隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

うん…(相手の呟いた言葉に同意するように頷けばアイリスはどうやら自分が明日には帰る必要があることを知らないようで不思議そうにしていて。しかし、簡易に説明をすればアイリスも少し残念そうにしていたが「…ですが、ジェルミア様もまた来てくださいますでしょうから、その時にまた3人でお食事しましょう！」と明るい笑顔で話して)

それもそうだな、うん(アイリスの言葉に、これ以上言って心配かけたくないと思い自分も笑顔を浮かべながら頷いて、「久しぶりのお泊まりは色んなことがあって、大変だったけど楽しかったな」と声をかけつつ、食べ始めて)

…そうだね！俺もまたぜーったいに来るからね！(相手の納得の様子に頷いてはまた必ずここに来ると頷いて。大変だったという相手に「うん、すごく楽しかった！」と笑って伝えて自分も食べ始め。そして相手と自分が食べ始めたのを見てアイリスもまた食べ始めて)

今度はジェルん家でお泊まり会したいな(相手がまた来ると言うと、嬉しそうにしたが、相手が来てくれるため、行く機会の少ない相手の家でしたいと言いつつ、食べ進めて。ふと、パーティーの時アイリスはどうするのか気になり、「アイリスもパーティー行くの？」と尋ねてみて)

「いえ、あくまでも私はアルベルト様の側室ですので、ジェルミア様が正式な輿入れをなさった後に私の輿入れ発表をしていただけるとのことでしたので……」(相手からの質問にアイリスはフルフルと首を横に振り、パーティーへの参加をしないことを伝えては相手の父から告げられた事を説明してくれ。それを聞けば確かに相手の奥さんになる自分より先に相手の妻の一人になると告げてもそれなら本妻は誰だとなってしまうかもしれないと思えば納得はいき)

そっか、せっかく仲良くなれたんだし、アイリスも一緒に参加出来たらよかったのにな(アイリスからの説明を聞けば、一緒に行けないことに寂しく感じ、そう言うと手を止めてしまい、「俺の友達ってことで連れてけないかな…」と無意識に思っていたことを口にしてしまっていて)

…それなら親の知り合いだからって理由で俺の方がアイリスを友人として招待すれば……(アイリスが来れない理由を聞いた相手の呟いた言葉に思わずそう呟くも、アイリスに「私は大丈夫ですよ、それに仮にどちらかのご友人としての招待をしていただいたとしても、異性である私といるとただならぬ関係だと思われる可能性も御座います」とパーティーに行くことを辞退する言葉を伝え、その上で「私はこちらでアルベルト様のお帰りをお待ちしております。勿論、ジェルミア様もアルベルト様とご一緒にいらっしゃるのであれば歓迎致しますので」と付け加えていて)

俺、友達いっぱいいるし、大丈夫だと思うんだけど…(自分は小さい頃からよく参加していたため、友人がそれなりにおり、もしアイリスといてもおかしくは無いのではと言うも、無理強いはさせられないため、「じゃあ、ジェルのことも、アイリスのことも、公表したら一緒に行こうね」と言い)

……うん！(相手からの言葉に少し考えてはいたものの、アイリスが待つと決めたのなら無理に誘うのもなぁ…と相手と同じ結論に至り、相手からの提案にコクリと頷いて返せばアイリスも「はい、その時はお供致します」と笑顔で頷いており。そんな結果で楽しく談笑しつつ夕食を食べ進めて)

こうやってまた3人で食べよう(それから暫くして、食べ終わると、少し残念に思いつつ、笑顔でまた3人で食事をしようと言い)

だね、次は俺んとこで食べよ！まだ国内でしか販売できてない食材があるから、それ紹介するんだ！(談笑しつつの夕食を終え、相手の言葉にコクリと頷いては自国での夕食会を提案し。その上でまだこの相手の国にすら輸出の出来ていない食材が自国にあることを伝えそれを説明したいのだと、自国に関する知識も増えてることを暗に惜しみ無く伝えて)

なにそれ、すっげぇ気になる！(相手の言葉を聞き、まだ自分も知らないものがある事に興味を示し、目を輝かせながら言い、ふと相手の言葉は相手の国の知識が増えていることを示していて、嬉しくなり思わず抱きついては、「ジェル、ちゃんと頑張ってるんだな！」と言い)

わっ…へへ、俺も頑張ってたんだからね？(相手に抱き付かれれば小さく声を挙げるもすぐに頬を緩ませながら頑張って自国の勉強をしていたのだと伝えて。しかし、すぐに眉を下げては「でも、俺はアル兄のお嫁さんになるんだもん。王様にはなれなくなっちゃった……ごめんね？折角アル兄が一緒に王様になろう、って言ってくれたのに…」と相手との約束を相手との婚姻を自らがねだったが故にどう頑張っても反故にしてしまったことを謝罪しつつ相手の胸元に顔を埋めて)

…ううん、ジェルと王様になりたかったけど、お嫁さんになってくれる方が嬉しいから(相手が自分との約束を反故にしてしまったことを謝れば、首を横に振りながら、嫁になってくれる方が嬉しいと言い、相手の頭を撫でて、「それに、俺もなれるかわかんないし…なんなら、兄さんかも」と言い)

でもっ…アル兄はまだ王様になれるかもだし……やっぱり王様になって欲しい(相手の手のひらは撫でられると心がポカポカしてきて。それでも兄がなるかもという相手の言葉にグリグリと相手の胸元に顔を押し付けながら自らも相手の身体に抱き付きながら相手は王様になれる可能性が残ってることからなって欲しいのだと伝えて。そんな自分達の姿を見ていたアイリスが「では、アルベルト様とジェルミア様のお二人でアルベルト様が国王に、ジェルミア様が王妃の座にそれぞれ就けるよう、私も出来ることはお手伝いさせていただきたいです」と微笑みながら伝えてくれ)

アイリスまで…2人にそこまで言われて、頑張らないわけにいかないな(相手になって欲しいと言われ、でもと言いかけたが、アイリスに、手助けをすると言われ、ふっと笑っては、今まで以上に頑張ると言い、一旦相手から離れると、今度はアイリスに抱きついて、「ありがとう、アイリス」と言い)

「っ、いえ…」(思いがけず相手に抱き付かれればポッと頬を赤らめて少し照れ臭そうに相手に抱き締められ。少しの間相手に抱き締められていたが、ふとジェルミアの方に視線が向けばジイッと見られてることに気付けば「…私の方はもう大丈夫でございますので…そろそろ拗ねられてしまいますよ？」と相手に伝え)

(相手が自分から離れ、アイリスの身体を抱き締めてる姿を見ては相手は自分のなのに、なんて考えが頭の中を過るも直ぐに自分は相手の正妻になるんだからと自分に言い聞かせ嫉妬心を抑えていたものの、アイリスの容姿の良さは顔立ちや髪質の良さもだが自分にはないバストも程よくあり、自分より抱き心地がいいのかな、なんて抑えきれない嫉妬心が頬を膨らませることで僅かに表情に溢れ出てきていて)

！…ごめんね、ほらそんな顔しないで(アイリスに言われ、相手を見ては、アイリスから離れ、相手に再び抱きついてはそう言い、何度かキスをして)

…別にアイリスもアル兄の奥さんになるから良いけどさぁ…あーいうの俺のいない時にして…？(相手に抱き締められキスをされれば、抱いていた嫉妬心は相手が気付けばすぐに来てくれたことで幾分か解消されるも、ギュウと抱き付きながらアイリスが相手のもう一人の奥さんとなる事は認めつつも、相手とアイリスが密着するようなスキンシップをする姿はあまりみたくないと伝えて。そうしてればアイリスから「とてもジェルミア様に慕われていますね、アルベルト様」と微笑みながら言われて恥ずかしさから赤く染まる顔を相手の胸元に埋めて)

ごめんね、次からは気をつけるから(相手がアイリスとのスキンシップを相手の前では控えてと言うと、うんと頷いて。アイリスの言葉には、「元々、ジェルは俺の可愛い弟だから、小さい頃から一緒にいたからね」と相手の頭を撫でつつ楽しそうに話して)