匿名さん 2023-02-22 09:00:47 |
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【藍沢 琥珀】
…いいよ?じゃあ行こうか。
( 牛乳瓶を返してもらえば礼を伝えて。自分の浴衣の裾を引っ張る我儘を言う子供のような彼女の姿。まさかそんな愛らしい姿が見られるとは思わず、内心抱き締めたい気持ちでいっぱいになる。そんな彼女の申し出を誰が断れるだろうか。こちらを見上げるその瞳を見つめにっこりと笑うと頷いて、再び彼女の手を取りゆっくりと歩き始めることに。旅館内はちらほらと、旅行客の人達が歩いている。売店を通りかかると、色々なものが売られていて。)
【藍沢 類】
…、流されてくれるんですか?
( 再び戻された彼の頬。そして絡み合う彼の指と自分の指。最早自分の思考の領域を超えているその行動に、戸惑いながらも僅かに期待を膨らませた視線を彼に向け、そう尋ね返し。ふと、ここが店であることを思い返し我に返ると、彼にしか聞こえないような声で「店、出ませんか。」と提案を。自分はもうある程度飲んで食べ終わっていたので、いつでも店を出ることは可能だ。しかし店を出たからといってこの後の計画があるわけでもない。動かない頭で、どうしたらいいのかを必至に考えて。)
【 西園寺 桜華 】
わあ、…。
( 彼女と手をつないで歩くのが桜華は好きだった。目は口程に物を言うとは言うけれど、手も同じのようでなんとなく彼女の考えていることがわかるから。心の底から自分を大切にしてくれているという実感が湧いて、思わずうふうふとほおが緩んでしまう。旅館内でもやはり観光客は自分たちのほかにもいるようで、今はやりの女子旅だろうか、女子高生が女子大生くらいの若い女の子たちの視線は紛れもなく自身の隣にいる彼女に向けられていることに気づき思わず繋ぐ手にきゅ、と柔く力を込めて。通りかかった売店に並ぶお土産の数々を見れば感嘆の声を漏らし、特に何かが欲しいという訳でもないがやはり見慣れないお菓子だったり郷土品のようなものは目を引いてしまうようで。「 いろいろ売ってるのね、 」なんて色んなものに視線を奪われてしまえば、隣の彼女の見上げてふわりと微笑えみ。 )
【 西園寺 奏 】
……うん、いいよ。出ようか。
( 彼からの提案に変わらずふわりと穏やかな笑顔を浮かべては、慣れた動作でカードを店員に渡して会計を済ませてしまい。男同士とはいえ、自分は年上だし社会人なので。あと妹たちのわがままに付き合わせてしまったお詫びということで。店員に丁寧に店先まで見送られ、先ほどよりも人がまばらになった温泉街を歩けば「 さて、…このあとはどうしようか? 」と変わらず穏やかな笑みを浮かべつつ、緩くウェーブがかった艶のある黒髪を揺らし首をかしげて。彼がしたいことがあればバーでもなんでも付き合うし、もしないのであればせっかく良い旅館に泊まっているのだから旅館の一室でゆっくりするのもいいだろう。…狡い言い方かもしれないが、あくまで主導権は彼にあるんだと言いたげなヘーゼルの瞳は相も変わらず穏やかで。 )
【藍沢 琥珀】
( 隣の彼女の手に力が籠ったのを感じ、どうしたのだろうかと思うも、それは旅行客の女性が自分のことを見ていることが関係しているのだと分かり、そっと安心させるように手をぎゅっと握り返して。売店に並ぶ品物の数々を見て、自分も簡単の声を漏らしていれば、お土産の中にビーズ細工の綺麗なブレスレットが目に入り。そっと手に取ると彼女に見せて。ピンクをベースにしたその品物の横には、ブルーベースのものもあり、2人でお揃いで着けたい。と少しわがままを言ってみて。)
これ、かわいい。桜華とお揃いでつけたいな。
【藍沢 類】
…あ!ちょっと歩くんですけど、奏さんに見せたい場所があるので、そこへ寄り道してもいいですか??
( 彼に会計をしてもらうと、なんだか申し訳ない気持ちになるも、遠慮してもそこは譲らなさそうな彼の態度に仕方なく甘えることにして。この後どうするかと言われると、先程の流れからして、部屋に戻ってゆっくりと過ごす、ことも正解なのかもしれないが、ふとこの温泉地について調べたときに見つけた穴場スポットが気になり。彼の了承を貰うとそちらへ向かって歩き始める。少し高台にあるその目的地に着くと、温泉街の夜景が一望でき、ゆらゆらと温泉街の街灯が煌びやかに動いている。)
【 西園寺 桜華 】
素敵、……。
( きらきらと美しく光るビーズ細工のブレスレットは、クラスメイトの女の子が年上の彼氏に買ってもらったというダイヤのネックレスよりも何だか輝いて見える。ピンクとブルーの其れを此方に見せながら可愛らしくお強請りしてくれる彼女にきゅん、と胸を高鳴らせながら「 私も、琥珀とお揃いがいいわ。 」 と今すぐに彼女に抱きついてしまいたい気持ちを抑えてふにゃりと微笑み。まるでお互いを淡く縛り付ける繋ぐ鎖のような其れは、桜華の胸の奥の浅はかな嫉妬心を緩やかに噛み殺していくようでさっきまでの黒い気持ちはあっという間にどこかに行ってしまい。 )
【 西園寺 奏 】
、──── ……。
( 彼の言う見せたい場所というのに全く心当たりがないのか、はて何だろうと着いて言ったのも束の間。少し高台にある人気のないその場所からは、まるで灯篭のようにぽつぽつと輝く温泉街の明かりが一望できる場所で思わず奏もその美しさに言葉をなくして。高台が暗いせいか夜空に輝く星々も同時に見ることの出来るその場所は、都会の喧騒とは程遠いゆったりとした時間が流れている。ヘーゼルの瞳に揺れる街灯の光をきらきらと映しながら「 こんな場所があったなんて、……すごく綺麗だ、 」と自然と緩んでしまう頬と自分が思っているよりもずっと柔らかく聞こえの良い声が溢れれば、連れてきてくれてありがとうと隣にいる彼に微笑みかけて。 )
【藍沢 琥珀】
よかった。じゃ、あたし桜華の買うから。桜華はあたしの買って?
( 綺麗なブレスレットとはいえ、ビーズ細工。彼女はどんな反応を示すだろうかと少し不安げだったが、杞憂だったようで。そうと決まれば手に取った彼女用のピンクベースのブレスレットをそのまま、ブルーベースのブレスレットを彼女に渡しお互いのものを買うという提案をして。なんだかんだ言ってお揃いのものというのは持っていないので、こちらも柄にもなくはしゃいでおり。)
【藍沢 類】
噂どおり綺麗だ。
よかった。見に来れて。
( 彼の隣でその光の海を眺めていると、彼から聞こえた感想にそちらの方を向く。暗がりではあるが、星や月、そして街の灯りに照らされた横顔、そして柔らかな微笑みに照れくさそうに笑って。そんな彼の微笑みが眩しく映るのはきっと自分は彼が好きだからなのだろう。自分の気持ちに気付いてしまったからには誤魔化せはいなと感じつつ、彼の表情をじっと見つめて。)
【 西園寺 桜華 】
うふふ、プレゼント交換みたい。
( この旅行に来てから、なんだか学校で見るいつもの彼女とはまた違った彼女の一面がたくさん見れてるなあなんて思わず表情が緩んでしまう。いつものスマートで格好いい彼女のことも大好きだが、こうしてたくさん笑ってわがままを言ってくれる彼女のことも大好きだと相も変わらず自分が彼女に首ったけだということを自覚する。会計を済ませ、すぐ使いますだなんて言って包装等をしないまま店員さんからブルーベースのブレスレットを受け取れば「 …ずうっと私の隣にいてくれますように。 」なんて彼女に聞こえないように小さな声でブレスレットに言葉を落とす。ちゅ、とそのままブレスレットに軽くキスを落とす姿は、絵本の中で王子様がお姫様を呪いから目覚めさせるキスによく似ているが、今回に至っては`お姫様が王子様を縛る呪いのキス`だ。この呪いは簡単にはきっと解けない。だって魔女じゃなくお姫様がかける呪いなんだから。桜華は売店から少し離れたところで彼女の会計を待てば、早く彼女にこのブレスレットをつけてほしいな、と自然とふわふわ笑ってしまい。 )
【 西園寺 奏 】
…ん、なあに?
( 美しいその風景を眺めていると、ふと視線に気づいて彼のほうへ顔を向ける。此方を真っすぐに見つめる夜空を思わせるブルーブラックの瞳と目線が絡めばくす、と優し気な笑みを零しながら首を傾けて。彼のその瞳に籠った熱情が何を示しているかは一目瞭然なのだが、奏はそこから先には進めない。男性同士ということに偏見があるわけでもない、彼はとても素直で人としても尊敬できる素敵な人だ。年齢的にだって犯罪という訳でもない。…だけど、大学生なのだ。普段大人と関わる機会がなく、憧れを恋愛感情だと勘違いしている場合だってある。もしも彼の好意に甘えてそういう関係になったとて彼が社会を見た後に自分から醒めてしまうかもしれない、だなんてありもしないもしもに怯えているだけだ。奏ではそんな自分らしくもない弱気な気持ちを胸に隠せば、「 そんなに見られたら穴が開いちゃいそうだ。 」なんて笑うことしかできずに。 )
【藍沢 琥珀】
お待たせ。
桜華、手出して?
( レジで購入したピンクベースのブレスレットは、色は可愛らしいが、ビーズの形状はシンプルで決して子供っぽくはない。キラキラと光るそのピンクを見つめて、きっと彼女が着けたら良く似合うだろうと想像し微笑む。一足先に自分用のものを購入し終えていた彼女の元へ行くと、早速と言わんばかりに彼女の手を取り。購入したばかりのブレスレットをそっとはめてみる。やはり、想像どおり彼女によく似合う。)
【藍沢 類】
…、奏さん。
俺、奏さんに惹かれてるかもしれません。
( どこか感情を押し殺したように笑う彼を見て、思わず彼の名を呼んだ。酒が入っているからか、すんなりと自分の想いは口から出て。それでも、惹かれているかも、という不確実な想いはまだ今日会ったばかりだということ、後は自分よりも彼がずっと大人だということを懸念する表れ。彼が優しくしてくれるのは、自分が年下だから。そんなことは分かっているけれど、それが今は悔しい。じっと彼を見つめては、「好きになってもいいですか」と単刀直入に聞いてみて。)
【 西園寺 桜華 】
…… 結婚式みたい、
( 彼女の優しい手がそっと自分の腕にブレスレットを嵌めてくれるのを見て、思わずと言ったように言葉が溢れる。じんわりと胸を温める気持ちは穏やかで、桜華の瞳も幸せそうに綻んでおり。彼女が嵌めてくれたブレスレットは先程陳列していた時よりも何だか輝いて見えて、どんな宝石よりも綺麗だ。まるで宝物に触れるかのような優しい手つきで自分もブルーベースのブレスレットを彼女の腕にそっと嵌めては、ふわりと華が綻ぶような笑顔を浮かべて。 )
【 西園寺 奏 】
……ずるいなぁ、俺がNoなんて言えるわけないのに。
( 彼に名前を呼ばれた途端、先程までの自分の気持ちが優しく溶かされていくような不思議な気持ちになる。彼はどうやら人の心を溶かすのが上手いようで、彼からの問いに思わず眉を下げて笑ってしまう。ぎゅう、と胸を締め付けられる感覚は久しぶりで、苦しいのにでも心地がいいようで。今にも泣きそうな顔でくしゃり、と笑ってはそっと彼の頬に手を添えて「 好きになって、俺の事。 」と彼のブルーブラックの瞳を真っ直ぐに見つめて。 )
【藍沢 琥珀】
はは、ほんとだね。
( 彼女の手首に飾られたブレスレットはやはり彼女にぴったりで、それを見て満足気に微笑むと今度は彼女が自分にブレスレットを嵌めてくれる。彼女の言葉に少し笑って確かに結婚式の指輪交換のようだと頷くと、彼女の左手をそっととると「本物は大人になってからね?」と彼女の薬指にそっと口付けを。そのままその手をつないで、部屋に戻ろうと提案をして。)
部屋、戻ろうか。
【藍沢 類】
…っ、奏さん。
( もしかしたら上手くはぐらかされるかも、とか。断られてしまうかもという一抹の不安を抱えていたが、彼の言葉にその不安はすぐになくなる。少し泣きそうな彼の笑顔を見て胸を締め付けられると自分の頬に彼の手が触れたことを合図に、ぐいっと彼を引き寄せてそのまま自分の腕の中へ。ぎゅっと抱き締めれば、「好きです、付き合って下さい」と思いの丈を素直に伝え。)
【 西園寺 桜華 】
── …えぇ。
( まるで本物の王子様のように、長いまつ毛を伏せて自分の薬指にそっと口付けを落とす彼女を見て、うっとりと瞳を蕩けさせる。自分の左手の薬指に場所を落ち着けていいのは彼女とのリングだけだし、それ以外をつける気も予定もサラサラない。スマートな仕草でそのままエスコートをしてくれる彼女にまた性懲りもなく何度でもときめけば「 そうね、湯冷めしちゃう前に戻りましょ。 」と彼女の手を優しく握り返しながら自分たちの部屋へと戻り。 )
【 西園寺 奏 】
っ、…。
( ぎゅ、と手を引かれて彼に抱きしめられる。飲み会などでふざけて男に抱きしめられることはあれど、こんな風に胸を締め付けるような痛みが伴ったのは過去に一度もなかった。それと同時に、体の底から熱が沸き上がるような感覚も。恐る恐る、と言ったように自分もきゅ、と彼の体を抱きしめ返せば「 うん、俺も君の…類くんのことが好きだよ。 」と彼の肩口に顔をうずめながら、ぽつりぽつりと小さいながらしっかりとした声で答えて。自分とさほど身長は変わらないはずなのに自分よりもずっと筋肉のついたその体は暖かく、奏はそれに甘えるように無意識に身を寄せて。 )
【藍沢 琥珀】
……あ!布団敷いてある。
( 部屋に戻ると敷かれた2組の布団。普段はベッドで寝るのが常なので、布団で寝るのは空手の練習合宿以来。案外悪くないものだなと思いながら、布団の上にごろんと横になるとひと息ついて。「どうせ寝るとき一緒だし、布団1つしか使わないよね」なんて、悪戯な笑みを浮かべると彼女を見上げて。)
【藍沢 類】
俺。奏さんのこと大事にします。
( どれほどの間彼を腕の中に抱き締めていただろうか、そんなに長くは無いが、この時が永遠に続けばいいのになんて思ってしまう。そっと彼を解放すると、僅かに赤くした頬で彼のヘーゼルの瞳を見つめる。まだ会ったばかりでお互い何も知らないはずなのに、これだけ惹かれてしまうのにはなにか理由があるのかもしれない、なんて思いつつ彼の頬に手を添えて。)
【 西園寺 桜華 】
!…もう、
( ごろん、と先に布団に転がった彼女の言葉と、こちらを見つめる深い夜空の色の瞳にぱっと顔を赤くさせる。だがしかし彼女の言葉を否定しないのは、自分も最初からそのつもりであったから。元々彼女の温もりが隣にないと少し眠りが浅くなってしまうのだ。桜華はくす、と穏やかな笑みを浮かべたあとに彼女に向き合うようにころんと寝転がれば、そのまま彼女の胸元にそっと体を寄せて、長いまつ毛に覆われた瞳を閉じる。優しい彼女の体温にじんわりと心が解けていくようで「 ……だいすき、 」 とはちみつのように甘く蕩けた声で言葉をこぼして。 )
【 西園寺 奏 】
…ふふ、うん。大切にして。
俺も、類くんのことを大切にする。…ううん、もうとっくに大切なんだ。
( 彼の暖かな手が頬に触れる感触にふわりと穏やかに微笑んでは彼の手にそっと自分の手を重ね、そっと瞳を閉じる。今日会ったばかりなのに、触れた部分から何故か彼がどれだけ自分のことを大切にしてくれているのかが伝わってくるようで胸がそわそわと心地よい落ち着かなさで。「 …気持ちいい、 」と同じ男の手なのに自分の手よりもずっと暖かくて男性らしい大きな手の体温はとても安心するようで、其れにすり、と頬を寄せては無意識に情欲の混じったヘーゼルを彼に向けて。 )
【藍沢 琥珀】
…知ってる。あたしも好きだよ。
( 自分の横に寝転び、自分の胸に顔を埋める彼女。細身とはいえ自分の方が体格は大きい。すっぽりと彼女を覆うように抱きしめ返すと、彼女の言葉に小さく笑ってそう答え。彼女の髪から香る甘い香りに、目を閉じるとこのまま眠れそうで。彼女とこうやっているとひどく落ち着く。「…このまま寝る?」と呟くように囁くと、彼女の背中に回していた手で、背中をそっと撫でて。)
【藍沢 類】
( 彼の言葉には嬉しさのあまり涙が出そうになるのを堪え。こんな風に想いが通じ合う瞬間というのは、色々な感情が込み上げてくるものなのか。自分の手に擦り寄る彼の頬は自分の手に比べれば少し冷たい。自分は酒と興奮とでこれだけ熱くなっているのだと思い知らされて恥ずかしい。ふとこちらを見つめるヘーゼルに吸い込まれるように、気が付けば口付けをし。)
【 西園寺 桜華 】
ん、……。
( 自分と同じ香りを纏っているはずなのに、なぜだか違う香りにも感じるのは本来の彼女の香りが在るからなのだろう。桜華はその香りに包まれていることに安心しきって瞳を閉じれば、彼女の問いにYESともNoとも取れぬ返事をしてはぎゅう、と抱きしめ。折角の旅行だから彼女とお話を沢山したい気持ちも、このままひとつになって溶けてしまいたいという気持ちも、どちらも自分の中でせめぎ合っていて決着がなかなか付かない。恋人である彼女の目の前でしか見せないわがままな姿を見せつつ、桜華はふにゃりと自分を優しく包んでくれている彼女に微笑んで。 )
【 西園寺 奏 】
───── ん、……。
( 自身の唇に重なる柔らかい感触に、ぱちりと1度ヘーゼルの瞳を丸くした後にすぐに其れをそっと閉じる。酔った男友達と唇を重ねることは今までにあったが、ここまで穏やかでふわりと宙に浮いてしまうような感覚のキスは初めてで。キュ、と空き手で彼の浴衣をそっと掴めば、もうすっかり酔いは冷めたはずの体がまたカッと熱くなっていくのを自覚してしまい。気持ちいい、だとか、柔らかい、だとか。まるでハジメテのような感想しか頭に浮かばず、ようやく唇が離れればとろんと蕩けたはちみつ色の瞳で彼を見つめて。 )
【藍沢 琥珀】
ふ…、どっちか分かんないけど、折角だし眠れるまでもう少しお話しようか。
( 彼女の返事はどちらとも取れる。なんだかその様子がおかしくって小さく笑えば、もう少しだけ2人が夢に落ちるまで話でもしようかと提案を。彼女の髪を片手でふわふわと撫でながら、明日の予定でも相談し、今日は観光ができなかったため明日ゆっくりと観光ができればいいと思いながらも、今日あったことで怖い思いをした彼女を心配しつつ。)
明日どこ行こうか。…、そういえば桜華もう大丈夫?明日ももし人混みが怖かったら、ゆっくりするのもありだからね。
【藍沢 類】
…帰りましょうか。
( 蕩けた彼の表情にまたドキドキと心臓が早鐘を打ち。このままいくと自分の理性が崩壊しそうだと、なんとか自制をして彼から離れ。彼の手を繋いでこのまま宿まで帰ることを提案し。夜風が冷たくなったにもかかわらず自分の体は燃えるように熱い。きっと顔も赤くて、男としては情けない顔をしているかもしれない。ゆっくりと高台の夜景を後ろにして歩き始め。)
(/背後失礼します!!ふとこの前頭の中で想像が膨らんだのですが、琥珀&桜華の出会い編というのもやってみたいなと…もし余裕があれば!)
【 西園寺 桜華 】
……琥珀がいるからへいき、
( ふる、と彼女に抱きついたまま首を横に振れば、どこかいつもよりも何処かたどたどしいような幼い口調で平気だと答えて。もう怖い気持ちはなくなったのか、昼間のことを思い出しても自分の髪を優しく撫でてくれる彼女の手の感触に体がどろどろと溶けていくような不思議な感覚がそれを塗りつぶすかのように上書きをしてくれるようで桜華の口調に怯えは泣く。「 せっかく2人でおでかけできるんだもの、……あんな人達に邪魔されたくない、 」もういっそのこと明日は地味なお洋服で出掛けてしまおうか、と思うもののそれは自分の乙女心がどうしても許してくれそうにない。でも彼女の手を煩わせたくはないというちぐはぐな気持ちを抱えながら、彼女は平気かしらとちらりと見上げて。 )
【 西園寺 奏 】
……ふふ、あったかい。
( 彼と繋いだ手が暖かい事にくすくすと笑ってしまえば、するりと繋いだ手を恋人繋ぎにして彼の手の甲を指先でそっと撫でて。自分の一挙手一投足にこんなにくるくると色んな表情を見せてくれる、なんだか大きなわんこのような彼なのに先程真っ直ぐ見つめられた時や唇を重ねた時は狼のような鋭さを感じて。若い子ってすごいなあなんて他人事のように考えれば「 類くんの手は大きいね、 」 と同じ男のはずなのに自分より大きく感じる彼の手を見下ろして。 )
( / !!!出会い編私もやって見たいと思ってました…!!
幼い頃でもいいし高校生からでもいいし、最初は桜華が琥珀ちゃんに苦手意識を持っていたり(逆でも可)したらいいなあ……なんて思っていたので嬉しいです、!ぜひやりましょう…!! )
【藍沢 琥珀】
ん。じゃあ2人でゆっくり楽しもう。
( 彼女がそういうのであれば大丈夫なのだろう。しかしながら無理をさせてはいけない。そして次こそは自分が必ず彼女を守り抜くのだと心の中で決意すれば、こちらを見あげてくる彼女に微笑み、彼女の白くて柔らかな頬にそっと唇を寄せて。「桜華かわいい」と、思わず呟いてしまう程彼女の全てが愛おしくて堪らない。)
【藍沢 類】
そう、ですか?…奏さんの手は綺麗ですね。
( 手の繋ぎ方が恋人繋ぎになると、またドキッと心臓が跳ねる。この人は自分をどうしたいのだろうか、なんて悩ましげに彼を見るもきっとこれは彼にとって普通のことだろう。歩いていると、自分の手に関して大きいという彼。確かに、自分と相手とを比べると大分違う。彼の手は自分の手とは違い、ほっそりとしていて綺麗だ。 )
(/嬉しいです!!では旅行編が終わったら過去編を挟みましょう!!個人的には高校生からがいいです!入学の頃から。最初は桜華ちゃん琥珀のことあまり得意ではない設定がいいですね。琥珀入学当初からきっと男らしかったでしょうし。逆に琥珀は桜華のこと気になってたらいいな。)
【 西園寺 桜華 】
……んふふ、
( 頬に降ってきた彼女の柔らかな唇の感覚に桜華は思わずふにゃふにゃと笑って、また彼女にぎゅうと体を擦り寄せて。彼女の暖かな体温と2人きりしかいないこの空間は何だか落ち着いて、眠たい其れと2人きりだけの空間がなんだか酩酊しているように頭をぽわぽわと惑わせているようで。桜華はそっと彼女の唇に自身の唇を重ねては「 仕返し、 」としてやったりとでも言いたげな自慢げな笑顔を浮かべては彼女のブルーブラックの瞳を見つめて。 )
【 西園寺 奏 】
そう?ふふ、一般的な手だと思うけど。
( 彼の言葉にくすくすと笑いながら彼と繋いでいない方の手をそっと空に透かすように眺めてはなんの面白みもない、家事や彼のように武道を極めている訳でもない真っ白ななんの傷も無い手で。綺麗と言うよりも何にもしていない人間の手だなぁ、なんて心の中でぼんやりと思っては、自分よりも彼のような誰かを守る手のほうがよほど素敵だと苦笑して。「 俺の手すき? 」となんの気なしに、まるで明日の天気を聞くかのようにさらりとそう問いかけては彼の方に目線を向けてこてりと首を傾げ。 )
( / 了解しました!
片思いなの最高ですね…!!!最初がそれから今のここまで来たんだと思うとめちゃめちゃニコニコしてしまいます……! )
【藍沢 琥珀】
…、こんな可愛い仕返しされたら、寝かせたくなくなっちゃうよ。
( 幸せそうな彼女を見てこちらも嬉しそうに微笑んでいると、不意に触れた唇と唇。少し悪戯心が垣間見える彼女の表情にこれまたドキッとしてしまう。自分だけに見せる顔。仕返しに仕返しと言わんばかりに、こちらも口元に悪戯な笑みを浮かべると彼女首元をなぞる様に指を添わせ。無論明日もあるし早く寝た方がいいのは分かっているが、寝かせたくないという悪魔の囁きに今屈してしまいそうになる。僅かに期待と熱の篭った視線を彼女に向けて。 )
【藍沢 類】
好きです。
( こちらに視線を合わせてくる彼。手が好きか、こんな質問生まれてこの方したことはないが、すぐに答えは出る。さらさらとした触り心地の良い肌質、すらっと伸びた指、ずっと触れていたいと思う。暫く歩くと旅館につき、部屋へと戻ればそっと手を離して「お茶でも飲みますか」と備え付けのポットを見て。正直恋人となった今部屋に2人きりでいるのが落ち着かず、そわそわしてしまい。)
(/私も考えてました!どうやって琥珀は桜華に惚れてもらおうかな……。旅行とシチュエーションは被りますけど、絡まれているところを助けるか、はたまた人助けをしているところを目撃してとか。すごく妄想が膨らみます。)
【 西園寺 桜華 】
あら、……寝かせてくださるよていだったの?
( つい、とそっと彼女の両頬に両手を添えてはにこりと唇を釣り上げて。口調こそたどたどしいものの、その瞳には間違いなくめのまえの彼女を誘惑するような色が滲んでいて。彼女のこの熱の篭った瞳が好き、だってその瞳に映るのもその瞳を見つめることが出来るのも自分だけだから。桜華はそっと彼女を抱きしめては「 まだ眠たくないわ、 」 と彼女の耳元でぽそりと呟いて。 )
【 西園寺 奏 】
ふふ、じゃあ飲もうかな。
類くんはいる、?
( 誰が見ても緊張している様子の彼に思わずくすくすと笑ってしまえば可愛いなあなんて思いながらポットの方へと移動して、彼の方へ問いかけて。慣れた様子で自分の分を入れつつも「 お茶を自分で入れるの久しぶりだあ 」なんて、いつもは事務所の女の子が積極的に入れてくれるせいかのんびりとした口調で零して。 )
( / 絡まれているとこ助けてもらうのも人助けしてるのを見てだんだん気になっていっちゃうのもどっちも可愛いです…!!あり…!!
最初はつんつん(他人行儀?)な桜華がだんだん琥珀ちゃんに攻略されていくのも目に浮かびます、笑 )
【藍沢 琥珀】
ふ、ばれてた?
( 彼女のたどたどしい口調にくすくすと笑って。勿論彼女が眠たいのならば、寝かせてあげるつもりだった。しかし彼女の瞳は自分を誘惑する、それはそれは危険な色を含んでいて。そっと上体を起こし上になれば、唇を耳元へ。「夜はまだまだ長いし」と囁くように言い、彼女の浴衣の帯に手を。帯をしゅるっと緩めると。)
浴衣っていいよね。脱がせやすくて。
【藍沢 類】
あ、いります!!
ありがとうございます。
( ソワソワしているのは恐らくバレている。自分の分もお茶を入れてくれるという相手には、素直に礼を言い。彼の言葉を聞くと、普段は自分で入れないのは当たり前だろうなと頷き。そんな相手に入れてもらえるなんて、と少し嬉しそうに。部屋の中は既に布団が敷かれているため、窓側にある2つの椅子とテーブルへ。 )
(/攻略楽しみです!!笑)
【 西園寺 桜華 】
──── …琥珀ったら。
( 彼女の言葉にぱちり、とヘーゼルを丸くしたかと思えばすぐにくすくすと笑ってしまい。着物の着付けを自分で出来る自分にとって気崩れないようにしっかりと帯を締めることでもいくらでもできるのに敢えて緩く締めていたと教えてしまったら彼女は自分のことをはしたないと笑うだろうか。…それでもきっと自分のあさましい心臓はときめいてしまうのだろうが。桜華はするりと彼女の首の後ろで指を絡めるようにしてふわりと微笑んでは「 えっち、 」と既に熱情を孕んだ甘ったるい声で小さく囁いて。 )
【 西園寺 奏 】
はい、どうぞ。
( 窓辺のテーブルにそっと彼の分の湯のみと自分の湯のみを置けば彼の正面にそっと腰をかけて。はしたないとは分かっていてもなんだか浴衣な窮屈な足元が落ち着かないのかするりと足を組めば肘置きに頬杖をつきながら「 うん、お部屋もやっぱり落ち着くね。 」とほわほわ笑い。先程の居酒屋や高台の景色もまた心が穏やかになる力を持っていたが、やはり他の人の目の無い屋内というのはまた違うのかほろ酔いの状態なのが殊更それを感じさせるのか、そっと窓の外の景色を眺めながら口角を上げて。 )
( / 私も楽しみです…!!
いつもよりも桜華の態度が素っ気なくなってしまいますがどうぞご容赦ください…!!!!)
( / お忙しい中ご連絡ありがとうございます…!!
学期初めはどこも忙しいかと存じますので、どうぞお体に気をつけてご無理なさらないよう……!)
( / とんでもないです…!
本当にリアル優先・体調(休養)優先で大丈夫ですのでご無理なさらず…!!
むしろこうしてご連絡いただけてすごくありがたいです、ありがとうございます…! )
【藍沢 琥珀】
ふ、えっちなこと考えちゃうのは桜華のせいだから。
( 彼女の言葉にはこちらもくすっと笑って。もともと否定する気もなく。こんな彼女を前にしてそういった感情を抱かずにはいられない。そっと彼女の可愛らしい唇へと再び口付けを落とし。わざと啄む様な口付けを何度も繰り返し、時折彼女の表情を眺める。愛おしくて堪らず、こうやって何度も彼女を求めてしまう自分は本当に堪え性がないと思う。欲望に忠実な獣にでもなったかのように彼女を本能のままに愛せば、いつのまにか夜は更けて行った─。
翌朝、窓から零れる朝の光に目を細める。薄ら目を開けながら自分の腕の中には彼女の温もりを感じ、幸せそうに微笑むと僅かに抱き締めていた腕に力を込めて。)
(/場面転換させていただきました!!)
【藍沢 類】
ありがとうございます。
…もう酔い冷めちゃいました?
( 置かれた湯呑みを受け取り感謝の言葉を伝えると、それに口をつけて1口。ほっと一息を着いたところで、正面に座る彼を見れば足を組んでおり。浴衣からその綺麗な足が僅かに見えているのに思わず生唾を飲めば、気まずそうに窓の外へ視線を向けて酒の酔いは冷めたのだろうかと尋ねてみて。もともと酒を飲んでもそんなに変わった様子を見せていなかった相手だが、今もそんなに変わらないように見える。自分もそんなに飲まなかったため、酔っている感覚はなく。 )
(/お待たせしました!!今日からまたお返事出来ると思います。よろしくお願いします!)
【 西園寺 桜華 】
( 喉も、体も、全部が全部心地の良い倦怠感に包まれている中での睡眠というのは実に深いようで、柔らかな髪を白い布団に広げながらすやすやと穏やかな寝息を立てる桜華にはあまり起きる気配がない。その代わりキュ、と柔く彼女の浴衣を掴んでいる手も離す気配もないのだが。何かいい夢を見ているのかふわりと緩められた表情と窓から零れる陽の光が長いまつ毛によって目元に影を落としているそれらはお姫様と呼ぶに相応しい美しさなのに、首筋や胸元に残る赤い花たちが妙に生々しいちぐはぐな光景で。普段は朝陽が差し込めば自然と目が覚めるほど寝起きが良い方なのに、なにだか今日は目を覚ます気配がなく、ただただ彼女の体温に安心しきって眠っており。 )
【 西園寺 奏 】
ん、?もう結構シラフに近いかなあ。
( ふ、と窓に向けていたヘーゼルを彼の方へ戻せばこてりと首を傾げた後に上記を答えて。飲んだとはいえ2合くらいだし、食事も一緒にしていたのでそこまでアルコールが回っているという感覚ももともとなかった。…空気感に酔っていたかと聞かれたら答えはイエスかもしれないが。ふと`妹の恋人の兄`から`恋人`となった彼の方を見れば彼はなにだか不自然に窓のほうへ視線を向けており、ハテなんだろうと自分の体を見下ろしてみたらそういえば足を組んでしまったことにより浴衣がはだけているな。と。奏はなるほどなるほどとにこりと微笑めば「 どこ向いてるの?せっかく恋人が目の前にいるのに。 」と肘置きに頬杖をつき足を組んだそのままの状態でからかい交じりに問いかけて。 )
( / おかえりなさいませ…!御用事落ち着かれたようでなによりでございます!
こちらこそよろしくお願いいたします…!!! )
【藍沢 琥珀】
( ここまで起きないのは彼女にしては珍しいなと、その美しい眠り姫の寝顔を堪能して。まだ朝食までは時間があるし、もう少しゆっくりしていてもいいが、少し悪戯心も疼き始め眠っているお姫様の頬にそっと口付けを落とす。王子様の目覚めのキス。長い睫毛が被さるその目がいつ開くだろうと様子を観察しながら、頬、唇、首筋へと順番に口付けを。)
【藍沢 類】
へ!?
いや、その…脚が見えてるから…なんとなく見ちゃダメかと。
( 窓の外へ不自然に視線を移していたことがバレてしまったことに対する図星な反応。いくらなんでも分かりやすすぎる。と自分に内心ツッコミをいれると、視線をちらりと彼へ戻す。やはり浴衣から覗くその綺麗な足に目がいってしまうと、困ったようにそんな風に言い。男同士だし、ましてや恋人同士なのだからそれくらい、と思うが、彼のそれは別次元の美しさと艶めかしさがあり。)
【 西園寺 桜華 】
─── ……ん、……こはく……?
( お姫様が目を覚ますのは、いつだって真実の愛のキス。そうしてどの物語もめでたしめでたしで終わるのだ。桜華たちの場合は、これから今日が始まるのだけれど。ぱち、ぱち、と何度か瞬きを繰り返しては、まだ眠たそうに蕩けているヘーゼルで彼女を見つめながらぽつりと名前を呼んで。好きな人のキスで目覚めて、一番最初に見るのが好きな人の顔で、一番最初に発す言葉が好きな人の名前。寝起きということを差し置いてもぽわぽわと何だか胸が暖かくなり、桜華はふわりと花が綻ぶように笑い。 )
【 西園寺 奏 】
見ちゃダメ?
……ふ、ふふ。ははっ。
( 足が見えているから見ちゃダメ、という彼の言葉にきょとん。と瞳を丸くした後に思わず吹き出してしまえばそのままくすくすと笑ってしまい。女の子の足ならともかくこんな男の無骨な足を見ちゃダメだなんて、と思いながら自分の足を見るもやはりそこにあるのは確かに男としては靱やかではあるがマァただの足で。「 俺たち恋人同士なんだから、これ以上だってこれから見るだろう? 」と矢張りくすくす笑いながらこてりと首を傾げれば、足くらいでそんな反応をされちゃあこれからが思いやられるなあとその表情は実に楽しそうで。 )
【藍沢 琥珀】
ん…おはよう、お姫様。
中々起きないから、どうしようかと思った。
( ようやく目を覚ましたお姫様にふふと小さく笑うと、彼女の額にそっと口付け。いつもより目覚めが遅かった彼女に「きのう無理させちゃった?」と少し心配そうに見つめて。白い肌に綺麗に咲く赤を指でそっと撫で、目を細める。そのまま手を彼女の髪へと移動させると布団の上に広がる綺麗な髪に優しく触れ。 )
【藍沢 類】
いや…、まぁそうですけど…。
奏さんの脚、綺麗じゃないですか。
( これからこれ以上も見る、なんて当たり前なのだが、どうにも緊張してしまう。中学生や高校生でもあるまいし、こんなことで一々動揺してしまう自分に「俺かっこ悪いな…」と頭を押さえ。しかし、彼の脚が綺麗なのは本当で、それこそ隣に座っていれば触ってしまいたくなる。いくらなんでも恋人になりたての今の状況で、手を出すのは節操がないと思われてしまうのではとまた色々と考えてしまい。)
というか、俺。男の人と付き合うの初めてなんですよ。
なんで、色々わかんないと言うか…
【 西園寺 桜華 】
ううん、私がもっとってお強請りしたんだもの。
( 此方を心配そうに見つめてくれる優しい夜空色の瞳を見つめては安心させるようにふにゃりと微笑めば、昨日ずっと自分の傍にあった彼女の体温をまた確かめるようにすり、と身を寄せて。彼女は無理をさせてしまったかと言うが、正直なところ自分が彼女の熱をたくさん強請ってしまったのだから自業自得なのである。むしろ自分が付き合わせてしまったとすら思えてしまうほどに。昨日さんざん自分を弄んだ彼女の手をそっと捕まえてはそれを労わるように両手で包み「 私こそ、…その、たくさんしてってお強請りしてごめんね? 」と上目使いで彼女を見つめて。 )
【 西園寺 奏 】
…たしかに、そういわれてみたら俺も男の人と付き合うのは初めてだなあ。
( 彼の言葉にふむ、と考えこめば確かに自分も同性と交際するというのは初めてだと。キスくらいなら酔っ払った友人と若い時にいくらでもしたことがあるが、その先となれば自分も全く未知の領域だ。そもそも、彼は俺を抱けるのだろうかとこてりと首をかしげて自分の体を見下ろしてみるもなんかこう、白くて細っこいだけで大して面白みのない体なので興奮するかと言われたら正直しない。顔はマァ両性的だといわれるのでそうなのだろうが。対して彼の体は細いのにガッシリとしたいわゆる細マッチョと言われる部類であるだろうきれいな体をしている。素直に格好いい。…今度男同士のやり方…というか誘い方も含めてゲイの友人に聞いてみるか、と考えては「 ゲイの友達に聞いてみるね。 」とふわりと相変わらず穏やかな笑顔で`友達に聞く`と。 )
【藍沢 琥珀】
何言ってんの。お姫様の可愛いお願いを叶えるのが私の幸せなの。
( 彼女の可愛らしい謝罪を聞けば、にっこりと笑い。ほっぺたを優しく摘み。そのまま上体を起こせば、大きく伸びをして。「さて、朝ごはん食べに行こうか」とまだ横になっている彼女を愛おしそうに見下ろして。正直まだゆっくりしていてもいいけど、今日は2人で観光に出かける予定。それが楽しみでそわそわしてしまい。)
【藍沢 類】
いや…!友達に聞かなくていい!!…です。
( 相手が友達に聞くと言うので、ばっと顔を上げて首を横に振り。思わず前のめりになって彼に近付けば、ふと冷静に我に返って。そんなことをゲイの友達に聞くものなら、その後どうなるのか想像が着く。それは絶対に避けなければならない。「俺が、自分で勉強します!!」と意気込んで言うと、言ってから自分は何を言っているんだと思う。)
【 西園寺 桜華 】
うふふ、そうね。
そろそろご飯に行かなきゃ、
( 彼女の言葉にこちらもくすくすと笑って同意をし上体を起こそうとするもやはり心地よい体の怠さが抜けきらずに。そうだ、とふと思いついてしまえば自分の精一杯の可愛い笑顔を浮かべながら両手を彼女の方に差し出しては「 だっこ、 」と幼い子どもがせがむ様にたどたどしく強請って。 )
【 西園寺 奏 】
わあ。
( ぐい、と彼に顔を近づけられたらびっくりしたようにヘーゼルを丸くさせて。彼が自分で勉強するとなんとも頼りがいのある言葉を投げてくれる彼に思わずクスリと笑顔を零してしまう。そんなに嫌なのかなぁと考えるも、マァ普通に考えて自分の恋人が自分じゃない男に恋愛指南を受けるのは嫌なのだろうというごく常識的な考えは浮かばないあたり奏もどこか抜けており。「 じゃあ、類くんが勉強して俺に教えてくれるの? 」 とこてりと首を傾げては(奏にとっては) ごくごく単純な質問をなげかけて。 )
(/すみません…!!こちらの体調不良により確認するのが遅くなりました…。毎度おまたせしておりますが、あと一週間程お返事まちまちになると思います…、ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします!!はやく琥珀と桜華のお出かけシーンの続きがしたい…)
( / わ!とんでもないです…!ご体調は大丈夫ですか…??
最近気温差が激しいですし、お仕事もお忙しかったようですので、どうぞ体調第一にまずはゆっくり休養なさってください…!!
私もその間に出会いのシーンやお出かけのシーン、お兄ちゃんズの今後をゆったり考えて待っておりますので、此方は気にせずおやすみくださいませ…!お大事になさってくださいね……!!! )
【藍沢 琥珀】
ふふ、可愛い。
( まさかのだっこをせがまれると、その可愛さに胸はキュンキュンして。彼女の腕をそっと取ると、自分の方に引き寄せそっと抱き締めると、お姫様抱っこにして。「お姫様、とりあえず着替えしますか?」と、にこにこと上機嫌で彼女を見つめると、自分も朝食に行く前に着替えをしようと思いながら。)
【藍沢 類】
うっ…、教えます…。頑張って勉強するんで待っててください…。
( 彼の首を傾げる仕草に思わず赤面し、口元をおさえるとうんうんと頷いて。とは言ってもどうやって勉強すればいいんだと困ったように眉を顰める。自分の周りには知る限り同性愛者はいないし、ここはネットを頼りにするしかないのかと本気で悩み始めて。)
(/お待たせしました!!まだ返信不定期になるかもですが、少し早めにお返しできるときは返します!!)
【 西園寺 桜華 】
きゃあ、うふふ。
( ひょい、と軽々自分を姫抱きしてしまう彼女にまたキュンキュンと心をときめかせては、彼女の首元にすり寄るように甘えながら楽しそうに笑って。だがそうしてずっと遊んでいる訳にもいかないために、彼女の問いにくすくすと笑いながら「 ええ、お着替えするわ。王子様。 」と答えてはやっぱり彼女のために可愛いお洋服にしようと改めて決めて。だって今日は自分じゃなくて彼女が女の子にナンパされるかもしれないし、そうしたら可愛い自分じゃないと私のだよってアピールできないから。桜華は彼女の頬にちゅ、とキスすると「 起こしてくれてありがとう、 」と花のように微笑んで。 )
【 西園寺 奏 】
……ふふ、嘘。
からかってごめんね。俺も一緒に勉強したいな。
( 彼の可愛らしい赤面姿にももうすっかり慣れて、でもそれを引き起こしているのが自分だという妙な優越感が新たに自分の中に芽を出す。どうやって勉強しようと悩む彼に上記を告げながらそっと椅子から腰を上げれば、口元にある彼の手を自身の頬に持ってきてはその暖かな手を自身の頬に当てて、「 ……せっかく初めての彼氏なんだから。だめ、? 」と甘えるように蕩けたヘーゼルで彼の夜空のような瞳を見つめて。 )
( / とんでもないです…!!体調の方はいかがでしょうか…?無理せずご自身の体調を大切にしてあげて下さいね…!
私の方ものんびり気楽にやらせて頂いておりますので、背後様もどうか気楽に楽しんで頂けたら幸いです……! )
【藍沢 琥珀】
どういたしまして。あたしも着替えよっと。
( お礼を言われるとそっと彼女を降ろし自分も着替えをすべく、荷物から適当に服を選ぶ。彼女の前で着替えることに恥ずかしいという感情はもうないので、浴衣を脱ぎ早々と着替えをする。半袖の白いtシャツに、ジーンズとシンプルな格好だが、見かけにインパクトはあるので、決して地味には見えない。きのう2人でお揃いで購入したブレスレットを左手首につけて。)
【藍沢 類】
!…あ~もう!!
なんでそんな可愛いこと言っちゃうんですか…。
( 手を彼の頬へと運ばれれば目を丸くして。どうしてこうも彼は自分の心をくすぐるようなことをしてくるのだろうか、と声にならない声をあげて少し恨めしそうに、でも頬を赤く染めて「…一緒に勉強しましょ」とつぶやくように言い。触れた艶やかな頬をそっと撫でてみて。今すぐ彼を奪ってしまいたい欲望と、こうやって一緒に勉強しようといっている彼を尊重したいという気持ちとが合わさり合いどうしていいのか分からなくなる。)
(/いつもありがとうございます!琥珀桜華の過去編、文化祭編はやくやりたくてうずうずしてます。笑)
【 西園寺 桜華 】
……琥珀、今日もかっこいい。
( 自分も早速着替えようと、するりと浴衣を脱いでは下着姿になり、自分の荷物から着替えを出そうとすればもう着替えた彼女が目に入り。シンプルな白Tシャツとジーンズが彼女のスタイルの良さとクールだが甘い顔立ちを強調させるようで、ぽぽぽ、と無意識に頬を薄紅色に染めながらふにゃりと微笑んで。一方の自分はすらりとした足を強調する白のフレアミニスカートに柔らかなパステルピンクのシアーブラウス、髪型は高い位置でふんわりと結んだポニーテールを白いリボンで彩っており左手首には彼女とお揃いのピンクのブレスレットが着いていて。「 うん、できた。 」とふわりと微笑んでは最後にリップを塗って支度はできたらしく。 )
【 西園寺 奏 】
ふふ、くすぐったい。
( すり、と彼の大きな手に頬を優しく撫でられればぴく、と思わず小さく反応してしまいながらくすくすと擽ったそうに笑って。同じ男であるはずなのに、ずっとずっと彼の暖かい手の方が頼りがいがあって大きく感じる。今までこうして同性と触れ合って安心感を覚えたことは無かったのに、それに何より自分の方がお兄さんなのに。彼には甘えちゃうなあなんて自分らしくないことを考えては「 類くんの手は気持ちいいね 」 と自分が思ったよりもずっと甘ったるい声でぽそりと呟いて。 )
( / こちらこそいつも本当にありがとうございます…!!
私も過去編も文化祭編もやりたくてうずうずしています…!どっちもすごく楽しみ…!! )
【藍沢 琥珀】
…ありがと。
そういう桜華も…、んー他の人に見せたくないな。こんな可愛い姿。
( 自分をかっこいいと褒めてくれる彼女に微笑むと礼を伝えて。着替え終えた彼女の姿を視界に捉えると、こちらはなんとも微妙な表情を示し、こんな可愛い姿を他の人に晒してしまうことが惜しくて仕方ないといった様子。できることなら、こんな可愛らしい姿でいる彼女を見られるのは自分だけがいい。ぎゅっと思わず抱きしめて少し拗ねたような声でそう言い。)
【藍沢 類】
そう、ですか?
奏さんの手よりごつごつしてるだろうし、あんまり触り心地がいいとは言えないですよ?
( 彼の発言には少し不思議そうに、だけど、なんだかそんな声色で言われれば照れくさいような恥ずかしいような、よく分からない感情になり。自分の手は、いかにも男らしい手で、触っていて気持ちがいいだなんてことはないだろう。彼の手の方がずっと触っていて気持ちがいい。そして、こうやって触れている彼の頬も。)
(/ですね!過去編先にします??)
【 西園寺 桜華 】
まあ。うふふ、琥珀ったら。
( ぎゅう、と可愛らしい彼女の嫉妬に抱きしめられれば満更でもないようににこにこふわふわ微笑んで。自分もふわりと優しく彼女を抱きしめ返せばよしよしと彼女の頭を撫でながら「 もう、あんまり可愛いこと言わないでちょうだい。 」と自分も彼女にめろめろの様子でちゅ、と彼女の唇にキスをして。 カッコよくて可愛いだなんてなんて最強なんだろう、と自分の自慢の彼女に尽く心酔してしまい桜華はまた彼女に甘えるように抱きついて。 )
【 西園寺 奏 】
ううん、あったかくて大きくて安心する。
( 彼の手に自分の手を添えては甘えるように其れにすり、と擦り寄れば心の底から安心しているような穏やかな声でぽそりと囁いて。自分の手は白くヒョロっこいだけの手なのでそこまで面白みもなく、彼のような安心感があるかと言われたら全くないなと自分でも自覚しているようで無い物ねだりだななんて思ってしまい。「 俺の好きな手だ、 」 とふにゃりと気の抜けた笑顔を浮かべてはにこにこふわふわと微笑んで。 )
( / 過去編先にしちゃいましょう…!!! )
【藍沢 琥珀】
ふふ、そろそろ行こっか?
( 自分を可愛いだなんて言ってくれるのも彼女ただひとり。彼女からの口付けには幸せそうな表情を浮かべて。ずっとこのまま腕の中に閉じ込めたいと思うが、今日は2人で楽しくお出かけをするのだと思えば体を解放し、そっと手を繋ぐとまずは朝食を食べに行こうと、旅館内の朝食会場まで行くことに。朝食会場にはきっと、兄たちもいるだろうが、それ以降は自分と彼女2人きりの時間。いつもに増して上機嫌になり。)
【藍沢 類】
それなら、よかったです。
…そろそろ寝ますか?明日せっかくなんで、奏さんと観光したいし。
( 未だに自分の手を褒めてくれるのは何だか恥ずかしくて。ふと、もう夜も更け、いい時間になっていることに気づけばそろそろ布団に入って寝ようと提案を。まだ起きていたい気持ちもあるが、明日は恋人とデートを楽しみたい気持ちの方が大きい。素直にそう伝えると、どうだろうかと相手の反応を伺い。)
【 西園寺 桜華 】
ええ、行きましょ。
( 優しく繋がれた彼女の手を自身もきゅ、と握り返せばふわりと微笑んで朝食会場へと歩き出して。こうして旅行に来て旅館の朝ごはんを食べるというのも随分と久しぶりで、柔らかな陽が差し込む窓たちに目をやれば昨日の騒ぎが嘘だったかのように穏やかな気分で。「 兄さんたちちゃんと起きられるかしら。 」とまるで他人事のように(実際桜華としては他人事である)問いかけては、もし起きれなかったら朝食のあとに電話くらいはしてあげようと優しいんだかそうじゃないんだか分からないようなことを考えながら隣を歩く彼女を見上げてにこにこと微笑んで。 )
【 西園寺 奏 】
ん、……本当だ。もうこんな時間だね。寝よっか。
( 彼の言葉にふ、と自分も我に返って左腕の時計を見遣ればもう時計の針はてっぺんから少し進んだ場所にあり。そろそろ寝なければ明日の行動に響くな、と自分もかの言葉に同意しては音もなくふわりと立ち上がればそのまま布団の敷いてある部屋の方へと。……さて問題はこの後。自分たちは晴れて恋人同士となったわけだが、こういう場合は一緒に寝るのだろうか。相手が女の子なら1度別々の布団に入って〝おいで〟と自分の布団を叩けばいつもめろめろと入ってくるが、相手は同性だ。果たしてそれでいいのだろうか。と考え込んでしまえば、マァ考えても仕方がないなとあっさり考えを放棄しては「 一緒に寝る? 」と驚くほどどストレートに、優しげな微笑みと共に首を傾げて。 )
【藍沢 琥珀】
( 朝食会場に辿り着いたものの、やはりそれぞれの兄の姿は見当たらず。とりあえず2人で席につき、「やっぱり起きてなかったね」と彼女に笑いかける。どうやら旅館朝食はバイキング形式らしい。美味しそうな香りが立ち込める会場を見渡すと、朝食といえどいろいろな料理が並んでいてとても悩ましい。2人で取りに行こうと、立ち上がるとやはり自分たちは相当目立つようで。特に彼女なんて、こんなにも可愛らしい格好をしているあまり男性客の視線はそちらに釘付けになっている。彼女の傍にいようと心にきめながら一緒に食べるものを選びに行き。)
……食べすぎちゃいそうだね。
【藍沢 類】
い、一緒に?
( 布団が2組敷かれた部屋を見て、変に意識してしまって。そんなことを考えず、大人しく寝ようと足を踏み出したそのとき、彼からの言葉にすごく間抜けな声を出してしまって赤面する。そりゃ恋人同士になったのだから、一緒にということは同じ布団で寝ることを意味するのだろうが。彼にとってはもしかしたら何とも思っていないのかもしれないが、自分にとっては一大事。しかしひとつ深呼吸をしてから覚悟を決めたように頷いて。)
……一緒に寝ますか。
(/おまたせいたしました!いつもお待たせばかりしてすみません……。待っていてくださりありがとうございます!!)
【?西園寺 桜華 】
ほんとうに!……あ、見て。くまさんのパンケーキですって。
( 朝食はどうやらバイキング形式のようで、どれも美味しそうな和食やら洋食が並ぶ中でふと目に入ったのは所謂〝SNS映え〟を意識したのであろう、くまの形をしたパンケーキにチョコで可愛らしく顔が書いてあるパンケーキ。それを1つお皿に乗せて〝 かわいくて美味しそう! 〟とにこにこふわふわ嬉しそうに笑いながら彼女に見せては、その周りにぶどうやら苺やらフルーツを乗せてあっという間に可愛らしいワンプレートが完成し。高い位置のポニーテールということもあり歩くとふわふわと揺れるしっぽが楽しいのか、それとも大好きな彼女と目が覚めた瞬間から一緒だったことが上機嫌の原因か…恐らく後者なのだが、とにかくにこにこと楽しそうで。 )
【 西園寺 奏 】
ほんと?よかったあ。
俺いつもクッション抱いて寝るんだけどね、今日はそれがないから眠れるか不安だったんだ、
( 彼の返事にぱあ、と表情を和らげてはするりと彼の手を取っていつものようににこにこ穏やかに上記を告げて。普段は妹がプレゼントしてくれた円柱型の抱き枕を抱いて眠っているのだが、彼の腕ならきっと丁度いいだろうと笑って。そのまま先に布団に横になれば、自分の隣をポンポンと叩いて〝おいで〟と合図して。浴衣を着るのが下手なのかちょっとはだけたりはしているけれど、その瞳はもう眠たいのかとろんと蕩けていて「 おいでー、 」 とふにゃふにゃ微笑んで。 )
( / とんでもない!こちらこそいつも御相手をしてくださってありがとうございます…!!! )
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