匿名さん 2022-11-01 23:49:01 |
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せっかくいい高校に入ったんだから、大学もいいところ目指さないと。
(こちらの忠告をまるで親の説教を受ける子供のように、頬杖をつきながら気怠げに聞く相手に半ば真剣な表情をしながら上記を述べて。今は何かと学歴がモノを言う時代。相手が何故今の高校を目指したのかはなんとなく察せてしまうが、それだけ頑張れるなら行けるとこまで行けるはずだと、後に発した相手の言葉に気づくことなくデリカシーに欠ける励ましをして。どうやら自分が帰ってくるまでに食事を済ませていたらしく、待たせてしまっていたのだろうかと少し心配をして。しかし、その直後に風呂に入る前の己のように腹の虫を鳴らせる相手が自身の今夜の献立を気まずそうに白状すると「ダメじゃないか、しっかり食べないと。」と、相手の覚悟など知る由もなく小説教を垂れて。「ななはまだ成長期なんだから。今のうちにしっかり食べないと後から響いてくるんだぞ。」と、くどくどとこれまたデリカシーに欠ける発言をするが、これは相手の両親から相手を預かっているが故の責任感からくる発言で。)
(/了解しました。なにかありましたら逐一相談させていただきます。
申し訳ありません、最後にもうひとつ。こちらの息子のあしらい方、つっけんどんな対応は今のくらいで大丈夫でしょうか?もうすこし和らげたり、堅いのが好みでしたらなんなりと仰ってください。)
泰知くん家から近いからあの学校にしたんだもん…理由はただそれだけだよ。
( お説教を垂れる相手にしょんぼりと短めな眉尻を垂れさせつつ、ちらりと相手を上目遣いで見つめては素直な理由を零して。続けて食事に対して予想通りの反応が返ってくると、もじもじと膝の上に置いた両手の親指をくるくると潜らせるように交差させ、恥ずかしいのかダイエットとは名言せずに「もー、お父さんみたい!でもじゅーぶん成長してるし……ね、そう思わない?最近制服だってちょっときついくらいだから、夜はサラダくらいにしないともっときつくなっちゃうかも。」と同意を求めつつ、苦しげなシャツの胸元をスペースを作るように指先で少し引っ張りながらほのかに気にしていることを告げ。どうか見逃してくれないかとじぃっとそのまま見つめて反応を窺う姿勢でいるが 「でもたっくんが、あーんってしてくれたら食べるかも。」成長してから甘える時は決まってこの幼い頃の呼び方になる。あ、と開けた口元を指差しながら少し前のめりになってあーんのおねだりを。 )
( / 息子様のあしらい方はもう少し堅めでも構わないかなと。ななせが甘える時には弱くいてくれると非常に好みです…! )
(相手がしょんぼりと肩を竦めればいよいよ子供が親に説教を受けているような図になっており、まるで許しを請うかのように上目遣いで志望理由を述べられるとぐむむと口を噤んでしまい。もっとまともな理由はなかったのかと訴えようにも相手の通う学校はこの県内では1、2を争うほどの名門校なものだから文句の付け所がないのがタチが悪い。「とにかく、進学はした方がいいと思う。できれば良いところに。」と、あと四年間、勉強を続けても損はないだろうと説得すれば「楽しいよ。大学って。」と、良いところだと宣伝をして。相手が苦しそうな胸元にスペースを作るようにシャツを引っ張ればそこから覗く谷間に驚きながら焦って目を逸らし。大の男の前で危うい行動をとることにも、ダイエット紛いの節制をすることにも心配するように「でも、無理はダメだ。そんな状態は健康にも美容にも悪い。」と、腹の虫が鳴るほどの我慢は体に毒だと注意して。そのように小言を続けていればふと、相手からの呼び名が変わったことにピクリと反応して、この呼び名の時は決まって相手の甘えスイッチが入るタイミング。あーんと開いた己の口を指差して食べさせろとおねだりしてくると少しだけ躊躇うがこの呼び方をされると弱いこと、そして相手の健康を考えるとあっさりと根負けしてしまい、己の皿からグラタンを気持ち多めに掬えば「ほら、あ、あーん。」と少しだけ恥ずかしそうに相手の方にスプーンを向けて。)
(/了解しました。意識してやってみます!蹴り可です。)
( 相手がそう言うのならそうなのかもしれないが一番はやっぱり彼のお嫁さんになること。幼い頃からの夢を現実にするべく今日まで頑張ってきた自分にとってそれは譲れないものの、好きな相手には弱いもので「じゃあ1ミリくらいなら考えとく…。」もにょもにょと口籠るように視線を逸らしながら伝えて。あまり食べないことに対し上辺の説教のようかと思いきや健康面も美容面も心配してくれているようで、きゅんと胸に矢が刺さるような思いでいるところにおねだりが成功する。普段ならあーんなんてしてくれないだろう。相手が昔の呼び方に弱いことなんて露知らず差し出されたスプーンにめいっぱい盛られたグラタンを、頑張って口を開けて頬張ろうとするがさして大きいわけでもない口。端っこに溢れたホワイトソースを付けながら受け止めては「ん、……ふふ、美味しい。ありがとたっくん。」相手からあーんしてもらったものなら何倍も美味しく感じられ、頬をゆるゆると緩ませながら嬉しそうに目尻を垂れさせ、満足感で胸がいっぱいになれば自然とお腹も膨れたような気分になり。 )
えへへ…ごちそうさま。
ん。あ、俺の家に近いとかで選んだらダメだからな。
(大学に行くことで相手の世界は広がるだろう。そう、こんなアラサーの男よりも相手と気が合う、お似合いの異性がきっといるはず。相手の頑固ささえ感じられる一途な性格のいい薬になるだろうと思いながら、あまり乗り気でないようだが少しでも考えを改めてくれた相手に対して一区切りつけるも高校の時と同じ志望理由にならないよう予防線を張っておき。掬いあげたグラタンは相手の小さな口に対して量が少々多かったよう。頬張り切れなかったホワイトソースが口の端につくと「あぁ、ほら口についてる。」と、ティッシュを取り出してはそのソースを拭ってやり。相手がまだ小さい頃はこうやってお世話をしていたなと昔を懐かしんでいると、満足感に満ちた表情でお礼を述べられれば、これしきのことでそれほどまでに幸せそうにされるとなんだか気恥ずかしくなるようでいたたまれなくなり。空気を変えようとしたいのか、立ち上がって冷蔵庫に向かえばそこから先ほどコンビニで買ってきたプリンを取り出して渡すという相手の悩みなど知らずに追い打ちをかけるような所業を働いて。「それ食べたら帰る用意。タクシー呼んでやるから。」と、どうやら明日の約束があることを忘れているようで今日は何が何でも相手を帰そうとしていて。)
何言ってるの、泰知くんの家から近いのが一番じゃん…!
( 勿論、最悪大学に進むこととなれば此処から最短距離の大学にする気だったのだが。高校の決め手を素直に告げたことが仇となり予防線を張られては、困ったように眉を下げながら訴えて。そのさがら口の端に付いたホワイトソースを拭われると不意打ちの出来事に、相手は懐古の念に浸る一方此方は胸をきゅんと射抜かれほんのり頬を染めるちぐはぐな図ができあがり。徐に立ち上がった相手にきょとんと視線を奪われていれば買って帰ってきただろう先程のプリンを手渡され、帰る指示を受けては驚いたように目を瞬いてみせる。明日は約束していたデート日のはず。手渡されたその服の袖をぎゅっと掴んで引き止めては「っ……明日は約束してたデートの日だよ、泊まっていってそこからお出掛けする約束……忘れちゃった?」約束していたのは事実だが、お泊まりのことは約束していない。仕事で手一杯で忙しい相手のことだからきっと忘れていることにかまかけ、しょんぼりとした表情で相手を見つめながらあざとく小首を傾げて。 )
…ほんとにもう。
(どうやら張った予防線は的中していたようで、困ったように眉根を下げながら訴えてくると、相手の中での己という存在は一体どれほど大きいのかとため息をつくように上記を述べれば「わかったわかった。それでいいからまともなところを選ぶこと。」と、最悪その方向性でもいいからと折れてはちゃんとしたところに進むよう告げて。相手の口の端を拭ってやっているとふと相手の頬に赤みが滲んでいることに気づけば、普段から積極的な姿勢なのにこのような些細なことで頬を染められれば「まだまだ子供だな。」と、ふふっと口元に笑みを浮かべながらそう言って。プリンを手渡した方の袖を引っ張られれば何事かと相手の顔に視線をやればあざとく首を傾げた相手が明日はテスト期間明けのご褒美にと約束していたデートの日だと告げてくると頭をガツンと殴られたかのような衝撃とともにその約束を思い出して。このところ会社が忙しく、すっかりそのことが頭から抜け落ちていた。そんな状況なのだからお泊まりの約束も取り付けていたかどうかの記憶もあやふやなものなので、もしかしたらそんな約束もしていたかもしれないと頭の中が混乱し始め。もし、本当に約束していたとして覚えていないなどと言ったらそれは不義理を働くことになるし、相手の機嫌も損なうだろう。不機嫌になった相手は少しばかり面倒なことはこれまでの人生の中で経験済みなので、出来ればそのような事態は避けたく「そ、そういえばそうだったな。」と、話を合わせればまんまと相手のカマかけに引っかかってしまい。仕方がないと観念すれば「じゃあ早く風呂に入って寝ろ。」と、相手が泊まることを了承しては「それからデートじゃなくてただのお出かけな。」と、どさくさに紛れてデートだと言い張ったことを訂正して。)
っ、……はぁ、好き…。
( 口の端に付いたホワイトソースを拭いながらふふっと笑う相手の姿は昔の好青年像を思い起こさせ。相手のこういう言動はふわふわと幸せな夢見心地な気分になる、聞こえるか聞こえまいかの声量でついぽそりと気持ちを零して。相手がまんまとかまかけに引っ掛かってくれてお泊まりの了承を得ては、ぱっと表情を明るくさせ袖を掴んでいた手を解放し「はーいっ、どこに連れてってもらおうかなあ…!」ご機嫌な様子でプリンを食べようと手を付けるが、もはや相手の言葉の訂正など聞こえている様子もなく。気になってた映画を観に行くのもいいし、相手に服を選んでもらうのもいいななんて考えつつ、さっさとプリンを食べ終えればお風呂に向かおうと立ち上がり「じゃあお風呂借りるね。あ、食器はあとで洗うからそのまま置いておいて。…お風呂覗いちゃだめだよ?」食器達を水に浸けおきしておくと伝言を残し、きっとなんの心配もいらないだろう言葉を唇に人差し指をあてて茶目っ気を出しながら付け加えるとお風呂場に向かって。)
(謀らずも相手に不意打ちを与え、動揺させることに成功したが、テレビも空調もつけず、2人だけの空間で相手がぽそりとこぼした言葉は己の耳になんとか届いており、不意の何気ない純粋な好意に今度はこちらの心に波風が立ち、ほんのりと頬を赤らめては顔を逸らして黙りこくってしまい。こちらが折れて相手を泊めさせることを了承した途端にぱっと表情を明るくする相手に本当に調子いいんだからと呆れるようにため息をついて。プリンを食べ終えて風呂場へと向かう相手が揶揄うように、茶目っ気を出して言い残していくと「年下の体に興味なんてねえよ。」と、相手が小さい頃から見てきているのだからそのような邪な目で見ていることなどない。…なんてことはなく、相手のそれはとても、そう、とても魅力的に育った。流石に入浴中を除くというような最低なことはしないが家の中でのたまにある無防備な瞬間の相手に動揺させられることが増えてきている。相手が食器を洗ってくれるということでお言葉に甘えて流しにまで持っていけばソファに腰掛けては「なんでこんなおっさんにそんなに構うのやら…。」と、先ほどの茶目っ気に対してもため息をつくように呟けば日常での激務により疲労が溜まっていたらしく、すぐにウトウトし始めれば間もなく寝息を立てて。)
……よし、決めたっ。
( いつもシャンプーやボディーソープ達は持参した物を使っている。匂いは記憶に残るものだと雑誌だったか映画だったかで知って以来、マーキングの意も含めてしているもののさっぱり効果は分からないもので。一連の流れを済ませば長い髪をクリップで留め、ちゃぷ、と湯船に浸かりながら先程の相手の発言を一人考え。それなりに告白されることもあるし、ナンパされることもあるから容姿は決して悪くないはず。明日のデートはちょっとセクシーかつ大人っぽくしてみようかな、なんて決意して。お風呂から上がりパジャマに着替え、ドライヤーで髪を乾かしリビングに戻る頃には結構時間が経っていた。ぱっと見相手の姿はなく部屋に行ったかと思ったものの、ソファで寝ていることにすぐ気が付いて。「あーあ……こんなとこで寝ちゃったら風邪引くよ、起きて?」疲れて寝てしまっている相手を起こすのは可哀想だと思いながらも風邪を引いてはいけないと、傍にしゃがんで軽く相手の体を揺さぶってみて。 )
(眠りにつくのに万全な体制じゃなかったこと。そしていつものベッドではなくソファで寝ていたということで眠りが浅かったらしく、相手が体を揺さぶってくればすぐにピクリと反応して「ぁ、あぁ…寝てたか…。」と少々舌足らずにぼやきながら目を開いて。すると目の前には、風呂上がりの相手がおり、お湯によって上気した頬、シャンプーとボディソープによるものと思われる花の香り、制服より何かと隙の多いパジャマ。それらが相手を扇情的に魅せてきており、「んぐっ…。」と不覚にもドキリとさせられてしまえば、まだおぼろげな意識だったということであからさまな反応を隠すことに成功して。なんとか平常心を保てば「…俺はここで寝る。ななは俺のベッド使っていいから。」と、なんだかんだで相手を客人として丁寧に扱うつもりのようで、眠そうにそう言うと、ゆっくりとした足取りでクローゼットから毛布を取り出せばソファに今度は寝っ転がって毛布にくるまって。)
(/了解いたしました。当方も、ついこの間某感染症を発症してしまい、体調を崩した時の辛さはものすごくわかります。こちらは気長にお待ちしていますので、身体を第一に考えてお大事になさってください。)
ソファじゃ疲れ取れないよー…?って、もう寝てる…。
( 少し寝惚けた様子の相手に可愛さを覚えてつい髪を撫でたくなる衝動を抑えつつ、ベッドを自分に譲りソファで寝ようとする相手を心配してまた軽く揺するものの、それ以上動く様子のない相手に観念すると困ったように眉を八の字に垂らしながら小さく笑って。お言葉に甘えてベッドで寝ることにして、とりあえず洗い物を済ませようと立ち上がろうとしたところで。「…たっくんおやすみ、だいすきだよ。」起こさぬよう小さな声を掛けながらそっと頬に触れるだけのキスをする。さて、と立ち上がり静かに且つ手際よく洗い物を済ませ、その流れで寝支度まで終えるとリビングの電気を消灯。明日に備えて相手のベッドで就寝して )
( / お待たせ致しました…!だいぶ復活しましたのでお返事の方させていただきます。流行り病に罹っていたのですね、此方は幸い未だ罹っておらずその辛さは分かりかねますがさぞ大変だったことでしょう…背後様も何卒今後もご自愛くださいませ。 )
(日頃の疲れにより毛布にくるまり、ソファに寝る体勢になればほどなくしてまどろみの中へと沈みこみ。まだ完全に眠りについていなかったためか、頬にほの暖かく、柔らかい感触が感じられるがそれがなんなのかを理解する余裕もなくとうとう完全に眠りに落ちて。そうして翌日の朝…というにはまだ早く、時刻にして午前二時。毛布一枚とソファだけでは近頃の冷え込みに耐えることができなかったのかうっすらと目を覚まして。寝起きでまだ覚め切っていない意識の中、催したのかトイレへと向かい。トイレを済ませ、いざもう一度夢の中へと眠りにいくが、寝起き直後でまだ寝ぼけていたのかソファへと向かわずに本来の己の寝床の寝室へと入り。ベッドの先客の相手に気付くことなくなにか異物感を感じるが眠気には勝てずにそのまま眠りについて。)
(/お待ちしておりました!ですがムリはせず、ななせ様のペースで執筆なさってください。気を付けていても罹ってしまうときは罹ってしまうのだなと痛感させられました…。ななせ様も、病み上がりにも気を付けてご自愛ください。)
んむ……。
( 大好きな人の匂いに包まれて幸せに就寝中。家ではいつも抱き枕をぎゅっとして寝ているせいか深夜に相手が寝床に入ってきたことには違和感を覚えず、いつものようにぎゅっと抱き締めて就寝継続し、温もりがあるせいかとても心地良いまま朝までぐっすり。カーテンの隙間から射す朝日に眩しさを感じたところでようやく目覚め、眠たい目を擦りつつ実家気分で目を開ければ至近距離で寝息を立てる相手に心臓がどきどきと早鐘を打ち始める。驚いて声を出しそうになるもののまたとない機会につけ込んで、まだアラームもなる前、相手が起きるまで寝たふりをしてしまおうとそのままぎゅっと抱き込んで )
( / お気遣いありがとうございます。お互いの楽なペースで絡んでいけたらと思っております、引き続きよろしくお願い致します! )
んっ…ぐ…。
(やはり寝なれた己のベッドならばソファよりも深く眠りにつくことができ、それに加えていつもとは違う、何か人肌のぬくもりのようなものが夢現の意識の中で感じられれば心地よい安眠を送ることができて。数時間後、カーテンの隙間からさす日差しによって寝室が照らされて部屋が明るくなってきたころ、その眩しさによって段々とまどろみの中から現実へと意識が引き戻されると、体幹に何か圧迫感のようなものを感じながら息苦しそうに眼を覚まして。まだおぼつかない意識が相手の携帯に設定されたアラームによってとどめを刺されれば、己のベッドの中に、こちらを抱き枕にするような形で相手が眠っていることに気付き、あまりの事態に驚くも「…っ!?」となんとか声を上げることを我慢出来て。また相手の悪戯かと疑うも、昨晩、ベッドで寝るように指示したこと、そしてトイレからソファに戻らずベッドに戻ってしまったこと。全部己が招いた結果で全面的に己が悪く、言い訳もしようがないことが分かれば、幸い相手はまだ寝ているようなため、アラームを止めて何事もなかったかのようにそのベッドから出ようとして。しかし、こちらの背中に回され、強固に結ばれた相手の腕によって脱出は難航を極めており。)
(/こちらこそ、よろしくお願いします!)
んぅ……おはよぉたっくん…、いっしょに寝たいなら最初からそう言えばいいのにぃ…。
( 寝たふりをしていたつもりが人の温もりの心地良さにすっかり二度寝してまっていたらしく、アラームの音や何かもぞもぞと動く感触に重たい瞼をゆっくりと開ける。半分夢の中なせいかとろんとした寝ぼけ眼で相手を視界に捉えると、ふにゃんと緩くも幸せそうな笑みを浮かべて、寝起きで呂律の回らぬ口調で話しかけ。漸く手を離したならぐーっと両手を突き上げて伸びをすると、無防備さのある少し着崩れのしたパジャマをそのままに、ね?と同意を求めるように小首を傾げながら相手を見つめ。遅れて自分のスマホのアラームが鳴り響いたためそれをのろのろとした動作で消すと「そうだ、朝ごはん。和食と洋食どっちにする?」少しずつ頭が冴えてきた様子で尋ね )
(相手の拘束から逃げようと身を捩るも、その度にこちらに押しつけられている相手の胸がふよふよと形を変えながら柔らかさを主張してきており、その抗い難い感触に心臓が早鐘を打ち始め。取り乱した精神ではなかなか脱出することができず、もたついている間にとうとう相手が目覚めてしまって。心の中で波風が立っているこちらとは対照的に、寝ている合間に着崩れたパジャマをそのままに穏やかな朝を迎えるように幸せそうな表情を浮かべれば「ち、ちがうっ。これは…。」と、言い訳をしようにも全て己が悪いため言葉が紡げずに口ごもり。相手から今朝の献立は何がいいかと問いかけられると、昨晩は洋食だったため「…和食。」とだけ、パジャマから覗く相手の隙から目を逸らしながらそう告げて。)
現に一緒のベッドに寝てたのに?…なあんてね。わかった、和食ね、用意してくるからもうちょっと寝ててもいいよ?
( 口籠もってどこか狼狽えた様子な相手のことをベッドの上で迫るようにじーっと見つめるが、朝食の要望を聞くなりにっこりと笑えば頷いてあっさりとベッドから出て。相手の気も知らずに連日の勤務を労わるように告げると、朝食を作るべく部屋を出てはその前に軽く歯磨きなどの身支度を済ませ。キッチンに立つと手慣れた様子で朝食の定番である鮭の塩焼きにわかめと豆腐の味噌汁、ちょっと甘い卵焼きにほうれん草のお浸しを添えた和食を用意する。それぞれの香りと白米の炊ける匂いが漂うと自分もお腹を空かせて、そろそろ相手のことを起こしにいこうかと時間を見て )
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