影原 詩乃(主) 2023-01-21 00:47:21 |
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>IDW、霖之助
影原「……私は。私にできることをしているだけだよ。少なくとも頭を下げられるほどのことはしていない。私にはそれだけだから。あなたも同じことだろう?」
「…ああ、そうだな…では、ひとまずは歩くとしようか。ああ」
「…後々イーブン、あるいはおつりがきてしまうくらいになる。私は…恥ずかしながら運動はからきしだからね。違うだろうか。…では行くとしよう」
(いきなり褒められて内心やりづらい気持ちになりながら、頭を下げて感謝をされることは自分には過ぎる事だとそのまま伝えて。私ははっきり表すならば諦観にいるが故に表立った動揺がないだけだ。考え事にしばしば沈黙するのがその裏づけであり。加えてそれは危険により近づけば近づくほど現れる自己保身からだ。彼からは、恐らくそれが落ち着いているように見えたのだろう。ともかく自分は自分に出来ることをしたに過ぎないと伝えては、今度はIDWに顔を向けて、励ましにさりげなく同意しながら、やがて銃を構えては先行し始めた頼りがいのありそうな彼女の背中について行こうとして。そして自分もついて行こうかと一歩踏み出したところで上泉に振り返っては、暗にIDW含め彼に守られることでそれくらいはないようなものと伝えるだけ伝えて、そのまま前へ向き直りIDWについて行き)
…
>兄弟
「…分かった。こっちはやっておくよ。刃物には十分気をつけるように。」
「それはあなたが使うといい。まだ日の高い今でさえ外は冷えるからね。私はこれ(暖炉の火)で暖に与るとするよ。」
(しばらく後ろから作業風景を見守っていたが、随分と慣れているものだ。いつだったか、学校行事で私が昔似たようにして火を起こそうとした時は天邪鬼のように点かなかったくせに、彼(玲士)がやった時は友人に応えるかのようにすぐに点いて、次第にその勢いを増している。最も、テクノロジーに頼り切りな私に火が上手く扱えないのは、…まさしく火を見るより明らかか。一人で納得していると同時くらいか、一通りできたとみてこちらに向いた彼の話を聞いては、あとはやっておくと返事して。こちらを向いてブランケットを差し出してくる2人の視線を受けては、すっとそれを返して兄弟のどちらかで使うようにと話して)
「………さてと。(…何か妙だ…)」
(兄弟を見送ったところで暖炉の前に振り返っては、ゆったりと腰掛けて渡された紙を両手に持って広げて観察する。絵はどこかにある山の景色を描いたもの、というのはいいとして。そこに添えられるように書かれた漢文が気がかりになる。ここが仮にあの兄弟の言う異世界であるならば、ここに書かれている文字が漢文なのは不自然である。しかしながら、事実この紙はこの世界で見つかっており、筆跡自体もとても古い。…となると、他に私たちのような人間が過去別に現れていて、それがこれを書き残して死んだと考えるのが妥当だろうか。つまり絵はこの世界にある場所を描いたものと考えるのが自然だろう。より詳細に知るためズレた眼鏡を整えては、古い記憶を頼りに漢文を読み解こうとして。その間、集中度に比例して猫背が強まり)
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