匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「お菓子も作って、あと、いっぱい好きって行動で見せて」(部下は、青年を離すと、むすっとした顔で我儘を言い、「そしたら、許したげる」と言い。一方、世話係は、天使の兄の家の前で、予定より早い時間にも関わらず待っていて)
「うん、わかった…」
(青年は部下に怒られしょんぼりとしつつもそう呟いては部下の頬にキスをして、「お菓子作るから、ちょっと待ってて」とリビングへ向かい。一方、元悪魔は買い物をしてから家に戻ると世話係が待っていることに気が付き、慌てて駆け寄りながら「シ、シオン様っ!その、お待たせしてしまい、申し訳ございません……!!」と必死に謝り)
「…」(部下は、薬を片付けてから、リビングに行き、料理をする青年を見つめていて。一方、世話係は、元悪魔を見ては、「い、いえ、私が早く来たばっかりに…!」と謝り返し)
「ルー、口開けて。あーん」
(青年は料理を進めていたが、ふと部下の視線に気が付くとその口にチョコを一欠片入れてやり。一方、元悪魔は「お寒いでしょう、早く中へ……!」と世話係を家に入れるとリビングに通し)
「!…やった、チョコもらえた」(部下は、キッチンに立ち、自身のために作る青年はかっこいいなと思いつつ見つめていれば、チョコを入れてもらえ、嬉しそうにしながら食べていて。一方、世話係は、「お邪魔致します」と丁寧に言ってから家に上がり、「その、勝手に来てしまって大丈夫でしたか?」と心配そうに尋ねて)
「…よし、焼き上がるまで待っててね」
(青年は嬉しそうな部下を微笑ましく思いつつ、オーブンに生地を入れるとそう言って部下の元へ行き。一方、元悪魔は「ええ、ジュリアス様はしばらくお戻りになられないので…」と呟いて)
「レンかっこいいね」(部下は、チョコを食べつつ、じーっと見つめてはそう言い、行動で見せろと言ったが、どうするのだろうと見つめていて。一方、世話係は、「とてもお忙しいのですね。ロイ様は大丈夫でしたか…?その、私なんかと遊んでも…」と心配していて)
「う…」
(青年は部下が先程言っていたことを求めているのだと気づいてはどうしようかと目を逸らし、元悪魔は「い、いえ!シオン様と遊びたいのです!」と慌てて首を横に振り)
「…じゃあ、やっぱり許さない」(部下は、目を逸らす様子から嫌なのだろうかと思いつつ、むすっとした顔をしては、許さないと言い。一方、世話係は、「!そ、そうですか…よかった…」と安心したように呟き)
「!や、やだ…」
(青年は許さないと言われるとショックを受けたようにそう呟き、焼き上がりまでまだ時間があることを確認してはソファーに仰向けに寝転がってから服従を誓うように腹を出し。一方、元悪魔は「それで…本日は何をして遊びましょうか?」と尋ねつつさり気なく横に座ってみて)
「確か、服従だっけ…」(部下は、何をするのだろうと青年の様子を見つめていたが、寝転がり腹を出す姿を見ては、青年が猫というのもあり、猫の習性などを調べており、小さく呟き。一方、世話係は、元悪魔が隣に座ると、僅かに緊張から、背を少し正し、「どうしましょうか…お買い物とか、遊ぶ場所に行くというのも楽しそうですね」と考えつつ言い)
「ルー、おなか撫でて…?」
(青年は部下の目を見つめつつそう頼めば尻尾をゆらゆらと揺らし、元悪魔は「そうですね…」と悩むも、世話係と一緒ならどこでもいいと思ってしまい困った表情を見せ)
「…うん」(部下は、青年の頼みに頷くとそばに行き、優しくお腹を撫でてやり。一方、世話係は、「きっとロイ様と遊べばどこでも楽しいでしょうし、迷いますね」と苦笑しつつ言い)
「ん…」
(青年は部下に腹を撫でられると心地良さそうな声を出し、愛を伝えるようにゆっくりと瞬きをして。一方、元悪魔は「私も同じことを考えておりました」と微笑んでは近くにいい場所はないかと検索し始め)
「!…ふふ」(部下は、青年の腹を撫でつつ、ゆっくりと瞬きする様子から、愛情が伝わり、つい笑みをこぼして。一方、世話係は、「本当ですか?そうですね…」と考えていて)
「ルー、もうおしまい…」
(青年は緩く部下の手を止めると、「これ以上やったら、ルーが欲しくなっちゃうもん」と呟いて。一方、元悪魔は「…あ、公園なんてどうでしょう?綺麗なお花が沢山咲いているらしいですよ」と携帯の画面を見せてみて)
「はぁい」(部下は、青年の様子に、もっとと思ったが止められ、素直に止めて、「…もういっこ、見せて」と強請ってみて。一方、世話係は、携帯の画面を見ては、「わぁ、いいですね!せっかくですし、お昼を持って行ってピクニックをするのはどうでしょうか?」と楽しそうにていあんして)
「もういっこ…?」
(青年は部下に強請られると更に困惑してしまい、ひとまず起き上がり部下にキスをしながら考えていて。一方、元悪魔は「素敵ですね…ぜひそうしましょう!」と伝えては早速準備をしようと立ち上がり)
「…」(部下は、じっと青年を見つめながら、どうするのか待っていて。一方、世話係も立ち上がっては、「一緒に作らせて頂いてもよろしいでしょうか?」と尋ねて)
「え、えっと…」
(青年は焦りから何も思い浮かばず、勢いのままに部下の左手の薬指を軽く噛み跡をつけては「…これじゃだめ?」と眉を下げて。一方、元悪魔は「もちろんです!一緒に作りましょう」と世話係を厨房へ案内し)
「!…いいよ、許す」(部下は、左手薬指についた歯型を見ては、嬉しそうに笑いながら許すと言い。一方、世話係は、元悪魔について歩きつつ、「どんなお弁当を作りますか?」と言い)
「あんまりいいの思いつかなくて…ごめん」
(青年は歯型をペロペロと舐めつつもそう伝え、元悪魔は「そうですね…おにぎりなんてどうでしょう?」と楽しげに提案してみて)
「ううん、すごく嬉しかったよ?」(部下は、青年の言葉に首を横に振り、そう言っては、舐められている手と反対の手で頭を撫でてやり。一方、世話係は、「いいですね!何個かおかずも作りましょう」と目を輝かせながら言い)
「ん、そっか…」
(青年は部下の言葉を聞けば嬉しそうに尻尾を立てつつそう呟き、元悪魔は「では、私は先におにぎりの用意をいたしますね」と米を用意して)
「レンから指輪もらっちゃった」(部下は、左手薬指についた歯型を見ながら、幸せそうに言い、「いつか本当に貰いたいなぁ」と呟き。一方、世話係は、元悪魔と一緒に作るのが楽しいらしく、ご機嫌な様子で作っていて)
「!…が、頑張るね」
(青年は部下や天使の兄の金に頼りきりなため、どうにかして自身で金を持ちたいと思いつつそう呟き。一方、元悪魔は米を炊き始めるとその間に卵焼きを作ってみて)
「そういえば、先輩が、色々なことが重なって始められなかったけど、そろそろ研究始めるって言ってたよ」(部下は、青年の頭を撫でてあげつつ、天使の兄から聞いたことを伝えて、「レンもお仕事出来るね」と言い。一方、世話係は、ウインナーをタコにしたりと作っていて)
「そうなの?」
(青年は部下に抱きつきながらも首を傾げてはそう聞き返し、元悪魔は綺麗に卵焼きを作ることができると嬉しそうに世話係に見せて)
「うん、ネイも了承してんだって」(部下は、天使の兄から聞いたことを伝え、「レン、嬉しくない?」と尋ね。一方、世話係は、元悪魔の作った卵焼きを見ては、「わぁ、すごいですっ!ロイ様はお上手ですね」と素直に褒めて)
「ううん、嬉しいけど……」
(青年は自分と仕事が出来たりお金が稼げたりする事実は嬉しいが、仕事をしている間部下と離れ離れになってしまうことが悲しく眉を下げて。一方、元悪魔は世話係に褒められると「卵焼きは沢山練習したんです」と嬉しそうに話し)
「じゃあ、どしたの?」(部下は、青年の様子を不思議に思い、首を傾げながら尋ねて。一方、世話係は、「そうなのですね。私はこんなのしかできないので、憧れちゃいます」と言いながら、完成した、たこさんウィンナーを見せて言い)
「…ルーと別々になっちゃうの、やだ」
(青年は恥ずかしそうに俯きながらもそう呟き、元悪魔はウインナーを見ると目を輝かせながら「か、かわいい……!」と伝えて)
「!そっか…」(部下は、青年の言葉で理解すれば、頭を撫でながら言い、少し考えて、「俺も一緒に働けるように頼んでみようかな」と言い。一方、世話係は、嬉しそうにしながら、「ありがとうございます。たまにお子様方にお昼を作らせて頂いたりするので、こういうの得意なんです」と言い)
「そんなことできるの?」
(悪魔は部下の言葉を聞けばパッと顔を上げつつそう尋ね、元悪魔は「…あの、かにさんも出来ますか?」と恐る恐る頼んでみて)
「わかんないけど、頑張って頼むよ」(部下は、確実なことはわからないが、大丈夫だと思うことを伝えて。一方、世話係は、「はい、少しお待ちください」と言うと、早速作り)
「…あ、でもさ、辞めちゃう前に今のルーのお仕事は絶対見たい!」
(青年は嬉しそうにしていたものの、ハッと思い出したようにそう伝えては「ね、お菓子食べたらお仕事いこーよ」と強請り。一方、元悪魔は世話係が作っている様子を見て作り方を学んでおり)
「レン、もう大丈夫なの?」(部下は、青年が仕事を見に行きたいと言うと、大丈夫なのか尋ねて。一方、世話係は、「出来ました!」と言い、出来たカニさんウインナーを見せて)
「うん、多分」
(青年は身体の調子は確実に昨日より良くなっておりそう頷くも、「…あ、ルーはやだった…?」と他の人とは会わない方がいいのだろうかと尋ねてみて。一方、元悪魔はウインナーを見ると「可愛いです…!」と目を輝かせて)
「うーん、レンが誰かと触れ合ったりとかが無かったら大丈夫…かも?」(部下は、少し考えてから、青年が誰かに撫でられたり、抱きついたりなどの触れ合いがなければ、多少は我慢出来ると思い、そう言って。一方、世話係は嬉しそうに笑いながら、「喜んでいただけて嬉しいです」と言い)
「ほんと?じゃあ行きたい!」
(青年は部下の言葉を聞けば嬉しそうにそう伝え、「俺の目、まだピンク?」と聞いてみて。一方、元悪魔は「私もジュリアス様にお出ししてみたいです…」と微笑んで)
「まだちょっとだけ残ってるけど、ほぼ薄いよ」(部下は、青年の目を改めてじーっと見つめてから、そう伝えて、「…やっぱり治らないのかな」と呟き。一方、世話係は、「とてもいいと思います!私も、ご主人様が思い詰めてる時とかに、こういうのしてあげたりするので」と目を輝かせながら言い)
「そっか、じゃあ大丈夫だね」
(青年はほぼなくなっていると聞けば嬉しそうに部下を抱きしめ、「そろそろ焼けるかな」とキッチンへ向かい。一方、元悪魔は「他にも作ってあげられそうなものはありますか…?」と楽しそうに聞いてみて)
「先輩に言っとかないと」(部下は、青年を頭を撫でては、そう呟き、天使の兄に報告ついでに伝えて。一方、世話係は、「そうですね…好みもあるので難しいですが…」と言い、出来そうなものを何個か教えて)
「…ジル、大丈夫って言ってる?」
(青年は焼き上がったマフィンにデコレーションをしながらも、部下が電話をしていることに気が付くとそう尋ね。一方、元悪魔は世話係から聞いたメニューをメモしては「ありがとうございます、今度作ってみますね!」と笑顔を見せ)
「…そうなんですね、わかりました」(部下は、許可を貰って、天使の兄から人間界に少しの間残ることを伝えられ、そう返事をしては電話を終え、「俺なら信頼できるし問題ないって。でもなんか、問題起きてるから暫く人間界いるみたい」と伝えて。一方、世話係は、「ロイ様とヴィクトール様は信頼関係がしっかりされているご様子でしたので、きっと喜んで頂けそうですね」と元悪魔の手を握りながら言えば、「頑張ってくださいね」と言い)
「そうなんだ…」
(青年は問題と聞くと自分や悪魔に何かあったのではないかと心配するも、ひとまず仕事場に行けることだけを考えようと思ってはマフィンを持って部下の元へ向かい。一方、元悪魔は手を握られると顔を赤くしつつ「は、はい…」と返事をして)
「何があったかは知らないけど、きっと大丈夫だよ」(部下も心配はあるものの、天使の兄がいるからと大丈夫だと言い、青年の持ってきたマフィンを見て、「わ、可愛い…!」と目を輝かせて言い。一方、世話係は、元悪魔の様子にきょとんとしたが、ハッとしてはすぐに手を離し、「す、すみません…!つ、つい手に触れてしまって…!」とわたわたとしながら言い)
「くまさんのマフィンだよ!」
(青年はマフィンを部下に渡しながらもそう伝え、早く食べてと急かしていて。一方、元悪魔は「い、いえっ!…その、私たちは…」と以前世話係に襲ってもらったことを思い出してはより顔を赤くして)
「ちょっと待って、写真撮るから!」(部下は、目を輝かせたまま、パシャパシャと何枚も写真を撮り、携帯を置くと、「じゃあいただきます」と言い、一口食べて。一方、世話係は、元悪魔の雰囲気からなんとなくわかり、こちらも顔を赤く染め、俯いてしまい、「お、お弁当も完成致しましたし、行きましょうか」と話題を逸らすように言い)
「どう?おいしい?」
(青年はマフィンを食べる部下をじっと見つめながらもそう尋ね、元悪魔は「そっ、そうですね!」と弁当を保冷バッグに入れては出かける支度を進め)
「うんっ、すっごく美味しいよ!」(部下は、幸せそうにマフィンを食べながら言い、「レン、俺の我儘聞いてくれてありがと」と言い。一方、世話係は、鞄を持っては、「お弁当、私がお持ちしますね」と伝えながらお弁当の入った保冷バッグを持ち)
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