匿名さん 2022-12-28 19:47:12 |
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うん
(意を決したように話を切り出す相手。彼が自分と向き合う決意をしてくれたなら、此方もそれ相応の態度で臨むべきだ。緊迫した空気の中短く返事をして、この後に続くであろう彼の言葉を待ち)
まず、僕の気持ちなんだけど。
僕もクロスのことは好きだよ。…だけど、それがクロスの思う好きと同じかは今はまだ分からない。
( 正面で真剣に話を聞こうとしてくれている相手を見すえ、自分の気持ちを正直に話す。彼のことは好きだが、まだイマイチその好きがどこに類するものなのか、彼と同じなのかは分からないと伝え。)
……そっか
(彼へ告白した時の反応に家に帰るまでの様子。恋に関しては何も分からない自分だが、何処か本能的に察していた部分もあったのかもしれない。相手の返答は素直に受け入れるも、何処か寂しそうに笑ってみせ。彼が自分に好意を抱いてくれていることは嬉しいが、いざ自分の好意と相手の好意とのずれを突き付けられると心に来るものがある。彼にとって、家族としての好意でない――恋心を向けられることが不快だったらどうしよう、嫌な考えが頭をよぎり)
俺がこういう気持ちを持つのって、ルミエは嫌?
ううん。
ただ、僕でいいのかな?っていうのが正直なところ…かな。
( 彼のこの気持ちを、嫌だとか気持ち悪いなんて思いは一切なく。むしろ好意を抱いてくれていることは嬉しいという気持ちもある。首を横に振るとにっこりと笑うが、それよりも自分でいいのかという思いの方が強くて、少し疑問を抱きつつ自分の胸の中のもやもやの正体を探し。)
……俺はルミエだからいいんだけど、
(自分の好意によって彼が不快な思いをしている訳ではない。これが分かっただけでも一安心――だが、それに続く言葉を聞いて思わず、ぼそりと言葉を漏らす。そもそも彼じゃなければこうして好きになることも無かっただろう。一度自分の感情を整理するためにも目の前の紅茶に口を付け、未だ返す言葉を探している様子の相手からは敢えて視線を逸らし)
うん、ありがとう。
…わかった。でもクロスはまだ15歳だから。君が成人する頃までに答えを出したいと思う。…それまで待ってくれる?
( 彼の真っ直ぐな気持ちはとても嬉しい。ひとつ頷くと、条件を提示し。彼は15歳。成人まではあと3年。やはり自分の方が大人だという事実は変えられないので、相手も年齢ともに大人になってから答えを伝えたいと真剣に話し。少し不安げな様子で相手に待ってくれるかと聞いて。)
…うん。僕も真剣に考えるから。
( 自分の条件を飲んでくれた相手に優しく微笑む。これは決して逃げているわけではない。彼の気持ちと、臆病な自分の気持ちに向き合うだけの時間が自分にはいる。立ち上がると暫く部屋で休むと告げて。)
ちょっと疲れたから部屋で休むよ。
(/次辺りでクロスくんが完全に大人になったところにとばそうとおもうのですが、いかがでしょうか?ルミエの気持ちがはっきりするようなハプニングがあればいいのですが…例えば街の女の子がクロスのことを好きになるとか。)
――じゃあ、夕飯の時間に呼びに行くね
(彼の微笑みにつられるように此方も小さく笑みを浮かべ、自室へと向かう後ろ姿を見送り。残り少ない紅茶を飲み干すと、片付けの為二人分のカップを持って立ち上がって)
(/大丈夫です!ハプニングですか……其方で提案してくださった案をお借りして考えてみたのですが、以前客として対応した女の子がクロスに好意を寄せ、何かの手違いで偶然にもログハウスを訪れて……みたいなシチュエーションは如何でしょう?)
──
( あれから更に3年の年月が経った。月日が経つのは本当に早い。リビングで、洗い物をしていると壁にかかる時計に目をやり。お客さんの依頼でまた薬草を届けに行く約束をしているのだが、自分1人で出向いてもいいが、彼もなにか買い出しに行く用事があればと、声をかけて。)
クロス、昼から街に行く用事があるんだけど。一緒に行く?
(/いいですね。なんならその女の子の所に薬草を届けに行くところからスタートするのはどうでしょう。)
(あの告白以降特に進展もないまま時は過ぎ、一時の溝があるような関係値も次第に元へと戻っていった。そんないつも通りの日々を過ごす中での彼からの誘い。そろそろ日用品の補充を考えていたため丁度いい、開いていた薬草の本を閉じて二つ返事で了承すれば早速出掛ける準備を)
うん、俺も行くよ。今日も配達?
(/賛成です、ではその方向で進めて行ければと。他に確認した方がいい点などありますでしょうか?)
そう配達。
じゃあ一緒に行こうか。用意してくるよ。
( 相手の問いかけには頷いて、洗い物を終えると一度自室で用意を済ませてくると言い2階へ。着替えると、朝摘んだ薬草を籠にいれるなど用意を済ませ。相手が出られるかどうかを確認し。)
出られる?
(/女の子は私の方でやろうと思います。あとは大丈夫です、宜しくお願いします。)
いつでも大丈夫!はやく済ませて暗くなる前には戻ろう
(財布にハンカチ、もしものための絆創膏…諸々が詰まった鞄を肩に掛け、何時もの外出スタイルに。準備万端だと笑ってみせ、ドアを開くと早速外へ)
(/了解しました、此方こそ宜しくお願いします。)
じゃあ、いこうか。
( 外に出ると街への転移魔法をかけるべく相手の手を取る。いつも行っている行為ではあるが、ここ数年自分の相手に対する気持ちを整理しているうちにこんな些細な事にも少し緊張の色を見せて。雑念を振り払うように魔法を唱えると、街の近くへ。)
…街の南にある花屋に先に行くけど、また何か買いたい物があれば帰りに寄ろう。
分かった。喜んでくれるといいね、薬草
(彼の緊張に気付く様子もなく、これまた何時も通りに街までやってきた。最初の目的地が花屋ということは、この薬草の依頼主はそこの店主だったりするんだろうか。買い出しや配達でこの街に通い始めてからもう結構な年月が経ったが、初めて訪れることになる花屋。まだまだ知らない店が沢山あるものだと感心しつつも足を進め)
うん。そうだね。
( 彼の言葉に頷くと、街を歩き始める。南側に位置する花屋さんに辿り着くと店の扉を開け。するとそこには依頼主であろう、女性店員がいて。こちらを見るとすぐに分かったようで近寄ってきて。)
こんにちは。
【女性店員】
あ!薬草を持ってきてくれた方ですよね。
ありがとうございます。
( 2人に近寄ると、にっこりと微笑み。後ろ手にいるクロスを見て。)
あ…今日はお連れの方もいらっしゃるんですね。
よければお茶を入れますのでどうぞ!
あ、じゃあお言葉に甘えて…。
( 薬草を彼女に渡すとそそくさと自分たちの返事を聞くなり飲み物を用意しに行ってしまった。花屋の店内は、思っていたよりも広く客が座るスペースもある。そこに腰をかけると店内を見渡して。)
【女性店員】
どうぞ!
…あの、よかったらお名前お伺いしてもよろしかったですか。
( お茶を運んでくると席に座る2人、主に若い彼の方をちらっと見ながら、ぜひ名前が聞きたいと申し出て。)
…あ、あぁ。宜しく。
( 相手が自分を紹介する、以前にもあったこの場面。彼からでてきた言葉は「家族」。間違いではないし、前は自分もそう答えた。しかしその答えに今は納得ができずモヤモヤする自分がいて。少し間を空けてから、返事を返しつつお茶をいただく。ふと目の前のふたりを見ると、彼女の視線、そして表情から、なんとなくだが彼女がクロスに興味を持っていることが分かる。さらにまたモヤッとする感情を持て余し。 )
【女性店員(リリー)】
クロスさんとルミエさんですね。
私、リリーといいます。
…クロスさん、年はいくつですか?もしかしたら私と近いんじゃないかと思って。私18歳です。
( 2人の名前を聞くと満足そうに笑みを浮かべ、自分の名前を告げる。その後にクロスに再び視線を向けると、自分ともしかして年齢が近いのではないかと尋ね。)
18?同い年だ、
(相手の年齢を知れば驚いたように目をまん丸に。育った環境のせいもあるが、今まで同年代と言葉を交わして来なかったこともあり彼女との会話は新鮮で。隣の彼が持つもやもやした感情には気付く余地もなく)
ここはリリーさんのお店なの?
【リリー】
やっぱり!そうかなって思ってたんだ。
よかったら…仲良くしてくれる?
ここはね、私のお母さんがやっている店なの。お母さんが今病気で休んでいるんだけど。この薬草さえあれば大丈夫ね。
( 同じ年だと聞くと嬉しさから笑顔が込み上げてくる。同じ年、他の男の子とは違う雰囲気の彼のことがどうやら好きになったようで、一先ず仲良くなるところから始めようと手を差し伸べ握手を求める。この店について問われると、自分の母が病床に伏せっていること、今日持ってきた貰った薬草を早速飲ませてみることを語り。)
【ルミエ】
同じ年の2人なら話も合うかもしれないね。
せっかくだし、僕は花でも見せてもらってるからゆっくり話してて。
( 同じ年の2人。もしかしたら話も合うことがあるかもしれない。椅子からたつと、モヤモヤとした気持ちを胸に留め、笑顔を貼り付けながらしばらく店内を見て回ると伝え。)
こちらこそ、俺で良ければ
(空気を読んで席を外してくれたであろう彼を横目で見送り、差し出された手を握る。初めての友達。何処か照れくささを感じ、それを誤魔化すように目を細めて笑ってみせ。薬草購入までの成り行きを聞くと心配そうに眉を下げるも、その効果を後押しするよう口を開けば)
そう…なんだ。きっと直ぐに良くなるよ、ルミエの育てた薬草は凄いから!
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