可愛いの魔法　（〆）

（　いつマネージャーが迎えに来てもおかしくないような状況の中の雑談。ちょっとした相談だとか愚痴だとかが関の山だろうと高を括っていたところへ、彼女の口から語られたのはそんな安易な予想を覆す内容で。理解が追いつかずに動きも呼吸も、瞬きすら止めてしまえば、甘酸っぱくはにかむ少女をただ目に映す。時間にして三秒程の石化を経て、ゆっくりと息を吐き出し、そして吸い込んだなら、そう告げられて自分はどう答えれば良いのかと早速相談したい気持ちに駆られながら、今の率直な心情をそのまま言葉にして　）
…、いきなりすげぇ爆弾投げてくるじゃないすか…。

それじゃ危険物みたいじゃないですか！もうちょっと可愛く…、花火の玉とか…。
（　すぐに返ってこない反応にあれと思い小首を傾げては、数秒遅れで動き出した相手から漸く放たれた言葉には不満そうに唇を小さく尖らせるけれど、その通り危険物に間違いない上に代替で挙げたものもまた危険物には変わりない。ただ本人は拗ねた表情をしてみせるものの、想いを吐き出せてすっきり晴れやかな様子で。代わりに相手の方が悩みを抱えた様子にも見えるけれど、恋愛初心者ゆえに具体的に相手とどうなりたいだとかそういう考えは現段階はなく。想いを聞いてほしいだけだからか相手の様子が少し不思議とでもいうように見つめては、椅子から立ち上がり数歩、彼へと歩み寄ってはにこにこ屈託のない笑みを浮かべながら改めて伝えて。やがて部屋の外、遠くからパタパタと駆けてくるような足音が聞こえてきている気がしては、少し踏み込んでひそっと話し掛けたあと歩み寄った足を下げて　）
言葉にして思ったんですけど間違いないですよ、好きです！──…、あ。このこと牧さんには内緒ですよっ。

すみません、花火の玉を可愛いと思ったことなかったんで…。次からは花火の玉にします。
（　少女が心外だとでも言いたげに不満顔を作れば、告白を爆発物扱いされたことが気に障ったのかと思いきや、どうやらお気に召さなかったのは爆発物の種類の方らしく。未知の乙女心に一段と謎が深まるけれど、中学生の頃にも似たような想いの伝えられ方をし、答えに惑うあまり『へぇ』とだけ返して信じられないほど泣かれ怒られた苦い記憶が蘇れば、彼女の意向に逆らう事は言うまいと態度だけは殊勝に保ち。そんな内心など相手が知るはずもなく、二度目の告白が為されては弱り切った笑みと共に「…どうも」と返す。扉の向こうから聞こえてくるいつだって忙しげな足音に、早く開けてほしいような、今開けられては困るような心持ちでいると、さすがに他者に知られると具合が悪い認識はあるらしい少女に同じく声を落として応え　）
頼まれても言えないすよ…。

（　花火の玉自体に可愛いさを感じてるわけではなく、可愛いとか綺麗とか思えるのは打ち上げ後の話。ちょっとした勘違いにきょとんと双眸を瞬いては、やんわり訂正しようとするけれどそれよりも先にじわっとくる笑いが込み上げては、ふふっと口元に手を添えて僅かに堪えて。短めの返事に満足げに双眸を細めて微笑めば、内緒話に同意する返事には安堵ながらも明朗な笑みを浮かべ。そうこうしている間に足音が近付き慌ただしい勢いでノック音がしたなら、扉が開かれると息を切らした牧さんが登場し「失礼します！遅れてごめんなさいね、現場トラブルでちょっと…！すぐ行けそう？」腕時計で時間を確認しながら窺ってくる。メイク前とは随分違ういきいきとした笑みで返しながら牧さんの方へと駆け寄って　）
はい！今日もばっちり可愛くしてもらったのでいつでも！可愛い飴ももらっちゃって元気いっぱいです。

お疲れ様です。水瀬さんのセット完了してます。
（　強めのノック音が響いてすぐに扉が開くと、やや疲弊した様子の女性マネージャーが顔を覗かせる。見るからに余裕のない雰囲気を瞬時に感じ取れば、伝染するように此方も僅かばかり表情を引き締め、挨拶と共に事務連絡を端的に伝え。ゆっくり差し入れを選んでもらえるような状況ではないと判断しては、机上の菓子箱から少女の選んだ猫以外の種類を全て一つずつ取り上げて、二人の方へと歩み寄り。今マネージャーに押し付けるより落ち着いた頃に少女から渡してもらった方が話が早いだろうと、事情の分かる彼女に飴を託して　）
…水瀬さん、これ後で牧さんと分けてください。

わあっ…了解です！
（　後で分けるように渡された黄金色に輝く飴たちに自身の目も輝かせては、また貰えるんだとほくほく嬉しそうに頬を綻ばせながら大事に移動用バッグへとしまいこんで。腕時計からわたしに視線を移した彼女は、ここ数日ぱっと華やかな元気さがなかったわたしの変化に気が付きほんの少し目を見張る。飴を貰ったからなんて単純な理由ではないだろうけれど、以前より輝きが増したようなにこにこきらきらとした変化に、ふ、っと表情を和らげた彼女は「逆巻くんありがとう。…さ、早く早く！」と一瞬の気の緩みを見せつつも時間がないことを思い出しては移動を促す。関係性が明確になったからか、今度は素直にその呼び方を受け入れながら牧さんに続いて部屋を出ようとしてはすんでで止まり振り向いて。無邪気に八重歯を覗かせながら朗らかに笑えば、手をふりふりと数度ひらめかせてからその場を後にして　）
はーいっ。…あっ逆巻さん、聞いてくれてありがとうございました。いってきます！

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（　／　頃合いかと思いますので回収失礼致します。特大イベントとあってじっくり長めにやり取りさせていただきましたが、今更ながらですが大丈夫だったでしょうか…！？あといつも以上に心情ロルたっぷりになってしまいすみません…！
甘酸っぱい空間をありがとうございましたっ。仕事に一途なところも、月のようにさやかに笑う逆巻さんもとんでもなく尊かったです…そんな逆巻さんから発される〝可愛い〟は本当に破壊力がありますね…。
上手くロル内に入れ込めなかったのですが、この日を境に一段と輝きを見せるようになったひな季を見た、リプを送ってきた人達は手のひらを返すようにひな季のファンになっていることかと思います（）本当に今回もありがとうございました* 　）

…いってらっしゃい。
（　部屋を出て行く二人に代わってメイク室の扉を押さえていれば、何か思い出したように振り返った少女と視線がぶつかって。手を振り返すことも愛想笑いを浮かべることすらなかったものの、掛けられた言葉にはしっかりと返答すると、ぱたんと開閉音が鳴ると同時に深い息を吐く。件の〝吐き出し〟から始終楽しげだった彼女は自身に結論や変化を求めているわけではないようで、本当にただ聞いて欲しかっただけなのだろうということは言動からも見て取れ。そもそも高校生の、それもアイドルとの交際など倫理的世間的に見て好き嫌い以前の話。それは相手も承知していると見え、好意にも最初迷いがあったように思われれば、最終的に〝答えが決まり切っていることを真面目に検討するだけ無駄〟〝適当な人物相手に恋愛気分を味わいたいだけだろう〟と結論付け。今は気分が盛り上がっていたとしても一過性の熱病のようなもので、そのうち飽きるだろうと冷静に俯瞰しては、ほんの僅かな時間だけ煩わされた悩みの種と共に差し入れの菓子箱を片付けて　）

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（／　回収ありがとうございます！逆巻の今後のスタンスのみ最後に追加させていただきました。ターニングポイントなのでじっくりやり取りさせていただけて嬉しかったですし、500レス突破できるか…？という懸念もありましたので、感謝以外の感情が見つかりません…！ひな季ちゃんの情緒豊かな心情ロルも大好きですので、感情移入しつつ純粋さにときめきつつ楽しく拝読しました！
今回の一件は逆巻の今後のヘアメイク人生にも活きる気付きになったのかなと思っております。また太陽と月で喩えさせていただいたように、ひな季ちゃんと一緒に居ることで逆巻の笑顔も増えていくのかなと…、まだまだ楽しみが尽きませんね…！
アンチコメントの件は前回からひな季ちゃんの引き摺っていたもやもやと、ひな季ちゃんの設定にある記載の両方を完璧に取り入れておられて、展開の巧みさに脱帽しました。完全復活したひな季ちゃんに敵無しですね、そりゃそうだ…最強に可愛いもん…。此方こそ今回もありがとうございました！無事一大イベントを成功させられたのも背後様のおかげです。以降もまたよろしくお願い致します…！

上記は蹴っていただいて大丈夫です◎　さて、500レスを突破したということでお祝いに移ろうかと思いますが、試運転形式の二人でお話という形で構いませんか？　）

（　／　蹴り可とありましたが反応せずにはいられず…これこそ流し読みで構いませんので、以降駄文失礼致します。
実は私も500突破できるかどうか懸念しておりましてちょっと長めに調整していたのですが、プラスに受け取ってくださっていて安心しました…！また心情ロルにつきましても、なんとも嬉しいお言葉を…ついにっこりしてしまいました、ありがとうございます*　回収ロルにつきましてもいつも上手く片付けてくださってありがとうございます…！毎度心情や行動も分かりやすく次に繋げやすくて助かっております。
展開を設定交えて上手く組み込めているのは、背後様のおかげでもあります…！イベントを小分けに、しっかり骨組みを組むことで全体的に上手く繋げやすくなるのだと思います。物語を進めやすくてもう…漫画化できそうなレベルだなあと常々感じております（）本当に相性が良いのだなとしみじみ感じたイベントでもありました*
こちらこそ今後もまたよろしくお願い致します！

もちろん構いません！…が、その前におひとつ共有しておきたいものがありまして。以前、〝逆巻さんの足元を駆け回るポメ季〟のGIFが欲しいなんて呟いておりましたが私も欲しくて…衝動に駆られて初めてこんなのを作ってしまったのですが個人的にとてもお気に入りでして、初心者クオリティではありますが共有させてくださいませ。
（https://tadaup.jp/1201130259.gif）
urlが上手く反映できていなかったらすみません。髪型髪色、服装などこんなのじゃないなどあれば修正させてください…！　）

（／　毎度毎度嬉しいお言葉をありがとうございます…。際限がなくなりそうなのでお返事は差し控えさせていただきますが、しっかりと心に留めました。既読の報告とお礼のみ失礼致します…！

そして、ご共有いただいたGIF画像ですが…！本当に初めて作られたんですか…！？あんなぽろっとこぼした言葉を覚えてくださっていたことと、実際に作成される行動力と、途轍もなく高いクオリティとセンスに感激しております。あんなのどうやって作るんですか…、魔法…？即時urlをメモ帳に保存させていただきました。一日の初めに必ず眺めますありがとうございます家宝にします（　一息　）修正箇所なんてありません…！駆け回るポメ季ちゃんの可愛さは言わずもがな、背後ですら想像がふわっとしていた逆巻が完璧に形にされていて「ウワッ逆巻だ…！？」となりました。にこにこきらきらも取り入れていただいて、追い掛ける目線も細かくて…お時間いただければ小論文書けそうです…すごい…すごい……。　）

（　／　えへへ、本当に初めてです…（てれてれ）はい、魔法で作り上げました…というのは冗談で、ピクセルアートのできるアプリで作りました！アプリ内でGIF作成もできる優れもので初心者でも簡単に作れてしまいました…最近のアプリってすごいです…。500レス記念としても物語の節目としてもキリが良いし作っちゃえと、頭に浮かんだものをそのまま反映させただけなのですが、とびきりの反応をいただけて喜びのあまりかなり噛み締めながら反復してお返事拝読致しました…ありがとうございます…もぐもぐ…。
こだわったポイントも全て拾いあげていただいて、嬉しくて心がぽっかぽっかしております。修正点もなかったようでとても安心しました…！ただurl先の画像はアップローダーの都合上で確か１ヶ月ほどしかサーバー保存できないので、期間が過ぎたら多分消えます（）

本当にとびきりの反応と、共有をさせていただいてありがとうございました…！
ではでは試運転形式のお祝い雑談ということで、クラッカー準備万端なひな季が待ち構えておりますので次より登場致しますね。今夜のところはお暇させていただきますが、明日もよろしくお願い致します！おやすみなさいませ*　）

（／　最近のアプリもすごいですし、それを使いこなしてあんなの作っちゃえる背後様の技術力はもっとすごいです…。この感動をきちんとお伝えできているかと少し不安だったのですが、拙い文章の中からも読み取っていただけたようで良かったです…！
1ヶ月で消えてしまうということで、写真と動画の双方でしっかりとデータに残させていただきました（）本当にずっと見ていられますね、これ…。ただの願望なので聞き流していただいて構わないのですが、いつかひな季ちゃんのご尊顔も拝みたい…です…。

おやすみなさい、と、おはようございます！此方も次から逆巻にバトンタッチさせていただきますね。背後会話へのお返事はどうぞお気遣いなく！この度はロル・GIF画像共に素敵なものをありがとうございました…！　）

500突破おめでとうございまーす！（　頭部にポメ耳付のカチューシャ着けて登場するなりクラッカーぱんぱかぱーん　／　銀テープや紙吹雪ひらひら舞い　）
えへへ、本当に500まであっという間でしたねっ！（　両手をぱちっと合わせてにこにこきらきら　）それでもまだ漸く、これからわたしのアプローチが始まるところなわけですけど…このままいくと1000なんて余裕すぎますね…？1000レス突破の際にはもっと盛大にお祝いするつもりなので、今回はシャンメリーを持ってきてみました。（　紙袋からまずはシャンメリーの登場　）わたしはまだお酒飲めないので、これで乾杯しましょう！

おめでとうございます。（　〝500〟のバルーンとパステルカラーの風船やらガーランドやらで飾り付けた部屋で出迎え　／　クラッカーぱーん　）…耳、さすがに似合ってるっすね。可愛い。（　何もない自分の頭上指して示し　／　ふ　）
500レスとか経験するの初めてで今も実感が湧いてないんすけど、まだまだこれからなんすよね…（　レス数見上げては感慨深げに　）…でも、まぁ、ここまでが第一関門だったんで、無事到達できて安心してます。…乾杯しましょうか。（　登場したシャンメリーに「久し振りに見た」と零しつつグラス二つ用意して　）

お部屋すっごく可愛いんですけどっ…これ傑さんが飾り付けてくれたんですか？（　はわ　／　思わずスマホを取り出して写真ぱしゃり　）あっ…ありがとうございます…っなんか、今…嬉しくて溶けちゃうかと思いました…。（　頬じわりと赤く染めて　／　とろけるように緩む両頬に手を添え　）　
ここだけの話わたしも初めてなんですよ…あっという間なのもあって同じように実感湧いてないですが、嬉しさは実感済みです！一緒に噛み締めていきましょっ。（　拳をぐっと作りながら微笑みかけ　）多分本当はクリスマスのやつなんでしょうけどね…これがご愛嬌…。傑さんの分、注いでもいいですか？（　ぽそ　／　子どもに易しい簡易的な蓋をきゅぽんと開けつつ　）

ひな季さんにばっか準備させるのも悪いんで、…って言っても結構楽しみながらやったんすけど。（　興奮気味の反応に嬉しそうにしつつ　／　「一緒に撮りましょうか？」とスマホ受け取るために手差し出して　）…ん、ちょっと溶けてる。（　覗き込むようにそっと顔近づけ　／　弛緩した頬見れば心なしか揶揄い口調で　）
嬉しさなら、節目と言わず返事届く度に噛み締めてますけど…今回はお祝いですしね。改めて噛み締めていきますか。（　瞳に穏やかさ宿し、浮かれているのか同じノリ　）お願いします。…、…ひな季さんは、今もサンタさん来るんすか？（　グラス差し出し注がれ待ち　／　唐突に素朴な疑問投げ掛けて　）

わたしが飾り付けするよりもセンス良すぎてっ…負担じゃないならまた次もお願いしたいくらいです…！（　感動するように改めて肉眼で部屋を見渡した後ほうっと感嘆の息を漏らし　／　「一緒にって、こう？」と飾り付けと自分を交互に指差して小首を傾げ　）…っ！ももっ…もっと溶けちゃう、ので…。（　ふいに悪戯な表情が近付けば瞳丸く、ぶわりと一気に頬染まり　／　手のひらで顔の前に壁作って視線を逸らし　）
…うう、わたしもいつも嬉しくて…っ！（　きゅーん…と強く胸ときめけば胸に手を添え何も言えなくなり　／　好き、とだけ小さくぽつり　）──…っや、だなあ逆巻さんってば…さすがに来ないですよ…？（　グラスに瓶傾け注ぎ入れている最中、どきり　／　最近まで来てたなんて言えない　）

じゃあ俺は飾り付け担当で。…1000レスの時は花でも飾るか…、思い出も増えてるだろうし写真でもいいな。（　一緒になって部屋見回しつつ早くも次の構想　／　動作で示された二つには首肯して　）…すみません。（　手のひらで顔が隠れると我に返り　／　すいと身を離せば視線横へと流し、決まり悪そうに謝って　）
…ふ、本当に噛み締めてる。（　迫真の噛み締め方に思わず笑み溢し　／　うん、とだけ答えては余韻に浸るように睫毛を伏せて暫し黙り　）…まぁそうか。18歳すもんね。…何歳まで来てました？（　特に違和感を感じ取ることなくあっさりと受け入れ　／　次いで悪気のない追撃　）

すごく記念日っぽいですね…！お花も写真も大賛成です。でもそれなら…（　絶対に素敵だと確信めいては双眸を輝かせ　／　ん、と少し言葉を詰まらせると　）待って、あのね、わたし…傑さんと一緒に撮りたい…から、あんまり離れないでほしい、です。（　離れていく相手の服の裾をぎゅと握り引き止め　／　赤み引かぬままの頬を晒すことになれば羞恥で視線を彷徨わせつつ　）
うん、…噛み締めて、飲み込んで。わたしの体の隅々まで傑さんからもらった〝嬉しい〟でいっぱいにしたい。（　幸せそうに下がるまなじり　／　ほわほわとした声色で言葉紡いで　）ええっと、じゅう──…代、くらい…。（　気を取られて飲み物は溢れる寸前でストップ　／　しどろもどろにだいぶ広範囲な返答　）

…ここに居るんで、もう少ししてから撮りましょうか。（　裾引かれる感覚に視線戻すと、引き寄せられるように離れた距離の半分ほど近付いて　／　顔の赤みが引くのを待つ間、もう一度部屋の装飾へと目を向けてはぽつりと呟くように尋ね　）…ひな季さんは、花だったら何が好きですか？
俺がその顔にしてると思うと悪くないすね。──…今だけでいいんで、嬉しいでいっぱいの顔、俺だけに向けててもらえませんか。（　つられるように目尻和らげ、一途に眼差しを注ぎながらそっと願いを口にして　）ひな季さんの人生半分ぐらい10代じゃないすか…（　要領を得ない返答にさすがにちらりと視線上げ　／　満たされたグラスを置くと、次は自分が注ぐべくボトルの方へと手差し伸べて　）

やったあ…！一緒に写った写真、ずっと欲しかったんです。（　一緒に撮ってもらえることにゆっくりと花綻ぶようなはにかみ笑いを浮かべ　）ムーランフリル！特にパステルルージュっていう色が大好きで…すっごく可愛いんですよ。今日のお部屋にちょっと似てるかも（　ぱあっとすぐに出てきた花の名前　／　相手の服の裾から手を離すとすすいとスマホを操作して画像を見せて　）
この顔は傑さんにしか引き出せないものなのでっ…、わたしもその顔、向けられてたいなあ。（　優しい眼差しにきゅん　／　もちろんと小さく頷きつつ　／　わたしの場合これからもだけど、と欲張りを小声で　）でも嘘は言ってないですよ！（　ふふんと誇らしげな辺り１、２年前の間　／　ボトルを受け渡せば自然な流れで今度は自分が空のグラスを手に　）