冒険者 2022-11-12 02:19:32 |
![]() |
通報 |
( 朝食を取ってきてくれた相手にはお礼を伝えて。部屋にある椅子に座ると、相手と話を聞きながらスープを飲み。ふと昨日のダンジョンでの出来事を思い出し、彼が冒険者になったキッカケが気になり、思わず聞いて。)
はい。わかりました。
…、アルスさんは、何故冒険者になったんですか?
創作でも伝記でもどちらでもいいけど、ルナは冒険譚に心を躍らせたことはあるか?未だ見ぬ景色に沢山の出会いや世界の不思議…冒険者だった俺の祖父の手記を読んで俺はそういうものを自分の目で見てみたいと思ったんだ
(投げかけられた質問に食事の手を止め、スプーンをテーブルへと置くとテーブルに手をついて前のめりになり彼女へと冒険というものに憧れを抱いた事があるか質問し、それからまるで将来の夢を語る少年のように瞳を輝かせれば冒険者になろうと思った理由を熱弁して)
へぇ…すごい。
私、そもそも冒険とは無縁の環境で育ったもので…まさか自分が妹探しとはいえ冒険に出ることになるとは思ってもみませんでした。
( 相手のキラキラした目と冒険者になろうとした理由を聞くと思わず素直に感想が出てきて。そんな相手が本当に凄いと思うし、なんだかとてもカッコ良く見え、なんだかドキドキする。それに対して自分のことを話すと苦笑混じりに自分が冒険をするなんて、人生とは何があるか分からないものだなと思いながら机上に置かれた飲み物を1口飲み。)
山猫種は山奥の集落で暮らしてるんだよな?ということは、山から出たのもこれが初めてなのか?
(生まれ育った環境からして、冒険と無縁だったということはもしかしたら彼女にとっての世界は山猫種が暮らすという山奥の集落が全てだったのだろうかと思い、聞いてみて)
はい。
出たことはないです。
ただ妹は好奇心旺盛な子で…結構今までも村から出たりしていたみたいで。
( 相手の質問には頷いて。自分は集落から出たことはなく、せいぜい出ても山の中。しかし妹は結構お転婆、好奇心旺盛というか。かなり色々出歩いていたようだと話し。)
なるほど…冒険心に溢れた妹さんだったんだな。だからダンジョンに迷い込んだ可能性もあるかもしれないと考えた訳か
(よく集落から出ていたという彼女の妹の話しにどこかシンパシーを感じて、仮にその好奇心が彼女の妹を突き動かしたのだとすれば、ダンジョンへ入り込んだのではという彼女の推論もあながち間違いでは無いかもしれないと考え、同時にダンジョンへ潜ったのが冒険を望んでのものだったとして彼女は妹を見つけてどうしたいのか、真剣な表情になって問いかけ)
ところで…ルナは妹さんを見つけてどうするつもりなんだ?もしも、仮に集落を出たのが本人の意志だったとしたら?
…、止めるつもりはありません。
ただ、そうであれば何も言わずに出ていった理由を知りたいです…。
( 冒険を望んでいた。確かに妹の性格から考えるとそうなのかもしれない。そうであれば止めるつもりもないが、安否だけがとにかく知りたいのだと伝え。また、姉の自分に何も言わずに出ていってしまったことの理由も知りたいと、少ししょんぼりとした表情でそう言い。)
…そう、だな、家族にも何も言わず居なくなるというのは確かに只事じゃない…よし、わかった。絶対に妹さんを見つけよう、改めて俺はその為に力を尽くす、ルナは妹さんと再会して話しをしなくちゃいけない
(見つけた先で強引に連れ戻したりしたい訳ではなく、ただ理由を知りたいという彼女の真摯な想いに触れて、彼女達姉妹は直接会って向き合わなくてはダメだと、家族の事情まではよく知らないながらも使命感に燃えて、二人の再会に力を尽くすと改めて誓って)
ありがとう、ございます…。
…なんで、こんなに優しくしてくれるんですか?
( 相手の言葉に心底嬉しい気持ちになると、ふとどうしてここまで親切にしてくれるのだろうかと少し疑問に思う。自分だったらここまで相手の為に動くことができるだろうか。いやきっとできない、そんなことを考えながら思わず聞いてしまい。)
旅先で困っている人が居れば親切にするべし、人との繋がりが旅人を新たな冒険へ誘ってくれる…祖父の遺した手記の一節だ。だからって訳ではないけど、それでも旅先で自分が関わった人が自分のお陰で笑顔になってくれれば嬉しいんだ
(自分の考えの根底にあるのは一つ、祖父の遺した言葉であり、それと同時に自身の中の気持ちとして旅先で出会った人たちとの出会いを大切に、その出会いがお互いにとって希望や実りのあるものとなって欲しいのだと話してはフッと微笑み)
そう、ですか。
すごいですね…とても素敵だと思います。
( 相手の言葉に少し感銘を受けたのか、純粋にそう思える相手がすごいと賞賛のことばを述べて。自分ももっと強くなれたらいいのにと思うと朝ごはんの残りを食べてしまうことにして。)
……はは、そんなに褒められると少しだけ照れるな
(自分からすれば少し大袈裟にも思えるぐらい自らを称賛するような言葉に、少しだけ照れ臭くなって苦笑を浮かべながら空になった食器をテーブルへと置き。朝食を済ませればこの後のダンジョン探索に備えて手持ちの荷物の確認を始めて)
それじゃあ、準備が出来たら出発しよう
はい!
( 朝食を済ませたあと、荷物の確認をする相手をなんとなく見つめて、そういえば自分は手持ちの道具なんかは何も持っておらず、冒険に必要なものは何だろうと考え相手に尋ねてみて。)
あの…、私何も持っていないのですが。冒険するのにあったらいいものって何ですか?
そうか、ルナにとって冒険はこれが初めてだもんな。それじゃあダンジョンへ向かう前に必要なものをまずは揃えにいこうか
(妹を探すという目的だけを持って住処を出たのだろう、旅慣れをしていないようにみえたのもその為だと改めて理解すれば今後の為にも旅先で必要なものなどを教えておいた方がいいだろうと考え、ダンジョンへ乗り込む前に街で旅支度をしようと提案しては立ち上がって)
はい!お願いします!
( 必要な物を一緒に見に行ってくれるとのことでほっとしたのか、少し笑ってぺこりと頭を下げる。必要なものを買い揃えられるだけのお金は持ってきているつもり。妹を探すとは言えど、こうやって仲間と旅ができるということに少しワクワクして。)
まずは薬だな、これは絶対にあった方がいい。そういえば、ルナは回復の魔法とかは使えるのか?
(宿を出て必要なものを頭の中でリストアップし、怪我などが付き物のダンジョン探索において、何をおいてもまず一番重要な物を挙げて、出会った時は徒手で戦っていた彼女だが、回復魔法の類は使えるのだろうかと聞いてみて)
回復魔法は少し。軽い怪我を治せる程度ですが…。
( 相手からの質問には、小さく頷いて。山猫種は簡単な回復魔法を使うことができる。しかし本当に初級も初級。簡単な怪我のみだと伝える。それに魔力量もそんなにないため、何度も使うことはできない。)
そうか、それなら尚更念入りに準備をした方がいいな、俺も補助程度にしか使えないからね
(彼女の口ぶりから自分とは回復能力にそれほどの違いは無さそうで、現状では回復手段に乏しいと言わざるを得ず、その部分の補強はやはり必要かと考えれば薬屋のある方向へと歩き出して)
はい、わかりました!
( 相手も自分同様簡単な回復魔法しか使えないと知ると、やはりそういった回復薬は備えておいた方がいいと理解する。歩いていると、やはり街中の人が気になるのか、フードを被って彼の後をついていき。)
大丈夫か?やっぱり人目が気になる?
(自分から少しだけ遅れて歩く彼女を振り返り、またフードを被っている様子を見ればやはりまだ警戒心のようなものは抜けていないのだろうかと心配しつつ声をかけて)
トピック検索 |