冒険者 2022-11-12 02:19:32 |
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…いえ。い、一緒で大丈夫です。
( 今から別々に、と言われるとやはり少しばかり心細い気持ちがあるのか相手の服の裾を少し引くと、首を小さく振り。すぐに手を引っ込めてしまうが、恥ずかしそうにフードを目深に被り、ここは相手の厚意に甘えさせてもらおうと、ぺこっと頭を下げて。)
そうか、それなら良かった。せっかくだから君とは色々話しをしたかったしね
(なんだかんだ同室でという方向で話しがまとまれば満足げに頷き、彼女には色々と聞いてみたい事もあったし、一人旅故にこうして誰かと腰を据えてのんびり話しをしたりというのも滅多にないため、嬉しさやらワクワク感を隠しきれず表情を綻ばせて。今日宿泊することになる部屋へと到着し、ベッド上に荷物を置けば自分が荷物を置いた方とは反対側の壁側のベッドを指差し)
…うん、二人でもそんなに狭くもないしいい部屋だな…そっちが君のベッドだから自由に使うといい
…お邪魔します。
( 部屋に着くと相手よりも後にそっと入り部屋を見渡す。そんなに狭くもなくベッドも2つあり、ちょうどいい部屋だと思うと自分も荷物を壁側のベッドに置いて。誰かとこんなふうに同じ空間で過ごすのはいつぶりだろう。何だか緊張もするが、僅かにワクワクする気持ちもほんの少しあり。そういえば、相手の名前を知らないことに気づき。)
あの、私、ルナ・ノイヤーといいます。名前言ってなかったですね…。
アルス・ブレイバーだ。未だ見ぬ発見と冒険を求めて各地を旅してる、よろしくルナ
(彼女の自己紹介へと応じるようにしてこちらも名乗れば、富や名声といったものではなく冒険をすること、それ自体を目的に冒険者をしていると簡単な自己紹介も兼ねて語り。一方で彼女はあまり冒険そのものに積極的な方では無さそうだし、少なくとも自分のように自ら好き好んでという風には見えず、彼女はどんな目的や願いがあって旅をしてダンジョンへ臨むというのか、普通に考えればダンジョンに数多眠るという財宝…つまり富を求めてということになるのだろうかと考えつつ質問をして)
それで、ルナは何のためにダンジョンへ?やっぱりお宝とかが目的なのか?
…よろしくお願いします。
実は、…ひと月程前に妹が突然姿を消したのです。
( 改めて相手にペコッと頭を下げる。ふと、ダンジョンへ行く目的を尋ねられると、その理由を少し考えてから話し始め。ひと月程前に、妹が自分の前から忽然と姿を消した。もともと2人で暮らしていたこともあり、何も言わずに自分の前から姿を消すなんて事はありえない。何か事件に巻き込まれたのでは、そんなことを思い里山から下りてくる道中、聞き込みもしたが一行に分からず。少ししょんぼりした様子で話し。)
なにか事件に巻き込まれてしまったのか、なんなのか…とりあえず、ダンジョンに間違えて迷い込んでいる可能性も少なからずあるかと思って…。
なるほど、妹さんが…それは心配だな
(想像していたのとは全く違った返答が返ってきて、しかもそれがただならぬ事情だとわかれば軽く前に身を乗り出すようにして腰を据えて話しを聞く姿勢になれば真剣な表情で相槌を打って。もしも本当に彼女の妹がダンジョンに迷い込んだとすればそれは一大事であり、一刻も早く助け出さなければならないと他人事ながらも使命感に燃え、どうせ最初から行く宛も目的も無いに等しい旅なら一つや二つ目的が増えたところで変わらないとばかりに、自分で彼女の力になれないだろうかと考え協力を申し出て)
ダンジョンでの探索なら、俺でも力になれるかもしれない。…勿論危険はあると思うけど、それでも一人よりはずっといい筈だ。どうかな?一緒に妹さんを探さないか
で、でも。
( 相手の言葉に、はっとすると少し前のめりに目を輝かせ。しかしすぐに、表情を曇らせる。確かにありがたい話ではあるが、相手を巻き込んでしまっていいものか。そして足でまといになりそうで。)
迷惑ではないですか?
困った時はお互い様だ。それに、ダンジョン探索は一人より二人の方がとれる選択肢は多くなるんだ。だから、ルナの妹さんが見つかるまで俺の手伝いをしてくれるなら助かるんだけど、どうだ?
(悩んでいる様子の彼女に、これまで自分は仲間を作らずやってきたが本当はダンジョン探索においては仲間がいた方が都合がいいのだと話して、対等な協力関係として彼女を誘いたいと改めて話して首を傾げて)
…はい。よろしくお願いします…!
( 悩んでいた所、相手の言葉を聞くと、彼なりの優しさに心が動き、小さく頷くと頭をペコッと下げて。少し照れくさいような何とも言えない気持ちに少しだけ頬が緩み、小さく笑って。これから仲間になる人の前だ、フードを取ってもいいかもしれないと思うと。頭のフードをそっと取り、ひょっこりと現れた銀の毛並みの耳がぴんと立っていて。)
…おお、これは凄い。少し触ってみたいんだが、ダメかな?
(徐にフードを外した彼女のその姿を見れば、その銀の毛並みの美しさと頭上にぴんと立った形状の綺麗な耳に目を奪われ、これが山猫種かと興味津々になれば、好奇心には勝てないもので思わずそう尋ねながらも手を伸ばしてしまっていて)
…う、ちょっとだけですよ…?
( 好奇心旺盛な相手に少し気押しされるが、ここで断るのも少し躊躇われ。純粋な気持ちで他意はないことは分かるが、恥ずかしいような、照れくさいような、何とも言えない気持ちのまま、じっとして耳を触られるのを待ち。 )
いいのか?それじゃあ遠慮なく…ふむふむ、なるほど…見た目よりふわふわしてるな…
(当然こんな不躾なお願いは断られる可能性もあることは想定していたため、許諾されたことには少しだけ意外そうにして。それでも、本人がオッケーしてくれた以上気兼ねなく好奇心を満たさせてもらおうと早速耳に手を伸ばせば最初は控え目にそっと触るだけだったが、段々と触り方が大胆になっていき)
…っ、も、もうそこでストップです…!!
( 最初は触れるだけだったのが、段々と普通に触られれば、擽ったい変な感覚に困ったような顔をして。顔を真っ赤にしながら相手から離れようと後ろに下がる。咄嗟に離れようとした為、後ろにバランスを崩して。)
ひゃ…!
おっと…大丈夫か?気をつけないとな
(背中から倒れそうになった彼女に咄嗟に手を伸ばし、手首を掴まえると、転ばないようそのまま自分の側に抱き寄せ、無事が確認出来ればすぐに手を離して解放しては頭の上にポンと手を置き、微笑みかけて)
…!!!
ありがとう、ございます…。
も、もう疲れたので…!寝ます…っ。
( 思っていたよりも強い力で引き寄せられると目を見開き。頭を撫でられると余計に顔を真っ赤にしては、視線を泳がせながら一応感謝の意を示して。ベッドへと逃げるように移動すると、布団の中にすっぽりと入り。)
あ、ああ…そうか、無理は良くないからな、ゆっくり休むといい。おやすみ
(自分の元から離れ、そそくさ布団に潜り込んだ彼女の行動の速さに呆気にとられるが、今日一日あった事やここまで来るだけでも彼女にとっては慣れない旅路であったであろう事を考えれば疲れるのも無理もないかと納得し、それだけ言って自分もその後ほどなくして眠りに落ちて。夜が明け、日の出と共に目を覚ましてベッドから静かに降りると小さく一つ欠伸をして『ちょっと外に出てくる。すぐに戻るから心配しないで』と書き置きをしてテーブルの上へと置き、部屋から出て行こうとして)
・・・ん、あれ?
( 布団に入ると疲れていたこともありすんなりと眠りにつくことができた。カーテンの隙間から差す陽の光に目を薄ら開けると、辺りを見渡し相手の姿が見あたらない事に気付く。起きてみると、書き置きが残してあり、どこへいったのだろうかと少し不安になり。)
……お、目が覚めたみたいだな、おはよう
(彼女が部屋で目覚めて程なくして部屋のドアを静かに開けて帰ってきて、ベッドから起き出しているその姿を見つければ片手を軽く挙げて気さくに挨拶をして。書き置きの内容について触れられる前に自ら、どこへ何をしに行っていたのかを話した上で、彼女の先程までの不安な気持ちなどつゆ知らず今度は一緒にどうかとお気楽な口調で誘ってみて)
ちょっとこの辺を走ってきた。毎朝の日課なんだ、冒険者は身体が資本だからね……そうだ、今度はルナも一緒にどうだ?
…おはようございます。
びっくりしました。どこに行ったのかと思った…。
( 書き置きを読んで間もなく相手が戻ってきた。ほっとすると、じっと相手の顔を見て朝の挨拶をして。ベッドから本格的に身体を起こすと、彼の朝の日課を聞き、まさか自分も誘われるとは思わず。目をぱちぱちとさせて、少し考えた後に苦笑混じりに答えて。)
…そう、ですね。朝早起きができたら。
そうか、楽しみにしてるよ。それじゃあ、朝食にしようか
(多少消極的ではあるがこちらの誘いに対して検討はしてくれるらしい彼女に、社交辞令かもしれないとは考えもしないのか純粋に楽しみだなんて口にして笑みを浮かべ。お互いに目が覚めたところで朝食にしようと提案し、再び部屋を出れば二人分のスープとパンを持って持って戻ってきて。朝食ついでに今後の予定について自分の考えを話し)
今日はこの後、また昨日のダンジョンへ行こうと思ってる。まだ、奥まではしっかり探索出来ていないからね
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