とくめい 2023-02-01 15:49:08 |
通報 |
一/期/一/振
( 長期遠征から帰還したばかりとはいえ、若い者達に遅れを取らせない元気な白き太刀に誘われるがままに広間へ出戻り入口側付近にて。唯仲間である一振りの隣合えば姿勢正しく周囲気付かれないように片足の爪先立て隠し正座をする、自分達に続いて入室して来たのは先程庭先で出会った黒髪の少女が目の前に正面向き合う形に。挨拶述べがてら口放たれた‘審神者’という言葉にぴくりと眉顰めるも直ぐに能面のような感情見えぬ表情で淡々とした口調で名乗り、 )
…──、私は一/期/一/振。粟/田/口/吉/光の手による唯一の太刀で御座います。
(/あわわ、有難うございます!こちらは基本何でも大丈夫なので、ご自由にして頂ければと思っております。お気遣いも有難うございました、以降は気を付けますのでご安心を…!三日月お爺ちゃんや下双子ちゃん達に連絡等関しましても了解致しました、どちらのイメージも出来ますので迷っておりました…、本丸内につきまして原作遊戯やアニメ寄りor二次創作風イメージどちらが良さそうですかね?上双子ちゃんと下双子ちゃんは本丸暮らし、それとも元々現代に住んでいて審神者の仕事で本丸に行く為には母の部屋にある鏡と通じてやって来る(それぞれ部屋あり)…など、語彙力がなく伝わるか不明ですが、難しければスルーして頂いて大丈夫です…!)
【 三日月宗近 】
( 虚ろな目に映るは禍々しい気が充満するあの本丸とは程遠い、僅かな淀みも噎せるような悪臭すら感じぬ清らかな場所。平安の白き刀に連れられてから暫く、通された広間にて何をするでもなくただ静かに視界を閉ざしていた。周りに佇む刀等から気遣う言葉を度々受けながら、結局一度も口を開く事なく辺りには沈黙が落ち続け───今現在、審神者と名乗る娘を見据えて僅かに眉を顰めた。朧げな記憶の中で感じる人の子、特に審神者なるものに対する不信感や憎悪、時折混じる哀情。ほんの一瞬揺らいだ三日月の浮かぶ瞳に冷淡な影を落とし、けれど表情に貼り付けるは一見朗らかにも見える笑顔で。隣に座する仲間の名乗りに続けて漸く固く閉ざしていた唇を開き )
……俺の名は三日月宗近。天下五剣の一つにして、一番美しいとも言われているな。
一期一振様、それから三日月宗近様ですね。お二方の事はそこに居る鶴丸から連れ帰った、と聞いております。
( "審神者"の単語に僅か反応した様に見えたのは気のせいか。片や能面、片や笑顔と対極的な二振りを交互に見てそれぞれの名を復唱し、表情は違えどその目に何の色も映さない彼らの共通点を見出す。度々演練場で彼らの同位体を見掛けた事はあるが、こうも冷たく近寄り難い雰囲気を纏っていただろうか。何より粟田口というと新橋色の彼は藤四郎兄弟が早く顕現しないかと待ち望んでいた長兄の筈。以前より聞き及んでいた印象とはまた随分違って見えるものの、これを個体差と簡単に片付けて良いものか判断はつかないままで。先程報告に来た部隊長が表現に悩んでいた理由を何となく察すると密かに苦笑し、直ぐ様表情を引き締めれば雑談等を楽しむ方ではなさそうだと早速本題へ移り )
では、そうですね……答えたくなければ口を噤んで頂いて構いません。今からいくつか質問させてもらいますので、話せる事だけお聞かせください。───まず一つ、あなた方は別の本丸から来られたという認識で間違いありませんか?
(/ありがとうございます、こちらとしましても基本お好きなように動かして頂いて問題ありませんので…!本丸内についても悩みどころですね…。本丸の上階は書類仕事や話し合い等のための執務室があり(主に上双子ちゃんが使用)、男士達が暮らす下階、その主屋から渡り廊下で繋がった離れに姉妹四人分の部屋と亡き母が使っていた部屋が残されている(姉妹が引き継ぐ際に本丸が増改築された)…というのは如何でしょうか?この場合は上双子ちゃんと下双子ちゃん共に現在は本丸で暮らしている事になるのですが、元々は現代育ちで何度か鏡を通じて母に会いに来ていた、その際に数振りの刀剣男士達と多少なり交流があったとかだと可愛らしいなと。ぱっと思うままに纏めてみただけなので、他に考えている設定や付け足し等の希望があれば遠慮なく仰ってくださいませ…!)
一/期/一/振
( 目前に居座る片割れの一人審神者と明かす人物が指した、その傍らで事の張本人である遠征部隊長の刀を横目で一瞥し。同行していた部隊面々も皆揃い腰掛けたのを四方読み取り目追い後。すう、と一度瞬きして視線戻せば呼気を正す。矢継ぎ早に我々へ問い掛けて来るのは大方政府に通達する目的の確認事項なのだろう、今はただ余計な干渉を避ける為に線引を兼ねて予め宣言しておき。 )
…ええ、仰有る通りです。我々の本丸に関しましては申し上げた所で功利無く、お互いに軍事など機密事項に触れます故に私や三日月殿共々口外出来ぬ事をどうかお見知り置き下さい。
(/そうおっしゃって頂けて助かります、ありがとうございます…!凄く分かりやすいですね、そちらの本丸設定で大賛成です。現代にいるお父さんが姉妹四人全員が離れているとやっぱり寂しいかな…?と思われますので、それぞれ変化を加えて下双子ちゃん達は大学生だとたまに刀剣男士が現代遊びに来る設定やサークル行事など楽しそうではありますね…!)
分かりました。そちらの本丸に関する事はこれ以上深掘りしません。
( 問いに対する肯定と共に返って来たのは追求を拒み牽制する言葉。隣で静かに瞼を伏せ暗に同調を示す美しい和装の刀を見て一つ頷き、了承を口にする。彼らにとって最も聞かれたくない所なのだろう。兎も角、二振りの本丸事情を聞けないのならば残るは確認のみ。遠征先に居た理由も目的も、安易に聞いては彼らの地雷を踏み兼ねない。何をどう問えば良いものかと悩む仕草を取り、言い淀みながらも簡潔に目指す場所はあるのかと口にして。然し本丸の事に抵触していたらとの懸念もあり、余計な誤解を生んでしまわぬよう言葉を付け足し目尻和らげ )
お二方にはその、帰る場所───行く当てはあるのですか?…あ、場所を聞き出そうというわけではないので、有無のみのお返事で構いません。
(/本丸設定に関して賛同頂きありがとうございます!確かに姉妹全員が本丸暮らしだとお父上が寂しくなってしまいますね…。サークル行事等もとても楽しそうですし、是非下双子ちゃん達は大学生として現代に通わせましょう!大学がある時は現代、休みの日は本丸で寝起きする感じでよろしかったでしょうか…!それと下双子ちゃん達の源氏兄弟爆誕ハプニングなのですが、実は黒本丸の二振りが来たタイミングでこっそり誕生していたら面白そうだなと…。裏側のお話と言いますか、上双子ちゃん達が鶴さんに報告を受けていた辺りで下双子ちゃん達が源氏兄弟顕現→驚き慌てている所に次女様から緊急連絡→とりあえず執務室に向かって上双子ちゃん達の話を聞く(その後源氏兄弟の事を報告)…といった流れが浮かんでおりまして。もちろん顕現させるにはまだ早い!という事であればこちらスルーして頂いて大丈夫なので…!)
* 一/期/一/振
───…私には未だ、果たさなければならない成すべき事が有るのです。その為には、────…!
( 他者の刀剣男士達と返答同様に、我々に関する事柄一切の詮索拒んだ挙げ句。素性不審な刀が目前に居る審神者にとって大事であろう此の本丸に足踏み込まれたのにも関わらず何故ここまで穏和な対応を示すのか。最後に一つ自ら行き先を訪われ、梔子色の双眸が揺るぎ無い意志をその瞳に宿して影差す。まるで己に自問質すように呟く中で不意に、広間の襖扉が開かれ姿現したのは縁ある短刀二振り。深く事情何も知らないまま勘違いをしてしまい、純粋に以前より長らく本丸に現れる日を心待ちにしていた刀派の仲間が漸く顕現したのだと嬉しさ余り元気よく飛び跳ねる護り刀は月蒼き太刀の背中抱き着いて。我が粟/田/口の弟が一振り、五頭の白虎を引連れた短刀が長男である自分を見るなり歓喜の声を上げては控えめに涙ぐむ表情で此方へ駆け寄って来る小さな両腕に抱き締められている事に反応鈍り、視界に映る彼は曾て我が本丸に居た一振り。然しその記憶も共感出来る日が訪れる事は二度と無い───複雑な想いを懐きながらも弟に言い聞かせるその口調は柔らかく、宥めるように頭髪撫でやり。耳元届くもう一人の審神者らしき人物を見据えて、 )
───、五/虎/退。本丸内で走り回ってはいけないよ、私達は今話し合いをしている所なんだ。だから私語騒いではいけない、分かるね…?
* 千夏
───い、っ…今/剣ちゃん、五/虎/退ちゃん待って…!今その広間に入っちゃ、だめ…ッ!
( 厨で温かい御茶の準備をしていた頃に、妹達へ連絡一報を飛ばした後。通路を出て広間に向かう最中に長女と自分の近侍である短刀達と出会い、遠征部隊の帰還情報を通じて新しい刀も主様のお陰で本日顕現したのだと名を揃えて嬉しそうに語り出す二振りに首を傾げて。まさか未だ皆に報告するまで話してはいけない事が情報回ってしまったのかもしれない、広間に向かう二振りを慌てて追い掛け。普段なら直ぐに追い付けるが今は両手塞がり転倒でもすれば熱湯で怪我をさせる訳にもいかず。結局遅れて一人、広間に入室すれば不穏な空気を察して姉と見合わせながら足折り盆を置き。片割れ長女の隣で正座し挨拶告げつつ頭下げて )
…───は、初めまして。先程私達の近侍より名は伺っております、一/期/一/振さん、三/日/月/宗/近さん。私はこの本丸に就任しております審神者の一人。長女春乃の妹、千夏と申します。
(/背景設定につきましてもご了承頂きまして有難うございます…!娘達を心配し過ぎで窶れているかも知れませんが…下双子ちゃん達のフォローで何とか乗り切りましょう!二人は同じ大学でも大丈夫でしょうか…?四女様のお好きなサークルで構いませんし、大学祭もやってみたいですね。大学がある時は現代、休みの日は本丸で寝起き遊んじゃいましょう!下双子ちゃん達の源氏兄弟爆誕ハプニングに関しましても了承致しました、実は顕現タイミングに悩んでいましたのでご提案とても助かります。ぜひその流れで行きましょう…!それでは一旦、少し広間での描写はおいた方が良いでしょうか…?お好きな方をお選びくださいませ!)
【 三日月宗近 】
…今剣が元気そうで何よりだ。だが、今は審神者殿と大事な話をしているところでな。───終わるまで大人しく待てるな?
( 行き場を問う審神者の言葉に目を細め、同本丸から来た仲間の語りを耳に入れる最中、軽快な足音と共に襖から顔を出した小さき者達に鈍く目を瞬かせ。背中への軽い衝撃を受けながら首を後方へ僅かに傾け、横から顔を出す同派短刀の無邪気な笑顔を視界に映す。あの本丸の彼からは終ぞ見られる事のなかった明るい表情。途端、胸中に湧く何とも形容し難い感情に自身でも戸惑い視線を一度逸らす。それから瞳に淡く穏やかさを滲ませると片手を彼の頭に添え、興奮を落ち着かせようと掛ける声は何処か優しげで。然し、短刀二振りの後に続いて広間へ踏み入ったもう一人の審神者と名乗る娘に視線向ける頃には感情を殺した微笑作り、雰囲気は違えど良く似た顔立ちの人の子らを見据え。頭を下げた娘の旋毛頭を一瞥したのち所縁ある短刀達の登場で話題が逸れた事に一つ咳払いし )
うむ、……話の腰を折ってしまったな。
【 春乃 】
申し訳ありません、急な事で驚かせてしまいましたね。あなた方の情報が誤って広まっているようです。───五虎退、今剣、こっちにおいで。…今から事情も含めて説明するから、その後で本丸の皆にも正しい情報を伝えに行ってくれる?
( 静かな室内で新橋色の彼が呟く言葉に耳を傾けていた所、襖を開いて元気よく入って来たのは姉妹の近侍を務める二振り。それぞれ縁のある刀へ抱き着き、宥められる様子を眺めて口元が緩む。生気のない冷え切った目で座していた彼らの表情や声音に少しでも感情が窺えた事にほっと息を吐き、隣へ腰据える妹と視線合わせて挨拶する様を見守り。軈て別本丸出身の二振りの意識が此方へ向き、咳払いにより静寂を取り戻すと短刀達の早とちりを詫び、未だ抱き着いたままの彼らを呼んで手招く。近侍である二振りがこう誤解しているのなら他の刀達も同様に思い込んでいる可能性が高い。先に訂正しておかなければ言い出し難くなってしまうだろう事は明白で、話の続きに入る前に勘違いを正すべく傍へ座らせては経緯を話し始めて─── )
────────
【 真冬 】
( 遠征部隊が帰還する数刻前。今日は大学もなく姉達の手伝いのため朝から本丸にお邪魔し、昼休憩を取った後から頼まれた資材確認を双子姉と共に行っており。倉庫に貯めている資源の増減チェック、日課に必要な数量を鍛刀部屋に運搬といった作業を黙々と終わらせ。少し汚れている部分を布巾で優しく拭い、最後に次の鍛刀で使用する分の札を鍛刀部屋へ設置して満足そうに頷き。後は二人で最終確認をして上双子の姉達に報告するのみ、と連なる四つの鍛刀部屋の一室から出て隣室で作業している姉の元へ顔を出して )
うん、できた。……こっちは大体終わったけど、あきちゃんの方はどう?まだなら手伝おうか?
(/お父上の寂しさも上双子ちゃん達の方も末っ子組で癒していきましょう…!二人共同じ大学で大丈夫です。サークルは四女の性格を考えると写真、演劇、軽音楽辺りかなと悩んでいる所です…。三女様は同じでも違うサークルでも◎大学祭も是非やりましょうね!爆誕ハプニングについてご了承くださりありがとうございます。お気に召して頂けたようで安心しました!そうですね、広間の絡みは一旦切り上げて下双子ちゃん達視点に切り替えましょう。広間の方は読み流してもらって大丈夫です!)
* 美秋
( 明日は大学も休みでバイトや用事も無く今日の朝頃から妹と本丸へ訪れる際に軽量の手荷物を部屋に置いてお昼休憩後、双子姉妹で手伝いを早速取り掛かる。四つ連なる鍛刀部屋では日々本丸の戦力を高める為にお世話になる事が多い、共に頑張る皆を誇らしげに作業進ませ。すると視界の影から一瞬だが、白い靄のような何かが遮った様な気がする──その時に何故かこの場所にいるタイミングで脳裏思い出してしまう。確かあれは数日前のこと、左から数えて参番目の鍛刀部屋には幽霊が棲み着いていると、刀剣男士の誰かが噂話していたのを。冷や汗ながら早く最終確認を済ませて妹と合流したい、その一心で作業を手早く進める最中に双子の片割れが顔出しとは知らず突然降り掛かった声に驚いて手元が狂い。倉庫の資源メモノートと筆記具を打ち撒けるも、怖がっていた事を誤魔化すように咳払いして素速く拾い片付けながら返答し。上の双子姉達にチェック完了報告しに二人で行こうと言い掛けた所で私物である大切なものが手元失くなっていることに気付き、何度も周囲見回したりと視線そわそわ落ち着かない様子で。 )
──ひ…、っ!ま…、まふゆんー…。此方も今終わったとこ、じゃあ早く戻ろ。はる姉となつ姉のところ…、に…?
(/GW中から忙しくなってしまい中々来れず申し訳御座いません…、不安定な気候なので春乃様ご本人様もお体にはご自愛下さいませ…!同じ大学で了解致しました、四女様の所属サークルも良いですね!ノリノリで兄者が写真の邪魔していそうな光景が目に浮かびます…、サークル掛け持ちでも楽しいと思いますので全然ご自由になさって下さいね。四女は美術イラスト系か、演劇、ラクロス…やはり迷ってしまいますよね。はいっ、ぜひ遊んじゃいましょう◎とんでもないです、広間の方の絡みは進展近付き次第に合わせて返し回させて頂きますので何卒宜しくお願い致します…!)
【 真冬 】
……何か失くしちゃった?───落ち着いて、あきちゃん。わたしも一緒に探すから。
( 声に反応して双子姉の手元からメモや筆記具が落ちてしまうと小さく目を瞬かせ、急で驚いたにしては何処か怯えた様にも見えた姉の反応に小首を傾げて歩み寄る。その最中、素早く筆記類を拾い上げていた姉が次は周囲を見回したりと如何にも落ち着きなくそわつき始め。表情や視線の動きから察せる事は、と頭の中で導き出した答えをそのまま確認として投げつつ、焦り定まらない視線を一度制止させるべく姉の頬へ悪戯に人差し指を軽く押し当て。今し方落とした中にあったのか、それ以前に倉庫や廊下を行き来している間に失くしたのか。様子を見るに大切な物の様なので失くしたら直ぐに気付くだろう、という観点から前者の方が濃厚かと物が散乱していた箇所を一瞥して )
うーん、どこかの隙間に入り込んだのかも。落としたものは小さいの?
(/いえ、こちらもGW期間から少々バタついていましたので大丈夫ですよ…!お気遣いまでありがとうございます。わああ、ノリノリで邪魔する兄者も良いですね…!そんなに写りたいならとポーズを取らせ始める四女が浮かびました…。折角なので掛け持ちで写真をメインに演劇にも所属させようかと思います。演劇の方は舞台に立つより基本は裏方のお手伝いをしつつ練習風景を撮ったり、たまにちょい役で出る程度の認識でいてもらえたらと◎三女様のサークル候補も魅力的ですね!美術系でもラクロスでも四女はふらふら来るでしょうし、お互い掛け持ちで演劇に所属していても良いですし…。何れにしろ弟者の方は感心しながら見守り隊をしていそうですね…!広間の絡みについて了解致しました、また後程よろしくお願いします!)
* 美秋
…あれ、さっきまでちゃんと持ってたのに…。何処に行ったんだろ、…!ま、まあ別に良いわ。見付から無くてもその内出て来るだろうし大丈夫よ。……ただの変な、パンダのキーホルダーだから。それに、早く用事済ませて行かなきゃ…───あ。
( お手伝い作業中の先程までスマホ端末と一緒に身離さず黒色上着パーカーのポケットに入れていたもの、それは現世で初めて所謂推し活イベント聖地巡りをしていた時に始発で直行し手に入れた幼児向けアニメのアニマル正義ヒーローパンダマンと言われる見た目は名前の通り白黒パンダのようで肩には赤マントが付いており。何の変哲も無い普通のぬいぐるみストラップが自身にとって大切なものではあるが妹が居る手前、趣味嗜好の話を身内切り出す恥じらいの理由で詳細は控えながら今は諦めて一人後で探そうと振り返った瞬間に頬軽く突き当たる指先の感触から冷静落ち着きを正して。ぽそぽそと素直に紛失物の内容触れた所で、自然と視線が上の方向へ向く。すると資源の保管庫である棚置き天辺に白黒模様のぬいぐるみストラップらしきものが見える、然し位置がほぼ天井近くで二人の身長的に上付近から取り出す事は困難が明白で。 )
(/そうだったのですね、お疲れさまでした…!とても微笑ましい光景ですね、珍しいものには興味津々だと思われます。四女様の大学サークルにつきまして了解しました!なるほど、とても良いですね。それでは三女は主に美術、掛け持ちで四女様と同じくちょい役裏方演劇にしようかと思います。車の免許有りな子にしますので、演劇で使う大道具から全般の買い出し要員など。弟者にはデッサンに付き合って頂けたら嬉しい+楽しいですね!ご了承有難う御座いました、話が纏まりましたので他にご質問など御座いませんでしたらこちら蹴り大丈夫ですので再度これから宜しくお願い致します…!)
【 真冬 】
パンダって、あきちゃんが好きな…───もしかして、あれ?
( 多少落ち着きを取り戻した様子に手を下ろし、失くし物の特徴を聞いて瞬時に思い浮かんだのは姉が好きなアニメのキャラクター。此方が一方的に知っているだけで姉自身は隠したがっている事など露知らず、平然とアニメの話を口にしかけた刹那、ある一点を見て姉が静止すると不思議そうに瞬き一つ。彼女の視線を追う様にゆっくりと棚置きを見上げてみれば、天辺付近に白黒模様のキーホルダーらしき物が見えた。何故あんな所に飛ばされてしまったのか、身長的に自分で置いたとは考えられないが。とはいえ一度試してみるのも手だろうと早速棚置きへ近付きぐっと天辺に向けて片腕伸ばし踵を浮かせ。だがやはり途中までしか届かない指先に眉尻を下げては、足場になる台を持って来るべきかと棚を見上げつつぼやいて )
んー……だめだ、やっぱり届かない。何か台になりそうなものあったかなあ。
* 美秋
……、!多分そう、かも。そういえば確かこの辺りに…、あった!
( 二人して行き着く同じ視線を見上げること数秒間、途中で話が途切れてしまうも物は試しで棚置きの天辺へ腕を伸ばす妹の後ろ姿にハッと目瞬きしながら鍛刀部屋の周囲を見渡して。日頃はお手伝い等以外に余り訪れない場所が理由で物々の状態把握を知らず、見付けたのは丁度サイズも良さそうな一つの作業台。これを使えば無事に回収出来るかもしれないと角隅の壁に立て置かれていた脚立を持ってきて、広げて設置すれば片足で何度か踏み鳴らし足場を確認する。少々ぐらつき不安定さがある為、妹に怪我等をさせないように脚立の下部分を頼み込んで )
これなら…、使えるかもしれない。まふゆん、下で支えてくれる?
【 真冬 】
───…うん、分かった。ぐらついて危ないから気をつけて。
( 同様に室内を見回し、姉と同じく目に付いたのは丁度良く使えそうな作業台。更に脚立を置いて足場を整える様子を見ながら目を細め、なんだか心許ない不安定さに棚と脚立を交互に一瞥し。運動神経も決して悪くなくバランス感覚にも自信はある。故に台へ上がるのは自分の方が良いのでは、と一度提案しかけて口を噤む。姉自身は危険だからと支える役目をお願いして来たのだろうし、大切な物ならば自分で取り戻したいと思っても不思議ではない。少しの逡巡後、頼まれるまま承知を示して脚立の下部分を支える様に両手を添え、大事な双子の姉が怪我する事のない様しっかりと手に力を入れて )
* 美秋
…よし、取れた!はあ…、良かった…。でも一体何でこんな所に…、ッ…?!わ──…!
( 長年使用されておらず年季経つ腐ち錆びている脚立だと知る余地もなく、一歩ずつ登り進める軋み音。不安定な作業台の足下部分を力支えてくれる妹のお陰で漸く天辺近くまで来れば、ふるふると震える肩腕を精一杯伸ばし大切な私物を手の中に確保し終え安堵の息吐き。直ぐ様顔を降ろし其方へ伝えて再度慎重に足を降ろしていく。先程感じた気配は一体何だったのか、そう脳裏に思わず余計な考え事をしていると──バキッ、と足場が折れた反動で身体バランスも崩れ投げ出される形で空中浮かんでしまう。恐れていた事が降り掛かり下に居る妹から離れた場所に衝突事故を避けなければ、と咄嗟の判断で上棚の一角へ手掴んだ瞬間。其々整理していた木炭と玉鋼、冷却材や砥石が次々と一斉に弾け飛んでゆく。そして宙に舞う二枚の依頼札、其れ等を追うように部屋の隅から何処か懐かしい香りがする形代の神具と強き精神が交差触れた時、一筋の眩う輝きを放つ桜花弁が四方周囲を優しく包み込む。付喪神として刀剣が人の形を成す、転倒傾く脚立を即座払い除けて少女二人を容易く両手に抱えれば安全な場所に移動させ。地上に舞い降りた二振りの内、鳥子色の彼がにっこりと微笑み掛けて。 )
*髭/切
……──おや、間一髪だったね。怪我はしてないかい?
【 真冬 】
「───…危ない所であったな。大事ないか?」
( 探し物を取り戻した姉の安堵した顔に胸を撫で下ろし、後は慎重に降りるだけだと見守っていた最中の事だった。劣化していた脚立の一部が脆く崩れ、体が投げ出される姉、そして弾かれるように飛び出した資源。降り落ちてくるのではと咄嗟に身を低くし、落ちてきそうな己が姉妹を受け止めようと両腕を必死に伸ばし───ひらり、室内を優しく舞い視界を遮る桜花弁とその光の眩さに目を瞑った。一体何が起こったのか、浮遊感を覚えて再度目蓋を持ち上げれば本丸では見覚えの無い青年がふたり。姉妹を抱えて状況を抜け出した彼らの姿にゆっくりと目を瞬かせ、それぞれ安否確認する声を耳に首を傾げる。自分達が現代に戻っている間に上の姉達が顕現させたのか、今し方生じた光と何か関係があるのか。不思議な様子で雰囲気の異なる二振りの琥珀色を交互に見詰め。鳥子色の彼はふわふわと柔らかそうで薄緑色の彼はとても真面目そう、だなんて内心で呟く。こうして観察したり思考する沈黙の時間が物静かと印象持たれる所以だとは露知らず、十分にテンポを遅らせ漸く口を開きながら姉を見遣り )
………ふたりは、新しい子かな。助けてくれてありがとう。んーと、わたしは大丈夫。あきちゃんはどう?
* 美秋
「僕は源氏の重宝、髭/切さ。こっちは弟の───…えっと、名前は何だったかなあ。」
( 足を踏み外した所為で巻き込み事故になり、落下の衝撃に堪えようと堅く瞳瞑るが幾ら時待てども宙に浮いたままの身体。不思議に思い恐る恐る目を開けて視界を広げた先に居たのは、見慣れない容姿の青年二人。状況に追い付かず妹と同様シンクロして双眸を瞬かせ、床下にコロンと転ぶ玉鋼。其れを見るなり上棚に視線向けると、先程整理した筈の資源が大幅無くなっている。そして此処は鍛刀部屋だ、然し本丸の審神者である上双子姉妹達は今この場所に居ない──となると、確信気付く。言葉にならない驚嘆が響き本丸の屋根から小鳥達が慌てて一斉に翔び立つ。姉妹二人の安否を確認し終えては地上に足着かせ降ろしてやり、自身について問われたあと声色穏やかな口調で名乗りながら横隣へ視線を映す。弟である薄緑色の彼を紹介するも自分と同じく複数呼び名あるが為に度忘れしたようで頭首傾げており。 )
…──源氏の、重宝…って、まさか。…いや、でも。もしかして、…う、うん。あたしも平気。助けてくれてありがとう、ございました。
【 真冬 】
「兄者!俺は───っ、……俺は源氏の重宝、膝丸だ。兎も角、我ら兄弟の主となる君達が無事で何よりだ。」
ふたりは兄弟なんだ。うん、似てる。………あのね、この本丸には上の姉さん達───審神者のお手伝いで来てるの。だから多分、わたし達は主になれない…と思う。
( 名を忘れられたショックで兄刀へ慌て視線を向けた薄緑色の彼がはっとした様に咳払いし、仕切り直しとばかりに声色静かに名乗る様子を微笑ましく見詰め。雰囲気や口調は正反対の様だが、瞳の色や口元から覗く八重歯等の共通点を見つけて一人満足気に頷く。然して耳慣れぬ単語と姉の動揺を見ても気付かない程鈍感ではない。降ろされて自由になった足で室内を歩き、床に落ちた資源を拾い上げながら口にするのは訂正の言葉。きっと何らかの異常が生じて自分達の霊力により顕現させてしまったのだろう。予想外の出来事にどう対応すべきか悩ましいものであるが、正式な審神者でもない自分達を"主"と呼ばせるわけにもいかない。現時点で二振りの立ち位置は酷くあやふやだ。考え込む様に双眸を細める薄緑色の彼を横目に棚へ資源を戻し、ふと思い出した様に姉の隣へ並んでは本丸内での仮名を名乗り )
あ、そうだ。…わたしは真冬。こっちは双子の姉で、
* 美秋
──…あたしは、美秋。兄弟だって聞くと確かに似てる、かも。納得。まふゆ…真冬が言った通り此処の本丸は審神者も二人。あたし達はただの妹だから、主を間違えないよう…に、──…あれ。なつ姉からだ、
( 横隣に妹が本丸内での呼称を添えて挨拶する傍らで咳払い一つ自身も同様に名乗り、うっかり普段通り妹の渾名を口にしそうになるも今先ほど顕現したばかりの初対面時である為右に同じく此処の本丸について簡潔に伝えて。特徴ある綺麗な髪色や雰囲気等の違いはあるが、よく視察して見ると共通箇所を捉えて対となる二振りの刀剣は身内の誰かに似ているような気がするのは気の所為だろうか。然しこれから姉達に一体何から起きた事実をどう説明しようかと考えていた矢先、上着ポケットにあるスマホが振動する。液晶画面に表示されたのは次女からの連絡で、双子妹に向けた労りの言葉とお手伝いが済んだら後で執務室に集まって欲しいとの一報。直ぐ妹に案件伝えたのは良いが、この二振りは報告するまで何処に待機させようか。このまま鍛刀部屋で居させるのも気が引けて取り敢えず一旦未だ振分けていない空き部屋に案内が先決かと思案して、 )
ビックリした、凄いタイムリー…。ねえ真冬、姉さん達が後で執務室に集まって欲しいって。…えっと、取り敢えず。審神者の姉さん達に報告し終えるまで部屋に待機してて、これからその部屋に案内するから。
【 真冬 】
へえ、…姉さん達の方でも何かあったのかな。───うん、それが良い。本丸の案内はまた改めてするから、お部屋でゆっくりしててね。
( 姉妹から"主"についての念押しを受け、不思議そうに互いの顔を見遣る二振りを余所に次女から連絡が来たという双子姉の言葉に耳を傾ける。此方から手伝える事はないかと訪ねたり問題の報告に行く事はよくあれど、上姉達から召集がかかるのは珍しい。お手伝いの自分達とも共有するべき何かがあったのだろうか。ほんの数秒だけ神妙に目を細め逡巡した後、部屋移動を提案する姉の声に柔らかく表情を切り替えて頷き。短く承知を告げる源氏弟刀の反応を得るなり早速と鍛刀部屋から一歩出る。然し、どの程度時間が掛かるかも分からないまま只々部屋で待たせるのは如何なものかと一度足を止め。直ぐさま空き部屋までの道中で厨の近くを通る事を思い出せば、二振り用に何かもてなしをと歩みを再開しながら後方へ軽く首を傾けて )
……ね、ちょっと長引くかもしれないし、厨でお茶でも貰って行こう。朝差し入れに持ってきたお菓子がまだ余ってたと思うから、甘い物が大丈夫ならお茶菓子にどうかな?
【 美秋 】
…ん、確かに。時間もまだ大丈夫だと思うし、そうしよっか。一応この本丸は刀派ごとに部屋分かれていたり、またはそれぞれ個室だったり。短刀たちは基本大部屋が多いかな。何かあれば皆に聞くといいよ。
( 珍しい四姉妹揃い招集なだけに小さな疑問を抱きながらも折り返し了承を次女に返信送り、スマホを紺色パーカー上着ポケットに仕舞い。まだ要因は不明だが顕現仕立ての二振りに姉妹本丸について軽く説明し冊子類を片脇挟み妹に続いて鍛刀部屋を出る、ゆったりとした足並みで着いて来る源氏兄刀は嬉しそうに妹の提案を聞き笑顔を浮かべており。仮部屋に向かう中で通り掛かった厨に入っては早速準備取り掛かろうとした時に来客用の湯呑みが数個使用中で無くなっている事に気付く、応接間で今に誰か来ているのだろうか。あまり深く考えず不思議に思う程度の傍らで冷茶を用意し始め )
そういえば時間言ってなかった…、急ぎの用事だったのかも。お茶用意するから差し入れのお菓子は真冬に任せてもいい?
【 真冬 】
ん、大丈夫。───どうせ報告に行くつもりだったし、案内が終わったら早めに移動して待ってよう。
( 二振りの様子から甘味を出しても問題ないと判断し、姉から茶菓子の準備を任されると了承を示す。そこそこに大所帯の本丸へ差し入れともなれば和菓子や洋菓子、甘味が苦手な者には別の物をと複数種類用意するもの。どれを出そうかと思考する傍ら姉が冷茶を用意する様子を確認しては、ならば水まんじゅうが良いだろうかと棚からお皿を取り出し菓子の用意を進めて。何か手伝える事は、と問う弟刀に緩く首を振ってやんわり制止しつつ、先程時間についてぼやいていた姉へ声を掛ける。上姉達の話が何であれ早めに指定の場へ着いていれば問題はない。時間の指定がなかったのを考えるに姉達も今は取り込み中なのだろう。それよりも此方は二振りの事を報告する為に先の出来事を纏めておかなければ───とはいえ、知らぬ内に顕現してしまった状況を何と表せば良いのか。お盆に茶菓子を乗せて準備を整えた所で、元々下がり気味の眉を僅かに垂らして源氏刀と姉を交互に見遣り )
それに、……うーん、どう説明しよう。本丸の一員として扱ってくれるとは思うけど………ねえ、あきちゃん。これってバグでいいの?
トピック検索 |