西暦xxxx年。高度に発達した文明がその技術の髄を集めて作り上げた知性の塊は暴力であった。
大きすぎる力は統治を超え、都市の機能は崩壊。無法者たちの欲望渦巻くこの世界は、技術躍進の副作用とでも言える大規模な環境汚染により太陽の光が差すことはなく、毒々しさまで感じられるネオンが煌煌と輝き続ける夜の世界。
人々の肺を燃やす黒煙と灰が世界中に散らばり、専用のマスクが無ければ活動の出来ない非活動区から逃れた人々は瓦解した街の跡地に集落やシェルターを作る一方で、暴力を振るうことに躊躇を見せないならず者達は台頭していった。知識人と野蛮人の立場は逆転し、ネオンで照った街は無法者が練り歩き、力無き人々はひっそりと奪われながら暮らし続けていく。
機械により自動的に遺伝子合成が行われ、それから抽出された栄養素を閉じ込めたカプセル錠が多くの人の主食となり、それに似せた中毒性の高い非合法薬が蔓延。裏で糸を引く秘密組織『DOGMA』は技術の最先端を行く力により、更に勢力の拡充を図っていた。
人口知能を搭載し、命令を忠実にこなす自律式のロボット兵器や人と機械の融合体、サイボーグを生み出し、やがては崩壊したこの世界に絶対王政の帝国を築くことを宣言し、数少ない自治系統の権力者も抱き込んで行った。
それから数年、不動の地位を築いたDOGMAについに隙が生ずる。最早追いやられた人々に反撃の力など残っていないだろうという油断から、技術の漏洩を許してしまう。物資も人手も殆ど無い、絶望的な状況でも立ち上がる者たちはいた。DOGMA対抗勢力『ROSARY』
の設立である。
元来、一介のチンピラだった人間を機械や薬で強化してきたDOGMAに対し、ROSARYの人間は元軍人や警官、精鋭達で構成されており戦況は苦しいながらも一定の戦果を上げ始める。
これは、そんな英雄たちの束の間と戦場の物語
ルール
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募集要項
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主プロフ兼要項記入例
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