名無しさん 2023-03-14 22:16:00 |
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(/サラちゃんを泣かせたら走って行きますからね!!
私も、どちら共グイグイ行かせてもらいますね!
頑張って、虜にさせたいと思います!!
そんな、気にしないでください!気軽にやりましょ!
私もかなり、うろ覚えですので…。
エッッ、だと思います。あんなん狡いですやん!!?
ありがとうございます!!
了解です!!ジャミルくんオバブロ有名シーンの部分、アラジンみたいにサラちゃんだけ寮に残して手元に置いとく…みたいなの大丈夫ですかね…?
あと、こちらもそろそろジャミルくん、サラちゃんの場面転換を考えているのですが…急にオバブロ直前まで行くのどうですかね?)
【ジャミル・バイパー】
さぁ…どうやってだろうな?
その鈍い頭で精一杯考えてみろ
(本当に、どうして彼女は己が自分を煽るのが上手いのだろうか。必死に、これはダメだ。あんな事をしたらダメだ。と理性に訴えかけた自分の努力を返してほしいものだ。ソワソワしているのも、目線を必死にあわせないようにしているのも、愛らしくて仕方がない。そして、もっと揶揄いたい、知らない顔をさせてみたいと自分の加虐心を擽るのだから。
舞だけではなく、その人物像でも虜にさせてくる。舞を舞う時は、頭から爪先まで全て洗礼された動きと見た目がマッチして、舞い降りた天使のような美しさと愛らしさがある。この世の者とは思えないほどの美しい舞。天から舞い降りた、なんて言われても信じてしまう。
普段は、少しでも思わせ振りの素振りを見せれば直ぐに照れたり、息を荒くしたり、涙目になったり。色恋沙汰に慣れていない姿が目立つ。それでも、初心な部分と彼女の純粋な部分が露わになる。虜にならないほうがどうかしているだろう?と思うほどだ。きっと、彼女の舞を見た男は、一撃で彼女の虜だろう。舞だけではなく、礼儀、所作も洗礼されており、抜かりないのだから。彼女の頬に添えた手の親指で、頬を撫でる。女性特有の柔らかさ。力を入れてしまえば、直ぐに折れそうな手足や臓器が入っているか心配になる腰も、手に入れたい。自由を入れた暁には、彼女を優遇して旅にでも出てやろう。目を細め、くくっと笑いを押し殺 しては、正確に何をするなど言わず、危険さを仄めかして。)
…俺は忠告したのに煽った君が悪いんだから?
後悔しても遅いぞ?
【リゼ・ブラックギラール】
…だから、ファレナ様にもマレウスくんにも勝てないんですよ。
(魔力の高まりを感じ、腰にかけていたマジカルペンを構えた時に近くにディアソムニア寮の副寮長であるリリアが現れ安堵の息を気付かれないよう吐き。流石に大人数相手に一人はキツイと思っていたところだ。リリアが登場した事を勢いに、ジャックや監督生、ハーツラビュル寮の面々も来てくれた。
あれほど、気合いが入っていたのが全てあの計画の為だったとは思いたくない。自分は他人の行動など興味がない。誰が何をやらかそうが、それは自分には関係なく、やらかした人物の勝手だ。今回も、そうだと思って見守っていた。しかし、実際に見ると殴られた様な衝撃。彼には汚い手を使わず、正々堂々と勝ってほしかった。汚い王冠を頭に乗せ、汚い王座に座った所で、見窄らしさと罪だけが王の肩に乗る。どれだけ王自身が輝いていたとしても、消えてしまう。彼が忌々しく思う相手に勝てないわけだ。今の彼は、まさにその一歩手前。不屈の精神を持つ彼だからこそ、強大な敵に立ち向かって勝ってほしかった。そこに百獣の王、ライオンの姿は無い。今目の前にいるのは、その面を被った罪人。戦う気にもならず、ゆっくりとマジカルペンを下げ、諭すように下記を述べ)
この通り…計画失敗です、レオナ様。
大人しく投降を。…王冠と玉座は、今の貴方には相応しくありません。愚かな王に成り下がる前に、その座から退く事をオススメします
(/ わーい、セコムゲットだぜ!!←
かく言うわたしもリゼちゃんセコムになりますけど!
ありがとうございます!
わぁ、趣味が同じで嬉しいです!
エッッ!!ですよね、こう……色白さんをベッドとかに腕を拘束して縫い付けた状態でのやや強引なキスとかも好きだったりします。はい。自分に正直ですみません。でも、反省も後悔もありません。
ありがとうございます!
では、今回でジャミルくん側もオバブロ直前という事で飛ばさせて頂きますね。
そんな感じでよろしくお願いします!
ユニーク魔法魔法対策でずっと目を閉じて顔を逸らしてますが……。
何せユニーク魔法で操られて舞を踊らせられるのは自分の誇りが許さないので、はい。)
─────────
【サラ=クリスタリス】
彼が……今回の…。
それに、目を合わせて発動するユニーク魔法なんて……。
(彼から告白を受けて数ヶ月経ち、未だに返信を返せずに居ることに悩んでいたらいつの間にか学校はウィンターホリデーになってしまった。寮長命令でスカラビア生は全員残って強化合宿をしていた訳でだが、ここ最近の寮長は何か可笑しいと感じていた。まるで人が変わったように暴君になったり、普段のようにおおらかになったりと傍目から見てもそれは本当に顕著だった。
これは可笑しいと思って、ジャミルさんが連れて来た監督生を逃がす手引きをしたり、影ながら手助けをしてきたのだが…。
少し気分転換をしようとお気に入りの白いオフショルダーのロング丈のマーメイドドレスワンピースを来て歩いていれば、前方廊下を曲がった先で何やら事件でもあったのか、寮生とオクタヴィネルの3人と監督生さん達の姿。それと、何やら皆に責められている彼の姿があった。つい咄嗟に彼が背にしている側の道と言うのもあり、そのまま曲がり角付近で話を盗み聞きすると、彼のユニーク魔法、今回のスカラビアで起きていた事が彼の首謀だと明らかにされる。まさかと思うが、今思えば、寮長が可笑しくなるのはいつも決まって彼と共に行動した時。何故気付かなかったのか。
とにかく、まだ自分の姿を彼は視認していない筈、このまま息を潜めて行動を観察し、何か起きたら行動に移そうと曲がり角からそっと様子を伺って)
【レオナ・キングスカラー】
……………今、なんて言いやがった。
俺が…兄貴に………あの蜥蜴野郎に勝てないのは、俺のせいだってのか?
………………リゼ、よく………そんな事が言えるな。
俺がどんな環境に居たか、てめぇなら知ってるだろ。生まれが数年遅かっただけで永遠に1番になれない。その癖、少し早く生まれた兄貴は昼間にゴロゴロして歌を歌ってても王になれる。
退けたくても退けられねぇ、大きな岩。それを知ってよくそんな事をほざけたな!!
(計画が破綻した。よりにもよって最後の最後でしくじりやがった。こんな事があるかよと片手で頭を抑える。あれだけ詳細に、1つのミスも許されない計画が途中までは上手く行っていたのに、終わった。しかも最悪な形でだ。
勝ったと思った。今度こそは一番なのだと思った。それがこんなどんでん返しを食らうなどとどうして思える。
兄貴を、チェカを越えられない。時期王と称されるマレウスも越えられない。
彼女の言葉が突き刺さる。うるさい。耳障りだ。
彼女は自分の生い立ちを環境を知っている筈なのに、何故こちらに味方しない?何故、自分に向けて責める言葉を向けている?何故……何故…。そんな言葉が脳内を駆け回り繰り返される。自分に味方など1人も居ない。それなら……!!と一際黒く低く自分の声が聞こえ、ボタボタッとインクが溢れるように思考が黒く染まる。
リドル・ローズハートが自分に掛けた首輪が砕け散る。途端にいつも以上に溢れ出る魔力。
獅子の遠吠えを発し、その力に身を委ねる。
自分の衣装が、空が、変化する。湧いで出るように魔力が自分にあるのを感じる。この力を使おう、これなら、これなら!!と自身の後ろに現れた影と共に敵味方構わず攻撃を一方的に開始して)
(/こっちもリゼのセコム確保ですよ!!
こう、ナニとは言いませんが強引なエスコートとか好きですね!!
こう、恋愛感情とかに対してねちっこかったら良いです!
流れる汗とか、漏れる吐息良くないですか…?!
自分に正直に行きましょう。その場合確実ピー音待ったなしですが!
毎回すみません、ありがとうございます!!
舞にプライドを持つサラちゃん、ホント素敵すぎる…!
オバブロで理性バイバイして、強引かもしれませんが、お許しください…!!何せ、サラちゃん大好き芸人なので!!)
【ジャミル・バイパー】
能天気でお人好しで馬鹿なところが……
大ッッッ嫌いだったんだ!!!!
……俺が譲っているとも気付かずヘラヘラしやがって…!
(アズール率いるオクタヴィネルの奴等さえ来なければ、自分は自由を手に入れていた。1番を譲らず、自分の実力で1番を手に入れていた。それなのに、何故邪魔する?騙された本人は、未だに自分ではないだろうと信じてやまない。愚かで無能な王だ。今まで取ってきた1位は自分が譲ったものなのに、それに気付きもせず、それどころか調子が悪かったのかと慰める始末だ。なぜ、自分がこんなに我慢しなければならない?親の身分が低いから?主が偉すぎるから?お金がないから?誰も自分の気持ちに気付かずに、1番を譲れと諭してくるだけではないか。いつになったら、1番が取れる?あぁ、胸糞悪い。
子供に我慢を強いる大人なんて、どうにでもなってしまえばいい。賢いから譲らないといけないなんて、誰が決めたんだ。
自分が1番を…自由を手に入れるための計画だったのに。どうしてバレた?どうして邪魔が入った?どうして理解しない?今まで何もかもを我慢したのだから、少しくらい良いではないか。ボタボタとインクにも似た黒い液体が自分の心を支配する。誰も分かってくれないなら、分かるようにすれば良い。あぁ、何故こんな簡単なことが浮かばなかったのだろうか。
しかし、いや、まだ早急だ。味方ならいるではないか。自分が想いを寄せる女性。彼女は同情して、味方になってくれるはずだ。こんな馬鹿な男共とは違う。彼女なら、彼女なら必ず!
怒りと焦りが混じった表情で、この場にいない彼女を探し、声高らかに叫び。)
…そうだ。サラはどこだ?彼女なら俺に同意してくれるはずだ!サラ!居るんだろう?
君なら、俺に賛同してくれるよな…?!
【リゼ・ブラックギラール】
いっ……ホント、手のかかる王様だこと!
家臣に暴走を止めてもらうだなんて!
正気に戻ったら、寮生全員でビンタ1発かましてやるんだから!
(彼の叫びが、彼を変化させた。先程まで晴れていた空は、今にも泣き出しそうな黒になり、澄んでいた空気も黒く淀んだ。自分が…自分の言葉が彼を谷に落としてしまった。目の前の彼の姿もあり、驚いて呆けていると先程まで彼に従っていたラギーと1年のジャックに背を叩かれ正気に戻る。此方に向かって放たれた攻撃をギリギリで避けながら、マジカルペンを構え。
オーバーブロットによる魔力の上昇に、後ろの化身との攻撃も相まって普段よりも確実に強さがレベルアップしている。
彼の今の魔力では、己のユニーク魔法など塵同然だ。メリットに対してデメリットが高い。手負いのラギーが居るとは言え、使うべきではない。他の魔法士なら総判断するだろう。しかし、これ以上ラギーに傷が増えれば彼同様命が危ない。掛けながら、動き回るのは心体共に苦痛を強いる。彼にこれ以上の過ちを重ねさせるわけにはいかない。幸いこの場にはハーツラビュル寮の寮長と同じ学年のケイトがいる。攻撃を彼等に任せ、此方が注意を引きつつ魔法を維持すれば、僅かではあるが勝機はあるだろう。多少の無茶は第二王子の命と比べればどうってことはない。それに昔からやんちゃばかりしていた為、身体はそこらの雄よりは丈夫だ。
例え、彼の攻撃が直撃したとしても自分なら耐えられるはずだ。大きく息を吸ったあとに、ユニーク魔法の呪文を唱え、ラギーに掛ける。対象と離れすぎないように意識しながら、彼に近付き、注意を引きつけるように比較的簡単な魔法を彼に向かって放ち)
ほらほら、こちらですよぉーだ!
いつぞや話した…私の魔法と貴方の魔法、どちらが強いか勝負といきましょう!
(/ お互いにセコムゲットですね!!←
分かります、めっっちゃ分かります!!
それでもって、こう………相手役の首筋を流れてる汗を舌で掬うとか凄い好きです!!(大声)
ピー待ったナシですね。でもギリギリを攻めますよ!!ええ、正直に!!
いえいえ!
むしろとっても美味しいです!ありがとうございます!
と言っても、初めの頃は説得したいので目を合わせますけどすぐに閉じます。はい。)
───────
【サラ=クリスタリス】
っ!
……………今回は…味方できません。
止まってください、まだ…………今ならまだ間に合います。だから、正気に……──私の話を聞いてください!
(壁に隠れていたが、彼はどこか正気では無い。赤子が母親を呼ぶように、自分の姿を探す姿を見て後先考えずに壁から姿を見せると、無言で彼を通り過ぎカリムやオクタヴィネル、監督生に背を向けて両手を広げて庇うように立ちはだかる。これならこの人達に攻撃は行かない筈。
どうか、止まって。
それだけを考えて言葉を紡ぐ。
色んな国を見てきた。その中には従者の方が優れた王族や商人も見てきた。彼とカリムもそんな関係になれるはず。勝ちを譲らず、主人よりも優れた、主を諌める事が出来る。そんな主従関係に。臣下はその人達が仕える主の鏡。臣下が木偶の坊なら主もまたそうなのだから。破滅の道を共に歩き自滅する。だからこそ優秀な臣下がいる国は栄え、滅びない。
それを伝えれば、彼もまた救えるのではないかと願って彼の目を見つめて説得力しようとし)
【レオナ・キングスカラー】
よく言ったな。
後で後悔しても、俺は知らねぇぞ。
(力が溢れる。なんと言う万能感。今なら何でも出来る気がする、あの蜥蜴野郎にも勝てるのでないか。そんな高揚感に思わず笑みが浮かぶ。敵味方構わず、影も使って攻撃していれば彼女のユニーク魔法魔法だろう、主にラギーに仕掛けた攻撃が霧散する。大したものだと思うが、ユニーク魔法は魔力の消費が激しいもの。そんなに連発も出来なければ、維持も難しい。すぐに魔力切れやブロットが溜まる。どちらに勝機があるかなんて誰が見ても明らかだろう。
溢れ出る魔力を使ってユニーク魔法を強化し、砂嵐を起こす。これなら目の前の人物さえ視認出来ないだろう。そんな時に彼女の声が耳に入る。
【あぁ、彼女が欲しい】そんな欲望が膨れ上がる。屈服させたくなる。
なら、すればいい。そんな欲望を胸に抱き彼女がいるであろう方角に目を向ける。
グッと姿勢を低め、獅子の走りを見せて獲物を視認する。見つけた。これで。と笑みが止まらない。そのまま彼女の動きを止めるようにグッと抱き締める)
ハッ、口ほどにもねぇな?
こんなすぐに捕まったら勝負なんて無理だな?
………勝者には、褒美があるのが定番だよなァ?
(いくら彼女が体を鍛えていたとしても男女の違いはどうしても出てくる。女性から見れば高い背も自分から見ればまだ見下ろせるだけの差がある。鍛えているのに、細身でどこか華奢に見える口数の多い女。そんな彼女が腕の中に居る。
ククッと笑うと、彼女を見下ろし、そうだ。ととある案が思いつく。先程不快な言葉を吐いた口を塞いでしまおう。思いつけば後は行動に移すだけ。彼女の体をきつく抱き締めて動きを止めながら彼女の後頭部へ手を回してグイッと上に向かせるとそのまま唇を重ねる。周りは砂嵐で周りからもまさかこんな事をしているなんて分からないだろう。彼女の唇の柔らかさを感じる、これはいいモノだなと口角が上がる。舌で彼女の唇をなぞって無理やり口を開かせればそのまま舌を彼女の口内へと捩じ込んで)
(/ああ、もう共感しかないんですけど?!?!?!
あと、あの、髪とか長いとさらに、エッッじゃないです?!
髪をかき上げる姿とかエッッだと思うんです!!(机バン)
髪カーテンとか好きで!それで擽ったいって身をよじる姿好きなんですけど…
そんなそんな…!
あ、次あたりからカリム達も一緒に動かしますね…!
サラちゃん良い子過ぎて、泣いちゃいます…。
え、天使??マジ天使では???)
【ジャミル・バイパー】
…は?
何故、だ。何故だ、サラ。
君は…君なら分かってくれるはずだろう?!
……もう、こんな世界なんて知るか……!!
俺も、家族も、どうにでもなれ!!!
(カリムや監督生、グリム、オクタヴィネルの3人を守るように現れた彼女。あぁ、やはり自分の味方をしてくれるのだな。彼女だけは、と信じていた。2人で自由を…と思っていたのに、彼女の口から出たのは信じられないもので。味方できない?自分ではなく、カリムを選び、そちらに付くと?何を言っているのだ、彼女は。彼女を説得しようと口を開くが、彼女の瞳は熱がこもっていた。やめろ、やめてくれ。そんな目で自分を見ないでくれ。自分が間違っていると、そんな目で、その言葉で、自分を否定しないでくれ。君だけは────!言葉を紡ごうと開いた口を封じるように、もう一人の自分が己の口に手を当て笑う。『従わせろ』と囁いてくる。あぁ、そうか。そうだ。従わせてしまえば、彼女は自分を否定しない、自分の味方で居てくれる。それに、自分から自由を奪った奴と頑張って練って実行した計画を邪魔してくれた野郎共を追い出そう。自分の楽園に、邪魔者はいらない。臣下と綺麗な姫が居ればそれでいい。背後に居る自分が、よく言ったと己を褒める。地を這うような声で『瞳に映るはお前の主人。尋ねれば答えよ、命じれば頭を垂れよ。蛇のいざない!!』呪文を叫び、寮生を従わせれば、黒い液体が己を包み、姿や空模様まで変えた。寮生は全て掌に入ったが、1番大切な彼女は忌々しいカリムによって目を塞がれてしまった。しかし、あぁ、これはとても気分が良い。魔力が幾らでも湧き上がってくる。この気持ち良さを彼女にも味わって欲しい。だから早く…邪魔者に奪われた彼女を返さなければ。操っている寮生に指示を出しつつ、邪魔者を排除せんと攻撃魔法を勢い良く放ち)
【リゼ・ブラックギラール】
!!
は…やめ、…!
(先程まで異常もなく、何時も通り身軽に動いていた身体が鉛でも付けられたかの様に、重く動きにくなった。手足にも電流が流れたみたいに痺れ、思うように身体が動かない。走れはする。飛べもする。魔法も使えはする。なのに、なのに、何時も以上に魔力の減りが早く、身体が重くて苦しい。どうにかしなければ、と身体の異常とユニーク魔法の維持に意識が行き過ぎた。己に向かって迫った獅子に直前まで気付かず、逃げ遅れ捕まってしまった。何と言う屈辱。どちらが上か比べようと言いながら、比べる間もなく捕まり今にも危険な状況に陥るとは。百獣の王、ライオンは豹の天敵。それも相まってか、ガンガンと本能が危険だと知らせてくる。彼の腕の中から抜け出したいが、力が入らず、疲労も溜まっている今の自分では…いや、通常であっても抜け出すことは不可能だ。周りに助けを求めたいが、砂嵐で見えもしない。
そんなときに放たれた彼の言葉に耳を疑う。勝利の褒美?聞き間違いでなければそう言っていた。勝利の褒美など、何も無いだろうに。だが、抱き締める力が強くなり、後頭部に頭を回され、これからされる事を察した。やめてくれ、そう言いたいのに恐怖で言葉が掠れる。
言葉を吸い取られる様に口付けされ、小さく足をバタつかせる。屈辱な筈なのに、嫌だと拒絶したいはずなのに、何処かでトキメいて嬉しがっている自分が居て。何なのだ、この感情は。そんな事を考えていると舌を捩じ込まれる。受け入れてはダメだ、と脳の警告から、己の口に入って来た舌を噛み、涙目の瞳で彼を睨み付け)
──っ、ふ…ん…!
……っ、何が楽しいんです…?
(/ めっっちゃ分かります!!
かきあげるのも好きですが、何より髪カーテン大好きです!!
なんかこう………髪の毛で遮断されるからその人しか見えなくなるっていうのがとっても最高だと思ってます!!
ありがとうございます!
よろしくお願いしますね!
まさかの人から天使に格上げ!?いい子過ぎないかちょっと不安だったのが消し飛びました笑)
─────────
【サラ=クリスタリス】
違っ…………ぁ、空が………じゃ、ジャミルさ…。
───っ、いっ…っ。
(違う、そうでは無い。決して彼を責めるつもりも否定するつもりも無かった。ただ、やり方が違う。もっといい方法がある言いたかっただけなのに、自分の言葉がトリガーとなって彼をオーバーブロットさせてしまった。自分のした事で顔色が蒼白になる。オーバーブロットは魔法士にとって避けなければならない状況。だが、優れた魔法士でなければならない状態でもある。彼がいかに優れた魔法士で、いかに今まで実力を隠して出来ないフリをして来たのか今になってやっと理解する。そんなつもりは無かったとは言え、自分が彼をオーバーブロットさせてしまった。悪意なき善意も人によってはまた悪意でしかない。それをわかっていたのに。どう言葉をかけようかと悩んでいれば、目を塞がれる。そして聞こえる彼のユニーク魔法の呪文。そんな状態でユニーク魔法なんて使ったら…。そこまで考えた時に魔力に物を言わせた高威力の攻撃魔法がすぐ隣を通過して言ったのを感じる。だからだろう、その風圧でカリムの腕から彼の胸の中に飛ばされる。当たったものがまだ人で柔らかいものだったとは言え、ぶつかったものはオーバーブロットしている魔法士。ユニーク魔法も発現していない自分にはきっと耐性がそんなに無いのだろう。寒い。寒くて寒くて堪らない。体が重く魔力が上手く練れない。
体の力が抜けていく。これは不味い。この人から離れなければ、カリム達に怪我が無いかも心配だ。カリム達の居る場所へと視線を移すと、体が動く今のうちにと上手く力が入らない体を無理やり動かしてカリム達の元へと戻ろうとし)
【レオナ・キングスカラー】
っ……こういう時は大人しく受け入れておく方が良いもんだと思うがな。
楽しいぜ?普段強気なお前が、そんな表情してるからな。
抵抗できるだけの余力があるなら、奪えば良いだけだ。そうだろ?
(自分がこれから何をするのか瞬時に察したのだろう。何かを言いかけた彼女に気付くがあえて無視する。そのまま舌を捩じ込んだまでは良かったが、ピリッと舌に痛みが走り思わず彼女から口を離す。
舌を噛んだのか。すぐにそれを理解して大人しくしてれば気持ち良くなれると言うのにと無駄な抵抗とも言える彼女の所業を鼻で笑って上記を言う。彼女を抱き締めた時から顕著に現れたのは彼女の不調。オーバーブロットは負のエネルギーの塊だ。まだまだ謎も多いと聞くがもしかしたら一定時間、もしくは一定距離近くにいた場合、その者に何かしらの体調不良が出るのだろう。
なんて好都合なのか。他ならぬ彼女は自分のオーバーブロットのエネルギーで万全の体制を取れない。更には強気なのに普段は見れぬその表情だ。まだ抵抗できる余裕があるようだが、それも奪えば良いだけの事。余裕が無くなるまで口付けを送れば良い、触れたら触れるだけ弱ってくれる時間が短くなるかもしれない。そう考えればどこか熱を帯びて、爛々とした緑の双眸を彼女に向ければ、どこか楽しげに目を細めると、再度顔を固定して近づけ)
(/あぁぁぁぁ!!!!最高!!最高すぎます!!
カリムの導入…突撃が分かりやすくなるかなと思ってちょっとどころか、かなり強引に入れたので、不自然になってしまって申し訳ないです…。
良い子なのがサラちゃんの良いところですよ!、もちろん、サラちゃんは全部が良いですけどね!!)
【ジャミル・バイパー】
無能な王もペテン師も……お前らにもう用はない!宇宙の果てまで飛んでいけ!そして、二度と戻るな!
ドッカーーーン!!ナイスショーーート!!
(抵抗したカリム達は人数もあってか、まだ自分に手を出せずにいた。ようやくだ。そう思った時、彼女がカリム達の方に向かい手を伸ばしているのを見て、彼女の手首を力強く掴み舌打ち1つ。無能な王にしては良く抵抗した方だろう。だが、やはり、自分には勝てない。忌々しい男め。自分から自由を奪っておきながら、彼女まで奪おうとするのか。背後に立つ影を従え、怒りのまま彼らを吹き飛ばす。あぁ、爽快だ。誰も邪魔しない。何も譲らなくても良い。誰もが自分を褒め称え、誰も諭してこない。自分が求めていたのはこれだ。自由とは、なんと素晴らしい!素晴らしいはずなのに、先程カリムに手を伸ばした彼女がチラつく。この自分が選んだと言うのに、何故なのだ。また1つ、舌打ちをし、操っている寮生達に宴の準備を命じれば、面白いほどに素直に従う。己のユニーク魔法とは言え、恐ろしくとても素晴らしい。
さて、自画自賛はこれに位にしておいて、彼女の躾だ。数ヶ月前は、最後まで躾事ができなかったが、邪魔者も居ない…2人きりだ。人目を気にせず、彼女を独り占めできる。彼女の手を引きながら、談話室に入る。そこら辺のクッションで腰を休め、彼女を引き寄せ腕に閉じ込める。ギリギリ、と片手で力強く、でも折れないように力を調整して手首を掴み。抵抗はないものと考えても大丈夫だろう。彼女は身体の力が抜けて魔力の反応も薄い。何でも、し放題だ。空いている片手で、彼女の耳を触り、怒りを押し殺 すような声色で囁いて)
さて…悪い子には仕置きが必要だな、サラ。
俺以外の男の手を取ろうとするなんて…怒りで我を忘れそうだったぞ?
[砂漠の果て]
【カリム・アルアジーム】
…ジャミル。俺のせいで…
(せめて、彼女だけを守ろうと目を塞いだが、ジャミルに奪われてしまった。
しかし、自分の存在が、彼を苦しめていたなんて知らなかった。自分が、自分が、と自分を責めていると途中から合宿に参加したオクタヴィネルの双子と監督生に気持ち悪いと言われる。双子達が言うように、ジャミルもそんな事を言っていた。自分が取ってきた1番は、ジャミルが譲ってくれたものだった。これから、どうしたらいいのだろう。……ジャミルから…否、ジャミルと一緒に彼女も救わなくては。枯れた砂漠でどうするべきか考えつつ、意気込み)
…ジャミル、待ってろよ…!
【リゼ・ブラックギラール】
はっ…随分と、ご趣味が悪いようで…
(彼を睨んだまま反論する。感じたことのない感情に混乱している場合ではない。何か、何かしなければ。このまま、ずっと暴走している彼に好き放題されるのは自分も彼も危険だ。
彼の魔力が尽きる前に何とかしなければ、彼は…。最悪の事態が頭に過り、苦痛を滲ませる。どうにかして助けを…いや、攻撃魔法の狙いを定める為、自分と彼を覆っている砂嵐を一時的でもどうにかしなければ。
しかし、先程からの原因不明の体調不良と魔力の不調。魔力を練れるには練れるが、威力はお察しだろう。それに、ブロットも溜まりやすくなっている。それら全てを考慮して、自分が撃てるのは攻撃魔法か防衛魔法…どちらか1回限り。身体の方は力が入らず、動かせるが体術として使うのは頼りない。押し返すのが精一杯で、離れるのは確実に無理だ。
雄と雌の差と、魔法師としての歴然の差。
無慈悲に降り注ぐ事実。彼の言葉通り、身を委ねれば良かったかもしれない。だが、此方は不屈の精神に基づくサバナクロー寮の者。諦めるわけにはいかない。
近付いて来た彼の肩を精一杯の力で押し返し、今撃てる最大限の力で風を起こして一時的だが、砂嵐を吹き飛ばして)
…っ、…かぜ、よ…!
(/ わかってくれます!?!?
お仲間!!やったお仲間!!とりあえず、涙とか汗とか拭うの、エッッだと思ってます!とっても好き!!(挨拶)
いえいえ、むしろカリムを動かしてくれてありがとうございます!
本当にですか!?わーい!とっても嬉しい!
リゼちゃんもセラに劣らず可愛いですよ!!強い子大好きです!!)
【サラ=クリスタリス】
やっ……いや、離してっ………っ。
?………お仕置?……っ、離しっ……………やっ。
(体が上手く動かない。それが隙になったのだろう。それも彼にとっては大きな隙に。カリムの腕から抜けてすぐに彼らは遙か彼方まで飛ばされて行った。あの高さでは、いくら魔法があるからと言って無傷では済まない。追いかけようとするが、すぐに彼に手を引かれ、無理やり談話室へと移動させられる。寮生の姿を見ても誰も瞳に光が無く、連れて行かれる様を何も言わず、彼の言う通りに宴の支度をしている。
談話室へと着けば、彼の片腕で両手首が拘束される。数ヶ月前の告白されたあの日に状況は似ているが、大きな違いは目の前の彼がオーバーブロットしている事。
触れられている手首から、耳から魔力と体力が抜けていくような感覚に襲われ異様な寒気からカタカタと体が震える。
でも、今の彼に洗脳されて言いなりに──舞を披露しろと言われて披露するのはどうしても嫌だった。今の彼に自分の舞を見る資格は無い。ユニーク魔法の対策として目を閉じて彼の顔から顔を逸らすこと位にしか今の自分に出来る対策は無い。目を閉じて顔を逸らしているからか、視覚が無くなった事で他の五感が視覚の部分を補おうといつもよりも音や感触を拾う。
彼が耳に触れているのもあるだろう、チャリと自分の耳に付いているピアスの金属音がいつもよりもよく聞こえる。だから、当然、彼の言った言葉も耳が拾う。お仕置き──そう聞いて思いつくのは数ヶ月前のあの出来事。あの日はたまたま自分が正気に戻ったから何とかなったが、今回は違う。せめてもの抵抗にと体に力を入れるが腕はピクリとも動かないし、今彼がどんな表情をしているのかも分からない。何をされるか分からない現状にか、それとも寒さからか、それともブロットの化身から感じるプレッシャーからか、冷や汗が止まらない。首筋を汗が伝うのを感じる。早くカリム達が戻って来てと願いながら、精一杯彼から顔を逸らして抵抗し)
【レオナ・キングスカラー】
なっ…………リゼ、貴様ッ!!
(女だからと油断したのがいけなかった。まさか自分を押しのけて砂嵐を一時的にとは言え吹き飛ばす程の魔法を放つとは。
自分が近づいてから……いや、触れてから彼女は明らかに体の不調が見て取れた。だからこそ、彼女の唇を奪えたのだろうと理解もしている。体力も魔力も尽きるのは時間の問題だと思っていたのに、押された弾みで彼女から離れさせられたたらを踏む。してやられた。先程、自分を絶望の底に叩き落とした女に。
グルル……と自分の喉から不機嫌な獅子の唸り声が出る。彼女に意識を取られ過ぎていたのだろう。ふと、背後に迫る気配に気付くのが遅れ、ブロットの化身に手痛いダメージが入るのがわかった。痛みは無い。ブロットの化身はもう1人の自分とも言えるが、痛覚の共有はしていないらしい。
忌々しい!と背にいるハーツラビュルの連中に目を向けた所で、限界を迎えたのかブロットの化身が溶けて消えようとしているのか、まるで怪我を負っているかのように、黒い液体をゴポゴポと零しているのが目に入る。インクが流れるのに比例して意識が遠のいて行く【あぁ、してやられた。】と理解し、消えゆく意識の中でポツリと誰に聞こえるかも分からない声で本音を呟き)
俺が……………王に……………っ。
(/分かる、凄く分かります!
もう本当にエッッ過ぎて、心臓持ちませんもん!!笑
舐める人がエッッ!だと、尚更エッッ!って言うね!
そう言って頂けて良かったです…!
いえいえ、ありがとうございます!
そんな、そんな…!リゼは我儘なだけですよ?!)
【ジャミル・バイパー】
目を開ければ良いのに、愛い女だ。
ククッ……余程、手酷くされたいらしい。
(どうして彼女は自分見ない?何故、アイツの味方をする?…それは、まだ思考があるからだ。洗脳するか、数ヶ月前のように蕩けさせるか。どちらかをやり遂げなければ、彼女は一生カリムの味方。それは、腸が煮えくり返る程の怒りと屈辱だ。自分を見ようとせず、目を閉じ顔を逸らす彼女。自分の負のエネルギーに当てられたのか、ガタガタと震え、肉食動物を目の前にした草食動物のようで、何とも言えない愛らしさがある。十分に愛いが、己を見ないのは気分が悪い。無理矢理、顔をこちらに向かせることは出来ても目を開けさせることはできない。だが、これもこれで良いかもしれない。視覚という五感の1つを自ら封じているのだ。
何処かで聞いたが、視覚からの情報を失うと他の五感に意識が行き感度が良くなるとか。これは好都合だ。自分を拒まないよう、彼女の耳に当てていた己の手を彼女の腰に置き、彼女の首筋に流れる汗を舐めとり、果実を齧る様に彼女の首筋に思い切り噛み付き。あぁ、なんて甘いのだろう。どうして、汗すらも魅力的に見えてしまうのだろうか。恋とは不思議なものだ。
自分が舐め、噛み付いた部分を腰に当てていた手で撫で、そして直ぐにまた腰に置き。直ぐに唇を重ねたい欲望を押し殺 し、焦らすように腕や喉、首筋、頬にキスをして)
お前は…汗すら甘いな。
お前の全てが俺を虜にして離さない。
[砂漠の果て]
【カリム・アルアジーム】
……川が戻れば、寮に戻れるんだな?
(枯れた川。それが戻れば、双子が泳いで寮に戻れると言う。皆、嘆いている中、落ち着いてきた思考が回りはじめる。自分のユニーク魔法なら、枯れた川くらいどうにかできる。ボソリ、と呟いたのを聞いたであろう監督生とグリムも気付いたのか期待するような眼差しでこちらを見る。なんの事か分かっていないオクタヴィネルの三人に自分のユニーク魔法について説明し、川なら戻せるかもしれないと訴え)
【リゼ・ブラックギラール】
……っ、全く…手の掛かる王様ですね
(魔力が底をつきそうだったが、何とか撃破まで保てたらしい。彼の背後に出てきたブロット化身が消えていく。彼とグレート・セブンの百獣の王を彷彿とさせるような大きな獅子。自分から少し離れた彼が呟いた言葉が耳に入り、顔を顰める。自分が気にせず物を言う質だと言え、流石に礼儀知らずの言葉だった。サバナクロー寮の誰よりも、王宮での彼を知っていたのに。彼の苦しみを見て、聞いていたはずなのに。何故、あんな事を言ってしまったのか。
罪悪感と自分に対する嫌悪感が、何とも言えない気持ち悪さを感じさせる。王になりたくても王になれない。可哀想の一言で済ませるには、重い石を乗せられた人。
疲れ果てたのか、今にも眠り地面に伏せそうな彼を限界の体で受け止め、地面に座り込む。地面で寝させれば良かったかも、と思ったが、彼があんな風に暴走したのは自分の言葉がきっかけだ。罪悪感で、地面で寝させるのは些か気が引ける。後で硬いだの、何だの文句を言われそうだが、これが精一杯だ。何とか彼の頭を膝に乗せ、膝枕をして。先程から感じていた身体の重み等は消えたが反動のようなモノがあるのか、少しばかり麻痺しているような変な感覚だ。傷がじんわりと痛み、魔力が枯渇し、疲労が溜まっているせいで今すぐにでも寝てしまいそうだ。そんな様子に気付いた学園長やサバナクロー寮の面々から直ぐに保健室へと言われるが、最後まで見届けたい。ここに残ると伝え、寝ている彼を揺さぶり、名前を呼ぶ)
レオナ様。……レオナ様ってば。
一人だけ寝るなんて、許しませんよ。
起きてください、レオナ様
(/ もう、こう……褐色肌、イケメンで声もよし、意地悪で髪が長いって2人揃ってエッッを詰め込んだ存在過ぎて、もはやエッッを通り越した何かです!!笑
こちらこそありがとうございます!
いえいえ、強気なのがまた可愛いんです!
レオナさんはそういう女性を屈服させるの好きそうでとても楽しいです!!)
─────────
【サラ=クリスタリス】
っ……んっ、…っ、やっ………っ。
ジャミルさん、お願いですから…正気にっ……ダメ…っ。
(何があっても目を開けないと決めてからと言うもの、どうにも他の五感が普段よりも感覚が鋭くなっているのを感じる。聴覚は音を、触覚はこそばゆくも、ゾクゾクとした感覚を抱き、目を開けたくなる衝動に駆られる。でも開けたら最後、洗脳されてしまう。今の彼に舞を披露するかもしれない可能性がある以上それは出来なかった。
彼の手が耳から腰へと移り、首筋に彼の吐息がかかったと思えば、ペロリと舐められた後噛み付かれる。その感覚がいやに体は拾ってしまう。
痛みは快楽へと変換され、その快楽は全身を回る毒になって自分の体を駆け巡る。
強い感覚と首筋を噛まれた痛みで体がビクリッと反応し、その感覚を逃がそうと知らぬ間に全身に力が入って体を捩る。
この前のが嘘のように刺激が強い気がする。この前のは手加減されていたのかと思うほどだった。
思わず、首を仰け反らせて反応をしてしまう。
たったあれだけの行動だったのに、既に息が上がり出てきた、このままでは駄目。本能がそれを察知して逃げるように体を捩らせるが全くの無意味だ。与えられる口付けの数々にピクリと体が震えて、吐息が漏れる。
寒気がするのに、体が熱い。相反する感覚に思考が蕩けてゆくのが分かる。
はっ……はっ…と息を切らし、彼から顔を逸らしたまま、ほんの少し目を開く。
オレンジ色の瞳はユラユラと揺れながらも、その感覚を感じ取り、トロリと蕩けて涙で潤んでおり)
【アズール・アーシェングロッド】
出来るんですか!?
この大きな川を!?…………そんなユニーク魔法、水道設備が整っていない国では英雄ものだ!
そんなの……そんなの…………商売になりすぎる!!!
(カリムからカリム自身のユニーク魔法魔法について説明されれば、なんと少量の魔力でこの大きな運河も水で満たされるらしい。
今ではだいぶ、水道やその他の設備が整い始めた国があるがそれでもまだまだその設備が整っていない国だって多くある。
水というのは生きていく上で必要不可欠。人間の体は不思議だとつくづく思うが、なんと人間は水を切らさなければ大体1週間は生きられると聞く。
そんな彼のユニーク魔法は水を欲している人達からしてみたら正に【恵みの雨】だ。
状況も忘れて、ついつい脳内でそろばんを弾く。彼のユニーク魔法を使った設備投資によるお金の儲けは凄まじいものだ。そんなユニーク魔法を彼は持っているのにその凄さをわかっていない。思わず大きな声で商売になると言ってしまい)
【レオナ・キングスカラー】
……あ?
………………俺は、一体。
この状況は……。
………この俺が、オーバーブロット?嘘だろ?
(地面へと倒れ込むようにフラリと体が傾く。その体がどこか柔らかで暖かい何かに受け止められた感覚を最後に、ブツリと電気が落ちた家電のように意識を少しの間だけ手放す。
酷く、懐かしくそれでいて忌々しいとしか言えない、過去から現在まで自分の抱えていた闇を打ち明けるように、夢を見る。
自分に勝手に乗せられた大きな岩。邪魔で邪魔で仕方ないのに退けられない。
何かと理由と難癖を付けて兄と比較される日々。これで自分が第一王子だったらこう言われるだろうと、その言葉を変換してみると、いかにもあいつらが言いそうな言葉が出来上がる。
どれだけ魔法が上手くても、どれだけ勉強をしても、どれだけ──努力しても、決して王にはなれない。生まれの順でこうも差が付くのかと反吐が出る。
そんな夢を見ていれば、聞き慣れた声が自分に話しかける。
誰だ?と気になってそれらの夢から背を向けて、光の方へと歩き出せば、意識が浮上する。
地面が抉れた様な酷い有様の競技場に、どこか疲れきった様子の連中。
やけに身体中が重い、何が起きたのかすぐに理解出来ず、体を起こしながら問いかけて)
(/もう本当に賛同しかないです!!
本当に高校生か疑うレベルですよね!!?
まぁ、1人だけ20歳ですけど…笑
我儘なリゼを褒めてくださるなんて…匿名さん、良い人すぎる…。サラちゃん含めて、どうしてそんなに良い人なんです????)
【ジャミル・バイパー】
…息を荒くして、説得力がないな?
気持ち良いだろう?なら、良いじゃないか。
身を委ねれば、な?
(徐々に荒くなっていく彼女の吐息に、優越感が溢れてくる。彼女をこうできるのは俺だけだ。俺だけが彼女を満足させられる、と。数ヶ月前、彼女に付けた赤い印は、彼女の色白の肌を彩る事なく、何時も通りの白い肌に戻っていた時は、もう一度付けたいと思っていたが、今日の日の為我慢していた。それが、今、誰にも邪魔されず、噛み付けているのだから、自由とは素晴らしい。しかし、そろそろ焦らすだけなのも飽きてきた。
彼女から溢れる吐息、先程まで冷たかった身体が火照り、自分が与える焦らしにピクピクと愛らしく反応する姿。舌を入れたら?足を撫でたら?これからやる事を考えると、楽しくて仕方がない。
完全に目を開けていないため、洗脳をかけることは難しいが、潤んだ瞳が己の心を離してくれない。
腰にやっていた手を頬に移し、親指で彼女の唇を撫でる。柔らかい。触れるだけのキスはした事があるが、舌を入れたことはない。彼女はどんな表情を浮かべるのだろう。彼女のその姿を考えただけで、ゾクゾクする。興奮しているのだろう。親指で無理矢理、彼女の口をこじ開けると、直ぐに親指を離し、彼女の唇に自分の唇を重ね、先程開けた口の中に舌を入れ、彼女の舌と絡ませ)
[砂漠の果て]
【カリム・アルアジーム】
川を作ればいいんだな?分かった!任せておけ…!
(流石はオクタヴィネルの寮長。水やりにしか使えないと言われた自分のユニーク魔法を褒めてくれるとは。そんな彼の期待に応えたい。
自分一人では、ジャミルを…友達を、そしてその友達に囚われた彼女を助け出すことはできない。彼らがいなければ、ずっと泣いてばかりで、途方に暮れていただろう。そんな彼らと共に、友を救うのだ。マジカルペンを持ち、呪文を唱え勢い良く雨を降らせる。己のユニーク魔法で、川に水が入り、枯れていた川が川として機能し始め)
【リゼ・ブラックギラール】
嘘じゃないですよ!おかげで、こちらはズタボロです。
………でも、ご無事で何より。
おかえりなさい、レオナ様
(彼の意識が覚め、体を起こしたのを見て安堵の息を吐く。ブロットの化身を倒したとは言え、本当に正直に戻り起きるのか。このままずっと気絶している状態になるのではないか、不安だった。正直な所、オーバーブロットしたときの記憶は消えていて欲しいが。アレは嫌ではなかったとは言え、屈辱だ。本調子ではなかったし、魔法も十分に使えない状態で捕まり、なすすべなく…彼にされるままだった。ちょっとトキメいたし、嬉しかったが。思い出すだけでも恥ずかしい。頬が薄っすらと赤くなるのが分かり、こほんと態とらしい咳で自分を誤魔化しては、彼に向き直って、目を細め無事で良かったと言葉にして。
しかし、安心から先程まで頑張って繋ぎ止めていた意識が途切れそうだ。目を閉じたら直ぐ眠れる自信がある。いや、でも、彼が折角正気に戻ったのだ。あんな事をして出場できるか分からないが、どうせなら彼のマジフトをしている姿を見たい。自分がここまで身を削ったのだし、少しくらいいいのではないか。だが、流石に誤魔化せないのか、デカイあくびを1つ溢しては目を擦りながら小さく下記を述べ)
ふぁ…あ…。ねむ…い、つかれた…。
…でも、マジフト…みたい、し…
(/ 分かります、分かりますとも!!
1人だけ年齢違いますけど笑
皆高校生らしからぬ、妖艶さがとっても素敵です!!
いえいえ、むしろ本体様の方が良い人過ぎますよ?
趣味が同じで、可愛いリゼちゃんを提供してくると言う良い人過ぎて……!!)
───────────
【サラ=クリスタリス】
え…………んっ、んぅ…!?
んんッ……っ、やめっ……っ。
(以前の時もこんな風に体が熱くなり、息が上がった。その時と同じようにきっと目も潤み、顔もきっと赤いのだろう。
頬を撫でられ、唇を触れられれば次に何をされるのかすぐにわかった。
駄目と言いかけたその言葉は彼の指に無理やり口を開かされた驚きで言葉にならずに止まり、口付けだけなのに何故口を開けるのかと言う疑問は無理や自分の口内へと侵入してきた彼の舌で納得が出来た。
以前の触れるだけの口付けが嘘のような吐息すら奪われそうな口付けと侵入してきた舌に驚き、ビクリと体が震えて、思わず目を見開く。
ついでその深すぎる口付けにギュッと目を閉じ、全身に余計な力が入る。何とか抵抗しようにも、顔は彼の手で固定されていて動かせない。舌を絡められると何故かビクリと体が震え、重なり合う口の隙間から自分の吐息が漏れる。こんな口付けは知らない。ゾクゾクとする。
キスと言えばその分類に入るのに、何か分からないでは済まされない程の気持ち良さを感じてしまう。
駄目、このままでは、堕ちる。
そう体が察知すると、抵抗の内にも入らないだろうが、絡められる彼の舌から逃げるように舌を引っ込めて)
【グリム】
おおっ、川に水が満ち始めたんだゾ!!
これで寮に帰れるんだな。
……そういえば、なんでジャミルはあのオレンジの女は俺たちみたいに飛ばさなかったんだ?
あいつだって俺たちに賛同してたのに。
(カリムのユニーク魔法により、枯れた川が嘘のように水で満たされていくのを見て思わず歓声をあげる。自分も偉大な大魔法士になる為に、こんな凄い魔法を使ってみたいと目を輝かせる。
今回は何故か空中から落下する事が多く、うんざりだな。と思っていた時にふと、飛ばされる直前にこちらに味方してくれたオレンジ色の女の人の姿を思い出す。
その人もジャミルには賛同出来ないとこちら側についたのに、自分をこんな所まで飛ばす直前に、ジャミルが彼女の腕を引いて引き止めたのを見た。何故なんだ?と人間の営みや感情に疎いせいでその理由が分からず)
【レオナ・キングスカラー】
…………この状況を見ても嘘だなんて言える程、俺は間抜けじゃない。
そうか、この俺が………ッ。
(今にも寝そうな彼女と言い、他の周りの人達も擦り傷や砂などでボロボロだ。自分も酷く体が重く、魔力がほぼ底をついているのか、ユニーク魔法も放てないほど弱体化している。未だに信じられないとは思うが、これだけの惨状を目の当たりにしてまで信じない程、自分は間抜けでは無い。
だとしたら、彼女にも他の奴らにも世話を掛けたことになるし1つ貸しにもなってしまう。
頭を片手で抱えながら彼女の膝枕から身体を起こすと学園長がやって来て、今回の事件の事、オーバーブロットのを事について言及される。
そのどちらにと言い訳なく、犯人であるとみとめ、マジフト出場の失格を言い渡されたところで、あの魔獣や今回の事件の被害者達が、仕返しの為にサバナクローも出場させろと言う。
なんて奴らだと笑ってしまうと、いつものように、だがどこか憑き物が落ちたようなそんなスッキリとした表情で受けて立つと答える。
そして、今にも眠そうな彼女に目を向ける。オーバーブロットしていた時の記憶は所々虫食いのように記憶がある部分と無い部分がある。
オーバーブロット時は理性が無くなり、感情のコントロールが出来ない。
彼女にも何かしていないだろうかと思うが、何より眠そうな彼女へ声をかけ)
おい、そんなに眠いなら保健室に行って寝てこい。
オーバーブロットしたやつの相手をしたんだ、無理は禁物だろう。
(/公式が天才すぎて、もう心臓持たないですよ…。
過去も重すぎて、皆に飴ちゃん配るおばちゃんになりたいですもん…!!笑
いやいや!そんなこと無いですよ?!
謙虚なとこも素敵です…!!!)
【ジャミル・バイパー】
(あぁ、何て、いい反応をしてくれるのだ。その表情が更に己を熱くさせるなんて考えないのだろうか。重なる吐息と、力が入っている彼女の身体。全て、己のもの。なんと言う優越感。もっと、見たことない表情をさせたい。もっと、もっと、だ。更に舌を絡めようとした所で、引っ込んだ舌。馬鹿な女だ。今、この場で一番強いのは自分だ。自分の機嫌を取らなければ、その命を取られると恐怖するはずだ。彼女の命は、自分の機嫌1つでどうにでもなる。
態とらしい糸を引かせながら、唇を離し目を細める。
力を入れず、彼女の首にそっと手を置き、苛ついた声色で下記を述べ。こう脅せば少しは言う事を聞くだろう。ユニーク魔法対策で、目を閉じており、洗脳できないのが痛手だ。洗脳したら、自分の言いなりに…思い通りに動くのに。舞を見たいときは舞を踊らせ、歌を聞きたいときは小鳥の鳴き声のように愛らしい声で歌を歌わせ、欲望を満たしたい時は自ら自分を求めるようにさせるのに。)
っ…は、逃げるなよ、サラ。
自分が置かれている状況くらい、分かるだろ?
その気になれば、こっちはお前くらい、どうにでも出来るだぞ?
【カリム・アルアジーム】
…サラの事が好きなんだ。
自分のモノにしたいほどにさ。
(脳裏に浮かんだのは、ジャミルの手に渡った彼女の姿。伸ばした手は空を掴み、吹き飛ばされてしまった。自分達に手を伸ばしていた彼女の腕を掴んでいたジャミルの顔は、嫉妬や苛立ちが含み怖かった。
暴走する前の言葉。流石に鈍い自分でも分かった。ジャミルは彼女の事を、異性として思っている。それをどう伝えたら分からないが、思ったことを口にして己の考えを伝え)
…早く、取り戻さないとな。
【リゼ・ブラックギラール】
…………お言葉に甘えて。
……良いの報告、待ってますよ
(彼の言葉に、かなり悩む。彼の言う通り、無理は禁物だ。自分は彼に捕まったのもあり、負のエネルギーに長らく触れた。体内に異常があったり、魔力に異変があるかもしれない。保健室で休むついでに、身体を診てもらうべきだ。しかし、彼らがマジカルシフト大会の出場権を失わずに戦うのだ。その姿を見てみたい。
だが、無理して試合を見ても、途中で眠り迷惑をかける気がする。多分、護衛として来ているだろう両親に…いや、主に母に、そんな情けない姿を見せたら、グダグダと何か言われるに決まっている。ホリデーには、教育のし直しだと長ったらしい授業を用意するに違いない。それなら、大人しく保健室で寝ていよう。上記を述べた後に、学園長に連れられ保健室へと向う。
保健室で一通り診てもらったあと、直ぐにベッドに身を沈め、目を瞑り意識を夢に預け)
…んー…よく寝た。……うん、何時も通りの軽さ。何だ、眠れば治るじゃない
(夢から覚め、目を開ける。ゆっくりと上半身だけを起こし、グッ、と背伸びを。窓を見ると辺りは暗くなり、大会も終わったようだ。
手を握ったり、開いたり、ベッドの上で長座体前屈をする。動作に問題もないし、重みは感じない。身体の異変は、治まったようだ。ずっと身体が重いままだったどうしようかと思っていたが、変な心配もする必要はなかった。ふと、ベッドから降り、窓から外の様子を見る。彼らは勝ったのだろうか、負けたのだろうか。ぼそり、と下記をつぶやき。)
さて…結果はどうなったのやら…。
(/ 分かります!!
もう、こう………ルーク先輩のように皆にボーテ100点!!と全肯定するbotになりたいです!!
えっ!?
いや、ちょっと何言ってるかわかんないすね←
謙虚なんて、そんなそんな!!
そして、唐突に案が浮かびました第2弾!!
それぞれオバブロが終わりましたら、嘆きの島全体で不可解な事件が発生するというオリジナル事件を入れるのはどうでしょうか?
元ネタがヴァニタスの手記と言う漫画、アニメに出てくる事件をと思っているのですが、本体様はヴァニタスの手記をご存知でしょうか?)
───────
【サラ=クリスタリス】
っは………っ。
…………やれるものなら、してみて下さい。
今の貴方に、私の舞を歌を、見せる資格はありません。
私の誇りを穢される位なら、見せないまま生を終えた方がマシですッ。
(彼の舌が口内から離れ、唇が離される。息が苦しい。まるで酸欠になったかのような感覚に陥っている。肩で息をしていれば彼の手が首をかかり、本能的に身を守ろうと腕に力が入るが意味は成さない。それでも、今の彼の言いなりになるのは──自分の努力の結晶である舞と歌は何があっても見せない。見せてやらない。例えこのまま彼の手の力が込められようとも。目を閉じながら彼を怒らせると理解しながらも言葉を放つ。
今の彼には耐え難いほどの言葉だとわかっている。彼がオーバーブロットしたきっかけが自分の言葉によるものなんだと言うこともきちんと理解している。
だが、それとこれは別。自分が自分であると誇れる為のものは誰にも渡さない。
甘く見ないで。これは、私だけのもの。
そんな意図を込めて今の彼を拒絶する。そうすればそれこそ、彼は理性が無い。何をするか分からない。それでもと顔を逸らして意思表示をし)
【ジェイド・リーチ】
まさかと思っていましたが。
本当にそうだとは………だとすれば、戻るのを急いだ方が良いかもしれませんね。
そうは思いませんか?アズール。
(カリムの言葉を聞けば、吹き飛ばされる時の彼の様子やオーバーブロットする直前の様子からしてまさか。とは思っていた。目立たな過ぎて逆に「浮いている」とはアズールと同様自分も何となく思っていた。だが、まさかそんな彼が弱味になるような存在をと思っていたが、カリムの言葉で確信に変わる。
それなら、尚更戻るのを早めた方が良いだろうと言葉を零すと、オーバーブロット経験者であるアズールへと視線を向け、その意図をアイコンタクトで伝え)
【レオナ・キングスカラー】
(試合は無事……とは言えないが、何とか終わった。サバナクローはエキシビションマッチとしての参加の為、自分達の相手は寮混合の─一応、オンボロ寮とはなっているが、そいつらとのマジフトの試合をした。傍目から見ても自分達の姿はボロボロだっただろう。えっ?となった観客も居たに違いない。
だが、試合は勝利で終えた。まぁ、その理由が、あの魔獣の放ったディスクがオンボロ寮の監督生に当たって、人数が足りなくなってと言うちょっとアレな理由だが…。
試合を終えて、自分達も休息を取った後ちょっとしたバタバタ騒ぎがあったが、それも何とか解決。そしてその時にラギーに指摘された「レオナさん。オーバーブロットしてる時ずっと、リゼさんの事を離さなかったんッスよ」という言葉。前から面白いと興味はあった。
だが、オーバーブロット中も離さなかったという事は恐らく、いや十中八九そうだろう。
自覚してしまえばなんとでもない。これから彼女を押して押して、自分のモノにすれば良いだけの話だ。
何はともあれ、試合は全て終わり閉園式も終わった。彼女を見回るか。と保健室にまで足を運ぶとノックも無しにガラッと保健室の扉を開ければ、そこにはそれなりに回復した様子の彼女の様子が目に入る。内心ホッとするが、それを表に出さず鼻で笑ってどこかバカにするように下記を話しかけ)
あ?
なんだ、思ったより平気そうじゃねぇか。
伊達に鍛えてねぇってか?
(/え、私もルーク先輩botになりますよ!!?
匿名さん、サラちゃん、愛らしすぎる!ボーテ!100点!!
いつも素晴らしい案をありがとうございます!
もう、是非お願いします!!!
てか、やっぱり思考回路天才すぎません???
思考回路、分けてくださいませんか??
ヴァニタスの手記は、タイトルと1話だけ知っている状態であまり詳しくないです…!)
【ジャミル・バイパー】
……やっぱり、お前はカリムが……!
っ、あぁ…そうか。そうか…!
…でも、アイツは助けにこない。残念だったなぁ?
(彼女の言葉が脳内に響く。どうして、見せる資格がないと言うのだ。何故、穢されると思うのだ。自分はこんなにも彼女を想い愛していると言うのに…。───ああ、これも全部、全部、アイツが居たからだ。彼女の心は、己のものにならない。それが、どれだけ苦痛なものか。自分から何もかもを奪っていく男。彼女は自分ではなく、あの愚かな男に心を寄せているに違いない。だが、その恋心は叶わず終わる。あの愚かで無能な王は、自分が遠くへと飛ばした。漫画の主人公ように、彼女を助けには来ない。可哀想な女。想いを寄せる無能な王に、仕えていた従者にいとも容易く唇を奪われ、今は命すら危ない。
首から手を離し、魔法で、彼女の両手に手錠を、そして首にチョーカーを付け、口角を上げる。これで自分からは逃げられない。何処に行こうが、自分の魔力が籠ったソレが、彼女の居場所を知らせる。鳥籠の中に閉じ込められた鳥だ。目の保養になるな、なんて思っているとノックが響く。宴の準備が出来たようだ。魔法でドアを開け、食料や水を持ってきた寮生達を入れ、グラスを手にする。自分が王に、なったのだ。真に実力がある自分が!ようやくだ。ようやく、この時が来た。底から湧き上がってくる魔力が気持ち良い。魔力も彼女も王座も、手に入れたい物は全部手に入れた。宴だ!と叫び、高らかに笑い)
一生、俺の物だ!離すものか…。
アイツなんかにやるものか…!
……宴の準備が出来たようだな。
お前の舞を見れないのは残念だが…これが現実だ!お前の想う男は助けには来ないし、王になったのは俺だ!アハハハハッ!
【アズール・アーシェングロット】
…そうですね。
このままだと、ジャミルさんだけでなく、サラさんも危ない。
…己の欲望に忠実な状態ですから。…早くスカラビア寮に戻りましょう
(副寮長の言葉と目線に、頷きで返し眼鏡をクイッと上に上げる。オーバーブロットの時は自分の欲望に忠実になる。自分だって、グズでノロマなタコに戻りたくなくて、力を手に入れようと全てを吸い取ろうとした。
彼女を想っているのなら、どのような手を使っても自分のモノにしようとするはずだ。それに、負のエネルギーに触れ過ぎると、触れ過ぎた者にも悪影響が及ぶと聞いている。
速く戻らなければ、2人の命が危ない。川が凍る前に速く戻ろうと全員に伝えては、双子に元の姿に戻るよう指示して)
【リゼ・ブラックギラール】
…お陰様で、この通り元気です。
それで?レオナ様は何をしに来たんです?
まさか、わざわざ嫌味を言いに来る程、暇ではないでしょう?
(ガラッ、とノックの1つも無く開いた扉。随分と不躾だな、なんて思うが、この気配と声は彼しかいない。振り返り、声の主を見ると同時に嫌な表情を浮かべる。何をしに来たのだ、この男は。終わったのなら寮に戻って、早く寝れば良いのに。オーバーブロットしたのはお前の言葉のせいだと責めに来たのだろうか。
まぁ、確かに彼が気にしている事をズバズバとなんの躊躇いも無く口にしたし、デリカシーがなかったと自負している。それについては罪悪感だって覚えるほどだ。だが、オーバーブロット中の件と比べれば、お互い様だろう。
オーバーブロットに関しての事例が少ない為、実家の授業でも、負のエネルギーに囚われ感情のコントロールと魔力のコントロールを失う。そして、魔力が尽きれば命が終わるとだけしか聞いていない。
それだとしても、捕まえて唇を奪うなんて。
それを考えるとお互い様。責められるなんて、もってのほかだ。
ベッドに腰掛け、拗ねた様な少し怒っているような表情を浮かべ、上記を述べ)
(/ それなら、こちらは本体様とリゼちゃん専用のボーテ100点botになりますね!!
本体様、リゼちゃんも可愛くて、楽しいやり取り、語彙力の豊富さがボーテ100点!!
ありがとうございます!
いえいえ、天才だなんてそんなそんな…
やりたい事をただ、思いついてぶつけているだけでして…
そうなんですね!
では、簡単に事件の内容としまして
・ここ最近、嘆きの島で規則性が不明だがまるでオバブロしたかのように魔力を暴走させる魔法士や町の人が多発。
被害者は何とか一命を取り留めているが、暴走者の規則性などは不明で老若男女、魔力を暴走させている。
初めは魔法の使い過ぎによるオーバーブロットかとも思ったが、調査を進めていくと、暴走する直前のマジカルペン、及び魔法石にブロットは少なく、暴走している最中にブロットの化身が出ないことからオーバーブロットでは無い別の何かと認定。
だが、暴走した被害者の話を聞いたり、精神に関するユニーク魔法を用いて調べた結果暴走者が全員、同じ夢を見ていることが判明。
その夢は、黒い影に追いかけられ、その影から逃げているとパレードの中心に自身が置かれると言う夢。
だが、その夢を見たとしても起きた時には忘れており何か嫌な夢を見た程度にしか覚えておらず、調査を進めて見ても、何となく朧気に覚えている者と全く記憶に無く記憶の奥底に眠る者と分かれており、そこも現在調査中。
謎だらけの事件だが、暴走させている加害者の姿を見たものがおり、金髪赤目の16歳ほどの少女だと言う。
調査の目をかいくぐり暴走させられる程の能力の持ち主として国際指名手配中だが、神出鬼没で確保には至らず。
出来る対策として、
・誰かと共に行動を共にする事
・少女は神出鬼没だ。現れるのは突然だろうが、決して口付けを許してはならない。
の2点のみ。
少女に口付けられれば、まるでブロットをそのまま注がれたように被害者は苦しみ、のたうち回った後に魔力の暴走が開始され、その規模は本人の魔力以上の規模になり、大変危険である。
暴走が起こった場合、特殊な魔法にて鎮める事が可能だが、効果が発動するまで被害者に触れる必要がある為、危険が伴う。
と言う事件を取り入れたいなーと思っていまして、その暴走者にサラとリゼちゃんが狙われたら美味しいのでは?…となりまして、どうでしょうか?分かりにくかったらすみません…。)
────────
【サラ=クリスタリス】
なっ、え……何故、カリムさんが…?
─────っ。はっ、えっ?
(彼を怒らせる、傷つけるとわかって言葉を放った訳だが、何故か彼の口からカリムの名前が出てきて、話の繋がりが分からず困惑してカリムの名前を口にする。
彼は何か、思い違いをしていないか?
前後の話と彼の口ぶりからして自分がカリムに想いを寄せている。みたいな内容に聞こえるが、別に自分はカリムに好意を寄せていない。と言うより、どちらかと言うと天秤はジャミルに大きく傾いていると言っても良い。でなければ、数ヶ月の告白で顔を真っ赤にしていないし、この数ヶ月間悩んでなんか居ない。速攻で断っている。
ただ、好きという感情がいまいち分からず、そんな状態でイエスと答えるのは……と悩んでいてこうなったのだが、彼の思考はどうなっているのだろう?
心底不思議に思っていれば、自分の両手首と首に枷が嵌められ、その感覚に目を開けて視線を枷へと向ければ、やはりそこには手錠と首輪。
しかも、ブロットの負のエネルギーから作られているのか、ただこうしているだけでも体の力と魔力が抜けていく感覚がし、ぞわりと肌が粟立つ。
フラリとバランスを崩し、彼にもたれ掛かるように体が倒れ込む。
手に嵌められた癖がチャラと金属音をさせて自分の動きに合わせるように鎖が動く。
力が入らない、目眩がしてきた。彼にもたれかから無ければ体勢を保てず、大笑いしている彼の胸にもたれ掛かり、寒気に体を震わせ、息苦しいのか息を切らし肩で息をして)
【ジェイド・リーチ】
そうですね、急ぎましょう。
(アズールと意見が一致すれば、自分の考えは間違っていないと確信し、アズールの言葉の通りに人魚の姿へと変わり、川の水へと浸かる。自分はアズールを。フロイドはカリムと監督生を背に乗せて川を泳ぎ、スカラビア寮へと急ぐ。
砂漠の夜の水は冷たいが、自分達の出身が冷たい海だった事が功を奏した。そのまま泳ぎ続けていれば、かなり遠い距離を泳いだが、スカラビア寮が見えてきて、そのままスカラビア寮の近くまで泳ぐと人型へと変わる。急ぎましょうと声をかけて、カリムやアズール達と共にスカラビア寮へと足を踏み入れれば、宴をしている様子のジャミルの姿が目に入り、どうやら寮生に自分のいい所を言わせている様子。不自然に思われないように各々彼の事を口々に褒めて彼との距離を縮め)
【レオナ・キングスカラー】
俺がそんな器量の狭い男に見えるかよ。
俺は優しいんでな。見舞いに来てやったんだよ。
(回復したと思えば、相変わらずの減らず口。だが、そこが彼女らしくもあり、良いところでもあり、居心地がいいと思わせるのだから不思議なものだ。ベッドに腰掛けている彼女に近づきながら見舞いだ。と自分らしくないとわかっているためにどこか嘘っぽく聞こえるような事を言ったが、見舞いは本当だ。
彼女の言葉がトリガーになったとはいえ、力量も身体能力も上でオーバーブロットした自分と戦ったのだ、少しくらい心配になるというもの。
スタスタと保健室を歩いて彼女が腰掛けるベッドに自分も腰掛け、長い足を見せびらかすように足を組む。
チラリと横目で彼女を見れば、想いを自覚したからか、華奢でどこか可愛く見えるのだから、恋心と言うのは不思議なものだ。
ポスッと彼女の頭に手を置いて労うように頭を撫でる。
さて、どんな反応を見せるだろうかと横目で彼女の反応を伺いつつも、きっと自分だからと油断している彼女の項に牙を立てたいという仄暗い、支配欲に牙を疼かせながらも、目を細めて彼女を見つめ)
(/うっ…可愛さで胸が…!!!
いや、もっと自信持ってください!!
マジで天才すぎますよ?!?!
分かりやすいご説明ありがとうございます!!
是非やらせてください!!暴走したサラちゃん正直見てみたいです!!←)
【ジャミル・バイパー】
あぁ…!本当に気分が良い…!
サラ、何故か分かるか?…真の実力者が王になったんだからな!!
(己の胸に入って来た彼女を見て口角を上げ、グイッと更に引き寄せる。ようやく素直になったのか。自分のエネルギーによって、体を震わせ息を切らせている彼女の姿は、とても愛らしい。自分の力で、彼女を支配している。その事実が、更に己を興奮させる。自分の指示通りに動く寮生達が、己を褒め称える。『ジャミル様、万歳』と。それがまた、気分が良く己を優越感に浸らせる。もっとだ。もっと褒めろ。
力で女を手に入れた。力で王を追い出し、自分が玉座に座った。どろどろ、とまた心が黒い液体…否、インクのようなものに染まっていく。
これをもっと受け入れるべきだ。そしたら、もっともっと、手に入れられる。望むもの全て、自分の手に収まる。自分を味方しなかった馬鹿どもを従わせ、自分の意のままに動かせる。
あぁ、そうだ。これが本来の自分なのだ。
何事も譲って、譲って、自分を押し殺 すなんて、馬鹿なことをした。良い顔をするなんて疲れとストレスが溜まってしょうがない。
自分は意のままに、褒められるべき存在なのだ。どこぞの馬鹿の下に付く男ではない。
寮生達に褒めろと命じては、グラスに入った水を飲み干して、目を閉じ寮生達からの褒め言葉に聞き惚れて。しかし、この声を聞いたことがある。居なくなれと願った声だ。
目を開くと、目の前には飛ばしたはずの彼らがマジカルペンを構えており。彼女を腕にしまったまま、己も警戒態勢を取り)
なかなかの褒め言葉…!お前達は?!
時空の果まで飛ばしたはずだ…!短時間でどうやってここに…?!
【カリム・アルアジーム】
…ジャミル、俺から奪った寮長の座返してもらうぜ!
(オクタヴィネルの双子に泳いでもらって、ようやく寮にたどり着いた。空は変わらず黒く、空気も淀んでいる気がする。オクタヴィネルの
寮長と双子に付いていき、ジャミルの見た目を褒めてみる。己の声に反応したのか、気付いたジャミルは警戒態勢を取り怒りを顕にした。ここまで来た経緯を話し、ジャミルの胸に閉じ込められている彼女の様子を見て、ジャミルを睨む。体調が宜しくない。早く助けなければ!聞こえるか分からないが、下記を叫んで)
…っ、サラ…待ってろよ!今助けてやるからな!
【リゼ・ブラックギラール】
…見舞いとか絶対嘘、でっ?!
………こ、こ、ここ、子供じゃないんですけど…?!
(見舞いだと、同じベッドに腰掛け脚を組む彼をジッと見る。オーバーブロットで魔力も体力も沢山使ったのだ。流石に、ただ雌1人にやり返しを企むほど彼は面倒な人物ではない。見舞いと言うのは本当だろう。
しかし、何となく信じられない。彼が悪いとかではなく、ただ少し気恥ずかしい。不慮の事故、とは言え、彼と口付けを交したのだ。彼にその気が無く、覚えてなくとも、此方は覚えているし、意識もするし、今も考えるだけで瞬時に思い出してしまう。それを彼に悟られるのも嫌なため、何時も通りの減らず口で、さっさと寮に帰ろうかと思ったが、頭に置かれた手に目を見開く。頭に置かれた手は何を思ったのか、頭を撫で始める。
ゴツゴツとして、少し温い、男らしさのある手が、気持ち良いし落ち着く。そして、また脳内に口付けの瞬間がフラッシュバックし、嫌でも雄だと分からされている気になる。身体は正直、と言うやつで耳はもっとと言わんばかりに垂れ、喉も勝手にゴロゴロと鳴り、尻尾はゆったりと左右に揺れてしまう。口付けの瞬間、身体の反応、そして頭を撫でられているという3コンボが全部合わさり、ブワッと瞬時に顔が熱くなる。頬は真っ赤に染まっているはずだ。
片手で彼から隠し、動揺を顕にした言葉を紡いだあと、ボソリと言葉を零し)
……このっ、チャラ男め……
(/ えぇ……?
そんな感性を持っている本体様の方がずっと素敵ですよ!!(ムンっ)
やった!ありがとうございます!
やってみたかったんです!!
え、まさかのサラ?リゼちゃんの方じゃなくて???)
─────────
【サラ=クリスタリス】
私の、言葉では足りなかった。届かなかったと言う事ですか………。
っ……ぁ、カリムさん…。良かった、無事そうですね。
(日頃から大変な人だと思っていた。それだけの事が出来る人なんて世界単位で見てみてもひと握りだけ。多くの国を巡り、多くの人と触れ合ってきた自分だからこそそれが分かる。いくら実力を隠してきてもそれ以外で彼は素晴らしい人なのだと何度も思い、あの日だって彼を認めて、素直に賞賛した。だが、それだけでは彼は納得出来ず、心の穴も塞がらなかったという事だろう。
別に、それが悔しい訳では無い。
ただ、自分が好きだと言っておいて、その意中の人の言葉を信じないとはどういう了見なのか。
あの日も今日も、力づくで自分に好き放題しておいて、こちらの話は聞かないし、自分に快楽というものを体に直接叩き込み、それをした人物が彼が初だと彼もわかっているのに、不安になるってどういう事なのだ。
力が入らず、寒気が凄い。目眩までしてきたせいで彼に持たれていないと体勢が維持できないからか、普段なら思わないような自己中心的な事をグルグルと考える。
なんか………物凄く悔しい。
自分だけ彼にコロコロ掌で転がされて振り回されてとっても悔しい。多分、今の自分は目が据わっているだろう。だって、そうでは無いか。
世界から見ても有名なサーカス団のただ1人の踊り子である自分にあれこれ好きに触って翻弄して、自分が満足したら良しなんて、悔しい以外の何がある。
そんな事がフツフツと頭の中を占めた時に、聞き慣れた声がし、顔を上げれば遠くに飛ばされた筈のカリム達。怪我をしていないか、戻って来れないのではないかと不安だったが良かった。思わず安堵して肩から力が抜ける。
戦力が揃った。あとは彼を──彼の後ろにいるブロットの化身を何とかすれば彼のオーバーブロットが止まるのだとオクタヴィネルの寮長達の言葉を聞く。
攻撃したくても、自分と彼が邪魔でブロットの化身に攻撃出来ないのだと考えて、彼を見上げる。
彼の視線は前を向き、カリムに向かっている。
ブロットの化身は彼の背後にいるが、基本は背後にいるだけ。
彼が座ったりしてもその体勢を変えないことから、寝転んだらブロットの化身のみがその図体を晒すのだろう。そうすれば攻撃しやすくなる。彼が元通りに戻る。それなら───。
まず、物凄く恥ずかしいのを我慢する。その後にカリムとオクタヴィネルの人達にだけ見えるように隙を作るからその隙にとハンドサインを送ったあと、自分を抱える彼の頬へと手を伸ばし、自身の両手を彼の両頬へと添える。
そのまま、彼を押し倒すように床へとなだれ込みながら彼の唇に自分の唇を重ね)
【ジェイド・リーチ】
おやおや………。
方法はともかく、今のうちですね。
(ハンドサインを見た後カリムやアズール達とアイコンタクトを取ったあとに彼女のする事を見送っていればまさかの方法に、思わず感心して顎に手をやりながらも笑いながら上記を呟き。
何はともあれ、これでブロットの化身のみが攻撃の的に出来る。今のうちにとブロットの化身目掛けて攻撃魔法を放ち攻撃を始めて)
【レオナ・キングスカラー】
おいおい、人がせっかく慰めてやってるのにチャラいとは言うじゃねぇか。
それに、顔が真っ赤なの隠れてねぇぜ?
耳と喉と尻尾は…と言うより、体は正直なのにな?
ハハッ、案外可愛い所もあんじゃねぇか。
(本当に何となく、疲れているだろうから労いにと思って頭を撫でたら、なんて可愛い反応が帰ってくるのだ。いつもは減らず口を叩いて反抗的な行動に出るというのに、これはこれで可愛らしく、いいモノがある。
ますます牙が疼く、我々はネコ科だ。雌の項を噛むと言うのがどういう事なのか彼女もわかっているだろう。思わず口を開けて笑ってしまう。
自覚したのがさっきとは言え、これは良い。甘くも中毒性のある毒でもあり、蜜でもある。
抜けられる気も辞められる気も全くしない。
頭でこれなのだ、他はどうなのかと好奇心と加虐心が疼く。
頭を撫でていた手をそのまま後頭部へ、そして後頭部を通り過ぎ彼女の項に触れると指先でなぞるように、擽りつつも何か違うと思わせるようなそんな触れ方で項を触れれば、ツゥ……ッと項から背筋を撫でて反応を伺い)
(/うえぇ、ありがとうございます…。人を褒める天才が、褒めてくれた…。好き…!!
もう、絶対面白くなりますよ…!
匿名さん、マジで天才。本当にありがとうございます!
いや、サラちゃんって何しても美人だから美しくなるじゃないですか??)
【ジャミル・バイパー】
忌々しい奴め…!
また、時空の果てまで飛ばしてやる…!!
(カリム!カリム!自分から1番を、自由を奪った忌々しい男!無能で能天気な王!彼女を味方につけ、彼女の好意を奪った男!何処まで邪魔するのだ!…しかし、しかしだ。先程も問題なく飛ばした。なら、また遠くに…先程よりももっともっと遠くに飛ばして、その顔を一生見なくて良いようにしてやろう。そしたら、彼女だって彼を味方しなくなるし、ずっと一緒に居てくれるはずだ。体も心も、何もかも全部!全部!自分のものになる!
そう考えると更に力が湧いてくる気がした。彼女は自分だけのもの。誰であろうが渡してなるものか。絶対に、これだけは…譲ってはならない。後ろに居る自分を守る化身と共に攻撃しようと、構えた瞬間、頬に伸ばされた手が見え体勢を崩した。この色白で、少し震えている手は彼女のものだ。何を、と思った時には、彼女の方から唇を重ね、キスをされ、目を見開く。
あぁ、やっと…応えてくれた。自分の想いに。その喜びに思わず浸ってしまいそうになるのを抑え、彼女を押し退ける。だが、時既に遅しで。
自分の背後に居たブロットの化身が全力の攻撃を受け、顔の瓶からインクを零し消えていく。終わった。何もかも。この計画は良かったはずだ。何が悪かったのだろうか。これで1番にもなれるし、自由にもなれ、尚且つ彼女も手を入れられたはずだ。どうして。虚空に投げた疑問は誰にも答えられずに消えていき、意識が遠くなっていく。ボソッ、と手に入れなかったものを溢せば、無意識に彼女に手を伸ばす。しかし、それは届く事なく空を掴み、自分の意識を途絶えさせ、一筋の涙を零して)
…これで、1番に…。
自由になれたと…思ったのに…。
…さ、ら……。
【リゼ・ブラックギラール】
う、…うるさ、いですよ…!
れ、レオナ様が突然、頭なんて撫でるからです!
(ぐぬぬ、と悔しさで下唇を噛み。彼が言葉にするのは本当の事。耳や尻尾は、どう頑張ったって隠せやしない。無意識に動くし、自分がどうこう出来るようなものではない。感情によって、素直に動く。耳に意識を向ければ、遠くの物音まで聞こえるし、嗅覚だって同様だ。普段は優秀なものだが、普段はこの様に感情に素直。しかし、彼が急に撫でてくるから油断していただけで、本来なら喉はもちろんのこと、耳だって垂らさない。…はずだ。本当に、ちょっとだけ油断していただけなのだ。そう伝え、何とか顔の熱を冷まそうと意識を別に向けようとするが、頭に置かれた手が、項から背筋をなぞった。
ビクッ、と身体が震え、吐息が溢れる。変な触り方だ。ただ、なぞったのではない。上手く言葉に出来ないが、何か思わせるような、そんな手の動き。しかし、何故項を?項は雌が心を許した雄にしか噛ませない、番の証を付ける場所。そんな場所を撫でられたら、自分だけかもしれないが身体は勝手に火照る。彼は遊びのつもりだろう。だが、彼は何故わざわざ自分を?母国に帰れば、彼が何かをしなくても、王妃の座を狙って美女は勝手に寄ってくるだろう。唇を奪ったり、頭を撫でたり、項を触ったり。なぜこんなとことを?嫌でも意識してしまうではないか。ぷいっ、とソッポを向いて、やめさせようと彼を軽く押し下記を)
ん、ひゃっ……!
…も……何なんです、キスやら頭を撫でるやら…しかも、項まで…!
…揶揄うのもいい加減にしてください…!
(/ いやいや、そんなこと言ったら本体様って褒める天才ですよ!
私も好きです!!両思いですね!!
わーい!!
いやぁ、ヴァニタスの手記を見てからずっとやりたかった展開なのですが、機会がなくて…。
ヴァニタスの手記オススメですよ!今ならアマプラで全話見れるのですが程よいエッッと展開の面白さが満点です!!
え、そうなんですかね???
やりたい気持ちはいっぱいなのですが、どんな風に暴走させようか考えてませんでした…ポンコツですみません。
ちなみに対処法は、何となく察しがついてるかもですが、触れれば良しなので抱きしめるでもキスでも可ですー。
レオナさん側はキスにしようと既に決めております!!)
───────
【サラ=クリスタリス】
…………少しは、休息も必要ですよ。
これまで頑張って来たんですから、誰も文句は言いませんし、言わせません。
少し、休みましょう。ジャミルさん。
(こちらに手を伸ばし、涙を流す彼はどこか幼子のように見える。倒れる彼の身体を受け止めて膝枕をするように身体をゆっくりと横にさせて頭を撫でる。ブロットの化身が破壊された事で彼のオーバーブロットが終息したのだろう。自分に付いていた手錠と首輪が消える。
長く彼と共におり、彼に触れられた時間が長かったからか魔力も体力も枯渇状態。傷はこれと言って無いがフラフラである。
とりあえず、ジャミルをそっと膝から下ろしてクッションを枕にさせると、ヨロヨロと立ち上がりカリムの元へと足を進め、カリムの肩を掴むと、もう我慢ならんとカリムを揺さぶりながら涙目で下記をワーワーぶつけ)
もう少し早く来てくださいよ!!
首は噛まれるし、脅しはされるし、他にも口には出せませんけど色々されるし、もう…大変だったんですよ!!力は入らないし、魔力は練れないし無理やり押さえつけられるし……!!
【レオナ・キングスカラー】
あ?キス?
なんの………ははん?
俺はオーバーブロットした時にお前にキスをしたって事か。
ハハッ、理性が無いとは言え俺は俺って事か。
なら、丁度良いな。
(確かにこちらは項から背筋に触れたし、頭も撫でた。だが、それだけの話なのに彼女からポロッと零れたであろうキスと言う単語。先程からなんか様子がおかしいとは思っていたが、そんな事をした記憶は……と不審に思っていた時に自分がオーバーブロットしたのを思い出す。
オーバーブロット時は理性を無くし、感情のまま動く。自分はラギーに言われて先程自覚したと思っていたが、もし、無意識にその前からだったら、その感情が…欲望がオーバーブロットした時に彼女にぶつけたのではないか。
そう思えば、なんだか笑えてくる。
彼女は自分にキスをされて、照れている。つまりは意識しているという事だ。
もっと長期戦になるかと思ったが、思ったよりも短期戦で済みそうだと笑いが止まらない。
抵抗のつもりなのか自分を押すが、そんなの抵抗の内にも入らない。逆に彼女の手を掴みそのままベッドに組み敷く様に体勢を変える。
彼女の片手だけ拘束し、片手は自由にさせて、自分の空いている片手は彼女の頬へ添わせどこか真面目な眼差しで下記を言い)
なぁ、リゼ。
俺はお前が好きだ、勿論恋愛感情としてな。
自覚したのはさっきのつもりだが、オーバーブロットの時にも無意識にその感情が出てたんだろうよ。
別に無理強いはするつもりはねぇが……俺は百獣の王のライオンなんでな。獲物は必ず捕らえる主義なんだ。
だから、覚悟しておけよ?
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