紫のゆかり　/　〆　

こういう時にテレパシーが欲しくなる…、これで全部伝わったらいいのに。(　胸元の髪に額預け　/　念じるようにすりすり　) 嬉しそうな顔して…。すーちゃんみたいな子に可愛く大好きって言われたら、誰だってどきどきするよ。(　何処となく恨めしげに呟くと、目許を指の腹でさらりと撫で　/　そのまま瞳覗くように真っ直ぐ目合わせて　)

…、(　口元へと下りてきた指先をぱくりと咥え　/　無言の訴え　)

ほら、やっぱりならないんじゃん。(　白旗上げた彼女にふと笑み溢し　/　以前の発言が証明されて満足げに　) …豪勢だな。すーちゃんのはどれ？(　改めて覗いた中身に素直に目丸くし　/　彼女の想定を尋ねて　)

すーちゃん博士の回答がそのまま学会での見解になるから、責任重大だよ。(　意味もなくプレッシャーかけ　/　問いには密やかに浮かべた笑みで答えて　) ──うん、ずっとここに居て、…菫。(　心地良さからかうとうととし始め　/　寝言のような囁き声で告げると、ぎゅうと固く抱き直して　)


俺にはふさふさの毛がないから──…すーちゃん面白がってるでしょ。(　悪戯し始める指先に言葉のみの抵抗　/　目的の判明で警戒心が解かれると反応も幾らか鈍く　) すーちゃんが大好きだからね。真似したくなっちゃう、つい癖で。(　否定することなく受け入れ　/　早速言い回しも真似て　)