匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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(/ お世話になっております。遅くなりましたがご予定について把握致しました、ご連絡ありがとうございます。此方のことはお気になさらず楽しまれてくださいね*
本編もそろそろ〆で認識一致しておりますが、背後の体の不調と疲労のためおそらく本日中のお返事は難しく…。回復次第すぐにお持ちしますので、申し訳ありませんが今しばらくお待ちください…!※蹴り推奨 )
…う、わ、なに──
( 光に煌めく園内を歩調緩やかに縫う最中、唐突に後方から裾を引かれては踏み出しかけた足を戻して背面を振り返り。その先に今まで向けられたことのない強い瞳が映り、俯いた彼女の心中の叫びを聞いてやっと、特段の意味も意図もなかった自らの言葉が相手を傷付けたこと、そして好奇心旺盛な子犬に懐かれた程度の認識でまともに取り合っていなかった好意が存外その限りではないことを知って。最初は純粋な驚き、それから理解と混乱が同時に押し寄せ、周りのことなど考える余裕もなく振り向いた姿勢のまま暫し時が止まったかの如く固まる。果てには幾許かの猶予を得ようと視線も論点も外した「…水瀬さんこそ平気なんすか、明日のスケジュール」の言動は、少女の激情を更に煽るだろうか。しかし情と理性との間で揺れ、最終的に〝話を聞いてみないことには此方の態度も決められない〟という保留の結論に落ち着くと、ひとまずはぶつけられた想いに寄り添うことにして )
…平気なら、聞かせてください。分かるまで。
っ…わた、…へ?聞いてくれるんですか?平気、すごく平気です!
( 『なになに』『痴話喧嘩?』なんてひそひそ声が園内BGMに紛れて耳に届けば、やってしまった感が否めなくて、でもこの手は離せずに顔を見れないまま二人で沈黙してしまうけれど、先に沈黙を破ったのは彼の方で。しかし口を開いたその内容に、話を逸らされたと思い込めば〝わたしのことは今はよくて〟と訴えようとして、続いた言葉にきょとんとした表情を浮かべると言葉半端に徐々に顔を上げていき。ぜひ!とこくこく首を縦に振れば漸く裾から手を離すと、「あれはそう、最初にメイクしてもらった時のことでした…」重ねてきた分厚い日記の中腹から、1ページ目まで一気に遡るように語り出そうかとしたのは、一番最初に胸のときめきを覚えた瞬間。特に止められもしなければ「仕事に真摯な姿がかっこよくて大好き」「逆巻さんに可愛いって言われるのが一番嬉しい」「世界で一番可愛い女の子になれる」「酔ったお偉いさんからとか夏祭りに助けてくれた姿もかっこよかった」「心霊ロケで助けに来てくれたのも嬉しかったしかっこよかった」だとか、ページを一枚一枚捲っていくように語り始めるだろうか。いろいろ伝えようと意気込んでいた表情は次第に解れ、やがてはふわふわにこにこと和らいで緩む頬を両手で包み、一緒にいるとどれだけ幸せか表情として現れているようで。一頻り語り終える頃にはとっぷりと空が暗くなっていては、語りが長すぎたかと、かあぁと頬を赤らめつつはにかみながら顔を覗きこんで )
いただいたヘアピンとか、ぬいぐるみとか、プリとか。ぜーんぶ大切に持ってます。お仕事にひたむきな逆巻さんを間近で見てると、わたしも頑張ろうって気持ちになる。──…気が付いたらすごーく大好きになってました。かっこよくて、優しくて、たまに可愛いところのある逆巻さんが大好きです。……えへへ、はずかし。伝わりました?
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( / そろそろ〆かと伺いつつ、伸ばすような描写失礼しました…!次の次くらいがこちらの〆の目安かと思います。
お体の方は大丈夫でしょうか?暑くなったり寒くなったり、寒暖差の激しい日が続いておりますのでご自愛くださいませ。もしも引き続き体調が優れないようでしたら、どうかご無理なさらず…!のんびりお待ちしておりますし、ゆっくりお休みになってくださいね。蹴り推奨のところ失礼致しました…! 特に何もなければ蹴り可です◎ )
──……ん。
( 光の差し込む双眸に、それ以上を期待されては困ると「聞くだけね」と先に念押しした語りが回想から始まるとは予想だにせず、しかし此方から頼んだ手前遮ることも憚られて、神妙に話へと耳を傾ける。澄んだ声音が紡ぐ彼女の心が動いた瞬間と思いの丈は、積み重なるにつれて真摯に受け止めようと生真面目そのものだった表情に変化をもたらし、目線が逸れたり僅かに頬や口元が強張ったりと落ち着かなげな挙動が時折窺えるだろうか。最後に顔を覗き込まれると、緩く握った拳を唇に当て添え、斜め下を向く瞳に睫毛をかぶせて平生より静かで低い一音を発する。日陰の道を歩んできたために注目されることに不慣れな上、自分でさえ意識していない点まで肯定されてしまって、昼間であればチーク程度に朱を刷いた頬が捉えられたかもしれないが、夜の暗さと眩しい電灯の中では露呈することはなく、解釈は相手に委ねられ。「すげぇ見て…──っていうか、すげぇ覚えてるすね」目だけを上げて先程とは打って変わって幸福感たっぷりな少女へと焦点を合わせては、どうしたものかと更に空を見上げる。たそがれること数秒、元の位置まで顎を引いて再び保留を選んだ提案が拒否されなかったなら、続けて「一人で帰れる?」と尋ねるはずで )
…水瀬さんの気持ちは、よく分かりました。分かったんで……、今日はもう帰りましょうか。
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(/ 急いで終わらせなければならない理由もありませんし、別の展開が発生してもそれはそれでおいしいので、謝られるようなことは何も…!いつも丁寧なご連絡ありがとうございます、承知致しました◎
むしろ蹴り推奨だったにも関わらず温かなお心遣い痛み入ります…!体調は快方に向かっておりますので、ご心配には及びません。背後様もどうぞお身体に気をつけてお過ごしくださいね。※蹴り可 )
( しこたまの好意をぶつけられた彼は多少なりこちらの想いに揺らいだかと思われたけれど、覗き込んだ先の視線が合うことはなくて、日の暮れた空に灯る電灯の中では薄く色付いた頬には気が付かず。視線が合ったかと思えば、漸く発言が許された彼が告げた感想も相俟って〝語りすぎた?引いた?〟とたらり一筋冷や汗を垂らしつつ大人しく発言を待つと。気持ちはわかったとの返答に「本当に聞くだけ…!」と小さく衝撃マークを浮かべながら双眸を不等号の形に瞑っていれば、帰宅を促されると首を左右にぷるぷると振って。「あの、もうひとつだけ、聞いてもらいたい気持ちがあって」観覧車内でしたようにもじもじと人差し指同士を合わせながら要求して数秒。この勢いのまま言わずしていつ言うというのか、指先へと逃していた視線を覚悟を決めたように彼の瞳に合わせては、夜とカラフルな照明に包まれた空間でもわかるほどに燃え立つような色を頬に浮かべ。心臓がばくばくする。普段柔らかく透明感のある声音は緊張で固まらせつつ、いつからか意識しだした告白のその先の言葉を初めて口にしては、握手を求めるように片手を伸ばして )
わたし本気で、大好きです。だから、逆巻さん…わたしと付き合ってください!
さっき分かったら帰すって言っ──…てないか、別に…。
( まだ帰らないとかぶりを振る少女に、駄々でも捏ねているのかと裾を掴まれた際の言葉を引き合いに出すも、途中で意味の取り違えに気付くと語勢を萎ませ自己完結。そんなとぼけた自身の傍ら、何やら言い出しづらそうに尻込みしていた相手がやがて意を決して上げた双眸には、強いようにも弱いようにも見える不安定な光が揺らめいていて。今し方語り聞かされた恋物語でさえ消化し切れていない中、唐突に告げられた交際の申し入れは、しかし彼女にとっては唐突ではないのだろう。真っ赤に色づいた頬と真剣な面持ちに〝アイドルが関係の進展しない相手と軽く恋愛気分を楽しみたいだけ〟という当初の推察は容易く打ち砕かれ、差し出された片手を前に暫し立ち尽くす。とはいえ意表を突かれたものの返答が変わるわけでもなく、立場を考えれば好きだ嫌いだという個人的感情を経由せずに不受の旨を率直に伝えて )
…いや、高校生だし、アイドルだし…付き合えないすよ、さすがに。
ええっ!…そ、そんなあ…。……──
( まあ当然なのだけれど高校生とアイドルを理由に断られてしまえば、ピシャーン!と雷に打たれたような衝撃を受け、行き場のない手のひらをすごすごと引っ込めると傷心を慰めるように両手を胸に添えて。しおしおと一時落胆に顔を俯かせ、人生で初めての告白が敗れてしまってうるりと視界が滲んで──、あれ、その二つが理由? 肝心の彼の気持ちはどうなのだろうか。はた、と気が付けばなんだか視界はクリアになっていき。現役高校生であることはすぐにどうにかはならないけれど時間が解決してくれる。アイドルが恋愛なんて御法度とはよく言われたものだけれど、今日日結婚を公表するアイドルだっているし、自分にはどちらかを諦めるなんてできない。そもそも、嫌いだなんてはっきり言われてないのだから諦めるには早すぎる。俯いたままで一瞬泣いているかのようにも見えただろう姿は、ぱ、と顔を上げたなら瞳の光が消えることはなくむしろ燃ゆるばかりで。きりりと堂々たる宣言をしては一人で帰宅する意志を示すと、告白が失敗したにも関わらず晴れやかな笑みを向けながらにこにこと手を振りつつその場を後にしたなら、帰宅道中で行われるのは今日の反省会と今後についての一人会議、帰宅してからもメンバーや玲ちゃんへの報告や大会議が行われるはずで。彼も少しくらい、自分のことを考えているといいな、と思いながら眠りに就くだろうか )
っ…まだまだ、わたし、諦めるつもりないですから!あっ今日は現地解散で大丈夫です、作戦会議するので。それではお疲れ様でした…っじゃなくて、今日いちにちありがとうございました~っ!
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( / 詰め込んでしまいましたが、これで〆とさせていただぎすね。長らくのお化け屋敷デートイベ、ありがとうございました*
そしてイベントの間レスペにムラがありすみません…。間に2000レス記念を挟んでいたのもありますが、ひと月まるまる使っちゃいましたね…!存分に遊園地を楽しませていただきまして、大ボリュームでのお相手ありがとうございました。感想はのちほど…! )
──……は、
( ひたむきな想いの結晶と知った告白を断ってもあまり胸が痛まないのは、自身の気持ちに基づかない返事だからか、彼女の好意を撥ねつけることへの免疫がついてしまったからか、告白という行為を経験したことがないからか。それでも引っ込められる手の物悲しさやあからさまに元気をなくした姿は心に訴えるものがあり、掛ける言葉も見つけられないまま気遣わしげに様子を見守って。程なくして顔の上がる気配に少し緊張して唇を引き結んだ直後、表情の露わになったそこにあったのは、想像に反して意欲に満ちた気色。加えて尚も突き進む宣言を受けては、ぽかんと薄く口が開き、その隙間から隙間風のような音が洩れ。吹っ切れたのか妙にすっきりとした笑みで切り替え早く去ってしまう相手に、物理的にも精神的にも取り残された己は依然狐につままれた顔で、応答する余裕もなく。小さくなった背にやっと「…怖いものなしか…」と呟いた折、例のマスコットキャラクターの着ぐるみが視界を横切って行けば、二人で〝怖いものが平気になりますように〟と願ったことを思い出す。「そういう意味じゃない…」力なく零した声は楽しげな遊園地のメロディーに掻き消され、ひと足遅れて自身も帰途に就いたなら、今日一日で散々振り回された恋するクライアントのことは、暫く頭から離れないだろう )
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(/ こちらも〆させていただきました。お化け屋敷デートイベ、ありがとうございました~…!
わりとがっつり楽しんじゃったのでお化け屋敷デートというより遊園地デートの感覚ですが、ひな季ちゃんと色んなアトラクションを回れてとっても幸せな時間でした…。小舟から脱出する時に手貸してくれる頼もしさだったり、お化け屋敷で自立心が芽生える場面だったり、コーヒーカップで握り返した風に演出してみるいじらしさだったり、ミラーハウスでの例のやりとりだったり、観覧車のゴンドラを渡ってきてくれるところだったり…と今回も見どころ盛り沢山で、挙げればキリがありません。周りのひと誰か写真撮ってないの…()そしてこのタイミングで告白が来るとは思っておらず、驚きやら嬉しいやらでひとり大興奮しておりました…!今後の進めやすさも格段に変わったように思いますし、素晴らしい展開をありがとうございます*
そしてレスぺに関してですが、全然気になりませんでしたし、こちらこそお返事が比較的のんびりペースになってしまって申し訳ありませんでした…!2000レス記念の際もお伝えしましたが、単純な力量不足ですので何卒ご容赦ください…;; 適宜蹴りと割愛可です◎ )
( / こちらとしても本当に見どころ盛り沢山でした…!!若者ってすごい発言のくだりで、後ろのお客さんに笑われてるシーンにはつられて笑っちゃいましたし、絶叫系に乗って楽しそうな二人にほっこりしましたしトワハトくんについて説明する演技派逆巻さんの姿も店員になって見守りたい気持ちでいっぱいでした…。泣き姿に弱く甘やかしてくれる優しい姿にも、自分の発言で自分で首を絞めることになっちゃうのも、振り回されてる姿も全部眼福でした!ミラーハウスでは思わぬタイミングでひなちゃん呼びが出て、こちらも盛り上がっておりました。全スポットでの写真が欲しいですね、ほんとに*
小舟から大船へのくだりも拍手だったのですが、お願いごとの回収までお見事でした…繋げ上手すぎます…!
それから告白のタイミングにつきまして、少々不安だったのですがそう仰っていただけて安心しました…!ただ〝好き〟を伝えるだけだったひな季が更に踏み込めるようになったので、今後アピールが激化()すると思いますがよろしくお願いします…!
いえいえ、本当に毎日お付き合いいただいてありがとうございます。これからも無理のない範囲でお相手くださると幸いです*
上記蹴り可です◎
さて──次は以前お話しておりました、逆巻さん的には来てほしくなかったであろう、子どもの日による逆巻さん5歳児企画でよろしいでしょうか?(わくわく)こちらとしましてはいつでもウェルカムです…!もちろん先に他のご相談などでも構いませんので、ご都合のよろしい方で…! )
(/ 本当にすぐひなの絡みはカメラマン同行必須ですよね…何気にほとんどずっと手繋いでたのも尊いポイントです* 嬉しいお言葉の数々もありがとうございます…!背後様にも喜んでいただけたのがひしひしと伝わってきて、背後会話まで含めて永久保存回になりました◎
なんて楽しみすぎる予告…!逆巻も表面上はこれまで通りに振る舞いつつ、内心ではアピールを受ける度に今回イベでの出来事を思い出して、むず痒くなったりひな季ちゃんで頭いっぱいになったりすることかと思います。代わりにガードは多少堅くなるかもしれませんが…。こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します…!
また今回はたくさん話し合いにも応じてくださりありがとうございました。相変わらず拙い進行ではありますが、温かい目でお付き合いいただけますと幸いです…!
※上記蹴り可です※
はい、次は是非とも逆巻の5歳児化で…!背後のお遊び回だし二番煎じだしで緩めにできればと考えておりますが、一点だけ希望を挙げさせてください。25歳児に戻る際、ひな季ちゃんに膝枕をお願いしたく…!一緒に遊んだ最後にソファでアニメ映画か何かを鑑賞し、その最中に寄り掛かって眠ってしまったミニ巻をひな季ちゃんが膝に倒してくださる→いつの間にか元のサイズに、という流れを思い描いておりますが、いかがでしょうか…?特に問題ないようでしたら、早速次から始めさせていただきますね。 )
( / 確かにほとんどずっと手繋いでましたね…!これで付き合ってないんですから、遊園地スタッフからしたらカップルでしかないのもおもしろかったです() ガードが堅くなりそうなのも承知致しました!=意識してくれてる、とひな季はポジティブ解釈しそうなので大丈夫です◎
ゆるめ承知です◎
25歳児にも、によよとしたのですが展開やミニ巻さん表記に更にによによとしてしまいました…!膝枕させていただいていいんですか、むしろよろしくお願いします!といった心中です。ミニ巻さんの登場、全力で待機しております…*
始めるにあたってこちら蹴り可です◎ )
…ひな季ちゃん?( 無垢な黒髪の男児が、手紙を両手に持ってきょろきょろと人影を探し / 利発そうな顔つきには当然マスクもピアスもなく / やがてそれらしいお姉さんを見つけると『ひな季ちゃんに渡して』と言われた際の呼称をそのまま使って確認を取り / 問い掛けに肯定が返ったなら、ぽつりと一言呟いて封筒を差し出し )あずかってきた…。
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ひな季ちゃんへ
例のやつです。よろしくお願いします。
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はあいっ、…あれ?ぼく、どうしたの~…ってこれ、わたしに?( ふいに名を呼ばれて髪を靡かせつつ振り向いて / ぱ、と振り向いたけれど声の主は予想よりやや下で / 小さな訪問者に視線を下ろして膝を折りしゃがめば、優しくにっこり / 差し出された封筒にきょとんとしながらも、中身を開け開いてみると / ぱちくり、ぴこん! )えーっ…もしかして、傑さ、……すぐるくん、ですか…?( 普段は見上げるほどの頭身がこんなにも小さく…! / 口元を片手で押さえつつ衝撃マークを浮かべると、上から下まで短かな頭身を眺めては / 念のため恐る恐る確認を )
!…さかまきすぐる…。( 手紙を読む間じゅう相手の姿を両眼でじっと見つめ / 視線が戻り、教えていない名前が発せられると、一瞬目を丸くするもこくりと頷き / 一応は呟くように名乗るけれどそれだけで、やがて所在なさげに部屋のあちこちへ興味を移し始めて )
わあ~っ、かわいいっ…!( 辿々しい名乗り出に、既にめろめろ状態で / 周囲にハートマークを散らしながら蕩ける表情 )わたし──…お姉さんはね、ながせひなきっていいます。( ふにゃ、と柔らかな笑み / 中々ない機会なのでここぞとばかりにお姉さんアピ )ちょっとの間あなたのお世話を頼まれてるんだけど──…、ふふ、なにか気になるものでもあったかな?( 周囲に視線を散らす姿にくすっと笑えば / 目線を同じにしたまま小首を傾げ )
?…ひな季ちゃんのほうがかわいい。( 掛けられる言葉にきょとん顔 / 小首を傾げながら自分の中の事実を述べ )…あれみたいなの、おかあさんも持ってる。( 相手が話しだすと自然と眼差しは舞い戻って / 自己紹介にまたこくり / 優しそうなお姉さんに心なしかほっと表情解け、問い掛けに二秒ほど見つめ合った後 / 彼女の腕辺りの服をきゅっと掴んで指差す先には口紅が立てられていて )
え、えぇ~っ…ありがとうね…!( 蕩ける両頬を手のひらで包み / 5歳児相手でも胸がきゅん / きっと幼少期からモテてたに違いない…! )ん?ああ、お化粧品?( 指差された方向にある口紅に視線を留め )多分ね、他にも傑くんのおかあさんが持ってるのと同じようなの、わたしもいろいろ持ってると思うよ。ちょっと待ってね!( やっぱり興味あるんだなあ、なんて思いつつ小さな手が服から一度離れたなら立ち上がり / 口紅と、他にアイシャドウやチークなどが入った化粧ポーチを手に戻ると、膝くらいの高さのテーブルの上に広げて )おいで、──…ね、いろいろあるでしょっ。触ってもいいよ。
どういたしまして。( 分かりやすい喜びように思わず頬が綻び / お礼を言われた時のお決まりの返事もしっかりと )…きれい……。( 何やら動きだす背をまたじっと目で追っていれば / 呼び寄せられて素直に傍へ並び、テーブルに両手をついてコスメのパッケージに釘付け / 許可を得て興味津々に中を覗くと、一通り開いてみた後に相手を振り返って )たくさん…女の子はみんな持ってるの?
守りたいこの笑顔…っ。( はう / 幼い顔立ちが無垢に綻べば、あまりの尊さに芽生える使命感 )わかる、きらきらしててテンション上がるよね…!( 昔からそういうの好きなんだなあ / 微笑ましげに見守りながら同調しては / 内膝を床につけた割座になると小さく頷いて )そうだね、わたしくらいの歳の女の子はみんな持ってるかも…でも男の子でも持ってる子はいるよ。みんな可愛くなりたいし、綺麗になりたいからね。( テーブルの上に置いてあったスタンドから、ふわふわのチークブラシを手に取れば / 少年の鼻先をふわりと撫でて、ふふ )
ひな季ちゃんが守るの?…ぼくが男の子なのに…。( 不思議そうな顔で見上げ、そのままぽつ / 古風なステレオタイプ教育 / おばあちゃん子 )これっ、がいちばんすき。ひな季ちゃんはどれがすき?( 共感の返事に振り向いてぱっと表情明るく / 興奮気味にアイシャドウパレットの縁を人差し指で押さえ / 再び振り返って )──!…ん……。( 話に聞き入っていれば、ブラシで撫でられてびっくり! / 〝女の子のもの〟という認識が強いのか、下を向いてほんのりと頬を赤くして / それから「ぼくはいい…」と小さく首を横に振り )
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