不器用な君が愛おしい　　〆

　椎菜伊風　／　シイナイブキ　／　♂ ／　27y　／　174cm　／　左寄りリバ　／　ミルクティーベージュのふわふわヘア　／　八重歯　／　吊り目　／　ピアス穴複数個　／　背の腰許に少々小さめの翼のタトゥー　鎖骨にワンポイントの羽根のタトゥー　／　ストリート系のファッションを好む

　美容師　／　愛煙家　／　愛情は深く　／　独占欲は強い　／　飄々としているが不意打ちや典型的な少女漫画の様な展開に弱い　／　好きな相手には何だかんだ言いながらも甘い　／　世話焼き　／　仕事以外では口悪め　／　スキンシップ多

名前:右京 稔(うきょう みのる)
性別:男
年齢:21
身長:172cm
外見:黒髪／下ろすと平凡なショートカットだが外出する時はオールバックに固める／キリッとした目つき／怖がられがち／仕事柄鍛えられたムダのない体つき
特徴:真面目なナリはしているが口が荒っぽい、仕事中は懸命に隠しているものの出てしまう／真面目ではある／不器用
その他:警官／淡白に見えがちだが懐に入れた者には相当甘い／恋愛経験無し／隠し事が苦手で真っ直ぐ／心構えさえできれば男前


(／募集版にてお声かけさせてもらった者です。お相手に選んで頂きありがとうございます！
どうぞよろしくお願いします！)

（　／　御移動ありがとうございます、こちらこそよろしくお願い致します。これから稔くんと伊風とでお話を紡いでいけるのがとても楽しみでわくわくしております！

　お話を始めるにあたって、念の為お互いの萌萎等確認しておきたいので教えて頂けると幸いです。合わせて、既に交際中の恋人関係から始めるか、恋人関係に至るまでの過程も楽しみながら交際前の関係から始めるかどちらがいいかなど御希望ございましたらお聞かせくださいませ！

　以下、こちらの萌萎になります。　）


　萌　　：　　仄々　／　嫉妬　／　独占欲　／　ギャップ　／　萎以外

　萎　　：　　無口　／　極度のツンデレヤンデレ　／　ロル無し

(／私も二人の恋や愛がどう育っていくのかわくわくが止まりません！

萌萎把握致しました！こちらも以下に表記させていただきますね！

萌:甘々／萎以外
萎:無ロル／女々しすぎ

うーむ、交際中かそうでないかはとっっても迷うところですね……個人的にはサンプルロルで恋人同士を書いてしまったので交際中寄りですが、恋人未満もものすごく捨てがたいところです…!!
なので此方はどちらかといえば交際中かなという意見を残して主様のお好みを選んで頂ければと！)

（　／　萌萎御提示ありがとうございます！

　了解いたしました。どちらも捨て難いですが、ぜひ交際中から始められたらなと思います！そうしますと、お声掛けの際に頂いたサンプルロルがとても素敵なシチュエーションだったのでその続きから書き出しという形を提案させていただきたいのですがいかがでしょうか……！　）

(／交際中からですね、了解です！
軽く考えたロルをまた使っていただけるなんて嬉しいです！ぜひぜひそれで進めていきましょう！
もし必要であればこちら加筆修正をして初回投稿も可能なのでお申し付けくださいませ！)

（　／　それでは再度投稿お願いしてもよろしいでしょうか！ロル形式等特に細かい指定や拘りございませんので、やり易いようにお書きしていただければと思います！こちらもそのようにさせていただきますが、もし合わないなと感じられましたらその時は遠慮無くお申し付けくださいませ…！　）

休日のそれなりに賑わいを見せるテーマパーク。俺が浮いているように見えるそこに今日は所謂デートで物好きな恋人と来ていた。だってこの俺とテーマパークだぞ、随分と物好きで肝が据わってると思う。
周囲は頭に耳飾りつけてたり羽目を外して大層浮ついた雰囲気だ、こういう所の警備ってどんな体制なんだ。などとつい仕事の癖で周囲を観察してしまうとそこで見つけた、噴水の近くで不安そうにしきりに辺りを見回して泣き腫らした顔をした少年が。仕事柄ほっとくことも胸糞悪く
｢なぁ、ちょっといいか｣と恋人……伊風の袖をちょいと引き呼び止めて共に少年の元へ向かうと

｢〇〇交番巡査、右京だ。あー、その…迷子なんだろ？一緒に探して…って…だぁーもう泣くなって…っつーかテメェはなに笑ってやがる！｣

最初は職質みてぇな口頭しちまったから言葉を柔らかく砕いて片膝をつき、目線を合わせて声をかけた。それだけだ。なのにガキは俺の顔見るなり更に泣く声を大きくするからたまったもんじゃねェ。これじゃあ俺が何かしたみてぇじゃねぇかと困り果てて隣の男を横目で見上げるもそいつもそいつで面白そうに肩震わせてやがるから、声荒らげちまった


(／お待たせしました！先行ロル失礼しますね！
こちらもロル形式に好き嫌いございませんのでどうぞお好きなように書いてくださいませ！
もし今後 繋げにくいなどありましたらご指摘ください、訂正させていただきますので！)

（　クリスマス前という時期的な事もあり、こういうときくらいはそれっぽいデートもしたいよな～と珍しい場所でのデート。テーマパークなんて数年振りに来たけど、いくつになってもこういう場に来ると自然と心は浮つくもので。すれ違う浮かれた学生の集団を横目に、俺も学生時代はこんな感じだったな～楽しそうでなによりと微笑ましく思う。
　そんな俺を他所に、慣れない環境と職業病からか若干そわそわしている様子の恋人の彼──右京稔と肩を並べて歩けている事にささやかな幸せを感じる。すると彼が迷子の少年を見つけたようで、共に少年の元へ近寄り声を掛ければ、少年はただでさえ強面の彼からの堅い声掛け──本人はそんなつもりないのだろうけど──に余計ビビってしまったようで　）

　ふは、っ……稔、俺相手でも急に目の前で声荒げたらその子も余計ビビっちゃうって

（　不器用な性分と職業病が滲み出てしまっている彼と、彼の顔を見るなり声を上げてえぐえぐと激しく泣き出した少年のその反応にふはと吹き出すとくくく、と声を堪え笑い肩を震わせ。ほんと、こいつのこういうところ愛おしくてたまんねえな～……と再度認識しながらも、まずは少年のケアの方が先だなと思い直し、少年の前で膝をつく彼の横にしゃがみ込んだ　）

　おーい、大丈夫か？急に話しかけられてちょっと怖かったな、ごめんな～……あー、そんな目擦んなって、赤くなっちゃうよ

（　比較的笑顔で明るく優しい声音を出し自分も少年に声を掛ける。次々へ溢れ出てくる涙を拭うように自身の目を擦り続ける少年の手をそっと下ろさせきゅっと手を握ってやり、「お母さんとお父さんいなくなっちゃった？おにーさんたちと一緒に探そっか、」と再度声を掛ければ少年はひっくひっくと息を整えようとしつつゆっくり頷いて。それを確認して稔の方を向くと「こういうのって、取り敢えずインフォメーションとか連れてってあげんのがいいんだよな？」と問いかけ　）



（　／　先ロルありがとうございます、とても素敵なロルを回して頂き既に楽しいです！初回のお返しという事で少し長めになってしまいました；；こちらこそ繋げにくかったり、何か展開の相談等ございましたら遠慮なくお申し付けくださいませ。改めてよろしくお願い致します！　）

ただでさえ怖がられているというのに声を大きくしちゃあ怖さに拍車がかかる。それを指摘されてハッとし、少年を見ればもう俺では手がつけられないほどの大泣きようだった。こうなっちまうといくら俺が手を差し伸べても何も聞き入れはしないだろう。しょうがねぇ、ガキは伊風に見てもらってここのスタッフ連れてくるかと考えたところで隣で笑っていた男が救いの手を差し伸べたのだ。それは優しく、落ち着かせるための穏やかな声だった、目を擦る手を止めさせて握られる手に俺は腹のあたりが不快な心地に苛まれながら不思議と目が離せなかった。たぶんこれは嫉妬の類だとぼんやり思いながら、ガキ相手になんつーもん抱いちまうんだ俺は…と盛大なため息をつきたい気分に陥った。
俺の出る幕なく伊風の宥める声と徐々に宥められていく少年の様子を己の小さな嫉妬を押し殺すようにまるで遠くから見ているように努めていると不意に声がかかったので思わずビクッと肩を揺らし、意識を引き戻すとそんな不自然な反応を誤魔化すように立ち上がり
「ああ、無駄に探し回るより居場所知らせて迎えに来てもらった方が早いからな。」と答え、手を繋いだままの二人を見ないようにしながら入り口で受け取ったパンフレットに記載されている地図を確認して近くのインフォメーションセンターへ先導を行い


(／いえいえ素敵だなんてそんな！
主様のロルがもう伊風くんの動きをありありと想像できてしまうくらい素敵で私のなんてお恥ずかしく思えてしまいますよ！
これからの2人のお話が楽しみすぎるので展開の候補思いついたら都度背後出現させてご相談させてもらいますね！
こちらこそ、改めてよろしくお願い致します！)

　だよな…よし、じゃあ行くか～

（　彼の返答を聞き自分も立ち上がり。声を掛けた後からどこか不自然な、だけどやはり逞しいその背中を追うように少年の歩幅に合わせながら足を進める。インフォメーションセンターへ向かう間も「今日は家族で来てたの？」「あのお兄サンも優しい奴なんだよ～、今度は泣かないでやってくれな？」など、優しい笑みを浮かべながら少年の負担にならない程度に少年に声を掛けつつ。……そのまま彼の少し後ろを歩いていると、インフォメーションセンターが見えてきて、思ってたより近かったんだなとほっと胸を撫で下ろす。涙こそ止まったものの、沈んだ表情で俯いている少年をよいしょと抱っこしてやり、先にインフォメーションセンターのカウンターの前に着いた彼の隣に並んだ　）


（　／　恐れ多いです、ありがとうございます；；
　了解致しました、こちらもそうさせて頂きます！それでは一旦背後はこれで失礼致します…！　）

辿り着いた施設のカウンターで迷子の届け出であること、発見時間、場所、背後からの伊風と少年の会話を聞いてはいたので子供の同伴者などの必要情報を伝え、無事に届け出手続きを終えると抱えられて同じ目線の高さにある少年の顔をちらっと伺うように見る。本来ならもうすぐ家族に会えるから安心しろなど声をかけてやるべきなのだが初対面で植え付けられたイメージはそう簡単には塗り替えられるものではない。泣かれたら俺には何もできねぇしまた面倒かけちまうから特に何も言うことなくクルリと踵を返して

｢おまえの傍なら少しは落ち着いてるみてぇだからな、連れが来るまで付き添ってやれよ｣

短い距離ではあるものの少しでも会話をして自分のことを話せるほどには心を許した伊風なら、また1から心を開かせなきゃならないスタッフよりかは少年の気持ちもラクだろうと判断して伊風にそう伝えるとそのまま子供待機場所とは少し離れた壁沿いに設置してあるソファーに腰を下ろし

（　彼は流石の手際の良さで迷子の届け出を済ませていて、それを隣で眺めているとどうやら手続きが終わったようで。一言残してさっさと離れてしまった彼を目で追いながらも少年を抱いたまま、どうすっかな…と立ち尽くした。寂しそうな表情のままの少年に不安そうにきゅ…と首に腕を回されてしまえば、折角久し振りのデート中だからとセンターに預けておしまいという訳にもいかまい。そう思っていると少年にちょんちょんと抱いている腕をつつかれ、控えめに声をかけられた　）

　稔～、この子が助けてくれたこと御礼言いたいって

（　待機所の職員に許可を取ってから少し離れた場所で座る彼の隣に少年を座らせ、更にその隣に自分も腰を下ろすと、にッと笑ってそう彼に声を掛けた。ほら、と少年に促せば小さな声で控えめながらに真っ直ぐと「ありがとう」と稔に向かって。不器用ながらに素直な少年と稔はどこか似ているような気がして、うんうんと頷きながら微笑ましくその様子を見守り、「じゃあお父さんとお母さん来るまでお兄さんたちと待ってるか～！」と提案し　）

腰を落ちつかせた途端に俺は何やってんだ…と心の中で呟いて天井を仰ぎ見る。本来なら声をかけた俺が責任を持って最後まで面倒見なきゃならねぇのに、初動をミスしたことで伊風に任せざるを得なくなってしまった。捜査は初動が一番大切だと叩き込まれたはずだろう、まだまだ未熟だ。ほんと、情けねぇ。脳内反省会を閉じてはぁ…と小さく息を吐いて視線を戻すと、俺の名を呼んでこちらへ歩み寄ってくる二人。お礼…？俺は声かけただけだ、別に感謝されるほど助けてはいない。そう思っていた。でも、少年の真っ直ぐな言葉は言わされたものではない。勇気を出して言ってくれたものだと伝わった。怖かったはずの俺に、だ。驚いて、目を見開く。あぁ、そうだ…落ち込んでる暇などない、助けるためには立ち止まってちゃ何にもならねぇんだと少年の礼にそう改めさせられ、僅かに頬を緩めて｢どういたしまして｣と少し嬉しそうに微笑んだ。
そうして数十分後、迷子の放送を聞いた少年の両親がこちらへ到着し、何度も俺達にお礼を告げて去っていく。少年が手を振るのに小さく一度だけ振り返してから久方ぶりであるこのデートの日を楽しみにしていた男へ謝罪と礼を告げ

｢悪いな、俺が首突っ込んだことに付き合わせちまって。おまえがいなきゃ俺は子供もロクに助けられねぇらしい。おまえがいてくれて助かった。｣

　ん？なーに言ってんの、俺だって稔がいなきゃあんな上手く出来なかったよ。それに、あの子も両親見つかってよかったな～

（　少し思い詰めたようにも感じる彼にふふと微笑を浮かべながらそう言って。折角のデートの時間が潰れてしまったとこの状況を悲しむ人もいるだろうが、それで少年が無事助かったなら稔も本望だろうし、俺としては普段は見れない若干仕事モードの稔の姿も見れて寧ろ大満足まである。それに、デートならまたゆっくりできるときにすればいい。そう考えているとぐうと腹の虫が鳴って「そういや腹減ったな…取り敢えず飯でも行こうぜ～」とんーっと伸びをして立ち上がり、稔に手を差し出して　）

差し出された手を暫しじぃっと見つめてしまう。ここで自然に手を繋げればよいのだろうが気のいい人間のように軽々しく肩を組んだりというようなことをやってきてはいないので己にとって他人と接触するようなことはそう易々とできるものではない。決して伊風と手を繋ぐのが嫌というわけではなく、俺が勝手に緊張してしまうのだ。あれだけ少年と伊風の手繋ぎにモヤモヤしていたというのにおかしな話だ。
ギュッと一度膝の上で拳を握ってから覚悟を決めるとその手に手を伸ばして握り、連れ立って立ち上がる。手の平に伝わる俺より低い体温を感じながら温めるように少しだけ力を込めて

｢そうだな。好きな所選べよ、礼に奢る｣

　まじ～？じゃあ俺ここの限定メニュー食べたい、

（　繋がれた片手から、じんわりと自分のものではない人の体温を感じて心まで温まる。先程の少年の、儚くて少しでも力を入れると折れてしまいそうな小さい手とは違って、大きくて骨張った大人の手。そんな逞しい手で覚悟したように俺の手を握ってくる稔の考えている事が、その素直で分かりやすい表情や挙動からなんとなく想像がついて思わず頬が緩んでしまう。稔の一挙一動に愛おしさを感じながらも、空いた手で軽やかにスマホをタップしてパーク内のレストランを表示すれば隣を歩く彼に画面を見せるようにスマホを持つ手を傾けて　）

向けられたスマホの画面に目をやればいの一番に飛び込んでくるのは限定メニューであるらしい料理の写真だ。奢ると言った手前気前よくいきたいものだがついつい値段を気にしてしまい、ファミレスなどよりひと回りほど高額なそれに表情には出さなかったものの、やっぱこういう所のは値を張りやがるな。と苦く思いながら｢わかった。｣とひとつ返事で頷き伊風のリクエストを承諾した。
目的の場所に辿り着くとその扉を開けて出迎えてくれる店員の女性に｢二人だ｣と人数を伝える。するとその女性店員は男二人が繋いだままの手元を物珍しそうに見つめるので、"恋人であることを見せつけてる感"を認識させられて少し気恥ずかしくて思わず眉間にシワを作って何か問題あるかと言いたげに怪訝な顔をしてしまったらしく、小さく怯えた後そさくさと席への誘導が行われたのでそれについて行き