天想（〆）　

……空くらいだよ、俺にそのままでいいって言うの（　漸く持ち上げていた口角戻し　／　惑うように目線彷徨わせ　／　「だから、きっと一生忘れない」と続けて　）……いいよ（　一言言うのが精一杯で　／　笑みは保ったまま、唐突に瞳から涙落ち　）スカウトされてたんだ、可愛い姿で……考えたな……（　ゆっくりと白兎の背を撫で　／　なぜか感心　）

幽霊に言われると、俺が殺しちゃったみたいだな……。……威厳なんてなくても、空は十分、（　そこで躊躇うように言葉区切り　）幽霊って思ったより夢あるんだ……えっと、……うん（　あまりのストレートさに反応の仕方が分からず　／　どことなく気恥ずかしそうに　）