隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

っ…もう、アル兄ってば…(相手からの願いの言葉に顔を真っ赤に染め上げ抱き付かれながら呟くもその声色は喜色を帯びていて)

えー？じゃあ、ジェルは何したい？(真っ赤に染まる相手の顔を見れば、嫌がっていないとわかる為、相手は結婚したら何がしたいか尋ねて)

っ…そ、れは…(相手から結婚したら何がしたいか聞かれればドキッとしてしまい、すぐに思い浮かんだのは相手にたくさん抱かれること。その光景を思い浮かべてしまえばブワリと首近くまで真っ赤に染め上げれば恥ずかしさからつい「な、なんでも良いじゃん！」と照れ隠しに少し突き放すような言い方をしつつ風呂から上がろうとして)

…そうだよな、ごめん(軽いじゃれ合いのつもりだった為、突き放されるような言い方に、嫌だったのかもと思い、なんとなく気まずく感じ、風呂を上がる相手を見送り、一人になれば「何してんだろ、ジェルにだって言いたくないことだってあるに決まってるのに…」と上の空気味に呟き)

…俺の、バカ。意気地無し…(風呂場から出る時にチラリと見えた相手の表情、それを見てしまえば謝罪の言葉を伝えたくて、でも身体は風呂場を出るように動いてしまい。結局一人で風呂から上がり身体を拭きながら小さくポツリと呟いて。結局雑に髪を拭き、やや大きめでいつでも相手に抱いてもらえるような寝巻きに着替え相手の部屋のベッドの上に座り相手を待っていて)

大丈夫、今まで通りにしろ…(とにかく風呂を上がろうと思い、立ち上がると浴室から出て、タオルで髪や身体を拭いて、寝巻きを着ると、自己暗示のように呟き、部屋に戻り、相手の髪を見ては、「まだ濡れてるじゃん。ちゃんと拭かないと風邪引くぞ」と言い)

え、あ…(相手が戻ってきたのを音で確認すれば其方へ視線を向け、声をかけようとすればそれよりも先に相手から髪を乾かしきれてないと指摘され。自分の手で触ってみれば確かにまだ湿っており、先程の甘えきれなかった自分を省みてとことん甘えよう、そう考え至れば「ね、アル兄が乾かして…？」と相手にねだって)

！ふふ、わかったよ(相手はもう子供じゃないんだなと思っていれば、髪を乾かして欲しいと甘えてくる様子に、思わず笑みを零し、相手の隣に座れば相手の髪をタオルで拭いてあげ)

へへ、ありがと。アル兄(相手の快諾もあり笑って相手への感謝の言葉を伝え、相手に髪を乾かしてもらい。幼い頃から肩に掛からないギリギリまで伸ばし続けた髪を相手に拭いて貰ってる感覚は幼かった時を思い返すには十分で「小さい時、お泊まりをしたらいつもアル兄が髪を拭いてくれてたよね」なんて懐かしむ声色で呟いて)

ジェルってば、いっつも「アル兄やって！」って言ってたもんな(相手の言葉に、小さい頃の事を思い出し、懐かしそうに笑いながら、自分から離れようとせず、何をするにもやってと頼まれていたため、それを思えば成長したなと思い、「俺の後を追いかけてただけの弟が、今じゃ俺の隣にいる婚約者だもんな」と呟き)

小さい時はアル兄が目標だったから追っ掛けてたんだもん…王様になるのは初めは諦めてたけどね(相手の言葉にふふ、と楽しげに笑っては相手を追い掛けていたのは大好きな兄みたいになりたかったからだと伝えつつも兄が目標にしていた王様になることまでは考えていなかったことも照れ臭そうに伝え。その後殆ど髪が乾いた頃に相手の方へ身体を預ければ「…それが今じゃあアル兄のお嫁さんで、隣に立てるんだもん、俺、凄く幸せ」と心の底から幸福なのだと声色にも幸福感を乗せながら伝えて)

ふはっ、俺を目標にすんなら王様になるの目指せよ(相手から目標だったと初めて聞いたが、元々諦めていたと聞けば、楽しげに笑いながら、自分と同じように目指せばいいのにと言い。そして、相手が身体を預けてきて、告げられた言葉に、こちらも幸福感を感じ、相手をぎゅっと抱きしめて、「…ジェルミアを好きでよかった」と言い)

…その、さっきは、ゴメン。あんなこと、言っちゃって…(相手からの言葉に照れ臭そうにしていたが、相手に抱き締めらたままでいればズクンとお腹の奥が重くなる感覚を覚え、顔を赤くしながら小さく風呂場での発言に関して謝罪を伝えて。相手を困らせたことは間違いなく自分の責任であり、その理由も幼稚な自分勝手なもの…それを伝えるか迷ったものの、今言わないと後悔してしまいそうな気がして理由も少し詰まりつつ伝えて)

その、ね…結婚したらしたいこと、で真っ先に思い付いたの、アル兄とのえっちをたくさんしたい、って思っちゃってて…でも、その前に俺、変な反応しちゃったから、それ言ったら変なのって、思われちゃいそうで、その…

そうだったんだな、教えてくれてありがとう(相手が赤くなりつつ、話してくれた言葉を静かに聞いていて、相手の頭を優しく撫でつつ、そう言っては、相手をさらにぎゅっと抱きしめながら「結婚前だけど、いっぱいえっちしていい？」と尋ねて)

っ…うん、良いよ？(相手に優しく頭を撫でられれば自分の不安な気持ちはアッサリと流されていき。そして抱き締められつつ言われた言葉に顔を赤く染めながら頷き返して)

いっぱい、気持ちよくなろうな(相手を抱きしめたまま、そう言っては相手にキスをして舌を絡ませつつ、押し倒して。服に手をかけてはゆっくりと、そして丁寧に脱がせて)

ん、ぅむ、んぅ…(相手の方に正面を向かされ、されるがままに深い口付けを受け入れながらトロリと蕩けた瞳を相手に向けながら相手に身体を完全に預け相手からの愛情を幾度と注ぎ込まれ)


(結局翌日の未明まで相手との行為に興じ、まるで幼子が眠るように相手の身体に両手足を絡めるように抱き付きながら眠りに就いており)

…(相手との行為を散々したためか、いつも起きている時間になっても眠り続けており、相手をしっかりと抱きしめていて。そして、時間が経っても来ないため、執事が来て、「アルベルト様、ジェルミア様、起きてください」と2人を起こそうと声をかけつつ身体を揺らし)

ん…ぅ(相手の執事に身体をゆっくりと揺らされ、昨晩の快楽がまだ残ってるのか甘い声が漏れ出つつ目蓋をゆっくりと開けて)

んん…(執事に起こされ、小さく声を漏らしつつ嫌そうに目を開けて、相手に抱きついたままで。そんな様子を見た執事は、特に気にする様子もなく自分と相手の服を持ってきては、慣れたようにそれぞれに手早く着替えさせて、「朝食の準備が出来ております。しっかり起きてから来てください」と言い、部屋を出ていき)