匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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『いいよ、好きじゃないのは本心なんでしょ?仕方ないよ』(天使は、青年に謝られると、ほんの一瞬手を止めるも、すぐに動かして、青年の方を見ることなく本心だから仕方ない事だと言い)
「す、好きじゃない訳じゃなくて…!」
(青年は必死に首を横に振りつつそう否定すると、「アンジェロのこと、嫌いじゃない…」と涙目になっていて)
『…ほんと?じゃあ好き?』(天使は、泣きそうな声や、嫌いじゃないという言葉に、手を止めては、青年の方を見つめながら尋ねて)
「…好き、かも」
(青年は天使の彼に嫌われたくないという気持ちから不安げな声でそう呟き、「意地悪言ってごめん…」と再び謝って)
『…俺に意地悪するとこ、にぃ兄様たちそっくり』(天使は、溢れそうになる涙を手で拭っては、昔虐めていた時の兄そっくりだと言い、『他の人はわかるかもだけど、俺はちゃんと言ってくんないとわかんないから、ちゃんと言ってよね』と伝えて)
「うん…」
(青年は耳を畳み尻尾を下げすっかりしょんぼりした様子でそう返事をすると、「まだ怒ってる…?」と尋ね)
『…これで仲直り、ね!』(天使は、怒っては無いものの、大丈夫と言うだけよりと思い、青年を抱きしめては、仲直りだと言い)
『うん、頑張ろうね!』(天使は、青年の言葉に嬉しそうに笑いながら、一緒に頑張ろうと言い、作業を進めていき)
「…はあ、疲れたあ」
(青年は暫くしては溜息をつきつつそう呟き、「兄さんたち、まだ帰ってこないのかなあ」と眉を下げて)
『今日はもう終わりにしよっか』(天使は、伸びをしつつ言い、立ち上がれば『紅茶淹れるね』と言い、キッチンに行き)
「いっぱい甘くしてね」
(青年はソファーに転がりながらもそう頼むと、進んだところまで報告しようと天使の兄に電話をかけて)
「どうした?」(天使の兄は、作業していたが、青年からの着信に気付くと、それに出てはそう言い、「気持ちの整理が追いつかねぇって話か?」と言い)
「ち、ちがうよ、そうじゃなくて…」
(青年は相手が電話に出ると慌てて首を横に振りつつそう否定し、「アンジェロと、ちょっと作業頑張ったの。写真送るから見てくれる?」とパソコンの画面をそのまま撮り相手に送って)
「…へぇ、思ったより進んだようだな」(天使の兄は、青年から送られてきた写真を見ては、少し驚きつつ言い。一方、天使は、完成した紅茶を持っては、青年の前に出してあげて、相手に作業が終わったことをメッセージで伝えて)
「うん、アンジェロと頑張ったよ」
(青年は相手の驚いた声に対し自慢げにそう話すと、「後どのくらいあれば薬作れる?」と尋ねてみて。一方、自分は天使の彼からのメッセージを確認するとそろそろ帰ろうかと悪魔に提案し)
「そうだな…この調子なら、あと数日ってとこだな」(天使の兄は、進捗状況から、ほんの数日で薬の成分を決定させられそうだと思い、それを伝えて、「ヒントとしては、お前らが入れた成分が1箇所だけ、良くない成分がある。足りない成分は2つだろうな」と伝えて)
「!良くない成分…」
(青年は薬のことにはあまり詳しくなかったため、天使の彼なら分かるだろうかと思い相手の言葉をそのまま伝えてみて)
『良くないってことは、飲み合わせが良くないって事だよね…』(天使は、青年の隣に座ってゆっくり紅茶を飲んでいたが、青年から教えてもらった天使の兄の言葉に、考えながらもう一度画面をじっと見つめていて。一方、天使の兄は、「ま、無理しねぇ程度に頑張れよ」と言い)
「うん、ありがと」
(青年は相手に礼を言ってから電話を切ると、「とりあえず今日はおしまいにしようよ。もう夕方だし」と言いつつ紅茶を飲んで)
『!そうだね、2人も帰ってくるだろうし』(天使は、資料を見つつ、どれが良くないのか考えていたが、青年の言葉でハッとしては、パソコン電源を切り。悪魔は、スクールが終わり、人間界へ急ぎ気味に歩いていれば、その途中で上級悪魔を名乗る人物に声掛けられ、適当に相槌を打っていたが名刺を渡され、去っていくとまぁいいかと思い、人間界に行き、家へと向かっていて)
『…あ、アンだ!』
(悪魔は自分と共に自宅へ向かっていたが、その道中彼の姿を見つけるとそちらへ駆け寄り、自分は「アン、今帰り?」と尋ねながらも2人の方へ向かい)
うん、2人もどっか遊び行ってたのか?(悪魔は、2人の声にそちらを見て、駆け寄ってきた悪魔の相手の頭を撫でつつそう言い)
うん、ちょっと買い物行ってたの
(自分はショッパーを彼に見せながらもそう伝え、「スクールお疲れ、今日はどうだった?」と尋ねつつ共に自宅へ向かい)
特訓でさ、兄さんに扱かれてたのもあって、結構やれたんだよね(悪魔は、相手の質問に、武術でいい成績を出せたことが嬉しかったらしく、自慢げに相手に話して、ふと思い出したように、「そーいやさ、帰りに上級悪魔だって言う奴が話し掛けてきてさ、一応名刺貰ったけど、なんなんだろうな?」と言い)
上級悪魔…?どんなこと話されたの?
(自分は悪魔としっかり手を繋ぎながらも彼の話を聞いていたが、上級悪魔の話をされては心配そうに尋ねてみて)
元天使を支援したいだとか、フレッチャー家の悪魔だからとか、そういう感じだったぞ(悪魔は、言われた内容を思い返しつつ、伝えては、ポケットに入れていた名刺を取り出しては、2人に見せつつ、「この名前知ってる?」と尋ね)
うーん、わかんないなぁ…
(自分は名刺を見るも心当たりがなく眉を下げて、悪魔は『アンはそいつのとこ行くの?』と首を傾げて)
んー、兄貴にも聞いてみてから…かな(悪魔は、相手が知らないという事はフレッチャー家とはそこまで関係がないのだろうと思い、悪魔の相手に行くのか聞かれると、素性もあまりわからないため、頷けるはずもなく、念の為兄にも聞いてからと言い、「つか、ふつーに怪しいしな」と呟き)
うん、俺も怪しいと思う…
(自分はもしかしたら関わりのある人物かもしれないと思いつつもその怪しさから申し訳なさそうにしつつそう呟き)
だよな、とりあえず兄貴に聞いてみる(悪魔は、相手の言葉に頷いては、兄に相談してみると言い、家に着くと中に入り、リビングに行くと、「ただいま」と2人に言い)
『アンジェロ、ただいま!』
(悪魔は家に入ると真っ先に天使の彼の元へ向かい、青年は「あれ、兄さんと一緒だったんだ」と首を傾げ)
『ネロ、おかえり!』(天使は、自分の元へきた悪魔の相手を抱きしめながらおかえりと言い、『楽しかった?』と尋ねて。悪魔は、「うん、偶然2人と会ってさ、一緒に帰ってきたんだ」と伝えて)
『うん、アンジェロにプレゼントも買って…』
(悪魔は天使の彼を抱きしめ返しながらもそう話そうとしたが、自分に「ネロ、それは言わないって約束したじゃん!」と言われてはハッとしたように口を手で覆い)
『!…聞かなかったことにするね』(天使は、悪魔の相手の言葉に嬉しくなったが、焦っている相手の様子から何か考えてたのかと思い、聞かなかったことにすると言い、悪魔は、話題を変えるように「ね、皆でどっか食いに行かない?レンも、発情治まってるみたいだし」と提案して)
『アンジェロ、聞いてないって!』
(悪魔は自分に抱きつきながらも嬉しそうにそう伝え、青年は「俺も外行きたい!」と楽しそうに言い)
レンは何食べたい?(悪魔は、青年の頭を軽く撫でてやりつつ、何が食べたいか尋ねて、「どんなのでもいいよ」と言い)
ネロも?じゃあ、寿司屋行くか!(悪魔は、悪魔の相手にも聞こうとしたが、賛同する様子にふっと笑い、少し考えて思いついた寿司屋を提案して)
「やった、お寿司!」
(青年は嬉しそうに悪魔を抱きしめながらもそう喜び、自分は「アンジェロ、レン、支度しておいで」と促して)
『レンくん、準備しよ!』(天使は、青年の手を引きつつ部屋に行き、支度をして。悪魔は、青年の喜ぶ様子から「よっぽど寿司が好きなんだな」と呟いて、待っている間に兄に連絡しておこうと思い、携帯を取り出しては、『今日の帰りに、スクールの近くで知らねぇ上級悪魔に、元天使を支援したいとかって声掛けられたんだけど、兄貴から見てどう思う?』とその悪魔の名前とともにメッセージを送り)
「猫だしお魚好きなんだね」
(自分は買ったものをリビングに置きつつそう伝え、悪魔は「お寿司っておいしい?」と彼に聞いていて。一方、兄は彼からの写真を確認しては首を傾げていて)
うん、美味いよ(悪魔は、この時はまだ知らなかったのかなと思いつつ、教えてあげて、画像で見せてあげながら、「これがお寿司で、この醤油をつけて食うんだよ」と言い。一方、悪魔の兄は、兄が首を傾げているのに気付き、「お前がそんな不思議そうにすんの珍しいじゃねぇか、なんか気になることでもあんのか?」と言いつつ、画面を覗き込んでいた)
『ふーん…』
(悪魔は彼の携帯の画像を見ながらもそう呟き、自分は「ネロは絶対気にいると思うよ」と伝えながら頭を撫でてやり。一方、兄は「…いや、別に」と言いながら携帯をしまい)
『お待たせ、出来たよ!』(天使は、支度が終われば、青年も終わったことを確認してから一緒にリビングに行き。一方、悪魔の兄は、何かあると思いつつも、「…なんでもいいけど、1人で抱え込もうのだけはやめろよな」と言い)
じゃあ行こっか!
(自分は悪魔を天使の彼の方に行かせ、青年の手を握ると共に家を出て。一方、兄は相手に顔を見せることなく「わかってる、そんなつもりはない」と伝え)
『ネロ、どんなお寿司好き?』(天使は、悪魔の相手と手を繋ぎつつ歩き、寿司が好きか尋ねていて、悪魔は、青年だけずるいと思い、相手の反対の手を繋いで。一方、悪魔の兄は、「…なぁ、ネイの母親の事、ちょっと調べてぇんだけど、なんか情報集まってる資料とかねぇか?」と尋ねて)
『俺、お寿司食べたことないの』
(悪魔は天使の彼の質問にきょとんとしたようにそう答え、『だから、さっきアンが教えてくれたんだ』と話し。一方、自分は「うーん、どうだろ…実家にあるかもしれないけど…」と眉を下げて)
『あ、そうだったの?』(天使は、まさか初めてと思わず驚き、それならいい思い出となるように頑張ろうと思い。一方、悪魔は、「じゃあ、スクールついでに家戻って兄貴に聞いてみよう」と呟き)
『俺レンの兄貴だから、レンに好きな物食べさせてあげたいの』
(悪魔は青年を喜ばせるために魚がいいと伝えたのだと話し、自分は「なんで母さんのこと調べたいの?」と首を傾げて)
『!そうだったんだ、ネロ偉いね』(天使は、兄として弟である青年を喜ばせようとしている悪魔の相手に、褒めるように言い。一方、悪魔は、「やっぱ、兄さんがそっくりなのが気になってさ…天使と悪魔になるし、違うとは思うけど、念の為な」と言い)
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