可愛いの魔法　（〆）

…そ、そうだったんだ…──えへへ、なんだかわたし特別みたいで嬉しくなっちゃいますね…！（　知られざるマスクの理由に一瞬肝を冷やしながら拳を口元に添え　／　ひぇ…　／　けれど続く理由を耳にした途端、嬉しそうに表情綻ばせ　／　解れた手のひらを緩む頬に添えて　）え、あ、はい…。（　写真苦手じゃ…？　／　きょとんとしながらも彼の要望通りに指をすすい　／　写真を眺める彼の柔らかな表情を捉えた一枚の写真を画面に表示　／　ちらりと隣の彼の様子を窺い　）わあいっ、これは決定事項ですね。わたしも楽しみですっ！（　両手をぱちんと合わせながらうきうきと笑んで　／　一方自分はケーキにフォークを添えたままどきどきと彼の反応を窺えば　／　彼の目にも宝箱に見えたらしい反応が、なんだか可愛らしくてきゅん　／　いっぱい入れてよかったと、八重歯覗かせながら得意げに「そうでしょ！」　／　心満たされつつ今度は自分がフォークを差し入れては　／　中からはらはらとポインセチアが咲き乱れては瞳を煌めかせ　）わ、わ～…っ！こんな大人可愛いケーキ、わたしが食べちゃっていいんでしょうか…！（　お皿を持ち上げて多方向から一頻り眺めながら勿体ぶるけれど　／　もちろん最後にはぱくり　）えへへ、美味しいです…！