隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

(相手の手により後処理をしてもらう最中も殆ど起きることはなく、寝息に時折甘い色が乗っており)

ジェル、起きて(一通り終わると、相手に元の服を着せてあげると、夕食の時間だった為、相手の身体を揺らして起こしてあげて)

ん、ぅ…(相手の手により身体を揺らされればモゾモゾと緩慢な動きでグズるような反応を示していたものの、漸く意識も浮上してきたのかゆったりとした動きで目蓋が開き「ある、にぃ…？」とやや舌足らずな声色と言葉で相手の名を呼んで)

ふふ、おはようジェル(相手が目を覚まし、舌足らずな声で呼ばれると、微笑みながら相手の頭を撫でてあげ、「もう夕食の時間だよ、起きて食べに行こ」と言い)

ん…いく、ぅ…(相手に頭を撫でられ幸せそうな表情を浮かべながら相手の促しの言葉にそう言葉は返すものの動きは非常にゆったりとしていて。結局数分ほどかけて起き上がって)

ちゃんと起きないと危ないよ？(まだどこか眠そうな相手に、微笑みながらそう言っては、相手の唇に数回キスをして起こそうとして)

んっ…起きたぁ、起きたからぁ(まだ寝惚けていた脳内ではあったが、相手からの口付けの感覚に幸福色の声が漏れ、数度されることでその色が褪せぬまま起きたと伝え、瞬きを数度してからちゃんと相手の方を見上げて起きてるでしょと言わんばかりに見詰め)

ん、ちゃんと起きたな、じゃあ行こ(相手の目をじっと見つめて、起きたことを確認すると、にっと笑いながら行こうと言い、相手に手を差し出して)

うん！(相手からの促しにコクリと頷き返しては相手の手を取り、相手と共に夕食を食べるため歩いて向かい)

パーティーもあるし、もうすぐ帰っちゃうんだよな(相手と食堂へ歩きつつ、ふと以前相手と共に参加すると言っていたパーティーがある事を思い出せば、もうすぐ帰ってしまうんだなと思ってしまい、寂しげに言い)

…うん、どうせならパーティーの前日までアル兄と居たいんだけどなぁ…(相手からの言葉にコクリと頷いては寂しげに呟いて。幸いにもお互いの国からはそこまで距離が離れていない国が主催を担当しており、その国に赴く必要があり。尤も、自分の国は国土が広いが為にその国へ赴くためには多少時間が掛かってしまう為、明日の昼頃には帰国し準備を始める必要があり。だからこそ寂しくて、相手と会えない日があることがとても物足りなくて)

…ね、後でもっかいしない？(相手と離れなければならないという事が寂しく、繋いでいる手に少し力がこもり。相手が帰ってしまえば、しばらくは体を重ねられないかもと思い、恥ずかしさから顔を赤くしつつ、寝る前にもう一度したいと誘ってみて)

っ…うん、良いよ。えっちなアル兄のお願いだもんね？(相手からの思いがけない誘いの言葉に目を丸くし、思わず顔が赤らんでしまうも、今回の連泊の最後の夜も相手に抱いて貰えるという事実が幸福感を産み、思わず快諾を告げそうになるも相手からの誘いが珍しいと言うこともあり、ついつい相手に許諾の言葉と共に相手のことをエッチだと揶揄いの言葉を織り交ぜてから「今晩も、俺の身体を…食べてくれる？」と照れ混じりに上目遣いで問い掛けて)

！…えっちなのはジェルもだろ(快諾には嬉しくなるも、相手にからかわれ、さらに顔を赤く染め、相手だって充分にえっちだと言い、相手からの問いかけには、壁に押し付けてはそのままキスをしてから、「ジェルミアの身体の隅々まで食い尽くしてやるから、覚悟しとけよ」と耳元で言い)

っわ…(相手からの反論に言い返そうとしたものの、相手にアッサリと壁へと押し付けられ、口付けをされれば反論の言葉は霧散してしまい、耳元で囁かれた言葉に顔を真っ赤に染め上げれば「…ぅ、うん、分かった…」と相手から囁かれた宣言を受け入れる言葉を僅かに甘い声色で返して)

ふふ、顔真っ赤になった(相手の真っ赤に染った顔を見ては、愛おしく思い、そう言って優しく頬を撫で、「じゃあ行こっか」と言って、再び相手の手を握れば食堂に行き、着くと開けて中に入り)

っ…アル兄のバカ…(相手の満足げな様子にで言われた言葉に恥ずかしさから、少し恨めしげに相手を見上げつつそう小さく言葉をこぼして。そして相手に再び手を握られれば無意識に相手の身体の方へと僅かに自らの身体を預けながら歩き、食堂に着けば僅かに預けていた身体を戻して相手と共に中に入り。そうすればいつも自分の座る席の近くに相手の側室であるアイリスの姿もあり、今日は彼女とも夕食を共にするのだろうと想像できて)

！…アイリスも、一緒なんだな(中に入れば、いつも相手の座っている席の近くにアイリスがいて、相手と2人では無いことに少し残念に思いつつ、そう話しかけて、席に座って)

「はい、アルベルト様のお父上から御提案をいただいて…」
アイリスは、アル兄のもう一人のお嫁さんだもんね…(相手の言葉にアイリスが頷き話した言葉に自分も座りながら相手の父の考えも分からなくもないよな、と思いながら言葉を紡いでから「俺は別にアイリスが一緒でも構わないから！」と自分が相手の本妻である自覚をしっかり持ちながら相手に伝えて)

そうだな、アイリスは俺の側室になってくれたんだし、一緒に食べよう(アイリスの言葉に父の言葉に納得しては、相手同様に一緒で構わないと伝えて、「どうせなら、もう少し3人で食べれたらよかったのに」と呟いて)