匿名さん 2022-10-17 22:21:44 |
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(「そんなことないわ」と褒められた事に対しても素っ気なく返事をするが、少し弱々しくなる語尾を聞くに照れという名の恥じらいが混じっていたのだろう。
自分もフードの下から滴るしずくを一先ずタオルで拭えば、続けられる相手からの答えに一間置いて頷き反応を示す。
彼の言うウィンダリア村というのは、煌びやかな王国内とは違い森に囲まれたのどかな村だ。昔は何度か通ったものだが、今となっては疎遠である。しかし、彼の穏やかで優しげな雰囲気を感じ取れば、村の者であることに納得がいく。)
…王国内には、魔法族の他にも希少種が住んでいたりするようだけれど。
今、村にもいたりするのかしら、その…妖精とか。
( 直ぐに濡れたローブを脱いでしまえば体温の低下をすぐに抑えることができるのだが、自分という存在が世間でどう思われているかなんてたかが知れている。先程も感じたように彼は実に穏やかで親切そうだが、自分のような希少種を忌み嫌う人間は、正体を知った途端にどう変貌するか分からない。
小さく平然を装って言葉を述べると、ちらりと相手の顔に視線をやって様子を伺う。妖精、といえば範囲は拾いが、それでも希少種に対する彼の気持ちは少なからず見えるだろう。)
( /ありがとうございます!)
(弱弱しくなる相手の語尾に初めて相手の感情のようなものが垣間見えた気がして、今まで淡々とした態度だったものだから相手の対応に手をこまねていたのだが、その一端が見れただけでも少しだけ心が軽くなるようで。)
…?いや、村には妖精の人はいないはずだけど…。
(ふと問いかけられた質問に意図が掴めなかったが、ひとまず問いかけられたことには答えようとして。己の記憶の中を探っていくが今、村には妖精はいなかったはず。王国の方では人間たちと共生している者もいると両親から聞いたことはあるが実際には己の目で見たことはないと上記を述べて。)
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