隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

(相手が注文を店員に伝えているのを見ながら、もし今度二人きりでデートする時には次は自分がカッコ良く注文をしたいな、なんて考えていて。そうしていれば、アイリスから「今日のお出掛けの目的以外で何かしたいこととかって有りますか？」と問い掛けが相手に向けられて)

アイリスの指輪買いに行けたらって思ってたけど買えたし、俺は特にないかな(注文を終えれば、アイリスから質問されれば、せっかく街に行くのだからと指輪を買いに行こうと考えていたが、既に済ませているため、特にないと伝えて、｢2人はしたいことある？｣と尋ねて)

…俺は、その…(相手からの問い掛けにふと思いついてしまった事、それは相手に自分に女の子のフルコーディネートをして欲しい…しかしアイリスも今回のお出掛けの本来の目的の関係で知ってるとは言えどアイリスのいるところでそれを言うのは憚られてしまい、考え込む振りをしていて。アイリスは「私は特に無いですけど…」と呟きながら此方に視線を向けて話題を振られてしまい口ごもっていたものの、アイリスが「あ、すみません。一度お手洗い行ってきますね」と席を立って店員にお手洗いの場所を聞いてお手洗いへと向かって)

えっ、あ、うん…？(特にないなら本来の目的の場所だけ行けばと思っていたが、突然アイリスがお手洗いへ行ってしまい、きょとんとして、相手も口ごもってしまっているため、どうしたものかと思い)

…え、っとね、アル兄…アイリス、には言えない、けど…その…(アイリスが居ない今なら…そんな事を思いながら隣に座ってる相手の手に自分の手を恐る恐る重ねつつ相手の方をゆっくり見上げて何とか伝えようと声をかけるも決定的な言葉は出せず口ごもってしまったままで。)

…ゆっくりでいいから、何したいか教えてくれる？(重ねられた手から、緊張しているのが伝わり、相手の髪を撫でつつ、優しい口調で尋ねて)

…うん。その、ね…(相手からの優しい言葉についつい相手の肩に頭を預けつつポツポツと相手にアイリスがいた時には言えなかったねだりを…自分の女の子用のコーディネートを靴や小物も含めて相手に買って欲しい事を顔を赤らめながら伝えて)

！…ふふ、じゃあアイリスに頼んで、2人で買い物しよっか(相手の頭を撫でながら、相手がしたいと言っていた事を聞けば、口ごもっていたことに納得し、ふふっと笑いながら2人にしてもらおうと伝えて、アイリスを1人にするのは少し心配なため、自分の執事を呼ぼうと考えて)

っ、うん！(折角の3人でのお出掛けなのに二人きりで、しかもその理由が自分の容姿を相手のためより異性に近付けたいという身勝手なもの…そんな理由でも相手はアッサリと快諾してくれ、恥ずかしさから顔をより赤く染めながらも小さく頷いて返して。そうしてればちょうどアイリスが戻ってきたようで「すみません、少しお手洗いが混んでたもので…」と相手に伝えながら席に戻ってきて)

ううん、大丈夫だよ(アイリスが戻ってくると、微笑みながら大丈夫だと伝えて、先程の件について伝えないとと思い、「次なんだけど、俺たち2人で行きたいとこあるから、その時だけアイリスは席外してくれる？俺の執事に護衛させるからさ」と伝えてみて)

(相手からのお願いにアイリスは初めは少し目を丸くしていたものの、すぐに理解したのかクスリと笑っては「では3人で本来の目的のお買い物を済ませてからの方が良いかと…その方がお二人での時間がたっぷり取れますし、私が一度屋敷に先に戻る事も選択肢になりますから」と相手との時間をより取れる選択肢を伝えてくれ、アイリスには理由がバレたのかもと思ってしまいまた顔を赤く染めて)

えっ…あ、そうだね…(アイリスからの提案に顔を赤くして、察しがいいところがある為、大方の予想がついたのだろうと思い、アイリスから少し目を逸らし。そうしていれば、料理が運ばれてきて)

っ…(店員により配膳される料理は以前と変わらずどれも美味しそうで食べようと真っ先に言いたいものの恥ずかしさで相手の方すら見れず俯けてしまってるままで。そうこうしていれば、アイリスから「ゆっくりで良いですから、食べましょう？」と提案され)

ほ、ほら、食べようよ！(顔を赤くしたまま、相手に声を掛け、フォークを手に取ると、パスタに乗ったミートボールをひとつ刺し、相手の口元へ持っていくと、「ジェル、あーんして」と言って、いつもの様に食べさせようとしていて)

ん、美味しい…！(相手にあーんをされればほぼ反射的に口を開け相手に食べさせて貰い、赤く染まった頬を緩めつつ美味しいと相手に伝えて、自分もフォークを手に取りミックスグリルのハンバーグを一口サイズにしてそれを相手に「アル兄、どーぞ」と食べさせようとし。アイリスはそんな自分と相手のやり取りをフフ、と微笑みながらフォークとスプーンで小皿にパスタを取り分けてからゆっくり食べており)

…ん、美味しい(相手に返されると嬉しそうにしつつ食べて、頬を緩ませながら美味しいと言い、小皿にピザやハンバーグ、パスタを少しずつ取り、食べ進めて、「どう？アイリス、美味しい？」と尋ねてみて)

(相手の反応を見ては少し余裕が出てきたのか赤みはやや収まり。自分も小皿に取り分けながら食べていれば、相手から問われたアイリスが「はい、美味しいです。味も割と本格的ですし、あまり飽きないのが良いですね」と笑って返してるのを見てウンウンと頷いて談笑しながら3人での食事を楽しんで)

3人で食べるのにちょうど良かったな(アイリスの言葉に、よかったと思い、その後も談笑しつつ食べ進めていて、食べ終わる頃にはちょうど腹も満たされていて、「じゃあ、デザート頼むか」と言い、店員にデザートを持ってきて欲しいと伝えて)

うん、それに3人で取り分けて食べるのも楽しかったよね(相手が店員にデザートを頼む姿を見詰めながら相手の先ほどの言葉に返すように返し、アイリスもそれに小さく頷き返していて。デザートを待つ間、無意識で相手の手を緩く掴んで相手の肩に頭を預けて目を細めていて)

…どうしたの？甘えん坊？(相手の言葉に、なにか返そうとしたが、相手が突然手を握り、肩に頭を乗せられれば、くすっと笑いつつ言い、優しく撫でてあげ)