風に和らぐ緑野の中から【オリキャラ、版権キャラ有/3L】

風に和らぐ緑野の中から【オリキャラ、版権キャラ有/3L】

影原 詩乃(主)  2023-01-21 00:47:21 
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「この地」にはただの森から、川、湖、軽く登山ができる山など多種多様な自然が豊かに存在している。加えて近くにはちらほらと小さな村や、レンガ屋根の背の低い民家を集めたような小都市が形成されており、それぞれで人間は根付き穏やかに暮らしている。

ここまではありふれた、ファンタジーRPG寄りな土地なのだが…。なんとこの地では現地の人間たちとはあまり馴染まない容姿、文化、あるいは持ち物を持ち合わせた人間が出現する、といった不思議なことがしばしば起こる。原因は分かっていない。

(この地にはあなたが元居た世界や、異世界の出入り口へと誘う祠に通じる洞窟がどこかに存在し、もしあなたが自分の世界に帰ることを必要とするならばこの秘境を見つける必要がある。なお、現地人側の歴史上にはこれに関する記述が存在しないため、知っている者は一人としていない。頑張って見つけよう(山中の人間の立ち入りが非常に困難な切り立った崖の下に一つだけ存在する))

ルール類 >1

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  • No.976 by 匿名さん  2023-08-21 23:26:12 

名前: 夏菜子
(本名:佐々木夏菜子)

性別: 女の子

種族: 魔女と人間のハーフ

容姿: 癖毛がつよくやや散り気味のボブ。髪色は綺麗なエメラルドグリーンに近い色をしており、下辺りにつれて水色が強くなっている。肌は色白でニキビなどもなく健康的。整った前髪をしており、左側にハートの髪飾りをつけている。黄色のTシャツには胸元にピンクのリボンがついており、目の色は左目が黄色、右目が緑色のオッドアイ。黄色いスカートを履いており、先端が緑色。虹色の靴下、水色のブーツにはピンクのリボンがついている。

??詳しく知りたい方:https://d.kuku.lu/22gw8tb26

年齢: 10

性格: 優しく明るく、無邪気で純粋、活発で元気一杯な性格。困っている人を放っておけず、誰に対しても親切…に、なりつつある。まだ人見知り、というよりかトラウマで見知らぬ人にすぐ話しかけることができない。
人間が苦手で、孤独を以上に怖がっており、一人でいる時は辺りを気にしたり、表情があまり浮かない事が多い。
まだ子供で素直なのと、精神年齢が身体年齢に若干追いついていないことから空気が読めず、言ってはいけないことをぽろっと言ってしまうことも。
正義感はある方で、よくないことはよくないときっぱり言える性分。
友達が傷つけられていたら真っ先に助けに行く。
悩み事は素直に話す事ができず溜め込んでいってしまう癖を持ち、精神的に限界の時は無表情で泣いている事が多い。友達になったりすると口数が増えるが、一度怖い思いをさせた相手に対しては本格的に警戒して心を閉ざしてしまうので和解するのにはかなりの時間が必要。

好きなもの、こと: お母さんの手料理(ハンバーグとシチュー)
魔法を使って空を飛ぶこと
可愛い物
うさぎさん
ご飯(お米)

苦手なもの、こと: 人間
友達に嫌なことする人
差別、いじめ
アボカド
ゴーヤ

備考: 9歳の時に両親を失くし途方に暮れていた所をカリア(未登場)に拾われる。
当時の夏菜子はカリアに対しひどく怯えていたがカリアの介抱によって父親の面影を重ね、今はかなり懐いている。

魔女と人間のハーフで、混血ではあるが日本語喋る日本人だし生まれてからも日本住み。

母親が有名な血族を持った魔女で、人間達によって火刑に処されてしまった。
原因は夏菜子がいじめっ子をやっつけようとして魔法を発動したから。
夏菜子は今でも「お母さんは自分のせいで死んでしまった」と強く思っており、後悔し続けている。
父親は武士と貴族の混合種族らしいが、行方知らず。
髪の色が黒や茶色等ではないのは、魔力暴走を抑える為カリアが髪の毛の中に魔力を閉じ込めたから。

ハートの髪飾りは母親の形見。ポケットの中にはいつも母が作った御守りが入っている。
また、家の中には父親の刀の一つが入っている。
母親が火刑に処される所を「特等席」という名の見せしめ(無理矢理椅子に縛られていた)を食らったせいで他人に対して恐怖を抱くようになってしまった。
人間以外の温厚な種族に対してもトラウマのせいで信じられずにおり、魔女であることが他人になんらかの形でバレると必ずパニック症状を起こす。

普通の人間と身体の構造が少し違っており、心臓の下部分には魔力を貯蔵する為の器官がついている。なので一定数の魔力を奪われると心臓発作を起こしてしまう。また、魔力の使用のしすぎも同様。

主要武器は杖と魔力が宿った小型ナイフ。
たまに父の刀も装備するが使い方がよくわかっていない為滅多に使わない。
手から魔法を発動することもできる。

能力: 主に魔法だが、なんと基本の属性全て完璧ではないが普通の魔女より何倍も強力に扱える。
(火、水、木、光、闇、雷、地、etc….)

感情と魔力が一体化する性質を持っており、感情や力のコントロールによっては「魔力暴走」を起こしてしまう。魔法使いにはよくあることらしいが、夏菜子の母の家系の魔術や身体の構造が特殊なためか普通の魔法使いや魔女とは異なる暴走をする。
怒りや憎しみを感じると暴走しやすくなるが魔力を限界まで引き出せる。
逆に悲しみや絶望を感じると感情に引っ張られ魔力が少量しか出せない為魔法にかなり影響が出る。
子供だからね、仕方ないね。

所持品:サバイバルナイフと緑色の棒に黄色の球体が浮遊している杖。彼女の世界の特殊な素材で作られたので、ある程度の属性耐性がついている。

作品名: 星のカービィシリーズ
キャラ名: カービィ
一言: はぁあぁ~い!

作品名: MARIKINonline4
キャラ名: シグマ
一言: あー…シグマだ。まあ、よろしくな。‥にしてもここどこだ…?総本山とはまた違うみてぇだが…

??名前: シグキン(本名:シグマ)

作品: MARIKIN Online 4

??性別: 無

??年齢: 不明(大体高校生くらい)

容姿: 約150cm並の身長に、髪はなく全身が白く性器などの要素が全くないのっぺりとした体つきで黒色の瞳を持っている。ジト目。??性格: 口が悪くぶっきらぼうでマイペースな性格。 ?

空気が読めないところがありひたすら不器用なタイプ。 人一倍責任感が強く抱え込みやすいため、それが思わぬ暴走につながることも。 ??面倒事が苦手だが、仲間の事をしっかり考えており、その気になれば自分を犠牲にしてでも仲間を守ろうとしたり、悩みの解決をしたり、アドバイスを与えたりと案外優しい一面がある。 ?時折メンヘラのような一面が垣間見えることも…

そして彼は厨二病である。

??一人称:俺

??二人称:アンタ、お前、てめぇ、オメー、〇〇

備考:総本山という沼達の故郷に暮らしており、再建を行なっている「沼」という生物。 ?本人の本名は「シグマ」だが、仲間からは「シグキン」と呼ばれている。

実は不眠でまともに寝れてない。料理は出来る方で、バチキンと同居している時は必ず一日交代で料理している。 とはいえバチキンは料理が苦手なので比率としてはあまり平等じゃない時が多かったりする。 ??(彼の優しさと相手をするのがめんどくさい気持ちの両方が入ってる) ????実は昔、世界征服を目論みバチキンと一緒に一度かつて仲間であった沼達と対立した事があった。

「悪役」になりたいから、という理由でとある神によって作られた「トベルチョコ」を食し、闇の力を手に入れた。

その闇の力を使い、悪行の限りを尽くし、とある国を滅ぼした事がある。無論世界征服の計画は他の沼達によって阻止され、自身は闇の力を抑えるために以前までは闇の力を封印していた。 ??また、その影響で以前までは記憶の一部を失っていた。

現在は記憶を取り戻した影響で溜まっていた力が溢れ、ほんの一部の闇の力を扱う事が可能。 ??それによって身体にも影響が出るようになった。

また、国を滅ぼしたことが原因で故郷を滅ぼした復讐の為にシグキンを殺そうとした者達が現れたが、シグキンや他の沼仲間によって滅された。 ??主要武器は大鎌。 また、任意で翼を生やしたりしまったりすることができる。 そして、彼の固有の能力である「闇の力」を一時的に解放することができる。 技は基本全て物理+闇である。(例外あり)魔法の効果がついているものもある。

??~見方について~【】は技名。〔〕は効果や描写などの説明。[]は本家との変更点や記述、制限などの説明が書いてあります。

「おい!!この技チートじゃねえか!!!訴訟!!!」みたいな技があったら遠慮なく教えてください!!! ??

また、「この技はこういう効果でいいと思いますよ!」みたいなアイデアもじゃんじゃん募集しています!
遠慮なくどうぞ。

??【マイド】〔自身の体力を小回復(軽い傷が塞がる程度)〕
[※これらの回復技は全て「外傷」(一部例外あり)のみに影響するものとする。] ??

【ドマイド】〔自身の体力を中回復(あちこちある怪我を(出血の有無によって例外はあるが)直す程度)〕 ??

【シコマイド】〔自身の体力を全回復する代わりに発動に2~3ロル分かかる。〕 ??

【リマイド】〔相手の一人の体力を小回復(軽い傷が塞がる程度)〕

??【ズァッッ】〔敵に黒紫色の球を飛ばす闇魔法攻撃。〕[応用である程度球数を増やせる。]

【ギュルン!!】〔鎌で相手に攻撃する。〕[単なる攻撃技に変更]

【フューネラルスコール】〔相手に紫色の棘のようなものを降らせる技。攻撃範囲が広い為多くの敵に攻撃を入れられる可能性が上がる。〕[確率で毒状態付与(基本はお相手様のご都合にお任せします。)]

【ゴッドゾーン】〔味方にドーム型の結界を張る技。〕[自分含め最大4人まで結界を張れる。耐久性はかなり高いが割れないわけではない。]

【心月】〔鎌で攻撃する技〕[攻撃技に変更]

【アブソリュート・ゲロ】〔鎌で攻撃する技〕[自身が毒状態の時に威力が上がり、状態異常が回復する。]

【ホモビ・カリバー】〔鎌で攻撃する技〕[技の中で一番威力が高い。(雑魚であれば即殺。ただし範囲は狭く、単体のみ。)]

【アニサキスザッパー】〔単体に鎌で4回攻撃する技。〕[記述は特に無し。]

【ゲロボルク】〔敵一体に即死攻撃〕[雑魚であれば即殺。他の敵(例:お相手様)には効果が一切ない。]

【静寂の黙想】〔自身を強化する技。そのかわり発動の時間がかかる。〕[状態異常を回復。自分と対戦相手との3ロル後に被ダメを60%減、行動不可。 対戦相手の3個目のロル終了時HP・MP全回復+攻撃力が3段階上昇。

【紅血の挑発】〔自身を強化(自傷付)〕[自身に現在体力の3分の2のダメージ(腹部大量出血)+覚醒突入。即時発動。] ?

{SPスキル【ティンカルビア】}〔自身を強化〕[使用ターンの自身の攻撃のダメージが増加・即時発動・暗黒世界時でも使用可能]

《Welcome to the darkness world》〔自身を強化、発動時広範囲で攻撃〕[シグキンの最終奥義。自身に暗黒世界を自身と対戦相手で3ロル分付与〈味方の中で一番遅くに発動〉]

暗黒世界:各種ステータスが上昇。(攻撃力、俊敏性が上昇する)
一部のスキルが変化・消滅する。

(変化した技のみ描きます。それ以外と回復系は継続です。)

〈シグマインパクト〉〔鎌で攻撃する技。〕[ (ズアッッが変化)]

〈ギュルルルルルルン!!〉〔鎌で攻撃する技。〕[(ギュルン!!が変化)]

〈カラミティスコール〉〔相手に紫色の棘のようなものを降らせる技。攻撃範囲が広い為多くの敵に攻撃を入れられる可能性が上がる。〕[自身の攻撃力を強化し、確率で毒状態付与(基本はお相手様のご都合にお任せします。)(フューネラルスコールが変化)]

〈特別席〉〔味方全員にドーム型の結界を張る技。〕[ある一定の周辺に居る味方全員に結界を付与・味方全員の体力を回復する。ただし、ゴッドゾーンよりも結界の硬さは劣っている為壊れやすくなる。(ゴッドゾーンが変化)]

??《ヘルフレイム・カリバー》〔敵単体に攻撃する〕[シグキンの最終奥義(暗黒世界の)使用で暗黒世界解除。ただし暗黒世界の技の中で一番威力が高い。]

〈ダークネスザッパー〉〔敵単体に鎌で4回攻撃〕[(アニザキスザッパーが変化)] ?

作品名: MARIKINonline4
キャラ名: バチキン
一言: 銃火器の天才バチキン様とは私のことバチよ~!!
お前ら、足引っ張ったら許さねぇバチ!

…それで…ここどこバチ?

性別: 無

年齢: 不明(大体高校生ぐらい)
容姿: 約150cm並の身長に、髪はなく全身が白く性器などの要素が全くないのっぺりとした体つきでサングラスをかけている。 ??性格:よくいえば純粋、悪くいえば単純だが仲間思いで優しい。
ただし重度の脳筋である為か頭が悪い。たまーにツッコミに回ることも…?

??一人称:私

二人称:お前、てめー、〇〇

備考:シグキンと同じく総本山の再建を手伝っている沼。 ?サングラスがトレードマークの暴走族(比喩表現)。 語尾に「バチ」がつく癖がある。
?かつて闇の力を手に入れたことによって心を支配され、シグキンとともに世界征服を企み、他の沼仲間と対立し、数々の悪事を働き実行しようとしていた。

しかし同じ闇に飲まれていた時代のシグキン曰く純粋故に悪に染まりきれていなかったようだ。シグキン同様他の沼仲間によって阻止された。
現在は闇の力を完全に封印している。
??攻撃力が高いアタッカーで、主要武器は銃火器全般。いつもどこかに隠し持っている。

特にお気に入りは戦う際いつも両手につけるガトリング。 ??ただし銃火器を常に持っている影響か俊敏性が低く、他のメンバーより足が遅い。 ??時々片目がピンクっぽく光ったりするが、目があるのかどうかは不明。

サングラスをかけているため閃光を遮断しやすく、目眩しは滅多に起きない。

??【マイド】〔自身の体力を小回復(軽い傷が塞がる程度)〕

[これらの回復技は全て「外傷」(一部例外あり)のみに影響するものとする。]

??【ドマイド】〔自身の体力を中回復(あちこちある怪我を(出血の有無によって例外はあるが)直す程度)〕

??【シコマイド】 〔自身の体力を全回復する代わりに発動に10分かかる。〕

??【グラサンフラッシュ】〔敵を妨害する技。〕

[確率で目潰しにする(距離や相手のステータスによっては無効化可能)] ??

【メタルバレッタ】〔敵一体に銃で攻撃(物)〕[メタル系(機械など)の敵に大ダメージ。]

??【オランジェットボンボン】〔敵一体に大量の銃を同時に一発出して攻撃(物)〕
[発動後の一ロル分攻撃力が上がる。] ??

【ショコラパニッシャー】〔敵一体に攻撃(熱爆・物)〕[爆発するので辺りを燃やしたり出来る。]

??【カオスマトリシカ】〔ランダムな相手に地面から電気を流し相手の位置に放つ技。3発攻撃 (雷撃・魔)〕
[飛んで避けたり出来るし、電気耐性のある人や魔物には無効。]

??【ケツ穴ガトリング】〔攻撃範囲が広い技。ガトリングを連射しまくる。(物)〕[記述特に無し。] ??

【トベルブラスター】〔敵一体に攻撃(レーザー・魔)〕[記述特に無し。] ??

【リロード】〔自身を強化〕〔使用後一ロル終了(使用時のロルは含まない)まで攻撃力が上昇する(1.5倍)〕

{SPスキル【バンジーラッシュ】} 〔ランダムに小型ロケットを撃ち5発~10発程攻撃(物)〕[自身を2ロル間リロード状態にする・即発動]

《Fate rejection》〔背中にガトリングを6個装備し広範囲攻撃した後、大量の爆発物を発射して攻撃する技。〕[バチキンの最終奥義。]

??制限:銃火器のリロードや、弾の残量などがあるので行動一つ一つに時間がかかる。 ??武器を使い過ぎると弾切れが起きてしまう。 ?敵味方自分全員バカにするフラフラフラダンスはもはやただの見せ物(効果無し)である。 ?

















【〈森の中〉《濃霧》[夏菜子/カービィ]】

>ALL

ここは、麗の村から少し離れた森の奥側地点であり、濃い霧に包まれた空間。
どうやらここに一人と1匹、迷い込んでしまった者達がいるようだ。
少女は暫く倒れたままだったが、そのまま彼女は目をぱち、と開けた。

夏菜子「う…うぅ~ん…………
あれ…?お父さん?」

目を開けると、目の前に広がったのは自然の景色を包み込む、白い霧。
おかしい。自分は先程まで家で昼寝をしていた筈だ。
いつの間にか家を離れ、こんな森の場所で眠っていたなんてーー
とても現実とは思えなかった、けれど、このジメジメとした空気、音もなく頬を擦り付ける冷たい風は、今でも感じる。
植物の爽やかな香りも本物なので、夢ではないことを感じ取る事ができた。

夏菜子「よいしょっと…とりあえず、お父さんを探さなきゃ。」

身体を起こし、服についた葉っぱや草を軽く払う。
この森の感覚は、自分達がいつもいる森の中ではなさそうだ。
少なくともこんな濃い霧の森にいた覚えはない。

夏菜子「…………」

振り返ると、いつも外に出るとき持っていっている杖と、小さなサバイバルナイフがあった。

自分は基本手から魔法を出せるのだが、杖を使った方が子供の自分にとって負荷は掛からないとお父さんが言っていたっけ、と日常の会話を思い出しながら杖を持つ。

サバイバルナイフも持っておこう。両手が塞がってしまうけれど、生憎バッグは持っていない。

そう思いながら装備品を装備し、一度歩き出そうと右足を踏み出すと__

カービィ「フワァア~…」

夏菜子「みぇ!?!」

声を聞いて思わず驚いた声を上げると同時に反射的にその場から離れようとすると、すぐ近くに、先程まで眠っていたであろうピンク色の丸い球体のような生き物が目を開けてあくびをしていた。この森に住んでいるのだろうか。
とりあえず人間ではないので、そこは安心だろう。

カービィ「…?」

その球体の人物は、辺りを見回していた。まるで先程自分がいた場所とは違うかのような戸惑い方だ。

夏菜子「(…もしかして、このピンク色の球体もまた、私と同じ?)」

夏菜子「あ、あの…」

恐る恐る話しかけると、小さな丸い生き物はゆっくりを彼女を見て、少し首(?)を傾げながら、彼女に問う。

カービィ「ん~?キミは…だぁれ?」

不思議そうな声で話しかける。
そう、彼もまたこの森に迷い込んでしまったのだ。

夏菜子「え、えっと…佐々木夏菜子だよ!貴方は?」

カービィ「ボク?ボクはカービィ!カナコ、よろしく!」

名前を聞かれておずおずと答えつつも、小さなピンクの生き物の名前を聞く。
カービィは自分の名前を名乗り、よろしくと言ってニコッと笑顔を見せてから、握手をしようと言わんばかりに小さな手を伸ばした。
夏菜子は軽く屈んだ後、カービィの目線に合わせて「うん、よろしく!」と笑顔で返す。

カービィは目の前にいる人物に、ここか何処かを聞いた。

カービィ「ねえ、カナコ。ここどこかしらない?」

夏菜子「わかんない…気付いたら、ここに__」

夏菜子もよくわからないと首を横に振ると、カービィは「そっかあ」と呟いて周りを見回す。

カービィ「こんなところでおひるねしてないけどなぁ」

夏菜子「お昼寝してたの?私も!」

ふとカービィは呟くように言ったのだが、カービィのその発言を耳にしたらしく夏菜子は少し嬉しそうにしながら自分もお昼寝をしていたところなのだと言う。
カービィは夏菜子の発言に嬉しそうにしながらこう話した。

カービィ「おひるねっていいよね~、ぽかぽかお日様がいいぐあいにあたって、気持ちいいんだ~。」

夏菜子「それもいいよね~!でも、家の中にいた方が安全だからなぁ~。」

カービィ「そうなの?たいへんだね」

夏菜子「でもお父さんがやっつけてくれるの!
………お父さん…………」

お昼寝はいいよね、とカービィは話す。日差しが丁度いい太陽に照らされ、木下でのんびり昼寝をするのはとても気持ちがいい。更にゴハンを食べた後なら、その日の昼寝は格別だ。
カービィは毎日それをしているから、それがとても気持ちのいいことだと知っている。

夏菜子はカービィの意見に賛同して、日向ぼっこをしながらするお昼寝もいいよねと頷きながら答える。でも、家の中にいた方が安心するから、よく眠れるので自分は家で眠る方が好きだ、と答えた夏菜子。

カービィはそれに対して「いえが無いと危険なんだ…」と感じとる。
自分が今定住している星は呆れ返るほど平和な為、大変だねと素直に思ったことを返した。
夏菜子はお父さんがやっつけてくれる、と元気よく言ったのだが、自分の状況を思い出して「お父さん…」と口ごもってしまう。
家族がおらず、自分一人しかいない状況がどれほど心細いのか、もう知っている。



ーーーあんな思いはもう、沢山だと言うのに。

そう思いながら、心配するような悲しげな表情を浮かべていた。

悲しそうな顔をしていた夏菜子を見ていたカービィも、前に出会った機械の親子の姿を思い出して少し悲しくなってしまったのだが、カービィはすぐ笑ってこう言った。

カービィ「カナコ!いっしょにキミのお父さん、さがそうよ!」

夏菜子「__え?でも、いるかなぁ。」

カービィ「ぜったいいるよ!だいじょーぶ!」

一緒にキミのお父さんを探そう、と声をかけるカービィ。夏菜子はいるかなあ、と不安を抱えている様子だが、カービィは大丈夫、と元気付ける。
夏菜子はそれに安堵したのか、微笑みながらポケットの中に入っていたお守りを取り出し、キュっと軽く手に握った。
カービィはそれがなんだったのかわからなかったので暫く不思議そうに見つめていたが、夏菜子は目を閉じて暫く祈るような手の組み方をし、それが終わると目を開けてポケットに再びお守りをしまった。

夏菜子「…分かった!じゃあ、探しにいこっか!」

カービィ「おー!」

と、意気投合をした様子でハイタッチをして歩いて行った。

(暫くしてー)

__霧。辺り一面を見ても、何処を歩いても、濃い霧に覆われた森。
先ほど自分が過ごしていた景色とは全く変わっており、自分が改めて何かトラブルに巻き込まれてしまったのだろう。暫く歩いていたのはいいものの…疲れてしまったのと目の前の大きな木に阻まれてしまったせいで行き場を無くしてしまい、不安と涙が込み上げてきた。
迷い込んでしまったのだろう。
そう思うと現実から切り離された気分になり、一人で彷徨っていた日々を思い出す。

夏菜子「うぅ…っ、グス…」

カービィ「カナコ…大丈夫?やすむ?」

夏菜子「っ、…う”ん…ヒクッ」

まだ歩けると言おうとした夏菜子だが、流石に足が痛くなってきたのでとりあえず座って休むことにした。が、すぐに蹲り本格的に泣き始めてしまった。
喉がカラカラだが泣いてしまったせいで余計喉が渇いてしまう。そのせいで何度も咳き込むが涙は止まることを知らなかった。

__周辺に水はおろか、川もなかった。
池でもあれば良かったのだが、そう言ったものさえ見つかりそうになかった。何よりこの環境で何処かをふらついてしまえば、絶対に夏菜子と離れてしまう。

?そうなってしまえば、もう二度と再開は望めないかもしれない。

カービィは困ってしまい、暫く夏菜子を慰めるために背中をさすった。
暫く動けそうにないな、と思いつつもカービィはなんとなく気配を感じていた。
まるで魔物が居るかのような、ピリついた空気。
かなり遠いので行けそうにはないのだが、何かがいることだけは何となく把握していた。
カービィは暫く周辺を警戒している様子で。

【〈森の中〉《周辺》[シグマ/バチキン]】

>キュアプリズム、ALL

麗の村から離れた地点にある森の中。
どうやらここにも迷い人(?)がいるようだ。 ?
気配を感じて警戒するように、森はざわざわと風に揺れながら音を立てていた。 ??緑に溢れる木々の下、白くてのっぺりとした身体つきの、奇妙な生物が2人、地面に転がっていた。





??{__ああ…憎い…お前が、憎い…!!!}










??シグマ「…っっ!!」 ??自分の過去を反射的に見ている形ではある為、酷い悪夢、というほどではないが。 ?気味の悪い夢を見て反射的に目を覚ます。

??とはいえ、不眠の自分が眠れたのは珍しいことだな…と、しみじみ感じながらふと違和感を感じて目をよく擦ると__木々が生えている。

森だろうか?

ーーまさか。
??昨日はちゃんと家に帰って寝たはずだし、森に行く理由がない。記憶が正しければ、昨日はいつも通りバチキンや他の仲間とワイワイ騒いで、パシリをこなし、暇な時は金を稼ぎ、鉱石を稼ぎ、釣りをしたり、etc…な、ことはたまにしかしていないが、いつも通り再建の手伝いや、ごろごろ家の中でのんびり過ごす日常生活を送っていたはずだ。

なのにどうして…いや、そもそもここはどこだ?まずはそれを知らなくては。 ??そう思った彼は、身体を起こすと__ ?コン、と腕に何か当たる感覚がした。 ??ふと見ると、いつの間にかベッドの横に立てかけておいた自分の武器である大鎌が転がっていた。 ??

シグマ「……どうなってんだ?」

自分の武器がなぜここに、と驚きながら自然と出る声。辺りを見回すと__見慣れた自分と同じ姿の「沼」が、横に寝転がっていた。 ??

バチキン「も~食べられないバチぃ…」

??呑気に寝言を発しながらすやすや眠っているのは、自分の相棒である「バチキン」だった。 ?総本山で共に暮らしている、いろいろと関わりの深い人物。そんな彼女も、この奇妙な森で、自分と同じ状況にあったとは。

…とりあえず、彼女を起こさなくては。そう思ったシグキンはバチキンを軽く揺さぶる。

シグキン「…おい、おい…おいバチキン!起きろ!!」

バチキン「んぇ?」

涎を垂らしながら返事をする。どうやら起きたようだ。

正直なところ少しホッとしたが、問題はまだまだ山積みだ。

??バチキン「しぐ、きん…?」

シグマ「ああ、俺だ。大丈夫か?」

念の為バチキンの目の前で軽く手を2、3度振った後、バチキンが起きている間に辺りを見回すことにした。 ??森。やはり、どこを見ても森しかない。出口なんかねぇよと言わんばかりに辺りは木々で囲まれている。 ?
こりゃ暫くめんどくさいことになるな…と、嫌々そうにはぁ、とため息混じりにそんなことを思う。 ??

バチキン「夢バチか…?どこバチここ。ま、いいや。ぽやしみ~」

シグマ「ちげえよ!!現実だよ!!起きろ!!()」

夢か、と勘違いしたバチキンはそのまま眠ろうとした様子をみたシグキンは夢じゃない、と言って思いっきりバチキンを叩く。

ようやくバチキンが起き上がったようで、痛そうな声を上げながら「何するバチ!!」と顔を歪ませるが、辺りを見回すとその表情はすぐ驚きに変わる。

??バチキン「ええええええええええ!?ここどこバチィィィィィィ!?!?」

シグマ「うるせえよ…まあ、驚くのも無理ねぇか。俺もさっき起きたばかりでここがどこだか分からねぇ。」

うるさい、とツッコミながらも驚くのも無理はないかと納得する。
こういう状況に慣れているシグキン自身が冷静すぎるだけであって、普通の人からしたら叫んでもおかしくはない場面だ。 ??ふとバチキンはシグキンの手に持っている鎌を見て珍しそうに呟く。

バチキン「あれ?でもシグキン鎌持ってるバチ?」

??シグマ「ああ、まあな。起きたら横にあった。お前もあるか?銃。」

??と、シグキンが確認を促す。バチキンは自分の身体を触り、横にあったガトリングを拾って装着する。 ?知らない土地故に警戒しておいた方がいいかもしれないと野生の感を感じたからだ。

バチキン「えー…っと…あ、あるバチ!でもどうして…?」

??それでもバチキンは首を傾げ、どうしてだろうかと不思議そうな顔をする。

シグキンもわからない。
まるで武器が必要ですよ、と言わんばかりにおいてある時点で何か面倒なことに巻き込まれたことは確定しているがそれ以降はさっぱりだ。

とはいえ不安にさせたり暴走させたりするわけにはいかないのでシグキンは適当に流し探索を促すことにした。

シグマ「さあな…とりあえずここから出るぞ。他の奴らも一応探しておかないと。」

バチキン「了解バチ!」

そう言ってバチキンはさっさと歩き始め、自分もその後ろにつづいて歩いていく。 ?木々のざわめきを聴きながら。

??シグマ「…(一体、どこの誰がこんな事をしたんだ…?まあ、まずはどうにかして外に出ないと…)」


ーーーー『えぇぇえええええええええっ!?』

バチキン「ぎぇええええっ!?叫び声バチ!!女の子の!」

シグマ「っ!!こっちか!!」

叫び声を聞きつけたシグキンとバチキンはその声の元へ急いで走り出す。
声色的に何かに襲われたのかもしれない、とお互いに何となくだがそんな感じの直感を感じとっていた。

そのまま声がした方向へ走り出していると、その姿が映る。
丁度走っていくと周辺の木が切り倒されている事に気付いたシグキンは「おいおいなんだこれどうなってんだ!?」とツッコミつつもその混乱の場所へ無事辿り着いた、と同時に___

シグキン「__喰らいやがれェッ!!!『アニサキスザッパー』ッッ!!!」

(そのまま怪物に向けて大鎌を構え、背後からの奇襲を仕掛けようと攻撃する__
素早く鎌を4回ほど振り回し、的確に怪物を攻撃しようとしていて。)


(/参加失礼致します!プロフィール及び絡み文を投稿させていただきました。
何か不備や疑問点などありましたら遠慮なくどうぞ!)

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