影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
通報 |
【森の中《濃霧》[夏菜子/カービィ]】
>アデレ、森ALL
夏菜子「カービィ…霧が濃くて、動くのが怖いよ…」
カービィ「うーん………」
そう、ここは森の中の濃霧地帯。もし下手に動こうなら逸れる可能性がある。
だが、ずっとじっとしているわけにもいかないし、かと言って歩いて下手に体力を減らしても損をするだけだし、そもそもこの世界が自分達の世界でない時点で道もわからない以上、動き回るのは得策ではないのだ。
カービィはどうしようか、と不安そうな顔で辺りを見回していると__
キュイイイイイインッ
カービィ「!なにかくるよ!」
夏菜子「え…?」
何かがこちらへ向かってくる__音からして、何かに乗っているのか?
霧が濃いせいでよく見えないが、”それ”はこちらへ接近してきている。
暫くするとぼんやりだが、その姿を捉えることが出来た。
カービィは敵の恐れもある為姿が見えない最初は警戒していたが?
「誰かいるのか」「悪い人じゃない」と重装備を纏った人間が、こちらへ向かってくる。
カービィはその様子にぽかんとしながらその人間を見つめていた。
夏菜子「大人の人?!やだ、カービィちょっと待っててね!?」
カービィ「?」
夏菜子は人間の存在を見て慌てだすと、杖を取り出して自身に魔法をかける。
呪文を唱えるような声が一瞬聞こえたと同時に夏菜子の髪色は美しいエメラルド色の髪色が真っ黒な髪へと変化した__
夏菜子「ゲホッ、ゲホッ…」
カービィ「大丈夫~?」
夏菜子は先程泣いていたせいか喉が渇ききっており、カービィはそれに寄り添っている。
暫く咳き込んでいるせいか応答は出来ないもののしっかり存在は認識しているようで。
【〈森の中〉《周辺》[シグマ/バチキン]】
>キュアプリズム、森ALL
シグキン__もといシグマはこれからどうしようかと思考していた。
とりあえず一応(?)怪物を倒すことはできたので、ここから出る方法と元の世界に変える方法を探さなくてはいけない。
倒しきれていない可能性も考慮しつつ、一度この森から出ないといけないのだが__正直に言ってこの森の抜け道がわからない為、何時間も並走することになる。
川や湖がある保証も無いのに動くのはめんどくさいな、と考えつつも、先程した質問の答えを待つ__
答えは、No。
彼女もどうやら自分達と同じく「迷い込んだ側」のようだ。情報を得られると思ったのだがそうもいかなかったらしく、「マジかよ…」とややガッカリするシグマであった。
バチキン「えーーー!折角帰れると思ったバチのに~~…」
シグマ「マジかよ…じゃあ、アンタも俺らと同じってことか。」
そう話していると、怪物がムクリ、と起き上がり、両手に構えたチェーンソーのエンジンをかけ始めている。
バチキンもシグマもそれに気付かないほど耳は遠くなかったので即目つきを変える。(耳らしき器官はないのだが)
バチキン「ゲッ…!あいつ生きてるバチよ、シグキン!」
シグマ「チッ、しぶといデカブツだぜ。」
シグマは大鎌を構え直し、バチキンはガトリングを構える。
そうして体制を整えていると、少女から「ランボーグを倒すのを手伝って欲しい」と言われる。
シグマは面倒毎は嫌いだったが、目の前にいる少女の表情を見て断ることは出来なかった。
と言うより、自分達からしても邪魔なのでさっさと倒してしまった方が得策だと考えたのだろう、彼らはそれに快諾した。
シグマ「なんだ?アイツ、ランボーグって言うのか。…言われなくても、俺たちからしても厄介な粗大ゴミだ。
さっさと片付けようぜ。戦えるなら遅れんなよ!」
バチキン「さっさと蜂の巣にするバチよ~!」
バチキンもノリノリでそう応答し、サングラスの奥にあるであろう目がピンク色に一瞬だが輝いていた。
やる気マックスな二人は目の前で構えているランボーグに対して攻撃を開始する。
シグマ「まずは小手調べだ…喰らいやがれッ!」
バチキン「こっちは最初から全力で行くバチよ~~…!
『オランジェットボンボン』!!」
シグマはそのまま走り出して飛び上がったと同時に大鎌を右手に持ち、黒紫色の球体を一つ左手から出現させてそれをランボーグ目掛けて放ち、バチキンは何処からかはわからないが大量の銃を取り出して一気に全て一発放ち、大量の弾丸と魔力球がランボーグ目掛けて飛んでいってーー。
トピック検索 |