可愛いの魔法 (〆)

 可愛いの魔法 (〆)

匿名さん  2023-03-24 20:11:47 
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お相手様決定済み。




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  • No.2301 by 永瀬ひな季  2024-07-16 21:29:11 



( / 幸せいっぱいの感想にこちらも嬉しくなって、更にふわふわ舞い上がるようで多分5ミリくらい浮きました(?)
以前ひな季のお誕生日の際に背後共々プレゼントをいただいてしまったので、ぜひともお返ししたい思いで数ヶ月過ごしていたところに、背後様からオーダーメイドのおねだりを受け〝今でしょ!〟な気持ちで作成しました。ああでもないこうでもないと中々納得いくものができず、それぞれ3回ずつくらい練り直していて本当にぎりぎりまで考えた物だったので、熱量たっぷりの感想をいただいて安心しましたしとっても幸せな気持ちになりました*
逆巻さんを生み出してくださった背後様に、これ以外考えられないと身に余るような言葉をいただいたり、各ロンデルの細かなこだわりに気が付いてくださったり…挙げるとキリがないくらい、もうにこにこてれてれで拝読致しました。こちらこそありがとうございます…!

ちなみに背後の誕生日は今月で、実は七瀬同様に学生だと長期休み真っ只中な期間なのでした…(裏話)
お仕事お疲れ様です。お返事はごゆるりと、お疲れでしょうしもちろん明日でも構いませんので、どうかご無理なさらず* / 蹴り可 )


  • No.2302 by 逆巻 傑  2024-07-16 23:19:32 



>>2299

( 箸が転んでもおかしい年頃というやつだろうか、女子高生の中に混じった成人男性が彼女らに倣ってスイカ割りの真似事をして見せれば、周囲からきゃっきゃと楽しげな声が上がり。はしゃぐ少女達の中央で、役目は果たしたはずが戻るタイミングを計れずにその場に佇むばかりでいた折、愛称に〝姉〟とつくだけあって他の4人より大人びた少女が選手交代を促すと、この機に乗じて戻ろうかとビーチマットへ視線を定めるも帰路は何気ない一言に阻まれて。自分達の役割を入れ替えただけでは大人数の遊びとして成り立たないのでは、という疑義は、きっと平等に機会を与えてくれようとした垂れ目気味の瞳を前に影を潜め、またも早々に順応して目標物を探すため意識は周辺へ。といっても近くにあるのはパラソル下の休憩スペースくらいのもので、さして迷うことなく誘導先は少し前に完成させた砂のケーキに決まり。作り終えたからかもはや未練もなく、むしろ些か注目を集めてしまっただけに人知れず壊すより全員の目の前で壊してもらえるのならば本望。最初に「水瀬さん、」と呼び掛け、反応を待ってからビーチマットと砂のケーキとの間へ辿り着くよう慎重に指示を出し、ストップの合図で瞼を開いた相手へと相棒だった木の枝を拾って渡す。その際景気付けに放った一言にもし躊躇う素振りが見受けられるようなら、隣に立ってひと回り小さな手を上から握り、「…いくよ、せーの」の低い静かな掛け声と共に真ん中へ振り下ろすだろうか )
…どうぞ、ひと思いに。

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(/ たくさんこだわってくださったんですね…!さらっと作れるのもかっこいいけれど、悩みに悩んで作ってくださるのも思いを感じて嬉しいです* 素敵すぎて嬉しすぎて、綴っている間も何度も欲しい…と発作を起こしておりました。ゴールドルチルクォーツでどうせ金運上がるし、もう買ってしまっていいのでは…?( 危険思想 )
背後様も今月お誕生日、しかも夏休み期間ということはまだ迎えられていないでしょうか…?であれば当日はぜったいに教えてくださいね。テレパシー飛ばしてくだされば、こちらもお返しするので…!毎日お部屋ネトストしておきます() ※蹴り可 )


  • No.2303 by 永瀬ひな季  2024-07-17 19:48:56 



へ?──……ええっ、無理です!完成度高すぎるもん!
( 双眸を伏せてからそう時間を置かずに声が掛かると、「はい」と身近な返事とともに顔を上げたならそれを合図に誘導が始まる。目を瞑りながらの少々不安定な砂浜では若干足を取られつつも、彼の慎重な指示の下、自身もまた慎重に足を進めていけばやがて掛かるストップの合図。ずっと対人だったため誰が目の前に立っているのだろうと当然目線の高さに開けた瞳を定めるけれど、視界に広がるのは白い砂浜と青い海、それから促す声とともに渡される木の棒。きょとんと双眸を瞬いて手元から足元へと視線を下ろせば、砂と貝殻たちで作り上げられたデコレーションケーキ。芸術作品が作り上げられていく様子を見守っていただけにこれを割れだなんて無理無理、と棒を持たぬ手のひらを左右に振りながらもちろん拒否を示すものの、徐に棒を持つ手を包むように上から握られ「えっ」とほんのり頬を染め小さく声を上げた瞬間、彼に動かされるままに振りかぶった棒が無情にも、困惑の声も虚しくケーキへざくりと割り入れられてしまい。立派な芸術作品が自分らの手によって儚く散ってしまえば、しょんぼり肩を落としながら崩れたケーキの中から苺のような貝殻を一枚指先でつまみ上げると、ひどく残念そうに言葉を漏らし。しかしその一方で、事を見守っていたメンバーの内ねねぽんとさや姉は密かに〝ケーキ入刀じゃん…〟とざわついただろう )
わ、待っ、…あぁーっ!……──そんなあ。せっかく頑張って作ってたのにもったいない、まだ写真も撮ってなかったのに…。

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( / 確かに金運上昇の効果はありますが…!けして安くはないお買い物なので、どうか慎重に…!もしも本当に買われるのでしたら、クリスタルもいっぱいですし金運効果が5倍くらいに上がるようお祈りしますね()
相馬くんのネトストが感染してるみたいで笑っちゃいました、了解です* / 蹴り推奨◎ )


  • No.2304 by 逆巻 傑  2024-07-18 12:27:26 



…写真なら後で送るから。
( ケーキ製作に掛かっていたため彼女達が互いを標的として戯れ合っていたとはつゆ知らず、開けた砂浜に唯一の目標物へと誘導し、有無を言わさず共犯に仕立て上げると、少女は自身より余程悲しげに造形物を惜しんで。素材集めを手伝ってもらったこともあってか貝殻を拾う背はやけに哀愁を帯びて見え、記念に撮っておいた写真で溜飲を下げてもらおうと試みるも、果たして効力は如何程か。もしその眉の垂れた顔が貝殻を持って帰りたいと言い出すようであれば、後ほどパラソルを返却する際にでも海の家の主人に許可を得に行くだろう。一方、自らを遊びに引っ張り込んだハーフツインの少女はにこにこと満足げで、「おめでとう!」と掛けられる突然の祝辞に、誘導が成功したことに対してかという解釈のもと「どうも」と礼を返す。そして今度こそビーチマットの上に戻って引き続き監視員兼荷物番の任務に当たる最中、ふいにスマホが震えるのを感知し、取り出した黒い画面の応答ボタンを押して。「…逆巻くん?ごめんなさいね、今終わって。もうすぐ戻るから」マイク部分を耳に当てるなり、聞こえてくるのは本来の保護者役であるマネージャーの声。やや疲れの滲む相手に了承の意を伝え、短い通話を終えようとしたところで、帰りに何か買うものがないか訊いてくれという要望を受けては緩徐に立ち上がって一団の元へと進み。最初の素っ気なさから僅かに打ち解けた口調でアイドル達に会話の内容を伝え、ビデオ通話に切り替えて向けた内カメラの先には、何事もなく海を楽しんだ5人の少女と暮れだした夕日が映るはずで )
みす…牧さん、もう少しで戻るって──、何か欲しい物があれば今のうちに。


  • No.2305 by 永瀬ひな季  2024-07-19 02:20:28 



え、ほんとですかっ!約束ですよ。
( 落ち込む背に言葉を掛けられると、途端にぱあっと表情は希望に満ちたかのように明るくなれば〝約束〟と綻ばせた笑みを向け。けれどまだ作品に未練があるようで、指先につまんだままの貝殻に視線を戻しては「これ記念に持って帰っちゃだめかな…」と呟きを溢しつつ、ひとまずはケーキだった砂の塊にそっと戻しておくことにして。ねねぽんに続き『おめでとう』とさや姉の凜とした眼差しが和らぐと、上手く割れたことに対しての祝福かと自分含め3人も思い至ったのか『おめ~』『お赤飯たべたくなった』「あはは、ありがとう」なんて5人で戯れるなか、牧さんからの連絡を受けた彼からスマホを向けられると。『お赤飯たべたい』『お菓子!』『そこはアイスとか飲み物とかじゃない…?』なんて無邪気に手を挙げながら、好き放題口々にスマホに向かい。『なんでお赤飯…?もう帰るんだからお菓子もお赤飯も買わないけど、コンビニでジュースでも買って帰るわね。逆巻くんは?コーヒー?』とそれぞれの注文を伺えば通話を切り、道中に寄ったコンビニで人数分の飲み物を調達しに行ったなら、入り口から一番近くの目立つ棚に陳列された花火セットを見掛けた彼女は、急な仕事で疲弊した気持ちをぱあっと晴らしたくなったのだろう。メンバーたちが海の家の更衣室を借りて水着から私服へと着替えた頃には、花火セットと飲み物を入れた袋を引っ提げてビーチへ戻ってくるはずで )
──…あ、牧さんおかえりなさーいっ。


  • No.2306 by 逆巻 傑  2024-07-19 16:17:52 



…フルーツティーで。
( ぽんぽんと思いつくまま奔放に発されるアイドル達の注文へ、さすが普段から相手し慣れているだけあって惑わされることのない的確なジャッジが下された後。自身の分を問う音声に正直な要望を告げては、通話の終了から程なくして、遊び尽くした満足感からか帰り支度の使命感からか水着姿の一団はぞろぞろと着替えへと向かって。その間荷物番の己は凪いだ海をぼうっと眺めていたのだけれど、ふと思い立って腰を上げると、導かれるような足取りで真正面の波打ち際まで進み出る。初めて水に入る猫の如く爪先で海面をつつき、泡立つ緩い波を掻き分けて、サンダルを履いたままの両足は浅瀬の中へ。「…うわ、砂入った…」早速足の裏を何かが転がる感覚に、小さく呟いてサンダルのインソールを浚うように膝から下を揺らすも、暫く此処に身を置いたおかげか以前より抵抗感は薄れているように感じられ。砂を綺麗に洗い出して須臾の水遊びを終え、戻る道中にもヤドカリが堂々と目の前を横断してゆくハプニングと遭遇しつつ、信号待ちさながらに見守ってから漸くビーチマットへ帰還。そうこうしているうちに私服姿に装いを変えた5人組と仕事を終えたマネージャーがそれぞれ集合し、飲み物を受け取る頃には日も落ちかけで。水分補給の傍ら、彼女達のためにそんなものまで買ってきたのかと花火セットの入った袋へと視線を遣っていれば、どうやら持ち帰った本人も遊ぶつもりらしく、屈託なくその輪に誘われるものの。写真一枚で笑みを広げた少女のことを思い返してかぶりを振ったなら、スマホ片手に瞑色の中にはじける火花と楽しげな顔を記録し始めようか )
…や、俺は──…写真係やってます。


  • No.2307 by 永瀬ひな季  2024-07-19 22:04:51 



( 撮影時そのままのラフに結われたハーフアップのまま、私服であるサックスカラーのショート丈のブラウスの下に白の膝丈キャミワンピを合わせた私服姿を潮風に靡かせつつ、リクエストしたサイダーを受け取ってはしゅわしゅわと口内で弾ける泡にきゅうと双眸を瞑りつつ喉を潤せば。手持ち花火だっていつぶりだろうか、消化用の水の入ったバケツを海の家から借り、きゃっきゃと花火の準備をしだす女性陣の傍らで写真係に徹しようとする彼が気がかりながら、あちに手を引かれ始まった小規模の花火大会は刻々と藍色へ変わりゆく空の下、弾ける火花がメンバーやマネージャーの愉しげな表情を照らし、はしゃぐ声に混じり穏やかな波音が静かに揺らぐ。それも佳境を迎え手持ち花火の残り半分を過ぎた頃、彼が本当に写真係に徹するあまり微塵も参加しないことが気がかりで。折角海に来たし彼も立派な関係者なのだから、一緒に楽しみたいのに──。少なくなってきたな、と紙板ばかりが目立つようになった花火セットを名残惜しそうに指先でなぞっては、誰もが終盤まで取っておくだろう線香花火にいきつく。「─…こういうの、好きそうだなあ」誰に語りかけるでもなくぽつりと静かに呟いたなら、やっぱり一緒に花火を楽しみたい、なんて思いに突き動かされ、2本分そこから引き抜いてはそれを後ろ手に持ち砂浜を歩き彼の元へ。ねえ、と小首を傾げつつ呼び掛けた後、前方へ線香花火を突き出しながら無邪気な笑みで提案し )
──…ね、傑さんっ。線香花火、どっちのが長く残るか勝負しませんか?


  • No.2308 by 逆巻 傑  2024-07-20 11:46:23 



( 液晶に映し出され切り取られる夏の一幕は、すぐ近くで繰り広げられているにも関わらず、本当に画面の向こうの出来事のようで。成り行きで今この場にいるけれど、本来の立ち位置はここだよな、と派手に散る火花に隠れた安堵と寂寥を抱えて影のように撮影係に徹していれば、次の花火を決めかねているものと思っていた少女がいつの間にか傍へとやって来ていて。私服もまた夏らしい爽やかさを纏った彼女は片側に集めたハーフアップの毛先を軽やかに揺らし、頼りないほど細い紙縒り状の線香花火を此方へと差し出す。一度カメラの先を見遣り、何か変わり種の登場する気配もなく記録も充分だろうと判断しては、スマホをポケットに仕舞い込んでから突きつけられた一本へと手を伸ばして )
──…賞品は?


  • No.2309 by 永瀬ひな季  2024-07-20 13:37:20 



しょ、賞品ですか?
( 反芻しながら、ぱち、と双眸を瞬かせる。確かに勝負事とあって賞品は必要なのだろうけれど、一緒に花火で遊びたいがために切り出した提案ゆえに、賞品について何も考えてなかったことが露呈するように視線をふよよと彷徨わせ。仕事のためにビーチに来たのだから当然賞品と呼べる物品なんて用意しておらず。双眸を悩ましげに横線に瞑りながら、うんん…と小さく悩みつつ電球マークを灯らせ思い付いたのはこの身を差し出すことで。結露した炭酸飲料のペットボトルを互いの間の砂浜に一旦差し込むと、彼の隣に膝折りしゃがみながら、小首を傾げつつほんのり染まる頬で問い掛けて )
えっと、んんと、…──わたしとか、どうですか。


  • No.2310 by 逆巻 傑  2024-07-20 14:48:54 



…急に大勝負すね。
( 何気なく投げ掛けた問いがただ線香花火をしたかっただけの少女を悩ませ、やがてその頬を色付けさせると、気軽な勝負の内容に対して過剰な賞品に物申さずにはいられず。しかし己がスイカ割りの真似事の際に砂のケーキしか目標物を見つけられなかったのと同じく、彼女も咄嗟に自分自身しか賞品となるものを見つけられなかったのだろう。倣ってその場にしゃがみ、「遠慮なくこき使うけど、それでもいいなら」と心にもない宣言で甘くなりかける雰囲気を吹き飛ばしたなら、反対に負けた時はこの身を差し出すことになるのだろうかとの思考が過りながらも、相手がそれに気が付くまでは触れぬまま通そうと静かに開始のタイミングを待って )


  • No.2311 by 永瀬ひな季  2024-07-20 17:42:46 



う。……いいですよ、賞品だもん…。
( 所謂パシリとされるだろう賞品の使い道に少し躊躇を示す声を短く漏らすものの、自ら申し出たことを今更やっぱり取り下げることには更に躊躇われると素直にそれを飲み込んで。パシリでも、一緒にいれることには違いないはずと自身に言い聞かせつつ、片手を挙げて「牧さーん、火くださいっ」と火元を求めては、海の家から借りてきただろう着火器具を持った物理的な火付役の彼女に同時に横から火をつけてもらうと。じゅんわりと、まあるい火の玉が形成されたのちにばちばちと四方へ派手に火花が弾けだすけれど、着火から数十秒も立つ頃には火花は落ち着き始め。──そういえば、自分が勝った時の賞品、決めてなかった。はっと気が付くも線香花火の命は短く、じっと静かに灯火が耐え堪えているも今にも落ちてしまいそうで── )

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( / お正月のように、この投稿時間が奇数ならひな季の勝ち、偶数なら逆巻さんの勝ち、0なら同率と考えましたが、やりたい展開がございましたらそちらをご優先ください◎ / 蹴り推奨 )


  • No.2312 by 逆巻 傑  2024-07-20 19:55:20 



……あ、
( 線香花火の最中というのは何故だか自然と黙ってしまうもので、両者口を閉ざしたまま懸命に命を燃やす小さな火の玉にしばらく見入る。彼女の見立て通りこの繊細な火花の散り方が好きな己は二つ並んでちりちりと爆ぜる紙縒りの先を倦むことなく眺め続け、静謐な時間に勝負のことなど忘れようかという頃、相手側の橙色が雫のように地に落ちては小さく声を上げ。それからすぐ後を追うように此方の雫も持ち手から離れるけれど、僅差とはいえ勝ちは勝ち。「…──勝った」僅かに目を細めた隣への勝利宣言は賞品云々よりも単純に遊びを楽しんだ証で、どうしても一顧客と線を引ききれない親しみを瞳の奥に滲ませていて。間を置かずに膝を伸ばし、早速得た〝わたし〟を一度くらいは活用しておくべきだろうと役目を終えたビーチパラソルの方を向くと、少女は本体、自身はパラソルベースを持って海の家へと歩きだすだろうか )
…じゃあ、負けた人はこっち。ビーチパラソル返しに行くの手伝って。

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(/ ひな季ちゃんのになるのも逆巻のになってもらうのもおいしくて、結果ご提案に乗っからせていただきました…!負けて「でもでもわたしは元から傑さんのですからねっ…」のパターンもありでしたが、常用してアプローチの武器に加えるなら「傑さんはわたしのですからね!」より「わたしは傑さんのですからね!」の方がひな季ちゃんらしくて丁度良いところに落ち着いたのでは、と思っております。もし結果改変したければ仰ってくださいね…!※蹴り可 )


  • No.2313 by 永瀬ひな季  2024-07-21 00:42:16 



負けちゃいました。
( 火の玉が持ち手から離れて落下した瞬間に「あ、」と小さく声が漏れ出たのは同時のこと。負けた…と残念そうに唇を僅かに尖らせつつちらりと隣を見遣れば、少し楽しげに表情和らげる彼が瞳に映りきゅんと胸が高鳴って、負けて良かったなんて気持ちにさえなるから不思議。ふふ、と笑って負けを認め「はあい」とどことなくご機嫌な声音で立ち上がって線香花火の残骸を受け取り回収すると、消火用バケツに放りに行くついでに牧さんへビーチパラソルの返却しに行くことを伝えては、彼の傍へ戻ると傘の閉じた本体を両手で抱きかかえ海の家へと向かい。「おじさん、ビーチパラソルありがとうございました!」と海の家の入り口付近から中へと声を掛け、ビールパラソルを壁に立てかけるようにして腕の中から下ろせば、ふう…とひと仕事を終えたように海の方を振り返ると。周りに何の障害物もない夜空にはいつの間にか無数の星が広がり、そこへ横断してミルクを垂らしたように淡く広がる天の川が見受けられては、高揚した瞳に煌めきを映しながら夜空を指差し )
わあ…!ねえねえ傑さん、あれもしかして天の川じゃないですかっ?


  • No.2314 by 逆巻 傑  2024-07-21 01:59:24 



──……、…めちゃくちゃ星、あるんだな…。
( それなりに重量のあるパラソルベースを運ぶのも然る事ながら、できるだけ大きな音を立てないように下ろすのにもまた腕の力を消費し、手が空いた時分には思わず気の抜けたような息が洩れて。ついでに貝殻の持ち帰りについても確認したくてそっと中を窺うけれどそこに主人の姿は見えず、次善の策として彼女達のマネージャーに確認するか自力で調べるか、と頭を切り替えたところで少女に呼ばれて振り返ると、上空に煌めく満天の星々に思考も言葉も瞬きさえ一時忘れ。都会では見ることのできない神秘的な光景に、ようやく口から零したのは改めての感動。それから再び黙って数秒夜空を仰いだ後、淡く発光する天の川に向かってほぼ無意識に呟いた「…ホワイトパール」は、もしかすると傍の相手くらいには聞こえてしまったかもしれない )


  • No.2315 by 永瀬ひな季  2024-07-21 03:17:53 



綺麗ですね…──、
( そういえば七夕は織姫と彦星が逢瀬できる唯一の日だっただろうか。大好きな人に年に一度しか会えないなんて、自分なら身を焦がしてしまいそうで。無事逢えているといいなあ、なんて星空を眺めていれば隣からふと呟かれた言葉に「ホワイトパール?」と見上げていた視線を彼の横顔まで下ろし、小首を傾げながら反芻していると。海の家の裏手の方から、笹を担いだ店主が「あれ、気が付かずすみません…これを車まで取りに行ってたもので」と呼び掛けから遅れて現れては、笹を入り口の傍の柱へと器用に括り付け始めるだろうか。家族にでも書いてもらったのだろう、既に何枚か吊るされた短冊のうち一枚には店主が書いたとされる〝商売繁盛!〟と大きく書かれたものも見えるはずで )


  • No.2316 by 逆巻 傑  2024-07-21 04:54:23 



…じゃないすか?あの光り方は。
( 白く架かる無数の星がアイシャドウに見え始めてやっと写真を撮っていないことに思い至ると、続行しているつもりの写真係として、それ以前に個人用の記録として、天上に広がる天の川をスマホのカメラに収め。彼女と同じ場所から星を眺めるのはこれで三度目になるだろうか。もっとも最初の心霊スポットロケの際は夜空など見上げている余裕もなかっただろうが──などと頭の片隅で考える傍ら、疑問符付きで返ってきた呟きに対して無駄に真面目くさった顔で同意を求めていては、がさがさと何かが揺れて擦れる音に遅れて所在不明だった海の家の主人がひょっこりと顔を出し。担いだ笹には短冊と折り紙で作られた七夕飾りが吊るされていて、特別な七月七日の夜の雰囲気を盛り立てているが、貸し切りのせいで家族分ほどしかなさそうな願いの数には多少申し訳なさを覚えないわけでもなく。そういうわけで良ければ書いて行かないかと差し出された短冊を是非という返答と共に受け取り、文字を書く程度なら充分な星明かりのもとテーブルに向かっている今現在。自身の願い事を探るうち蘇ってきた過去の思い出を締まりきっていない蛇口の水のようにぽつりぽつりと零したなら、少し思案して書きだした短冊には〝来年も天の川が見られますように〟という幼稚園児以上に単純思考の願いが記されることとなって )
…俺、小さい頃──本当に幼稚園児くらいの時なんすけど、宇宙飛行士になりたくて。七夕の短冊に書いたの、今ふと思い出しました。


  • No.2317 by 永瀬ひな季  2024-07-21 13:43:04 



確かに!きれー……あっ、それも後でわたしに送ってください、欲しいです…!
( 夜空にきらきらと輝く淡く白い光は、アイシャドウの上に広がるラメみたい。こく、と笑みを広げながら同意しては自分を写真をと思いポケットの中を探そうと衣服の上から手のひらを押さえるけれど、スマホは荷物の中に入れっぱなしで。荷物の元に戻ってからでも構わないのだけど、どうせなら彼の瞳から見える星空を知りたくて、砂のケーキや花火写真のついでに求めては。良かったら短冊をとの誘いに二人乗っかりテーブルに向かう現在、〝好きな人と付き合えますように、振り向いてもらえますように、メンバーと武道館に行けますように〟なんてお願いごとは浮かぶものの、この短冊の少なさならすぐにばれてしまうだろうか。ペンを握ったまま、うんん…と小さく悩ましげに唸ると、隣からぽつりぽつりと紡ぎ出される言葉に耳を傾け。「宇宙飛行士!へ~っ、かっこいい夢ですね、今だってもちろんかっこいいですけど。わたしはその頃なんて書いてたかな…」脳裏に描くのは、子どもが描く絵柄のそれで煌めく星空を背景に月面着陸する宇宙飛行士の服を着た彼の姿。無邪気にかっこいい!と口にしながら、自身の当時を思い出そうとするけれど、ケーキ屋さんだとかお花屋さんだったかもしれない。確かに言えるのは、いつからか目標とする姿はアイドルだった。それが叶った今、仕事面でも恋愛面でも〝好き〟を追いかけられてとても楽しくて。ややあってペンを走らせ始め〝みんなの願いごとが叶いますように〟の一文の周りには5つの星とお月様の絵を添えると、早速笹へ吊るしに向かって。高いところの方が叶いそうな気がするから、と単純明快な理由で出来得る限り手を伸ばした先の笹へとそれを括り付けるだろうか )
えへへ、叶うといいですね…お願いごと。


  • No.2318 by 逆巻 傑  2024-07-21 20:18:34 



…ああ、じゃあもう今のうちに。花火の方は後で牧さんから全員に共有してもらってください。
( 線香花火に誘われた場面を再演するかの如くカメラを構えたまま顔だけで振り返れば、上方へと向けていたスマホを操作しやすい位置まで下ろし、忘れないうちにと砂のケーキと天の川の写真をメッセージアプリで送信する。指を動かしながら全員の写る花火シーンは別途という旨を説明しては、海の家の主人から短冊を受け取る際ついでに貝殻を持ち帰る許可も無事に得て。目一杯に手を伸ばして短冊を吊るす少女の横で飾りの密度の低い位置を狙って自身の分を括り付け、一歩引いた場所から見た時に目を引くのはやはり今し方増えた二つの願い。非常に彼女らしい願いに密かに目元を和らげ、「…すね」と夜の海と似た静けさで同意を零すも、変わらぬトーンで続くのは「…──でも、」。最初に定めた望みが叶うことばかりが幸せへの道筋ではない、というのは、大人になった今だからこそ言えることだろうか。少しの沈黙の後にその先を濁して他の話題へとすげ替えると、なかなか戻らない自分達に時折此方を窺っている視線の方へ、相手を促しながら歩きだして )
…いや、願い事って意外と思い付かないすね。…、戻りましょうか。短冊のこと向こうにも知らせないといけないし、貝殻も探さないと。


  • No.2319 by 永瀬ひな季  2024-07-22 00:13:28 



( 手元にスマホがないためすぐに写真の確認はできないものの、期待を寄せた表情を綻ばせつつ謝辞を告げ。互いの短冊が増え潮風でさらさらと靡く笹を見遣りながら満足げに口元に笑みを広げるけれど、〝でも〟と言葉を発して数秒押し黙ってしまった彼を不思議そうに見上げて。しかし濁されてしまえばきょとんと双眸を瞬いて「?──…あっ、そうですね!みんなどんなお願いごと書くのかなあ」短冊や貝殻のことを持ち出されると、はっと思い出し彼の思惑通り意識がそちらに向いては、彼の後に続いてみんなの元へ戻るべく砂浜を歩き出して。鞄の中に閉まったままのスマホには彼から送られてきた写真の他に、線香花火の勝負をしている二人の姿と、夜の砂浜を二人並んで歩く姿を撮らえた写真がねねぽんから送られてきていることに気付くのはもう少し後の話。戻った先でメンバーたちに短冊のことを伝えたなら、砂浜で崩れたままのケーキの元へ歩み寄って屈むと、再び苺に見立てた貝殻を指先でつまみあげては、マカロンに見立てた貝殻などを手のひらに乗せていきつつ当然彼も持って帰るものだろうと思い込んだ言葉を掛け )
ね、傑さんはどれ持ち帰りますか?

----

( / お世話になっております、昨晩はまたもや遅くまでありがとうございました…!そろそろ〆の方向で問題ないでしょうか? )


  • No.2320 by 逆巻 傑  2024-07-22 02:14:43 



え?…あ、じゃあ、水瀬さんのいらないやつ。
( 短冊のことを聞いて自分達が砂浜に戻るのと入れ替わりで海の家へと移動し始める待機組を見送り、持ち帰る貝殻の選定を始めた少女を何気なしに傍で見守る。しかしそのせいで混ざりたいのだと勘違いさせてしまったのか、ケーキの飾りが分配される空気になっては、拾った時同様に相手任せでしゃがんだ体の前に手のひらを差し出して。地に散らばった宝探しの収拾品が彼女の手によって選り分けられるのを待つ間、ぼんやりと思料していたのは先程飲み込んだ言葉のことと、遊園地での夜のこと。今の想いにこだわらずともいつか自然と別の誰かを好きになる、人の心なんて自分が思うよりずっと移ろいやすいもの、現実の恋愛は七夕伝説のようにロマンチックじゃない。どれもある程度の恋愛経験を経て大人になれば理解するような事柄だけれど、それは今だからこそ言えることで。無邪気に宇宙を夢見た頃のように、未知の恋や愛に幻想を抱いた頃のように、全身全霊で初めての想いを追い掛ける少女にあの日の言葉はひどく冷たく響いたことだろう。今はその足元付近だろうか、己の名前だけを消し去った相合傘の痕跡に目を落とすと、もう憧れる相手も選んだ方が良いだとか頑張らなくても良いだとかは言えないなと、一種の諦念と共に心にわだかまっていた悔悟を吐露して )
──…水瀬さん。あの時は…遊園地に行った時は、ひどいことを言って、すみませんでした。…ずっと引っ掛かってて、謝っておきたくて。楽しい日の最後に水を差すみたいで申し訳ないすけど。

----

(/ こちらこそ、深夜も深夜にお付き合いくださりありがとうございました…!そしてロルの方ですが、もうじき〆の方向で相違ありません。逆巻の懺悔に関してはお説教でも軽めにスルーでもお好きに処理していただいて構いませんので、ラストもよろしくお願い致します…!※蹴り推奨 )


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