匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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『あ…ありがと!』(天使は、天使の兄に言われ、ハッとして、取りに行ってくれた相手にお礼を言い、天使の兄は、小さくため息をつけば、元悪魔にも伝えておこうと、2人が来ている旨のメッセージを送り。一方、悪魔は兄の様子を見つめながら、大丈夫、上手くいくと心の中で呟いていて)
…お待たせ、ちゃんと被ってね
(自分は部屋からローブを持ってくると天使の彼に着せてやりつつそう伝え、兄は「っ…頼む…」と呟きつつも力を流し続け)
「よし、じゃあ行くぞ」(天使の兄は、天使がローブを着たことを確認すれば、そう声を掛け、早速向かって。一方、悪魔は、「頑張って、ネロ、兄貴…」と小さく呟いて)
…入れてくれるかな
(自分は相手と共に店の前まで行くと不安げにそう呟き、兄は苦しみながらも封印を続けていたが、フッと意識を失ったように倒れてしまい)
「あとは頼んだぞ」(天使の兄は、店に着けばそう言ってすぐに離れて。一方、悪魔は突然のことに驚き、「兄貴…?!」と声を上げ、悪魔の兄は、倒れた兄を抱きしめては、兄の無事を確認していて)
「…お前か、入れ」
(自分は覚悟を決めては店のチャイムを鳴らし、店主は扉を少し開けるとそう伝え。一方、兄は意識を失ったままでいて、悪魔は入れ替わるように目を覚ますと「あれ、俺…」と呟き)
『…』(天使は、店主の圧を感じ、少し怖く思い、大丈夫かなと心配していて。一方、悪魔の兄は、兄に魔力を流して、なんとか助けようとしていて。悪魔は、起きたらしい悪魔の相手を見ては、「ね、ネロ…?」と恐る恐る声を掛け)
…レンに会わせて
(自分は店に入ると単刀直入にそう伝え、店主は「構わないが、会わせてやるのはネイだけだ。そっちのお前はここにいろ」と告げ。一方、悪魔は「!…アン」と呟くも気まずそうに目を逸らし)
『…わかりました』(天使は、店主の言葉にショックを受けるも、相手との約束だからと、素直に頷いて、相手の手を離して。一方、悪魔は、「よかった…」とその場にへたり込み、酷く安心していて)
!レン…
(自分は店主に案内された部屋に入ると様子のおかしい青年の姿が目に入り、慌てて駆け寄りながらも大丈夫かと尋ねるが、青年は黙ったままでいて。一方、兄は目を覚ますと勢いよく起き上がるも、左手の違和感に気がついては「ッ…くそ、持って行かれたか」と呟いて)
「持ってかれた…?」(悪魔の兄は、兄の様子を見ては、何が起こったのかわからず、呟いては、「どういう事だよ、ちゃんと説明しやがれ」と言い。悪魔は、立ち上がれば悪魔の相手の傍に行き、「ネロ、本当にごめん。俺のこともう嫌いだよな?ネイの親父に煽られたからってネロを傷つけて、殴ったのは事実だし」としょんぼりして)
「…左手の感覚がない。親父の魔力を封印した反動だ」
(兄は相手から目を逸らしつつそう呟くと「親父くらい強い魔力を封印するには、ある程度の代償が必要なんだ」と伝え。一方、悪魔は「…殴られて、痛かった」と不満げにしつつも彼に抱きついて)
「!…それ、俺の目を治したみてぇに治せんのか?」(悪魔の兄は、兄の言葉に少し動揺したが、兄の左手を握りつつ尋ねて。悪魔は、抱きつかれると驚いたが、「…お詫びに何かさせてよ、仲直りするためにもさ」と言い、悪魔の相手を抱きしめ返し)
「あれはお前が自ら潰したんだろ、これは訳が違う」
(兄は溜息をつきながらそう呟くと「とりあえず俺のことは後回しだ。ネロは大丈夫なのか」と彼に尋ね。一方、悪魔は「何か……アンジェロに、会いたい」と呟いて。)
今のとこ、大丈夫そうだけど…ネロ、どっか変なとこある?(悪魔は、兄に尋ねられては、自分から見ておかしな所は無いことを伝えては、悪魔の相手に尋ねて)
『ううん、平気…』
(悪魔は特に悪いところはないためそう呟くも、少し魔力が混ざっているような感覚はあり眉を下げて。一方、自分は声をかけても一切反応をしない青年を不審に思っていたが、店主に引き離されるように天使の彼の元へ戻されてしまい)
…いつもと違うとこあるなら、言ってもいいからな?(悪魔は、眉を下げる様子から、何かあるのではと思い、そう伝えてみて。一方、天使は、戻ってきた相手の様子から、無理矢理引き離されたのだろうと思い、『ネイ、大丈夫?』と言い)
『だ、大丈夫…』
(悪魔は彼を心配させたくないと思いそう呟き、兄は「…まあ、どちらにしても暫くは人間界に戻るなよ。何が起こるかは分からねえからな」と伝え。一方、自分は「う、うん…」と伝え、店主は「…どうせアイツの指示で来たんだろう。これ以上関わるなと言ったはずだが」と苛立った様子を見せていて)
うん、わかった(悪魔は、兄の言葉にうんと頷きながら言うと、悪魔の相手に、「もう少し我慢してくれる?」と尋ねて。一方、天使は、苛立っている店主の様子に怯え、説明しようにも何も言葉が出てこずにいて)
『でも…』
(悪魔はきっと天使の彼が寂しがっていると思っており、彼の服をぎゅっと握りながらもしょんぼりとしていて。一方、自分は「…確かににぃ兄から事情は聞いたけど、ここに来たのは俺の意思だよ。俺はレンの兄貴だから」と伝え)
心配の気持ちもわかるけど、また戻れたら、いっぱい甘えたげて?(悪魔は、その様子から、なんとなく分かれば、頭を撫でてあげながらそう伝えて。悪魔の兄は、「で?その手はどうする気だよ」と言い。一方、天使は、天使の兄のことや自身が青年の友達だからこそ心配なことを、伝えようとしたが、『おれっ、レンの、ともだち…』と、ほとんどが声にならず)
『…うん』
(悪魔は彼の言葉を聞いては今はどうしようも出来ないのだと察しそう頷いて、兄は「こうなった以上どうにも出来ねえよ」と言いつつ片手で魔具を片していて。一方、店主は少し考える素振りを見せた後天使の彼だけを店の外に追い出すと「お前は帰れ、もう来るなよ」と扉を閉め)
…ごめんな(悪魔は、頭を撫で続けながら、申し訳なさそうに謝り。悪魔の兄は、兄の左腕に抱きついて、「…絶対治す」と呟いて。一方、天使は、突然のことに呆然として、トラウマから、動けず固まってしまっていて)
「…おい、邪魔すんなら片付け手伝え」
(兄は左手に抱きついてくる相手に冷たくそう言い放つと「それに、俺よりお前を男に戻すのが先だろ」と溜息をつき。一方、自分は店主に閉じ込められると焦り始めるも、相手の血のことを思い出しては助けを求めるように念じてみて)
「…俺よりお前の方が難しいんだから、先に探すべきだろ」(悪魔の兄は、戻る確率の高い自身より兄を優先すべきだと言い、「俺が嫌なんだよ!」と兄にぶつけるように言い。一方、天使の兄は適当な場所に座り、ぼんやりとしていれば、突然相手の危機の通告があり、相手に電話をかけ)
「…うるせえな、黙って俺に従っとけばいいんだよ」
(兄は相手の言葉を聞けば苛立ったようにそう告げ、持てるだけの魔具を手に部屋に戻り。一方、自分は相手からの電話に出ようとしたものの店主に携帯を取り上げられてしまい、焦りながらも青年を守るように立っていて)
「…おい、ウィル!」(悪魔の兄は、その様子に少し驚いたが、残った魔具を持てば兄を追いかけ。一方、天使の兄は溜息をつくと、店に行き、扉を蹴破って中に入り、「俺の義理の弟を返してもらうぞ」とだけ店主に言えば、相手を抱き上げてはそのまま店を出て行き)
『…アン、お腹すいた』
(悪魔は2人が部屋を出て行くと我儘を言うようにそう告げ、自分は相手に連れて行かれると「ま、待って、レン…!」と店にいる青年に向かって手を伸ばし)
ちょっと待ってて、ご飯貰ってくるね(悪魔は、悪魔の相手にお腹すいたと言えば、そう言ってはキッチンに向かい、料理を頼んで。一方、天使の兄は、足を止めれば、「どうやって助ける気だよ?アイツがいんだぞ」と言い、相手を下ろして)
わ、わかんないけど…
(自分は特に策は思いつかなかったが、青年をあの場から助け出さなければならないと思っていたため黙ってしまい)
「だから、アイツの信頼回復が先なんだよ」(天使の兄は、今戻ったところで、店主の神経を逆撫でするだけとわかっているため、そう言い、「レンを連れ出したらどんな手段に出るかわかんねぇんだぞ」と言い。天使は、無意識に青年の元に向かっていて)
信頼回復って…
(自分はあの状態の店主の信頼をどうやって回復するのかと思い不満げにそう呟き、店主は相手たちを近づけないようにするために結界を張る準備をしていて)
「!おい、アンジェロはどうした!?」(天使の兄は、その方法はこれから考えるつもりだが、天使の姿がないのに気付けば、相手にそう言って。天使は、青年に自身のローブを着せては、抱き上げてそのまま連れ去り)
え、にぃ兄と一緒じゃないの…!?
(自分はてっきり相手が連れて行ったものだと思っていたため驚いたようにそう呟き、青年はきょとんとした様子で天使の彼を見つめていて)
「早くあのバカ探すぞ!」(天使の兄は、最悪の状況だと思いつつ、相手にそう言って。天使は、『俺の大事な友達…守ってみせる』と呟いて、廃墟のような建物に行き、誰にも近寄れないようにして)
お、俺、家に帰ってないか見てみる!
(自分は手分けをして探した方がいいと考え家に向かって走り、青年は一生懸命に口をパクパクと動かすも声が出ず。一方、店主は結界を張り終えてから青年のいる部屋へ戻るも、いなくなっていることに気がついては急いで店を出て探し始め)
「…頼むから、厄介なことはしないでくれよ」(天使の兄は、相手と別れ、行きそうな場所を探していて。天使は、青年の様子を見ては、メモ帳とペンを差し出して、『これ使って。ここには誰も入れない、俺が解かない限り、何しても入れないようにしたから、安心して』と言い)
『で、でも、ルーくんが…』(天使は、その文字を見ては、上位天使を刺したことで処罰が下ることを言い、『にぃ兄様が何とかしてくれるかもだけど、それなりに思い罰になっちゃうんだよ?』と言い)
「!…」
(青年は天使の彼の言葉を聞けば目を丸くしペンを走らせ『ルーにあいたい』と書き。一方、店主は探している途中天使の兄を見つけると「お前、どういうつもりだ!」と思い切り掴みかかり)
『あの人に見つかったら連れ戻されちゃうし、危ないよ…』(天使は、会わせたいとは思うも、きっと店主は今頃探してると思いそう言って。天使の兄は、突然の事に状況飲み込めず、「はあ?なんの事だか知らねぇが、人探しで忙しいんだ、早く離せ」と睨みつけながら言い)
「…」
(青年は天使の彼の言葉を聞くとしょんぼりとしてしまい、店主は「とぼけんな、レンをどこに連れて行きやがった!」と強く相手を壁に打ち付けて)
『…レンくんは、あの人といるの、幸せ?』(天使は、青年の様子を見ては、そう質問してみて。一方、天使の兄は、痛みに耐えつつ、店主の言葉から、天使が連れ出したことがわかり、「レンを攫ったのが俺なら、ここにいる必要はないだろ」と言い)
「…」
(青年は少し考えた後メモ帳に『おじさんは好きだけど、今のおじさんは怖い』と書いて渡し。一方、店主は「…お前の事情は知らない。心当たりがあるならすぐに返せ」と告げながらも相手を睨み)
『!…そっか』(天使は、その文字を見ては、頭を撫でてあげ、『なんか、あの人、ネイのお父さんそっくりでやだな…』と呟いて。天使の兄は、「別件での問題が片付き次第、俺は上位じゃなくなる、それで文句ねぇだろ」と言い、店主を思いっきり突き飛ばせばその場を離れては、相手に青年がいなくなったらしい事をメッセージで伝えて)
「っ…」
(青年は天使の彼の言葉を聞けば落ち込んだように俯いてしまい、自分は相手からのメッセージを見ると慌てて家の中を全て探すも見つからず『家にはいないみたい、俺も外探す』と言えば家を飛び出て)
『レンくん、なんで喋れなくなっちゃったの?あの人がなにかしたの?』(天使は、抱きしめてあげながら、気になったことを尋ねて。天使の兄は、探しても見つからず、「どこ行ったんだよ…」と呟いて)
…もしかして
(青年は眉を下げつつ『おきたらこうなってた』と書き、自分は廃墟の前を通り過ぎようとするも天使の彼がいつも使っている香水に近い香りがしてはそう呟き中に入ろうとし)
『じゃあ…っ!』(天使は、なぜなのか聞こうとしていたが、物音が聞こえれば、警戒していて、『誰?何しに来たの?』とそちらに声を掛け)
!…お、俺だよ、ネイだよ…?
(青年は店主が来たのかと思い天使の彼の後ろに隠れ、自分は天使の彼が警戒をしていることに気がつけばそう声をかけ。)
『ネイ…?おじさんにも、にぃ兄様にも言ってないよね?』(天使は、声で相手だと分かるも、もし店主や天使の兄の指示であれば、今連れ戻され、以前の相手のように、会えなくなると思い、青年を守るようにしながら尋ねて)
誰にも言ってないよ、俺が見つけたの
(自分はそっと顔を見せながらもそう伝え、「ねえ、そっち行ってもいい?」と不安げに尋ねてみて)
『絶対、にぃ兄様呼ばないでね』(天使は、相手の様子をじっと見ては、そう言って、ほんの一瞬仕掛けを解き、相手を入れればまた仕掛けて、『レンが好きだったおじさんを助けたい。だからネイも、協力して欲しい』と頼みつつ、青年が書いた店主が怖いというメモを見せて)
確かに、なんか様子変だったし…
(自分は先程の店主の様子から怖いという言葉もしっくりきており、そう呟くと「どうやったら助けられるのかな」と青年の頭を撫でて)
『レンくんのためにって言って、閉じ込めたりレンを管理しようとしたり…その全部が、ネイのお父さんみたいで、怖かった』(天使は、どうすれば助けられるのか、考えているも思いつかずにいて、先程会った時の様子からそう言って、ふと考えていれば、部下と店主は、青年の近くにいるのではと思い、『ねぇ、ルーくんもおじさんも、レンくんといたりする?』と尋ねて)
え、た、多分…?
(自分はきっとそうだろうと考えてはそう呟き、「何かわかったの?」と尋ねてみて。一方、青年は天使の彼の言葉を聞けば、また自身のせいでおかしくさせてしまったのかと思い不安げにしていて)
『確信は無いけど、ネロの魔力みたいに、無意識に出てて、そのせいでおかしくなったとかなのかなって思って…』(天使は、2人に予想を伝えて、何が原因かまではわからず、『ネロと同じで、レンくんは何も悪くないからね』と青年に伝えて)
『!それだったら、おじさんの行動も納得できるよね』(天使は、青年の書いたメモを見ては、店主や部下の行動も納得がいき、そう呟いて、『じゃあ、魔力みたいに、離れてたら戻ったりするかな?』と言い)
でも…そう簡単に直るのかな
(自分は不安げな青年を抱きしめてやりつつそう話し、青年は自分に抱きしめられ安心した様子を見せるも寒いのかクシャミを何度かしていて)
『!ど、どうしよう…暖房なんてないし…』(天使は、それならばどうすればいいのかと考えていたが、青年が何度もくしゃみをすれば、どうしようと困り、廃墟ということもあり、暖房は使えず)
と、とりあえずこれ着て…
(自分は慌てて自身の上着で青年を包んでやり、「…レン、いつまでここにいるの?」と不安げに尋ねてみて)
『温かくて、安全なところ…ネイたちの家は?にぃ兄様は俺の実家に住んでるんだろ?』(天使もずっといるつもりはないが、どこかいい場所は無いかと考えては、そう提案してみて、『移動はどうしよう…』と心配していて)
いいけど…にぃ兄にバレないかな
(自分は家となれば相手に見つかる可能性も高くなるため心配そうに呟き、「俺がさっき来た道は人通り少なかったから、行くならそこかな」と伝えて)
『にぃ兄様、協力してくれるかな…』(天使は、もしバレたとしても、協力してもらえなかったらと不安になり、『じゃあ、とりあえず急いで行かないと!』と言い、仕掛けのロックを解除して)
レン、猫になれる?
(自分は青年から離れつつそう尋ね、青年はこくりと頷くと猫の姿になったためそれを抱きしめては急いで自分の家へと向かい)
『…』(天使は、ローブのフードを被せると、警戒しつつ家へと向かって、『ルーくんに会わせない方がいいと思う?』と尋ねて。天使の兄は、見つからないからと一度家に戻り、部下の様子を確認すれば起きており、状態確認などをしていて)
うーん…会った方が安心するんじゃないかな
(自分は青年の不安げな様子を見ては一度合わせてやった方がいいと考えており、「でも、起きてる状態の方がいいと思うよ」と天使の彼に耳打ちをして)
『そっか、じゃあ様子見てから決めよ』(天使は、相手が言うならその方がいいかと思いそう言って、無事に家に着けば安堵していて、『ネイ、ルーくんの様子見てきて。俺、レンくん連れて部屋行っとく』と伝えながら、青年を受け取り)
うん、行ってくる
(自分は青年を渡すと部下の元へ急ぎ、青年は人の姿に戻るも天使の彼は自身と一緒にいて平気なのかと疑問に思い首を傾げて)
『?…あ、一緒にいていいのかってこと?それなら、大丈夫だと思うよ』(天使は、青年の様子に不思議に思ったが、なんとなく分かれば、そう言って。天使の兄は、部下の確認を終えては、相手に連絡しようとしたが、そこに相手が来れば、「アンジェロは?見つかったのか?」と声を掛け)
「…」
(青年は天使の彼はなぜ独占欲が出てこないのかと更に不思議に思いながらも抱きついていて、自分は「!…う、ううん…ごめん」と言いながらも部下の様子を見て)
『…レンくん、大丈夫だよ、絶対守るからね』(天使は、青年の頭を撫でてあげ、客室に着くとベッドに座り。天使の兄は、「ルーカスなら起きたが…お前、何隠してやがんだ?」と見つめながら言い)
「…!」
(青年は天使の彼は信用出来ると考えては嬉しそうに擦り寄って、自分は「っ、な、何もないよ…」と必死に誤魔化していて)
『俺はレンくんを幸せにしたいんだけど、レンくんは、どうなったら幸せって思う?』(天使は、青年にメモ帳とペンを渡しながら、青年はどんな状況になれば、幸せだと思えるのか尋ねて。天使の兄は、相手の様子から何かあるとわかれば、自分の部屋のある方向を見つつ、「…アンジェロ、帰ってたのか?」といるかのように言って、カマをかけてみて)
「…」
(青年はペンを手に持つと『ルーといっしょ、みんな仲良し』と書けば嬉しそうに天使の彼に抱きついて。一方、自分は「!ご、ごめん、アンジェロに言うなって言われてたから…っ!」と慌てて謝り)
『そっか、またどうしたらいいかわかってないけど、できる限り頑張るよ』(天使は、青年の書いた文字を見ては、そう言って、ひとまず部屋の窓に傷つけられないようにと結界のような仕掛けをしておき。天使の兄は、ため息をつくと、「…その様子だと、本当に帰ってんだな。で、何を企んでんだ?大方、レンを連れ出したのはアンジェロだろ」と言い)
「…る…」
(青年は部下に会えないのかと口を動かし、掠れた声を出して。一方、自分は「…アンジェロは、あのおじさんを助けたいって言ってた」と呟き)
『!ネイが今見に行ってくれてるんだけど…遅いね』(天使は、青年の声に少し驚き、相手が様子を見に行ってくれているが、なかなか戻ってこないなと心配していて。天使の兄は、「…アイツは、もう無理だ。どうにかしてやりたかったが、あんな状態正気とは…」と相手に言っている途中で、前に元悪魔から貰った青年の資料に記載されていたことを思い出し、「アイツもなのかよ…」と頭を掻きながら呟いて)
「る…いく…」
(青年は自分のことが心配になってはベッドから降りながら扉へ向かい、自分は「…何か知ってるの?」と尋ねてみて)
『!待って、何があるかわかんないし、一緒に行こ』(天使は、青年が扉の方へ行くと、自分も急いで立ち上がり、追いかけると、手を繋いでは、部下のいる部屋に向かって。天使の兄は、「…レンは発情期が来るように設定されてる。その影響で、長くそばにいる奴らは、独占欲が出たり、レンを管理しようとしたりするらしい。ルーカスとアイツは、まさにそれだろう」と説明して、部下が暴れれば、押さえつけて、落ち着かせようとしていて)
そ、そうだったんだ…
(自分は暴れている部下を見ては青年と会わせるべきではないのではと考えたが、部屋の扉がノックされると慌ててそちらへ向かい)
『ネイ、ルーくんは?』(天使は、部屋の状況は見えない為、相手が出てくると、部下は大丈夫なのか尋ねて。天使の兄は、「大丈夫、大丈夫だぞ…」と何度も声を掛けて落ち着かせていき)
起きてる、けど…
(自分は扉を少し開けては部下の様子を天使の彼に伝え、今は会わない方が良いと提案しかけたが、青年は扉の隙間から中に入り部下に抱きついて)
『レンく…!に、にぃ兄様…』(天使は、青年が部下の元へ行ってしまえば、引き留めようとしたが、天使の兄の姿を見て、少し後ずさり。天使の兄は、「…レンを匿ってやる、どう対処するかはお前らで決めろ」と言い。部下は、青年と会えたことで、完全に落ち着き、擦り寄っていて、「レン、大丈夫?おじさんに悪いことされてない?」と言い)
!…あ、ありがとう…
(自分は相手が味方をしてくれると知れば嬉しそうにそう呟き、青年は「る…!」と必死に大丈夫だと伝えようと口を動かして)
「手遅れかもしれねぇが、あんまあの2人くっつけすぎんなよ。あと、ルーカスにつけてる枷は外すなよ」(天使の兄は、そう言っては部屋を出て、強力な結界を張り。天使は、天使の兄が出ていくと、『怒られなかった…俺、勝手にレンくん連れ出したのに…』と呟いていて。部下は、口の動きでなんとなくわかり、「よかった…もう絶対、誰にも奪わせないから」と言い)
…ルー、調子はどう?
(自分はさりげなく青年を部下から離しつつそう尋ね、「すごい怪我だね…痛くない?」と首を傾げ。一方、青年は声が出ずあまり話せないことを申し訳なく思っており、しょんぼりとしながら天使の彼に抱きついて)
「まだちょっと痛いけど、大丈夫…ってあれ、ネイ?アンジェロも…なんでいんの?」(部下は、青年を取られたと不満そうにしつつ、怪我について伝えていたが、相手の顔を見て、ようやく2人がいる事に気付き、驚いていて。天使は、よしよしと青年の頭を撫でてあげていて、『レンくんの声、早く戻るといいね』と声を掛けていて)
レンのこと聞いてこっちに来たんだよ
(自分は驚いている部下の頭を撫でつつそう話しては「ねえ、その独占欲ってそんなに酷いの?」と確かめるように尋ねてみて)
「!それも知ってるんだ…」(部下は、相手に撫でられ、少し安心していて、そう呟いては、「レンが俺以外と触れ合ってんの許せないくらいには…正直、レンが取られてからのこと、何も覚えてないんだよね」と話して)
!そうなんだ…
(自分は散々暴れたと聞いていたため、それほど酷いのかとショックを受けつつもそう呟いては「…今アンジェロとレンが一緒にいるけど…それも嫌?」と尋ねてみて)
「…うん、すごく嫌、本当なら今すぐにでも引き離して、俺といて欲しいし」(部下は、ほんの一瞬青年が天使に抱きついている様子を見ただけでも、表情に出ていて、「レンのこと、お願いね?俺、レンのそばにいられないから」と伝えて)
…うん、任せて
(自分は部下の頭を撫でながらもそう呟いては「アンジェロ、これからどうするか決めよう」と声をかけて)
レンはどうしたい?
(自分は青年をこの部屋に置いて行くか迷っておりそう尋ねると、青年は部下のいるベッドに近づきその手を握って)
『レンくんはルーくんといたいよね』(天使は、青年が部下の元に行けば、そう言って、『ネイ、どうする?』と相手に尋ねて)
…じゃあ、任せてもいい?
(自分は相手の結界もあるため大丈夫だろうと考えてはそう伝え、「アンジェロと俺はさっきの部屋にいるから、なんかあったら呼んでね」と青年の頭を撫でて)
『じゃあ行こ』(天使は、相手の手を握れば、行こうと伝えて、部屋に戻り。部下は、青年の手を握り返し、「レンも、行かなくて大丈夫だったの?」と尋ねて)
「うん、ルーと一緒にいたいから」
(青年は部下に擦り寄りながらもそう伝え、「ねえ、これ取っちゃダメ?」と部下が付けている枷に触って)
「ダメなんだって」(部下は、自身につけられた手足の枷を見つつ、天使の兄に外さないように言われていたため、そう言って、「レン、喋れるようになったの?よかった…」と何気なく思ったことを尋ねて)
「ん…あれ、ほんとだ。なんでだろ…」
(青年は自分の思っていたことが口に出ていたことに気がいておらず、目を丸くしては「ルーと会えたから治ったのかな」と嬉しそうに部下に抱きついて)
「…もしかして、レンが寝てる時に何かされてたのかも」(部下は、薬の副作用ではと思っていたが、違いそうだと思い、青年がいつ起きたかは知らないが、可能性はありそうだと思い、そう呟いて)
「そうなの?」
(青年はよくわからないが、部下とまた会話が出来るようになったことが嬉しく上機嫌に擦り寄っていて)
「確信はないけどね」(部下は、擦り寄ってくる青年の頭を撫でてあげながら言い。天使は、何かいい方法はないかと必死に考えていて、『魔力と違って、取ってあげたりは出来ないし…治すの難しいのかな』と呟いて)
「…ルーと一緒」
(青年は部下に寄り添いながらそう目を瞑り、自分は「無理やりにでも遠ざけるしかないかな…」と言いつつ眉を下げ)
「…ごめんね」(部下は、青年の頭を優しく撫でては、小さく呟いて。天使は、他になにか無いのかと考えては、『おじさんとルーくんを検査して、薬とか作れないのかな?』と思いついたものを言い)
うーん…ルーは出来るかもだけど、おじさんは出来るのかな…
(自分はあの状態の店主をどのように検査できるのかと心配そうに呟いて、「それと、薬はどうやって作ろう…」と眉を下げ)
『眠らせたり、拘束したりとか…?薬は…あ、にぃ兄様に頼む?ダメか、俺たちでやれって言ってたし…』(天使は、色々考えるも、これと言うのを思いつかずにいて、必死に考えて、『なんかいいのないのかなぁ…』と呟いて)
…やっぱり、どうしようもないのかな
(自分は先程の相手の様子を見ては店主はもう治せないのだろうかと心配になってきており、「アンジェロは、どうしてもおじさんのこと助けたいの?」と尋ねてみて)
『俺はあのおじさんのこと知らないけど、レンくんにとって大事な人だもん、助けてあげたいよ』(天使は、相手の質問に、相手の様子から、いい人だったのはわかっていたが、青年が好きと言っていたからと伝えて、『おじさんもいなきゃ、レンくんは幸せじゃないと思うんだ』と言い)
そっか…そうだよね
(自分は最悪のことも考えていたが、天使の彼の言葉を聞いてはどうにか助けてやりたいと思い「やっぱり、レンと離させて経過観察が1番いいのかな」と提案してみて)
『今はそれが一番いいかもね』(天使は、考えてもそれ以上の案は思い浮かばず、そう言っては、『近くにいることはわかってるけど、それ以外の詳しい条件はわかってないし、俺達も気をつけながら頑張ろ!』と言い)
にぃ兄の結界があっても、何があるかは分からないし…
(自分は本当にこれで解決できるのかと不安げに自身の服を握っており、「…どうにかなる、よね」と心配そうに天使の彼を見て)
『手伝ってくれるかわかんないけど、にぃ兄様にも伝えてみよ』(天使は、相手の手を包み込むように握りつつ、天使の兄にも言おうと伝えて、『あ、もしかしたら、お父様の書斎にヒントになりそうなものが見つかるかも!』と閃いたと言わんばかりの表情で提案してみて)
書斎…確かに、探してみようか
(自分はとりあえず相手に伝えようと思い、天使の彼と手を繋いでは部屋を出て相手の元へ向かい)
『にぃ兄様、部屋にいるかな』(天使は、相手と共に天使の兄の部屋に向かっていれば、途中で天使の兄と会えば、声を掛け。天使の兄は、天使に声を掛けられ、話を聞けば、「言っただろ、アイツらは手遅れなんだよ。ま、やってみてもいいんじゃねぇの」と言い)
手遅れってどういうこと…?
(自分は相手は治す方法が分からないのかと問いただすようにそう尋ね、「俺は治ると思う」と相手の目をしっかりと見つめ)
「治る見込みがないってことだ」(天使の兄は、相手の目を見つめ返しながら言うと、「でも、だからって、引き離すのが無駄とも思えねぇ」と言い)
…おじさんは引き離した方がいいと思うけど、ルーはどうしよう…
(自分は青年が部下と離れたがらないことを知っていたため、どう対処すればいいのかと悩みつつも相手に尋ね)
「…レンは話せばわかるが、ルーカスに気をつけろよ」(天使の兄は、匿うことはするが、自身でなければ出来ないこと以外の助力はしないつもりな為、そう言って。天使は、『そっか、レンくんが理解してくれても、離したらルーくん暴れちゃうかも…』と心配そうに言い)
…ルーはこれ以上悪化しちゃうのかな…
(自分は青年と部下を一緒に居させれば悪化する可能性があるのだろうかと疑問に思いそう呟いては、「ルーはレンの恋人だしあんまり離したくない…」と伝え)
「どうするか任せる、どうしようもなくなったり、俺の力が必要になったら遠慮なく言えよ」(天使の兄は、相手の気持ちもわかるが、見守ることに徹しているため、そう言って。天使は、『ネイ、どうする…?俺も、2人のこと離したくないけど…』と尋ねて)
…ルーはしばらくこのままにしておこう
(自分は何が正解かはわからないが、ひとまず様子を見ておこうと思いそう伝え。一方、青年は部下に擦り寄りつつも「またルーとお出かけしたい…」と呟いていて)
『うん、ちゃんと様子見ておかないとね』(天使は、相手の言葉に頷き、様子を見て、大変そうなら止めようと思い、そう言って)
じゃあとりあえず書斎で調べてみよ、にぃ兄もありがとね
(自分はひとまず相手の許可を得られたため大丈夫だろうと思い、書斎に向かって歩き始め。一方、悪魔は彼がなかなか戻ってこず心配になりながらも自身の胸に手を置いては『…親父、ここにいるんだよね』と呟いて)
『何かいい情報見つかったらいいな』(天使は、書斎があるのは知っているが、入ったことは無いため、何が置かれているか知らず、手掛かりになるような情報があることを願い。部下は、青年の言葉に微笑むだけで何も言わず、「…レン、もし俺が天使じゃなくなったら、どうする?」と質問してみて。一方、悪魔は、許可を貰ってプリンを作り、受け取った料理と一緒に持つと、悪魔の相手の元に戻り、「ごめん、遅くなった。デザートにプリン作ったよ」と言いながら、机に置いて)
「え…それってどういうこと?」
(青年は部下の言葉を聞けばいなくなってしまうのだろうかと不安げにそう聞き返し、悪魔は彼の持ってきた食事を見ては「あーんして」と伝え)
「アンジェロみたいに、追放されたりする場合もあるし、そうなったらレンはどうするのかなって思っただけだよ」(部下は、青年の様子を見ては、自身の話ではなく、あくまでも可能性の話だと言い。一方、悪魔は、「わかった」と言い、悪魔の相手の隣に座り、フォークを持てば、悪魔の相手の口元に差し出し、「そういえば、ネロは嫌いなものとかないの?」と尋ねて)
「…俺はどこまでも着いてくよ」
(青年は不安げにしたまま部下の手を握りつつそう伝え、「だからさ、絶対に1人でどっか行かないでね」と部下の頬にキスをして。一方、悪魔は『うーん…ピーマンときのこはあんまり好きじゃない』と伝えつつも食事を進めていて)
「!…レンなら、もし黙って俺がいなくなっても、見つけてくれそうだね」(部下は、青年の言葉に満足そうな、どこか安心したような笑みを浮かべてはそう言い。一方、悪魔は、悪魔の相手に食べさせてあげていたが、皿に乗っているピーマンやきのこを見ては、ピーマンを他の料理と一緒に差し出してみて)
「だから、いなくなんないでって言ってるのに!」
(青年は不満げにしながらも部下に抱きついていて、悪魔は彼がピーマンを乗せていることに気がつくと『ピーマンやだ!』と顔を逸らして)
「…俺、追放されるんだって」(部下は、青年ならと思い、自身の処遇を伝えて、「本当は処刑されてもおかしくなかったけど、先輩が掛け合ってくれて、俺はその程度で済んだ。でも…」と説明するも、天使の兄の事を思い、目を伏せていて。一方、悪魔は、やっぱりバレたかと思い、どう説得するか考えては、「大人だったら残さずちゃんと食べるのに、ネロは子供だから残しても仕方ないよね」と言ってみて)
「!な、なんで…?」
(青年は部下の話を聞けば驚いたように尻尾の毛を逆立て、まだ何か言おうとしていることに気がつけば「…まだ何かあるの?」と尋ねてみて。一方、悪魔は『…ア、アンだってなんか嫌いなものあるでしょ!』と慌てて尋ね)
「実は…俺のせいで、先輩が上位剥奪されるんだ」(部下は、罪悪感から、涙目になりつつ天使の兄のことを伝えて、「レンを取られて、おじさんが呼んだ上位天使を攻撃したから、その罰なの」と言い。一方、悪魔は、「そりゃあるけど…」と少し考えては、悪魔の相手のご飯の中に苦手なものである海藻を見つけ、「ネロ、見てて。俺、嫌いなもの食べるから」と言い、味噌汁に浮かぶわかめを掬うと、表情は嫌そうではあるも、しっかりと食べていて)
「なにそれ、意味わかんない!」
(青年は突然のことに納得がいかずそう声を張り上げると、「ルーもジルも、そんなことされなくていいじゃん!」と訴えて。一方、悪魔は彼がわかめを食べる様子を見てはじっとピーマンを見つめ『…たべる』と呟き)
「…どんな理由であれ、天使を攻撃して負傷させるのは悪いことなの。しかも、俺は上位天使を攻撃したから、罰せられるんだよ」(部下は青年の頭を撫でながら、規則に反したこと、上位天使を負傷させてしまったことから、仕方ないのだと言い、「本来は先輩はなんのお咎めなしなんだけど、俺の罪を軽くする為に何度も頼み込んで庇ったから、先輩が俺の分の罰を半分受けることで俺は軽い罰になったんだ」と伝え。一方、悪魔はなんとか飲み込めば少し息をついて、悪魔の相手が食べると言うと、嬉しそうに「じゃあネロも頑張ってみよ!」と言い、差し出して)
「…上位剥奪されたら、ジルはどうなるの?」
(青年は相手の上位が剥奪されればこの家や研究の話もなくなってしまうのではないかと心配しており、悪魔は差し出されたピーマンを口に入れるとなるべく噛まないようにしつつ飲み込んで)
「上位天使だけが使える能力が全て使えなくなったり、人間界に行き来するのが難しくなったり…かな」(部下も詳しく把握していないが、素直に伝えて。一方、悪魔は、食べる様子を見守っては、「すごい、ネロかっこいいよ!」と拍手しながら褒めて)
「そ、そんなのやだ…」
(青年はその話を聞けば更に困惑してしまい、「俺がその攻撃しちゃった奴と話してくる…!」と勢いのままに部屋を出て行き。一方、悪魔は『!かっこいいでしょ』と自慢げに話し)
「ま、待って…!」(部下は、拘束された体では追いかけられず、声を上げることしか出来ず、涙目になり。天使の兄は、部下の様子を見るために向かっていたが、青年が飛び出してきたのに気付き、慌てて青年を引止め、「レン、どこ行く気だ!今外に出てアイツに見つかったらどうなるかわかってんのか?!」と焦ったような声で言い。一方、悪魔は、「かっこいいネロは、残りのピーマンもきのこもぺろっと食べちゃうんだろうなぁー?俺には真似出来ねぇよ、すげぇな」と褒めながら、悪魔の相手が嫌いなものを掬って差し出して)
「でも、ルーとジルが…!」
(青年は相手に引き止められるもこのまま2人が罰を受けることを見ているだけにはいかないため、必死に抵抗していて。一方、悪魔は残りのピーマンときのこの量を見ては『…アンのいじわる』と呟いて)
「落ち着け、今すぐ罰を受けるわけじゃねぇ」(天使の兄は、抵抗する青年を押えつつそう伝えて、「俺からも説明させてくれ」と言い。一方、悪魔は、「さすがに無理かぁ…」と残念に思いながら言い、一度皿に戻すと、ピーマンときのこをひとつ刺しては、差し出してあげて)
「…何があったの」
(青年は兄の言葉を聞けば少し落ち着きながらもそう尋ね、悪魔は『…もう食べたくない』と不満気な様子を見せていて)
「一旦俺の部屋に行くぞ」(天使の兄は、青年の手を引きつつ、自身の部屋に向かって。一方、悪魔は、「…あーあ、もっとかっこいいネロ見たかったのに、残念だな。もうかっこよくないや」と残念がりながら言い)
「…早く教えてよ」
(青年は部屋に入るとソファーに腰掛けつつそう尋ね、悪魔は『…これで最後だからな』と言えば思い切ってピーマンときのこを口に入れ)
「ルーカスからどう聞いたか知らねぇが、上位天使を負傷させた件で、しつこく何度もルーカスの処罰を取り下げてもらうように頼んだ。結果、俺が上位剥奪、ルーカスは追放程度にまで軽く出来た」(天使の兄は、青年の向かいに座れば、話し始めて、「だが、今すぐ執行されては、向こうの問題の時に動けねぇからな、解決するまで待ってもらってる」と言い。一方、悪魔は、悪魔の相手が頑張って食べる姿を撮ると、「まぁ、まだ残ってるとはいえ、頑張ったしな。今回は俺が代わりに食っとくよ」と言い、残っていた他の料理を食べさせて)
「…やだ」
(青年は改めて話を聞いても納得がいかず、「だって、俺がルーとかおじさんをおかしくさせちゃったんじゃないの?俺が罰を受けるべきだよ」と眉を下げ。一方、悪魔は『アンに意地悪されたって、ネイに言ってやるもん…』と不満げにしつつ食事を再開し)
「確かに正気を失った原因だけで言えば、レンに充てられたのは間違いないと言えるだろうな」(天使の兄は、青年の言葉に、部下や店主の異常とも取れる行動の起因は青年にあると思うため、肯定するものの、「だが、正気じゃなかったとはいえ、ルーカスは" 上位天使を倒す目的で"故意に"攻撃した。レンは2人を"故意に"おかしくさせたか?」と質問し。一方、悪魔は、「えー、でも兄貴が兄さんにしてた時よりはすげぇ優しいけどなぁ」と言いながら、食べさせてあげていて)
「で、でも、その時のルーは正常な判断ができてなかったんだよ!」
(青年はどうにか阻止しなければならないと思いそう反論し、「そいつがどこにいるか教えて、俺が直接話す!」と伝え。一方、悪魔は『そんなの知らないし。やなものはやだ!』と言いながらもしっかりと食事はとり)
「ああ、それも伝えたからこそ、この程度で済んでるんだ」(天使の兄に手で落ち着けとしつつ、既に伝えていると言い、「牢獄にぶち込まれたり、翼取られたりしないだけマシだと思え」と言い。一方、悪魔は「また頑張ってるとこ見せてくんねぇの?」と尋ねつつ、相手に『ネロがピーマンときのこ、ちょっと食ったよ!ま、代わりに機嫌悪いけど』と先程の写真と共にメッセージを送り)
「それでもやだよ…」
(青年はマシとはいえ2人のせいではないと考えており、「ルーたちが罰受けるなら、俺も受ける…」と涙目になっていて。一方、悪魔は『アンには絶対見せないもん!』と頬を膨らませ、自分は彼からのメッセージを見ると「!ネロ、戻ったのかな…」と呟いて)
「俺たちのために動こうとしてくれただけで充分だ」(天使の兄は、青年の傍に行くと背中を撫でてあげながら言い、「レンの罰か…」と呟いて、どうするべきか悩み。一方、悪魔は「ひどーい、ネロは俺が嫌いだから、意地悪なんだ」と泣き真似してみて。天使は、携帯を見ている相手を見れば、『ネイ、どうしたの?何か連絡あった?』と傍に行きつつ尋ねて)
「ルーと一緒なら、なんでもいい…」
(青年は部下と共にいられるのならどんな罰でも受け入れると伝え、悪魔は『そ、そんなこと言ってないじゃん!』と慌てて伝え。一方、自分は「えっと、ネロが戻ったみたい…」と困惑しつつ伝えて)
「そうだな…じゃあ、外出禁止なんてどうだ?期限は俺とルーカスの罰が執行された日から1ヶ月」(天使の兄は、しなくていい、するにしても軽めでいいと伝えても、青年は納得しないかもと思い、なにか無いかと考えては、そう提案して。一方、悪魔は、「もう俺には見せてくんねぇんだろ?」と泣き真似したまま言い。天使は、『!…お父さんはどうなったの?』と本当にもう大丈夫なのか尋ねて)
「…それしたら、ジルたちの罰は軽くなる?」
(青年は自身が罰を受けることで相手らの罰が軽くならなければ意味が無いと思っており、不満げにしつつもそう尋ねて。一方、悪魔は『もー、泣き真似やめて!』と怒った様子を見せ、自分は「わ、わかんない…聞いてみるね」と父はどうなったのかとメッセージを送り)
「…お前は親父に蘇生させられた存在である以上、お前が庇ったところで意味が無いんだ。むしろ、お前の処刑まで追加されるくらいなんだぞ」(天使の兄は、青年の目をしっかりと見つめながら、本来は蘇生させることが禁忌とされているため、青年らの存在はよろしくなく、原因が青年にあると知れば、より悪い方向に向かうことを伝え。一方、悪魔は素直に泣き真似をやめては、メッセージに気付き、『兄貴が封印してくれた。もっといい方法が他にないか、探してみるつもり』と送り、「頑張るかっこいい姿、また見せてくれる?」と尋ねてみて)
「な、なんで…」
(青年は自身が何も出来ないことを知ると涙目になり、悪魔は『…アンがいじわるしなかったらいいよ』と不満げに呟いて。一方、自分は彼からのメッセージを見ると「今は封印されてるんだって、だからきっとネロは無事だよ!」と嬉しそうに天使の彼に抱きつき)
「レンは罰を受けられないが、その代わりに沢山俺たちを助けてくれねぇか?」(天使の兄は、泣いてしまった青年の頭を撫でつつ、どうするか悩むと、そう提案して、「今ならルーカスの面倒見たり、ネイとアンジェロのサポートをしたりとかだな」と言い。一方、悪魔は、「だから、あれはごめんって。もうしないからさ」と謝っていて。天使は、相手から聞けば、嬉しそうにして、相手を抱きしめ、『よかったぁ!ネロ、無事なんだね』と安心していて)
「助ける…」
(青年は相手の言葉を繰り返すもふと思いついたように「あのさ、おじさんの知り合いの上位天使なら、おじさんから説得してもらえば罰も軽くなるんじゃないかな」と提案してみて。一方、悪魔は『ほんとに?』と疑いながらも彼を見ており、自分は「アンジェロ、先に人間界戻る?ネロに会いたいでしょ?」と尋ねてみて)
「そりゃあ、出来るなら1番いいが、どうコンタクトを取るか…」(天使の兄は、青年の提案に、少し考えては出来ればいいのかもしれないが、話をできそうな人物が浮かばずにいて、「俺は会うことさえ出来ねぇし、お前もアイツらも危ねぇしな…」と呟き。一方、悪魔は、「あ、じゃあ、一緒に嫌いなもん食べれるようになる練習しようぜ」と提案して。天使は、どうするか悩んだ末に、『ネロといたいけど…ルーくんたちのこと気になるし、残る!』と言い)
「んー…ロイに頼むのは?アイツも研究所の奴だし」
(青年は少し考えた後そう提案をしてみて、悪魔は『練習…?』と首を傾げ。一方、自分は「…そっか、じゃあ絶対解決しようね!」と微笑んで)
「ロイもどうなるか…」(天使の兄は、考えてみたがどうなるかわからず、「アイツが戻ってきたら、頼んでみるか…」と言い。一方、悪魔は、「例えば、ピーマンとかは小さくしてなにかに混ぜたりしたりして、ちょっとずつ食べれるようにしてこうってこと。俺も海藻類嫌いだし、ネロと頑張ろうかなって」と言い。天使は相手の言葉に笑顔で頷いて、『ネロのこと聞いたら、もっと頑張ろうって思えた!ネイ、いっぱい探そ!』と言い)
「うん、そうする」
(青年は少しでも可能性があるならと思いそう伝え、悪魔は『…食べれるようになったら、ご褒美ある?』と尋ねてみて)
「…巻き込みたくなかったが、レイラにも頼んでおくか」(天使の兄は、いくら元悪魔とはいえ、何かあった時のためにと恋人に連絡しておき。一方、悪魔は、「そりゃあもちろん、ネロが好きなおやつ、作ってあげる。ネロが俺の手作りで喜んでくれるならだけど」と言い)
「…では、そろそろお暇いたしますね」
(元悪魔はしばらく世話係や主人と話していたものの、時間を確認してはそろそろ戻った方がいいだろうと思いそう伝え。一方、悪魔は『じゃあ頑張る!』とやる気を見せていて)
「急に呼んで悪かったな、色々聞けて楽しかったぜ。今度、泊まりにでも来いよ」(主人は、元悪魔が帰ると言えば、そう伝えて、世話係に送るように伝えていて。世話係は、「では、ロイ様のお家の近くまでお送り致しますね」と伝えて、玄関へと向かい。一方、悪魔は、現金だなと思いつつ、「よかった。じゃあほら、プリン食べな?今回頑張ったご褒美っつー事でさ」と言い、スプーンとプリンを差し出して)
「はい、ぜひお願いいたします」
(元悪魔は主人からの誘いに嬉しそうに答えては世話係と共に家へ向かい、悪魔は『プリンは食べさせてくれないの?』と首を傾げつつ彼を見つめ)
「本日はご主人様の急なお呼び立てにも応じて頂きありがとうございました。すごく楽しかったです」(世話係は、元悪魔と話しつつ歩いていたが、到着すればそう伝えて。一方、悪魔は、「あ、プリンも食べさせた方がよかった?ネロ、甘いの好きだし、自分のペースで食べたいかと思っただけだよ」と言い、プリンを掬うと差し出して)
「いえ、お気になさらず…その、今度はゆっくりお泊まりしましょうね」
(元悪魔はさりげなく世話係の手を握りながらもそう伝え、青年は「そういえば、ジルは俺といても平気なの?」と独占欲の心配をしていて。一方、悪魔は嬉しそうに食べては『…アンジェロがいないから、寂しいの』と呟いて)
「俺はお前に距離置いてたからなのか、大丈夫そうだな」(天使の兄は、今のところ大丈夫そうだと思い、大丈夫だと伝えて、「レイラとロイの2人で向かってもらうから、説明は頼んだぞ」と言い。一方、悪魔は、「…そうだよな。アイツとは姿一緒だし、少しは紛れたりしねぇ?」と尋ねつつ、食べさせてあげていて)
「うん…」
(青年は相手に抱きつきながらもそう呟き、「…あのさ、俺の尻尾引っ張った奴はどうなったの?」と尋ねてみて。一方、悪魔は『うーん…姿は一緒だけど、中身が違うもん』と不満げにしており)
「ああ、アイツは暫くの謹慎と別の部署に移動になったらしいぞ」(天使の兄は、そういえば部下がそんな人のことを言っていたなと思い、事情を聞いた時に、対応を聞いたため、それを伝えて、「なんだ、気になんのか?」と尋ねて。世話係は、周りに人がいないことを確認してから頬にキスをし、「で、では、ロイ様。本日はありがとうございました。またご連絡致しますね」と恥ずかしそうに笑いながら言い、お辞儀をしては、逃げるように家へと戻り。一方、悪魔は、「でも、黙ってたらわかんねぇだろ?」と言い、少し黙って見つめてみて)
「うん、だってそいつのせいで…」
(青年はその男性が自身の尻尾を引っ張ったことが今回の騒動の原因だと思っており、頬を膨らませながらもそう呟いて。一方、元悪魔は世話係にキスをされ幸せそうに家に入り、悪魔は彼から目を逸らしては『…その顔でこっち見ないで』と呟き)
「…遅かれ早かれ、アイツは狂ってただろ」(天使の兄は、青年の頭を軽く撫でては、確かに青年の尻尾を引っ張った事が事の始まりではあるも、店主が狂ったのはいずれ起こることだったと言い。恋人は、家に着くと丁度元悪魔が中へ入っていくのが見え、「ロイくん、だよね?久しぶり!」と声を掛け。一方、悪魔は、「どうよ、ちょっとは紛れたんじゃねぇの?」と尋ねてみて)
「…そうなのかな」
(青年は店主が狂ってしまったことはどうしても避けられなかったのかと悲しそうに呟き、元悪魔は「!お、お久しぶりです…」と先程の様子を見られていないかと心配しつつそう返事をして。一方、悪魔は『そ、そんなことないもん!』と不満げにしては彼をポコポコ叩き)
「…そろそろロイが戻ってくるんじゃねぇか?」(天使の兄は、青年の様子を見ては、何を言っても悲しくなると思い、話題を逸らすように時計を見つつ言えば、「ちゃんと説明してやれよ」と言い。恋人は、世話係については何も触れず、「私、彼に頼みたいことがあるって呼ばれて来たんだよね。呼ぶなんてよっぽどだよね」と言い。一方、悪魔は、「俺はネロに黙って見つめられたら、ネイだって思うのに」と言いつつ、叩いてくる手を止めて)
「そうなのですね」
(元悪魔はなぜ呼び出したのだろうかと思いつつ相手の部屋へ入ると「ただいま戻りました」と伝え。一方、悪魔は思いついたように姿を大きくすると黙って彼を見つめてみて)
「おかえり、レイラも一緒だったのか」(天使の兄は、2人が入ってくると、そう言い、「じゃあレン、頼んだぞ」と伝えては、青年の身体を戻すための方法を調べ始めて。一方、悪魔は、大人の姿になった悪魔の相手に見つめられては、顔を赤くし、「いきなり大人になんなよ…それはずるいじゃんか」と文句を言い)
「えっと、その…」
(青年は2人に今までの経緯を説明しては、「…それで、2人にはおじさんを説得してジルたちの罰を軽くしてほしいの」と伝え。一方、悪魔は彼の様子を見ては更に調子に乗り顔を近づけてみて)
「!そうだったんだ…私はいいけど、ロイくんはどう?」(恋人は、元悪魔と説明を聞けば驚いて、そういう理由があるなら構わないと伝えては、元悪魔に尋ねて。一方、悪魔は、顔を近付けてくれば、「調子乗ってっと、キスすんぞ。嫌なら離れろ」と赤く染った顔で見つめながら言い)
「私も構いません」
(元悪魔は青年の力になれるならと思いそう伝えては「ただ…今、あの方がお話しができる状態にあるか、微妙なところではありますね」と呟き。一方、悪魔は『アン、顔真っ赤!』とからかうように笑い)
「ね、ジュリアスはどうだったの?」(恋人は、天使の兄に店主はどんな感じだったのか尋ねて、天使の兄は、「まぁ話は聞いてくれなかったな」と作業したまま伝えて。一方、悪魔は、からかってくるのを見て、腕を引いて顔を近付ければ、「調子乗るなって忠告したよな?」と言い)
「…多分、今は店じゃなくて家の方にいると思う。俺も猫になって隠れて行くから…」
(青年は何はともあれやらなければならないと思っており、申し訳なさそうにしつつもそう伝え。一方、悪魔は顔を真っ赤にしては『な、なんだよ…』と弱々しく呟いて)
「レンくん、大丈夫なの?おじさんに狙われてるんでしょ?」(恋人は、青年の言葉に、心配そうに尋ねて。一方、悪魔は、「お前もネイなんだから、しようと思えばKissくらいできるってこと、忘れんなよ?」と言い)
「大丈夫だよ、隠れてるもん」
(青年は自慢げにしつつそう伝えては「俺が2人のこと守るから、安心して」と手を握り。一方、悪魔は『…お、俺だってできるし!』と張り合うように告げて)
「じゃあ、私も頑張って2人のこと守らないとね」(恋人は、青年の言葉に、ふふっと笑ってはそう言って。一方、悪魔は、「じゃあ調子に乗った罰な」と言っては、頬にキスして)
「わ、私もお2人をお守りいたします…!」
(元悪魔は自身だけ何もしないわけにはいかないためそう伝え、悪魔は彼にキスをされると『やぁー…』と不満げに呟いて)
「ふふ、じゃあみんなで頑張ろうね」(恋人は、元悪魔の言葉に、微笑みつつ言えば、「じゃあレンくん、案内お願いしてもいいかな?」と頼んで。一方、悪魔は、「あれ?俺だってできるーとか張り合ってたのに拗ねんだ?」とくすくすと笑いながら言い)
「うん、任せて!」
(青年は自信満々にそう伝えては猫の姿になり元悪魔の鞄の中に入って、元悪魔は青年の指示に従いながら家を出て。一方、悪魔は『で、できるもん…』と呟いては彼の手に軽くキスをしてみて)
「…ここか。どんな事があってもロイくんの鞄から出ちゃダメだよ」(恋人は、元悪魔について行くようにして歩き、店主の家に着くと小声で青年に伝えては、チャイムを鳴らし。一方、悪魔は、ふはっと笑い、「無理しなくていいんだぞ?お前はアイツだけがいいんだろ?」と言い、頭を撫でてやり)
「うん、わかった」
(青年は大人しく元悪魔の鞄の中に潜りつつそう伝え、店主はチャイムを聞けば扉を開けるも元悪魔の顔を見ては嫌そうに顔を顰め。一方、悪魔は『うん…』と言いつつ落ち込んだ様子を見せて)
「はじめまして、私はレイラと申します。今回はルーカスの処罰についてのお願いに参りました」(恋人は、店主が出てくると、微笑みながら名乗ってから、お願いをしに来たと伝え、「ルーカスがご友人である上位天使を攻撃してご迷惑おかけした事は申し訳ありません。ルーカスの処罰を軽くしていただけるよう、掛け合っていただけないでしょうか」と真剣な顔で話して。一方、悪魔は、「あーごめんって、落ち込むなよ」と慰めようとして、抱き上げてやり)
「処罰を軽くするよう掛け合う?どうして俺がそんなことを?」
(店主は自身にメリットがないことをする理由が分からず、彼女を睨みながらもそう尋ね。一方、悪魔は『だっこもいや!』と不満げにしつつ姿を小さくしては彼の腕から抜け出して)
「貴方はレンくんのことを、子供のように大事に思っているとお聞きしました。そのレンくんが、もし彼らの処罰について聞けば、苦しむと思いませんか?」(恋人は睨まれても怯むことなく、しっかりと店主の目を見つめながら言い。一方、悪魔はその様子に呆れたようにため息をつけば、「…食器片付けてくる」と言い、食器を持って部屋を出て)
「…レンを傷つけているのはアイツらだろ?どうしてレンが苦しむんだ?」
(店主は彼女に突っかかるようにそう尋ね、「とにかく俺からお前らに話すことはない。上位の奴にも掛け合わない」と伝えては扉を閉めようとし。一方、悪魔は彼が部屋を出て行くと寂しそうにベッドに転がり)
「!待っ…いたっ!」(恋人は、店主が閉めようとした扉の隙間に手を入れれば、挟まれてしまい、涙目になり。一方、悪魔は、食器を渡せば、勉強道具を持ち、悪魔の相手の部屋に戻り。悪魔の兄は、「…お前の親父をアイツの中からなくす方法ってなんかねぇの?封印だと、また出てくる可能性あんだろ?」と兄に尋ねてみて)
「レイラ様!」
(元悪魔は彼女の指が挟まれると咄嗟にそう叫び患部を確認して、店主はその声を聞いては思わず扉を開けてしまい。一方、兄は「…今のところ思いつかないが、そのうちどうにかする」と伝えつつ魔具を片付けていて)
「…貴方は本当は優しい方なんですね」(恋人は涙目になったまま、扉を開けた店主にそう言い、「レンくんが傷つけられてると思ったこととか、何が原因でジュリアスたちを不信感を感じたのか、お話頂けませんか?」と尋ね。一方、悪魔の兄は、「大体どれくらい持ちそうなんだ?さすがにすぐってことはねぇと思うが」と尋ねつつ、兄の手伝いをして)
「…入れ」
(店主は女性を傷つけてしまったという罪悪感から2人を中に通し、リビングのソファーに座らせると「…何から話せばいいんだ」と尋ね。一方、兄は「まあ…少なくとも1年は持つ。俺の方が魔力は劣るとはいえ、しっかり封じたからな。」と伝え)
「ではまず、今回のこと、何があったのか、お聞かせ願いますか?」(恋人は、家に上げて貰えば、礼儀正しくソファーに座り、天使の兄らに嫌悪する理由や、青年のことをどう思っているのか、などの聞きたいことは浮かぶものの、今回の概要を店主目線の話を聞きたいと言い。一方、悪魔の兄は、「へぇ、じゃあその間に見つけねぇとな」と言い。悪魔は、悪魔の相手がいる部屋に戻り、「ネロ、機嫌直ったか?」と声を掛け)
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