三丁目のミケネコさん 2022-11-16 22:09:01 |
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え!?いや、えっ!?!?
忘れて!?!?
( ついつい 分かったよ とか素直な返答が返ってくると思っていたので思わず大声。意地悪なところもあるんだ... と少し胸を高鳴らせて。)
あ、はい.....
( 注文を取りに行く後ろ姿に むう と頬膨らませる。”え、どういう関係なの?” と質問攻めに逢うと ”知り合いだよウンただの知り合いホラモンブラン楽しみだねまだかなあ!” とはぐらかす。なんて言いつつ動き回る彼の姿を目で追って。)
…お待たせしました。
ゆっくりしていってね。
( 頼まれた飲み物と、モンブランをそれぞれ前に置いて。どのお客さんもそうだが、商品が届いたときの目が輝く瞬間がこの仕事をしていて良かったと思えるときで。)
...ありがとうございます。
わ、美味しそう...!
( 友達とだべっていた中、声が聞こえるとぱっと顔を上げ、感謝の言葉を。出されたモンブラン、可愛らしい見た目と艶やかなクリームに思わず感嘆の声が漏れる。)
じゃあ、また何かあったら呼んでね。
( 彼女たちの喜ぶ顔に満足気に笑うと、店内が忙しくなってきたのか、名残は惜しいが席を離れることに。伝票を机に置いて、ぺこっと頭を下げると接客に向かい。)
はい、ありがとうございます。
( 席を去る姿見遣れば、すぐにモンブランに視線を写し写真をぱしゃり。友達たちも可愛い、とはしゃぎ。”いただきまあす” と抑えきれない笑顔で一言、食べ始めた。)
はあ、美味しかったね!
( ドリンクも飲み終えると、しばらく雑談を交わす。その最中も、忙しなく動き回る彼の姿をたまにチラリと横目で追い、接客したあとに自分と同じくらいの人がヒソヒソと話しているのを見れば やっぱりモテてんじゃん と口尖らせ。ある程度時間が経てば、会計へと進み、)
お会計お願いします!
ありがとうございます。
どうだった?モンブラン。
( 丁度会計業務を引き受けていた所、彼女たちが会計に来たので自分が担当することになり。「会計は別々がいいですか?」と支払い方法を尋ねるついでに、モンブランの感想も聞いてみて。)
いやあ、美味しかったです!
全員もうここのファンですよ。
( 彼が来てくれたのを見て少し頬が綻ぶ。感想を聞かれればあの甘い味を思い出しにへらと笑い。”あ、別々でお願いします” と応え、スマホを取り出し。)
それなら、よかった。
( 彼女の友人から会計を済ませていき、彼女の番になるとこの前と同じようにスマホ決済の手続きをすんなり済ませ。ふと、彼女たちに別れを告げようとしたときに前回の記憶が蘇り。彼女の名前を聞いていなかった。なんとなく今聞かないといけないような気がして。)
─あ、そういえば。
名前、なんて言うの?
はいっ、ありが.......、え、あ、
えっと、澄山こころって言います!
( 支払いが済み、友達が先に外に出始めていた時、名前を問う声に ぴし と固まって。ふと我に返ると、にこりと笑って名前を述べる。こころの優しい子に、とつけられた名のように、和やかな笑顔で。)
いい名前。
聞けてよかった。またきてね。こころちゃん。
( 相手の名前を繰り返し呟くと、彼女にしっくりくる名前だなと頷き。名前を聞けてよかったと微笑む。去り際に手を振って、相手の名前を読んでみると、やっぱりピッタリな名前だなと笑う。 )
へっ......、あ、はいっ!
じゃあ...木越さん、また!
( 名前を呼ばれると、思わず 嬉しい と頬元がほのかに暖かくなって。こちらも名前─歳上は苗字だろうと気を遣う人間で─を呼び返し、控えめに手を振り返し店を出た。)
...あー、やっぱかっこいいなあ。
ま、あんなにかっこよかったら彼女くらい、ね!
( 店を出るとはしゃぐ友達の後ろで大きな窓から見える彼を見つめ、ぼそりと呟く。少し悲しそうな表情するも、すぐに開き直るようにし、くるりと方向変え友達の元へ駆け出した。)
( 店から送り出した後、作業をしながらなんとなくさっきのやり取りが思い起こされる。表情をくるくる変える彼女がやっぱり可愛く思えるのは年下だからなのだろうか。また来てくれたらいいな、なんて思っている内に閉店時間になり店を出る。)
────
( 今日は朝から講義があるため、徒歩で大学へ。通勤通学時間のため、やはり人が多い。ふと目につくのは、あの子と同じ学校の制服。そういえば、自分の大学とその高校も方向的には同じだったなとそんなことを考えながら歩き。)
( 朝から髪が整わず、ミディアムの髪をきゅきゅっとハーフアップでまとめた。せっかく違う髪型にしたのだし、と横髪もピンでアレンジしてみたり。ワイヤレスイヤホンをつけ家を出て通りを急いでいると、人混みの中に見覚えのある後ろ姿が。まさか、と思いつつもなんとか追いついてみて。ちょうど信号待ちになったので、さらに近づいてみる。近づくと、そのまさかが確信に変わった。走ったからか、彼だと気づいたからなのか分からないうるさい鼓動を抑え、)
......あ、あの、もしかして、
木越さん、ですか?
( ひょこ、と覗き込むように声掛けて。)
…?あ、こころちゃん。おはよう。
( 連日バイトの疲れもあってか朝から講義があるのには堪える。信号待ちでスマホに視線を落としていると、横からかけられた声にそちらを振り向き。そこにいる相手に少し驚いた表情を見せるが、笑みを戻すと朝の挨拶を交わし。今までもお互い知らなかっただけで、こうやって会っていたかもしれないのだなと考えるとなんだか不思議な気持ちで。)
わ、やっぱり木越さん!
おはようございます、偶然ですね!
( 振り向いた笑みを見れば、こちらもつられてにぱっと笑顔を浮かべる。いつもの通学路で会えるとは、もう毎日この時間に出ようか、なんて考えてしまう。カフェ以外で会えるとは思わず、なんだか少し恥ずかしくなってしまい、無意識に髪へ手を持っていき。そういえば違う髪型にしたんだった、とピンに触れつつ考え、気づいてくれるかな、と淡い期待。)
うん、今日は朝から大学なんだ。
あ…いつもと髪型ちがう。かわいい。
( 朝から講義があることを告げると、相手が髪に手をやったことでいつもと違う髪型であることに気づき。やはり女子高生は日々オシャレに気をつかっているのだろう。素直な感想を述べるとにっこりと笑って。ふと横断歩道の信号が青になったことに気づき「行こう」と途中まで一緒にいけばいいかと誘い。)
/ すみません、もう少ししたら返しますね...!
あと、今日から一週間ほど忙しくなりそうです。二日に一回、もしかしたら三日に一回程の頻度になるかもしれませんが、何卒。
大学生の方も大へ......うぇ!?
あ、わああすみません急に大声出して...
う~......、急に言うのはだめですよ、
( 大変そうですよね、と言いかけた途端、彼の口から ”かわいい” だなんて聞こえてきて、思わず腑抜けた大声を出してしまった。頬を紅潮させつつ、イケメンはこういうことも言い慣れてるんだ、きっとそうだ!と自身に言い聞かせ、頬をぺし、と叩いて冷静に。小さく文句を言いつつ一緒に歩き出し、横に並ぶ。)
そういえば、木越さんは何のお勉強なさってるんですか?
( 何か話題は、と思いついたことを聞いてみて。)
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