匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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『…俺、ちょっとねむい……』
(悪魔はソファーに座りながらも青年の耳や尻尾が動くのを見ていたが、ポツリとそう呟いて。一方、青年は悪魔の声を聞けば「えっと、もう1回やろって話だったんだけど…」と困ったように呟き)
じゃあ、アイツと風呂行って早く寝な?(悪魔は、少し眠そうな悪魔の相手の頭を撫でてあげつつ言い。一方、部下は、「そっか、そろそろレン寝る準備しなきゃだよね。また明日、電話してもいい?」と言い)
『アンジェロ、だっこ……』
(悪魔は目を擦ると天使の彼に手を伸ばしながらもそう呟き、青年は「うん、もちろん!ルーが治るまで、毎日電話しよ」と伝えて)
『じゃあネロ、お風呂行こ』(天使は、眠そうな悪魔の相手の様子から、早く上がろうと思いつつ、抱っこしてあげては、着替えを取れば風呂場に行き。一方、部下は、「うん、じゃあまた明日ね!レン、大好きだよ、おやすみ」と嬉しそうに伝えてから電話を切り、お礼を伝えつつ元悪魔に電話を返して)
『んー…』
(悪魔は天使の彼に抱きつきながらもそう呟き、自分は青年の近くに寄ると「レン、ネロに付き合ってくれてありがとうね」と微笑んで。一方、元悪魔は「いえ、お気になさらず。ルーカス様の元気が戻って良かったです」と言いつつ携帯を受け取り)
『俺が頑張って上がれるようにするから、寝ないように頑張ってね』(天使は、自分と悪魔の相手の服を脱がせながら伝えては、浴室に入り、手早く洗ってあげて。悪魔は、「レン、風呂どうする?俺、向こうで入ってきたから、入るなら2人で入ってきていいけど」と伝えて。一方、部下は、「心配かけてすみません。レンと毎日電話するって約束したので、もう大丈夫だと思います!」と微笑みながら言い)
『…アンジェロ、今日はいっぱいちゅーしないの…?』
(悪魔は天使の彼に洗ってもらいながらもそう首を傾げ、青年は「兄さんと入りたい!」と言えば自分に抱きついて)
『後でお部屋戻ったらしていい?』(天使は、悪魔の相手の身体を洗い終えると自分の身体を手早く洗うとシャワーで流してやり。悪魔は、嫉妬するも、邪魔しないようにと我慢していて、気を紛らわせるように飲み物の用意をしていて)
『うん、いいよお』
(悪魔は嬉しそうに目を細めながらも眠そうにそう伝え、青年は「ねえ、今日も兄さんと一緒に寝ていい?」と首を傾げていて)
『…よし、なんとか洗えた。じゃあ上がろう』(天使は手早くも丁寧に洗っていて、終わればそう呟いて、悪魔の相手の手を引きつつ浴室から上がり、タオルで拭いてあげて。悪魔は、「ちょっとくらい俺に譲ってくれてもいいじゃん」とぼそっと呟いて)
『アンジェロ、早く部屋戻る……』
(悪魔は眠そうにしつつも早くキスをしたいと思っておりそう伝え。一方、自分は「…ごめん、明日は絶対一緒に寝るから、今日はアンと寝てもいい?」と眉を下げて)
『はいはい、じゃあ戻ろうね』(天使は、服を着せたり、自分の服を着たりしては、抱っこしてあげ、風呂場から出れば、一度リビングに行き、『俺たち上がったから、次入っていいよ。じゃあ、おやすみ』とだけ伝えては部屋に行き。悪魔は、2人に飲み物を渡し、「ほら、これ飲んで風呂入ってこい」と言い)
『ねー、はやく』
(悪魔は部屋に戻るとベッドに座りながらもそうねだり、自分は彼から受け取った飲み物を飲み終えると「じゃあ行こっか」と青年を連れて浴室へ向かい)
『もう、そんな焦らなくてもやるから』(天使は、急かす悪魔の相手に、ふふっと笑ってはそう言い、悪魔の相手の隣に座っては、軽いキスを数回して。悪魔は、カップを片付けては、ソファーに座って相手を待っていたが、気付くと眠ってしまっていて)
『ん…』
(悪魔は天使のキスを受けてはもっと深いものもしてもらいたくなり、大人の姿に変身するとねだるように天使の彼の目をじっと見つめて)
『あ…う、うん…』(天使は、見慣れない悪魔の相手の大人の姿に、少し緊張しつつ頷いては、キスをしては少しずつ深いものにしていき)
『アンジェロ、もっと…』
(悪魔はうっとりとしたような表情で天使の彼に抱きつくとそう伝え、自分は風呂から上がるとソファーで眠る彼を見つけ「アン、大丈夫?」と心配そうに声をかけ)
『ネロ、可愛い…大好きだよ』(天使は、悪魔の相手の頭を撫でてあげつつ、可愛いや好きを伝えつつ、キスをして。悪魔は、相手に声をかけられ、目を覚まし、「あ、寝ちゃってた…今上がったの?」と言いつつ、相手に抱きついていて)
『俺も大好き…』
(悪魔は天使の彼に甘えながらもそう伝え、先を求めるように尻尾を絡めて。一方、自分は「うん、上がったよ」と言えば彼を抱きしめ返して)
『!…だめ、したくなっちゃう』(天使は、悪魔の相手に尻尾を絡められてはそう言いつつ、尻尾を撫でて。悪魔は、「ネイ、俺レンが抱きついても我慢した」と言い)
『…なんでだめなの?』
(悪魔は天使の彼に拒否をされると傷ついたようにそう呟き、自分は「うんうん、偉いね」と言いながらも彼の頭を撫でてやり)
『まだ、俺の準備できてない…』(天使は、恥ずかしそうにしつつ、まだ準備ができていないことを伝えて。悪魔は、褒められては嬉しそうにしながら擦り寄り、「明日、レンと寝るの、譲ってあげる」と言い)
『準備…?』
(悪魔は何の準備が必要なのかと不思議そうに尋ね、自分は「ほんと?アンは偉いね!」と言えば頬にキスをしてやり)
『ネロを食べてもいいって思えるための、俺の心の準備』(天使は、悪魔の相手と出来るのは深いキスまでなため、ダメなのだと伝えて。悪魔は、嬉しそうに尻尾を立てて、「俺だってレンの兄ちゃんだもん」と言い)
『俺はいつでもいいのに…』
(悪魔は天使の彼の言葉を聞けばムッとしたようにそう呟き、『ネイもレンもしてるんでしょ?』と確かめるように尋ねて。一方、青年も浴室から出てくると自分は「…あ、レン。薬飲もうか」と青年の薬の準備を始め)
『ネロがよくても、俺がまだダメなの』(天使は、申し訳なく思いつつ、まだ待って欲しいと伝えて。悪魔は、薬の用意をする相手の様子を見ては、「レン、まだ大変そうなのか?」と尋ねて)
『…早くしないと他の奴のこと好きになっちゃうかも』
(悪魔は天使の彼の言葉を聞けばムッとしつつそう意地悪を言い、自分は「もうほとんど治ってるけど、念の為ね」と言いながら青年に薬を飲ませていて)
『!…ネロ酷いよぉ』(天使は、意地悪な言葉に涙目になりつつ言い、『意地悪するなら、ネロと寝てあげない。レンくんと寝る』と精一杯の意地悪を言い。悪魔は、納得しつつ青年の様子を見て、「それ飲むと落ち着く感じすんの?」と興味本位に聞いてみて)
『!なにそれ、意味わかんない!』
(悪魔は天使の彼の意地悪を聞けばそう怒鳴り、部屋を飛び出してはリビングへ向かい。一方、青年は「うん、身体の熱が取れる感じするの」と話し、自分はやって来た悪魔を見ては驚いたように「ネロ、どうしたの?」と尋ね)
『もういいもん、ネロなんか知らない』(天使は、怒鳴られてビクッとしては、泣きながらそう呟いては、鞄を引っ掴んで、そのまま窓から出ていき。悪魔は、青年の言葉に、凄いなと思っていたが、飛び込んできた悪魔の相手に驚いたが、「レン、悪いけどアイツの様子見てきて」と頼んでは、悪魔の相手に、「ネロ、またアイツと喧嘩したのか?」と声をかけ)
『だって、アンジェロが食べたくないって…』
(悪魔は泣きながらも自分に抱きつき、彼にそう話し。一方、青年は急いで2人の部屋へ向かうも、窓から出て行った痕跡を見つけては「俺、アンジェロのこと探してくる!」と叫んでから家を出て行き)
…ネロが食べてって言ったら、アイツにどんな風に言われた?(悪魔は、青年の言葉から、出て行ったかと思い、まず話を聞いてみようと思い、拒絶されたショックで変に解釈しているかもと思い、そう尋ねて、「ネロとしたくないから嫌って言ってないと思うんだけど、どう?」と言い。天使は、泣きつつ歩いていれば、女性に声をかけられ、道の隅に行き座れば、『恋人にね、するのはまだ待って言ったら、浮気するって言われて、すっごく悲しくて、逃げてきちゃったの』と話していて)
『心の準備が、まだって…』
(悪魔は自分に涙を拭いてもらいながらもそう説明し、自分は天使の彼は大丈夫なのだろうかと心配しており。一方、青年は「アンジェロ、どこ…?」と言いながらも天使の彼を探していて)
…今はまだって言ったなら、待ってたらアイツから言ってくると思うけど、それじゃダメなのか?(悪魔は、具体的な日はわからずとも、待っていればしてもらえることを伝え、「食べてもらうのは、ネロの身体にすっげぇ負担かかるし、慣れるまでは頑張って解しても多少は痛いから、いい事ばっかじゃないぞ」と伝え。天使は、女性と話していたが、キスをされては驚いて女性を突き飛ばし、そのまま逃げるように走って路地裏に行き)
「…きっと、もう少ししたらアンジェロから誘ってくると思うよ?」
(自分は天使の彼がどれだけ我慢をしているのかと考えてはそう伝え、悪魔は『…そうなのかな』と呟きつつ浮気をすると言ったことを後悔していて。一方、青年はなんとなく天使の彼が逃げ込みそうな場所を探しては「アンジェロ、みんな心配してるよ」と声をかけ続けていて)
つか、この程度の言い合いで飛び出すと思えないけど、何言ったんだ?(悪魔は、相手の言葉もあり理解したのだろうと思い、尋ねてみて。天使は、暫く路地裏に座り込んでどうするか考えていたが、青年が来ると驚いたが、逃げはせず、『…家帰りたくない。俺、適当に過ごしとくからレンくん帰っていいよ』と言い)
『それは…』
(悪魔は彼に正直に話すべきか迷ったが、素直に言ってしまったことを話しては『言わなきゃよかった…』と呟いて。一方、青年は天使の彼の隣に座れば「じゃー俺も家帰んない。一緒に暇潰そうよ」と伝え)
反省してるみたいだし怒らねぇけど、意地悪な言葉1つでいなくなることもあるんだからな(悪魔は、その話を聞いては、叱ろうとしたが、反省している様子を見ては、そう伝えて。天使は、『…俺が待ってって言っても、しないと浮気するって意地悪言ったの。だから、レンくんと寝るって意地悪言ったの』と悲しげに話していて)
『…うん』
(悪魔は泣きじゃくりながらもそう呟き、自分は「とりあえず先寝てて、アンジェロは俺たちで探すから」と悪魔を部屋に連れて行き。一方、青年は「うーん…じゃあさ、ちゃんといつって決めてあげたらいいんじゃない?ネロは不安なんだと思うよ」と伝えてみて)
『わかんないから言えないの!』(天使は、いつまでと言われてもわからないが、期日までにできると思えないため、不満そうに言い。悪魔は、探しに行ったきり戻ってこない青年を心配し、電話をかけてみて)
「…脅すわけじゃないけど、決めないとほんとに他の奴のとこ行っちゃうかもだよ?」
(青年は天使の彼の不満げな様子を見ては溜息をつきつつそう話し、彼からの電話に気がつけば「ほら、アンも心配してる」と画面を見せ)
『!で、でも…』(天使は、青年の脅すような言葉に不安から泣きそうになっていて、手を出すことへの抵抗感から、踏み出せずにいて、『どーしたらいいかわかんない…』と腕に顔を埋めながら呟いて)
「…とりあえず、どっかに移動しよ。ここじゃ寒いし」
(青年はどうしたものかと考えつつそう伝えては、彼からの電話に出て「アンジェロ、帰りたくないって。とりあえず様子見てみるね」と話し)
…そうか、ネロも反省してるし、今日だけでいいからそいつの事よろしくな(悪魔は、青年から天使の様子を聞けば、余程嫌だったのだろうと思い、今日だけでもと思いそう言って、「あ、ホテル行くなら、明日俺が払うから、場所教えてくれよ」と伝え。天使は、『…ホテル、泊まる』と言い、立ち上がって)
「うん、わかった」
(青年はそう返事をしてから電話を切ると、「この時間から泊まれるとこあるかなぁ…」と心配そうにしつつ天使の彼と共に路地裏を出て)
明日戻れるようにしてやんねぇとな…(悪魔は、電話を終えればそう言っては、悪魔の相手の部屋に行き。天使は、近くのホテルに行くも、時間が遅い事もあり、満室だと断られ、何軒か回ってようやく見つかり、その部屋の鍵を受け取れば部屋に行き)
「あー、つかれたぁ」
(青年はホテル探しに疲れ、部屋に入るとくたびれたようにソファーに横になり。一方、自分は悪魔を寝かしつけると「…アンジェロはどうだった?」と部屋に入ってきた彼に尋ね)
『…俺先に寝るね、おやすみ』(天使は部屋に入ると、すぐにベッドに入り、そう伝えては眠り始めて。悪魔は、「帰りたくないってよ。今日はレンとホテルかどっかに泊まってもらった」と伝えて)
「…おやすみ」
(青年は天使の彼が眠ったことを確認しては彼にホテルの場所を送ってからベッドの傍へ行き、猫の姿になりベッドに潜り込んで。一方、自分は「そっか…ネロが起きる前に戻ってくれればいいけど」と眉を下げて)
明日の朝、ホテル迎え行くから大丈夫(悪魔は、青年から場所を聞くと、そう遠くないなと思い、そう言って、「ネロも心配だし、今日は3人で寝るか?」と言い)
うん、そうしよっか
(自分は安心したように息をつくと、悪魔の隣に寝転がり「じゃあおやすみ、アン」と伝えてから眠りについて)
うん、おやすみ(悪魔は、いつもより早い時間に目覚ましをセットしてから、悪魔の相手を挟むようにして寝転がり、眠りについて)
「ん…」
(翌朝、青年は目を覚ますと人の姿に戻り、天使の彼の顔を覗きつつ様子を確認していて。一方、悪魔は『…アンジェロ、ごめんなさい…』と寝言を言っており)
んん…(悪魔は、目覚ましの時間に目を覚まし、もそもそと起き上がり、寝惚けつつ支度をしていて。天使は、寂しそうな表情で眠っていて)
「アンジェロ、朝だよ」
(青年は寂しそうな天使の彼の顔を見ては一刻も早く起こし家に戻した方がいいだろうと思いそう声をかけ、自分は目を覚ますと悪魔をしっかりと抱きしめてやり)
『んんー…ネロ?』(天使は、起こされ目を覚ますも、青年を悪魔の相手と誤認しては、そう言って抱きしめていて。悪魔は、支度が出来る頃には目も覚め、「じゃあ、迎え行ってくるから、ネロの事よろしくな」と悪魔の相手を起こさないようにと小声で伝え、家を出ていき)
「!ちょっと、俺はネロじゃないってば…!」
(青年は天使の彼に抱きつかれると慌ててそう伝え、彼がホテルに到着する前に起こしてやらなければと思い天使の彼の背中を叩き)
『…ごめんね、いい子にするから、いかないで』(天使は、青年を悪魔の相手だと思っているため、泣きそうになりつつ言い。悪魔は、青年に『今向かってる、出られないなら部屋行くけど、大丈夫か?』とメッセージを送り)
「!…じゃあ、ネロのこと食べるの?」
(青年は天使の彼を離させようとしたが、ふと興味本位でそんなことを尋ねてみて。一方、元悪魔は目を覚ますと部下の部屋へ向かい、「おはようございます。調子はどうですか?」と尋ねてみて)
『ほんとはまだやだけど、嫌われたくないもん…』(天使は、ぐすぐすと泣きながら言い。悪魔は、ホテルに着くと、受付で名前を伝えて、お金を先に払ってから、部屋に行き、ノックをして。一方、部下は、元悪魔が来る頃には起きていて、「おはようございます。変わらず、ですね…レンが今何してるかとかぐるぐるして、見に行きたいくらいです」と言い)
「…そっか」
(青年は天使の彼が悪魔に嫌われたくないことを理由にしているのならさせるべきではないのではないかと思っていたが、部屋の扉がノックされては慌てて起き上がりそちらへ向かい。一方、元悪魔は「そうですか…なるべく早く会えるよう、頑張りますね」と伝えつつも完全に治すことは難しいのではないかと考えていて)
レン、おはよ。アイツの様子は?(悪魔は、開けてくれた青年を見ては、天使の様子を尋ねて。天使は布団の中で丸まりながら泣いていて。一方、部下は、「完全に治るんでしょうか…時間が経っても変わんないし、薬もできると思えないです…」と寂しげに言い)
「えっと、あんまり良くなさそう…」
(青年は天使の彼の様子をどう説明したらいいのかと悩んではそう伝え、「とにかく中入って」と彼をベッドへ連れて行き。一方、元悪魔は「…正直に申しますと、薬が出来たとしても完治は難しいです。ですが、生活に支障が出ない程度に抑えることは可能です」と真剣な目付きで話し)
…起きてんだろ、お前に意地悪言っちゃったってネロ後悔してたぞ(悪魔は、青年に引かれるままにベッドに行くと、天使に声をかけていて。一方、部下は、しょんぼりとするも、生活に支障が出ない状態になるならと思い、「…レンは、受け入れてるの?俺を、治すこと」と尋ね)
「…アンジェロ、ちゃんとネロに会ってあげてよ」
(青年は丸まっている天使の彼を揺らしながらもそう声をかけ、元悪魔は「…ええ、恋人がこんなに苦しんでいるのですから。レンさんはそこまで我儘ではないと思いますよ」と眉を下げて)
今から帰ってネロと会うのと、このまま会わずに別れるの、どっちがネロを悲しませると思う?(悪魔は、天使の様子に溜息をつきつつ言うと、天使は暫く沈黙していたが、ようやく決心したのか、むくりと顔を上げては、『…お家帰る』と言い。一方、部下は、「早く治ってくれたらなぁ…」と呟いて)
「じゃあ一緒に帰ろ!」
(青年は起き上がった天使の彼の手を取りつつそう伝え、元悪魔は「…大丈夫です。すぐに治しますよ」と部下の頭を撫でてやり)
『…うん』(天使は、青年の手を握り返しつつ頷いては、鞄を持ちつつベッドを降りて。悪魔は、相手に『アイツ帰るってよ』とメッセージを送りつつ、2人と共にホテルから出て。一方、部下は、腕で涙を拭っては、「そうですよね、俺もう大丈夫です!」と笑ってみせていて)
「聞いてよ、アンジェロってば俺のことネロと間違えたんだよ!」
(青年は2人と共に歩きながらも少し不満げにそう伝え、元悪魔は「…では、ご飯にしましょうか。リクエストはありますか?」と微笑んで)
俺は朝弱いし、ショックだったせいなんだから、あんま文句言うなっての(悪魔は、青年の言葉に、頭を撫でてやりつつ言い、「それに、レンはネイと顔似てるし、間違えられても仕方ねぇって」と笑いながら言い。一方、部下は、少し考えては、「じゃあ、甘いのお願いします」と伝えて)
「それはそうだけど…」
(青年は自身の顔を自分に似せて作ってもらったため言い返すことができずにいて、家に着けば「俺、お風呂入ってくる」と浴室へ向かい。一方、元悪魔は「かしこまりました。少々お待ちください」とキッチンへ向かい)
ほら、行くぞ、来い(悪魔は、青年を見送ると、天使の手を引っ張りつつ悪魔の相手の部屋に行き、ノックしてから入れば、「連れてきたぞ」と言い。一方、天使の兄は、リビングのソファーに座り、作業しつつ珈琲を飲んでいて、やってきた元悪魔を見ては、「ロイ、レンの身体なんだが、この方法で直してやろうと思ってんだが、どう思う?」と確認するように尋ねて)
おはよう、アンジェロ。ネロはまだ寝てるよ
(自分は部屋に入ってきた2人を見てはそう声をかけ、悪魔は泣きながらも自分にしがみついていて。一方、元悪魔は相手の提案した方法を見ては「…確かに、発情期を抑えるには良い方法ですが…レンさんの身体への負担が大きすぎませんか?」と眉を下げて)
『ネロ、泣いてる…』(天使は、相手の腕の中でしがみついて泣いている様子を見ては、罪悪感を感じては、ベッドの傍に行けば、悪魔の相手の頭を撫でてやり。一方、天使の兄は、「あいつの言う通り、俺がいじったせいでボロボロの状態だし、まずあいつの身体を新しいものに移してからと考えているんだが、どうだ?一応、新しい身体でも、今と同じになるよう計画しているんだが」と伝えつつ、その方法を書いた画面を見せつつ言い)
…ネロ、ずーっとアンジェロに謝ってるよ
(自分は悪魔の背中をさすってやりつつもそう伝え、元悪魔は「新しいもの…確かに、それは理想的ではありますが…ルーカス様はどう思うのでしょうか」と心配そうに呟いて)
『!…ご、ごめん…ネロ、ごめんなさい』(天使は、相手の言葉で、耐えきれず泣いてしまい。悪魔は、「ご飯まだだよな、作ってくる」と言い、部屋を出てキッチンに向かって。一方、天使の兄は、「ああ、勿論当人のレンと、恋人のルーカスから了承貰ってから実行するつもりだ」と伝えて)
アンジェロが謝ることじゃないよ、でも…
(自分は泣き始めてしまった天使の彼の頭を撫でつつそう呟くと、悪魔は目を覚まし『アンジェロ…?』と天使の彼を見つめ。一方、元悪魔は「…そうですよね」と呟きつつキッチンへ向かい)
『ねろぉ…』(天使は、泣きつつも、悪魔の相手を抱きしめ、何度も謝っていて。一方天使の兄は、店主に、青年の身体を新しく移そうと考えていることを詳しく記載してメッセージを送り)
『わ、ど、どうしたの……』
(悪魔は泣いている天使の彼を見ては慌てて抱きしめ返し、『アンジェロ、おかえり』とキスをして)
『いいこするから…浮気やだぁ』(天使は、しゃくり上げながら、悪魔の相手に必死に伝えて、『ねろ、おれといてよぉ…』と言い)
『う、浮気なんかしないよ!』
(悪魔は首を横に振りつつそう否定し、『俺がアンジェロ以外を好きになるわけないじゃん』と眉を下げて)
『ほんと…?おれといてくれる?』(天使は、相手の言葉で泣き止むと、不安そうな目で見つめながら尋ねて。一方、悪魔の兄は、自身の部屋で寝ていたが、服がキツく感じ、見れば戻っており、服を着替えては、急いで兄の部屋に向かい、「ウィル、戻ったぞ!」と嬉しそうに声を掛けて)
『うん、いるよ』
(悪魔は天使の彼にキスをしながらもそう伝え、自分は「俺、リビング行ってるから落ち着いたら来てね」と部屋を離れ。一方、兄はちらりとそちらを見ては「ん…ああ、良かったな」とだけ伝え)
『約束だよ?俺から離れたらやだよ?』(天使は、悪魔の相手を抱きしめたまま、そう言っては、悪魔の相手に数回軽いキスをして。一方、悪魔の兄は、兄の様子を気にすることなく抱きついて)
『…不安にさせるようなこと言ってごめんね』
(悪魔は天使の彼の様子を見ては眉を下げつつもそう謝り、兄は「…なんだ、また甘えたいのか」と相手の方を見ずに尋ね)
『…俺も、早くネロとしてもいいって思えるようにするから、待っててくれる?』(天使は、悪魔の相手から謝罪を受けると、大丈夫と言うように首を横に振り、そう言って。一方、悪魔の兄は、「女嫌いのお前に、触れないようにちゃんと我慢してやってたんだからな」と言い、兄に抱きついたまま離れようとせず)
『うん、待てる』
(悪魔は天使の彼に擦り寄りながらもそう伝え、元悪魔は朝食を作り終えると「ジュリアス様、どうぞお召し上がりください」と相手の前に出し。一方、兄は相手の言葉を聞くと黙ってしまい、軽く抱きしめ返してやり)
『ありがとう、待っててね』(天使は、悪魔の相手が待てると言うと、微笑みつつ言い、『じゃあご飯食べ行こ!』と言い。悪魔は、作り終わると机に並べつつ、相手に2人を呼んできて欲しいと頼んで。天使の兄は、パソコンを片付けては、「ありがとな」と言うと、早速食べ始めて。一方、悪魔の兄は、抱きしめてもらえば、無意識に尻尾を立てて、「女の俺も可愛いけど、やっぱ男に戻って嬉しいだろ?」と自慢げに言い)
『うん、行こ!』
(悪魔はベッドから出つつもそう伝え、リビングへ行こうとすると自分の姿を見つけたため『ね、仲直りできた!』と報告し。一方、元悪魔は「私は先にルーカス様のところへ行ってきますね」と朝食を持って部下の部屋へ向かい、兄は「…まあ、そうかもな」と目を逸らしつつ呟いて)
『ネイも、心配かけてごめんね?』(天使は、悪魔の相手とリビングへ行こうとすると、相手が来ると、申し訳なさそうに相手に謝り。部下は、青年からもらった手紙を何度も読んでいて、元悪魔が来ると、「すみません、ありがとうございます」と言いつつ、枕元に手紙を置き。一方、悪魔の兄は、兄の様子を見ては、「なんだよ、ちゃんと言えよ」と不満そうに言い)
ううん、気にしないで
(自分は2人の様子を見ては安心したように微笑み、「ほら、準備できてるよ」とリビングに連れて行き。一方、元悪魔は食べさせる支度をしつつ「そのお手紙、なんと書かれていたのですか?」と尋ね、兄は「うるせえな、黙ってろ」と相手を引き剥がそうとし)
よし、お前ら存分に甘くしていいぞ!(悪魔は、パンケーキの乗った皿をそれぞれの席に置いていて、机の真ん中に、フルーツやクリーム、チョコソースなどを置いていて、全員揃ったことを確認すれば、にししと笑いながら言い。一方、部下は、手紙について聞かれると、「内緒です。えへへ…」とついニヤついてしまいながら言っていて。悪魔の兄は、離されまいとするように抱きつきながら、「女は嫌いだけど、女の俺は好きとかだろ。素直じゃねぇなぁ」と揶揄うように言い)
『!パンケーキだぁ!』
(悪魔は沢山のトッピングを見ては目を輝かせながら席に座り早速色々と乗せ始めていて、青年は「ねー、兄さんの分俺が作ってあげる!」とトッピングをし始めて。一方、元悪魔は「どうしても教えてくれないのですか?」と楽しげに首を傾げ、兄は「ちげえよ。女の姿より今の方がずっといい」と相手を睨みつつ否定して)
ズルい、それ俺がやりたかったんだけど!?(悪魔は、青年に先を越されたと思い、不満そうに言い、「まぁいいや。ネイは俺の作って」と強請り。天使も、楽しそうに色々乗せたりして盛り付けていて。一方、部下は、「えー、どうしましょー」と楽しそうに言っていて。悪魔の兄は、兄の言葉に、少し目を丸くしては、「!へぇ、そりゃどーも」と言い、漸く満足したのか兄から離れて、ふと何気なく以前兄がすんなり助けに来たのを思い出し、「そーいや、なんで俺の居場所わかったんだ?」と尋ねてみて)
「早い者勝ちだもん!」
(青年は自慢げにそう言いながらもフルーツを沢山乗せており、自分は「うん、もちろん」と伝えては彼が好きそうなものを乗せていて。一方、元悪魔は「教えてくれないと、あげませんよー?」と言いつつチョコを乗せたトーストを見せていて)
パンケーキ焼いたの俺なんだけどなぁ(悪魔は、青年の言葉に不満げに呟いて、相手が盛り付けてくれる様子を見ては嬉しそうにしていて。一方、部下は、「ロイさんの意地悪ー」と不満げにしていて)
「見て、できたよ!」
(青年は彼の言葉を聞くことなく黙々とトッピングをし続け、出来上がると嬉しそうに自分に見せていて。一方、元悪魔は「ふふ、冗談です」と微笑みつつ小さく切ったトーストを食べさせてやり)
『ネロ、美味しいね』(天使は、悪魔の相手と食べつつそう言っていて、悪魔の相手の皿に自分が盛り付けたパンケーキを1枚あげては、『俺が盛ったパンケーキ、ネロにあげる!』と言い。一方、部下は、頬を膨らませながら、「もう、酷いですよ!」と言い、トーストを頬張っていて)
『!ありがと、じゃあ俺のも…』
(悪魔は天使の彼に渡されたパンケーキを見ては見ては目を輝かせ、チョコレートでハートを作ると『これ、アンジェロにあげる!』と微笑んで。一方、元悪魔は「お味はどうですか?」と首を傾げ)
『わ、可愛い!えへへ、ありがとう』(天使は、悪魔の相手からもらったパンケーキにハートが描かれていて、目を輝かせながら、嬉しそうに言い。一方、部下は「甘くて、美味しいです」と伝えつつ、元悪魔に食べさせてもらって食べ進めていて)
『ほんとはアンジェロの顔とか描きたかったんだけど…』
(悪魔は喜ぶ天使の彼を見てはしょんぼりとしながらもそう伝え、自分は「アン、俺もできたよ」とパンケーキを見せて。一方、元悪魔は「それは良かったです」と微笑みつつ食べさせ続けていて、兄は「…別に、まぐれだろ」と言い目を逸らし)
『うーん、じゃあ、パンケーキに描けなかった代わりに、紙に描いてよ!』(天使は、充分嬉しかったが、落ち込む様子を見ては、パンケーキの代わりに紙に似顔絵を描いて欲しいと頼んで。悪魔は、相手が盛り付けてくれたパンケーキを見ては目を輝かせて、「すげぇ、やっぱネイ上手だよな」と言いつつ写真を撮り。一方、部下は、「俺としては助かりますけど、ロイさん大変じゃないですか?俺に食べさせるの…」と尋ねてみて。悪魔の兄は、兄の様子から、なにか隠しているとわかり、「…、俺に仕込むのは勝手だが、その理由が信用するためなら今すぐやめろよ」と睨みつけるように見つめながら言い)
『うん、そうする』
(悪魔は小さくこくりと頷いてはそう伝え、青年は2人の様子にムッとしては「兄さん、俺のも作って!」とねだり。一方、元悪魔は「いえ、平気ですよ」と微笑みながらも小さく切り分けていて、兄は「そんなんじゃねえよ」と不満げに伝えて)
『あ、俺も描いて、完成したら交換しよ!』(天使は、ふと思いついたように提案して。悪魔は、青年に「俺がしてやろーか?いい感じに盛り付けてやれるし」と言い。一方、部下は、「ほんとですか?よかった…」と安心したように呟いて。悪魔の兄は、「ならいいけどよ。俺につけるのは構わねぇから、理由だけは教えろよな」と言い)
『うん、いいよ!』
(悪魔は楽しそうにそう返事をしながらもパンケーキを食べ進め、青年は「…それでもいいけど」と少し不満げにしつつ呟いて。一方、兄は「何かあった時にすぐ助けられんだろ」と伝え)
『ネロ、今日お仕事してもいい?』(天使は、食べ進めながら、少しでも早く完成させたいと思っているため、先に確認していて。悪魔は、青年のその顔を見ては、「見とけよ、店並みに綺麗に盛り付けてやるから」と言い、早速クリームやフルーツを並べては、チョコソースを多めに掛けていて。一方、悪魔の兄は、「…俺を監視するためじゃねぇなら、どんな事でも受け入れてやるから、やりたいなら言えよな」と言い)
『…いいよ』
(悪魔は天使の彼の言葉を聞けばピタリと手を止め渋々そう返事をし、青年は「…へえ、意外と上手いじゃん」と彼の様子を見ており)
『ありがとう!じゃあ、今日も夜遊ぼうね!』(天使は、駄々をこねずに頷いてくれた悪魔の相手に、嬉しそうにしながら頷いて、代わりに夜遊ぼうと伝えて。悪魔は、仕上げにとフルーツを追加しては、青年に見せつつ、「どうよ、俺のこと見直しただろ」と自慢げに言い)
『うん…』
(悪魔はここで我儘を言ってはいけないと思い俯きながらもそう呟いて、青年は「…まあ、俺の方が上手だけどね」と言いながらも食べ始めて)
『…ごちそーさまっ!』(天使は、嬉しそうにしつつ、食べ進め、先に食べ終わると、そう言いながら皿を流しへ持っていき、『ネロ、食べたら似顔絵描こ!』と言い。悪魔は、「そこは素直に、アンジェロ凄い!って褒めるとこじゃん」と笑いながら言いつつ食べ進めていて)
『うん、お絵描き、する…』
(悪魔は食べ終わるもしょんぼりとしたままそう呟き、自分はそんな悪魔を見かねては「…ネロ、俺と一緒にお出かけする?」と提案してみて。一方、青年は「だって、俺の方が上手なのは事実だもん」と言いながら尻尾を揺らし)
『…俺、部屋戻るね』(天使は、自分ではダメなのだと思い、しょんぼりとしては、そう伝えては部屋に戻り。悪魔は、自信があった事もあり、青年の言葉に少し落ち込み、「そ、そっか…」とだけ言い、食べ進めて)
『!ま、待って…』
(悪魔は天使の彼が部屋に戻ると慌てて追いかけ、青年は「…普通に上手だから、そんなに落ち込むなよ」と眉を下げて)
『ネロ…?』(天使は、追いかけてきた悪魔の相手に、少し驚き、不思議そうにしていて。悪魔は、「レンが素直じゃないのは知ってるけどさ、今回は結構自信あったのに、俺の方が上手いとか言われたら落ち込みもするっての!」と笑いながら言い)
『お、俺…アンジェロがお仕事行くの嫌だったから…』
(悪魔は天使の彼の手を取りながらも泣きそうな声でそう話し、青年は「だって、俺も兄さんに頑張って作ったもん…」と不満げにしており)
『!そっか、ちゃんと知らないんだっけ』(天使は、悪魔の相手が泣きそうな顔で告げた言葉から、そういえばちゃんとした説明していないのかと思い、なるべく分かりやすい言葉で説明して、『ネロはどうする?ネイとお出かけしてもいいよ』と尋ねて。悪魔は、「うん、レンもすげぇと思った。でも、勝負でも無いし、どっちが上手いとか気にしなくていいだろ?」と言い)
『…お絵描きしたら、ネイとお出かけする…』
(悪魔は目を擦りながらもそう呟いており、自分は「アンジェロ、大丈夫…?」とそっと声をかけて。一方、青年は「それはそうだけど…」とどこか納得がいかないように目を逸らしていて)
『我慢させてごめんね、帰ってきたら何したのかいっぱい話してね』(天使は、悪魔の相手を抱っこしてあげては、よしよしと撫でてあげながら言い、相手を見ては、『前も言ってたけど、俺が仕事するの嫌だから、元気なくなったみたい』と伝えて。悪魔は、「また今度さ、俺に作ってよ。レンが盛り付けてくれたの、楽しみにしてるからさ」と言いながら、青年の頭を撫でてやり、食べ終われば皿を片付け、スクールへ行く支度をして)
そっか…
(自分は未だどこかしょんぼりとしている悪魔の頭を撫でてやりつつそう呟き、青年は片付けの手伝いをしつつ「アン、今日はスクールなの?」と尋ね)
『何かいい方法ないかなぁ』(天使は、悪魔の相手のことも心配で、眉を下げながら呟いて。悪魔は、「うん、そうだよ」と言いつつ、支度をしていて)
うーん…
(自分は部下と悪魔の両方を取るにはこれ以上の方法はないと考えており、困ったように眉を下げていて。一方、青年は「早く帰ってきてね、みんな寂しがるから」と伝えては撫でろと言うように頭を差し出して)
『ルーくんのお薬作るのやめたくないし、でもネロを悲しませるのもやだし…』(天使は、考えてもいい案が思い浮かばずにいて、しょんぼりしていて。悪魔は、差し出された青年の頭を撫でながら、「うん、出来るだけ早く帰れるように頑張るね」と言い、鞄を持てば、行ってきますと言って家を出ていき)
『…俺、我慢できるよ』
(悪魔は顔を上げるとそう呟き、『ルーのお薬作り終えたら、また俺だけ構ってくれるんでしょ?』と不安げにしつつ尋ねて)
『もちろん!ちゃんとネロとの時間も作るに決まってるよ!』(天使は、悪魔の相手の頭を撫でながら、笑顔で頷いて、当たり前だと伝えて、相手に『ネロのこと、よろしくね?』と言い)
『うんっ、一緒にお絵描きしよ!』(天使は、悪魔の相手に、服を捕まれながら言われた言葉に、笑顔で言い、ふと思いついたように、『せっかくだし、みんなでお絵描きしよ!』と言い)
あ、いいね!アンはスクールみたいだから、4人でしよっか
(自分は天使の彼の提案に楽しそうにしながらもそう伝え、悪魔は『皆でお絵描き…!』と目を輝かせていて)
『よかった、じゃあレンくんにも伝えて、早速お絵描きしよ!』(天使は、顔を明るくさせた悪魔の相手に安堵しては、そう言って、紙やペンを早速用意し始めて、『みんなの顔、頑張って描こうね』と言い)
じゃあリビングおいで、レンにも伝えとくね
(自分はそう言ってから部屋を出てリビングに戻ると青年に先程の会話の内容を伝え、悪魔は「うん、がんばる!」と嬉しそうに目を細め)
『じゃあ、俺たちもリビング戻ろ!』(天使は、悪魔の相手の様子に微笑みつつ、準備が終わるとペンと紙を渡して、『ネロがこれ持ってって』と言い、一緒にリビングへ戻り)
「2人ともジュースでいい?」
(青年は2人がリビングにやってくればジュースの用意をしつつそう尋ね、悪魔はそれを了承すると『じゃあアンジェロから描くね!』とペンを持ち描き始め)
『うん、ありがとう』(天使は、青年の言葉に頷きつつ言うと、悪魔の相手の隣に座り、『じゃあ、俺もネロ描こっと』と呟いては、ペンを持てば、悪魔の相手を描き始めて)
『…よし、描けた!』
(悪魔は暫く熱中して描いており、描き終わった紙を天使の彼に見せて。一方、自分は「じゃあ俺はアン描こっかな」とペンを持ち)
『ちょっと待って、もうちょっとで出来るから!』(天使は、もう少しで完成する所で、悪魔の相手に声を掛けられ、そう言いつつ描き続けていて、数分して完成すれば、見せるより先に悪魔の相手が描いた絵を見て、『あ、凄い!さすが、ネロは上手だね!』と目を輝かせながら言い)
『えへへ、そうでしょ』
(悪魔は天使の彼に褒められると得意げにそう微笑み、『アンジェロのも見せて!』と目を輝かせて。一方、青年はどうにか部下の顔を描こうとしていたが、本人がいないため上手く描けずにいて)
『どう?結構上手く描けたんだ』(天使は、嬉しそうにしながら、悪魔の相手に見せてあげて、そうして楽しそうに話していたが、青年が困っているのに気付くと、『レンくん、どしたの?』と尋ねて)
『わ、そっくり!』
(悪魔は天使の彼の絵を見ては嬉しそうに尻尾を立てつつそう呟き、『ね、隣にアンジェロも描いて!』とねだって。一方、青年は「ルーのこと描こうと思ったんだけど、ここにいないから難しいの」と眉を下げていて)
『そっか…ネロ、ちょっと待ってね』(天使は、青年の様子を見てはなんとかしてあげたいと思い、悪魔の相手にそう伝えては、携帯を取り出し、部下に電話をかけるも繋がらず、今度は天使の兄に電話をかけて、部下とテレビ通話をしたいことを伝えれば、すぐに切りかえてくれて。一方、天使の兄は、食べ終わった食器を片付け、天使から話を聞くとすぐに了承し、テレビ通話にしつつ部下の部屋に向かって)
「…これで最後です、きちんと噛んでくださいね」
(元悪魔は部下に朝食を食べさせ終わると微笑みながらも片付けていたが、相手が部屋に入ってくると「ジュリアス様、どうかされましたか…?」と不安げに尋ね)
「今天使の方とネイ、ネロ、レンの4人で絵描いてるらしいんだが、レンがお前がいないから描けなくて困ってるんだと」(天使の兄は、元悪魔に手で大丈夫だと示しつつ説明して、部下に携帯を渡していて。部下は、元悪魔と話しつつ食べさせてもらっていて、食べ終わった頃に来た天使の兄に首を傾げたが、説明を聞いて嬉しそうに携帯を受け取り。一方、天使は画面をじーっと眺めていたが、部下が映ると、『レンくん、ルーくんだよ!』と言いながら携帯を渡してあげて)
「!ルー、レンだよ」
(青年は天使の彼に携帯を渡されては慌ててそう声をかけ、「あのね、ルーの絵を描きたくて…」と自身の言葉で説明をして)
「!そうなんだ、レンの絵楽しみにしてる」(部下は、青年を見ては顔を明るくさせ、説明を頷きながら聞いていて、ついにやけてしまいつつ、楽しみにしてると伝えて。一方、天使は、青年に部屋から持ってきたスマホスタンドを青年の前に置いてあげつつ、『ここに立て掛けて使ってね』と言い、悪魔の相手に頼まれた自分の顔を描き始めて)
「ありがと!」
(青年は携帯越しに部下の顔を観察しつつ絵を描いていき、悪魔はワクワクとした様子で天使の彼が絵を描くのを眺めていて)
「出来たら見せてね」(部下は、ワクワクしながら、一生懸命書いてくれる青年の様子を眺めながら言い。一方、天使は、描き終わると、『ネロ、出来た!似てるかわかんないけど…』と自分の顔なため、自信なさげに言いながら見せて)
「…どう?」
(青年は描き終わりペンを置くも少し不安げにしつつ携帯に向けて絵を見せて、悪魔は『!上手、かっこいい!』と嬉しそうに褒めていて)
「!凄い、可愛い!」(部下は、青年が見せてくれた絵を見ては、嬉しそうに目を輝かせながら褒めて、「今度、その絵俺にちょーだい!」と伝えて。一方、天使は、よかったと安堵して、『じゃあこれは、ネロにプレゼント!』と言いつつ渡して、相手の方をちらりと確認していて)
「そ、そうかなぁ…」
(青年は部下に褒められると少しにやけつつもそう呟き、「うん、もちろん」と微笑んで。一方、悪魔は貰った絵をじっと眺めており、自分は彼の顔を描くも合っているのか分からず首を傾げていて)
「次は、ネイかアンジェロ描いてみて!」(部下は、嬉しそうにしながら、リクエストしてみて。一方、天使は、相手の様子を見ては、「ネイ、絵出来た?」と言いながら覗き込んで)
「じゃあ兄さんにする!」
(青年は目の前に座る自分を観察しながらも絵を描き始め、自分は「うん、できたけど…あんまり自信ないかも」と眉を下げつつ天使の彼に見せて)
「ふふ、楽しみだなぁ」(部下は、早速描き始めた青年を見ては、完成を楽しみにしていて。天使は、相手の絵を見ては、『なんで?すっごく上手だよ、かっこいい!』そう言い、指をさしつつ、『角と尻尾もある!凄い、俺より上手いね!』と素直に褒めて)
「見て、できた!」
(青年はずっと見ていた分自分の絵を描くのは速く、得意げに部下に見せていて。一方、自分は天使の彼に褒められると「え、えへへ…」と恥ずかしそうに微笑んで)
「!やっぱり、ネイも可愛いね」(部下は、早く描き終わると少し驚いたが、その絵を見ては素直に褒めたものの、「なんで、俺の時より得意げなの…」と嫉妬の言葉が口から出てしまっていて。一方、天使は、『次は俺がネイ描くから、ネイは俺描いて!』と頼んで)
「ルー、どうしたの?」
(青年は部下が何かを呟いたことに気がつくと首を傾げつつもそう尋ね、自分は「うん、いいよ」と了承すれば早速描き始めて)
「!な、なんでもない!」(部下は、青年の声にハッとして、言えば責めてしまうかもと思い、なんでもないと言い。一方、天使も、相手の似顔絵を描き始め)
「?そっか」
(青年は部下がそう言うのならと思い絵の方に向き直すと「兄さんはね、俺がこの身体になる前からずっと見てたからすぐ描けるんだ!」と自慢して)
「そ、そうなんだ…」(部下は、自慢の言葉に、嫉妬から思わず顔が引き攣ってしまいつつ、必死に取り繕おうとしていて)
「…ルーカス様、大丈夫ですか?」
(元悪魔は皿を片してから部下の部屋に戻ると、少し機嫌が悪そうに窺えたため心配そうに尋ねてみて。一方、自分は絵を描き終わると「どうかな、特徴は掴めたと思うんだけど…」と天使の彼に見せてみて)
「…レン、俺よりネイ描く方が得意なんだそうです」(部下は、元悪魔に声をかけられては、不満そうな声で言い。一方、天使は、相手の絵を見ては、目を輝かせつつ、『すごい、可愛い!』と言い、自分も相手に完成した絵を見せて、『どう?結構自信あるよ!』と言い)
「そ、それは…」
(元悪魔は部下の言葉を聞けば何と声をかけようかと困ってしまい、青年は元悪魔が画面に映ると「じゃあ、今度はロイのこと描いてあげる」と描き始め。一方、自分は「わ、すごい…!」と嬉しそうに絵を見つめていて)
「今度はロイさんのこと描いてくれるみたいですよ」(部下は、元悪魔の方へ携帯向けながら言い。一方、天使は、褒められると嬉しそうに『えへへ、この絵交換しよ!』と言い)
「!そ、そうですか…」
(元悪魔は部下の様子を心配しつつも青年に絵を描いてもらい、青年は描き終わると「どう?似てる?」と尋ねてみて。一方、自分は「うん、いいよ」と伝えては紙を交換し)
「レン、絵上手だね」(部下は、青年の絵を見ては、そう言って、「ロイさんも、絵もらいますか?」と尋ねて。一方、天使は、嬉しそうに貰った絵を眺めては、幸せそうにして、『えへへ、たからもの増えた』と呟いて)
「ほんと?ありがと!」
(青年は部下に褒められると自信満々にそう返事をし、元悪魔は部下が嫉妬していないかと様子を窺いつつ「は、はい…では頂きます」と伝え)
「悪魔の方のアンジェロに描いてあげなよ」(部下は、必死に嫉妬心を隠しつつ、悪魔に描いてあげてはどうかと提案して、「俺もレンに描いてあげたいなぁ…」と呟き)
「ルーも描けばいいじゃん」
(青年は部下がなぜそんなことを言うのだろうかと疑問に思いつつそう言い、元悪魔は「ル、ルーカス様は、今は難しいかと…」と慌てて伝え)
「…ロイさんがダメって言ってるし、ダメみたい」(部下は、不満そうにしつつも、青年にダメなのだと伝えて。一方、天使は、部屋から箱を持ってきて、中に2人に貰った似顔絵の描かれた紙を入れ、『じゃあ、そろそろ始めようかな』と呟き)
「も、申し訳ございません。決して意地悪をしたい訳では…」
(元悪魔は不満げな部下を前にしては慌ててそう伝え、青年は「ロイがダメって言うなら仕方ないよ」と部下をなだめていて。一方、悪魔はずっと絵を見つめていたが、天使の彼の言葉を聞けばハッとしたようにそちらを見て『…行ってらっしゃい』と呟いて)
「…わかってる」(部下は、2人の言葉に、うんと頷くものの、不満気なのは変わらず、「仕方ないけど、俺レンに何もあげられてない」と言い。一方、天使は、『?俺、どこも行かないよ?お家で作業するの』と不思議そうに言い、今も電話を続けている青年に、『レンくん、そろそろ始めようと思うんだけど、大丈夫?』と声を掛けて)
「俺はルーとお話しできるだけで嬉しいのに」
(青年は不満気な部下に微笑みかけながらそう伝え、天使の彼の言葉には「うん、大丈夫!」と返事をし。一方、悪魔は『…でも、あっちの部屋行っちゃうでしょ』と不満げにしており)
「俺も嬉しいけど、何かあげたいのー」(部下は、青年の言葉に、嬉しさから頬が緩みつつ言い、天使との会話が僅かに聞こえると、「お絵描きタイムはお終いなんだね。レンと話せて嬉しい、またお話しよ!」と言い。一方、天使は、『ここでやるよ?レンくんにも手伝ってもらうから、広い方がいいし』と言いつつ、不満気な悪魔の相手の頬をつついて)
「うん、またね!」
(青年は部下に手を振ってから電話を切ると、「アンジェロ、ありがと」と携帯を返し。一方、悪魔は『ほっぺつつかないで!』と更に不満気な様子を見せていて)
「…ロイさん、その、ごめんなさい」(部下は、青年に手を振り返しながら電話を終えれば、元悪魔に携帯を渡しつつ、嫌な思いさせたかもと思い謝罪して。一方、天使は、携帯を受け取れば、机に置いておき、悪魔の相手の様子にしょんぼりして、『ネイ、ネロのことお願い』と言い、パソコンを用意していて)
「いえ、お気になさらず」
(元悪魔は部下を心配させないよう微笑みながらもそう伝え、青年は天使の彼の横に座ると「俺、あんまり文字読めないから助けてね」と話し。一方、自分は悪魔を部屋に連れて行くと出掛ける支度を始め)
『うん、わかった』(天使は、悪魔の相手のことを心配しつつ、パソコンを起動しつつ、青年の言葉に頷いて、『じゃあ、始めよっか!』と言い、青年と相談したりしつつ取り掛かり)
「…アンジェロってさ、なんでネロだけにしたの?」
(青年は作業を進めながらも、ふとなぜ天使の彼が自分と別れ悪魔だけにしたのか気になりそう尋ねてみて。一方、自分たちは出かける支度を終えると早速外に出て)
『前にネロと、4人でよりネロと2人で結婚する方が嬉しいって俺もネロも思ったんだ』(天使は、作業をしながら、青年に教えてあげて、『ちゃんと4人で話し合った上で、ネイと別れて、ネロと付き合ってるの』と言い)
「そっかあ」
(青年はきちんと話し合った上での結果なら言うことはないと思いそう呟いて、「確かに、ネロも兄さんもどっちとも付き合ったら贅沢だもんね」と笑い)
『レンくんは、ルーくんとネイ以外の人達のことどう思ってるの?』(天使は、これはどうかあれはどうかと薬を考えながら、青年に何気なく思ったことを尋ねてみて、『俺たち2人だけだし、教えてよ』と言い)
「ルーと兄さん以外…?」
(青年は不思議そうに首を傾げながらもそう呟くと、「誰のことから話したらいいの?」と尋ねつつ手を動かしていて)
『じゃあ、にぃ兄様は?』(天使は、誰にしようかと少し考えては、天使の兄から聞いてみることにし、そう言って)
「ジルは…口うるさいし面倒」
(青年は相手のことについて聞かれると、少し考えた後にそう伝え。一方、自分は悪魔と共に雑貨屋を見ており、彼らにあげるプレゼントを一緒に考えていて)
『そっか…じゃあ、ロイさんは?』(天使は、青年の様子から、嫌いな訳では無いのかなと思いつつ、元悪魔について尋ねてみて)
「ロイは同じ研究所だったし…仲間って感じ」
(青年はどう説明しようか迷いつつもそう伝えては「ロイはそこそこ好きかも」と加えて)
『!にぃ兄様は好きじゃないの?』(天使は、仲間という言葉に、そういうものなのかと思っていたが、付け加えられた言葉に驚き、思わず手を止めてしまいながら言い)
「好きじゃない…訳でもないけど」
(青年は相手のことについて聞かれると素っ気なく答え、「だってあいつ強がりだし、偉そうだし…」と愚痴を言っていて)
『!レンくんとにぃ兄様、似てるんだね』(天使は、愚痴の内容が青年と似てるなと思い、だからこそ嫌に思うのだろうかと思いつつ言い、『じゃあじゃあ、お兄さんと兄様は?』と尋ねてみて)
「どういうこと!?」
(青年は相手に似ていると言われては食い気味にそう尋ね、「俺はジルとは全然ちがうもん!」と頬を膨らませ)
『え、えっと…レンくんも、本当は寂しかったり心配してるのに、強がってたり、偉そうな態度とったりしてるから、似てるなって…』(天使は、食い気味に聞かれると、驚いてしまいつつ、素直に伝えて、『似てるから嫌なのかもだけど、そのおかげで、お互いに救われる、救ってあげられると思うから、悪いばっかじゃないと思う』と言ってみて)
「俺は強がってないし、偉そうじゃない!」
(青年は天使の彼をポカポカと叩きながらもそう否定すると「アンジェロだって我儘だし、甘えん坊だし、いっつもアンに決めてもらってるし!」と悪口を言い)
『で、でも、素直じゃないからかもだけど、俺たちが何か頼んだりしたら、してやってもいいって言うじゃん!』(天使は、青年に悪口を言われてはショックを受けつつ、青年がいつも言っている言葉を言い、青年を見つめながら、『そういうとこも含めてレンくんだから、大好きなんだもん!!』と言い)
「そんなの知らないし!」
(青年は更に不満げにしつつそう言うと、「俺はお前のこと大好きじゃないもん」と顔を背けて)
『!…そっか、そうだよね』(天使は、悪口を言われた後に大好きじゃないと言われ、泣きそうになるも、それを必死に堪えつつ、笑顔で言い、誤魔化すように『薬、早く作んないとだよね。頑張ろ!』と言い、作業を再開して)
「…ごめん」
(青年は暫く作業に熱中していたものの、頭が冷えてきて流石に言い過ぎたかと考えてはポツリとそう呟き)
『いいよ、好きじゃないのは本心なんでしょ?仕方ないよ』(天使は、青年に謝られると、ほんの一瞬手を止めるも、すぐに動かして、青年の方を見ることなく本心だから仕方ない事だと言い)
「す、好きじゃない訳じゃなくて…!」
(青年は必死に首を横に振りつつそう否定すると、「アンジェロのこと、嫌いじゃない…」と涙目になっていて)
『…ほんと?じゃあ好き?』(天使は、泣きそうな声や、嫌いじゃないという言葉に、手を止めては、青年の方を見つめながら尋ねて)
「…好き、かも」
(青年は天使の彼に嫌われたくないという気持ちから不安げな声でそう呟き、「意地悪言ってごめん…」と再び謝って)
『…俺に意地悪するとこ、にぃ兄様たちそっくり』(天使は、溢れそうになる涙を手で拭っては、昔虐めていた時の兄そっくりだと言い、『他の人はわかるかもだけど、俺はちゃんと言ってくんないとわかんないから、ちゃんと言ってよね』と伝えて)
「うん…」
(青年は耳を畳み尻尾を下げすっかりしょんぼりした様子でそう返事をすると、「まだ怒ってる…?」と尋ね)
『…これで仲直り、ね!』(天使は、怒っては無いものの、大丈夫と言うだけよりと思い、青年を抱きしめては、仲直りだと言い)
『うん、頑張ろうね!』(天使は、青年の言葉に嬉しそうに笑いながら、一緒に頑張ろうと言い、作業を進めていき)
「…はあ、疲れたあ」
(青年は暫くしては溜息をつきつつそう呟き、「兄さんたち、まだ帰ってこないのかなあ」と眉を下げて)
『今日はもう終わりにしよっか』(天使は、伸びをしつつ言い、立ち上がれば『紅茶淹れるね』と言い、キッチンに行き)
「いっぱい甘くしてね」
(青年はソファーに転がりながらもそう頼むと、進んだところまで報告しようと天使の兄に電話をかけて)
「どうした?」(天使の兄は、作業していたが、青年からの着信に気付くと、それに出てはそう言い、「気持ちの整理が追いつかねぇって話か?」と言い)
「ち、ちがうよ、そうじゃなくて…」
(青年は相手が電話に出ると慌てて首を横に振りつつそう否定し、「アンジェロと、ちょっと作業頑張ったの。写真送るから見てくれる?」とパソコンの画面をそのまま撮り相手に送って)
「…へぇ、思ったより進んだようだな」(天使の兄は、青年から送られてきた写真を見ては、少し驚きつつ言い。一方、天使は、完成した紅茶を持っては、青年の前に出してあげて、相手に作業が終わったことをメッセージで伝えて)
「うん、アンジェロと頑張ったよ」
(青年は相手の驚いた声に対し自慢げにそう話すと、「後どのくらいあれば薬作れる?」と尋ねてみて。一方、自分は天使の彼からのメッセージを確認するとそろそろ帰ろうかと悪魔に提案し)
「そうだな…この調子なら、あと数日ってとこだな」(天使の兄は、進捗状況から、ほんの数日で薬の成分を決定させられそうだと思い、それを伝えて、「ヒントとしては、お前らが入れた成分が1箇所だけ、良くない成分がある。足りない成分は2つだろうな」と伝えて)
「!良くない成分…」
(青年は薬のことにはあまり詳しくなかったため、天使の彼なら分かるだろうかと思い相手の言葉をそのまま伝えてみて)
『良くないってことは、飲み合わせが良くないって事だよね…』(天使は、青年の隣に座ってゆっくり紅茶を飲んでいたが、青年から教えてもらった天使の兄の言葉に、考えながらもう一度画面をじっと見つめていて。一方、天使の兄は、「ま、無理しねぇ程度に頑張れよ」と言い)
「うん、ありがと」
(青年は相手に礼を言ってから電話を切ると、「とりあえず今日はおしまいにしようよ。もう夕方だし」と言いつつ紅茶を飲んで)
『!そうだね、2人も帰ってくるだろうし』(天使は、資料を見つつ、どれが良くないのか考えていたが、青年の言葉でハッとしては、パソコン電源を切り。悪魔は、スクールが終わり、人間界へ急ぎ気味に歩いていれば、その途中で上級悪魔を名乗る人物に声掛けられ、適当に相槌を打っていたが名刺を渡され、去っていくとまぁいいかと思い、人間界に行き、家へと向かっていて)
『…あ、アンだ!』
(悪魔は自分と共に自宅へ向かっていたが、その道中彼の姿を見つけるとそちらへ駆け寄り、自分は「アン、今帰り?」と尋ねながらも2人の方へ向かい)
うん、2人もどっか遊び行ってたのか?(悪魔は、2人の声にそちらを見て、駆け寄ってきた悪魔の相手の頭を撫でつつそう言い)
うん、ちょっと買い物行ってたの
(自分はショッパーを彼に見せながらもそう伝え、「スクールお疲れ、今日はどうだった?」と尋ねつつ共に自宅へ向かい)
特訓でさ、兄さんに扱かれてたのもあって、結構やれたんだよね(悪魔は、相手の質問に、武術でいい成績を出せたことが嬉しかったらしく、自慢げに相手に話して、ふと思い出したように、「そーいやさ、帰りに上級悪魔だって言う奴が話し掛けてきてさ、一応名刺貰ったけど、なんなんだろうな?」と言い)
上級悪魔…?どんなこと話されたの?
(自分は悪魔としっかり手を繋ぎながらも彼の話を聞いていたが、上級悪魔の話をされては心配そうに尋ねてみて)
元天使を支援したいだとか、フレッチャー家の悪魔だからとか、そういう感じだったぞ(悪魔は、言われた内容を思い返しつつ、伝えては、ポケットに入れていた名刺を取り出しては、2人に見せつつ、「この名前知ってる?」と尋ね)
うーん、わかんないなぁ…
(自分は名刺を見るも心当たりがなく眉を下げて、悪魔は『アンはそいつのとこ行くの?』と首を傾げて)
んー、兄貴にも聞いてみてから…かな(悪魔は、相手が知らないという事はフレッチャー家とはそこまで関係がないのだろうと思い、悪魔の相手に行くのか聞かれると、素性もあまりわからないため、頷けるはずもなく、念の為兄にも聞いてからと言い、「つか、ふつーに怪しいしな」と呟き)
うん、俺も怪しいと思う…
(自分はもしかしたら関わりのある人物かもしれないと思いつつもその怪しさから申し訳なさそうにしつつそう呟き)
だよな、とりあえず兄貴に聞いてみる(悪魔は、相手の言葉に頷いては、兄に相談してみると言い、家に着くと中に入り、リビングに行くと、「ただいま」と2人に言い)
『アンジェロ、ただいま!』
(悪魔は家に入ると真っ先に天使の彼の元へ向かい、青年は「あれ、兄さんと一緒だったんだ」と首を傾げ)
『ネロ、おかえり!』(天使は、自分の元へきた悪魔の相手を抱きしめながらおかえりと言い、『楽しかった?』と尋ねて。悪魔は、「うん、偶然2人と会ってさ、一緒に帰ってきたんだ」と伝えて)
『うん、アンジェロにプレゼントも買って…』
(悪魔は天使の彼を抱きしめ返しながらもそう話そうとしたが、自分に「ネロ、それは言わないって約束したじゃん!」と言われてはハッとしたように口を手で覆い)
『!…聞かなかったことにするね』(天使は、悪魔の相手の言葉に嬉しくなったが、焦っている相手の様子から何か考えてたのかと思い、聞かなかったことにすると言い、悪魔は、話題を変えるように「ね、皆でどっか食いに行かない?レンも、発情治まってるみたいだし」と提案して)
『アンジェロ、聞いてないって!』
(悪魔は自分に抱きつきながらも嬉しそうにそう伝え、青年は「俺も外行きたい!」と楽しそうに言い)
レンは何食べたい?(悪魔は、青年の頭を軽く撫でてやりつつ、何が食べたいか尋ねて、「どんなのでもいいよ」と言い)
ネロも?じゃあ、寿司屋行くか!(悪魔は、悪魔の相手にも聞こうとしたが、賛同する様子にふっと笑い、少し考えて思いついた寿司屋を提案して)
「やった、お寿司!」
(青年は嬉しそうに悪魔を抱きしめながらもそう喜び、自分は「アンジェロ、レン、支度しておいで」と促して)
『レンくん、準備しよ!』(天使は、青年の手を引きつつ部屋に行き、支度をして。悪魔は、青年の喜ぶ様子から「よっぽど寿司が好きなんだな」と呟いて、待っている間に兄に連絡しておこうと思い、携帯を取り出しては、『今日の帰りに、スクールの近くで知らねぇ上級悪魔に、元天使を支援したいとかって声掛けられたんだけど、兄貴から見てどう思う?』とその悪魔の名前とともにメッセージを送り)
「猫だしお魚好きなんだね」
(自分は買ったものをリビングに置きつつそう伝え、悪魔は「お寿司っておいしい?」と彼に聞いていて。一方、兄は彼からの写真を確認しては首を傾げていて)
うん、美味いよ(悪魔は、この時はまだ知らなかったのかなと思いつつ、教えてあげて、画像で見せてあげながら、「これがお寿司で、この醤油をつけて食うんだよ」と言い。一方、悪魔の兄は、兄が首を傾げているのに気付き、「お前がそんな不思議そうにすんの珍しいじゃねぇか、なんか気になることでもあんのか?」と言いつつ、画面を覗き込んでいた)
『ふーん…』
(悪魔は彼の携帯の画像を見ながらもそう呟き、自分は「ネロは絶対気にいると思うよ」と伝えながら頭を撫でてやり。一方、兄は「…いや、別に」と言いながら携帯をしまい)
『お待たせ、出来たよ!』(天使は、支度が終われば、青年も終わったことを確認してから一緒にリビングに行き。一方、悪魔の兄は、何かあると思いつつも、「…なんでもいいけど、1人で抱え込もうのだけはやめろよな」と言い)
じゃあ行こっか!
(自分は悪魔を天使の彼の方に行かせ、青年の手を握ると共に家を出て。一方、兄は相手に顔を見せることなく「わかってる、そんなつもりはない」と伝え)
『ネロ、どんなお寿司好き?』(天使は、悪魔の相手と手を繋ぎつつ歩き、寿司が好きか尋ねていて、悪魔は、青年だけずるいと思い、相手の反対の手を繋いで。一方、悪魔の兄は、「…なぁ、ネイの母親の事、ちょっと調べてぇんだけど、なんか情報集まってる資料とかねぇか?」と尋ねて)
『俺、お寿司食べたことないの』
(悪魔は天使の彼の質問にきょとんとしたようにそう答え、『だから、さっきアンが教えてくれたんだ』と話し。一方、自分は「うーん、どうだろ…実家にあるかもしれないけど…」と眉を下げて)
『あ、そうだったの?』(天使は、まさか初めてと思わず驚き、それならいい思い出となるように頑張ろうと思い。一方、悪魔は、「じゃあ、スクールついでに家戻って兄貴に聞いてみよう」と呟き)
『俺レンの兄貴だから、レンに好きな物食べさせてあげたいの』
(悪魔は青年を喜ばせるために魚がいいと伝えたのだと話し、自分は「なんで母さんのこと調べたいの?」と首を傾げて)
『!そうだったんだ、ネロ偉いね』(天使は、兄として弟である青年を喜ばせようとしている悪魔の相手に、褒めるように言い。一方、悪魔は、「やっぱ、兄さんがそっくりなのが気になってさ…天使と悪魔になるし、違うとは思うけど、念の為な」と言い)
『うん、偉いでしょ』
(悪魔は天使の彼に褒められると嬉しそうに微笑み、自分は「そっか…なんか分かるといいね」と伝え、店の中に着くと早速中に入り)
『やっぱり夕食時だから混み出してるね』(天使は、中に入ると、少し待つだけで席に着くことが出来たが、混んでいる様子にそう言い、『俺が取るから、欲しいのあったら言ってね』と伝えて。悪魔は、相手の隣に座り、「いっぱい頼んでいいぞ」と言い、注文用のタブレットを手に取っていて)
『レン、オススメある?』
(悪魔は部下と青年の間に座り青年にオススメを尋ね、青年は「んーと、サーモンはどう?」と提案してみて)
『レンくんは、どのお寿司が好きなの?』(天使は、悪魔に好きなネタは一緒に頼むように伝えてから、青年の好きな寿司を尋ねて。悪魔は、相手とメニュー見つつ、注文していて、「そういや、ネイは嫌いなものってないの?」と何気なく尋ねてみて)
「んー…俺はなんでも好きだよ」
(青年は流れる寿司を見つめながらもそう呟き、自分は「辛いものとか苦いものは苦手かな」と答えていて)
『そっか…あ、じゃあこれ食べる?』(天使は、せっかくなら青年が好きなものを一緒に食べたいと思っていたため、少し残念に思い、流れてきたマグロを手に取ると、そう提案して。悪魔は、苦いものと聞き、悪魔の相手がピーマンを嫌っていたのを思い出し、「じゃあ、今もピーマンは苦手?」と尋ね)
「うん、食べる」
(青年は天使の彼が持っているマグロを見てはそう伝え、自分は「あ…う、うん」とどこか気まずそうに答えて)
『じゃあどうぞ!』(天使は、青年にマグロの乗った皿を渡して、流れてきた中で気になったお寿司を何個か取っていて。悪魔は、相手の様子にきょとんとしつつ、「そっか、じゃあ今度から料理する時気をつけねぇとだな」と言い)
「…ネロはお子様セットがいいんじゃない?」
(青年はマグロを受け取りながらも悪魔の方をじっと見てはそう呟き、自分は「うん、ありがと」と礼を言いつつも恥ずかしそうにしていて)
あ、ネロ、これ頼む?(悪魔は、ふとタブレットを見ていると子供向けのセットがあり、それを悪魔の相手に見せつつ注文するか尋ね)
『ん…俺よく分かんないから、それでいいよ』
(悪魔は画面を見てはなんだか色々な寿司が入っていそうだったためそう答え、青年は黙々と食べ進めていて)
わかった、じゃあこれ頼むな(悪魔は、そう伝えては、注文して、青年に「レンも好きに注文していいぞ」と伝えながらタブレットを渡して)
「うん、頼む」
(青年はタブレットを受け取ると好きなように注文し始め、「ネロ兄さん、一緒におうどん食べる?」と首を傾げて)
…こうして見ると、レンがお兄ちゃんみたいだな(悪魔は、注文していた寿司が届くと、それを食べたりしつつ、悪魔の相手や青年の様子を見ては、そう言い)
『!ち、違うよ、俺が兄貴なの!』
(悪魔は彼の言葉に突っかかるようにそう告げて、青年は「そうだよ、ネロはお兄ちゃんだもん」と言いながら悪魔に抱きついていて)
わかってるって(悪魔は、楽しそうに笑いながら、わかってると言い、「ジュースも頼んでいいから、そう怒んなって」と言い。天使は、悪魔の相手の頭を撫でてあげながら、運ばれてきた悪魔の相手のお寿司を置いてあげ、『ネロ、お寿司来たよ』と声を掛け)
『!くまさんついてる…』
(悪魔は運ばれてきた寿司を見ては、小さなくまのストラップが乗っていることに気が付き目を輝かせ)
『ほんとだ、可愛い…よかったね、ネロ』(天使は、くまのストラップを見ては、微笑みながら言い、『お寿司、食べれる?』と尋ね)
『…あーんして』
(悪魔は食べ方がいまいち分からず、天使の彼の目を見つめてはそう頼み。一方、自分は悪魔の分のジュースを頼んであげつつ「俺もうどん食べようかな…」と悩んでいて)
『わかった。…はい、あーん』(天使は、初めてだしわからないかと思い、頷くと醤油をつけてあげたりしては、悪魔の相手に食べさせてあげて。悪魔は、悩んでいるらしい相手の様子に、「俺らも一緒に食う?」と言ってみて)
『ん…おいしい!』
(悪魔は天使の彼に食べさせてもらうと目を輝かせながらそう告げて、『もっとちょーだい』とねだり。一方、自分は「あ、じゃあそうしよっかな」と2人で食べることにして)
『よかった、いっぱい食べてね』(天使は、気に入った様子の悪魔の相手に安堵して、そう言って食べさせてあげる合間に自分も食べていて。悪魔は、「ネイの好きなうどん頼んでいいよ」と伝えて)
「…ネロ兄さん、おうどんも食べよ」
(青年はなんだか仲間はずれにされているように感じては悪魔の前にうどんを差し出し、悪魔は不思議そうにしつつもそれを食べていて)
『俺も何か麺類頼もうっと…』(天使は、2人の食べる様子を見ては、自分も食べたくなり、そう呟いては、張り出されているメニューのポップを見つつ、どれにしようかと悩んでいて、期間限定のラーメンに決めれば早速それを注文して)
『もーお腹いっぱい……』
(悪魔はうどんを食べたり寿司を食べたりしていたが、しばらくすれば満足したようにそう呟き。一方、自分はデザートは何にしようかと選んでいて)
『いっぱい食べたもんね』(天使は、それぞれ沢山食べたと言い、『じゃあ、最後に皆でデザート食べて帰ろう!』と言い。悪魔は、兄から何も無いことが気になり、相手に「兄貴に電話してくる」と伝えて、外に出れば兄に電話をかけて)
「ネロ兄さんはアイスがいいんじゃない?」
(青年は悪魔に画面を見せつつそう提案し、悪魔に良いと言われてはそれを注文して。一方、兄は電話に出ると「…なんだ」と機嫌悪そうに返事をして)
『俺ケーキにしよ!』(天使は、どれにするか悩んではチーズケーキを注文して、『レンくんは何にしたの?』と尋ねて。悪魔は、兄の機嫌の悪さはいつもの事だからと気にすることなく、「メッセージで言った、悪魔の件なんだけどさ、何か知ってたりしない?」と尋ねて)
「俺もアイスだよ」
(青年は悪魔にくっつきながらもそう話し、悪魔は「ね、今日はレンと寝たい!」と提案していて。一方、兄は「知らねえよ、一々連絡してくんな」と言えばすぐ電話を切り)
『え…うん、いいと思うよ』(天使は、悪魔の相手の言葉に驚き、嫌だと思ってしまうも、我慢しないとと思い、顔を逸らしながら言い。悪魔は、すぐに切られてしまった電話に首を傾げ、「…いつもより機嫌悪い?」と呟いては、席に戻ることにして)
『やった、レンと一緒!』
(悪魔は天使の彼に良いと言われては嬉しそうに青年に抱きつき、自分は彼が戻ってきたことに気がつくと「おかえり、大丈夫だった?」と首を傾げて)
知らないし、いちいち連絡してくんなって電話切られたんだよね(悪魔は、たまたま機嫌が悪いだけだったのか、悪魔の名前を聞いて機嫌が悪くなったのか分からず、首を傾げつつ相手に伝えて。一方、悪魔の兄は、なんとなく屋根の上でぼーっとしていたが、玄関前にある門の近くで彷徨く悪魔を見つけ、窓から兄の部屋に入れば、「ウィル、なんか怪しいヤツが門のとこでずっと彷徨いてんだけど、どうすんだ?」と尋ねて)
そっか…
(自分は心配そうに返事をすると、「アンは何食べたい?もう皆デザート頼んだよ」と画面を見せて。一方、兄は「…俺が話してくる。お前は部屋で待ってろ」と言い立ち上がると門の方へ向かい、「俺の家に何か用か」と声をかけ)
え、マジ?どうしよっかな…(悪魔は、自分以外頼んだと聞くと、自分も早く頼もうと思い、タブレットを手に持ち、どれにしようかとメニューを見て、期間限定らしいパフェを見ては美味しそうだと思い、それを注文し。一方、その悪魔は、兄を見てはほんの一瞬小さく舌打ちをしてはすぐに微笑みを浮かべ、「こちらに元天使の方がおられるとお聞きして参ったのですが、お会いできませんか?」と言い)
あ、俺とおんなじやつだ
(自分は彼が頼んだものを見ては嬉しそうにそう呟き、兄は「…悪ぃが今はいない。用があるなら伝えておくが」と若干睨むように相手を見ていて)
やっぱ気が合うな(悪魔は、相手も同じものを注文したと聞けば、嬉しくなり、そう言って、「こういうの気になるよな」と言い。一方、その悪魔は、兄の言葉を聞けば態度が一変し、「いるのはわかってんだよ、さっさと連れてこい」と言い)
だよね、期間限定だもん
(自分は楽しそうに彼にそう伝え、青年は先にデザートが運ばれてくれば「見て、ネロ兄さん。アイスきたよ!」と前に差し出して。一方、兄は相手の言葉を聞けば壁に押さえつけ「…お前の狙いはなんだ」と尋ね)
『あ、2人は味違うんだね』(天使は、運ばれてきた2人の分のアイスを見ては、そう言い、『ね、2人の一口ちょうだい?俺のチーズケーキも、2人に一口ずつあげるから』と2人に頼んでみて。一方、その悪魔は、抵抗しつつ、「っ、誰がお前なんかに話すか!!」と言い)
『うん、いいよ』
(悪魔はアイスを1口分掬うと天使の彼の口元へ持って行き、兄は「この状況で拒否権があると思っているのか?話せ」と言いながら力を強めていき)
『ありがとう…ん、美味しい』(天使は、悪魔の相手に差し出されると、それを食べて、微笑みながら言い。一方、その悪魔は、勝てないと判断し、「お前んとこの元天使は力がある!それを俺のために利用しようとしただけだ!」と話して)
「俺のもいーよ」
(青年は自身のアイスも1口取れば天使の彼に差し出し、兄は「…何を、どう利用しようとした?具体的に答えろ」と尋ね)
『ありがとう…あ、こっちも美味しい!』(天使は、青年から差し出されたアイスを食べては、目を輝かせながら言い、自身のチーズケーキが運ばれてくると嬉しそうにしつつ取り、『じゃあ、2人にもあげるね!先にくれたから、ネロからね』と言い、フォークで一口分掬っては、悪魔の相手に差し出し。一方、その悪魔は、「そいつらの力を持った特別な悪魔を作りたかったんだよ!俺の奴隷にする為に!」と言い)
『…ん、おいしい』
(悪魔は自身のアイスを食べていたが、チーズケーキを差し出されては幸せそうに食べていて。一方、兄は「ああそうか、なら俺がお前を奴隷にしてやる」と言えば相手を気絶させ、使用人に屋敷の地下室へ連れて行くよう命じ)
『じゃあ次、レンくん!はい、どーぞ』(天使は、幸せそうな悪魔の相手に微笑み、青年にもとまた一口分掬うと、青年に差し出して。一方、悪魔の兄は、部屋で大人しく待ってれば、兄が戻ってきて、「アイツの狙いはわかったのか?」と尋ねて)
「…おいしい!」
(青年はチーズケーキを食べると嬉しそうに伝え、自分はそんな3人を微笑ましく見守っていて。一方、兄は「ああ…一応な」と呟いては先程聞いたことをそのまま伝え)
あ、ネイのパフェ来たみたい(天使は、幸せそうにしつつチーズケーキを食べていて。悪魔は、3人の様子を見ていれば、相手の分のパフェが来ると、相手に渡しながら言い。一方、悪魔の兄は、兄や相手の為に利用されるならまだしも、まさか自分たちが狙われると思っておらず驚いていて、「そいつが言う特別な力ってなんだよ。しかも、そいつの口ぶりからして、お前が悪魔にした俺とアイツにしかその力ってやつはねぇのかよ?」と言い)
あ、ありがとう
(自分はパフェを受け取ると早速1口食べ、「わ、おいしいよ!」と目を輝かせながらも彼に教え。一方、兄は「それは今から聞いてくる。とにかくお前は地下室に近づくなよ」と忠告し)
そんな美味いの?じゃあ楽しみだわ(悪魔は、相手の様子からふっと笑いながら楽しみと言い。一方、悪魔の兄は、「わかった。お前も気をつけろよな、お前精神攻撃とか弱ぇんだし」と言い)
あ…ネロも欲しいの?
(自分はふと目を輝かせ期待しているようにこちらを見る悪魔に気がつくとそう声をかけ、1口食べさせてやり。一方、兄は「…んな事ねえよ」と呟いては相手を残して部屋を去り)
ネロ、美味しい?(悪魔は、相手が悪魔の相手に食べさせているのを見て、微笑みつつ尋ねて、自分の分も運ばれてくると嬉しそうにしながらそれを取り。一方、悪魔の兄は、兄の様子に本当に大丈夫なのかと思いつつため息をついては、机の引き出しから、兄にあげた石を取ると、魔力を込め始めて)
『うん、おいしい』
(悪魔は幸せそうに頬を緩めながらもそう話し、青年は食べ終わると退屈そうに2人のパフェを見ていて)
レンも、一口食うか?(悪魔は、相手が気に入るのもわかるなと思いつつ食べていたが、青年が退屈そうにしつつ見ていることに気付き、そう声をかけつつ差し出して、「これ、すげぇ美味いぞ」と言い)
「!いいの……?」
(青年は彼の提案に目を輝かせながらもそう尋ねると、恐る恐る口を開けて食べさせてもらうのを待ち)
当たり前じゃん、遠慮すんなっての(悪魔は、青年の口に入れてやり、「どう?美味くない?」と言い、天使にもと食べさせてやり)
「うん、おいしいよ」
(青年は彼のパフェを一口食べると嬉しそうにそう伝え、悪魔は『みんな美味しくてよかったね』と楽しそうに微笑んで)
これ美味いよな、これにしてよかった(悪魔は、嬉しそうにしつつ食べ進めていて。天使は、『そうだね。ネロ、どれが気に入った?』と尋ねて)
『えっと…まぐろが1番美味しかった!』
(悪魔は少し悩んだ後にそう伝え、『アンジェロはどれがいちばん美味しかったの?』と首を傾げてみて)
『んー、俺はサーモンと、鯖かなぁ』(天使は、どれが気に入ったか考えては、浮かんだものを言い、『また皆でご飯食べに来ようね』と言い)
『今度はルーも連れて行こうね!』
(悪魔は天使の彼に擦り寄りながらもそう伝え、青年はその言葉を聞けば気まずそうに目を逸らしていて)
『!…レンくん、大丈夫?にぃ兄様も、もうちょっとだって言ってたし、すぐ会えるようになるよ』(天使は、悪魔の相手を抱きしめたりしていたが、部下の名を聞けば青年の方を見て、励ますように声を掛けて。悪魔は、食べ終わると全員が食べ終わっていることを確認し、「よし、じゃあ会計して帰るか」と言い、支度をして)
「…うん、そうだよね」
(青年は不安げにしながらもそう呟き、自分は「じゃあ3人は先外出ててね」と伝えてから彼と会計をしに向かい)
『レンくん、ぎゅーする?』(天使は、会いたくても会えないという不安などは、よくわかる為青年が心配で、3人で店の前に出るも、そう言って青年に腕を広げて、『代わりじゃないけど、いっぱい甘えていいんだよ』と言い。悪魔は、「…レン、大丈夫なのか?すげぇ寂しそうだったし」と言いつつ、会計をして)
「しない…」
(青年は店を出てはしょんぼりとしたままそう呟き、悪魔は『…レンはルーがいいんだもんね』と眉を下げて。一方、自分は「大丈夫じゃないと思うけど…でも、俺たちじゃどうすることもできないよ」と呟き)
『そう、だよね…』(天使は、元気づけられないことにしょんぼりとして、『レンくんは凄いね。俺だって、ネロと会えなかったのは数日だけど、それでもすっごく辛かったのに、もっと長い間我慢できてるもん』と素直に言い、頭を撫でてあげて。悪魔は、「だよなぁ…何か少しでも紛れさせられたらいいんだけどな」と言い、終われば相手の手を引きつつ店を出て3人の元に行き)
『…あ、おかえり!』
(悪魔はどうしようかと悩んでいたところ2人が戻ってきたため、そちらに手を振りながらそう伝え。一方、店主は部下が怪我をさせた上位天使から2人の処分に対する連絡を貰うと、すぐに天使の兄に電話をかけて)
…なぁレン、ネイとネロだけでもいいから、いつもみたいに我儘言って甘えろよな(悪魔は、まだどこかしょんぼりしている青年を見ては、青年の目を見つめながら伝えて、「じゃあ帰ろうぜ」と言い。一方、天使の兄は、店主からだと気付くと、処分についてだろうと思い、「処罰が決まったのか?どうなった?」と言い)
「うん、わかってる…」
(青年は悪魔の手を握りながらもそう返事をして、自分は心配ながらもひとまず家に帰るしかないと思い歩き始め。一方、店主は「ああ…まず、お前らは今後一切アイツに関わるなとのことだ」と上位天使から言われたことを伝え)
…なんとかしてやりたいけどなぁ(悪魔は、相手と手を繋いで歩きつつ、青年を心配しており。天使は、何ができるのかを必死に考えていて。一方、天使の兄は、「…念の為聞くが、アイツってのは?」と尋ね)
「…俺、1人でも大丈夫だよ」
(青年は自分たちの様子を見ては遠慮がちにそう伝え、悪魔は『レン、俺がいっぱい好きってしてあげるから、元気だしてね?』と声をかけて。一方、店主は「ルーカスが怪我させた上位天使だ。それと、ルーカスは人間界での現場仕事1本にさせろと言っていた」と伝え)
…強がんのはいいけど、辛い時に甘えねぇと、お前自身が壊れるぞ(悪魔は、青年の様子から、本気で大丈夫だと思っているとは思えない為、そう言って、天使は『俺も、いっぱい好きってする!』と言い。一方、天使の兄は、「接触しないのは受け入れる。だが、ルーカスの仕事の件は、お前もその方がいいと思うのか?」と言い)
「わかってるってば…」
(青年は抱きついてくる悪魔を抱きしめてやりながらもそう伝え、店主は「…それがアイツの出してきた条件なんだ、仕方ないだろ。それに、追放を命じているわけではない。仕事が終われば天界の家に帰って来られる」と伝え)
今日はゆっくり休め(悪魔は、青年の頭を撫でてやりながら、青年も疲れているだろうと思い、そう言って。一方、天使の兄は、拒否するつもりはないものの、納得はいかないが、追放よりマシかと思えば、「…それはわかってる。お前も、手間かけさせて悪かったな」と言い)
「…うん、ありがと」
(青年は彼に頭を撫でられるとそう呟き、悪魔と共に寝室へ向かって。一方、店主は「…いや、問題ない。お前には治療費だけ払ってほしいとのことだ」と言い)
お前らも、レンの様子注意して見といてやってくれよ(悪魔は、自分は家を空ける事が多いため、2人に頼んで。一方、天使の兄は、「ああ、わかった。俺の部下が怪我を負わせてしまってすまなかったと、伝えておいてくれ」と言い)
うん、任せて
(自分はこくりと頷きつつも了承し、青年は悪魔を抱きしめながらもベッドに横になっていて。一方、店主は「ああ。それで…今はどうなんだ」と二人の様子を尋ね)
俺も早く寝よっと(悪魔は、欠伸しつつ言うと、ベッドに寝転んで。一方、天使の兄は、「ルーカスは、レンと離したおかげか、今は落ち着いてる。レンはルーカスが暴走して以来、2人の為にも人間界にいてもらってるが、寂しがってるし、早くなんとかしてやりたいけどな」と言い)
アンジェロはどこで寝る?
(自分は天使の彼は2人の元へ行くのだろうかと気になり、首を傾げつつもそう尋ね。一方、店主は「…そうか。また何かあれば連絡してくれ」と言えば電話を切り)
『んと…えっとね、レンくんが使ってる客室で寝るね』(天使は、2人とと思うも、邪魔したくないと思い、青年に渡している客室を使うと言い、『みんな寝ちゃったし、もうちょっと頑張ってみてから寝るね』と言い、リビングのソファーに座ると、パソコンを起動させて)
そっか…あんまり無理しないでね
(自分は天使の彼の頭を撫でてやりつつそう伝えれば寝室へ戻り、「アン、俺もベッド入れて」と声をかけ)
『よし、頑張ろう』(天使は、相手に撫でられては、気合を入れては、頑張ろうと呟いては、やり始めて。悪魔は、相手が来ると、「あれ、あいつは?てっきり来ると思ったのに」と言いつつ、相手を隣に入れてやり)
うん、客室で寝るって
(自分は布団の中に入りながらもそう伝えては「それに、アンも2人きりが良かっただろ?」と微笑んで)
まぁ、3人よりはな(悪魔は、相手の言葉に、否定はせず、そう言い、相手の手を握り、そのまま指を絡ませて。一方、天使の兄は、部屋を出ては部下の部屋に向かって)
ん、どうしたの?
(自分は彼が指を絡ませてくると不思議そうに首を傾げ、元悪魔は寝る前にもう一度電話をさせてやろうかと思い部下の部屋へ向かっていたところ相手の姿を見つけたため「ジュリアス様、どうかなさいましたか…?」と声をかけてみて)
んーん、ただ甘えてんの(悪魔は、相手の問いに首を横に振り、ふにゃりと笑いながら甘えているだけだと言い、そのまま抱きしめて。一方、天使の兄は、元悪魔を見ては、「さっき、あいつから電話があって、俺とルーカスの処罰が決まった。それをルーカスにも伝えようと思ってな」と言い)
わ…いっぱい甘えていいからね
(自分は彼に抱きつかれると驚くも、最近なかなか2人になれていなかったことを考えてはそう伝えつつ抱きしめ返し。一方、元悪魔は「…どのような処罰だったのですか」と不安げに尋ね)
ネイ、頭撫でて?(悪魔は、相手に抱きしめられると嬉しくなるも、撫でられたいと思い、相手にそう強請って。一方、天使の兄は、「こちらが負傷させた分、治療費の負担はもちろんだが、けがを負わせた上位天使に一切接触しないこと、ルーカスの仕事を人間界での現場仕事1本にすること…だそうだ」と言い)
うん、いいよ
(自分は彼の頭を優しく撫でてやると「なんでもしてほしいこと言ってね」と微笑んで。一方、元悪魔は「そう、ですか…」と少し安心したように呟き)
ネイが甘やかしてくれたら、どんな嫌なことも忘れられそう(悪魔は、相手に撫でてもらっては、心地よさそうに目を閉じてそう呟いて。一方、天使の兄は、「お前も心配かけて悪かったな」と言い)
そうなの?
(自分は彼の言葉に嬉しそうにそう尋ねては、彼の額にキスをしてやり。一方、元悪魔は「いえ…後は、ルーカス様を治すだけですね」と伝え)
もしまたアイツらに手上げられても頑張れそうだし(悪魔は、幸せそうに笑いながら言い、相手の頬にキスをしては、「だから、いっぱい甘やかしてくれよな」と言い。一方、天使の兄は、「ああ、そうだな。で、お前はどうしたんだ?アイツんとこ行く途中だったんだろ?」と言い)
うん、もちろん
(自分は彼にキスをされると楽しそうに目を細めながらそう伝え、元悪魔は「え、ええ…レンさんに電話を繋ごうかと思いまして…」と言い)
じゃあ、そろそろ寝ようかな(悪魔は、嬉しそうにしつつ、相手に甘えていたが、眠気が強まり、そう言っては、相手の口へキスをしては、「おやすみ」と言い、眠りについて。一方、天使の兄は、少し考えては「そうか、ならアイツらに処罰の事伝えるの、お前に頼んでもいいか?」と言い)
おやすみ、アン
(自分は彼にしっかりと抱きつきながらも眠りにつき、元悪魔は了承するとそのまま部下の部屋へ向かい)
「!…そっか、いないんだっけ」(部下はやることも無いため、寝ていたが飛び起き、周りを見ては寂しそうに呟いて)
「ルーカス様、失礼いたします」
(元悪魔はノックをしてから部屋に入ると、寂しそうな部下の様子を見て「…ええと、調子はいかがですか?」と心配そうに尋ねてみて)
「…ロイさん、レンに電話させてください!」(部下は、元悪魔が来ると、縋るように言い、「レンが寂しがってるんです!」と頼んで)
「!か、かしこまりました…」
(元悪魔は部下の懇願に圧倒されては恐る恐る電話をかけてから携帯を差し出し、青年は疲れから既に眠ってしまっており電話に気づかずにいて)
「!なんで…レン、出てよぉ…」(部下は、青年が出ないことに焦り、何度も電話をかけていて、何度掛けても応答が無く、不安から泣いてしまい)
「もう夜遅いですし…眠ってしまっているのではないでしょうか?」
(元悪魔は泣き出してしまった部下の背中を擦りつつそう伝え、悪魔は何度も鳴る青年の携帯に気がつくと手を伸ばし『ネロだよぉ…』と眠そうに電話に出て)
「で、でもっ…!ネロ、くん…?ね、レンは?!」(部下は、頭では理解していても、どうしても納得できず、泣き続けていれば、画面が通話中になっているのに気付くと、自然と涙も止まり、悪魔の相手だとわかると、青年について尋ねて)
『んと、俺の隣にいるよ。泣いて疲れて寝ちゃった』
(悪魔は電話の相手が部下だと気がつくと素直にそう伝え、『ルーと会えなくて寂しいんだって』と話し)
「!…レンと寝ないで、触んないで」(部下は、青年が泣き疲れて寝ていること、寂しがっている事に、申し訳なさと同時に嬉しさを感じるものの、それよりも青年の隣にいる、寝ている事へ嫉妬しては、電話先の相手が悪魔の相手であることも忘れて、そう言い、「レンの隣は俺だけの場所なんだよ、奪わないでよ!」と強い声で言い)
『!ご、ごめん、なさい…』
(悪魔は突然強く怒られると訳も分からないままに消えそうな声で謝り、青年はその声で目を覚ますと「…ネロ、どうしたの?」と悪魔を抱きしめてやり。一方、元悪魔は慌てて携帯を奪うと「ルーカス様、落ち着いてください!」と必死になだめていて)
「っ!…俺、また…」(部下は、元悪魔の声でハッとして、また嫉妬で取り乱したと後悔していて、「ロイさんたちだけじゃなくてネロまで傷つけた…」と呟いていて)
『あ、あのね、電話でルーが…』
(悪魔は涙目になりながらも事情を説明し、青年はここにいて大丈夫だと言い聞かせてから携帯を受け取ると「もしもし、ルー?」と声をかけ。一方、元悪魔は携帯から青年の声がすることに気がつくと「…私が携帯を持っていますから、話していいですよ」と伝え)
「レン…!ごめん、俺…ネロ傷つけちゃって…」(部下は、元悪魔に携帯を差し出され大丈夫なのかと不安に思うも、青年の声が聞こえれば、そんな不安も無くなり、声が明るくなり、悪魔の相手を傷つけてしまったと言い)
「俺の隣にいないでって言ったんだろ?」
(青年は確認するようにそう尋ねると、「ネロ、怖がっちゃってるから、ちゃんと謝ってあげて」と悪魔の方へ携帯を向けて)
「う、うん…ネロくん、さっきは酷いこと言ってごめんなさい」(部下は、青年の言葉に頷いては、悪魔の相手に謝って、「言い訳じゃないけどさ、レンの事になるとつい嫉妬から自分でも訳わかんないくらい暴走しちゃうんだ。だから、さっき言った言葉は忘れてよ、レンの隣にいてあげて」と言い)
『…もう怒んない?』
(悪魔は怯えながらも部下にそう尋ね、青年は「俺が一緒に寝てってお願いしたのに、怖い思いさせちゃってごめんね」と悪魔の頭を撫でていて)
「うん、怒んないよ」(部下は、声だけでわかる程に怯えきった悪魔の相手に、酷いことをしてしまったと後悔しつつ、そう伝えては、「ネロくんを怖がらせて、傷つけてごめんね。俺のこの症状を抑える薬が出来たら、また俺と会ってくれる?」と尋ねて)
『…うん、いいよ』
(悪魔は部下が怒っていないと気がつけば安心したようにそう伝え、青年は携帯を戻すと「ネロと話してくれてありがと」と礼を言い)
「ううん、寧ろ話す時間くれてありがとう」(部下は、大丈夫なのだと信じてくれたらしい悪魔の相手の様子に、安心しては、青年に微笑みながら言い、「俺、寝てたんだけど、夢でレンが俺と会えなくて寂しいからって、俺以外のみんなと浮気しちゃう夢見ちゃって、そのせいで余計嫉妬しちゃって…」とは話して)
「!そ、そんな事しないよ…」
(青年は部下の夢の話を聞くと驚いたようにそう伝え、「そりゃ、昔の俺だったらしたかもだけど…今はルー一筋だもん」と話し)
「わかってる…そういう夢見たからかな、なんとなくレンが泣いて寂しがってるかもって感じたんだ」(部下は、青年が一途に思ってくれていることはわかっているものの、自身の不安からかそんな夢を見てしまったと思い、その影響か、勘が働いたと言い)
「そうなんだ…ルーは凄いね」
(青年は自身が寂しがっていると分かった部下を凄いと褒め、「ルーが電話してくれたから寂しいのなくなった!」と嬉しそうに伝えて)
「えへへ、俺も寂しくなくなった!」(部下は、青年の嬉しそうな言葉に、こちらも嬉しくなり、ふにゃりと笑いながら言い)
「…俺、アンジェロと頑張って薬作ってるからさ。後もうちょっとだから、待っててね」
(青年は嬉しそうな部下の声を聞けば安心したように息をつくも、そういえばと思い薬のことを伝え)
「!2人で作ってくれてるんだね」(部下は、青年も協力して薬を作っていると思わず、驚きながら言い、「レンとアンジェロさんが頑張ってくれるんだもん、きっとよく効くね」と言い)
「…あの、すみません。お2人にお話ししたいことがありまして…」
(元悪魔は2人が楽しそうに話しているのを黙って聞いていたが、部下の処罰について話さなければならないと思いそう切り出して)
「?はい、いいですよ」(部下は、元悪魔の言葉に、どんな話だろうと不思議そうにしつつ、元悪魔の話を聞こうとしていて)
「…ルーカス様の処罰についてなのですが…」
(元悪魔は2人から許可を貰うと天使の兄から聞いたことを伝え、「当初の予定よりはかなり良くなったと思いますが…どうでしょうか」と尋ねてみて)
「!ほんとにそれだけでいいんですか?!」(部下は、処罰について聞けば、嬉しさから抱きつかん勢いで言い、「よかったぁ…」と呟いて)
「ええ、私はそう伺っていますが…」
(元悪魔は驚きつつもそう話し、青年は「そっか、良かったあ…」と安心したように呟くも、同じ研究所で働けないことに落ち込んでいて)
「あ…でも、ダメだぁ、レンとお仕事出来ない…」(部下は、安堵したが、青年と研究所で働く事が出来ないと気付き、残念に思い、「いっそ、俺は仕事辞めて、レンと一緒に行動してようかな」と言い)
「!そ、それはだめです」
(元悪魔は部下の言葉を聞けば慌てて止めに入り、「お仕事を辞めて研究所で働くのは、恐らく処罰に反することかと…」と眉を下げ)
「研究所でレンのお仕事を見てるのも、違反として捉えられちゃうですかね…?」(部下は、元悪魔の言う通り、働くと違反になるため、ただ青年の傍で仕事ぶりを見ているだけであっても、違反になるのか尋ねて)
「お、恐らく…?」
(元悪魔は無責任なことは言えないため困惑しながらもそう伝え、青年は「ルー、ロイにあんまり無茶言っちゃだめだよ」と言い)
「そっかぁ…じゃあ、俺何も出来ないんだね…」(部下は、青年と働く事も、そばにいてやる事も出来ないことにしょんぼりとして、「どうせ天界で働けないなら、人間界でお仕事しちゃおうかな。そしたら、怖い思いしなくて済むし!」と言い)
「それは…」
(元悪魔は許可ができる立場ではないため目を逸らし、青年は「よく分かんないけど、ジルに相談するのが1番じゃない?」と提案してみて)
「でも、処罰を決めたのは先輩じゃなくて、俺が怪我させちゃった上位天使の人だし、どうしようもないよ」(部下は、青年の言葉に、天使の兄が決めたなら多少の融通は利くかもしれいが、上位天使な為、なんとも言えないのではと言い)
「それはそうだけど…」
(青年は未だ納得がいかない様子で不満げにそう呟き、元悪魔は「…とにかく、明日一度ジュリアス様とお話ししてみましょう」と伝え)
「そうですね、その時もこうしてレンに繋いで貰えますか?」(部下は、大丈夫なのかなと思うも、話してみないとと思い、青年と元悪魔にも話し合いにいて欲しいというのもあり、元悪魔に伝えて)
「はい、もちろんです。それと…」
(元悪魔はこくりと頷きつつ了承すると、少し気まずそうにしながらも「…先程暴れてしまったこと、ジュリアス様にお伝えしてもよろしいでしょうか?」と尋ね)
「…はい、俺のことは気にせず、先輩に報告してください」(部下は、元悪魔の言葉に頷き、大丈夫だと伝えて、「寧ろ、どうしても自分では止められないですし、ロイさんにまで怪我をさせるかもしれないので、迷わず先輩呼んでもいいですから」と言い)
「…はい、かしこまりました」
(元悪魔はどこか申し訳なさそうにしつつそう呟き、青年は「…じゃあそろそろ電話おしまいにしよっか。また明日ね!」と電話を切り)
「…ロイさん、色々ありがとうございます」(部下は、青年との電話を終えては、自身の代わりに電話をしてくれたりと色々してくれる元悪魔にお礼を伝えて、「症状が治まるまで、お願いしますね」と言い)
「いえ…私も、恋人と離れ離れになってしまった気持ちがよく分かりますから」
(元悪魔はどこか寂しそうにそう呟くと、「では私も部屋に戻ります。おやすみなさい」と部下に布団を掛けてやってから部屋を出て)
「はい、おやすみなさい」(部下は、元悪魔の様子から、以前言っていた人の事だろうと思い、我慢しないとと思い、元悪魔を見送ると眠りについて)
「…ん」
(翌朝、青年は目を覚ますも隣で眠る悪魔を見ては起きる気になれず、もう一度抱きしめてから二度寝をしていて)
んー…(悪魔は、朝になり目を覚ますも、まだ起きたくなくて、相手を抱きしめ直して再び眠っていて。天使は、もう少しだけと作業していたが、そのまま寝落ちしてしまい、リビングで机に突っ伏すようにして眠っていて)
ん…アン、おきて…スクールじゃないの?
(自分は彼に抱きしめられる感覚で目を覚ますとそう声をかけ、どうにか腕から抜け出せば「先リビングいるからね」と部屋を出て)
ん…(悪魔は、相手の声掛けでゆっくりと目を開け、寝惚けているため、ゆっくりとした動きで服を着替えていて)
…あれ、アンジェロ?
(自分はリビングに入ると机に突っ伏して眠っている天使の彼の姿を見つけ、心配そうに身体を揺すると「大丈夫?風邪引くよ?」と声をかけて)
『んん…あれ、もう朝?寝ちゃったぁ…』(天使は、相手に起こしてもらい、目が覚め、顔を上げては伸びをするも、朝だと気付けばしょんぼりしては、『起こしてくれてありがと』と相手に笑顔を浮かべながら言い)
身体、痛くない…?ベッドで寝直したら?
(自分は不安げに天使の彼の顔を覗き込むとそう尋ね、悪魔は目を覚ますも青年に抱きしめられているため動けずにいて)
『うん、そうするね』(天使は、身体の為にも寝直そうと思い、つけっぱなしになってしまっていたパソコンの電源を消しては、立ち上がり、リビングから出れば、いつもの様に部屋に行ってしまい。悪魔は、支度が完了する頃に目が覚め、寝惚けていた事でちぐはぐになっていた服を正してからリビングに行き)
『レン、ぎゅってするのおしまいにしてー…』
(悪魔は身をよじらせながらも青年の腕から抜け出そうとするが、なかなか離してくれず遂には諦めてしまい。一方、自分は彼がリビングに来ると「おはよ、ご飯何がいい?」と尋ね)
『あ、間違えた…ネロ?』(天使は、部屋に入ると2人が寝ているのを見て、2人に譲ったのを忘れてたと思い、すぐに出ようとしたが、なんとなく困っているように見えた気がし、悪魔の相手に声をかけてみて。悪魔は、相手に挨拶を返しては、「んー、とびっきり甘いのがいい」と伝えて)
『!アンジェロ、助けてぇ…』
(悪魔は天使の彼の声に気がつくとハッとそちらに顔を向け、青年は「ルー、ちゅーしよ…」と寝ぼけたように悪魔に抱きつき続けており)
『レンくん、起きて?ネロ困ってるよ』(天使は、悪魔の相手が助けを求めれば、2人の傍に行き、青年に声をかけて起こそうとしていて、『眠いなら、俺と一緒に寝る?』と言い)
『!…アンジェロ、ありがと』
(悪魔は部下の協力のおかげか青年の腕から抜け出すことができると天使の彼にそう礼を言い、青年は「やだ、寝ない…」と言いながらも布団に潜っていて)
『どういたしまして』(天使は、なんとか助けられた事に安堵しつつ、そう言っては欠伸をして、『ネロ、俺寝直してくるから、起きるまでネイと待ってて』と伝えては部屋を出て、悪魔と相手の寝室に行きそのままベッドに入って眠りについて)
おはよ、アイツは?まだ寝てんの?(悪魔は、天使が寝直したことを知らないため、悪魔の相手と一緒に来なかった事に不思議そうにしながら尋ねて)
『うん、もっかい寝るんだって』
(悪魔はソファーに腰をかけながらもそう話し、『レンもまだ眠たそうだった』と伝えて。一方、自分は朝食を作り終え彼の元へ持っていくと「あれ、ネロも起きたんだね」と声をかけて)
そっか…無理してないといいけどな(悪魔は、その話を聞けば、無理してないかと思いつつ言い、相手を見ては、「2人とも疲れてるみたいだし、とりあえず今日は1日遊んだらどうだ?」と提案して)
そうしたいけど…
(自分は部下を治そうとしている2人に遊ぼうと持ちかけても言うことを聞いてくれるとは思わず溜息をつき、「とりあえずネロの分も用意するね」とキッチンに戻り)
…やっぱダメか(悪魔は、ため息をつきながら言いながら、食べ進めていて、「ネロはどう思う?」と尋ねてみて)
『…俺、昨日ルーに怒られちゃったの』
(悪魔はソファーでゴロゴロとしていたが、彼に聞かれてはそう呟き『ルー、勝手に怒っちゃうって言ってて悲しそうだったから、早く治してあげたいな』と伝えて)
そうなんだ…じゃあ、薬が完成するまでは無理かな(悪魔は、悪魔の相手から部下について聞くと、頑張ってることを理解してるからこそと思っていたが、そう呟いて)
『俺ね、ルーが治るまでアンジェロのこと譲ってあげるの』
(悪魔はどこか得意げにそう話すと『だって、弟のレンの恋人だもん。俺、お兄ちゃんだから!』と微笑んで)
!…そっか、ネロはいいお兄ちゃんだな(悪魔は、悪魔の相手の言葉に、褒めるようにそう言って、食べ終わったというのもあり、頭を撫でてあげて、「いい子のネロの為に、何か買って帰ろうか?」と尋ねて)
『!えっと、じゃあね…』
(悪魔は彼の言葉を聞けば魔界に売っているお菓子が食べたいと伝え、自分は悪魔の分の朝食を持って来ると「あ、アン食べ終わったんだ。足りた?」と尋ね)
魔界のお菓子か…あんま知らないけど、探してみるね(悪魔は、あまり詳しくないため、悪魔の相手の好みに合うものを探してみると伝えて、相手に「うん、大丈夫だよ、美味しかった」と伝えては、「ネイも、魔界のお菓子食う?」と尋ね)
あ、俺も食べたいな
(自分は悪魔の前に朝食を置きつつそう言うと、「オレンジ色の箱に入ってるクッキーがあると思うんだけど…」と買ってほしいものを伝え)
オレンジ色の箱のクッキー…兄貴に聞いてみるか(悪魔は、なるほどと思い、携帯にメモを残しておき、「じゃあ帰りに買ってくるよ、寝てる2人にも、聞いて連絡ちょうだい」と伝えて、そろそろ行こうと思い、立ち上がれば鞄を持ち、2人に行ってきますと言ってから家を出ていき)
さてと…ちょっとアンジェロたちの様子見てくるね
(自分は彼が出て行った後悪魔と朝食をとり、そろそろ起こそうかと思いまずは天使の彼のいる部屋へ向かい)
『おくすり、できたぁ…』(天使は、まだ寝ており、夢の中でも薬を作っているらしく、完成したと寝言を言っていて)
アンジェロ、起きれる?
(自分は幸せそうな夢を見ている天使の彼の肩を軽く揺するとそう声をかけ、「朝ごはん食べれる?」と尋ね)
『んぅ…ん、たべる』(天使は、相手に起こされ、目を覚ましては、ゆっくりと頷いて、食べると伝えていて、起き上がるも、寝惚けているらしく、相手に抱きついて、『ネロ、おはよぉ』と言っていて)
「!ちょ、ちょっと…俺はネイだって…」
(自分は抱きついてくる天使の彼を慌てて引き剥がしながらもそう伝え、悪魔に見られていないだろうかとドアの方を確認し)
『ネイ…?ほんとだ、間違えちゃった』(天使は、相手に引き剥がされては、むっとしたが、ネイだと言われ、相手の顔をぺたぺたと触ったり、翼を確認しては、相手だと気付き、えへへと笑いながら言い)
ネロに見られたら嫉妬されちゃうから…
(自分は溜息をつきながらもそう伝えては抱きつかれて崩れた服や髪を整え「ほら、リビング行こ」と手を繋ぎ)
『!そうだね、よかった…』(天使は、相手に言われて、確かにと思い、見られてないことに安堵して、相手と手を繋いでリビングに向かうも、『レンくんは?起きた?』と尋ねて)
ううん、まだ来てないよ
(自分は天使の彼はちゃんと寝れたのだろうかと心配しつつもそう話し、リビングに着けば「俺、レンのところ行ってくるね」と天使の彼を置いて部屋を出て)
『う、うん、わかった』(天使は、忙しそうにしている相手の様子に、大変そうだと思いつつ、ソファーに座っては、『ネロ、おはよう』と声を掛け)
『アンジェロ、おはよ!』
(悪魔は天使の彼に声をかけられると嬉しそうにキスをして、『ネイがご飯作ってくれたんだよ』とテーブルの方へ連れて行き)
『そっか、ネロはもう食べた?』(天使は、悪魔の相手にキスをされ、嬉しそうにしていたが、連れられるままにテーブルに行き、席に座って、『レンくん、来てくれるかな』と言い)
『うん、食べたよ。美味しかった!』
(悪魔は楽しそうに天使の彼の横に座るとそう伝え、『今日もお薬のやつ、頑張るの?』と尋ねてみて。一方、自分はなんとか青年を起こすと手を引いてリビングへ向かい)
『うん、やるつもりだよ。レンくんがにぃ兄様に報告してくれたんだけどね、後ちょっとなんだって!』(天使は、楽しそうに話してくれる悪魔の相手の頭を撫でてやり、薬作りについて言われると、嬉しそうに言い、青年が来れば、『おはよ、レンくん。ご飯まだなの俺たちだけみたい。一緒に食べよ!』と微笑みながら言い)
『そっか…』
(悪魔は天使の彼の答えを聞くとどこか落ち込んだようにそう呟き、青年は「うん、食べる…」と言いながらも食事が用意されている席に座り)
『レンくん、元気ない?』(天使は、落ち込んでしまった悪魔の相手の頭を撫でてあげつつ、青年の様子に不思議に思い、心配そうに尋ねて、『今日、お薬作るのお休みする?』と言い)
「でも、作んないと…」
(青年は今作らなければ部下の治療が遅れてしまうと思っており、眉を下げつつもそう伝え。一方、自分は「とりあえずご飯食べな、美味しいよ!」と青年に伝え)
『どうしたらいいんだろ…』(天使は、部下を少しでも早く治してあげたい気持ちと、青年に無理させたくない気持ちで、どうすればいいのかわからずにいて、青年と共に朝食食べ始めて)
「…」
(青年は朝食をとりながらも家を抜け出して天界に行こうかと考えており、自分は「昨日の夜はどれくらい進んだの?」と天使の彼に尋ねてみて)
『進んではないんだけど、どの部分が飲み合わせ悪いのか考えてたんだよね』(天使は、食べ進めながら、作業について話していて、『頑張って考えてたんだけど、どれが悪いのかわかんなかったんだ…』と残念そうに言っていて)
飲み合わせかぁ…それってにぃ兄とかロイに聞いちゃダメなの?
(自分はいまいち2人がどのような作業をしているのか分からなかったためそう尋ねてみて、青年は食べ終わると皿を持ってキッチンへ向かい)
『後で、ネイも一緒に見てくれる?』(天使は、自分一人ではどうにも進まないとわかっている為、相手にも見て欲しいと頼んで)
いいけど、俺に分かるかなぁ…
(自分は眉を下げつつもどこか申し訳なさそうにそう呟き、青年は「…アンジェロ、食べた?早くやろ」と天使の彼に声をかけ)
『大丈夫、レンくんが貰ったにぃ兄様の資料、わかりやすいし』(天使は、相手に資料があるからと伝えつつ食べ終わり、皿を片付けては、『じゃあやろ!ネロはお絵描きしてる?』と尋ね)
『!…お、俺もみんなと一緒がいい…』
(悪魔は何一つ文字が読めず内容も理解出来ない自身だけ仲間はずれにされてきるように感じ、声をかけられてはおずおずとそう伝え)
『直感でもわかるかもだし、みんなでやろ』(天使は、文字が分からずとも、直感で当てる場合もある為、そう言っては、早速ソファーのテーブルに行き、パソコンを起動して)
『…文字ばっかり』
(悪魔はパソコンに映る画面を見ては険しい顔をしながらもそう呟き、青年は「俺もあんまり文字得意じゃないし、大丈夫だよ」と言いながら悪魔の頭を撫でていて)
『レンくんはネロと考えてみてくれる?わかんなかったり、なにか見つかったら声掛けて』(天使は、険しい顔をする悪魔の相手が可愛く見え、くすっと笑ったが、青年にそう伝えて、相手に画面見せつつ、簡潔に成分について説明し、『ネイはわかる?』と尋ねては、考え込んで)
「うん、わかった」
(青年は悪魔に表の説明をしつつ考え方を教えてやり、自分は画面を見るも全く分からず「ごめん、やっぱり分かんないかも…」と眉を下げて)
『やっぱわかんないかぁ…』(天使は、考えてみるもわからず、相手に聞いてもわからないなら、天使の兄か元悪魔に聞く他ないかと思いつつ、『あとね、足りないのも1個だけあるんだって。せめて、それだけでもわかんないかな』と言い)
足りないもの…
(自分は画面をじっと見つめてはそう呟くもあまりピンと来ず困っており、悪魔はもう一度画面を見に来ると『…ね、ここじゃない?』と違和感を覚えたところに指をさしてみて)
『ここ?…ちょっとやってみるね』(天使は、相手と悩んでいたが、画面を見に来た悪魔の相手が指した場所を見ても、わかってはいないが、試しに悪魔の相手の直感を信じる事にして)
「…あ、それでここ動かしたら…!」
(青年は何か思いついたのかと思い画面を見ていたが、ふともう完成に近づいていることに気がつけばそう伝え)
『ここをこうすれば…!すごい、出来ちゃった…』(天使は、画面を操作していれば、青年からの助言もあり、完成した画面を見ては目を輝かせて、『ネロ、すごいよ!レンくんもよくわかったよね!』と2人を褒めていて)
『えへへ、俺のおかげ!』
(悪魔は天使の彼に褒められると嬉しそうにそう伝え、青年は「ね、早くジルに報告しようよ!」と目を輝かせていて)
『うんっ!』(天使は悪魔の相手の頭を撫でてあげつつ、元気よく頷いては、天使の兄に画面の写真を送り、出来たと報告していて。一方、天使の兄は、天使から報告を受けては、『よく完成させたな。そっち行くから待ってろ』と返しては支度していて)
「…これ飲んだら、すぐに治るのかな…」
(青年はしばらく出来上がったことに喜んでいたが、ふと自身はいつ部下に会えるのか気になりしょんぼりとしつつそう呟いて)
『にぃ兄様来るみたい!』(天使は、3人に天使の兄が来ることを伝えて、『レンくん、ルーくんに会えるまであと一歩だね!』と言い。一方、天使の兄は、支度が終われば、元悪魔の元に行き、人間界に行くことを伝えては、すぐに家を出ていき)
「そうなの?」
(青年はあと一歩と聞けばまた顔を明るくしながらもそう尋ね、元悪魔は相手の話を聞けば慌てて部下の元へ向かい)
『うん、だってほら!』(天使は、嬉しそうにしながら、青年に天使の兄からのメッセージを見せて、『ね?このお薬をルーくん飲んだら、会えるよ!』と言い。天使の兄は、人間界に着き、自分たちの家へと急ぎ、到着すればチャイムを鳴らし)
あ、丁度来たみたいだね
(自分はチャイムが鳴れば玄関の扉を開けに行き、青年は「早くルーに会いたい!」と言いながらも悪魔に抱きついていて)
「泣きついてくるかと思ったが、よくわかったな」(天使の兄は、相手に開けてもらい中に入りつつ言い、リビングに行き)
ネロのおかげなんだよ
(自分は相手と共にリビングに向かいつつそう言い、青年は相手の姿を見つけては「ね、早く薬作ってルーに飲ませてあげて!」と目を輝かせ)
「へぇ、お前が…お手柄だな」(天使の兄は、そこにいた悪魔の相手の頭を撫でつつ言い、パソコンや資料の回収を回収し、鞄に入れつつ、「レン、一緒に戻るか?」と尋ね)
「!もう戻っていいの…?」
(青年は相手の言葉を聞けば嬉しそうにそう尋ね、悪魔は『俺、お手柄だって!』と尻尾を立てながら天使の彼に報告し)
「ああ、但し、ちゃんと会うのは薬の効果を確認してからになるぞ」(天使の兄は、青年の発情も止まっているのを確認しては、戻っても大丈夫だろうと思い、触れ合ったりできるという意味で会えるのは部下が薬の効果が出ていて、治まっていることを確認してからになると伝え。天使は、『うん、俺たちじゃわかんなかったのに、ネロが最初に変って気付いたから、完成したんだもん!ネロはヒーローだね』と褒めつつ悪魔の相手を抱きしめてあげていて)
「うん、わかってる!」
(青年は珍しく相手に擦り寄りながらも元気よくそう返事をし、悪魔は『えへへ、凄いでしょ』と楽しそうに天使の彼を抱きしめ返し)
「じゃあ、帰るぞ、支度してこい」(天使の兄は、珍しい青年の様子に驚きつつ、頭を撫でてやり、戻るために支度をするように伝えて。天使は、悪魔の相手を褒めてあげたりしていたが、『レンくん、もう帰っちゃうんだね…』と寂しげにしていて)
「うん、いいよ!」
(青年は客室に戻ると急いで支度を始め、自分は「仕方ないよ、レンだってルーに会いたいんだから」と伝えつつ満足げな悪魔の頭を撫でて)
「悪魔の方は?出掛けてんの?」(天使の兄は、ふと悪魔の姿が無いことに気付けば、不思議そうに尋ねて。天使は、『…また、みんなで遊べるよね?』と言い)
うん、スクールに行ったよ
(自分はソファーに腰かけながらも相手にそう伝え、天使の彼には「すぐにまた遊べるから、心配しないで」と微笑みかけてやり。一方、悪魔は『俺もレンと遊ぶの好きだけど…でも、俺だけじゃだめなの?』と不満げに天使の彼の方を見ていて)
「頑張ってんだな」(天使の兄は、スクールだと聞けば、子供の頃は嫌がってたのになと思い。天使は、相手の言葉で安心するも、不満げな悪魔の相手を見ては、『ネロと遊ぶのも好きだけど、みんなで遊ぶのも好きなんだもん…』としょんぼりしつつ言い)
『でも、アンジェロの恋人は俺でしょ!』
(悪魔は天使の彼の答えに更に不満げにしながらそう伝え、青年は支度を終えると急いでリビングへ向かい「できたよ、早く行こ!」と相手の手を握り)
『もぉー、拗ねないでよぉ…』(天使は、不満げな悪魔の相手の様子に、眉下げつつ言い、抱っこしてあげて、『まだ時間あるし、遊び行こ?』と言い。天使の兄は、青年に少し待てと言えば、「今回、頑張ってたからな、その報酬だ」と言い、天使には1万円、相手と青年には五千円、悪魔の相手には千円をそれぞれに渡して)
『!じゃあいいよ』
(悪魔は天使の彼に抱き上げられては嬉しそうに返事をし、相手から金を受け取ると『これ何?』と尋ね)
『よかったね、ネロのお金だよ!』(天使は、不思議そうな様子から、知らないのかと思いつつ言い、お金のことを説明してあげて。天使の兄は、「じゃあ帰るから、何かあれば連絡する」と言い、青年と共に家を出ては天界に戻り)
『お金…これが?』
(悪魔はじっと1000円札を見つめながらもそう呟き、青年は天界の家へ向かいつつ「すぐに効果が出るといいなぁ」と話していて)
『じゃあ、せっかくにぃ兄様から貰ったし、3人でお買い物しようよ!』(天使は、まだ実感が湧かないのだろうと思い、買い物に行こうと提案して、『俺が4000円あげるから、そのお金で買い物する練習しよ!』と言い。一方、天使の兄は、『…レン、アレの事は、ちょっとは整理ついたか?』と歩きつつ尋ねてみて)
『お買い物の練習…』
(悪魔は頭を使わなければならないのかと思いあまり乗り気ではなく、自分は「俺も昔アンにお金の使い方教えてもらったんだよ」と伝えてみて。一方、青年は早く部下に会いたいとしか考えておらず「アレって何のこと?」と首を傾げ)
『ネイは出来たのに、ネロは出来ないの?』(天使は、相手の言葉で、悪魔の相手が知らない事に不思議に思っていたが、ようやく理解しては、悪魔の相手に尋ねてみて。一方、天使の兄は、ため息をついては、「親父のことだ。ルーカスの事で頭いっぱいで考えてなかったのか?」と言い)
『!…いじわる』
(悪魔は天使の彼の言葉にショックを受けたようにそう呟き、青年はハッとすると「…考えてなかった」と目を逸らし)
『俺はネロなら絶対できると思ったんだけどなぁ?』(天使は、悪魔の相手を見つめながら、できると思うと言い。一方、天使の兄は、「今回のことも片付くんだ、考えてみろ」と伝えて、家に着けば中に入り)
『で、できるし!』
(悪魔は天使の彼の言葉にムッとしながらそう伝え、自分は「アンジェロ、あんまりネロのこといじめないでよ?」と言いながら悪魔の頭を撫でて。一方、青年は中に入ると「それはいいけど、これから薬作るんだろ?どうやるの?」と尋ね)
『い、いじめないよ…!』(天使は、相手の言葉に、慌てたように首を横に振って否定して。一方、天使の兄は、「調合して作っていくが、危険だからな、立ち会わせないからな。ルーカスに会うのは扉越しまでだからな」と青年の頭を撫でてやりつつ言えば、隠し部屋へ行き)
でも、ネロ嫌だって顔してるよ?
(自分はそう伝えながらきちんと悪魔の顔を見るように促し、青年は「…わかってる」と言えば隠し部屋に着いていき)
『!…ネロ、ごめんね?』(天使は、悪魔の相手の顔を見ては、悪気がなかったために、しょんぼりしつつ謝り。一方、天使の兄は、「…そうそう起こらねぇかもしれねぇが、念の為俺から離れとけよ」と伝えては、手際よく用意すれば、作り始めて)
『…うん』
(悪魔はそう返事をするもその顔は未だ不満げで、青年は部屋の椅子に座ると遠くから相手が作業している様子を眺めており)
『…!ネロ、指輪買ってあげる!』(天使は、悪魔の相手の様子に、どうしようと困ったが、ふと思いついた様に言い、『まだお金ないから、ジュエリーショップの指輪は難しいけど、雑貨屋さんのなら買えるし、婚約指輪って事でさ…ダメ?』と伝えてみて。一方、天使の兄は、真剣に作業を進めていて、暫くすれば完成し、「とりあえず完成だ。後は、これを2人に渡すだけだ」と言い)
『指輪…』
(悪魔は天使の彼の話を聞けばそう呟き、自分は「そしたら2人で行ってくる?」と提案してみて。一方、青年は「もう出来たの!?」と目を輝かせながら尋ね)
『いいの?でも、ネイひとりぼっちになるよ?』(天使は、相手の言葉に、嬉しくなったが、青年も帰ってしまったため、1人になることを心配していて)
うん、俺まだちょっと眠いし、丁度いいかなって
(自分は心配そうな天使の彼に微笑みながらもそう伝え、悪魔は『ネイがいいって言ってるんだから、早く行こうよ!』と伝え)
『うん、わかった』(天使は、相手が言うならと頷いては、『じゃあ、支度してくるね!』と言い、部屋に戻り、服を着替えたりと支度をしていて。一方、天使の兄は、「ああ、ある程度準備は整えてたからな。ロイんとこ行くぞ」と言い、つけていた手袋を外し、ゴミ箱に捨てては、その薬を持ち、部屋を出て)
『俺も支度しないと…』
(悪魔は天使の彼と共に服を着替えたりなど支度を始め、青年は部下の部屋の前に着くと「俺はここで待ってたらいいの?」と尋ね)
『…できた』(天使は、荷物なども用意し終わり、メイクをしようと思い、早速やり始め、完成すれば鏡で確認しつつ嬉しそうにしていて。一方、天使の兄は、中の様子を確認するも、元悪魔の姿がなかったため、「ロイは部屋か…レン、ロイに渡してきてくれ。これはアイツの分だからな」と言いつつ、青年に薬をひとつ渡して)
『準備おわった?』
(悪魔は以前天使の彼に選んでもらった服に着替え終わるとそう尋ね、青年は「ロイも薬飲むの?」と不思議そうにしていて)
『うん、出来たよ!どうかな?』(天使は、化粧道具を片付けては、悪魔の相手に尋ねてみて。一方、天使の兄は、「いや、飲むのはロイじゃねぇ。ルーカスともう1人いたろ、影響を受けて暴走しちまった奴」と言い)
『あ、かっこいい!』
(悪魔は天使の彼の姿を正面から見ては素直にそう褒め、『いいな、俺もメイクしたい!』と伝えてみて。一方、青年は「あ、そっか…わかった、渡してくる」と言えば元悪魔の部屋へ向かい)
『むぅ…可愛くしたのに』(天使は、悪魔の相手にかっこいいと言われ、嬉しくはあるも、可愛いと言ってもらいたいが為に、むっとしつつ言い。一方、天使の兄は、青年を見送ると、部屋に入り部下に薬のことを説明してから飲ませてやり)
『アンジェロは可愛いが良かったの?』
(悪魔は天使の彼の反応を見ては首を傾げつつそう尋ね、青年は元悪魔に薬を渡すと部屋の前に戻り、相手から声がかかるのを待っていて)
『うん…俺、可愛くない?』(天使は、しょんぼりしつつ頷いては、可愛くないのか尋ねて。一方、天使の兄は、少し待って薬が回っただろう頃を見計らい、嫉妬させる目的で何個か適当な事を言って確認してみて、大丈夫そうだと判断し、「レン、いいぞ。入ってこい」と青年を呼び)
『可愛いけど…』
(悪魔は可愛らしい格好をしているなと思ったが、どんな天使の彼でもかっこいいと感じてしまうため眉を下げていて。一方、青年は相手の声に反応するように扉を開けては「…ルー?」と恐る恐る声をかけてみて)
『…俺、可愛い合わないのかな』(天使は、悪魔の相手に可愛いと思われたかったが、悪魔の相手の様子に、しょんぼりしつつ呟いて。一方、部下は天使の兄に拘束を解いてもらっては、「レン、会いたかったよ!」と言い、おいでと言うように青年に手を広げていて)
『似合わないっていうか…俺がどんなアンジェロでもかっこよく見えちゃうから』
(悪魔は落ち込んでいる天使の彼を見ては慌ててそう伝え、青年は「ルー…!」と表情を明るくしては部下に駆け寄り思い切り抱きついて)
『そうなの?』(天使は、悪魔の相手の言葉に、首を傾げつつ尋ねて。一方、部下は、しっかり青年を抱きしめつつ、「レン、俺のために薬頑張って作ってくれてありがとう」と言い、頭を撫でてあげて)
『うん、そう…』
(悪魔は実際口に出すと少し恥ずかしくなってしまい、頬を赤くしつつ目を逸らして。一方、青年は「…ううん、俺のせいだから」と言いながらも涙目になっており)
『そっか…えへへ』(天使は、嬉しさから頬が緩んでいて、悪魔の相手を抱きしめて、ふとお金を知らないという事は財布もないのではと思い、『ネロ、お財布持ってないよね?俺が代わりに持っとこうか?』と尋ねて。一方、部下は、「レンの影響ではあるけど、レンのせいじゃないよ」と言い、宥めてやり。天使の兄は、暫く様子を見ていたが、大丈夫そうだと判断すれば、「じゃあ、俺は出てるからな。何かあれば呼べよ」と伝えて部屋を出て)
『お財布…』
(悪魔は握りしめてくしゃくしゃになってしまった1000円札を見つめながらもそう呟き、『よく分かんないけど、いいよ』と言えばそれを天使の彼に渡して。一方、青年は「ルーが治って、ほんとに良かった…」と泣き続けており)
『お財布は、お金を入れるためのケース…かな』(天使は、財布の事も知らないと思い、教えてあげ、受け取れば、少しでも綺麗になるように伸ばしては財布に入れて、『ネロのお財布も買わないとだね。それも一緒に買おっか』と言い。一方、部下は、「…もう大丈夫だから、泣き止んで?かっこいいお顔が台無しだよ」と言いつつ、頭を撫で続けていて)
『うん、買う!』
(悪魔は目を輝かせながらそう返事をし、『早く行こ!』と天使の彼の手を引いて。一方、青年は「だってぇ…」と言いながらも部下に擦り寄っていて)
『うん!じゃあネイ、行ってくるね!』(天使は、引かれるままに玄関の方へ行きつつ、相手にそう伝えて。一方、部下は、青年の顔をあげさせては、キスをして、「…ほら、泣くのはおしまいにして、いっぱいイチャイチャしようよ」と言い)
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