に自己紹介をしたり、種々の目的から滑り込まされる連絡先つきの名刺をポケットに溜めたりしている間もその声に耳を澄ませてはいたけれど、終ぞ名前が呼ばれることはないまま彼女は再び己の元へ。明らかに先程より精彩を欠いた顔の原因は、巡り合った相手か緊張か、はたまたビュッフェの消化不良か。いずれにしろこれ以上舞い続けたところで得るものもないだろうと判断し、対面からの合図のあるなしに関わらず映画に出てくる目立ちたがりの怪盗の如くぐっと華奢な体を引き寄せて集団を抜けては、それらしい理由をつけつつ甲板へと静かに手を引き。しかしそこにも数名の乗客を認めれば更に脇の階段を上り、拐った少女を船の最上部へといざなおうか　）
…──人酔いしたんで、風に当たるのついてきてもらっていいすか。

----

（／　背後よりご相談を失礼致します…！この後次のような場面を挟みたく思っておりますが、いかがでしょうか…？また、もし挟むとすればダンスの前後どちらがよろしいでしょうか？
▽逆巻がひな季ちゃんの仮面を取って、堪えきれずに可愛いタイム→でもマスカレード状態だったので、今度はひな季ちゃんが逆巻の仮面を取って、もう一回！

ちなみに上記ロルの「名前で」に関して、名前＝下の名前の解釈により以降傑さん呼びが定着しても可愛いなと思っておりますが、名前呼びは付き合ってからが良い等の線引きがあればスルーしていただいて大丈夫です◎
最後にご連絡ですが、7/1と7/3は夜のお返事が難しくなりますので、何卒ご承知おきくださいませ…！　）

──…わあ、きれい…。
（　それはふいのことで、いとも簡単に引き寄せられては縮まる距離にどきりと鼓動が高鳴り、マスクの向こうの瞳と見合わせる。軽い驚嘆を浮かべた瞳はすぐに、助かったとばかりに安堵の色へと変えてこくりと頷くと、手を引かれるまま船の上へ上へといざなわれて。コツリと靴底が誰もいない最上部のデッキの床を捉えたならそこは、煌めく街並みを遠望でき、海辺の涼やかな夜風が髪やチュールの裾を靡かせ駆けていくのが気持ち良くて、漸く息継ぎができたみたいに肺に空気を取り込んでは深く呼吸をする。それから空いている手で後毛を耳に掛けながら、小首を傾げつつひとまずは彼の体調を窺って　）
外、気持ち良いですね……具合は大丈夫ですか？

----

（　／　素敵なご提案をありがとうございます。早くもによによしてしまいました…ダンス後でお願いできればと思います…！

傑さん呼びのきっかけがここで来るとは思わず、とても昂っておりました…！ぜひぜひ以降傑さん呼びで呼ばせてください*
また事前のご連絡もありがとうございます、承知致しました◎　まだ先にはなりますが、7/27はこちらも終日お返事が難しいかもしれませんのでご承知おきくださいませ…！　／　蹴り可◎　）

…──え？…ああ…はい。もうすっかり。
（　遠くの街明かりに抱く感想は、ありふれていて、だからこそ分かち合えるようなそれで。ただ声に出した彼女に対して自身は黙ったまま遠景に見惚れ、体調を尋ねられて漸く我に返ると、一緒に忘れかけていた離脱の口実に思い至っておざなりに肯き。それから明るい方へと吸い寄せられる蛾のように手すりの方へ向かって踏み出せば、耳を撫でる風に混じって楽器の音色が微かに届いて、ふとデッキの丁度中央辺りで足を止める。数秒瞼を下ろして先程は楽しむ余裕のなかった演奏にゆったりと浸った後、離しそびれた手で繋がった傍の相手を振り返ったなら、他愛ない発見を共有して　）
…ここでも小さく聴こえるんすね、演奏。

そっか、それならよかったです。
（　この場には人酔いの原因になる人たちが誰もいないからか、復活の早さに疑問を抱かず単純明快に安堵で表情を緩め。歩調に合わせ進み、それから止まった足取りの理由に自身も双眸を伏せて耳を澄ませてみては、夜風に乗って演奏が耳に届くと「あ…ほんとだ、聴こえる」と気付きに合わせてぱちり双眸を開けてはまなじりを和らげ。聴き入るけれど、ここ数日の練習によって体に染み付いているのか、自然とリズムを取るように微かにハミングを重ねては。あるメロディーラインに差し掛かると、何度も練習したターン前の足の運びを思い起こされて小さく笑みを浮かべ　）
…ふふ、練習でよく足踏んじゃったとこですね。

このメロディー聴くと自然と身構えるようになりました。
（　苦笑と言うには些か柔らかな笑みをこぼし、今この時も生演奏が行われている床下へと伏せた瞳を向けると、靴先で軽くデッキの木面を鳴らして。と同時にあれだけ練習したのに披露の場を抜けてきてしまったのは少し勿体なかったかとの思いが過れば、一歩前に進み出てそっと身を翻し、繋いでいない方の手を差し出す。もし少女がその手を掴んだとしたら、アイドル相手に「うたって」と贅沢な要望を告げながら、彼女の歌声と運ばれてくる楽器の音色に合わせてゆっくりと足を運び始めるはずで　）

その節はすみませんでした…。
（　えへへと眉尻を下げつつ反省の色を浮かべるけれど、それも含めて今回のパーティーが良い思い出になってくれたら嬉しいなあなんて、柔らかな笑みを湛えていれば。身を翻した彼が穏やかに光る月を背中に手を差し出す姿はまた何かの一場面のようで心惹かれ、吸い寄せられるように手のひらを重ね取り。歌って、との要望には僅かばかり瞳を丸くするけれどすぐに三日月型に細めて笑えば、唇を開いて小さく息を吸い込むと、微かに聴こえる演奏が掻き消えないように〝ららら〟と歌詞はわからないからスキャットで。繊細だけれど楽しげな雰囲気を纏う軽やかな歌声を演奏をともなった風に乗せていけば、緊張を張り詰めてマニュアル通りだった足運びも軽やかになり　）

いいえ。
（　声の調子を変えずそれだけ答えてすぐに始まった二人きりの舞踏会は、表情も足取りも歌声さえも明るく弾ませてゆく相手に呼応して此方の表情も徐々に綻び、目線がぶつかると小さく笑みがこぼれるほど終始和やかで。心地良い潮風と歌声に身を任せて思うがままに舞うものだから、いつの間にか演奏が止んでいたのにも気が付かず、遅れてステップを止めては「…あ、終わりか」と夢から醒めたかのように呟いて彼女を腕の中から解放し。けれども距離感はそのままに頭の後ろを覗き込む素振りを見せると、片方の指先はそこにあるリボンに、もう片方は落ちかけるレースを拾う目算で頬へと添えて。舞踏会が終われば素顔を隠すのも終わり。するりと結び目を解いたならその下に現れるのは夜の雰囲気に合わせて繊細な艶を持たせたメイクで、半顔の仮面でもつけているとやはり多少は油断が生まれるのだろうか、月明かりに照らされた眼前の面差しが一層美しく映った時にはもう、穏やかな波の音と似たトーンで観念するかの如く禁句にしていたその言葉を口にしていて　）
…ごめん、やっぱり──…可愛い。

……──っ！
（　笑みを向けられる度にきゅんと胸は高鳴り、歌声に甘やかさが加わる。ずっと続けばいいのにと思うけれどいつか終わりはくるもので、曲の終焉に気が付いた彼につられて足を止め。それは船上パーティーが終盤であることを示し、名残惜しさを感じながらも楽しさの余韻に浸りたいかの如く柔い笑みを残したまま彼から目を離さないでいると。ふいに解かれてはらりと落ちたマスク、視界がより開き一度瞬きを溢したなら、ずっと願っていた言葉に瞳をまんまるにして微かに揺らし、月明かりをめいっぱい差し込ませては花開くように頬には赤い花が大きく咲き。けれど、素顔を晒した貴方のままの姿で言われたい、だってずっと今日思い焦がれていたんだもん。──内なる壁を一枚剥がせたなら。気付けば口にしていたもう一回！のおねだり。真正面から後頭部に両腕を回しては、マスクの紐を解くと緩やかに滑り落ちるマスクの紐の両端を手にしながら、無意識に生まれる上目遣いでお願いを重ね　）
………も、もう一回！…もう一回、言って…？

（　演奏も歌声も止んでしまって、辺りを包むのは波と風の音ばかり。初めに最上部のデッキを踏んだ時よりも静けさが際立つのは、先刻からの落差か、それとも相手に注意を奪われているせいか。未だダンスの間合いに留まる瞳が今宵の満月に負けず劣らずのまんまるを二つ覗かせたなら、嫋やかに微笑んでいた顔ばせも平静を保ってはいられなくなったようで。惑うような縋るような表情が一瞬視界を塞いだ仮面の奥に見え隠れして、紡がれるのは再度の求め。躊躇ったのはひと呼吸にも満たないほどの間で、既に口にしてしまった以上一度も二度も変わらないかと目を伏せて軽く息を吐き出しては、もはや誤魔化すことなく真正面からはっきりと告げ　）
…──可愛い。

えへへへっ…！
（　今日ずうっと待ち焦がれていた言葉が漸く、それも真正面から改めて告げられては、満月のように丸く、きらり流れ星が地球を駆けるような光を取り込んでは蕩けたようにふにゃりと細め。八重歯を覗かせながら緩みきった笑みは年相応で、どんなスイーツよりも甘やかに自分の心を満たしては、満足げに笑いながら解いたマスクをうふふと緩みきった口元に寄せて。許可されたと思い込んでいる名前＝下の名前呼び、少し緊張気味に視線を斜め下に移しながらマスクの紐を指先にそわそわと絡めつつぎこちなく声に出しては、改めて視線を合わせると今日一番のにこにこきらきらとした笑みを浮かべ　）
──…す、すぐ、るさん、に。…そう言われるのが一番なによりも嬉しくて、大好きで、世界一幸せな女の子になれちゃいます。ありがとうございますっ！

…コスパ良いすね。
（　その一言で破顔する様は開花と似て、いつもなら大袈裟に思える表現も今はあながちそうとも切り捨てられず、春の訪れに足を止めるように暫し彼女の笑みに目を留め。突然の名前呼びには多少の当惑をおぼえるものの、世界一幸せな人に水を差す程の引っ掛かりではなく、新たな呼称は特段の質疑もないまま受け入れた後。あまりに自然と心に湧いた幾度目かの〝可愛い〟は先の二つとは異なる感覚がして、何故だか口にしてはいけないような気になっては、薄い笑みと淡白な返事に変換し。ふいに背景に見覚えのある景色が映り、進行方向へと目を遣れば、その先に船に乗り込んだ港が小さく見えて、パーティーの終わりを予感させる。少しずつ近付いてゆく陸を眺めつつ此方からも礼と素直な胸中を告げ、声には出さぬまま華やかな服飾と厄介なモデルの顔を思い浮かべて〝色んな意味で〟と付け足したなら、「…中、戻らないと」と仮面を受け取るべく隻手を差し出して　）
…──こちらこそ、今日はありがとうございました。…正直最初はあんまり乗り気じゃなかったけど…、参加して良かったです。

コスパ…。…──ふふふ、よかったあ…！わたしの方こそ改めてありがとうございました、素敵な夜になりました！
（　確かに、可愛いの一言でこんなにも幸せになれるのならコスパが良いと言えるけれど〝単純〟とも言われているような…と、けして間違いではないだけに間の抜けた笑み浮かべつつ反芻すると。本当に正直な言葉に、誘った時の即刻拒否だったり渋い顔でチケットとにらめっこしたりしていた様子を思い返し、ですよね…と苦く笑いながらずるりと肩を落とすものの、結果を聞けば嬉々と安堵で表情を和らげて。中へと促されては頷いて賛同を示すと、差し出された手のひらには何の疑念も抱かぬまま己の手のひらを重ねる。というのもデッキへ出た時と同様に戻る際も手を繋いでくれるんだと思ったからで。手を解かれなければそのまま繋いで中へと戻る道すがら、柔く引き寄せては仮面を口元に添えつつ「現品限りの一点ものなので、予約がおすすめですけどいかがですか…！」なんてこっそりと。そうでなければ仮面の代わりに手のひらを添えて、今日の成果があったどうかをコスパ発言に準えつつアピールをするだろうか　）

は──……あ、いや、…大丈夫です。
（　差し出した手にひと回り小さな手が重なると一度きょとんと瞬くものの、足元の暗さを思えば確かにその方が自然な気がして。仮面は持っていてもらっても良いかと判じ、半歩先をエスコートしながら上ってきた階段を引き返して下りてゆく。その間一定間隔で鳴っていたヒールの音が休符を置いたのは会場から出てすぐのデッキに到達した時で、ダンスが行われていた頃は数名見受けられた乗客の姿がなくなっていることを視認すると同時、隣から腕を引かれて体を少しそちらへと傾け。パーティーの終盤、二人きり、内緒話、大人しく手を引かれる〝現品限りの一点もの〟。シチュエーションとポケットに溜まった連絡先の影響から一瞬即物的な誘いかと錯覚してぎょっと目を丸くするけれど、この少女にそんな発想があるとも思えず、恋人云々の話かと再認識してはほんの僅かでも誤解してしまった後ろめたさから顔を逸らしてさりげなく手を離し。それから俄に速まった鼓動を落ち着かせようと、適当な停泊後の予定に話題を切り替えて　）
…もう船が泊まったらすぐ降りるでいいすか？

て、手強い…！さ、…すぐる、さん…以外の予約受付不可なのに…。
（　多少なり何か心の揺らぎがあったのか単純に驚いただけなのか、一瞬動揺を見せた彼だけれど例に漏れず遠慮を示されては、むむ…と悔しそうに唇を尖らせながら離された手のひらで拳握り。ちょっとやそっとでは振り向いてくれない彼をいつものように名字で呼びそうになるけれど、折角得た名前呼びの許可。照れが滲むようにごにょりと小声で呼び慣れぬ名前を口にしては、当然のようにまだ諦めてはいない旨を綴ると。停泊後について伺われまだ余韻を楽しみたいがゆえに名残惜しそうに小さく唸りながら、仮面の紐をいじりつつ頷いてから数秒。はっと顔を上げては淡い期待…というかもはや願望を抱きながらそわそわと逸らされた横顔を見上げ。ばっさり断られたならもちろん、一人で夜に出歩くわけにもいかないので大人しく寮に帰るつもりで　）　
う～……はい…、……。あっ、もしかして大人っぽいわたしともうちょっと、過ごしたくなったとか思ったり…！

----

（　／　お世話になっております。特にやり残したことがなければそろそろ〆にしようかと思いますので、ひな季の期待はばっさり切っていただいても大丈夫です◎　）

（　／　６月中になんだかどうしても出したかったので、お返事待ちではありますがこっそり置かせていただきます。
横から見たウルフヘアの再現ができずセンターパート気味ですし、例の指輪も絵に起こすには画力が足りず描いてはいないのですが、少しでもジュンブラ感が伝われば幸いです…*　いつも稚拙なファンアート（？）にお付き合いくださりありがとうございます。　）

５歳児ジュンブラ。
https://tadaup.jp/6fe037c62.jpeg

…それ、予約の意味──…。
（　何かしらの心情の変化なのか、意識的に名前呼びに切り替えているらしい反面、やはり絶妙に駆け引きのできない彼女へ独り言程度に指摘を呟いた後。まだパーティー気分に浸っていたいという内心をありありと感じさせる返事と仄かに期待を宿した眼差しを受けては、初めに瞳だけを戻し、遅れて顎の先も相手へと戻して、今し方の失態を帳消しにしようとするかのように固い意思で直帰を促し。夜道をヒールで長時間歩かせるわけにもいかず、その場でスマホを取り出してタクシーの手配を済ませたなら、すっかり元の保護者状態で「まだスイーツ残ってるみたいだけど、もう一周行っときます？」と目線で会場内のビュッフェを示して　）
大人っぽくなっても高校生は高校生なんで。寮で待ってるメンバーも心配するだろうし、子どもは大人しく帰ってください。

----

（／　お世話になっております。こちらは既にやりきった感で満たされておりますので、背後様からも特にやり残したことがないようなら〆にしていただければと思います…！お返事のペースが安定せずにすみません…；；

そしてジュンブライラストもありがとうございます、お待ちしておりました…！踏み台に乗ってるのも、ミニ巻の優しげな表情とミニ季ちゃんの上目遣いの感じも、ちょっと緊張してそうなポーズもぜんぶ可愛い…尊いです。そりゃあ羽も見える…。本当に6月中に仕上げていただいてありがとうございます。ウルフヘアや指輪にもこだわっていただいて、真心を込めて描いてくださっているのが毎度伝わってきます。今回もまた即刻写真にて保存させていただきました…！！※全蹴り可　）

……う。わかりました…、…──！
（　例え見目が大人っぽくなったとて、彼の言う通り実年齢が変わるわけでもなければ、相変わらず子どもと線引きをされている上に子どもだからと大人しく帰るよう促されては、残念…と眉尻も口角も肩も、しくしくと垂れ下げながらタクシーを手配する声を隣でしょんぼり聞いていると。時間が許すまでの間ともに過ごしてくれるようなお誘いに、ぱあぁと瞳や表情をみるみるうちに晴れやかに煌めかせていけば、「はいっ！」と弾んだ声音と嬉しそうに年相応に綻ばせた表情で大きく頷くと、飼い主の傍をついて離れない子犬のように見えない尻尾を振りながらビュッフェ会場へと戻るだろうか　）
えへへっ…すぐるさん、大好き！

----

（　／　レスぺについてはお気になさらないでください…！タスクが増えてお忙しいとのことでしたし、引き続き無理のない範囲でお相手していただければ幸いです。ほんとに、どうかご無理なさらず。時間がある時はこちらはつい即レスしがちなのですが、もしそれがご負担になっていたら申し訳ないです…。
そして全部のこだわりポイントを押さえたご感想をありがとうございました*　待ってていただいただけでもありがたいばかりですが、嬉しい感想ばかりでにこにこほっこりでした。毎度のお付き合い本当に感謝致します。
全蹴り可とありましたが、お伝えしたいことばかりでお返事失礼致しました。以上、勿論蹴り可です◎

そして今回イベントの方もありがとうございました！上記にて〆させていただきました、お返事の方は任意で大丈夫です◎
お誘い時点での、ひな季に合わせた人形劇のような口調でのお断りも可愛かったですし、ぐぬぬ…といった感じでチケットに手を伸ばす姿も背後的にツボだった上に、パーティー用におしゃれした姿も本当におしゃれでした！（語彙力）
お互いに作戦を掲げていて対立（？）してるのも可愛いし、結局我慢できないで可愛いって言ってくれる逆巻さんも非常に胸きゅんポイントだったし、悪い大人風の逆巻さんも猫猿な仲も、颯爽とデッキへ連れ出してくれるポイントなども無事拝めて非常に楽しいイベントとなりました。もっともっと感想はあるのですが流石に長文になりますので自重致しますね……今回もありがとうございましたっ*　）

（／　〆と細やかなお返事をありがとうございます…！タスクの方は一旦落ち着きまして、若干夏バテ気味だったのもクーラーをつけることに議決して解消するはずなので、返信のムラもこれからある程度はマシになるかと思います…！背後様もレスペに関しては早いも遅いも一切ご心配なく、ご都合の良いタイミングで返していただけますと幸いです*
またイラストの件ですが、付き合うだなんてとんでもないです。毎度欣喜雀躍しております。可能であれば財布を取り出したい程です…。拙い感想が少しでもモチベーションに繋がっているのなら光栄の至りですが、背後様に伝わっている100倍くらいは感激しておりますので…！

上文が長くなってしまいましたが、船上パーティーイベ、ありがとうございました！お聞きしていた通りアピールが激化していて、終始にやけっぱなしの回でした…って毎回言っているような気もしますが…（）めげない姿勢も、絶妙に駆け引きができなくて直球勝負なところも、一喜一憂する様子も、ただの乙女になっちゃう瞬間も、もちろんいつものわんこな姿も！ぜんぶ愛おしくて逐一顔が溶けておりました。自分で募集しておいて何ですが、こんな可愛いアイドルに全力アプローチされるの羨ましすぎませんか…？逆巻は前世できっと物凄い徳を積んだんでしょうね…。
珍しいシックな装いも拝めましたし（　チュールワンピースもですが、ビジュー付きエナメルのお靴が個人的に刺さりました　）、かすみ草のヘアピンをこのために持ってきてくれるのもきゅんポイントですし、レースの仮面も解釈一致すぎました。ビュッフェで最初からいっぱい取っちゃう食いしん坊ひな季ちゃんも大好きです…。とこちらも長文の予感を嗅ぎ取ってこの辺りにしておきますが、最後に突発の展開案・アプローチ案にたくさんご対応くださりありがとうございました！背後様からももし何かあればいつでも仰ってくださいね◎

※ここまで全文蹴り可です※
さて、次は本編なら海撮影かホラーロケ本番かなと思っておりますが、いかが致しましょうか…？ちなみにロケ本番は、逆巻が何も知らされていないひな季ちゃんにインカムで指示を出して、その通りに動いてもらう…的な企画にしようかと目論んでおります。例のプロデューサーに「メイクさん、撮れ高のために番組が用意した仕掛けのところにも誘導しないと！」とけしかけられ、それにこっそりと抵抗すべく「仕掛けがある時には指示の前に〝ひなちゃん〟って呼びかける」という打ち合わせをして臨む形だと、犬カフェでのお手にも繋がりやすいかななんて…。とはいえまだまだ素案ですし、集大成としては内容的に薄い気もするので、ご意見ご要望大歓迎です◎　）

（　／　お心遣いや嬉しいお言葉の数々、ありがとうございます*
にこにこてれてれしながら拝読致しましたが…クーラー、付けてください…！背後様がお住まいの地域の気温、こちらより随分高いようで昨日驚いたところでした。お部屋の中でも熱中症になることがありますので、何卒ご自愛くださいませ…！

上記蹴り推奨です◎
イヤモニから直接逆巻さんの声が鼓膜に響いてくるなんて普通のロケならどきどきときめきそうですが、ホラーロケだからきっとそれどころじゃないんだろうなあ…（）　犬カフェイベントに向けたフラグ（目論見）も了解です◎
その他の展開については考えてみたのですが、いい案が特に思い浮かんでいない状態でして…。とりあえず前回のロケ地は廃ホテルだったので、今回は【お寺・学校・病院・ダム（トンネル・橋）】とかかなあと考えておりまして、中でも学校なら七不思議ツアーということで、あらかじめのネタがありますし簡単に展開できそうだなあと思うのですがいかがでしょうか？　）

（／　放映もきっと夏休み頃でしょうし、現役高校生ならではの七不思議ツアー、めちゃくちゃ良案です◎　ひな季ちゃんの学校生活に支障をきたさないようなら、ぜひそちらでお願いしたく…！
主題である七不思議に関しては基本手助けなしに見守って（　集大成要素　）、その他大人たちの悪ふざけで設置された脅かし要素に対してのみお伝えした方法で警告を出す（　お手の伏線　）といったバランスでいかがでしょうか？細かい部分の腹案は以下に箇条書きしておりますので、ご意見ご指摘等あればお聞かせくださいませ。

●ロケ地は廃校でも、在校生のいる普通の学校に夜お邪魔するでも。七不思議の噂がある程度で特別曰くのようなものはない
●撮影環境は目線カメラと手持ち自撮りカメラ、各所に仕掛けられた隠しカメラ。ひな季ちゃん一人で臨む
●ひな季ちゃんのミッションは七不思議の調査。それぞれの概要は紙で渡されているけれど、マップは教えられていないため校内をくまなく探索する羽目になる
●スムーズな進行のためにインカムで指示出しが行われる。視聴者にバレないよう返事は禁止（　でもうっかり返事しちゃって「ひなちゃんたまに見えない誰かと話してない…？」とお茶の間に新たな噂を生み出してもいい　）
●逆巻が指示出し役に起用されるきっかけは、メイク中の促しにひな季ちゃんが従っている姿をプロデューサーが見かけたこと　）

（　／　ご賛同ありがとうございます*　アイドル活動のため部活動には所属していないので、にぎやかな昼の学校しか知らないひな季に支障はありませんのでご安心ください◎
バランスにつきましても問題ございません！

ロケ地は、在校生のいる普通の学校に夜お邪魔するでお願いできたらと思います。
視聴者にバレないよう返事は禁止なのに、うっかり返事しちゃってお茶の間に新たな噂を生み出すの名案です…何かしらでざわついて話題になってほしいところもありましたので、ありがとうございます！廃校をくまなく散策する羽目になるのもかわいそうで美味しいです（）

展開にはほぼ関係ないのですが、ロケ中はずっと例のお守りキーホルダーをどこかに身に付けていて、「あれはなんだ…？」と気になった視聴者（主にファン）が特定して、トワハトくんグッズの売り上げが密かに上がるとか最後の最後の描写として考えております…。七不思議の内容については、

壱、トイレの花子さん
弐、音楽室のピアノが勝手に鳴る（または表情が変わるベートーベンの肖像画）
参、数えると一段多い13階段
肆、動く二宮金次郎像
伍、動く人体模型
陸、動くデッサン人形
漆、誰もいない体育館でボールが跳ねる音

とかかなあと、動くシリーズが多いですがこんなものでしょうか。この中から掻い摘んで何個かを描写することにしようかと思うのですが、こんな噂もあった！等ございましたらご教示ください…！　）

（　／　というか海撮影にするかホラーロケ本番イベにするか、ご質問にお答えし忘れていましたね；　申し訳ございません…。軽くお話を詰めておいた方がいいかなと思いホラーロケについて深掘りしておりますが、現実イベントとして七夕が近いので、海撮影の最後にお願いごとを短冊に書くとかしたいなあと仄かに考えているためそちらを先にできたらと思うのですが、いかがでしょうか…！　）

（／　七不思議についてのまとめ、ありがとうございます！怪談にはあまり明るくなく、花子さんや肖像画くらいしか知らなかったのですが、調べてみると色々あるんですね…。動く系が多いのが気になるようでしたら、無人のはずなのに突然校内放送が始まる、なんてものもあるみたいです。あとは4時44分に大鏡の前に立つと異界に連れ去られるとか…。それから、六つ目までしか知られていなくて、七つ目を知ると災いが起こる、的な逸話もあるようなので、先の新しい噂がもしかして七つ目なのではと視聴者を震え上がらせるのも一興です（）

選別で言うと、トイレの花子さんや人体模型は定番なので入れておきたいかな、と。また音楽室系は肖像画を凝視できなくてちらちら見るから、恐怖心と相俟って変わって見えて「変わった…？」（※変わってません）「やっぱりちょっと変わってない…？」（※変わってません）というテロップとの応酬が見えました…。13階段については、6段目くらいでライブの挨拶（　「〝七〟色の光を閉じ込めた煌めきのひとしずく！白色担当、水瀬ひなです」　）してもらって、8段目から再開させちゃう古典的なやつも考えましたが、かなり無理があるし完全にギャグなので何でもないです（）

お守りについては私ももうあるだけ全部身につけていただいて、お守りアベンジャーズ結成させようかと考えておりましたので、トワハトくんもぜひ！せっかく在校生のいる学校ということで、その学校の制服と通学鞄をお借りして衣装にしても雰囲気出そうでいいですね…小学校とかだと難しそうですが。逆巻のネックレスはシャツの下に、トワハトくんは鞄に、美鈴さんの持ってきてくれるお守りもどこかに──。

…とホラーロケのお話が長引いてしまいましたが、海撮影イベを先にとのこと、此方も賛成です！そしてまたもや素敵なご提案をいただいて早くも胸が躍っております。短冊書いて、せっかくなら夜の海で天の川…見たいですよね…、手持ち花火とかもしたいですよね…、あとはスイカ割り…風の遊びで目隠しのままひな季ちゃんのところに誘導されたり…（　強欲　）　）

（　／　あ、踊り場の大鏡の前に立つと異世界へ…なんてのは聞いたことがありました！4時44分に試させて、帰りのロケバスでは眠くなっちゃって逆巻さんの肩で寝ちゃう…というのも考えたのですが、未成年だから深夜収録ってできなさそうですね…（）　ですが踊り場の七不思議も校内放送もぜひ入れたいです！
ということで動くシリーズとそれぞれ入れ替えさせていただき、それから〝七つ目を知ると……〟の逸話についてもおもしろいので取り入れたく！代わりに何かを削らなければならないのですが…参の13階段についてはあったかもしれない世界線として、心の中でギャグやっておきますね（）
肖像画のテロップのくだりが、ホラー番組なのにおもしろ可愛くてツボなのでぜひやらせていただきます！順番はこだわりないのですが、ラインナップとして下記が最新バージョンとなります◎

壱、トイレの花子さん（※）
弐、表情が変わるベートーベンの肖像画（※）
参、動く人体模型（※）
肆、異世界に繋がる踊り場の大鏡
伍、無人なのに校内放送が流れる
陸、誰もいない体育館でボールが跳ねる音
（※）…描写あり

お守りアベンジャーズ、つよつよなネーミングで笑いました（）
　そしてロケ地にあわせた衣装を着せるの、実は私もちょっと考えてました（こそこそ）　舞台は高校でも中学でもどちらでもいいのですが普段のひな季の制服はブレザーなので、セーラー服にしたいなあと…！またネックレスお借りできるポイントも嬉しいです*　美鈴さんが持たせてくれるお守りってどんなのがいいでしょうか、神社で買うようながちがちなお守りとかかな…。

わあい、ご賛同ありがとうございます！確かに天の川は見たいし手持ち花火もスイカ割り風の遊びもやりたいです…更なる素敵なご提案ありがとうございます…私も強欲なので全部やる気満々です。思いきり夏を満喫しましょう！ちなみにどこかのタイミングで水着も考えております…！

上記お好きに蹴り・ご割愛ください◎
他に何かご相談等ございますでしょうか？　）

（／　七不思議のラインナップ、承知致しました！大鏡の話、夏場だと4時44分なんてもう明るいんじゃ…なんて夢のない心配をしておりましたが、それ以前に物語上のひな季ちゃんはまだ17歳でしたね…。他にも多々採用してくださってありがとうございます！調子に乗ってもう一つ妄想をお話しますと、人体模型の場面では何かしらの臓器がぽろっと取れて落ちちゃって、近づくに近づけず自力で拾ってくれと理科室？保健室？の扉を開け閉めしてたら可愛いなあ、なんて。もちろん背後様も腹案をお持ちかと思いますので、ここでお目通しいただくだけでも大丈夫です◎

衣装の案一緒で嬉しいです*　ひな季ちゃんのセーラー服姿、楽しみにしております。どんなのかな…！
美鈴さんのお守りは身に付けやすさ重視で魔除けのパワーストーンブレスレットでも、神社のお守りを胸ポケットに入れるでも。性格的にあんまり奇抜なものは持って来なそうですよね…。またその他の人達から貰ったお守りなんかもあれば追加していただいて構いませんので！

わあい、この機に全部やっちゃいましょう！水着も実はこっそり期待していたので、強欲が全て叶ってしまいました…もう背後は短冊に書くこと何もありません…。
ただ開始する前に、海撮影についてもう少し詰めさせていただけると助かります…！ご質問やらやりたい事やらを以前お話したことも合わせてまとめておりますので、ご回答と採用可否をお聞かせください。

●撮影シチュエーション
　夜まで海に、ということになりますが、二人だけで残るというのは現実的に厳しいかと思いますので、
　①グループ全員での撮影。スタッフ達は終わり次第帰るけれど、アイドル達とマネージャーの美鈴さんは残って夜まで遊ぶ。逆巻も帰る予定だったけれど、美鈴さんに急用が入り、それが終わるまで保護者役で残る。
　②ひな季ちゃん単体での撮影。その後貸切にかこつけてBBQなどしだす大人たちを尻目に、ちょっと離れたところで二人で遊ぶ。
　といった具合になるのかなと。どちらが想定に近しいでしょうか…？

●砂浜遊び
　砂浜の相合傘に加えて、綺麗な貝殻を見つけて「水瀬さん、こっち向いて」とイヤリング風に耳元に当ててみた時に、そんなこと知らないひな季ちゃんがキスされるのかと思ってぎゅって目を瞑っちゃって動揺するやつもやりたいです…。

●スイカ割り風の遊び
　逆巻が目隠し状態の時はひな季ちゃんの目の前に誘導されて申し訳程度の手刀を食らわせたいし、ひな季ちゃんが目隠し状態の時は自分が作った砂のお城の前に誘導して、無駄に細かく作られてて壊せない…ってなってるひな季ちゃんの手を上から握って一緒に壊したり（壊させたり？）したい…。

●水着
　水着の形状や状況によって入れる入れないは変わるかと思いますが、逆巻の非公開の感想として現実に即しているのはどれでしょうか…！
　①（思ったよりあるんだな…）
　②（まぁこのくらいか）
　③（……、動きやすそうな…）
　想定としては普通に感想を言った後、声にも顔にも出さずですが、目線とかでバレて咎められてもそれはそれでおいしいです。また逆巻側はさすがに水着の用意はありませんが、タンクトップの上にシースルーシャツで行くつもりなので、何か起こして砂が入っちゃったとかで一時タンクトップ姿にするのもありかなあと現時点では考えております。　）

（　／　自力で拾うの絶対無理で笑いました、可愛い…！落ちた臓器は心臓にしたいなあと思います。視聴者もひぇっ…てなるけれど「ひなちゃんの可愛さに心（臓）を奪われたんだね…」ってなってそうで好きです…。
パワーストーンのブレスレットは思い付きませんでした！普段からも身に付けやすいですし採用させていただきますね◎　デザインを作れるアプリを見つけてしまって、夢中で作っちゃってました…（）ハウライト・オニキス・ヘマタイトを少量に、水晶を多く散らしてロンデルを嵌め込んだ、白と透明感多めなブレスレットにしようと思います！

海に行かせておいて水着を着ないでどうする…！と思っていたので、ご期待に添えられそうでよかったです*　以下回答や採用について並べさせていただきましたので、お目通しのほどよろしくお願い致します！

●撮影シチュエーション
　①グループ全員での撮影～　でお願いします！折角海に来たんだから遊びたい～！とメンバー全員で我儘言っちゃうだろうなあと。たまには羽を伸ばすのに良いか…と許可する美鈴さんだけれど、急用につきそれが終わるまで、と逆巻さんを使う美鈴さんと断れない逆巻さんの図、容易に想像できます…。

●砂浜遊び
　やらないなんて選択肢はないです、やりましょう！お互いにどきどきしちゃうの可愛いです…。

●スイカ割り風の遊び
　こちらの提案も可愛くて、砂浜を歩くヤドカリになって見守りたいです…！ぜひぜひやりましょう！ただ、ひな季が目隠し状態で砂のお城に気付くのってどのタイミングになるでしょうか…？
自分の時みたいに逆巻さんの前に誘導されてたら、手刀返しなんてできない！と薄目を開けて確認して気が付くのかなとも考えたのですが、誘導するのって多分逆巻さんだよな…と思うとこれは違うなあと悩んでしまいまして…。

●水着
　非公開の感想、③でお願いします！咎めるのもやりたいです…！メンバーのクールビューティー担当がきっと結構あるタイプなので気にしてて、胸元にフリルかレースをあしらった水着を想定してますが、「もしかして今比べました…！？」「まだ成長期だもん！」とか言わせたいです。なお成長しているかは不明です。
タンクトップ姿を拝めてひな季は喜びそうですが、「あれ、太さも白さもわたしとそんなに変わらないんじゃ…」ってなっててもおもしろそうです（）　逆巻さん、ちゃんと日焼け止め塗ってそうですけど、もし日焼けしても赤くなるだけですぐに白くなりそうですね…。　）