匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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『もういいもん、ネロなんか知らない』(天使は、怒鳴られてビクッとしては、泣きながらそう呟いては、鞄を引っ掴んで、そのまま窓から出ていき。悪魔は、青年の言葉に、凄いなと思っていたが、飛び込んできた悪魔の相手に驚いたが、「レン、悪いけどアイツの様子見てきて」と頼んでは、悪魔の相手に、「ネロ、またアイツと喧嘩したのか?」と声をかけ)
『だって、アンジェロが食べたくないって…』
(悪魔は泣きながらも自分に抱きつき、彼にそう話し。一方、青年は急いで2人の部屋へ向かうも、窓から出て行った痕跡を見つけては「俺、アンジェロのこと探してくる!」と叫んでから家を出て行き)
…ネロが食べてって言ったら、アイツにどんな風に言われた?(悪魔は、青年の言葉から、出て行ったかと思い、まず話を聞いてみようと思い、拒絶されたショックで変に解釈しているかもと思い、そう尋ねて、「ネロとしたくないから嫌って言ってないと思うんだけど、どう?」と言い。天使は、泣きつつ歩いていれば、女性に声をかけられ、道の隅に行き座れば、『恋人にね、するのはまだ待って言ったら、浮気するって言われて、すっごく悲しくて、逃げてきちゃったの』と話していて)
『心の準備が、まだって…』
(悪魔は自分に涙を拭いてもらいながらもそう説明し、自分は天使の彼は大丈夫なのだろうかと心配しており。一方、青年は「アンジェロ、どこ…?」と言いながらも天使の彼を探していて)
…今はまだって言ったなら、待ってたらアイツから言ってくると思うけど、それじゃダメなのか?(悪魔は、具体的な日はわからずとも、待っていればしてもらえることを伝え、「食べてもらうのは、ネロの身体にすっげぇ負担かかるし、慣れるまでは頑張って解しても多少は痛いから、いい事ばっかじゃないぞ」と伝え。天使は、女性と話していたが、キスをされては驚いて女性を突き飛ばし、そのまま逃げるように走って路地裏に行き)
「…きっと、もう少ししたらアンジェロから誘ってくると思うよ?」
(自分は天使の彼がどれだけ我慢をしているのかと考えてはそう伝え、悪魔は『…そうなのかな』と呟きつつ浮気をすると言ったことを後悔していて。一方、青年はなんとなく天使の彼が逃げ込みそうな場所を探しては「アンジェロ、みんな心配してるよ」と声をかけ続けていて)
つか、この程度の言い合いで飛び出すと思えないけど、何言ったんだ?(悪魔は、相手の言葉もあり理解したのだろうと思い、尋ねてみて。天使は、暫く路地裏に座り込んでどうするか考えていたが、青年が来ると驚いたが、逃げはせず、『…家帰りたくない。俺、適当に過ごしとくからレンくん帰っていいよ』と言い)
『それは…』
(悪魔は彼に正直に話すべきか迷ったが、素直に言ってしまったことを話しては『言わなきゃよかった…』と呟いて。一方、青年は天使の彼の隣に座れば「じゃー俺も家帰んない。一緒に暇潰そうよ」と伝え)
反省してるみたいだし怒らねぇけど、意地悪な言葉1つでいなくなることもあるんだからな(悪魔は、その話を聞いては、叱ろうとしたが、反省している様子を見ては、そう伝えて。天使は、『…俺が待ってって言っても、しないと浮気するって意地悪言ったの。だから、レンくんと寝るって意地悪言ったの』と悲しげに話していて)
『…うん』
(悪魔は泣きじゃくりながらもそう呟き、自分は「とりあえず先寝てて、アンジェロは俺たちで探すから」と悪魔を部屋に連れて行き。一方、青年は「うーん…じゃあさ、ちゃんといつって決めてあげたらいいんじゃない?ネロは不安なんだと思うよ」と伝えてみて)
『わかんないから言えないの!』(天使は、いつまでと言われてもわからないが、期日までにできると思えないため、不満そうに言い。悪魔は、探しに行ったきり戻ってこない青年を心配し、電話をかけてみて)
「…脅すわけじゃないけど、決めないとほんとに他の奴のとこ行っちゃうかもだよ?」
(青年は天使の彼の不満げな様子を見ては溜息をつきつつそう話し、彼からの電話に気がつけば「ほら、アンも心配してる」と画面を見せ)
『!で、でも…』(天使は、青年の脅すような言葉に不安から泣きそうになっていて、手を出すことへの抵抗感から、踏み出せずにいて、『どーしたらいいかわかんない…』と腕に顔を埋めながら呟いて)
「…とりあえず、どっかに移動しよ。ここじゃ寒いし」
(青年はどうしたものかと考えつつそう伝えては、彼からの電話に出て「アンジェロ、帰りたくないって。とりあえず様子見てみるね」と話し)
…そうか、ネロも反省してるし、今日だけでいいからそいつの事よろしくな(悪魔は、青年から天使の様子を聞けば、余程嫌だったのだろうと思い、今日だけでもと思いそう言って、「あ、ホテル行くなら、明日俺が払うから、場所教えてくれよ」と伝え。天使は、『…ホテル、泊まる』と言い、立ち上がって)
「うん、わかった」
(青年はそう返事をしてから電話を切ると、「この時間から泊まれるとこあるかなぁ…」と心配そうにしつつ天使の彼と共に路地裏を出て)
明日戻れるようにしてやんねぇとな…(悪魔は、電話を終えればそう言っては、悪魔の相手の部屋に行き。天使は、近くのホテルに行くも、時間が遅い事もあり、満室だと断られ、何軒か回ってようやく見つかり、その部屋の鍵を受け取れば部屋に行き)
「あー、つかれたぁ」
(青年はホテル探しに疲れ、部屋に入るとくたびれたようにソファーに横になり。一方、自分は悪魔を寝かしつけると「…アンジェロはどうだった?」と部屋に入ってきた彼に尋ね)
『…俺先に寝るね、おやすみ』(天使は部屋に入ると、すぐにベッドに入り、そう伝えては眠り始めて。悪魔は、「帰りたくないってよ。今日はレンとホテルかどっかに泊まってもらった」と伝えて)
「…おやすみ」
(青年は天使の彼が眠ったことを確認しては彼にホテルの場所を送ってからベッドの傍へ行き、猫の姿になりベッドに潜り込んで。一方、自分は「そっか…ネロが起きる前に戻ってくれればいいけど」と眉を下げて)
明日の朝、ホテル迎え行くから大丈夫(悪魔は、青年から場所を聞くと、そう遠くないなと思い、そう言って、「ネロも心配だし、今日は3人で寝るか?」と言い)
うん、そうしよっか
(自分は安心したように息をつくと、悪魔の隣に寝転がり「じゃあおやすみ、アン」と伝えてから眠りについて)
うん、おやすみ(悪魔は、いつもより早い時間に目覚ましをセットしてから、悪魔の相手を挟むようにして寝転がり、眠りについて)
「ん…」
(翌朝、青年は目を覚ますと人の姿に戻り、天使の彼の顔を覗きつつ様子を確認していて。一方、悪魔は『…アンジェロ、ごめんなさい…』と寝言を言っており)
んん…(悪魔は、目覚ましの時間に目を覚まし、もそもそと起き上がり、寝惚けつつ支度をしていて。天使は、寂しそうな表情で眠っていて)
「アンジェロ、朝だよ」
(青年は寂しそうな天使の彼の顔を見ては一刻も早く起こし家に戻した方がいいだろうと思いそう声をかけ、自分は目を覚ますと悪魔をしっかりと抱きしめてやり)
『んんー…ネロ?』(天使は、起こされ目を覚ますも、青年を悪魔の相手と誤認しては、そう言って抱きしめていて。悪魔は、支度が出来る頃には目も覚め、「じゃあ、迎え行ってくるから、ネロの事よろしくな」と悪魔の相手を起こさないようにと小声で伝え、家を出ていき)
「!ちょっと、俺はネロじゃないってば…!」
(青年は天使の彼に抱きつかれると慌ててそう伝え、彼がホテルに到着する前に起こしてやらなければと思い天使の彼の背中を叩き)
『…ごめんね、いい子にするから、いかないで』(天使は、青年を悪魔の相手だと思っているため、泣きそうになりつつ言い。悪魔は、青年に『今向かってる、出られないなら部屋行くけど、大丈夫か?』とメッセージを送り)
「!…じゃあ、ネロのこと食べるの?」
(青年は天使の彼を離させようとしたが、ふと興味本位でそんなことを尋ねてみて。一方、元悪魔は目を覚ますと部下の部屋へ向かい、「おはようございます。調子はどうですか?」と尋ねてみて)
『ほんとはまだやだけど、嫌われたくないもん…』(天使は、ぐすぐすと泣きながら言い。悪魔は、ホテルに着くと、受付で名前を伝えて、お金を先に払ってから、部屋に行き、ノックをして。一方、部下は、元悪魔が来る頃には起きていて、「おはようございます。変わらず、ですね…レンが今何してるかとかぐるぐるして、見に行きたいくらいです」と言い)
「…そっか」
(青年は天使の彼が悪魔に嫌われたくないことを理由にしているのならさせるべきではないのではないかと思っていたが、部屋の扉がノックされては慌てて起き上がりそちらへ向かい。一方、元悪魔は「そうですか…なるべく早く会えるよう、頑張りますね」と伝えつつも完全に治すことは難しいのではないかと考えていて)
レン、おはよ。アイツの様子は?(悪魔は、開けてくれた青年を見ては、天使の様子を尋ねて。天使は布団の中で丸まりながら泣いていて。一方、部下は、「完全に治るんでしょうか…時間が経っても変わんないし、薬もできると思えないです…」と寂しげに言い)
「えっと、あんまり良くなさそう…」
(青年は天使の彼の様子をどう説明したらいいのかと悩んではそう伝え、「とにかく中入って」と彼をベッドへ連れて行き。一方、元悪魔は「…正直に申しますと、薬が出来たとしても完治は難しいです。ですが、生活に支障が出ない程度に抑えることは可能です」と真剣な目付きで話し)
…起きてんだろ、お前に意地悪言っちゃったってネロ後悔してたぞ(悪魔は、青年に引かれるままにベッドに行くと、天使に声をかけていて。一方、部下は、しょんぼりとするも、生活に支障が出ない状態になるならと思い、「…レンは、受け入れてるの?俺を、治すこと」と尋ね)
「…アンジェロ、ちゃんとネロに会ってあげてよ」
(青年は丸まっている天使の彼を揺らしながらもそう声をかけ、元悪魔は「…ええ、恋人がこんなに苦しんでいるのですから。レンさんはそこまで我儘ではないと思いますよ」と眉を下げて)
今から帰ってネロと会うのと、このまま会わずに別れるの、どっちがネロを悲しませると思う?(悪魔は、天使の様子に溜息をつきつつ言うと、天使は暫く沈黙していたが、ようやく決心したのか、むくりと顔を上げては、『…お家帰る』と言い。一方、部下は、「早く治ってくれたらなぁ…」と呟いて)
「じゃあ一緒に帰ろ!」
(青年は起き上がった天使の彼の手を取りつつそう伝え、元悪魔は「…大丈夫です。すぐに治しますよ」と部下の頭を撫でてやり)
『…うん』(天使は、青年の手を握り返しつつ頷いては、鞄を持ちつつベッドを降りて。悪魔は、相手に『アイツ帰るってよ』とメッセージを送りつつ、2人と共にホテルから出て。一方、部下は、腕で涙を拭っては、「そうですよね、俺もう大丈夫です!」と笑ってみせていて)
「聞いてよ、アンジェロってば俺のことネロと間違えたんだよ!」
(青年は2人と共に歩きながらも少し不満げにそう伝え、元悪魔は「…では、ご飯にしましょうか。リクエストはありますか?」と微笑んで)
俺は朝弱いし、ショックだったせいなんだから、あんま文句言うなっての(悪魔は、青年の言葉に、頭を撫でてやりつつ言い、「それに、レンはネイと顔似てるし、間違えられても仕方ねぇって」と笑いながら言い。一方、部下は、少し考えては、「じゃあ、甘いのお願いします」と伝えて)
「それはそうだけど…」
(青年は自身の顔を自分に似せて作ってもらったため言い返すことができずにいて、家に着けば「俺、お風呂入ってくる」と浴室へ向かい。一方、元悪魔は「かしこまりました。少々お待ちください」とキッチンへ向かい)
ほら、行くぞ、来い(悪魔は、青年を見送ると、天使の手を引っ張りつつ悪魔の相手の部屋に行き、ノックしてから入れば、「連れてきたぞ」と言い。一方、天使の兄は、リビングのソファーに座り、作業しつつ珈琲を飲んでいて、やってきた元悪魔を見ては、「ロイ、レンの身体なんだが、この方法で直してやろうと思ってんだが、どう思う?」と確認するように尋ねて)
おはよう、アンジェロ。ネロはまだ寝てるよ
(自分は部屋に入ってきた2人を見てはそう声をかけ、悪魔は泣きながらも自分にしがみついていて。一方、元悪魔は相手の提案した方法を見ては「…確かに、発情期を抑えるには良い方法ですが…レンさんの身体への負担が大きすぎませんか?」と眉を下げて)
『ネロ、泣いてる…』(天使は、相手の腕の中でしがみついて泣いている様子を見ては、罪悪感を感じては、ベッドの傍に行けば、悪魔の相手の頭を撫でてやり。一方、天使の兄は、「あいつの言う通り、俺がいじったせいでボロボロの状態だし、まずあいつの身体を新しいものに移してからと考えているんだが、どうだ?一応、新しい身体でも、今と同じになるよう計画しているんだが」と伝えつつ、その方法を書いた画面を見せつつ言い)
…ネロ、ずーっとアンジェロに謝ってるよ
(自分は悪魔の背中をさすってやりつつもそう伝え、元悪魔は「新しいもの…確かに、それは理想的ではありますが…ルーカス様はどう思うのでしょうか」と心配そうに呟いて)
『!…ご、ごめん…ネロ、ごめんなさい』(天使は、相手の言葉で、耐えきれず泣いてしまい。悪魔は、「ご飯まだだよな、作ってくる」と言い、部屋を出てキッチンに向かって。一方、天使の兄は、「ああ、勿論当人のレンと、恋人のルーカスから了承貰ってから実行するつもりだ」と伝えて)
アンジェロが謝ることじゃないよ、でも…
(自分は泣き始めてしまった天使の彼の頭を撫でつつそう呟くと、悪魔は目を覚まし『アンジェロ…?』と天使の彼を見つめ。一方、元悪魔は「…そうですよね」と呟きつつキッチンへ向かい)
『ねろぉ…』(天使は、泣きつつも、悪魔の相手を抱きしめ、何度も謝っていて。一方天使の兄は、店主に、青年の身体を新しく移そうと考えていることを詳しく記載してメッセージを送り)
『わ、ど、どうしたの……』
(悪魔は泣いている天使の彼を見ては慌てて抱きしめ返し、『アンジェロ、おかえり』とキスをして)
『いいこするから…浮気やだぁ』(天使は、しゃくり上げながら、悪魔の相手に必死に伝えて、『ねろ、おれといてよぉ…』と言い)
『う、浮気なんかしないよ!』
(悪魔は首を横に振りつつそう否定し、『俺がアンジェロ以外を好きになるわけないじゃん』と眉を下げて)
『ほんと…?おれといてくれる?』(天使は、相手の言葉で泣き止むと、不安そうな目で見つめながら尋ねて。一方、悪魔の兄は、自身の部屋で寝ていたが、服がキツく感じ、見れば戻っており、服を着替えては、急いで兄の部屋に向かい、「ウィル、戻ったぞ!」と嬉しそうに声を掛けて)
『うん、いるよ』
(悪魔は天使の彼にキスをしながらもそう伝え、自分は「俺、リビング行ってるから落ち着いたら来てね」と部屋を離れ。一方、兄はちらりとそちらを見ては「ん…ああ、良かったな」とだけ伝え)
『約束だよ?俺から離れたらやだよ?』(天使は、悪魔の相手を抱きしめたまま、そう言っては、悪魔の相手に数回軽いキスをして。一方、悪魔の兄は、兄の様子を気にすることなく抱きついて)
『…不安にさせるようなこと言ってごめんね』
(悪魔は天使の彼の様子を見ては眉を下げつつもそう謝り、兄は「…なんだ、また甘えたいのか」と相手の方を見ずに尋ね)
『…俺も、早くネロとしてもいいって思えるようにするから、待っててくれる?』(天使は、悪魔の相手から謝罪を受けると、大丈夫と言うように首を横に振り、そう言って。一方、悪魔の兄は、「女嫌いのお前に、触れないようにちゃんと我慢してやってたんだからな」と言い、兄に抱きついたまま離れようとせず)
『うん、待てる』
(悪魔は天使の彼に擦り寄りながらもそう伝え、元悪魔は朝食を作り終えると「ジュリアス様、どうぞお召し上がりください」と相手の前に出し。一方、兄は相手の言葉を聞くと黙ってしまい、軽く抱きしめ返してやり)
『ありがとう、待っててね』(天使は、悪魔の相手が待てると言うと、微笑みつつ言い、『じゃあご飯食べ行こ!』と言い。悪魔は、作り終わると机に並べつつ、相手に2人を呼んできて欲しいと頼んで。天使の兄は、パソコンを片付けては、「ありがとな」と言うと、早速食べ始めて。一方、悪魔の兄は、抱きしめてもらえば、無意識に尻尾を立てて、「女の俺も可愛いけど、やっぱ男に戻って嬉しいだろ?」と自慢げに言い)
『うん、行こ!』
(悪魔はベッドから出つつもそう伝え、リビングへ行こうとすると自分の姿を見つけたため『ね、仲直りできた!』と報告し。一方、元悪魔は「私は先にルーカス様のところへ行ってきますね」と朝食を持って部下の部屋へ向かい、兄は「…まあ、そうかもな」と目を逸らしつつ呟いて)
『ネイも、心配かけてごめんね?』(天使は、悪魔の相手とリビングへ行こうとすると、相手が来ると、申し訳なさそうに相手に謝り。部下は、青年からもらった手紙を何度も読んでいて、元悪魔が来ると、「すみません、ありがとうございます」と言いつつ、枕元に手紙を置き。一方、悪魔の兄は、兄の様子を見ては、「なんだよ、ちゃんと言えよ」と不満そうに言い)
ううん、気にしないで
(自分は2人の様子を見ては安心したように微笑み、「ほら、準備できてるよ」とリビングに連れて行き。一方、元悪魔は食べさせる支度をしつつ「そのお手紙、なんと書かれていたのですか?」と尋ね、兄は「うるせえな、黙ってろ」と相手を引き剥がそうとし)
よし、お前ら存分に甘くしていいぞ!(悪魔は、パンケーキの乗った皿をそれぞれの席に置いていて、机の真ん中に、フルーツやクリーム、チョコソースなどを置いていて、全員揃ったことを確認すれば、にししと笑いながら言い。一方、部下は、手紙について聞かれると、「内緒です。えへへ…」とついニヤついてしまいながら言っていて。悪魔の兄は、離されまいとするように抱きつきながら、「女は嫌いだけど、女の俺は好きとかだろ。素直じゃねぇなぁ」と揶揄うように言い)
『!パンケーキだぁ!』
(悪魔は沢山のトッピングを見ては目を輝かせながら席に座り早速色々と乗せ始めていて、青年は「ねー、兄さんの分俺が作ってあげる!」とトッピングをし始めて。一方、元悪魔は「どうしても教えてくれないのですか?」と楽しげに首を傾げ、兄は「ちげえよ。女の姿より今の方がずっといい」と相手を睨みつつ否定して)
ズルい、それ俺がやりたかったんだけど!?(悪魔は、青年に先を越されたと思い、不満そうに言い、「まぁいいや。ネイは俺の作って」と強請り。天使も、楽しそうに色々乗せたりして盛り付けていて。一方、部下は、「えー、どうしましょー」と楽しそうに言っていて。悪魔の兄は、兄の言葉に、少し目を丸くしては、「!へぇ、そりゃどーも」と言い、漸く満足したのか兄から離れて、ふと何気なく以前兄がすんなり助けに来たのを思い出し、「そーいや、なんで俺の居場所わかったんだ?」と尋ねてみて)
「早い者勝ちだもん!」
(青年は自慢げにそう言いながらもフルーツを沢山乗せており、自分は「うん、もちろん」と伝えては彼が好きそうなものを乗せていて。一方、元悪魔は「教えてくれないと、あげませんよー?」と言いつつチョコを乗せたトーストを見せていて)
パンケーキ焼いたの俺なんだけどなぁ(悪魔は、青年の言葉に不満げに呟いて、相手が盛り付けてくれる様子を見ては嬉しそうにしていて。一方、部下は、「ロイさんの意地悪ー」と不満げにしていて)
「見て、できたよ!」
(青年は彼の言葉を聞くことなく黙々とトッピングをし続け、出来上がると嬉しそうに自分に見せていて。一方、元悪魔は「ふふ、冗談です」と微笑みつつ小さく切ったトーストを食べさせてやり)
『ネロ、美味しいね』(天使は、悪魔の相手と食べつつそう言っていて、悪魔の相手の皿に自分が盛り付けたパンケーキを1枚あげては、『俺が盛ったパンケーキ、ネロにあげる!』と言い。一方、部下は、頬を膨らませながら、「もう、酷いですよ!」と言い、トーストを頬張っていて)
『!ありがと、じゃあ俺のも…』
(悪魔は天使の彼に渡されたパンケーキを見ては見ては目を輝かせ、チョコレートでハートを作ると『これ、アンジェロにあげる!』と微笑んで。一方、元悪魔は「お味はどうですか?」と首を傾げ)
『わ、可愛い!えへへ、ありがとう』(天使は、悪魔の相手からもらったパンケーキにハートが描かれていて、目を輝かせながら、嬉しそうに言い。一方、部下は「甘くて、美味しいです」と伝えつつ、元悪魔に食べさせてもらって食べ進めていて)
『ほんとはアンジェロの顔とか描きたかったんだけど…』
(悪魔は喜ぶ天使の彼を見てはしょんぼりとしながらもそう伝え、自分は「アン、俺もできたよ」とパンケーキを見せて。一方、元悪魔は「それは良かったです」と微笑みつつ食べさせ続けていて、兄は「…別に、まぐれだろ」と言い目を逸らし)
『うーん、じゃあ、パンケーキに描けなかった代わりに、紙に描いてよ!』(天使は、充分嬉しかったが、落ち込む様子を見ては、パンケーキの代わりに紙に似顔絵を描いて欲しいと頼んで。悪魔は、相手が盛り付けてくれたパンケーキを見ては目を輝かせて、「すげぇ、やっぱネイ上手だよな」と言いつつ写真を撮り。一方、部下は、「俺としては助かりますけど、ロイさん大変じゃないですか?俺に食べさせるの…」と尋ねてみて。悪魔の兄は、兄の様子から、なにか隠しているとわかり、「…、俺に仕込むのは勝手だが、その理由が信用するためなら今すぐやめろよ」と睨みつけるように見つめながら言い)
『うん、そうする』
(悪魔は小さくこくりと頷いてはそう伝え、青年は2人の様子にムッとしては「兄さん、俺のも作って!」とねだり。一方、元悪魔は「いえ、平気ですよ」と微笑みながらも小さく切り分けていて、兄は「そんなんじゃねえよ」と不満げに伝えて)
『あ、俺も描いて、完成したら交換しよ!』(天使は、ふと思いついたように提案して。悪魔は、青年に「俺がしてやろーか?いい感じに盛り付けてやれるし」と言い。一方、部下は、「ほんとですか?よかった…」と安心したように呟いて。悪魔の兄は、「ならいいけどよ。俺につけるのは構わねぇから、理由だけは教えろよな」と言い)
『うん、いいよ!』
(悪魔は楽しそうにそう返事をしながらもパンケーキを食べ進め、青年は「…それでもいいけど」と少し不満げにしつつ呟いて。一方、兄は「何かあった時にすぐ助けられんだろ」と伝え)
『ネロ、今日お仕事してもいい?』(天使は、食べ進めながら、少しでも早く完成させたいと思っているため、先に確認していて。悪魔は、青年のその顔を見ては、「見とけよ、店並みに綺麗に盛り付けてやるから」と言い、早速クリームやフルーツを並べては、チョコソースを多めに掛けていて。一方、悪魔の兄は、「…俺を監視するためじゃねぇなら、どんな事でも受け入れてやるから、やりたいなら言えよな」と言い)
『…いいよ』
(悪魔は天使の彼の言葉を聞けばピタリと手を止め渋々そう返事をし、青年は「…へえ、意外と上手いじゃん」と彼の様子を見ており)
『ありがとう!じゃあ、今日も夜遊ぼうね!』(天使は、駄々をこねずに頷いてくれた悪魔の相手に、嬉しそうにしながら頷いて、代わりに夜遊ぼうと伝えて。悪魔は、仕上げにとフルーツを追加しては、青年に見せつつ、「どうよ、俺のこと見直しただろ」と自慢げに言い)
『うん…』
(悪魔はここで我儘を言ってはいけないと思い俯きながらもそう呟いて、青年は「…まあ、俺の方が上手だけどね」と言いながらも食べ始めて)
『…ごちそーさまっ!』(天使は、嬉しそうにしつつ、食べ進め、先に食べ終わると、そう言いながら皿を流しへ持っていき、『ネロ、食べたら似顔絵描こ!』と言い。悪魔は、「そこは素直に、アンジェロ凄い!って褒めるとこじゃん」と笑いながら言いつつ食べ進めていて)
『うん、お絵描き、する…』
(悪魔は食べ終わるもしょんぼりとしたままそう呟き、自分はそんな悪魔を見かねては「…ネロ、俺と一緒にお出かけする?」と提案してみて。一方、青年は「だって、俺の方が上手なのは事実だもん」と言いながら尻尾を揺らし)
『…俺、部屋戻るね』(天使は、自分ではダメなのだと思い、しょんぼりとしては、そう伝えては部屋に戻り。悪魔は、自信があった事もあり、青年の言葉に少し落ち込み、「そ、そっか…」とだけ言い、食べ進めて)
『!ま、待って…』
(悪魔は天使の彼が部屋に戻ると慌てて追いかけ、青年は「…普通に上手だから、そんなに落ち込むなよ」と眉を下げて)
『ネロ…?』(天使は、追いかけてきた悪魔の相手に、少し驚き、不思議そうにしていて。悪魔は、「レンが素直じゃないのは知ってるけどさ、今回は結構自信あったのに、俺の方が上手いとか言われたら落ち込みもするっての!」と笑いながら言い)
『お、俺…アンジェロがお仕事行くの嫌だったから…』
(悪魔は天使の彼の手を取りながらも泣きそうな声でそう話し、青年は「だって、俺も兄さんに頑張って作ったもん…」と不満げにしており)
『!そっか、ちゃんと知らないんだっけ』(天使は、悪魔の相手が泣きそうな顔で告げた言葉から、そういえばちゃんとした説明していないのかと思い、なるべく分かりやすい言葉で説明して、『ネロはどうする?ネイとお出かけしてもいいよ』と尋ねて。悪魔は、「うん、レンもすげぇと思った。でも、勝負でも無いし、どっちが上手いとか気にしなくていいだろ?」と言い)
『…お絵描きしたら、ネイとお出かけする…』
(悪魔は目を擦りながらもそう呟いており、自分は「アンジェロ、大丈夫…?」とそっと声をかけて。一方、青年は「それはそうだけど…」とどこか納得がいかないように目を逸らしていて)
『我慢させてごめんね、帰ってきたら何したのかいっぱい話してね』(天使は、悪魔の相手を抱っこしてあげては、よしよしと撫でてあげながら言い、相手を見ては、『前も言ってたけど、俺が仕事するの嫌だから、元気なくなったみたい』と伝えて。悪魔は、「また今度さ、俺に作ってよ。レンが盛り付けてくれたの、楽しみにしてるからさ」と言いながら、青年の頭を撫でてやり、食べ終われば皿を片付け、スクールへ行く支度をして)
そっか…
(自分は未だどこかしょんぼりとしている悪魔の頭を撫でてやりつつそう呟き、青年は片付けの手伝いをしつつ「アン、今日はスクールなの?」と尋ね)
『何かいい方法ないかなぁ』(天使は、悪魔の相手のことも心配で、眉を下げながら呟いて。悪魔は、「うん、そうだよ」と言いつつ、支度をしていて)
うーん…
(自分は部下と悪魔の両方を取るにはこれ以上の方法はないと考えており、困ったように眉を下げていて。一方、青年は「早く帰ってきてね、みんな寂しがるから」と伝えては撫でろと言うように頭を差し出して)
『ルーくんのお薬作るのやめたくないし、でもネロを悲しませるのもやだし…』(天使は、考えてもいい案が思い浮かばずにいて、しょんぼりしていて。悪魔は、差し出された青年の頭を撫でながら、「うん、出来るだけ早く帰れるように頑張るね」と言い、鞄を持てば、行ってきますと言って家を出ていき)
『…俺、我慢できるよ』
(悪魔は顔を上げるとそう呟き、『ルーのお薬作り終えたら、また俺だけ構ってくれるんでしょ?』と不安げにしつつ尋ねて)
『もちろん!ちゃんとネロとの時間も作るに決まってるよ!』(天使は、悪魔の相手の頭を撫でながら、笑顔で頷いて、当たり前だと伝えて、相手に『ネロのこと、よろしくね?』と言い)
『うんっ、一緒にお絵描きしよ!』(天使は、悪魔の相手に、服を捕まれながら言われた言葉に、笑顔で言い、ふと思いついたように、『せっかくだし、みんなでお絵描きしよ!』と言い)
あ、いいね!アンはスクールみたいだから、4人でしよっか
(自分は天使の彼の提案に楽しそうにしながらもそう伝え、悪魔は『皆でお絵描き…!』と目を輝かせていて)
『よかった、じゃあレンくんにも伝えて、早速お絵描きしよ!』(天使は、顔を明るくさせた悪魔の相手に安堵しては、そう言って、紙やペンを早速用意し始めて、『みんなの顔、頑張って描こうね』と言い)
じゃあリビングおいで、レンにも伝えとくね
(自分はそう言ってから部屋を出てリビングに戻ると青年に先程の会話の内容を伝え、悪魔は「うん、がんばる!」と嬉しそうに目を細め)
『じゃあ、俺たちもリビング戻ろ!』(天使は、悪魔の相手の様子に微笑みつつ、準備が終わるとペンと紙を渡して、『ネロがこれ持ってって』と言い、一緒にリビングへ戻り)
「2人ともジュースでいい?」
(青年は2人がリビングにやってくればジュースの用意をしつつそう尋ね、悪魔はそれを了承すると『じゃあアンジェロから描くね!』とペンを持ち描き始め)
『うん、ありがとう』(天使は、青年の言葉に頷きつつ言うと、悪魔の相手の隣に座り、『じゃあ、俺もネロ描こっと』と呟いては、ペンを持てば、悪魔の相手を描き始めて)
『…よし、描けた!』
(悪魔は暫く熱中して描いており、描き終わった紙を天使の彼に見せて。一方、自分は「じゃあ俺はアン描こっかな」とペンを持ち)
『ちょっと待って、もうちょっとで出来るから!』(天使は、もう少しで完成する所で、悪魔の相手に声を掛けられ、そう言いつつ描き続けていて、数分して完成すれば、見せるより先に悪魔の相手が描いた絵を見て、『あ、凄い!さすが、ネロは上手だね!』と目を輝かせながら言い)
『えへへ、そうでしょ』
(悪魔は天使の彼に褒められると得意げにそう微笑み、『アンジェロのも見せて!』と目を輝かせて。一方、青年はどうにか部下の顔を描こうとしていたが、本人がいないため上手く描けずにいて)
『どう?結構上手く描けたんだ』(天使は、嬉しそうにしながら、悪魔の相手に見せてあげて、そうして楽しそうに話していたが、青年が困っているのに気付くと、『レンくん、どしたの?』と尋ねて)
『わ、そっくり!』
(悪魔は天使の彼の絵を見ては嬉しそうに尻尾を立てつつそう呟き、『ね、隣にアンジェロも描いて!』とねだって。一方、青年は「ルーのこと描こうと思ったんだけど、ここにいないから難しいの」と眉を下げていて)
『そっか…ネロ、ちょっと待ってね』(天使は、青年の様子を見てはなんとかしてあげたいと思い、悪魔の相手にそう伝えては、携帯を取り出し、部下に電話をかけるも繋がらず、今度は天使の兄に電話をかけて、部下とテレビ通話をしたいことを伝えれば、すぐに切りかえてくれて。一方、天使の兄は、食べ終わった食器を片付け、天使から話を聞くとすぐに了承し、テレビ通話にしつつ部下の部屋に向かって)
「…これで最後です、きちんと噛んでくださいね」
(元悪魔は部下に朝食を食べさせ終わると微笑みながらも片付けていたが、相手が部屋に入ってくると「ジュリアス様、どうかされましたか…?」と不安げに尋ね)
「今天使の方とネイ、ネロ、レンの4人で絵描いてるらしいんだが、レンがお前がいないから描けなくて困ってるんだと」(天使の兄は、元悪魔に手で大丈夫だと示しつつ説明して、部下に携帯を渡していて。部下は、元悪魔と話しつつ食べさせてもらっていて、食べ終わった頃に来た天使の兄に首を傾げたが、説明を聞いて嬉しそうに携帯を受け取り。一方、天使は画面をじーっと眺めていたが、部下が映ると、『レンくん、ルーくんだよ!』と言いながら携帯を渡してあげて)
「!ルー、レンだよ」
(青年は天使の彼に携帯を渡されては慌ててそう声をかけ、「あのね、ルーの絵を描きたくて…」と自身の言葉で説明をして)
「!そうなんだ、レンの絵楽しみにしてる」(部下は、青年を見ては顔を明るくさせ、説明を頷きながら聞いていて、ついにやけてしまいつつ、楽しみにしてると伝えて。一方、天使は、青年に部屋から持ってきたスマホスタンドを青年の前に置いてあげつつ、『ここに立て掛けて使ってね』と言い、悪魔の相手に頼まれた自分の顔を描き始めて)
「ありがと!」
(青年は携帯越しに部下の顔を観察しつつ絵を描いていき、悪魔はワクワクとした様子で天使の彼が絵を描くのを眺めていて)
「出来たら見せてね」(部下は、ワクワクしながら、一生懸命書いてくれる青年の様子を眺めながら言い。一方、天使は、描き終わると、『ネロ、出来た!似てるかわかんないけど…』と自分の顔なため、自信なさげに言いながら見せて)
「…どう?」
(青年は描き終わりペンを置くも少し不安げにしつつ携帯に向けて絵を見せて、悪魔は『!上手、かっこいい!』と嬉しそうに褒めていて)
「!凄い、可愛い!」(部下は、青年が見せてくれた絵を見ては、嬉しそうに目を輝かせながら褒めて、「今度、その絵俺にちょーだい!」と伝えて。一方、天使は、よかったと安堵して、『じゃあこれは、ネロにプレゼント!』と言いつつ渡して、相手の方をちらりと確認していて)
「そ、そうかなぁ…」
(青年は部下に褒められると少しにやけつつもそう呟き、「うん、もちろん」と微笑んで。一方、悪魔は貰った絵をじっと眺めており、自分は彼の顔を描くも合っているのか分からず首を傾げていて)
「次は、ネイかアンジェロ描いてみて!」(部下は、嬉しそうにしながら、リクエストしてみて。一方、天使は、相手の様子を見ては、「ネイ、絵出来た?」と言いながら覗き込んで)
「じゃあ兄さんにする!」
(青年は目の前に座る自分を観察しながらも絵を描き始め、自分は「うん、できたけど…あんまり自信ないかも」と眉を下げつつ天使の彼に見せて)
「ふふ、楽しみだなぁ」(部下は、早速描き始めた青年を見ては、完成を楽しみにしていて。天使は、相手の絵を見ては、『なんで?すっごく上手だよ、かっこいい!』そう言い、指をさしつつ、『角と尻尾もある!凄い、俺より上手いね!』と素直に褒めて)
「見て、できた!」
(青年はずっと見ていた分自分の絵を描くのは速く、得意げに部下に見せていて。一方、自分は天使の彼に褒められると「え、えへへ…」と恥ずかしそうに微笑んで)
「!やっぱり、ネイも可愛いね」(部下は、早く描き終わると少し驚いたが、その絵を見ては素直に褒めたものの、「なんで、俺の時より得意げなの…」と嫉妬の言葉が口から出てしまっていて。一方、天使は、『次は俺がネイ描くから、ネイは俺描いて!』と頼んで)
「ルー、どうしたの?」
(青年は部下が何かを呟いたことに気がつくと首を傾げつつもそう尋ね、自分は「うん、いいよ」と了承すれば早速描き始めて)
「!な、なんでもない!」(部下は、青年の声にハッとして、言えば責めてしまうかもと思い、なんでもないと言い。一方、天使も、相手の似顔絵を描き始め)
「?そっか」
(青年は部下がそう言うのならと思い絵の方に向き直すと「兄さんはね、俺がこの身体になる前からずっと見てたからすぐ描けるんだ!」と自慢して)
「そ、そうなんだ…」(部下は、自慢の言葉に、嫉妬から思わず顔が引き攣ってしまいつつ、必死に取り繕おうとしていて)
「…ルーカス様、大丈夫ですか?」
(元悪魔は皿を片してから部下の部屋に戻ると、少し機嫌が悪そうに窺えたため心配そうに尋ねてみて。一方、自分は絵を描き終わると「どうかな、特徴は掴めたと思うんだけど…」と天使の彼に見せてみて)
「…レン、俺よりネイ描く方が得意なんだそうです」(部下は、元悪魔に声をかけられては、不満そうな声で言い。一方、天使は、相手の絵を見ては、目を輝かせつつ、『すごい、可愛い!』と言い、自分も相手に完成した絵を見せて、『どう?結構自信あるよ!』と言い)
「そ、それは…」
(元悪魔は部下の言葉を聞けば何と声をかけようかと困ってしまい、青年は元悪魔が画面に映ると「じゃあ、今度はロイのこと描いてあげる」と描き始め。一方、自分は「わ、すごい…!」と嬉しそうに絵を見つめていて)
「今度はロイさんのこと描いてくれるみたいですよ」(部下は、元悪魔の方へ携帯向けながら言い。一方、天使は、褒められると嬉しそうに『えへへ、この絵交換しよ!』と言い)
「!そ、そうですか…」
(元悪魔は部下の様子を心配しつつも青年に絵を描いてもらい、青年は描き終わると「どう?似てる?」と尋ねてみて。一方、自分は「うん、いいよ」と伝えては紙を交換し)
「レン、絵上手だね」(部下は、青年の絵を見ては、そう言って、「ロイさんも、絵もらいますか?」と尋ねて。一方、天使は、嬉しそうに貰った絵を眺めては、幸せそうにして、『えへへ、たからもの増えた』と呟いて)
「ほんと?ありがと!」
(青年は部下に褒められると自信満々にそう返事をし、元悪魔は部下が嫉妬していないかと様子を窺いつつ「は、はい…では頂きます」と伝え)
「悪魔の方のアンジェロに描いてあげなよ」(部下は、必死に嫉妬心を隠しつつ、悪魔に描いてあげてはどうかと提案して、「俺もレンに描いてあげたいなぁ…」と呟き)
「ルーも描けばいいじゃん」
(青年は部下がなぜそんなことを言うのだろうかと疑問に思いつつそう言い、元悪魔は「ル、ルーカス様は、今は難しいかと…」と慌てて伝え)
「…ロイさんがダメって言ってるし、ダメみたい」(部下は、不満そうにしつつも、青年にダメなのだと伝えて。一方、天使は、部屋から箱を持ってきて、中に2人に貰った似顔絵の描かれた紙を入れ、『じゃあ、そろそろ始めようかな』と呟き)
「も、申し訳ございません。決して意地悪をしたい訳では…」
(元悪魔は不満げな部下を前にしては慌ててそう伝え、青年は「ロイがダメって言うなら仕方ないよ」と部下をなだめていて。一方、悪魔はずっと絵を見つめていたが、天使の彼の言葉を聞けばハッとしたようにそちらを見て『…行ってらっしゃい』と呟いて)
「…わかってる」(部下は、2人の言葉に、うんと頷くものの、不満気なのは変わらず、「仕方ないけど、俺レンに何もあげられてない」と言い。一方、天使は、『?俺、どこも行かないよ?お家で作業するの』と不思議そうに言い、今も電話を続けている青年に、『レンくん、そろそろ始めようと思うんだけど、大丈夫?』と声を掛けて)
「俺はルーとお話しできるだけで嬉しいのに」
(青年は不満気な部下に微笑みかけながらそう伝え、天使の彼の言葉には「うん、大丈夫!」と返事をし。一方、悪魔は『…でも、あっちの部屋行っちゃうでしょ』と不満げにしており)
「俺も嬉しいけど、何かあげたいのー」(部下は、青年の言葉に、嬉しさから頬が緩みつつ言い、天使との会話が僅かに聞こえると、「お絵描きタイムはお終いなんだね。レンと話せて嬉しい、またお話しよ!」と言い。一方、天使は、『ここでやるよ?レンくんにも手伝ってもらうから、広い方がいいし』と言いつつ、不満気な悪魔の相手の頬をつついて)
「うん、またね!」
(青年は部下に手を振ってから電話を切ると、「アンジェロ、ありがと」と携帯を返し。一方、悪魔は『ほっぺつつかないで!』と更に不満気な様子を見せていて)
「…ロイさん、その、ごめんなさい」(部下は、青年に手を振り返しながら電話を終えれば、元悪魔に携帯を渡しつつ、嫌な思いさせたかもと思い謝罪して。一方、天使は、携帯を受け取れば、机に置いておき、悪魔の相手の様子にしょんぼりして、『ネイ、ネロのことお願い』と言い、パソコンを用意していて)
「いえ、お気になさらず」
(元悪魔は部下を心配させないよう微笑みながらもそう伝え、青年は天使の彼の横に座ると「俺、あんまり文字読めないから助けてね」と話し。一方、自分は悪魔を部屋に連れて行くと出掛ける支度を始め)
『うん、わかった』(天使は、悪魔の相手のことを心配しつつ、パソコンを起動しつつ、青年の言葉に頷いて、『じゃあ、始めよっか!』と言い、青年と相談したりしつつ取り掛かり)
「…アンジェロってさ、なんでネロだけにしたの?」
(青年は作業を進めながらも、ふとなぜ天使の彼が自分と別れ悪魔だけにしたのか気になりそう尋ねてみて。一方、自分たちは出かける支度を終えると早速外に出て)
『前にネロと、4人でよりネロと2人で結婚する方が嬉しいって俺もネロも思ったんだ』(天使は、作業をしながら、青年に教えてあげて、『ちゃんと4人で話し合った上で、ネイと別れて、ネロと付き合ってるの』と言い)
「そっかあ」
(青年はきちんと話し合った上での結果なら言うことはないと思いそう呟いて、「確かに、ネロも兄さんもどっちとも付き合ったら贅沢だもんね」と笑い)
『レンくんは、ルーくんとネイ以外の人達のことどう思ってるの?』(天使は、これはどうかあれはどうかと薬を考えながら、青年に何気なく思ったことを尋ねてみて、『俺たち2人だけだし、教えてよ』と言い)
「ルーと兄さん以外…?」
(青年は不思議そうに首を傾げながらもそう呟くと、「誰のことから話したらいいの?」と尋ねつつ手を動かしていて)
『じゃあ、にぃ兄様は?』(天使は、誰にしようかと少し考えては、天使の兄から聞いてみることにし、そう言って)
「ジルは…口うるさいし面倒」
(青年は相手のことについて聞かれると、少し考えた後にそう伝え。一方、自分は悪魔と共に雑貨屋を見ており、彼らにあげるプレゼントを一緒に考えていて)
『そっか…じゃあ、ロイさんは?』(天使は、青年の様子から、嫌いな訳では無いのかなと思いつつ、元悪魔について尋ねてみて)
「ロイは同じ研究所だったし…仲間って感じ」
(青年はどう説明しようか迷いつつもそう伝えては「ロイはそこそこ好きかも」と加えて)
『!にぃ兄様は好きじゃないの?』(天使は、仲間という言葉に、そういうものなのかと思っていたが、付け加えられた言葉に驚き、思わず手を止めてしまいながら言い)
「好きじゃない…訳でもないけど」
(青年は相手のことについて聞かれると素っ気なく答え、「だってあいつ強がりだし、偉そうだし…」と愚痴を言っていて)
『!レンくんとにぃ兄様、似てるんだね』(天使は、愚痴の内容が青年と似てるなと思い、だからこそ嫌に思うのだろうかと思いつつ言い、『じゃあじゃあ、お兄さんと兄様は?』と尋ねてみて)
「どういうこと!?」
(青年は相手に似ていると言われては食い気味にそう尋ね、「俺はジルとは全然ちがうもん!」と頬を膨らませ)
『え、えっと…レンくんも、本当は寂しかったり心配してるのに、強がってたり、偉そうな態度とったりしてるから、似てるなって…』(天使は、食い気味に聞かれると、驚いてしまいつつ、素直に伝えて、『似てるから嫌なのかもだけど、そのおかげで、お互いに救われる、救ってあげられると思うから、悪いばっかじゃないと思う』と言ってみて)
「俺は強がってないし、偉そうじゃない!」
(青年は天使の彼をポカポカと叩きながらもそう否定すると「アンジェロだって我儘だし、甘えん坊だし、いっつもアンに決めてもらってるし!」と悪口を言い)
『で、でも、素直じゃないからかもだけど、俺たちが何か頼んだりしたら、してやってもいいって言うじゃん!』(天使は、青年に悪口を言われてはショックを受けつつ、青年がいつも言っている言葉を言い、青年を見つめながら、『そういうとこも含めてレンくんだから、大好きなんだもん!!』と言い)
「そんなの知らないし!」
(青年は更に不満げにしつつそう言うと、「俺はお前のこと大好きじゃないもん」と顔を背けて)
『!…そっか、そうだよね』(天使は、悪口を言われた後に大好きじゃないと言われ、泣きそうになるも、それを必死に堪えつつ、笑顔で言い、誤魔化すように『薬、早く作んないとだよね。頑張ろ!』と言い、作業を再開して)
「…ごめん」
(青年は暫く作業に熱中していたものの、頭が冷えてきて流石に言い過ぎたかと考えてはポツリとそう呟き)
『いいよ、好きじゃないのは本心なんでしょ?仕方ないよ』(天使は、青年に謝られると、ほんの一瞬手を止めるも、すぐに動かして、青年の方を見ることなく本心だから仕方ない事だと言い)
「す、好きじゃない訳じゃなくて…!」
(青年は必死に首を横に振りつつそう否定すると、「アンジェロのこと、嫌いじゃない…」と涙目になっていて)
『…ほんと?じゃあ好き?』(天使は、泣きそうな声や、嫌いじゃないという言葉に、手を止めては、青年の方を見つめながら尋ねて)
「…好き、かも」
(青年は天使の彼に嫌われたくないという気持ちから不安げな声でそう呟き、「意地悪言ってごめん…」と再び謝って)
『…俺に意地悪するとこ、にぃ兄様たちそっくり』(天使は、溢れそうになる涙を手で拭っては、昔虐めていた時の兄そっくりだと言い、『他の人はわかるかもだけど、俺はちゃんと言ってくんないとわかんないから、ちゃんと言ってよね』と伝えて)
「うん…」
(青年は耳を畳み尻尾を下げすっかりしょんぼりした様子でそう返事をすると、「まだ怒ってる…?」と尋ね)
『…これで仲直り、ね!』(天使は、怒っては無いものの、大丈夫と言うだけよりと思い、青年を抱きしめては、仲直りだと言い)
『うん、頑張ろうね!』(天使は、青年の言葉に嬉しそうに笑いながら、一緒に頑張ろうと言い、作業を進めていき)
「…はあ、疲れたあ」
(青年は暫くしては溜息をつきつつそう呟き、「兄さんたち、まだ帰ってこないのかなあ」と眉を下げて)
『今日はもう終わりにしよっか』(天使は、伸びをしつつ言い、立ち上がれば『紅茶淹れるね』と言い、キッチンに行き)
「いっぱい甘くしてね」
(青年はソファーに転がりながらもそう頼むと、進んだところまで報告しようと天使の兄に電話をかけて)
「どうした?」(天使の兄は、作業していたが、青年からの着信に気付くと、それに出てはそう言い、「気持ちの整理が追いつかねぇって話か?」と言い)
「ち、ちがうよ、そうじゃなくて…」
(青年は相手が電話に出ると慌てて首を横に振りつつそう否定し、「アンジェロと、ちょっと作業頑張ったの。写真送るから見てくれる?」とパソコンの画面をそのまま撮り相手に送って)
「…へぇ、思ったより進んだようだな」(天使の兄は、青年から送られてきた写真を見ては、少し驚きつつ言い。一方、天使は、完成した紅茶を持っては、青年の前に出してあげて、相手に作業が終わったことをメッセージで伝えて)
「うん、アンジェロと頑張ったよ」
(青年は相手の驚いた声に対し自慢げにそう話すと、「後どのくらいあれば薬作れる?」と尋ねてみて。一方、自分は天使の彼からのメッセージを確認するとそろそろ帰ろうかと悪魔に提案し)
「そうだな…この調子なら、あと数日ってとこだな」(天使の兄は、進捗状況から、ほんの数日で薬の成分を決定させられそうだと思い、それを伝えて、「ヒントとしては、お前らが入れた成分が1箇所だけ、良くない成分がある。足りない成分は2つだろうな」と伝えて)
「!良くない成分…」
(青年は薬のことにはあまり詳しくなかったため、天使の彼なら分かるだろうかと思い相手の言葉をそのまま伝えてみて)
『良くないってことは、飲み合わせが良くないって事だよね…』(天使は、青年の隣に座ってゆっくり紅茶を飲んでいたが、青年から教えてもらった天使の兄の言葉に、考えながらもう一度画面をじっと見つめていて。一方、天使の兄は、「ま、無理しねぇ程度に頑張れよ」と言い)
「うん、ありがと」
(青年は相手に礼を言ってから電話を切ると、「とりあえず今日はおしまいにしようよ。もう夕方だし」と言いつつ紅茶を飲んで)
『!そうだね、2人も帰ってくるだろうし』(天使は、資料を見つつ、どれが良くないのか考えていたが、青年の言葉でハッとしては、パソコン電源を切り。悪魔は、スクールが終わり、人間界へ急ぎ気味に歩いていれば、その途中で上級悪魔を名乗る人物に声掛けられ、適当に相槌を打っていたが名刺を渡され、去っていくとまぁいいかと思い、人間界に行き、家へと向かっていて)
『…あ、アンだ!』
(悪魔は自分と共に自宅へ向かっていたが、その道中彼の姿を見つけるとそちらへ駆け寄り、自分は「アン、今帰り?」と尋ねながらも2人の方へ向かい)
うん、2人もどっか遊び行ってたのか?(悪魔は、2人の声にそちらを見て、駆け寄ってきた悪魔の相手の頭を撫でつつそう言い)
うん、ちょっと買い物行ってたの
(自分はショッパーを彼に見せながらもそう伝え、「スクールお疲れ、今日はどうだった?」と尋ねつつ共に自宅へ向かい)
特訓でさ、兄さんに扱かれてたのもあって、結構やれたんだよね(悪魔は、相手の質問に、武術でいい成績を出せたことが嬉しかったらしく、自慢げに相手に話して、ふと思い出したように、「そーいやさ、帰りに上級悪魔だって言う奴が話し掛けてきてさ、一応名刺貰ったけど、なんなんだろうな?」と言い)
上級悪魔…?どんなこと話されたの?
(自分は悪魔としっかり手を繋ぎながらも彼の話を聞いていたが、上級悪魔の話をされては心配そうに尋ねてみて)
元天使を支援したいだとか、フレッチャー家の悪魔だからとか、そういう感じだったぞ(悪魔は、言われた内容を思い返しつつ、伝えては、ポケットに入れていた名刺を取り出しては、2人に見せつつ、「この名前知ってる?」と尋ね)
うーん、わかんないなぁ…
(自分は名刺を見るも心当たりがなく眉を下げて、悪魔は『アンはそいつのとこ行くの?』と首を傾げて)
んー、兄貴にも聞いてみてから…かな(悪魔は、相手が知らないという事はフレッチャー家とはそこまで関係がないのだろうと思い、悪魔の相手に行くのか聞かれると、素性もあまりわからないため、頷けるはずもなく、念の為兄にも聞いてからと言い、「つか、ふつーに怪しいしな」と呟き)
うん、俺も怪しいと思う…
(自分はもしかしたら関わりのある人物かもしれないと思いつつもその怪しさから申し訳なさそうにしつつそう呟き)
だよな、とりあえず兄貴に聞いてみる(悪魔は、相手の言葉に頷いては、兄に相談してみると言い、家に着くと中に入り、リビングに行くと、「ただいま」と2人に言い)
『アンジェロ、ただいま!』
(悪魔は家に入ると真っ先に天使の彼の元へ向かい、青年は「あれ、兄さんと一緒だったんだ」と首を傾げ)
『ネロ、おかえり!』(天使は、自分の元へきた悪魔の相手を抱きしめながらおかえりと言い、『楽しかった?』と尋ねて。悪魔は、「うん、偶然2人と会ってさ、一緒に帰ってきたんだ」と伝えて)
『うん、アンジェロにプレゼントも買って…』
(悪魔は天使の彼を抱きしめ返しながらもそう話そうとしたが、自分に「ネロ、それは言わないって約束したじゃん!」と言われてはハッとしたように口を手で覆い)
『!…聞かなかったことにするね』(天使は、悪魔の相手の言葉に嬉しくなったが、焦っている相手の様子から何か考えてたのかと思い、聞かなかったことにすると言い、悪魔は、話題を変えるように「ね、皆でどっか食いに行かない?レンも、発情治まってるみたいだし」と提案して)
『アンジェロ、聞いてないって!』
(悪魔は自分に抱きつきながらも嬉しそうにそう伝え、青年は「俺も外行きたい!」と楽しそうに言い)
レンは何食べたい?(悪魔は、青年の頭を軽く撫でてやりつつ、何が食べたいか尋ねて、「どんなのでもいいよ」と言い)
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