匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
通報 |
「わかってるってば…」
(青年は抱きついてくる悪魔を抱きしめてやりながらもそう伝え、店主は「…それがアイツの出してきた条件なんだ、仕方ないだろ。それに、追放を命じているわけではない。仕事が終われば天界の家に帰って来られる」と伝え)
今日はゆっくり休め(悪魔は、青年の頭を撫でてやりながら、青年も疲れているだろうと思い、そう言って。一方、天使の兄は、拒否するつもりはないものの、納得はいかないが、追放よりマシかと思えば、「…それはわかってる。お前も、手間かけさせて悪かったな」と言い)
「…うん、ありがと」
(青年は彼に頭を撫でられるとそう呟き、悪魔と共に寝室へ向かって。一方、店主は「…いや、問題ない。お前には治療費だけ払ってほしいとのことだ」と言い)
お前らも、レンの様子注意して見といてやってくれよ(悪魔は、自分は家を空ける事が多いため、2人に頼んで。一方、天使の兄は、「ああ、わかった。俺の部下が怪我を負わせてしまってすまなかったと、伝えておいてくれ」と言い)
うん、任せて
(自分はこくりと頷きつつも了承し、青年は悪魔を抱きしめながらもベッドに横になっていて。一方、店主は「ああ。それで…今はどうなんだ」と二人の様子を尋ね)
俺も早く寝よっと(悪魔は、欠伸しつつ言うと、ベッドに寝転んで。一方、天使の兄は、「ルーカスは、レンと離したおかげか、今は落ち着いてる。レンはルーカスが暴走して以来、2人の為にも人間界にいてもらってるが、寂しがってるし、早くなんとかしてやりたいけどな」と言い)
アンジェロはどこで寝る?
(自分は天使の彼は2人の元へ行くのだろうかと気になり、首を傾げつつもそう尋ね。一方、店主は「…そうか。また何かあれば連絡してくれ」と言えば電話を切り)
『んと…えっとね、レンくんが使ってる客室で寝るね』(天使は、2人とと思うも、邪魔したくないと思い、青年に渡している客室を使うと言い、『みんな寝ちゃったし、もうちょっと頑張ってみてから寝るね』と言い、リビングのソファーに座ると、パソコンを起動させて)
そっか…あんまり無理しないでね
(自分は天使の彼の頭を撫でてやりつつそう伝えれば寝室へ戻り、「アン、俺もベッド入れて」と声をかけ)
『よし、頑張ろう』(天使は、相手に撫でられては、気合を入れては、頑張ろうと呟いては、やり始めて。悪魔は、相手が来ると、「あれ、あいつは?てっきり来ると思ったのに」と言いつつ、相手を隣に入れてやり)
うん、客室で寝るって
(自分は布団の中に入りながらもそう伝えては「それに、アンも2人きりが良かっただろ?」と微笑んで)
まぁ、3人よりはな(悪魔は、相手の言葉に、否定はせず、そう言い、相手の手を握り、そのまま指を絡ませて。一方、天使の兄は、部屋を出ては部下の部屋に向かって)
ん、どうしたの?
(自分は彼が指を絡ませてくると不思議そうに首を傾げ、元悪魔は寝る前にもう一度電話をさせてやろうかと思い部下の部屋へ向かっていたところ相手の姿を見つけたため「ジュリアス様、どうかなさいましたか…?」と声をかけてみて)
んーん、ただ甘えてんの(悪魔は、相手の問いに首を横に振り、ふにゃりと笑いながら甘えているだけだと言い、そのまま抱きしめて。一方、天使の兄は、元悪魔を見ては、「さっき、あいつから電話があって、俺とルーカスの処罰が決まった。それをルーカスにも伝えようと思ってな」と言い)
わ…いっぱい甘えていいからね
(自分は彼に抱きつかれると驚くも、最近なかなか2人になれていなかったことを考えてはそう伝えつつ抱きしめ返し。一方、元悪魔は「…どのような処罰だったのですか」と不安げに尋ね)
ネイ、頭撫でて?(悪魔は、相手に抱きしめられると嬉しくなるも、撫でられたいと思い、相手にそう強請って。一方、天使の兄は、「こちらが負傷させた分、治療費の負担はもちろんだが、けがを負わせた上位天使に一切接触しないこと、ルーカスの仕事を人間界での現場仕事1本にすること…だそうだ」と言い)
うん、いいよ
(自分は彼の頭を優しく撫でてやると「なんでもしてほしいこと言ってね」と微笑んで。一方、元悪魔は「そう、ですか…」と少し安心したように呟き)
ネイが甘やかしてくれたら、どんな嫌なことも忘れられそう(悪魔は、相手に撫でてもらっては、心地よさそうに目を閉じてそう呟いて。一方、天使の兄は、「お前も心配かけて悪かったな」と言い)
そうなの?
(自分は彼の言葉に嬉しそうにそう尋ねては、彼の額にキスをしてやり。一方、元悪魔は「いえ…後は、ルーカス様を治すだけですね」と伝え)
もしまたアイツらに手上げられても頑張れそうだし(悪魔は、幸せそうに笑いながら言い、相手の頬にキスをしては、「だから、いっぱい甘やかしてくれよな」と言い。一方、天使の兄は、「ああ、そうだな。で、お前はどうしたんだ?アイツんとこ行く途中だったんだろ?」と言い)
うん、もちろん
(自分は彼にキスをされると楽しそうに目を細めながらそう伝え、元悪魔は「え、ええ…レンさんに電話を繋ごうかと思いまして…」と言い)
じゃあ、そろそろ寝ようかな(悪魔は、嬉しそうにしつつ、相手に甘えていたが、眠気が強まり、そう言っては、相手の口へキスをしては、「おやすみ」と言い、眠りについて。一方、天使の兄は、少し考えては「そうか、ならアイツらに処罰の事伝えるの、お前に頼んでもいいか?」と言い)
おやすみ、アン
(自分は彼にしっかりと抱きつきながらも眠りにつき、元悪魔は了承するとそのまま部下の部屋へ向かい)
「!…そっか、いないんだっけ」(部下はやることも無いため、寝ていたが飛び起き、周りを見ては寂しそうに呟いて)
「ルーカス様、失礼いたします」
(元悪魔はノックをしてから部屋に入ると、寂しそうな部下の様子を見て「…ええと、調子はいかがですか?」と心配そうに尋ねてみて)
「…ロイさん、レンに電話させてください!」(部下は、元悪魔が来ると、縋るように言い、「レンが寂しがってるんです!」と頼んで)
「!か、かしこまりました…」
(元悪魔は部下の懇願に圧倒されては恐る恐る電話をかけてから携帯を差し出し、青年は疲れから既に眠ってしまっており電話に気づかずにいて)
「!なんで…レン、出てよぉ…」(部下は、青年が出ないことに焦り、何度も電話をかけていて、何度掛けても応答が無く、不安から泣いてしまい)
「もう夜遅いですし…眠ってしまっているのではないでしょうか?」
(元悪魔は泣き出してしまった部下の背中を擦りつつそう伝え、悪魔は何度も鳴る青年の携帯に気がつくと手を伸ばし『ネロだよぉ…』と眠そうに電話に出て)
「で、でもっ…!ネロ、くん…?ね、レンは?!」(部下は、頭では理解していても、どうしても納得できず、泣き続けていれば、画面が通話中になっているのに気付くと、自然と涙も止まり、悪魔の相手だとわかると、青年について尋ねて)
『んと、俺の隣にいるよ。泣いて疲れて寝ちゃった』
(悪魔は電話の相手が部下だと気がつくと素直にそう伝え、『ルーと会えなくて寂しいんだって』と話し)
「!…レンと寝ないで、触んないで」(部下は、青年が泣き疲れて寝ていること、寂しがっている事に、申し訳なさと同時に嬉しさを感じるものの、それよりも青年の隣にいる、寝ている事へ嫉妬しては、電話先の相手が悪魔の相手であることも忘れて、そう言い、「レンの隣は俺だけの場所なんだよ、奪わないでよ!」と強い声で言い)
『!ご、ごめん、なさい…』
(悪魔は突然強く怒られると訳も分からないままに消えそうな声で謝り、青年はその声で目を覚ますと「…ネロ、どうしたの?」と悪魔を抱きしめてやり。一方、元悪魔は慌てて携帯を奪うと「ルーカス様、落ち着いてください!」と必死になだめていて)
「っ!…俺、また…」(部下は、元悪魔の声でハッとして、また嫉妬で取り乱したと後悔していて、「ロイさんたちだけじゃなくてネロまで傷つけた…」と呟いていて)
『あ、あのね、電話でルーが…』
(悪魔は涙目になりながらも事情を説明し、青年はここにいて大丈夫だと言い聞かせてから携帯を受け取ると「もしもし、ルー?」と声をかけ。一方、元悪魔は携帯から青年の声がすることに気がつくと「…私が携帯を持っていますから、話していいですよ」と伝え)
「レン…!ごめん、俺…ネロ傷つけちゃって…」(部下は、元悪魔に携帯を差し出され大丈夫なのかと不安に思うも、青年の声が聞こえれば、そんな不安も無くなり、声が明るくなり、悪魔の相手を傷つけてしまったと言い)
「俺の隣にいないでって言ったんだろ?」
(青年は確認するようにそう尋ねると、「ネロ、怖がっちゃってるから、ちゃんと謝ってあげて」と悪魔の方へ携帯を向けて)
「う、うん…ネロくん、さっきは酷いこと言ってごめんなさい」(部下は、青年の言葉に頷いては、悪魔の相手に謝って、「言い訳じゃないけどさ、レンの事になるとつい嫉妬から自分でも訳わかんないくらい暴走しちゃうんだ。だから、さっき言った言葉は忘れてよ、レンの隣にいてあげて」と言い)
『…もう怒んない?』
(悪魔は怯えながらも部下にそう尋ね、青年は「俺が一緒に寝てってお願いしたのに、怖い思いさせちゃってごめんね」と悪魔の頭を撫でていて)
「うん、怒んないよ」(部下は、声だけでわかる程に怯えきった悪魔の相手に、酷いことをしてしまったと後悔しつつ、そう伝えては、「ネロくんを怖がらせて、傷つけてごめんね。俺のこの症状を抑える薬が出来たら、また俺と会ってくれる?」と尋ねて)
『…うん、いいよ』
(悪魔は部下が怒っていないと気がつけば安心したようにそう伝え、青年は携帯を戻すと「ネロと話してくれてありがと」と礼を言い)
「ううん、寧ろ話す時間くれてありがとう」(部下は、大丈夫なのだと信じてくれたらしい悪魔の相手の様子に、安心しては、青年に微笑みながら言い、「俺、寝てたんだけど、夢でレンが俺と会えなくて寂しいからって、俺以外のみんなと浮気しちゃう夢見ちゃって、そのせいで余計嫉妬しちゃって…」とは話して)
「!そ、そんな事しないよ…」
(青年は部下の夢の話を聞くと驚いたようにそう伝え、「そりゃ、昔の俺だったらしたかもだけど…今はルー一筋だもん」と話し)
「わかってる…そういう夢見たからかな、なんとなくレンが泣いて寂しがってるかもって感じたんだ」(部下は、青年が一途に思ってくれていることはわかっているものの、自身の不安からかそんな夢を見てしまったと思い、その影響か、勘が働いたと言い)
「そうなんだ…ルーは凄いね」
(青年は自身が寂しがっていると分かった部下を凄いと褒め、「ルーが電話してくれたから寂しいのなくなった!」と嬉しそうに伝えて)
「えへへ、俺も寂しくなくなった!」(部下は、青年の嬉しそうな言葉に、こちらも嬉しくなり、ふにゃりと笑いながら言い)
「…俺、アンジェロと頑張って薬作ってるからさ。後もうちょっとだから、待っててね」
(青年は嬉しそうな部下の声を聞けば安心したように息をつくも、そういえばと思い薬のことを伝え)
「!2人で作ってくれてるんだね」(部下は、青年も協力して薬を作っていると思わず、驚きながら言い、「レンとアンジェロさんが頑張ってくれるんだもん、きっとよく効くね」と言い)
「…あの、すみません。お2人にお話ししたいことがありまして…」
(元悪魔は2人が楽しそうに話しているのを黙って聞いていたが、部下の処罰について話さなければならないと思いそう切り出して)
「?はい、いいですよ」(部下は、元悪魔の言葉に、どんな話だろうと不思議そうにしつつ、元悪魔の話を聞こうとしていて)
「…ルーカス様の処罰についてなのですが…」
(元悪魔は2人から許可を貰うと天使の兄から聞いたことを伝え、「当初の予定よりはかなり良くなったと思いますが…どうでしょうか」と尋ねてみて)
「!ほんとにそれだけでいいんですか?!」(部下は、処罰について聞けば、嬉しさから抱きつかん勢いで言い、「よかったぁ…」と呟いて)
「ええ、私はそう伺っていますが…」
(元悪魔は驚きつつもそう話し、青年は「そっか、良かったあ…」と安心したように呟くも、同じ研究所で働けないことに落ち込んでいて)
「あ…でも、ダメだぁ、レンとお仕事出来ない…」(部下は、安堵したが、青年と研究所で働く事が出来ないと気付き、残念に思い、「いっそ、俺は仕事辞めて、レンと一緒に行動してようかな」と言い)
「!そ、それはだめです」
(元悪魔は部下の言葉を聞けば慌てて止めに入り、「お仕事を辞めて研究所で働くのは、恐らく処罰に反することかと…」と眉を下げ)
「研究所でレンのお仕事を見てるのも、違反として捉えられちゃうですかね…?」(部下は、元悪魔の言う通り、働くと違反になるため、ただ青年の傍で仕事ぶりを見ているだけであっても、違反になるのか尋ねて)
「お、恐らく…?」
(元悪魔は無責任なことは言えないため困惑しながらもそう伝え、青年は「ルー、ロイにあんまり無茶言っちゃだめだよ」と言い)
「そっかぁ…じゃあ、俺何も出来ないんだね…」(部下は、青年と働く事も、そばにいてやる事も出来ないことにしょんぼりとして、「どうせ天界で働けないなら、人間界でお仕事しちゃおうかな。そしたら、怖い思いしなくて済むし!」と言い)
「それは…」
(元悪魔は許可ができる立場ではないため目を逸らし、青年は「よく分かんないけど、ジルに相談するのが1番じゃない?」と提案してみて)
「でも、処罰を決めたのは先輩じゃなくて、俺が怪我させちゃった上位天使の人だし、どうしようもないよ」(部下は、青年の言葉に、天使の兄が決めたなら多少の融通は利くかもしれいが、上位天使な為、なんとも言えないのではと言い)
「それはそうだけど…」
(青年は未だ納得がいかない様子で不満げにそう呟き、元悪魔は「…とにかく、明日一度ジュリアス様とお話ししてみましょう」と伝え)
「そうですね、その時もこうしてレンに繋いで貰えますか?」(部下は、大丈夫なのかなと思うも、話してみないとと思い、青年と元悪魔にも話し合いにいて欲しいというのもあり、元悪魔に伝えて)
「はい、もちろんです。それと…」
(元悪魔はこくりと頷きつつ了承すると、少し気まずそうにしながらも「…先程暴れてしまったこと、ジュリアス様にお伝えしてもよろしいでしょうか?」と尋ね)
「…はい、俺のことは気にせず、先輩に報告してください」(部下は、元悪魔の言葉に頷き、大丈夫だと伝えて、「寧ろ、どうしても自分では止められないですし、ロイさんにまで怪我をさせるかもしれないので、迷わず先輩呼んでもいいですから」と言い)
「…はい、かしこまりました」
(元悪魔はどこか申し訳なさそうにしつつそう呟き、青年は「…じゃあそろそろ電話おしまいにしよっか。また明日ね!」と電話を切り)
「…ロイさん、色々ありがとうございます」(部下は、青年との電話を終えては、自身の代わりに電話をしてくれたりと色々してくれる元悪魔にお礼を伝えて、「症状が治まるまで、お願いしますね」と言い)
「いえ…私も、恋人と離れ離れになってしまった気持ちがよく分かりますから」
(元悪魔はどこか寂しそうにそう呟くと、「では私も部屋に戻ります。おやすみなさい」と部下に布団を掛けてやってから部屋を出て)
「はい、おやすみなさい」(部下は、元悪魔の様子から、以前言っていた人の事だろうと思い、我慢しないとと思い、元悪魔を見送ると眠りについて)
「…ん」
(翌朝、青年は目を覚ますも隣で眠る悪魔を見ては起きる気になれず、もう一度抱きしめてから二度寝をしていて)
んー…(悪魔は、朝になり目を覚ますも、まだ起きたくなくて、相手を抱きしめ直して再び眠っていて。天使は、もう少しだけと作業していたが、そのまま寝落ちしてしまい、リビングで机に突っ伏すようにして眠っていて)
ん…アン、おきて…スクールじゃないの?
(自分は彼に抱きしめられる感覚で目を覚ますとそう声をかけ、どうにか腕から抜け出せば「先リビングいるからね」と部屋を出て)
ん…(悪魔は、相手の声掛けでゆっくりと目を開け、寝惚けているため、ゆっくりとした動きで服を着替えていて)
…あれ、アンジェロ?
(自分はリビングに入ると机に突っ伏して眠っている天使の彼の姿を見つけ、心配そうに身体を揺すると「大丈夫?風邪引くよ?」と声をかけて)
『んん…あれ、もう朝?寝ちゃったぁ…』(天使は、相手に起こしてもらい、目が覚め、顔を上げては伸びをするも、朝だと気付けばしょんぼりしては、『起こしてくれてありがと』と相手に笑顔を浮かべながら言い)
身体、痛くない…?ベッドで寝直したら?
(自分は不安げに天使の彼の顔を覗き込むとそう尋ね、悪魔は目を覚ますも青年に抱きしめられているため動けずにいて)
『うん、そうするね』(天使は、身体の為にも寝直そうと思い、つけっぱなしになってしまっていたパソコンの電源を消しては、立ち上がり、リビングから出れば、いつもの様に部屋に行ってしまい。悪魔は、支度が完了する頃に目が覚め、寝惚けていた事でちぐはぐになっていた服を正してからリビングに行き)
『レン、ぎゅってするのおしまいにしてー…』
(悪魔は身をよじらせながらも青年の腕から抜け出そうとするが、なかなか離してくれず遂には諦めてしまい。一方、自分は彼がリビングに来ると「おはよ、ご飯何がいい?」と尋ね)
『あ、間違えた…ネロ?』(天使は、部屋に入ると2人が寝ているのを見て、2人に譲ったのを忘れてたと思い、すぐに出ようとしたが、なんとなく困っているように見えた気がし、悪魔の相手に声をかけてみて。悪魔は、相手に挨拶を返しては、「んー、とびっきり甘いのがいい」と伝えて)
『!アンジェロ、助けてぇ…』
(悪魔は天使の彼の声に気がつくとハッとそちらに顔を向け、青年は「ルー、ちゅーしよ…」と寝ぼけたように悪魔に抱きつき続けており)
『レンくん、起きて?ネロ困ってるよ』(天使は、悪魔の相手が助けを求めれば、2人の傍に行き、青年に声をかけて起こそうとしていて、『眠いなら、俺と一緒に寝る?』と言い)
『!…アンジェロ、ありがと』
(悪魔は部下の協力のおかげか青年の腕から抜け出すことができると天使の彼にそう礼を言い、青年は「やだ、寝ない…」と言いながらも布団に潜っていて)
『どういたしまして』(天使は、なんとか助けられた事に安堵しつつ、そう言っては欠伸をして、『ネロ、俺寝直してくるから、起きるまでネイと待ってて』と伝えては部屋を出て、悪魔と相手の寝室に行きそのままベッドに入って眠りについて)
おはよ、アイツは?まだ寝てんの?(悪魔は、天使が寝直したことを知らないため、悪魔の相手と一緒に来なかった事に不思議そうにしながら尋ねて)
『うん、もっかい寝るんだって』
(悪魔はソファーに腰をかけながらもそう話し、『レンもまだ眠たそうだった』と伝えて。一方、自分は朝食を作り終え彼の元へ持っていくと「あれ、ネロも起きたんだね」と声をかけて)
そっか…無理してないといいけどな(悪魔は、その話を聞けば、無理してないかと思いつつ言い、相手を見ては、「2人とも疲れてるみたいだし、とりあえず今日は1日遊んだらどうだ?」と提案して)
そうしたいけど…
(自分は部下を治そうとしている2人に遊ぼうと持ちかけても言うことを聞いてくれるとは思わず溜息をつき、「とりあえずネロの分も用意するね」とキッチンに戻り)
…やっぱダメか(悪魔は、ため息をつきながら言いながら、食べ進めていて、「ネロはどう思う?」と尋ねてみて)
『…俺、昨日ルーに怒られちゃったの』
(悪魔はソファーでゴロゴロとしていたが、彼に聞かれてはそう呟き『ルー、勝手に怒っちゃうって言ってて悲しそうだったから、早く治してあげたいな』と伝えて)
そうなんだ…じゃあ、薬が完成するまでは無理かな(悪魔は、悪魔の相手から部下について聞くと、頑張ってることを理解してるからこそと思っていたが、そう呟いて)
『俺ね、ルーが治るまでアンジェロのこと譲ってあげるの』
(悪魔はどこか得意げにそう話すと『だって、弟のレンの恋人だもん。俺、お兄ちゃんだから!』と微笑んで)
!…そっか、ネロはいいお兄ちゃんだな(悪魔は、悪魔の相手の言葉に、褒めるようにそう言って、食べ終わったというのもあり、頭を撫でてあげて、「いい子のネロの為に、何か買って帰ろうか?」と尋ねて)
『!えっと、じゃあね…』
(悪魔は彼の言葉を聞けば魔界に売っているお菓子が食べたいと伝え、自分は悪魔の分の朝食を持って来ると「あ、アン食べ終わったんだ。足りた?」と尋ね)
魔界のお菓子か…あんま知らないけど、探してみるね(悪魔は、あまり詳しくないため、悪魔の相手の好みに合うものを探してみると伝えて、相手に「うん、大丈夫だよ、美味しかった」と伝えては、「ネイも、魔界のお菓子食う?」と尋ね)
あ、俺も食べたいな
(自分は悪魔の前に朝食を置きつつそう言うと、「オレンジ色の箱に入ってるクッキーがあると思うんだけど…」と買ってほしいものを伝え)
オレンジ色の箱のクッキー…兄貴に聞いてみるか(悪魔は、なるほどと思い、携帯にメモを残しておき、「じゃあ帰りに買ってくるよ、寝てる2人にも、聞いて連絡ちょうだい」と伝えて、そろそろ行こうと思い、立ち上がれば鞄を持ち、2人に行ってきますと言ってから家を出ていき)
さてと…ちょっとアンジェロたちの様子見てくるね
(自分は彼が出て行った後悪魔と朝食をとり、そろそろ起こそうかと思いまずは天使の彼のいる部屋へ向かい)
『おくすり、できたぁ…』(天使は、まだ寝ており、夢の中でも薬を作っているらしく、完成したと寝言を言っていて)
アンジェロ、起きれる?
(自分は幸せそうな夢を見ている天使の彼の肩を軽く揺するとそう声をかけ、「朝ごはん食べれる?」と尋ね)
『んぅ…ん、たべる』(天使は、相手に起こされ、目を覚ましては、ゆっくりと頷いて、食べると伝えていて、起き上がるも、寝惚けているらしく、相手に抱きついて、『ネロ、おはよぉ』と言っていて)
「!ちょ、ちょっと…俺はネイだって…」
(自分は抱きついてくる天使の彼を慌てて引き剥がしながらもそう伝え、悪魔に見られていないだろうかとドアの方を確認し)
『ネイ…?ほんとだ、間違えちゃった』(天使は、相手に引き剥がされては、むっとしたが、ネイだと言われ、相手の顔をぺたぺたと触ったり、翼を確認しては、相手だと気付き、えへへと笑いながら言い)
ネロに見られたら嫉妬されちゃうから…
(自分は溜息をつきながらもそう伝えては抱きつかれて崩れた服や髪を整え「ほら、リビング行こ」と手を繋ぎ)
『!そうだね、よかった…』(天使は、相手に言われて、確かにと思い、見られてないことに安堵して、相手と手を繋いでリビングに向かうも、『レンくんは?起きた?』と尋ねて)
ううん、まだ来てないよ
(自分は天使の彼はちゃんと寝れたのだろうかと心配しつつもそう話し、リビングに着けば「俺、レンのところ行ってくるね」と天使の彼を置いて部屋を出て)
『う、うん、わかった』(天使は、忙しそうにしている相手の様子に、大変そうだと思いつつ、ソファーに座っては、『ネロ、おはよう』と声を掛け)
『アンジェロ、おはよ!』
(悪魔は天使の彼に声をかけられると嬉しそうにキスをして、『ネイがご飯作ってくれたんだよ』とテーブルの方へ連れて行き)
『そっか、ネロはもう食べた?』(天使は、悪魔の相手にキスをされ、嬉しそうにしていたが、連れられるままにテーブルに行き、席に座って、『レンくん、来てくれるかな』と言い)
『うん、食べたよ。美味しかった!』
(悪魔は楽しそうに天使の彼の横に座るとそう伝え、『今日もお薬のやつ、頑張るの?』と尋ねてみて。一方、自分はなんとか青年を起こすと手を引いてリビングへ向かい)
『うん、やるつもりだよ。レンくんがにぃ兄様に報告してくれたんだけどね、後ちょっとなんだって!』(天使は、楽しそうに話してくれる悪魔の相手の頭を撫でてやり、薬作りについて言われると、嬉しそうに言い、青年が来れば、『おはよ、レンくん。ご飯まだなの俺たちだけみたい。一緒に食べよ!』と微笑みながら言い)
『そっか…』
(悪魔は天使の彼の答えを聞くとどこか落ち込んだようにそう呟き、青年は「うん、食べる…」と言いながらも食事が用意されている席に座り)
『レンくん、元気ない?』(天使は、落ち込んでしまった悪魔の相手の頭を撫でてあげつつ、青年の様子に不思議に思い、心配そうに尋ねて、『今日、お薬作るのお休みする?』と言い)
「でも、作んないと…」
(青年は今作らなければ部下の治療が遅れてしまうと思っており、眉を下げつつもそう伝え。一方、自分は「とりあえずご飯食べな、美味しいよ!」と青年に伝え)
『どうしたらいいんだろ…』(天使は、部下を少しでも早く治してあげたい気持ちと、青年に無理させたくない気持ちで、どうすればいいのかわからずにいて、青年と共に朝食食べ始めて)
「…」
(青年は朝食をとりながらも家を抜け出して天界に行こうかと考えており、自分は「昨日の夜はどれくらい進んだの?」と天使の彼に尋ねてみて)
『進んではないんだけど、どの部分が飲み合わせ悪いのか考えてたんだよね』(天使は、食べ進めながら、作業について話していて、『頑張って考えてたんだけど、どれが悪いのかわかんなかったんだ…』と残念そうに言っていて)
飲み合わせかぁ…それってにぃ兄とかロイに聞いちゃダメなの?
(自分はいまいち2人がどのような作業をしているのか分からなかったためそう尋ねてみて、青年は食べ終わると皿を持ってキッチンへ向かい)
『後で、ネイも一緒に見てくれる?』(天使は、自分一人ではどうにも進まないとわかっている為、相手にも見て欲しいと頼んで)
いいけど、俺に分かるかなぁ…
(自分は眉を下げつつもどこか申し訳なさそうにそう呟き、青年は「…アンジェロ、食べた?早くやろ」と天使の彼に声をかけ)
『大丈夫、レンくんが貰ったにぃ兄様の資料、わかりやすいし』(天使は、相手に資料があるからと伝えつつ食べ終わり、皿を片付けては、『じゃあやろ!ネロはお絵描きしてる?』と尋ね)
『!…お、俺もみんなと一緒がいい…』
(悪魔は何一つ文字が読めず内容も理解出来ない自身だけ仲間はずれにされてきるように感じ、声をかけられてはおずおずとそう伝え)
『直感でもわかるかもだし、みんなでやろ』(天使は、文字が分からずとも、直感で当てる場合もある為、そう言っては、早速ソファーのテーブルに行き、パソコンを起動して)
『…文字ばっかり』
(悪魔はパソコンに映る画面を見ては険しい顔をしながらもそう呟き、青年は「俺もあんまり文字得意じゃないし、大丈夫だよ」と言いながら悪魔の頭を撫でていて)
『レンくんはネロと考えてみてくれる?わかんなかったり、なにか見つかったら声掛けて』(天使は、険しい顔をする悪魔の相手が可愛く見え、くすっと笑ったが、青年にそう伝えて、相手に画面見せつつ、簡潔に成分について説明し、『ネイはわかる?』と尋ねては、考え込んで)
「うん、わかった」
(青年は悪魔に表の説明をしつつ考え方を教えてやり、自分は画面を見るも全く分からず「ごめん、やっぱり分かんないかも…」と眉を下げて)
『やっぱわかんないかぁ…』(天使は、考えてみるもわからず、相手に聞いてもわからないなら、天使の兄か元悪魔に聞く他ないかと思いつつ、『あとね、足りないのも1個だけあるんだって。せめて、それだけでもわかんないかな』と言い)
足りないもの…
(自分は画面をじっと見つめてはそう呟くもあまりピンと来ず困っており、悪魔はもう一度画面を見に来ると『…ね、ここじゃない?』と違和感を覚えたところに指をさしてみて)
『ここ?…ちょっとやってみるね』(天使は、相手と悩んでいたが、画面を見に来た悪魔の相手が指した場所を見ても、わかってはいないが、試しに悪魔の相手の直感を信じる事にして)
「…あ、それでここ動かしたら…!」
(青年は何か思いついたのかと思い画面を見ていたが、ふともう完成に近づいていることに気がつけばそう伝え)
『ここをこうすれば…!すごい、出来ちゃった…』(天使は、画面を操作していれば、青年からの助言もあり、完成した画面を見ては目を輝かせて、『ネロ、すごいよ!レンくんもよくわかったよね!』と2人を褒めていて)
『えへへ、俺のおかげ!』
(悪魔は天使の彼に褒められると嬉しそうにそう伝え、青年は「ね、早くジルに報告しようよ!」と目を輝かせていて)
『うんっ!』(天使は悪魔の相手の頭を撫でてあげつつ、元気よく頷いては、天使の兄に画面の写真を送り、出来たと報告していて。一方、天使の兄は、天使から報告を受けては、『よく完成させたな。そっち行くから待ってろ』と返しては支度していて)
「…これ飲んだら、すぐに治るのかな…」
(青年はしばらく出来上がったことに喜んでいたが、ふと自身はいつ部下に会えるのか気になりしょんぼりとしつつそう呟いて)
『にぃ兄様来るみたい!』(天使は、3人に天使の兄が来ることを伝えて、『レンくん、ルーくんに会えるまであと一歩だね!』と言い。一方、天使の兄は、支度が終われば、元悪魔の元に行き、人間界に行くことを伝えては、すぐに家を出ていき)
「そうなの?」
(青年はあと一歩と聞けばまた顔を明るくしながらもそう尋ね、元悪魔は相手の話を聞けば慌てて部下の元へ向かい)
『うん、だってほら!』(天使は、嬉しそうにしながら、青年に天使の兄からのメッセージを見せて、『ね?このお薬をルーくん飲んだら、会えるよ!』と言い。天使の兄は、人間界に着き、自分たちの家へと急ぎ、到着すればチャイムを鳴らし)
あ、丁度来たみたいだね
(自分はチャイムが鳴れば玄関の扉を開けに行き、青年は「早くルーに会いたい!」と言いながらも悪魔に抱きついていて)
「泣きついてくるかと思ったが、よくわかったな」(天使の兄は、相手に開けてもらい中に入りつつ言い、リビングに行き)
ネロのおかげなんだよ
(自分は相手と共にリビングに向かいつつそう言い、青年は相手の姿を見つけては「ね、早く薬作ってルーに飲ませてあげて!」と目を輝かせ)
「へぇ、お前が…お手柄だな」(天使の兄は、そこにいた悪魔の相手の頭を撫でつつ言い、パソコンや資料の回収を回収し、鞄に入れつつ、「レン、一緒に戻るか?」と尋ね)
「!もう戻っていいの…?」
(青年は相手の言葉を聞けば嬉しそうにそう尋ね、悪魔は『俺、お手柄だって!』と尻尾を立てながら天使の彼に報告し)
「ああ、但し、ちゃんと会うのは薬の効果を確認してからになるぞ」(天使の兄は、青年の発情も止まっているのを確認しては、戻っても大丈夫だろうと思い、触れ合ったりできるという意味で会えるのは部下が薬の効果が出ていて、治まっていることを確認してからになると伝え。天使は、『うん、俺たちじゃわかんなかったのに、ネロが最初に変って気付いたから、完成したんだもん!ネロはヒーローだね』と褒めつつ悪魔の相手を抱きしめてあげていて)
「うん、わかってる!」
(青年は珍しく相手に擦り寄りながらも元気よくそう返事をし、悪魔は『えへへ、凄いでしょ』と楽しそうに天使の彼を抱きしめ返し)
「じゃあ、帰るぞ、支度してこい」(天使の兄は、珍しい青年の様子に驚きつつ、頭を撫でてやり、戻るために支度をするように伝えて。天使は、悪魔の相手を褒めてあげたりしていたが、『レンくん、もう帰っちゃうんだね…』と寂しげにしていて)
「うん、いいよ!」
(青年は客室に戻ると急いで支度を始め、自分は「仕方ないよ、レンだってルーに会いたいんだから」と伝えつつ満足げな悪魔の頭を撫でて)
「悪魔の方は?出掛けてんの?」(天使の兄は、ふと悪魔の姿が無いことに気付けば、不思議そうに尋ねて。天使は、『…また、みんなで遊べるよね?』と言い)
うん、スクールに行ったよ
(自分はソファーに腰かけながらも相手にそう伝え、天使の彼には「すぐにまた遊べるから、心配しないで」と微笑みかけてやり。一方、悪魔は『俺もレンと遊ぶの好きだけど…でも、俺だけじゃだめなの?』と不満げに天使の彼の方を見ていて)
「頑張ってんだな」(天使の兄は、スクールだと聞けば、子供の頃は嫌がってたのになと思い。天使は、相手の言葉で安心するも、不満げな悪魔の相手を見ては、『ネロと遊ぶのも好きだけど、みんなで遊ぶのも好きなんだもん…』としょんぼりしつつ言い)
『でも、アンジェロの恋人は俺でしょ!』
(悪魔は天使の彼の答えに更に不満げにしながらそう伝え、青年は支度を終えると急いでリビングへ向かい「できたよ、早く行こ!」と相手の手を握り)
『もぉー、拗ねないでよぉ…』(天使は、不満げな悪魔の相手の様子に、眉下げつつ言い、抱っこしてあげて、『まだ時間あるし、遊び行こ?』と言い。天使の兄は、青年に少し待てと言えば、「今回、頑張ってたからな、その報酬だ」と言い、天使には1万円、相手と青年には五千円、悪魔の相手には千円をそれぞれに渡して)
『!じゃあいいよ』
(悪魔は天使の彼に抱き上げられては嬉しそうに返事をし、相手から金を受け取ると『これ何?』と尋ね)
『よかったね、ネロのお金だよ!』(天使は、不思議そうな様子から、知らないのかと思いつつ言い、お金のことを説明してあげて。天使の兄は、「じゃあ帰るから、何かあれば連絡する」と言い、青年と共に家を出ては天界に戻り)
『お金…これが?』
(悪魔はじっと1000円札を見つめながらもそう呟き、青年は天界の家へ向かいつつ「すぐに効果が出るといいなぁ」と話していて)
『じゃあ、せっかくにぃ兄様から貰ったし、3人でお買い物しようよ!』(天使は、まだ実感が湧かないのだろうと思い、買い物に行こうと提案して、『俺が4000円あげるから、そのお金で買い物する練習しよ!』と言い。一方、天使の兄は、『…レン、アレの事は、ちょっとは整理ついたか?』と歩きつつ尋ねてみて)
『お買い物の練習…』
(悪魔は頭を使わなければならないのかと思いあまり乗り気ではなく、自分は「俺も昔アンにお金の使い方教えてもらったんだよ」と伝えてみて。一方、青年は早く部下に会いたいとしか考えておらず「アレって何のこと?」と首を傾げ)
『ネイは出来たのに、ネロは出来ないの?』(天使は、相手の言葉で、悪魔の相手が知らない事に不思議に思っていたが、ようやく理解しては、悪魔の相手に尋ねてみて。一方、天使の兄は、ため息をついては、「親父のことだ。ルーカスの事で頭いっぱいで考えてなかったのか?」と言い)
『!…いじわる』
(悪魔は天使の彼の言葉にショックを受けたようにそう呟き、青年はハッとすると「…考えてなかった」と目を逸らし)
『俺はネロなら絶対できると思ったんだけどなぁ?』(天使は、悪魔の相手を見つめながら、できると思うと言い。一方、天使の兄は、「今回のことも片付くんだ、考えてみろ」と伝えて、家に着けば中に入り)
『で、できるし!』
(悪魔は天使の彼の言葉にムッとしながらそう伝え、自分は「アンジェロ、あんまりネロのこといじめないでよ?」と言いながら悪魔の頭を撫でて。一方、青年は中に入ると「それはいいけど、これから薬作るんだろ?どうやるの?」と尋ね)
『い、いじめないよ…!』(天使は、相手の言葉に、慌てたように首を横に振って否定して。一方、天使の兄は、「調合して作っていくが、危険だからな、立ち会わせないからな。ルーカスに会うのは扉越しまでだからな」と青年の頭を撫でてやりつつ言えば、隠し部屋へ行き)
でも、ネロ嫌だって顔してるよ?
(自分はそう伝えながらきちんと悪魔の顔を見るように促し、青年は「…わかってる」と言えば隠し部屋に着いていき)
『!…ネロ、ごめんね?』(天使は、悪魔の相手の顔を見ては、悪気がなかったために、しょんぼりしつつ謝り。一方、天使の兄は、「…そうそう起こらねぇかもしれねぇが、念の為俺から離れとけよ」と伝えては、手際よく用意すれば、作り始めて)
『…うん』
(悪魔はそう返事をするもその顔は未だ不満げで、青年は部屋の椅子に座ると遠くから相手が作業している様子を眺めており)
『…!ネロ、指輪買ってあげる!』(天使は、悪魔の相手の様子に、どうしようと困ったが、ふと思いついた様に言い、『まだお金ないから、ジュエリーショップの指輪は難しいけど、雑貨屋さんのなら買えるし、婚約指輪って事でさ…ダメ?』と伝えてみて。一方、天使の兄は、真剣に作業を進めていて、暫くすれば完成し、「とりあえず完成だ。後は、これを2人に渡すだけだ」と言い)
『指輪…』
(悪魔は天使の彼の話を聞けばそう呟き、自分は「そしたら2人で行ってくる?」と提案してみて。一方、青年は「もう出来たの!?」と目を輝かせながら尋ね)
『いいの?でも、ネイひとりぼっちになるよ?』(天使は、相手の言葉に、嬉しくなったが、青年も帰ってしまったため、1人になることを心配していて)
うん、俺まだちょっと眠いし、丁度いいかなって
(自分は心配そうな天使の彼に微笑みながらもそう伝え、悪魔は『ネイがいいって言ってるんだから、早く行こうよ!』と伝え)
『うん、わかった』(天使は、相手が言うならと頷いては、『じゃあ、支度してくるね!』と言い、部屋に戻り、服を着替えたりと支度をしていて。一方、天使の兄は、「ああ、ある程度準備は整えてたからな。ロイんとこ行くぞ」と言い、つけていた手袋を外し、ゴミ箱に捨てては、その薬を持ち、部屋を出て)
『俺も支度しないと…』
(悪魔は天使の彼と共に服を着替えたりなど支度を始め、青年は部下の部屋の前に着くと「俺はここで待ってたらいいの?」と尋ね)
『…できた』(天使は、荷物なども用意し終わり、メイクをしようと思い、早速やり始め、完成すれば鏡で確認しつつ嬉しそうにしていて。一方、天使の兄は、中の様子を確認するも、元悪魔の姿がなかったため、「ロイは部屋か…レン、ロイに渡してきてくれ。これはアイツの分だからな」と言いつつ、青年に薬をひとつ渡して)
『準備おわった?』
(悪魔は以前天使の彼に選んでもらった服に着替え終わるとそう尋ね、青年は「ロイも薬飲むの?」と不思議そうにしていて)
『うん、出来たよ!どうかな?』(天使は、化粧道具を片付けては、悪魔の相手に尋ねてみて。一方、天使の兄は、「いや、飲むのはロイじゃねぇ。ルーカスともう1人いたろ、影響を受けて暴走しちまった奴」と言い)
『あ、かっこいい!』
(悪魔は天使の彼の姿を正面から見ては素直にそう褒め、『いいな、俺もメイクしたい!』と伝えてみて。一方、青年は「あ、そっか…わかった、渡してくる」と言えば元悪魔の部屋へ向かい)
『むぅ…可愛くしたのに』(天使は、悪魔の相手にかっこいいと言われ、嬉しくはあるも、可愛いと言ってもらいたいが為に、むっとしつつ言い。一方、天使の兄は、青年を見送ると、部屋に入り部下に薬のことを説明してから飲ませてやり)
『アンジェロは可愛いが良かったの?』
(悪魔は天使の彼の反応を見ては首を傾げつつそう尋ね、青年は元悪魔に薬を渡すと部屋の前に戻り、相手から声がかかるのを待っていて)
『うん…俺、可愛くない?』(天使は、しょんぼりしつつ頷いては、可愛くないのか尋ねて。一方、天使の兄は、少し待って薬が回っただろう頃を見計らい、嫉妬させる目的で何個か適当な事を言って確認してみて、大丈夫そうだと判断し、「レン、いいぞ。入ってこい」と青年を呼び)
『可愛いけど…』
(悪魔は可愛らしい格好をしているなと思ったが、どんな天使の彼でもかっこいいと感じてしまうため眉を下げていて。一方、青年は相手の声に反応するように扉を開けては「…ルー?」と恐る恐る声をかけてみて)
『…俺、可愛い合わないのかな』(天使は、悪魔の相手に可愛いと思われたかったが、悪魔の相手の様子に、しょんぼりしつつ呟いて。一方、部下は天使の兄に拘束を解いてもらっては、「レン、会いたかったよ!」と言い、おいでと言うように青年に手を広げていて)
『似合わないっていうか…俺がどんなアンジェロでもかっこよく見えちゃうから』
(悪魔は落ち込んでいる天使の彼を見ては慌ててそう伝え、青年は「ルー…!」と表情を明るくしては部下に駆け寄り思い切り抱きついて)
『そうなの?』(天使は、悪魔の相手の言葉に、首を傾げつつ尋ねて。一方、部下は、しっかり青年を抱きしめつつ、「レン、俺のために薬頑張って作ってくれてありがとう」と言い、頭を撫でてあげて)
『うん、そう…』
(悪魔は実際口に出すと少し恥ずかしくなってしまい、頬を赤くしつつ目を逸らして。一方、青年は「…ううん、俺のせいだから」と言いながらも涙目になっており)
『そっか…えへへ』(天使は、嬉しさから頬が緩んでいて、悪魔の相手を抱きしめて、ふとお金を知らないという事は財布もないのではと思い、『ネロ、お財布持ってないよね?俺が代わりに持っとこうか?』と尋ねて。一方、部下は、「レンの影響ではあるけど、レンのせいじゃないよ」と言い、宥めてやり。天使の兄は、暫く様子を見ていたが、大丈夫そうだと判断すれば、「じゃあ、俺は出てるからな。何かあれば呼べよ」と伝えて部屋を出て)
『お財布…』
(悪魔は握りしめてくしゃくしゃになってしまった1000円札を見つめながらもそう呟き、『よく分かんないけど、いいよ』と言えばそれを天使の彼に渡して。一方、青年は「ルーが治って、ほんとに良かった…」と泣き続けており)
『お財布は、お金を入れるためのケース…かな』(天使は、財布の事も知らないと思い、教えてあげ、受け取れば、少しでも綺麗になるように伸ばしては財布に入れて、『ネロのお財布も買わないとだね。それも一緒に買おっか』と言い。一方、部下は、「…もう大丈夫だから、泣き止んで?かっこいいお顔が台無しだよ」と言いつつ、頭を撫で続けていて)
『うん、買う!』
(悪魔は目を輝かせながらそう返事をし、『早く行こ!』と天使の彼の手を引いて。一方、青年は「だってぇ…」と言いながらも部下に擦り寄っていて)
『うん!じゃあネイ、行ってくるね!』(天使は、引かれるままに玄関の方へ行きつつ、相手にそう伝えて。一方、部下は、青年の顔をあげさせては、キスをして、「…ほら、泣くのはおしまいにして、いっぱいイチャイチャしようよ」と言い)
うん、行ってらっしゃい
(自分は2人を見送ってから玄関の鍵を閉め、悪魔は外に出ると『指輪とかってどこに売ってるの?』と尋ね。一方、青年は「…うん」と言えば言えば目をゴシゴシと擦り)
『ジュエリーショップにもあるけど、今回は雑貨屋さんに行くよ』(天使は、悪魔の相手と手を繋いで歩きつつそう言い、目的の雑貨屋へ向かっていて。一方、部下は、青年の頭を撫でてあげ、「レン、お手紙書いてくれてありがとう。すっごく嬉しくて、つい何回も読み直しちゃった」と言い)
『いいのあるといいね』
(悪魔は楽しそうにそう伝えながらも天使の彼とくっついて歩き、青年は「頑張って書いたんだよ」と言いつつ微笑んで)
『気に入るのがあるといいなぁ』(天使は、悪魔の相手が気に入るものが見つかればいいなと思い、そう呟いて、そうして歩いていれば雑貨屋が見え、『ネロ、あそこだよ』と言い。一方、部下は、「レン、字書くの上手くなったよね。練習頑張ってたもんね」と素直に褒めてやり)
『わ、いっぱい…』
(悪魔は店に入ると指輪が目につき、その種類の多さに興奮したようにそう呟いて。一方、青年は「うん、いっぱい練習した!」と得意げに告げて)
『ネロ、どれがいい?』(天使は、悪魔の相手と指輪を見つつ、どれが気に入ったか尋ねて。一方、部下は、「すごいよ、さすがだね!」と言い、優しく髪を撫でてやりつつ、ご褒美と言うようにキスをしてあげて)
『えっと、これとそれと…後あれもかわいい!』
(悪魔は次々に指輪を指しながらもそう伝えて、青年は部下にキスをされると「…ね、これだけじゃ足りない」と誘うように呟いて)
『ネロ、いっぱい欲しい気持ちはわかるけど、一つだけだよ』(天使は、次々と指を差す悪魔の相手に、言い聞かせるように一つだけだと言い。一方、部下は、「…俺も、レンが欲しいよ」と言い、青年にキスをしては深くして、ゆっくり丁寧に手を出し始めていて)
『!一つだけなんて選べない…』
(悪魔は天使の彼の言葉を聞くとショックを受けたようにそう呟いて、青年は部下に求められると嬉しそうに身を委ねていて)
『うぅ…じゃあ、3個までなら』(天使は、元々我慢してもらっている為、強くダメと言えず、3個まで買っていいと伝えて。一方、部下は、自身の欲を止められず、そのまま襲っていて)
『やったぁ!』
(悪魔は3個までと言われては嬉しそうに厳選し始め、どうにか決め終わると『この3つにする!』と渡して。一方、元悪魔は店主に薬を渡してから家に戻ると天使の兄のいる部屋へ向かって)
『じゃあ、財布見に行こ』(天使は、指輪をしっかりと持つと、そう伝えては財布の売り場に移動し、どれが好きだろうかと考えて。一方、天使の兄は、時間も空いたからと、散らかっている机の上を片付けるも、元より得意ではないために、上手くいっておらず)
『アンジェロは指輪買わないの?』
(悪魔は財布を見ながらもふと気になったことを尋ねてみて、元悪魔は部屋に入ると「…また散らかしてしまったのですか?」と呆れたように呟いて)
『んー、どうするか迷ってるんだよね…』(天使は、指輪について言われると、苦笑しつつ購入するか迷ってると言い、『ネロ、この中で1番好きなのはどれ?』と指輪を見せつつ尋ねて。一方、天使の兄は、「…散らかっちまうんだ、仕方ないだろ。それに、机だけだし、充分マシだろ」と言い)
『えっと…これかなぁ』
(悪魔は指輪をじっと見つめては赤い石が付いたものを指さし、元悪魔は「後は私がやりますから…」と言いながらも机の上を片付け始め)
トピック検索 |