影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
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>433 奏音
「おっとっと、大丈夫かにゃ?――“こっち”じゃ色々大変な事が起こってヒトが大勢死んじゃったんだにゃ、で人手不足を補う為にわたしみたいな“自律人形”が沢山造られて色んな処でヒトに混じって働いたりしてるんだにゃ。」
ちゃぷっ
少々驚いたらしい相手(奏音)の危なっかしい挙動に思わず心配して声を掛けつつ、大雑把に自分の様な存在(自律人形=戦術人形)の成り立ちのあらましを説明しながら彼女(奏音)に続いて湯船に身を沈めて極楽だにゃ~とふやけた様な声を上げつつ…
「にゃ~さてはわたしの反応を見て楽しんでるんだにゃ~?でも、やっぱり嬉しいし照れるんだにゃ!ほわぁー――綺麗な光にゃ……そうだにゃ“人形”が疲れるなんて言うのは可笑しいかもだけれど…んん~ちょっと今日は(色々)有ったからか疲れてるにゃ。…癒してくれるのかにゃ?ならお願いするにゃ、カノンちゃん…で良いかにゃ?」
ちゃんと名前を呼ばれて益々気分を良くしているらしき猫耳戦術人形は、湯煙の中懐っこく少女(奏音)の傍に寄り添って淡く青い光をジッとうっとり見つめながら体調に関してそう答える。
>439 >440 玲士(れいじ)&燈(ともり)兄弟 三島一八/風間
―始季視点―
―それは血を媒介にして、知らぬ間に彼女(始季)に宿っていた人ならざるモノの限定的な(復元呪詛)
そう易々と死ぬ事を許されない存在である夜の世界の住人(死徒)――その中でも(器用な輩)が、気に入った(敵/獲物)に密かに施していたある種の(呪い)の様なモノ。
「………………気が付かない内に余計な真似をされていたモノですね。」
横たわったまま薄く開けた瞼越しに視えるのは――此方を心配気に伺う紅い瞳――それに外気を感じない事からどうやら屋内らしい。
目覚めてからの第一声が、自身に掛けられていた奇妙な(呪い)に対するぼやきという何とも締まらないモノだが…意識が戻った事に関して看病してくれている彼(燈)が知るには十分なモノと言えるだろう。
そして何より彼(三島)の推測は何だかんだで当たっていた事になる(経緯は異なるが)
>435 歩武&弓那
―バティスト視点―
「コツは相手の言葉から単語を拾って場の雰囲気に合わせて組み合わせる事さ。ジグソーパズルみたいな感じで慣れると支離滅裂でも何となく伝えたい事が分かる様になるんだ。――にしてもまるでSFだかファンタジーだな。俄かに信じ難いが…」
地味に頓珍漢という言葉に更にダメ出ししてしまう様な返事だが、悪気の類は一切無い。
そんな会話をしつつ、取り敢えず少年(歩武)の怪我を確認しつつ―やや重い打撲以外は特に問題は無いと確認してメディキットの応急湿布と固定のジェルテープを使って処置を施して
「幸い折れてはいないみたいだ、一応動かしても大丈夫だが暫くは痛むと思う。」
と言って
「二人とも学生か――此処が何処かも分からない上、救助要請も恐らく難しいだろうな。――これから如何するにしても、先ずは雨風を凌げて腰を落ち着ける場所(拠点)を探す必要がある。手を貸してくれるか?」
とこれからの行動指針を提案する。
>435 >439 フレイア、玲士
―ゲダツ視点―
地面から脱出し、何故か白目を剥いたままやや戸惑いながらも話し掛けてきた誰か(フレイア)を探し、目の前にいるにも関わらず首を右左している蜘蛛頭(スパイダーヘア)に天使めいた翼を持った黒衣の巨漢…は再度声を掛けられ、且つ幼い声色の少年(玲士)の声に我に返り――
「…うっかり、――此処は何処で、貴様らは何者だ?――あと…おれは誰だ?」
漸く白目からまともな目に戻り、長身の巨漢は白眼帯に二本の得物を手にした少女(フレイア)と和装の少年(玲士)に視線を向けてじろりと凝視しながら――あろう事か更にとんでもない事を口走る。
…どうやら、ショックか何かのせいで記憶喪失になっているらしい。
ただでさえカオスな輩が更に混乱を引き起こすであろう事は…恐らく火を見るより明らかだろう。
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