サン・テグジュペリ。 2022-11-20 11:57:35 |
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それは残念だ
(いつも私が声をかければ簡単に手に入ることが多かったが、相手のは中々そうは行かない、それがどこか楽しいようで。「そうだよ中也、何かがあるかもしれないってそんな想像してるのかい?…変態」と相手を後ろから抱きしめて中原を睨んで。いきなりかっこいいなんて言われて「はぁ!?」と声を張るが、咳払いをして「そういう話じゃねぇよ」とまた怒って。)
…まぁ、治ならしそうだけれどね?
(彼の噂を鵜呑みにしているわけではないが、確かにと思ってしまう節もあるわけで。太宰の言葉にくすりと笑いつつも不意に後ろから抱きしめられ驚いたように肩が跳ねるも太宰の手に触れて。「みんながお風呂から上がったら、ご飯を作りましょうか。なにが食べたい?」と皆んなに問いかけて)
うふふ、それはどうかな
(まるで駆け引きをしているみたいな空気感が2人にはある。自分の手に触れられた感触に中也に勝ち誇ったような笑みを向けて。お風呂から上がってきた中島が、中原と太宰の対立しているのを見てビックリしながらも、いまさっきの定位置につく。「私は貴方が作ったものならなんでもいいよ」「俺も鯖以外ならなんでもいい」と返して)
あら、否定しないのね?なら心配だから芥川くんと敦くんを私の部屋にしちゃいましょうか。
(太宰を見上げにっこりと微笑を浮かべては中島が帰ってきたタイミングでそう告げて。「じゃあ、カレーにしましょうか。入れたい具材はある?」と料理を決めてはおもてなしがしたいのか次いでそう問い掛けて)
そんな…!勿論そんなことしてないよ、する訳ないだろう?
(さっきの試すような雰囲気から一変して、相手に縋り付くように必死に否定をする。中島は何の話か分からずに戸惑っているだけだが、全て見ていた芥川は「くだらん」と小さく呟いてしまう。「手前1人じゃ大変だろ、俺も手伝う」とキッチンに向かいながら相手に言って。中島も「僕も手伝います」と後に続いて。何故か太宰と芥川はリビンに残って、何か話をしている)
ふふ、私の勝ち。
(太宰の頭をぽんぽんと撫でてやれば、満足そうに頷いて。中原と中島の二人が手伝ってくれると言えば嬉しそうに笑みを浮かべつつ「有難う!」と言えば自分もキッチンへ行き。振り返っては、二人で何か話している様子に首を傾げるもエプロンを見に纏えば、冷蔵庫から肉や野菜を取り出して )
それで、勿論あの馬鹿げた生徒は分かっているんだよね?
(相手のあの3人が料理してる間に勘づかれないように、相手を傷つけた生徒の情報を芥川にせがんで。鞄の中から取りだしたメモを手渡して「僕と同学年の者でした」と。太宰はメモを眺めながら何も言わないから、芥川が「何をされるつもりですか」と聞くと「少しね」としか答えない。中島は嫌な予感がして「何してるんですかね」と中原に聞くが「関わんな」と一蹴して)
…?二人仲良くお話ししてるのねえ
(何やら深刻そうなのは見てわかるが関わるなと言う中原に頷き二人が仲が良いと自己解釈して。人参などの野菜を洗えば、皮を剥きつつ「じゃがいもの皮を剥いてくれない?」と二人に頼んで )
やだなぁ、君が思うことはしないよ
(声は明るく言うが、明らかに静かに怒っているのがわかる。「そろそろ私はキッチンへ行くよ、私に洗われたくなかったら」と言うと芥川は黙って浴室へと向かう。「仲、いいんですかね…」と苦笑いをする中島。じゃがいもの皮を初めて向く中島は四苦八苦しながら剥いているが、中原はもう皮を剥き終わって「これを切ったらいいか?」と相手に聞いている)
んん、怪我しない様にね?
(皮を剥くのに慣れていないのか危なっかしい中島に眉を下げてそう言えば、もう剥き終わった中原には少し驚きながらも「御願い、」と頷き。まな板を二つと包丁をふたつ出せば中原の近くにひとセット置いて自分は人参を切って )
いやぁ彼には困ったものだよ、まだお風呂を嫌なんて言ってるだから
(演技じみたように言いながらキッチンへと入っていく。中島は「大丈夫です、僕怪我してもすぐ治るんで」と斜め上の返答をして。入ってきた太宰になにか言おうとする中原に口に差し指を当て黙らせる。「手前に手伝える事なんてねぇからどっか行ってろ」なんて言われても「私はここで姉さんを見ているから気にしないでいいよ」と相手をニコニコと見て)
あら、そうなの?困ったものねぇ
(まるきり演技に聞こえるというのにそれを信じた様にくすくすと笑って。「…怪我したら手当てしてあげるわね、」と肩を落としては、やはり危なっかしいと時折視線を向けて。見ている、と言われてはおずおずと振り返り「見られると緊張しちゃうなあ…、」と苦笑いをしながらも手際良く野菜や肉を切って)
そうそう、ようやく行ってくれたからいいものの…
(相手は絶対に信じると確信して言う。「その時はお願いします」と言ってる中島の手つきは危なげで。「私は気にしてないで続けておくれ」と気味が悪いほど満面の笑みで相手を見て。「まるで新婚さんみたいだねぇ」という太宰の頭を包丁の柄で叩く)
なら子供が3人居るわねぇ、ねぇ?中也。
(態と意地悪をする様にまるで太宰は子供の内に入ると言うように中原に共感を求めて。やはり危なっかしい中島の手つきを見ては、堪らず「皮剥きは代わりにやるから、切っててくれる?」と優しく告げて )
おやおや、そこは私じゃないのかい?
(口調こそ穏やかだが、明らかに中原を睨んでいる。そんな3人の間に居る中島は、かなり気まずそうに相手からの切ってくれる?の提案に乗って。中原は「俺はこんな聞き分けの悪ぃ子供要らねぇけどな」と更にヒートアップさせるようなことを言って)
あらそう?治ってちゃんとお願い聞いてくれる聞き分けの良い…子よ?ねえ?
(一瞬言葉に迷いを見せるも、太宰の方へ向き首を傾げて。矢張り切らせるにも危なっかしそうだと思えば、中島に「切るときは猫の手、ゆーっくり切りましょうね」と指を丸めて猫の手をやってみれば、まな板に包丁を置いて他の野菜の皮剥きを初めて)
私は立派な大人の男だよ、貴方が望むなら教えてあげてもいいけど
(からかわれていると分かっていながらも、そんな挑発にも似た相手の行動に乗ってしまい相手に距離を詰める。相手の包丁をまな板の上に置かせて、そっと相手の手を壁に押し付けて。そんな事をしていると、中原が反応しないはずもなく「困ってんだろうが」と太宰の後ろから首根っこを掴む。そんな3人をまたやってる、なんて呆れながら見ている中島がついに指をざっくりいってしまう)
ぇ、あ……っ、?!
(何やらこちらに近付く太宰。なんだ、と思えば所謂壁ドンのような事をされ、顔を真っ赤に染め上げた。恥ずかしそうに視線を逸らしたが、その先で中島が指を切ってしまったのを見れば太宰の手から抜けて救護箱を取ってくれば「切ったところを水で流そうね、……敦くんには、やっぱり味見係をお願いしようかな?」と眉を下げて苦笑いをしつつ中島の手を取り洗ってやれば、傷口に消毒液をつけ、絆創膏を貼ってやり )
…大丈夫かい?敦くん
(抜け出して、中島を心配する相手を愛しそうに見て、自分も中島に声をかける。怪我をした中島はあっけらかんとしていて「ああ切れてますね、これ」なんて言って指を見る。「すみません、役に立たなくて」と項垂れる中島の背後で、中原が「そういえばアイツ遅くねぇか」と芥川の名前を出す)
痛いの痛いの飛んでいけ~っ、…ううん、いいのよ。頑張ってくれてありがとうね?
(申し訳なさそうにしている中島を見れば、怪我した部分を優しく撫でつつそういい、今度は頭を撫でてはにっこりと微笑んで。確かに、と芥川のことを考えては、太宰に目を向け「可愛い後輩の様子を見に行ってくれる?」と首を傾げ )
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