匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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あぅ…今回はだめかあ…、…!
( 身長はなんとか有効としてもらえたものの、次ぐ血液型の質問にはさすがに双方からアウト判定を受けてはしょんぼりホワイトボードと双眸を伏せるけれど、血液型が同じと知れば嬉しそうに周りに花を咲かせた雰囲気纏わせ。次の好きな動物の問いには、そういえば…と動物カフェに向かう前の会話を思い出す。犬カフェと猫カフェのどちらが良いかを尋ねた際に、猫を選択していた記憶が蘇ると少々自信ありげに〝ねこ〟と肉球のイラスト付きでホワイトボードを向け。自分はというと更にもう少し前の思い出に遡り、DVD鑑賞の際にもふもふした動物が好きと伝えていたけれど、ここ最近はもっぱら猫派なことに多分彼も気付いているだろうから、彼のホワイトボードに猫だと書いてあったなら「花丸です!…加点とかってあるかな?…ない?ないかあ…」と残念そうに呟くはずで )
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( / 本編外でもお話しているのもあって情報が混じってしまいますね…思わぬ罠…() 情報提供ありがとうございます!ひな季の好きな教科はお伝えしてないはずなので、苦手な数学と対極にある現代語や体育が◯になります。好きな食べ物について、もしかして…!とうきうきしております。回答〝特にない〟で進めさせていただきますね*
ひな季の将来の夢については、メンバーみんなの夢である〝武道館にいくこと〟がありますが多分直接逆巻さんには伝えていなくて、ひな季個人の夢であり逆巻さんにしか伝えてない〝(傑さんの)お嫁さんになること〟がありますが、どちらでも…!
ご予定につきましてかしこまりました◎ こちらも会社の試験があり、ちょっと勉強しなくてはいけなくて9日の夜までお返事が滞りがちですがご了承ください…! / 全文蹴り可です◎ )
ん、…好き。
( 彼女の熱量も出し物の空気感も掴めてきた四問目。迷う余地もない出題にすらすらとマジックを走らせては、向かい合ったホワイトボードには『ねこ』で一致した回答が記されていて。大抵どの動物でも好きか嫌いかと問われれば〝好き〟に傾くため、相手のファンシーな板面には一音で肯いた後に〝大抵何でも〟を省略して正解の判定を付与する。対して此方の味気のない平仮名には花丸が与えられ、興味本位で「回答が一致してたら加点とかないすか」と少女に続く追撃を試みるも、司会が歯切れ悪く「今までそういう加点はしてこなかったので…」と答え、近くに控えるクラスメイトたちに目顔で助けを求め始めた辺りで大人しく撤退して。折り返しに差し掛かる第五問、『相手の好きな食べ物は?』には何を食べても幸せそうにする顔ばかり見てきたおかげで多少悩んでペンの尻を顎に当てて思考する時間こそあれ、浮かぶ場面に高頻度で出現するそれらに一定の確信を持って『甘いもの全般』と書き )
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(/ うっかり正解しちゃう分には描写外でそういう会話をしたのかも…!で逆に尊いポイントだったりします( こそ… ) 好きな教科は体育(もしくは音楽)かな…?と背後息子共に安直な予想をしておりましたので、そのまま体育と回答させていただきますね。好きな食べ物の回答も把握致しました◎ 将来の夢に関して、背後としてはお嫁さんと書きたい気持ちでいっぱいなのですが、逆巻はきっと無効判定していることかと思いますので、今回は〝トップアイドルになること〟とかでお茶を濁させていただきたく…。ちなみに正答率ですが、チャームポイントと好きな人では何を答えても逆巻がバツにしてしまうはずなので、血液型と合わせて70点以下は確定となります(双方正解で10点加点の形式)。点数が高すぎると感じられる場合は好きな食べ物の〝特にない〟を普通に不正解にしてもいいし、その他の問題で調整を入れていただいても!
お仕事にくわえてお勉強まで…!いつもながら大変ですね、合格をお祈りしております…* そしてお返事が大幅に遅れてたいへん申し訳ございません…!2日連続でちょっとしたお祭りのお手伝いをしていたらへとへとになって冬眠のごとく眠っておりました。これからは通常通りに戻りますので、何卒ご寛恕ください…。※蹴り可 )
( / 試験は無事終わり、ほぼ確で合格してるかと思います* 加えて普通業務がちょっと忙しかったもので、今日はこれ以上頭が回りそうにないので明日お返事させていただきますね…!
背後様におかれましてもお疲れ様でした!こちらもこんな調子なので、ごゆっくりお休みくださいませ…。 報告のみなので蹴り推奨です◎ )
大好きです!大正解で花丸ですねっ。
( 自身に向けられた言葉ではないと分かっているけれど〝好き〟との単語にはきゅんっと密かに胸が高鳴るものがあり、心が射抜かれる瞬間には、んん、ときゅっと唇を内側で食んで。彼もまた加点について要求を示してくれるあたりにも、仲良し度を上げたいと思ってくれているのかと自惚れてしまいそうになる。ふるふると一人首を振って挑む五問目。好きな食べ物に関しての内容には、以前に聞いたことがあるため自信ありげに直様ホワイトボードに水性ペンを走らせ〝特にない〟と記し。先に回答を終えた待ち時間の間、ホワイトボードから視線を上げ少々悩ましげな彼を見つめては、きっと自分のことで頭はいっぱいなのだろう今の時間が嬉しくてほこほこと周りに花を咲かせつつホワイトボードに隠れた口元を綻ばせ。ややあって晒しあった回答にはこちらからは花丸を示すも、堂々と彼へ〝好き〟を伝える機会もないせいかここぞとばかりに大好きだと主張するけれど、司会者である男子生徒には相当甘いものが好きなのだとしか伝わらないだろう。次ぐ好きな教科についての質問には頭を悩ませたのちに、クリエイティブ関連に興味を示す印象のほか綺麗なものが好きだったり可愛いを作り出す才能だったりの面から、ホワイトボードには〝美術〟と書き記して )
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( / お待たせしてしまいすみません…!ばたばたとしていたせいか、上手く言葉が出て来ずお返事に時間が掛かってしまいました…とはいえ上手く練れている自信もないのですが…!違和感だったりよく分からないところだったりございましたらご遠慮なくご指摘ください。
点数につきまして丁度よさそうですが、特にないでの返答を丸にしていただいても構いませんし気分で不正解でも構いません。どちらでもご随意に…! / 蹴り割愛ご自由に◎ )
……、少し前まではそうだったから、正解で。
( 加点はないと告げられた直後にも関わらず、先の問題同様に大袈裟に喜んで花丸をつける相手に好物を当てた安堵から表情を和らげるけれど。真っ直ぐに目を見て話す姿と耳慣れた言葉はまるでそれが自身に向けられているように錯覚させ、つい視線を早々と胸元に掲げたホワイトボードへと移す。迷いのない線で記された彼女の回答は『特にない』。以前なら率直に肯いたであろう食への関心の薄さだが、今そうしないのは皮肉にも変化の要因が自分たちが真に〝仲良し〟だったことにあるからで。一緒に地元へ花見に赴いた春の日、振る舞われた手作りのできたてハンバーグは忘れられないとまでは言わないものの、向けられた答えに違和感を覚えさせるには充分な味だったと言って差し支えなく。少しの思議の後、不利になる可能性があると理解しつつ変に正直な性格ゆえ含みのある言い方で判定を出せば、五問目はそれに則って加点と見做されるだろうか。そしてもし対面から仔細の追及があったなら、「今言うと不正解になるかもしれないから後でね」と点数に反映されない親密さを公衆の面前で披露するはずで。一方、六問目の学生らしい出題には悪意のない無情さで科目としての美術を両断し、主要教科のような勉強らしい勉強は好きではなさそうという偏見とアイドルのイメージによって体育と音楽に絞った末、前者を書きつけた筆記面をひっくり返して )
…いや、特には。
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(/ 試験とお仕事お疲れ様です…!合格確実とのことで、こちらまで嬉しくなりましたし、背後様の勤勉さに一層尊敬の念が湧き上がりました* ロルもいつも通り過不足なく読みやすい上に可愛らしくて、ほこほこしてるひな季ちゃんに私がほこほこしてます…。それでは、こちらは蹴っていただいて構いませんので、以降もよろしくお願い致します! )
えっ、いつの間に変わったんですか!?聞いてない…。ちなみにそれって何──…、
( 好きな食べ物に関して、自信満々に書き記した回答だったけれどいつの間にか情報がアップデートされていれば、衝撃マークを浮かべながら眉尻を垂らす。〝特にない〟から抜きん出てす好きな食べ物として昇格したものは一体何なのかもちろん気になるもので、そのまま聞き出そうとするものの、不正解になることを危惧して後でとされれば「約束ですよ」と、にこり笑み浮かべて首を縦に振り。六問目の回答にはそのままにこにこと再び花丸を認めるものの、こちらの回答を両断されては安定の〝特にない〟に、ちょっとくすりと小さく笑いが込み上げるものの「ぜったい美術だと思ったのに…!」やっぱり悔し気に双眸をぎゅむと瞑り。さて、終盤に差し掛かる七問目は、趣味。〝映画鑑賞・コスメ収集・メイクの研究〟と、キュキュとペンを走らせ迷いなく書いていき、複数回答がありなのか分からないものの、身長に関してあれで加点されたのだからいけるだろうと自信ありげに回答内容を前に向けようか。自身に関して彼は何と書き記したのだろう、相互フォローしているsnsには自分の写真以外に新作のスイーツだったりお菓子だったりをよく上げているため、恐らくそれのことか。あとは猫グッズ集めもはまっている。元々猫は好きだけれど、好きな人が猫っぽいと感じて以来、猫関連が気になるようになってしまったため、もはや趣味〝傑さん〟としたいほどでもあるのだけれど )
傑さんといえばこれでしょっ。
安直すね。
( 予想が外れて口惜しむ相手に、自身も安直にアイドルに関連する科目を導き出したことは棚に上げてコメントし、第七問目。彼女の口から明確にそれとして答えを聞いたことはないけれど、日頃の言動や過去の発言から趣味を推察することは難くなく、ペンを走らせ始めるまでの沈思の時間は六問目とさして変わらずに。snsか何かで猫のグッズがよく映るようになったことをファンに言及された際に〝最近はまっている〟と次の投稿で反応していたような記憶があることと、顧客である子役の話題になった際に『アイドルならわりと分かる』と主張していたことから、ホワイトボードに記したのは〝ねこ集め・アイドル研究〟。よく目にする自撮りに関しては本人曰くプロモーションの一環であるし、新作スイーツに至っては単に食欲がそうさせたのだろうと捉えて候補にすら上がることなく。開示された眼前の文字を追いきって「ぜんぶ合ってる」とひとつ頷いたなら、此方も耳にしたばかりの言い回しを借りて回答するも、順番を間違えたかもしれないと思い至ったのは言い終わった後で )
み──ひなちゃんといえば猫。…とアイドル。
やったあ!…3つ全部当たったんですけど、やっぱり加点はないのでしょうか…?
( 趣味の回答に挙げた三項目がパーフェクト正解となれば、やったあと弾んだ声を上げ喜ぶと、また司会を見上げて腰低くしながら尚も加点を求めるものの、『そういうのやってないんで…』と変わらぬ返答に残念そうに視線を前へ戻し。彼が出した回答もまた正解で、他の人なら自分を真っ先にアイドルへすぐ結び付けるところだろうがもはや彼の中ではわたし=猫となっているらしく、双眸をぱちりと瞬いた後に、ふ、と小さく笑ってから無邪気に八重歯が覗く笑顔で「大正解だにゃん」とふざけて言ってみて。猫といえば彼、ということ彼は分かっているのかは知らないけれど。残り少なく八問目、チャームポイントについてはイレーザーで消したまっさらなホワイトボードと少々悩まし気ににらめっこし。涼しげな目元もすっと伸びる鼻筋も、薄い唇も、柔らかな髪も白い肌にすらりとした魔法を生み出す指先も、装飾された耳も、自身にとっては全部チャーミングに映るのだから困りもので。苦悩の末にやがて書き記したのは〝目〟。普段マスクで隠れている顔も目元だけは見えるし、時々その目が優しく和らぐのがとっても大好き──と、気が付けばチャームポイントというよりかは彼の好きなところとして挙げていて )
これは難しい問題でした…。
…目?──…あ、いや。無いす別に、チャームポイントとかは。
( 此方の言に便乗した少女の戯れで和らいだのは教室内の空気だけに留まらず、真正面から受け取った自身もまたマスクで隠れない目元をそっと緩め。そしてその〝目〟が次の問題の回答として提出されれば、チャーミングとはかけ離れた存在のチャームポイント探しに苦悩したであろう果ての選択に意表を突かれたように瞬き、ややあって思い出したように判定を下して。よって第八問目は既に不正解へと転んだわけだけれど、司会の高校生から促されては拒否する理由もなく、出題後ノータイムで書きだした2文字を進行役と判定役の両者に見せる。頭の中にあったはずの相手の自認を答えるというゲーム趣旨は何処へやら消えていて、それを読み上げてから続けた台詞は、誰が聞いてもごく個人的な衷情でしかなく )
〝笑顔〟…が、俺はいちばん好きです。
ないの!?──…あ、いえ、すみません…。
( 回答に非常に迷ったくらいに魅力的な箇所たっぷりだというのに、さっぱりめに〝無い〟と断言されては、がたりと椅子を揺らしてしまうくらいには衝撃を受ける。ぱちくりと驚いた視線を司会から注がれては、こほんと咳払いをしながら椅子に座り直すも心の中ではこんなにも魅力があるのにと少し不服げに微かに眉尻を垂らすと。開かれた彼のホワイトボードと回答とする言葉に、黒目がちな瞳が僅かばかり見開かれればきらりと光が一周するように煌めくと、ぽぽっと頬を淡く染め。ゆるゆると緩む頬をホワイトボードで隠しながら幸せいっぱいに微笑むと「えへへへ、大正解ですね」なんて言うけれど、多分彼がなにを答えても正解としただろうし、彼に向ける笑顔はいっそう特別なものに違いなく。密かに司会者が彼の回答に同意するなか次ぐお題では〝将来の夢〟について挙げられると、既に彼は職に就いているしと少し頭を悩ませる。少しの間思案で時間を費やすと、〝今の職業か、宇宙飛行士〟と書き記し )
( 何か物言いたげだった面持ちがころりと蕩けるような笑みに変われば、目を奪われでもしたのか次の出題までに些か不自然な間が空いて、司会に水を向けたところでようやく第九の『相手の将来の夢は?』が読み上げられる。しかし一般の高校生用に考案された問題は、互いに夢を叶えたからこそ巡り会えた関係性の自分たちに別角度の難問として降り掛かり、その当惑を共有するかのように相手の方へと視線を投げ掛けて。笑みの気配はすっかり消え失せ、真剣に頭を回しているらしい表情に正解を導き出したい気持ちはふつりと湧くものの、卒業後もアイドル活動に専念すると聞いていたこともあってそれ以外のイメージ像がどうしても浮かばず。正確にはホラーロケのご褒美と称して出掛けた日の帰り際に耳打ちされた言葉が過らないこともなかったが、即座に却下し、結局なったからには頂点を目指すのではないかと己にはない上昇志向からホワイトボードには〝トップアイドルになること〟と書いておいて。手堅く事実から引っ張った少女の回答に「…よく覚えてたすね。将来の夢だった、でいいなら、どっちも正解」と微かな驚きを露わにしつつ丸を付けたなら、直前に見た自身の字面に影響されてか、最終問題の『相手の好きな人は?』には作問者の計らいも知らずほぼ脊髄反射で〝逆巻傑〟を排除して〝浅倉玲さん〟と答え )
──…最後のはさすがに間違えようないな。
( 二人のふんわりした回答内容や正解の可否に徐々に慣れてきている様子の司会は、彼の言葉を聞きそれを正解と認め、彼が出した回答に「合ってるは合ってますけど…」ともう一つ大きな〝お嫁さんになる〟という夢があることを少々不満げに唇を尖らせ含ませるものの、『じゃあ九問目、両者正解ということで…』と最終問題にいよいよ移る。明らかなサービス問題に作成者の意図に気が付いては、ここは当然自分の名前を書くのがセオリーだろうと〝永瀬ひな季〟とペンを走らせていくけれど、少し考えた後に点と最後の字を消し〝水瀬ひな〟と書き替えて。そしてお互いに回答をオープンしあっては、彼のボードに書かれた名前を見るなり衝撃マークを浮かべ双眸を不等号にしながら意図を訴えて。今までの参加者で最終問題をクリアできなかったペアはいなかったため、司会も予想しなかった展開に『えっ…』と動揺した様子を示し。この時点で加点はなしなのかもしれないけれど、もし彼がこちらの回答を正解と認めようとしなければ「前に水瀬ひなが推しって言ってくれたじゃないですか」と拗ねたように唇を尖らせるだろうか )
──…す、傑さん、これサービス問題ですよぉ…!普通自分の名前書くとこじゃないですか!まあ玲ちゃんは好きだけど、好きなんですけど多分今じゃないです…!
…、その発想はなかった。
( 共に参加したパートナーから問題の意図を聞かされては、まさしく目から鱗が落ちるといった風に眉を持ち上げて一度大きく瞬きを。とはいえたとえ事前に心付いていたとしても同じ回答をしただろうと思うのは、その真実が本人以上に固く口を閉ざすべき秘密であるからで。元トップアイドルの名が認められないのならそれまでと早くも匙を投げ、そういうことなら字面を見た瞬間にまたも脊髄反射で『いいえ』と言いかけた現役アイドルの名にも丸を付けるのが筋かと考えた矢先、ふっと脳裏を掠める疑問にその論理が崩れたのは僅か数秒のこと。どうやら前例のない事態が起こって判断に窮している主催クラスを尻目に少女へ焦点を合わせると、水瀬ひなが好きだという宣言は否定せず、しかし目の前の相手に向けたものではないという印象は担保しながら、主張を逆手に取って双方正答にするのか双方不正答にするのか眼差しで問い )
…けど、もしこれが不正解になるなら、ひなちゃんの答えも不正解じゃないすか?自分の名前書くなら、今は〝水瀬ひな〟じゃないでしょ。
だって本名だと丸にしてくれなさそう…。
( 指摘に瞳を微かに揺らすと、気まずそうに視線を横へと逸らしながらホワイトボードで口元を隠しつつごにょりと言い訳を口にするけれど、他にも、芸名で書いて否定されたなら先程の言い分が通じるしダメージも少ないだとか、なにより本名を書いて正解にされたならそれはそれで照れてしまいそうだとか、いろんな理由が入り混じった上で芸名での回答になったことは言わずに。このままでは60点で参加者の中で最低記録を叩き出すはめになるところ、『一応好きな人には間違いないってことで…』と、他の問題でパーフェクト回答もあったからか大目に見て正答とされ、結果は70点。まあまあ仲良しで賞として申し訳程度に飴をひとつずつ貰っては、本当はもっと高得点でラブラブで賞のパピコアイスを仲良く分けっこする予定だったのに…と手のひらにぽつんと置かれた飴を見つめつつ席を立ったところで、参加者全員にお願いしている仲良しのポーズを求められるはずで )
な、70点…。
さっきの理屈なら丸にしたのに。
( 単なる自己評価なのか此方の事情を汲んでくれたのかは不明だが、彼女の名前を不正解として扱うのは言わずもがな。ただし唯一特例があるとするならそれは先程告げられたような場合だろうと、自明の前提を省いた結論だけを静かに紡いで。けれども結果的には最終問題も正答として扱われ、合計すると〝仲良し度〟のスコアは70点。それなりだという所感に応じるように〝まあまあ仲良しで賞〟として飴玉が渡されるも、現時点での最低ラインらしいと聞けば多少なり残念に思う気持ちもあり、ちゃんと仲良しを自負するだけのペアが参加していることへの感心もあり。自身のパートナーも何かしら思うところがあるようで、しばらく手のひらに乗った小さな包みに目を落としていたけれど、悄然と席を立った折にまだミッションがあると知らされ、誘導されるまま二人で並び立ち。手短に説明された要求は終わり良ければ全て良しの精神に基づき、それらしいポーズを取らせることで得点に関わらず参加者を仲睦まじく帰そうというもの。その際掲示のため高得点ペア、それから希望ペアも写真を撮ってもらえるのだという提案を丁重にお断りし、再び前例のない選択に主催クラスを仄かに動揺させた後、難題の〝仲良しのポーズ〟について悩む暇もない「それじゃあせーのでいきましょうか、せーの!」のスピード感に気圧され、咄嗟に肩を組むべく少女の肩を抱き寄せて )
( 掲示できるほどの高得点は取れなかったけれど、希望者サービスで写真を撮ってもらえると聞けばぜひと申し出をしたかったものの、それよりも早く彼が断りを入れてしまえば、写真欲しかったなあ…としょんぼり控えめに肩を落とし、たったひとつのお土産だけを制服のスカートのポケットに仕舞い込むと。流れるように〝仲良しのポーズ〟を求められては双眸をぱちり瞬きつつも、ろくに考える暇も相談する暇もなければ、恐らくここは安牌にピースだろうかと若干彼側に体を寄せ外側の手をピースにしながらにこり笑みを浮かべてみせるけれど、同時に肩に手を添え抱き寄せられては目線を前方にそのまま笑みを固めて。『はい、おっけーです!お疲れ様でした~』との声に、ぎし、とぎこちなく隣の彼を見上げては頬をじわり染め )
っ…、きゅ、90点くらいないですか、これ…!
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( / たいへんお待たせしました…っ!繁忙期ピークは過ぎたのでこれからは大丈夫かと思います、かつてないほどお待たせしてしまってすみませんでした…!!引き続き何卒よろしくお願い致します。 )
…や、違くて、肩を──
( 引き寄せた華奢な体躯から此方へ腕が伸ばされることはなく、取ったポーズがただ両者の距離を縮めただけの図になればそこに誤解が生じるのは当然のこと。当惑の眼差しを向ける少女に対し、慌てて手を退け釈明を述べようとするものの、次の挑戦者が訪れては押し出される形で退出を余儀なくされ、伝わるのは僅かに上昇した体温によって存在感の強まった香水の香りばかりで。去り際渡された証明書代わりのスコアが記された紙は相手か自身の手の中。廊下に出てから再開しようとした弁解も改めて考えるとあの場面で肩を組むこと自体おかしな気がして、特に求められることがなければそのまま有耶無耶にしてしまうだろうか )
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(/ 繁忙期のお仕事おつかれさまでした…!とはいえこれからもお忙しい時期は続くでしょうし、またお時間が取れなそうな時はいつでも仰ってくださいね◎ そしてこちらも大幅に遅れてしまってすみません…!!
更に恐縮ですが、11/2、11/3がおそらく終日、11/5が夜のお返事が難しくなります。何卒ご承知おきくださいませ。※蹴り可 )
( 今日会った時や移動中は全然気が付かなかったけれど、ぐっと距離が縮まったからかふわりと香るほろ苦い柑橘系の匂いが鼻腔を掠めてはそれにも意識を取られ、手に持たされた紙に記されたスコアの低さは今は気にならなくて。廊下に出ると疎に行き交う生徒や来賓の中、スコア用紙を周りと遮るように仕切り代わりに顔辺りを隠しては、双眸を伏せ鼻先を少し彼の方へ近付けて、すん、と香りを嗅ぎ。近付くことで仄かに香る匂いは、よりその人の傍にいたくなるような、人々を魅了する所謂フェロモンのようで。犬ほどの嗅覚はさすがにない上、文化祭で周りにはいろんな香りが飛び交っていれば柑橘系とまでしかわからず、双眸を開き顔を上げては小首を傾げて )
傑さん、今日なにか付けてます…?なんか、柑橘っぽい…?
…あぁ、香水すかね。
( スコア用紙に隠れだす少女の姿に、誰か見つかりたくない相手でもいるのかと先の方へ視線を投げるも、さりげなく一歩前に出ようとした視界の端を小ぶりな鼻が掠めては顔ごとそちらを向き。無垢な好奇心に触れてようやく彼女の行動に得心がいくと、〝柑橘〟のキーワードで思い当たる一つを呟くように口にする。具体的な香料を説明したところでほとんどの高校生には馴染みがないだろうと、言葉の代わりに取り出したのはアトマイザー。落ちかけの手の甲を柔く掴んで、目隠しの役目を果たした紙切れの裏面に香水を吹き付けて次は即席の試香紙へと変えたなら、固定していた手を解放することで確認を促し )
こんな匂い?
香水、──…わ、この匂いです!
( 見に纏ったこともなく、さや姉やねねぽんが付けている時があるなあ程度の認識の香水。小ぶりな円柱状のアトマイザーからぷしゅっと一度吹き掛けられたスコア用紙は、間近に香らずともふわりと二人の空間内に香りを広げそれに瞳を煌めかせては、肯定しながら肺いっぱいに香りを取り込んで。普段香水を付けない自分は髪を解いた時に分かる程度のフローラルなシャンプーの香りだったり、付けた直後のハンドクリームの香りだったりその程度だろうけれど、長く留まる香水の香り──それも好きな人の香りとなれば自然と頬が緩み一瞬でその香りの虜に。ふにゃふにゃと柔らかく表情を綻ばせながらいい匂いだと伝えては、これをそのまま持っていれば自身にもその香りが移るだろうか、とスコア用紙を数秒見つめたのちに彼へと視線を移し問い掛け )
いい匂い…、…この、仲良し結果の紙ってわたしが貰ってもいいですか?
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