サン・テグジュペリ。 2022-11-20 11:57:35 |
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本当よね、…でもスキャンダルは無いに越した事は無いからねえ、
(本当はまた一緒に出かけたい。友達らしく、出かけたいのに。悔しく思いながらも、眉を下げたまま、「仕方ない、ロケで近くを通る時なんかに寄りましょうか。それならとやかく言われないはずだわ、」と提案をして。)
そうだね、そうしようか
(彼女から見た自分なんて、まだ友達止まりなんて思われてるのは分かっている。それでも隣に居たらいつかチャンスが来る予感に期待して。彼女には見せないように寂しげな笑顔で返すと、運転手の方から「到着しました」と言われる)
(/返信遅れてすみません!!)
ふふ、…さ。行きましょうか、
(目を細めつつも、到着したと告げられては先に車を降り、彼側の扉を開けに行く。テレビ局の入口には、彼待ちだろうか。沢山の人が居た。裏口から入れるように車を停めさせたとはいえ、彼がここまで有名人になってしまっているだなんて、なんだか遠い存在に感じて、少し寂しそうな顔をした。)
またお出迎えされてるね、この前は少しはしゃぎ過ぎたから…今日は手を振るだけにしていた方がよさそうだね
(彼女に開けられた扉から降りながら、出待ちのファンを眺めてため息をついて。この前というのは、いつものように出待ちしていたファンにハグなんてしていたものだから、ファンの間の中でひと騒動があった。そのハグされた女の子が責められたり、むしろこっち側を責められたりもした。大宰の中では女の子には平等にしないと、なんて思っているから、心底意味がわからないなんて。)
ほんと~うに!この間のはやりすぎよ、全く、…………本当に人気者。
(すこしむっとしてしまうのは何故だろうか。彼がほかの女の子にハグなんてして、そんなのよくあった事なのに、すこし、胸がざわめいた。それを気にしないふりを、しつつ彼に手を差し出し、入口へと促そうとして)
女性を目に入れるとついね、本能が押さえられないんだよ…!
人気者にしてくれたのは君なのに
(わざとらしく演技じみたように言ってはいるが、本当に好きな彼女には指一本触れられない日々が続いている。促されるがまま入り口へと歩いていくと、当たり前のようにファンの子が群がってくる。「応援してます」や「サインください」なんてかかってくる声に「いつもありがとう」なんて、笑顔で手を振って)
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