可愛いの魔法 (〆)

 可愛いの魔法 (〆)

匿名さん  2023-03-24 20:11:47 
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お相手様決定済み。




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  • No.2261 by 永瀬ひな季  2024-07-07 13:36:02 



( おざなりな同意も「わあいっ」と素直に受け止めてはメイク直しのために傍を通り掛かったあちに「スイカよく割れてるって!」ぐっと親指を立てて成果を伝えると、彼女はぱちりと双眸を瞬かせた後に軽く吹き出せば『!…っふふ、やったあ!』と顔の傍でピースをつくりその場を過ぎ去って。それから連れられたメイク直しには、よく躾のされた飼い犬の如く指示に従って、手招きにもなんだか嬉しそうに口元に緩やかな笑みを浮かべつつ戻れば。太陽の下に出すことで改めて水着の全体像とメイクの出来栄えを確認できたからなのか、彼から水着姿の感想を告げられると、とっても嬉しいけれど普段よりも露出が多い分なんだか恥ずかしくて視線をそわりと彷徨わせると、頬に熱を持たせながら「あ、わ、ありがとうございます…」ともじもじと肘辺りに手のひらを添えて摩り。俯き加減にちらと視線を戻したなら、メイクの最終確認も兼ねてか全体を眺める瞳を見ていると──なんで、止まったんだろう。視線が合わずに逸らされては、きゃいきゃいと背中に日焼け止めを塗り合うメンバーの声が耳に届く。テントに戻る時、そういえば二人の様子を見てたような──loading…の文字を背景に回想を終えては、はっと衝撃マークを浮かべ真相に気が付いた途端、羞恥心に頬を染め上げて胸元を隠すように自身の体を抱きしめながら、あたふたと双眸を不等号にしつつ発達差の言い訳を述べて )
……──いっ…、いま比べましたか!?これはあれだもん、まだ成長期だもん…っ!


  • No.2262 by 逆巻 傑  2024-07-07 19:46:25 



──…っな、何も言ってないじゃないすか…。
( 露出を気にしてか、水着に言及され気恥ずかしそうにする初々しい反応に逆に新鮮さを覚えて瞬いた、ところまでは良かったものの。つい無遠慮に視線を注いでしまったレース部分を両腕で守るように隠した彼女から咎める声が発されると、誰とも比べはしていないながら恐らく気にするであろう感想を抱いたことは図星で、言葉を詰まらせつつ肯定とも否定とも取れる宙ぶらりんの返答を。気まずさで居た堪れず、やはり絶妙に目を合わせないまま白色担当アイドルの手に日焼け止めを握らせては、自分が塗るわけにもいかない紫外線対策を言い訳に一旦この空気から逃れようと、背中を向け合うメンバー2人の方をまた見遣り )
…ほら、水瀬さんもあっちに混ざってきたら…?


  • No.2263 by 永瀬ひな季  2024-07-07 21:14:57 



たっ確かに言ってはないけど、1ミリくらい思ったかもしれないじゃないですか~っ!
( 比べてないとはっきり言ってないあたり怪しい。羞恥心ゆえに居た堪れないのはこちらも同じで、胸元を腕で隠したままわあわあと抗議をしていれば、なんだなんだと二人の少女の視線はこちらへと向けられる。さや姉には及ばないながらねねぽんもバランス良く発育の取れたスタイルゆえに、そこへ混ざってこいと日焼け止めを持たされては。混ざれるものなら混ざりたいものの、大きさのランクが違う意識があるためぐぬぬ…と少し躊躇われて。なんだか二人が特別煌めいて見える。けれどこの機会になんらかの秘訣を教わるのもいいかもしれない、多分傑さんは大きい方がいいのだろうし…なんて、思い込みの思考をぐるぐると巡らせては「そ、そうします…」と結局二人らの元へと混ざりにいこうか。日焼け止めを三人きゃっきゃと塗り合う姿は秘密の花園よろしく、気まずく彼がテントから出ていくようなら追い掛けはしないだろう。撮影が始まる頃にはきっと普段通りのプロ意識で、カメラの前で自信にみなぎり煌めいた姿で撮影に望むはずで )

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( / 無事撮影が終わり、スタッフらが撤収を始める雰囲気あたりまで飛ばしていただけると助かります! / 蹴り可◎ )


  • No.2264 by 逆巻 傑  2024-07-07 22:32:49 



( 日焼け止めを手に躊躇する様子で、彼女の言った〝比べた〟が特に発育の良いメンバーのことを指しているのだと気付くけれど時既に遅く、少々思うところはありそうながら大人しく提案に従う背中を見送ると密かに胸を撫で下ろし。仕事道具を片付けて振り返る頃には複雑そうな気配もなく、すっかり仲睦まじく肌を見せ合っていれば、割って入る理由も勇気も見当たらず「…じゃあ頑張って」と独り言程度に呟いてまたロケバスへと引っ込む。それからは先程までの気楽な騒がしさが嘘のように活気と真剣さの同居する雰囲気で撮影が続き、自身もまた最後列の窓際で真剣に時間を潰したなら、夕方──といってもまだ昼間と変わらぬ明るさのうちに浜辺には「お疲れ様でした!」の声が響き。車内の面々も撤収を伝えられ、結局あれ以降出番のなかったコスメ達を回収しにテントの下へ入っていくと、片付けの最中ふいに「逆巻くん、ちょっといい?」と神妙な面持ちのアイドルマネージャーに声を掛けられ、仕事中には珍しい呼び方を不思議に思いつつスタッフ達から少し離れた場所まで連れられて行って )

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(/ アイドル達の居残りが決定し、美鈴さんが逆巻に保護者役を打診するところまで飛ばしております。支障があればお伝えください…!※特になければ蹴り推奨 )


  • No.2265 by 永瀬ひな季  2024-07-08 11:07:34 



( 時間を巻くほどの順調さで撮影が終われば、撤収を伝えられ機材を片付けていくスタッフ達の傍らで『もう帰らなきゃなのー?折角可愛い水着なんだしもっと海で遊びたーい!』『まだ元気あり余ってるもんねー』『今日七夕だし、夜までいたら天の川見れたりしないかな』『あ、見たいかも。市内に戻ったら多分街明かりで見えなさそうだし』と口々に告げる我儘。最終的に「ねえねえ牧さん、お願いっ!」とみんなで可愛らしく要求したなら、少し悩ましげに双眸を伏せた後に『─…まあ予定より早く終わったし、息抜きとして認めましょう』と観念したように緩めた双眸で許可が下りると、やったあ!ときゃいきゃい歓喜の声を上げ。──しかし牧さんのスマホに連絡が入れば途端に暗雲が立ち込め『…ちょっと、この後リモート会議に参加しなくちゃいけなくなって…でもこのままじゃみんなを見ている人が…』白い砂浜が続くばかりのこの場ではリモート会議なんて難しい。今更帰るなんて言いづらいし電源や通信環境を確保できる場所まで移動しないといけないとなると──、そうして気軽に保護者の目を頼めそうな人物に白羽の矢が立てば、その人物の元へそそくさと牧さんが交渉に行くと。説明と説得を終えたのか数分後、保護者として5人の前に連れられたのは己が担当である彼で。てっきりスタッフらと帰ってしまうと思っていただけに、ぱあっと分かりやすく表情明るくさせては、嬉々としながらメンバーらと『よろしくお願いします!』と声を揃え )
えっ、傑さん残ってくれるんですか!やったあ~、よろしくお願いします!


  • No.2266 by 逆巻 傑  2024-07-08 12:58:53 



…どうも。
( 早期撤退が功を奏したのか、休憩時間のことは全く引きずっていないように見受けられる笑顔が眼前で輝けば、撮影後でも快活さの衰えない高校生達の挨拶に素っ気なく応え。つい先刻、彼女らが海に残って遊びたがっているという旨と会議が入って監視役に困っているという事情を伝えられ、『変な人が入って来ないように見ててほしいの。もしいたら終日貸し切りだって説明するか、海の家の人を呼んでもらうだけでいいから』との頼みを、以後の予定もないしそういうことならと一も二もなく承諾したところ。一旦ロケバスに戻ってまとめてきた荷物を右肩に掛け、傍に立つ友人の姉に「ここで見てればいいんすよね」と確認を取ったなら、会議の時間が迫っているらしい相手は肯いた後よろしくとだけ言い置いて足早に砂浜から去ってしまって。その後ろ姿を見送り、さて、と少女達に向き直ると、撮影時からスタッフが借りていたビーチマットへと荷物を下ろし、各自の持ち物も同様に集めて置くように促す。当然グループ水入らずを邪魔する気などはさらさら無く、担当である白色アイドルはともかくとしてほぼ初対面の他のメンバー達が気を遣わぬよう、自分はこの上で荷物番兼監視役として存在感を消しておく心算で )
…じゃあ、荷物だけここに置いて、あとはお好きなように。俺のことはいないものと思ってもらっていいんで。


  • No.2267 by 永瀬ひな季  2024-07-08 14:33:07 



はーいっ。
( 牧さんのことをみんなで手を振り見送った後は、保護者役の彼の指示に従って、返事をしつつ各々荷物をビーチマットの上へと下ろしていくけれど、〝いないものと思って〟の言葉に小さく「…えっ」と反応の呟きを漏らしたのは自分だけ。「すぐ…──『ひなー、ビーチバレーしよっ!』あちの元気な声に、傑さんも、と遊びに誘おうとした声が掻き消されてしまえば、ビーチバレーへとずるずる引き摺られて強制参加。おとぎちゃんとさや姉は浅瀬に足を浸けながら魚がいないか眺め、他3人で波打ち際でビーチバレーをすることとなり。誘えなかった…!と双眸を不等号にしながら惜しむけれど、問答無用にビーチボールを回されれば返すほかなくて。ぽーん、ぽーんとビニールの弾む音や、波の音。そこにアイドルの華やぐ声が混じれば涼やかに聞こえるだろうけれどテントが回収された今、夕方といえ日は高く、照りつける太陽の下に晒されている彼が心配でちらちらと気にして )


  • No.2268 by 逆巻 傑  2024-07-08 19:38:38 



( きっと此方を気に掛けてくれているのであろう、名残惜しそうな瞳で引っ張られてゆく少女へ〝気にするな〟とでも言うように軽く手を振って送り出したなら、両の掌を背中よりも後ろに突いて早速寛ぎだす。開始数十秒で感じる手持ち無沙汰も日々の喧騒を忘れる深呼吸の時間と思えばそう空虚でもなく、役目を全うするためにスマホも触らぬままはしゃぐアイドル達をぼんやりと眺めては、荷物に囲まれて自分まで荷物の一つになったような心地で。穏やかな空気を目と耳と肌で感じ、他に人影など現れる気配もない中、安定したテンポで動き続けるビーチボールに注意を引かれて、抜群のチームワークで繋がれるその回数を何となしに数えたり、砂浜に最高記録を書き留めたり、たまに分からなくなったりするうちに閑暇は過ぎて行き。気温はロケバスにいた撮影中とそう変わらないはずだけれど、やはり直射日光があるのとないのとでは違うのか、ふと微かな火照りと喉の渇きを覚えて自身が生物であったことを思い出すと、荷物からペットボトルの水を取り出して一口飲んで )

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(/ パラソルは相合傘描いたり消したりしてる時に海の家のおじさんが親切心で持ってきてくれる、とかにしたら「…相合傘ですね?」「…でかすぎでしょ、傘」みたいなやりとりが発生するかもしれない、ということで先延ばしさせていただいております。また砂が入っちゃうシーン、ひな季ちゃんの転ぶ理由は逆巻が何か書いてるのを踏まないよう避けたから、にしていただいたら責任半々くらいで丁度良いかな~と思っておりますが、そこはご随意に…!※蹴り推奨 )


  • No.2269 by 永瀬ひな季  2024-07-08 21:51:55 



つ、疲れたあっ…いち抜けた~!
( 『よそ見してるとは余裕だな~!?』とねねぽんに揶揄われ集中的に球を受けては、ちらちら様子を窺う余裕もなくなり、相変わらず持久力が低いこともあり早々にギブアップを宣言しては、ぽーんと一度高くビーチボールを跳ね上げ返したのを最後に輪から外れて。ぶーぶーと不満を垂れる2人に「えへへ、ごめーん」と両手を合わせながら笑って謝罪し。2人がビーチバレーを再開したのを後ろで手を組みながら少しの間眺めるも、2人では更に消耗が激しくなるのだろう、今度は浅瀬で遊んでいる2人を引き込むことにしたようで改めて4人で再開されて。少しばかり見守ったあと緩やかに後ろ足を下げ踵を返すと、一人でじっとしてるのも暇じゃないだろうかと荷物番をしている彼も誘おうかと彼の元へ呼び掛けながら歩み寄っては、カサカサと砂浜を歩くヤドカリを避けようと一瞬気を取られてしまい、はっとする。何やら砂浜に書いていたようでそれに気付くのが遅れ、踏んではダメだと思うものの急に踏み止まれるはずもなく、バランスを崩してしまうとそのまま前方にいた彼もろとも砂浜へと盛大に倒れ込むだろうか )
すーぐーるさんっ。傑さんも一緒に混ざっ…、わわっ!


  • No.2270 by 逆巻 傑  2024-07-08 23:58:59 



16──……え?
( ビーチボールが空にひときわ高く上がったのを最後に、3人チームは解散したらしい。砂浜に刻まれたニューレコードの履歴に視線を落とし、輪から外れた少女の背へと心の中で拍手を贈れば、残された2人のメンバーは新たに4人チームを結成してラリーを再開するようで。またも順調に繋がれだしたパスに自身もカウントを再開した折、ボールの落下点に此方へ近付いてくる引退選手が映ると、つい返事の代わりに頭に浮かべていた数字を声に出してしまって。次いで彼女の背後に目を光らせたピンク色担当アイドルが見えたのも束の間、足取りが怪しくなって重心を失った華奢な体躯が己の身に降り掛かっては、咄嗟に受け止めるのが精一杯で二人一緒に砂浜へとダイブ。『よそ見してるとは余裕だな~!?』と自分の言をそっくりそのまま使い回され集中砲火を受けることになった様子の〝ねねぽん〟の悲鳴を少し遠くに聞きながら、まずは相手の安否を確認し、それが済むと首元と背中に違和感を覚えてあからさまに眉を顰め。ゆっくりと上体を起こし、服の内側を滑り落ちてゆく砂粒の不快感を誤魔化しつつネックレスを外して太腿に掛けたなら、徐にシャツのボタンに指を掛け、やがて下に着たタンクトップ一枚の姿を晒すだろうか )
っ…大丈夫すか。……、すげぇ砂入った…。


  • No.2271 by 永瀬ひな季  2024-07-09 01:04:05 



ひゃあぁ…っすす、すみません!わたしは大丈夫です!
( きゃあ!と小さな悲鳴と共に、彼ごと砂浜に飛び込むことになっては衝撃に備えて直前にぎゅっと瞑った双眸をそろりと開けていくと、眼下には下敷きになった彼の姿。青ざめてみたり、思いがけない密着に頬を赤らめたりと顔の色をころころ変え、瞳はぐるぐる。彼が体を起こすより先に慌てて地面に手をつき上体を起こすと。「傑さんは大丈夫です、か…」徐にボタンに指を掛けてシャツを脱ぎ出す彼にどきりとして、身を案ずる言葉を少々詰まらせながら頬を染めるものの──、え、白い。細い。なんならわたしと変わらないんじゃ…?と晒け出されたシャツの下の腕や改めて感じる体の薄さへの衝撃のあまり、パスの集中砲火をくらうねねぽんの悲鳴も耳には届かないほどで、上体を起こしてからそのままお尻を地面に落ち着けた割座の姿勢のまま無遠慮にぽかんと見つめて )
──…、………。


  • No.2272 by 逆巻 傑  2024-07-09 08:44:41 



……まぁ。
( 脱いだ衣服を風に靡かせるように上下に振って、付着した砂埃を宙に舞わせる。気持ちの面で言えば決して大丈夫ではなかったけれど、不必要に罪悪感を煽るようなこともしたくなくて、此方を気に掛ける問いには曖昧な肯定を。ちらりと視界の端に映った彼女は呆気に取られた様子でその作業を──というより自身の二の腕を眺めていて、そりゃ人が目の前で服を脱ぎだしたら驚くか、と他人事かのごとく妙に納得しては手でも素早く向こうに薄らと透ける海を払い。しかしそうは言っても普段あまり露出しない部位をまじまじと見られるのはどうにも落ち着かない心地で、水着を褒められてそわついていた相手の心情を理解すると共に一向に弱まらない日光をきらって瞼を伏せると、また徐にシアーシャツを羽織ってボタンを留めだして )


  • No.2273 by 永瀬ひな季  2024-07-09 12:08:49 



( よく今まで、あの細さで事あるごとに自分のことを受け止めてきてくれたなあ、なんて思い返すのはお化け屋敷の件だったり心霊スポットのロケの件だったり。一瞬を切り取った脳内アルバムに新たに先刻起きたことが〝NEW!〟とポップなフォントで加わったところで、早くもシャツを身に纏いだす様子に双眸をぱちりと瞬いて我に返る。漸く周りの音も鼓膜に届きだし、ねねぽんの『駆逐してやるー!』とビーチボールを投げ出して直にくすぐりの反撃をしだした声と、『きゃー!』と犠牲になった阿鼻叫喚の声が聞こえる中、無意識にじっと見つめていたことの自覚なくきょとんとした表情で疑問を投げては、〝まだ十分に砂、取れてなさそうだけど…〟と口の中で呟いて )
…──あれ、もう着ちゃうんですか?


  • No.2274 by 逆巻 傑  2024-07-09 12:46:38 



( 騒がしい波打ち際とは対照的にビーチマットの上では声のない時間が続く中、砂の入った衣服を元に戻す段になってふいに少女から声が掛かり。実行中の行動を制止するかのようなその発言の真意はいくら推し量ったとて憶測の域を出ないけれど、またもや休憩時の彼女に共感しては、沈黙を守ったまますいと視線を持ち上げて二の腕を焦がした双眸と眼差しを交わす。一呼吸ぶん置いて告げた返答は誤りでこそないものの、あえてそれを口に出した理由の大半は単なる出来心で )
…だって、水瀬さんが見るから。


  • No.2275 by 永瀬ひな季  2024-07-09 13:22:02 



…うっ、
( 持ち上げられて合わさった視線は、けして非難するような眼差しではなかったけれど、間を置いて告げられた返答は自身の言動を指摘するもので、図星ゆえに瞳を微かに丸くさせると。ふい、と視線を逸らしてそのまま砂浜へと視線を落としては、「えっとそれは、あの…」ごにょごにょと気恥ずかしさと気まずさに口籠もりながら星の図を人差し指で描いて。彼もまた、指摘された時はこんな居心地の悪さだったのだろうか。己の身に返ってきた感覚に苛まれつつ、傍をのんきに通り過ぎていくヤドカリの後ろ姿を少し恨めしげに、眉尻を垂らしながら唇を波線状に引き結んで見つめ )


  • No.2276 by 逆巻 傑  2024-07-09 19:13:22 



…──うそ。いいよ、べつに見ても。
( それが彼女にとって図星であったことは、短く上がった呻き声からも砂の海に描かれた星形からも察せられ。何か釈明を紡ごうと動かされる唇もやがては結ばれ、数秒振りの言葉のない時間が訪れると、今度の沈黙を破ったのは己のかすかに吹き出す音で。笑みの形を作ったのはほんの一瞬なれど、両眼を伏せてラフに和らげた声色で非難するつもりはないと示せば、見ていいと言いつつもう見せる気もなくボタンを留める作業を再開し。首の後ろでネックレスの金具も留め、最後にわさわさと髪を揺らしたなら、少し前の状態を復元しようとするかのように居直って駆け回る少女達の様子を窺った後、正直者のしるしへ三本線を描き足すことで図星を流れ星に変えながら )
…撮影の時から思ってたけど、まじで仲良いすよね、水瀬さんのグループ。


  • No.2277 by 永瀬ひな季  2024-07-09 21:20:00 



えっ、見ていいんで──…って見せる気ゼロだし…!
( ふ、と微かに空気を揺らす音が聞こえてはつい砂浜からぱっと顔を上げると、思わぬ許可に期待半分だったものの既に薄手の布地の下。ちょっと残念に思うけれどそんな自分に少し羞恥心を抱いては、じわ、と頬を薄く染めながら双眸をぎゅむと瞑って汗マークを散らしながらつっこんで。なんだか揶揄われている気がしつつも、体勢を立て直した彼の隣、ビーチマットの空いた空間へと砂を払ってから腰を下ろしては、流れ星となったらくがきの周りにメンバーの数だけ星を煌めかせつつ返答をすると、にぱと八重歯覗かせ。更にその下へ徐に相合傘を描いては〝すぐる〟〝ひなき〟とお互いの名前を堂々書き連ねて )
うーん…、そうなのかも?比べたことないからわかんないですけど、毎日楽しいです!…でも、傑さんと出逢ってからはもっと楽しい。


  • No.2278 by 逆巻 傑  2024-07-09 22:55:28 



…まぁ、俺もアイドルには明るくないし、他のグループのことは知らないけど──
( ファンからすればメンバー同士の関係が良いに越したことはないだろう。いちヘアメイクの自分でさえ相手の屈託のない笑みに胸があたたかくなるのだから、彼女らを見つめ続ける人々では嬉しさもひとしおのはず。寄せ集まって一層眩しそうな五つ星に、そういえば今日は七夕だったかと空を見上げるついでにアイドル達に異変がないかを確認すると、自身の目の前のスペースにそっとてるてる坊主を吊るしてみて。その間、隣の少女もまた何か描いているらしい気配に顔を横に向けては、視界に飛び込む相合傘。すかさず「何描いてんすか」と反応して〝すぐる〟の文字の上へ波線を走らせて砂を散らした折、浅黒い肌の海の家の主人が「ずっと砂浜にいるんじゃお暑いでしょう」とビーチパラソルを持って来たかと思えば、親切にも二人の間に開いて立てていって )


  • No.2279 by 永瀬ひな季  2024-07-10 00:29:40 



ああっ!折角描いたのに~っ…。
( てっぺんに大きなハートマークが付いた相合傘を描いて満足げに頬を緩めていたものの、あっさり、それも素早く彼の名前部分が消されてしまえば衝撃マークを浮かべながら悲嘆の声を上げ。声掛けと共に、ぱっと開かれた紅白のビーチパラソル。ぱちりと双眸を瞬かせて出来た日陰を見上げては、あっという間に立ててくれた海の家の主人に「えっ、いいんですか!助かります、ありがとうございますっ」と人懐っこい笑みを浮かべながらお礼を告げると、海の家へと戻る主人へにこやかに手をひらひらと振って見送り。隣に座る彼へ再び向き直っては、膝を抱くように体育座りしながら小首を傾げつつ、によ、と悪戯げに緩んだ笑みを浮かべ )
…ふふふ。相合傘、ですね?


  • No.2280 by 逆巻 傑  2024-07-10 12:59:02 



見つけ次第消します。相合傘警察なんで。
( 落書きのひとつやふたつ、そう躍起になることもないのだけれど、見つけてしまったからには放置するわけにもいくまい。肩を落とす相手に慈悲なく宣言しては、念のため上部のハートマークも埋め立てるように砂を被せておく。しかし海の家の主人の厚意で作られた状況にはさすがに為す術なく、全く同じことを考えたらしい少女がどこかしたり顔で此方に視線を寄越すのに、「…でかすぎでしょ、傘」と醍醐味である接近の叶わないサイズを引き合いに出し、別物であるとささやかな抵抗を試みて。傘、もといパラソルによって直射日光を浴びずに済むようになったのは大変有り難いことだが、数字やら絵やらを刻んだ場所は日陰になって可読性が落ちたため線を描くのは止め、ビーチボールのスコアをつけていた時からの相棒である木の棒でつつくように砂浜を掘ってみる。するとスイカを冷やしていた水でも捨てたのか、少し湿った砂が乾いた砂の下から現れ、軽く握ってみると手のひらの上で固まることを発見し。最初は手慰み程度にスコアブック跡地に砂を寄せ集めていただけだったけれど、やがてそれらは整形され、徐々に段が増え、最後にはスイカとほぼ同等の大きさの3段ケーキへと変身する。それでも飽き足らず、絞り袋で絞ったクリームの再現や、土台表面の波模様にまでこだわりだせば、何か華となる飾りが欲しいなともはや職人のような目つきで作品を眺めて。とはいえ少女を一人置いて行くのも憚られ、作業が中断となっていた紅白の下。近付いてくる足音に顔を上げた先には青色担当アイドルの姿があり、彼女は砂のケーキに「わ、」とだけ声を洩らすと、仲間の方に向き直って「喉乾いちゃった」と笑みを浮かべて自分の荷物へ手を伸ばし。「…すみません、少しの間ここ頼んでもいいすか?ちょっと貝殻探ししたくて」ここぞとばかりに腰を上げ、荷物番の交代を申し入れては、水筒に口をつけていた〝さや姉〟は快諾し、少し考えた後に「わたしはしばらく休憩するから、ひなも行ってきたら?」ともう一人に同行を促す。もし提案を受けた彼女がそれに肯いたとしたら、共に波打ち際の宝探しへと赴こうか )


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