花言葉:純粋・無垢【〆】

花言葉:純粋・無垢【〆】

匿名さん  2023-02-22 09:00:47 
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某トピでお声がけしてくださった方のみ.



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  • No.142 by 西園寺 桜華  2023-04-07 23:38:53 


【 西園寺 桜華 】

わ、……ふふっ、琥珀ったら。

( まるで小さな子どもが母親の手を引くように甘える彼女の様子に思わずきゅん、と胸が締め付けられるような甘い感覚を覚えてはふにゃふにゃと思わず柔く笑ってしまい。自分の荷物を持って彼女に手を引かれるがまま自動販売機の前についてはそういえば冷たい牛乳って久しぶりに飲むなあ、とふと考える。眠れない夜にホットミルクを飲むことはあるけれど、給食で飲んで以来かもしれない。「 なんだか中学生に戻ったみたい。 」と自動販売機に並ぶ瓶牛乳を何にしようかなと悩みながらそんなことをぽろりと零してはくすくすと笑って。 )


【 西園寺 奏 】

んー、俺はこっちの日本酒かな。すごく辛口なんだって。

( 彼の注文しようとする梅酒も店によってなかなか味が違うのでそそられるが、やはり地酒が飲みたいという気持ちが買ったのか変わらず日本酒のようで。おつまみも摘んでいるとはいえ、自分にしては珍しいハイペースで飲んでしまっているなとふと我に返れば柄にもなくはしゃいでいるらしい自分に気づいて思わず笑ってしまう。「 ……類くんと一緒にいると楽しいな、1人の方が好きなのに不思議だ。 」とアルコールが入っているため少しだけ水分量の増したとろんとした瞳で彼を見つめては柔らかく微笑んで。 )

  • No.143 by 藍沢 琥珀  2023-04-08 22:15:23 


【藍沢 琥珀】

確かに、瓶の牛乳なんて飲む機会ないし。
あたしはこれにしよ。

( 自動販売機の前に立てば瓶の牛乳が並んでおり。意外とある種類に思わず感嘆の声を漏らし。彼女の言うように中学生以来だと思うと何だか懐かしい思い出が蘇る。普段から牛乳は飲む方ではあるが、瓶の牛乳はなかなか飲まないのでウキウキとした気持ちで自動販売機を眺める。普通の牛乳の他にも、味が濃いもの、カロリーが控えめなもの、更にはフルーツ牛乳、コーヒー牛乳も取り揃えられており。悩んだ末、普通の牛乳を選択し購入することに。彼女は何を選ぶのかなと、取り出した牛乳瓶の蓋を開けながら眺めては「これだけあると悩むよね。」と苦笑し。)


【藍沢 類】

うわ…さすがですね。

( 辛口の日本酒を選択する彼を見て、やはり酒に強いということを実感すれば尊敬の眼差しを向ける。自分の分とまとめて注文するとすぐに運ばれてくるお酒。摘みも美味しいし、本当にいいお店だと思っていると、横から感じる視線。少しお酒を飲んでいるせいかふにゃっとした笑みを浮かべる彼に、またドキドキとしてしまい。更にはそんなことまで言われては、変に意識してしまいそうになる。自分の理性と戦いながら、にっこりと笑って自分の思いを伝えて。)

…俺も、奏さんといるの楽しいです。
できれば、これからもこんなふうに仲良くしてもらえたら嬉しいです。

  • No.144 by 西園寺 桜華  2023-04-08 23:16:54 


【 西園寺 桜華 】

ん、そうね……。

( 迷う、という彼女の言葉に同意しつつも桜華が選んだのはカロリーが控えめな牛乳。最近彼女と一緒にご飯を食べに行ったりだとかが増えてしまいちょっとお腹が柔らかくなってきてしまったような気がするので、少しでも悪足掻きを。最低限のストレッチや運動はしているものの普段からスポーツや武道で運動している彼女とはやはり消費カロリーが違うのだ。「 …うふふ、 」とちょっと恥ずかしそうにはにかみながらカロリーが控えめな牛乳を購入し取り出せば彼女と同じように蓋を開けようと力を込めて。 )


【 西園寺 奏 】

……ふふ、なんだか告白みたい。

( くす、と思わず彼の優しい言葉に微笑んでしまえば告白みたいだと。今のはからかっている訳でもなんでもない本心な訳だが、やはりその口調はいつもと変わらずにふわふわと穏やかで。ふわりと漂うお酒の匂いと自分の香水の匂いが混じり合い、何となくいつもよりもよった気分になる。「 もちろん、末永くよろしくね? 」と髪を耳にかけながら微笑めばこてりと首を傾げて彼を見つめ。自分と同じように彼が今のこの時間を楽しんでくれているなら何よりだ、と。 )

  • No.145 by 藍沢 琥珀  2023-04-08 23:27:37 


【藍沢 琥珀】

…カロリー控えめのやつって、味結構違うのかな?

( 彼女がカロリーを気にしているとは思わなかった。風呂場で見ても細くて寧ろもう少し肉が着いてもいいくらいだとすら思うのだが、そこはあえて何も言わない。牛乳をひとくち飲むと、ふと横目で彼女が蓋を開けようとしているところを見て。カロリー控えめと言うがどれくらい味に差があるのか気になり「あとで一口ちょーだい?」と言うと、彼女が蓋を開けるのを待ち。)


【藍沢 類】

…反則すぎません…??奏さん、俺より年上なのになんでそんな可愛いんですか…?

( 告白、なんてつもりはなかったが、この際告白でもいいかもと思えるくらいに自分は彼に酔っている。彼の言葉に頭を抱える仕草をすると、少しむっとした表情でなぜそんなに可愛いのかと思っていたものが全部言葉となってあらわれており。おそらく自分は彼に恋をしてしまったらしいことを自覚すると、梅酒をちびちびと口につけ、この感情をどうしたものかとぐるぐると頭の中で考えて。)


  • No.146 by 西園寺 桜華  2023-04-09 00:31:42 


【 西園寺 桜華 】

ん、……ちょっとあっさりしてる…ような、?

( こくん、と1口牛乳を飲めば普段飲んでいるものと特に大差がないように思えて不思議そうに首を傾げながら少々歯切れの悪い様子で答え。あまり牛乳に拘って飲むことがないせいかその表情は何やら悩ましげで。と、彼女の言葉にぱっと笑えば「 もちろん、どうぞ。 」と特に何の躊躇いや恥じらいもなく自分の持っていた瓶を渡せば彼女は何か味の違いが分かるだろうかと少し期待の色の滲む瞳で彼女を見上げて。 )


【 西園寺 奏 】

、……かわいい、?

( 反則、可愛い、という彼の言葉に思わずヘーゼル色の瞳を丸くしてしまう。カッコイイだの存在が教育に悪いだのという言葉はこれまでの人生腐るほど言われてきたが、可愛いと評されるのははじめてでその表情は普段落ち着いている彼にしてはまだ言葉が呑み込めていないのか少々驚いているようで。暫く不思議そうに瞬きをし、漸くそれを噛み砕き理解したと思えばじわり、と頬や耳に朱を散らしつつ「 初めて言われた、……なんだかちょっと恥ずかしいね。 」と口元を手の甲で抑えながらふい、と彼から視線を逸らし。 )


  • No.147 by 藍沢 琥珀  2023-04-09 07:46:01 


【藍沢 琥珀】

…ん。

( 彼女からそちらの瓶を受け取ろうとしたところ、こちらを見上げてくる彼女の表情が可愛らしく。ふ、と小さく笑った後周囲に誰もいないのを確認して、そっと口付けを。彼女の唇をぺろっと舐めると、「んー、キスじゃ味は分からないか」と少し悪戯っぽくにこにこと笑い、牛乳瓶を受け取り何事も無かったようにちょびっと口をつけて。味は確かに薄いのかもしれないが、思っていたより普通に牛乳だったことに感心して。これを最初には出されてもカロリー控えめのものだなんて思わない。牛乳瓶を彼女に何事もなかったかのように返し。)


【藍沢 類】

え、え?はじめて??

( 困惑というか、少し恥ずかしそうにする彼の表情が何とも言えず。それより可愛い発言が余程驚きだったのか、初めてだという彼にはこちらがびっくりしてしまい。それと同時に彼の可愛い一面を知っているのは自分だけなのかもしれない、なんて自惚れを。そうなるとうずうずとしている手をぎゅっと握った後に、そっと彼の赤く染まった耳へと手を伸ばし、耳、そしてその綺麗な髪を撫でるようにそっと触れると、意地悪っぽい笑みを浮かべ。)

奏さん?耳まで赤いですよ。酔っちゃいました??


  • No.148 by 西園寺 桜華  2023-04-09 11:19:45 


【 西園寺 桜華 】

!っ、…?、?

( 何の心の準備もしていなかったところに突然降って来た柔らかい唇の感触と、ぺろりと唇を舐められた感触に思わず体が硬直してしまう。彼女から牛乳瓶を受け取った状態のまま暫く大きなヘーゼルの瞳をまん丸にして彼女を見つめていたかと思えば、漸く今自分の身に何が起こったのか自覚したらしくじわじわと頬が赤くなるのはもちろん浴衣の襟から除く首元まで火照らせて。「 ぁ、ええと、…… 」と普段の桜華らしくない、彼女と二人きりの時にしか見せないようなふにゃふにゃとした瞳をさ迷わせれば、どうしてこの人はこんなにカッコイイのと一周まわって頭の中ではどこか冷静で。彼女の意地悪な笑顔に弱い桜華はそだけでめろめろと腰が抜けてしまいそうになるらしく。 )


【 西園寺 奏 】

ん、ッ……。

( ふと自身の耳に届いた手の感触に、思わずびくりと肩を跳ねさせてしまう。どうやら彼は思ったよりも悪戯好きなようで、髪に触れる手は優しいがどこかこちらをからかう様な、そんな色を帯びている。酒には滅多に酔わないはずなのに、雰囲気に酔ってしまっているのだろうか。自分らしくもない。「 …君のおかげで、ね。……酔わせてどうするつもり? 」とせめてもの抵抗なのかまだ顔や耳をほてらせたまま、キュッと眉根を寄せて困ったように微笑えめば逆に彼の方にひとつ問いかける。普段自分が人の優位に立つことが多い分、こういった意味で優位に立たれるの経験がないため内心は密かに焦っており。 )


  • No.149 by 藍沢 琥珀  2023-04-09 20:13:09 


【藍沢 琥珀】

…桜華、飲み終わったらどうする?部屋でゆっくりする??

( 自分の行動に視線をさ迷わせ戸惑う彼女が可愛くて仕方ない。心底自分は彼女に心酔しているなと自分に呆れながら、残りの牛乳を飲み干して。彼女が飲み終わるのを待ちながらこの後どうするかを相談し。館内を浴衣で回るのもいいし、部屋で2人で過ごすのも捨てがたい。夜はまだまだこれからだし、どちらでも構わないが彼女はどうだろうかと尋ねて。)


【藍沢 類】

…!
え、いや…あの。すみません、調子に乗りました。

( 経験した事の無いこの感覚。彼にそう言われ、はっと我に返る。自分は何をしているのか、と。どうするつもり、なんて問われて、どう答えていいのか分からなくなり、そっと手を引っこめては視線をさ迷わせ。これだから、こういうことに経験のない自分を呪いたくなるる。大人だったらどう回答するのが正解なんだろうか、困ったように笑顔を浮かべると相手に謝罪をして。)

  • No.150 by 西園寺 桜華  2023-04-09 21:48:34 


【 西園寺 桜華 】

……ん、

( 顔や体の火照りを冷ますかのようにちまちまと牛乳を飲み進めれば、飲み終わる頃には胸の動悸や顔の火照りもすっかり収まった様子でふう、と一息。彼女の言葉にんー、と少し悩ましげな声を出しつつ、彼女の瓶と自分の瓶を返却カゴにそっと置いては少し悩んだ後に「 せっかく琥珀も浴衣だから、2人でちょっと歩きたいわ。……だめ、? 」と彼女の浴衣の裾をきゅ、と緩く引っ張って強請るように彼女のブルーブラックの瞳を見つめて。 )


【 西園寺 奏 】

……そこで引くのはずるいな、

( スっ、と離れた熱を持った手と彼の表情に、思わずくすくすと笑ってしまう。…先程まで自分の傍にあった熱が離れたことに柄にもなく寂しいと思ってしまった自分に対しても。自らから離れた彼の手に自分の手を縫い付けるように指を絡めては「 あと一歩押してくれたら、俺はそれに流されたのに。 」と熱に浮いた声を零して。そう、もし彼があと一歩だけこちらに無理やり来てくれたら。それは自分のわがままだ。何か言い訳がないと動けなくなってしまった大人の悪い癖。奏はまたふ、と口元だけで緩く微笑めばその手をまた自分の頬に触れさせて。 )

  • No.151 by 藍沢 琥珀  2023-04-09 22:21:37 


【藍沢 琥珀】

…いいよ?じゃあ行こうか。

( 牛乳瓶を返してもらえば礼を伝えて。自分の浴衣の裾を引っ張る我儘を言う子供のような彼女の姿。まさかそんな愛らしい姿が見られるとは思わず、内心抱き締めたい気持ちでいっぱいになる。そんな彼女の申し出を誰が断れるだろうか。こちらを見上げるその瞳を見つめにっこりと笑うと頷いて、再び彼女の手を取りゆっくりと歩き始めることに。旅館内はちらほらと、旅行客の人達が歩いている。売店を通りかかると、色々なものが売られていて。)




【藍沢 類】

…、流されてくれるんですか?

( 再び戻された彼の頬。そして絡み合う彼の指と自分の指。最早自分の思考の領域を超えているその行動に、戸惑いながらも僅かに期待を膨らませた視線を彼に向け、そう尋ね返し。ふと、ここが店であることを思い返し我に返ると、彼にしか聞こえないような声で「店、出ませんか。」と提案を。自分はもうある程度飲んで食べ終わっていたので、いつでも店を出ることは可能だ。しかし店を出たからといってこの後の計画があるわけでもない。動かない頭で、どうしたらいいのかを必至に考えて。)

  • No.152 by 西園寺 桜華  2023-04-10 09:38:54 



【 西園寺 桜華 】


わあ、…。

( 彼女と手をつないで歩くのが桜華は好きだった。目は口程に物を言うとは言うけれど、手も同じのようでなんとなく彼女の考えていることがわかるから。心の底から自分を大切にしてくれているという実感が湧いて、思わずうふうふとほおが緩んでしまう。旅館内でもやはり観光客は自分たちのほかにもいるようで、今はやりの女子旅だろうか、女子高生が女子大生くらいの若い女の子たちの視線は紛れもなく自身の隣にいる彼女に向けられていることに気づき思わず繋ぐ手にきゅ、と柔く力を込めて。通りかかった売店に並ぶお土産の数々を見れば感嘆の声を漏らし、特に何かが欲しいという訳でもないがやはり見慣れないお菓子だったり郷土品のようなものは目を引いてしまうようで。「 いろいろ売ってるのね、 」なんて色んなものに視線を奪われてしまえば、隣の彼女の見上げてふわりと微笑えみ。 )


【 西園寺 奏 】

……うん、いいよ。出ようか。

( 彼からの提案に変わらずふわりと穏やかな笑顔を浮かべては、慣れた動作でカードを店員に渡して会計を済ませてしまい。男同士とはいえ、自分は年上だし社会人なので。あと妹たちのわがままに付き合わせてしまったお詫びということで。店員に丁寧に店先まで見送られ、先ほどよりも人がまばらになった温泉街を歩けば「 さて、…このあとはどうしようか? 」と変わらず穏やかな笑みを浮かべつつ、緩くウェーブがかった艶のある黒髪を揺らし首をかしげて。彼がしたいことがあればバーでもなんでも付き合うし、もしないのであればせっかく良い旅館に泊まっているのだから旅館の一室でゆっくりするのもいいだろう。…狡い言い方かもしれないが、あくまで主導権は彼にあるんだと言いたげなヘーゼルの瞳は相も変わらず穏やかで。 )


  • No.153 by 藍沢 琥珀  2023-04-12 20:05:16 


【藍沢 琥珀】

( 隣の彼女の手に力が籠ったのを感じ、どうしたのだろうかと思うも、それは旅行客の女性が自分のことを見ていることが関係しているのだと分かり、そっと安心させるように手をぎゅっと握り返して。売店に並ぶ品物の数々を見て、自分も簡単の声を漏らしていれば、お土産の中にビーズ細工の綺麗なブレスレットが目に入り。そっと手に取ると彼女に見せて。ピンクをベースにしたその品物の横には、ブルーベースのものもあり、2人でお揃いで着けたい。と少しわがままを言ってみて。)

これ、かわいい。桜華とお揃いでつけたいな。


【藍沢 類】

…あ!ちょっと歩くんですけど、奏さんに見せたい場所があるので、そこへ寄り道してもいいですか??

( 彼に会計をしてもらうと、なんだか申し訳ない気持ちになるも、遠慮してもそこは譲らなさそうな彼の態度に仕方なく甘えることにして。この後どうするかと言われると、先程の流れからして、部屋に戻ってゆっくりと過ごす、ことも正解なのかもしれないが、ふとこの温泉地について調べたときに見つけた穴場スポットが気になり。彼の了承を貰うとそちらへ向かって歩き始める。少し高台にあるその目的地に着くと、温泉街の夜景が一望でき、ゆらゆらと温泉街の街灯が煌びやかに動いている。)


  • No.154 by 西園寺 桜華  2023-04-12 22:33:33 


【 西園寺 桜華 】

素敵、……。

( きらきらと美しく光るビーズ細工のブレスレットは、クラスメイトの女の子が年上の彼氏に買ってもらったというダイヤのネックレスよりも何だか輝いて見える。ピンクとブルーの其れを此方に見せながら可愛らしくお強請りしてくれる彼女にきゅん、と胸を高鳴らせながら「 私も、琥珀とお揃いがいいわ。 」 と今すぐに彼女に抱きついてしまいたい気持ちを抑えてふにゃりと微笑み。まるでお互いを淡く縛り付ける繋ぐ鎖のような其れは、桜華の胸の奥の浅はかな嫉妬心を緩やかに噛み殺していくようでさっきまでの黒い気持ちはあっという間にどこかに行ってしまい。 )


【 西園寺 奏 】

、──── ……。

( 彼の言う見せたい場所というのに全く心当たりがないのか、はて何だろうと着いて言ったのも束の間。少し高台にある人気のないその場所からは、まるで灯篭のようにぽつぽつと輝く温泉街の明かりが一望できる場所で思わず奏もその美しさに言葉をなくして。高台が暗いせいか夜空に輝く星々も同時に見ることの出来るその場所は、都会の喧騒とは程遠いゆったりとした時間が流れている。ヘーゼルの瞳に揺れる街灯の光をきらきらと映しながら「 こんな場所があったなんて、……すごく綺麗だ、 」と自然と緩んでしまう頬と自分が思っているよりもずっと柔らかく聞こえの良い声が溢れれば、連れてきてくれてありがとうと隣にいる彼に微笑みかけて。 )


  • No.155 by 藍沢 琥珀  2023-04-13 23:19:34 


【藍沢 琥珀】

よかった。じゃ、あたし桜華の買うから。桜華はあたしの買って?

( 綺麗なブレスレットとはいえ、ビーズ細工。彼女はどんな反応を示すだろうかと少し不安げだったが、杞憂だったようで。そうと決まれば手に取った彼女用のピンクベースのブレスレットをそのまま、ブルーベースのブレスレットを彼女に渡しお互いのものを買うという提案をして。なんだかんだ言ってお揃いのものというのは持っていないので、こちらも柄にもなくはしゃいでおり。)


【藍沢 類】

噂どおり綺麗だ。
よかった。見に来れて。

( 彼の隣でその光の海を眺めていると、彼から聞こえた感想にそちらの方を向く。暗がりではあるが、星や月、そして街の灯りに照らされた横顔、そして柔らかな微笑みに照れくさそうに笑って。そんな彼の微笑みが眩しく映るのはきっと自分は彼が好きだからなのだろう。自分の気持ちに気付いてしまったからには誤魔化せはいなと感じつつ、彼の表情をじっと見つめて。)

  • No.156 by 西園寺 桜華  2023-04-14 15:16:40 




【 西園寺 桜華 】

うふふ、プレゼント交換みたい。

( この旅行に来てから、なんだか学校で見るいつもの彼女とはまた違った彼女の一面がたくさん見れてるなあなんて思わず表情が緩んでしまう。いつものスマートで格好いい彼女のことも大好きだが、こうしてたくさん笑ってわがままを言ってくれる彼女のことも大好きだと相も変わらず自分が彼女に首ったけだということを自覚する。会計を済ませ、すぐ使いますだなんて言って包装等をしないまま店員さんからブルーベースのブレスレットを受け取れば「 …ずうっと私の隣にいてくれますように。 」なんて彼女に聞こえないように小さな声でブレスレットに言葉を落とす。ちゅ、とそのままブレスレットに軽くキスを落とす姿は、絵本の中で王子様がお姫様を呪いから目覚めさせるキスによく似ているが、今回に至っては`お姫様が王子様を縛る呪いのキス`だ。この呪いは簡単にはきっと解けない。だって魔女じゃなくお姫様がかける呪いなんだから。桜華は売店から少し離れたところで彼女の会計を待てば、早く彼女にこのブレスレットをつけてほしいな、と自然とふわふわ笑ってしまい。 )


【 西園寺 奏 】

…ん、なあに?

( 美しいその風景を眺めていると、ふと視線に気づいて彼のほうへ顔を向ける。此方を真っすぐに見つめる夜空を思わせるブルーブラックの瞳と目線が絡めばくす、と優し気な笑みを零しながら首を傾けて。彼のその瞳に籠った熱情が何を示しているかは一目瞭然なのだが、奏はそこから先には進めない。男性同士ということに偏見があるわけでもない、彼はとても素直で人としても尊敬できる素敵な人だ。年齢的にだって犯罪という訳でもない。…だけど、大学生なのだ。普段大人と関わる機会がなく、憧れを恋愛感情だと勘違いしている場合だってある。もしも彼の好意に甘えてそういう関係になったとて彼が社会を見た後に自分から醒めてしまうかもしれない、だなんてありもしないもしもに怯えているだけだ。奏ではそんな自分らしくもない弱気な気持ちを胸に隠せば、「 そんなに見られたら穴が開いちゃいそうだ。 」なんて笑うことしかできずに。 )



  • No.157 by 藍沢 琥珀  2023-04-16 15:39:10 


【藍沢 琥珀】

お待たせ。
桜華、手出して?

( レジで購入したピンクベースのブレスレットは、色は可愛らしいが、ビーズの形状はシンプルで決して子供っぽくはない。キラキラと光るそのピンクを見つめて、きっと彼女が着けたら良く似合うだろうと想像し微笑む。一足先に自分用のものを購入し終えていた彼女の元へ行くと、早速と言わんばかりに彼女の手を取り。購入したばかりのブレスレットをそっとはめてみる。やはり、想像どおり彼女によく似合う。)


【藍沢 類】

…、奏さん。
俺、奏さんに惹かれてるかもしれません。

( どこか感情を押し殺したように笑う彼を見て、思わず彼の名を呼んだ。酒が入っているからか、すんなりと自分の想いは口から出て。それでも、惹かれているかも、という不確実な想いはまだ今日会ったばかりだということ、後は自分よりも彼がずっと大人だということを懸念する表れ。彼が優しくしてくれるのは、自分が年下だから。そんなことは分かっているけれど、それが今は悔しい。じっと彼を見つめては、「好きになってもいいですか」と単刀直入に聞いてみて。)

  • No.158 by 西園寺 桜華  2023-04-16 23:19:31 


【 西園寺 桜華 】

…… 結婚式みたい、

( 彼女の優しい手がそっと自分の腕にブレスレットを嵌めてくれるのを見て、思わずと言ったように言葉が溢れる。じんわりと胸を温める気持ちは穏やかで、桜華の瞳も幸せそうに綻んでおり。彼女が嵌めてくれたブレスレットは先程陳列していた時よりも何だか輝いて見えて、どんな宝石よりも綺麗だ。まるで宝物に触れるかのような優しい手つきで自分もブルーベースのブレスレットを彼女の腕にそっと嵌めては、ふわりと華が綻ぶような笑顔を浮かべて。 )



【 西園寺 奏 】

……ずるいなぁ、俺がNoなんて言えるわけないのに。

( 彼に名前を呼ばれた途端、先程までの自分の気持ちが優しく溶かされていくような不思議な気持ちになる。彼はどうやら人の心を溶かすのが上手いようで、彼からの問いに思わず眉を下げて笑ってしまう。ぎゅう、と胸を締め付けられる感覚は久しぶりで、苦しいのにでも心地がいいようで。今にも泣きそうな顔でくしゃり、と笑ってはそっと彼の頬に手を添えて「 好きになって、俺の事。 」と彼のブルーブラックの瞳を真っ直ぐに見つめて。 )


  • No.159 by 藍沢 琥珀  2023-04-17 00:33:46 


【藍沢 琥珀】

はは、ほんとだね。

( 彼女の手首に飾られたブレスレットはやはり彼女にぴったりで、それを見て満足気に微笑むと今度は彼女が自分にブレスレットを嵌めてくれる。彼女の言葉に少し笑って確かに結婚式の指輪交換のようだと頷くと、彼女の左手をそっととると「本物は大人になってからね?」と彼女の薬指にそっと口付けを。そのままその手をつないで、部屋に戻ろうと提案をして。)

部屋、戻ろうか。


【藍沢 類】

…っ、奏さん。

( もしかしたら上手くはぐらかされるかも、とか。断られてしまうかもという一抹の不安を抱えていたが、彼の言葉にその不安はすぐになくなる。少し泣きそうな彼の笑顔を見て胸を締め付けられると自分の頬に彼の手が触れたことを合図に、ぐいっと彼を引き寄せてそのまま自分の腕の中へ。ぎゅっと抱き締めれば、「好きです、付き合って下さい」と思いの丈を素直に伝え。)

  • No.160 by 西園寺 桜華  2023-04-17 10:04:45 



【 西園寺 桜華 】

── …えぇ。

( まるで本物の王子様のように、長いまつ毛を伏せて自分の薬指にそっと口付けを落とす彼女を見て、うっとりと瞳を蕩けさせる。自分の左手の薬指に場所を落ち着けていいのは彼女とのリングだけだし、それ以外をつける気も予定もサラサラない。スマートな仕草でそのままエスコートをしてくれる彼女にまた性懲りもなく何度でもときめけば「 そうね、湯冷めしちゃう前に戻りましょ。 」と彼女の手を優しく握り返しながら自分たちの部屋へと戻り。 )


【 西園寺 奏 】

っ、…。

( ぎゅ、と手を引かれて彼に抱きしめられる。飲み会などでふざけて男に抱きしめられることはあれど、こんな風に胸を締め付けるような痛みが伴ったのは過去に一度もなかった。それと同時に、体の底から熱が沸き上がるような感覚も。恐る恐る、と言ったように自分もきゅ、と彼の体を抱きしめ返せば「 うん、俺も君の…類くんのことが好きだよ。 」と彼の肩口に顔をうずめながら、ぽつりぽつりと小さいながらしっかりとした声で答えて。自分とさほど身長は変わらないはずなのに自分よりもずっと筋肉のついたその体は暖かく、奏はそれに甘えるように無意識に身を寄せて。 )

  • No.161 by 藍沢 琥珀  2023-04-18 20:47:08 


【藍沢 琥珀】

……あ!布団敷いてある。

( 部屋に戻ると敷かれた2組の布団。普段はベッドで寝るのが常なので、布団で寝るのは空手の練習合宿以来。案外悪くないものだなと思いながら、布団の上にごろんと横になるとひと息ついて。「どうせ寝るとき一緒だし、布団1つしか使わないよね」なんて、悪戯な笑みを浮かべると彼女を見上げて。)


【藍沢 類】

俺。奏さんのこと大事にします。

( どれほどの間彼を腕の中に抱き締めていただろうか、そんなに長くは無いが、この時が永遠に続けばいいのになんて思ってしまう。そっと彼を解放すると、僅かに赤くした頬で彼のヘーゼルの瞳を見つめる。まだ会ったばかりでお互い何も知らないはずなのに、これだけ惹かれてしまうのにはなにか理由があるのかもしれない、なんて思いつつ彼の頬に手を添えて。)


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