匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
通報 |
「…俺が初めて発情期になったとき」
(青年は相手の質問に対し素直にそう答えると、「外に出てすぐだったんだけど…知らない奴に襲われそうになって、助けてくれたの」と眉を下げ)
「…その時のお前は、今みたいに神様って崇めてたのか?」(天使の兄は、青年の言葉を聞き、青年を依存させるためにわざと発情期のタイミングで追い出したのではと思い、尋ねてみて)
「覚えてない…」
(青年は涙を腕でゴシゴシと拭いながらもそう呟き、「それに、他にもいっぱい助けてくれたもん」と伝えて)
「…恩を売って、自分に牙を向かないようにしたのか」(天使の兄は、青年の頭を撫でてやりつつ、小さく呟いて、「レン、もし今親父に、俺から聞いた話は全部嘘だって言われたら、親父を信じるのか?」と尋ねて)
「…どっちも信じたいんだな」(天使の兄は、青年の様子から、裏切られてもなお信じたいがために揺らいでるんだなと思い、頭を撫で続けてやり)
「俺にとっても、いい親父だと思ってたのに裏切られて、弟たちも捨てられて…正直、裏切ったのが嘘なら良かったのにって思ったよ」(天使の兄は、泣き始めた青年を抱きしめてやり、あやすように背中を撫でてやりつつ話して、「でも、お前らを守るために受け入れた。レンはどうする?」と言い)
「…ジルを信じればいいってこと?」
(青年は相手が何を求めているのか分からずそう尋ね、「俺、もうわかんない…」と泣き続けており)
「俺としては、今は難しいと思うが、少しずつ受け入れたらいいと思う」(天使の兄は、青年をあやしつつ、自身の思うことを伝えて、「だが、レンが納得出来るやり方で、前に進めばいい」と伝えて)
「絶対いない、とは言い切れねぇが、まだいねぇと思うぞ」(天使の兄は、青年を離すと、服を捲り、軽く触って確認しては、いるような感じがしないため、首を横に振り、「レンは欲しいのか?詳しくは産まれてみねぇとわからねぇが、少なくとも良くも悪くもレンみたいである事は変わらねぇぞ」と言い)
「…ルーがいいよって言ったら」
(青年は自身の腹部を触りながらもそう呟いては「でも、俺みたいになっちゃうってことは、俺の子も…」と発情期について心配していて)
「まぁ可能性はあるな」(天使の兄は、父が発情期を敢えてつけた理由が繁殖させる為なことから、きっと子にもありそうだと思い、小さく頷いて、「お前ら2人に関わるからな、ルーカスには状態が戻ったら伝えるつもりだ。お前が受け入れきれないうちはまだ誰にも言うなよ」と言い)
「!そうだ、ルーは!?」
(青年は部下の名前が上がると慌ててそう尋ね、昨晩の記憶はなかったため「…また暴れたりしちゃったの?」と心配そうに眉を下げて)
「ネイから聞いてないのか?」(天使の兄は、青年の様子から覚えてないのかとわかり、相手が気付いていないと思えず、不思議に思い、部下がした事や青年の様子を伝えて)
「!…お、俺が、治したくないって思ったから…」
(青年は相手から昨晩のことを聞けば顔を真っ青にしつつそう呟き、「兄さん、俺が聞いても教えてくれなかった…」と伝えて)
「…なるべく恋人であるお前の意思を尊重するつもりだったが、今回ばかりはもし薬が出来次第治すからな」(天使の兄は、青年の背中を撫でて落ち着かせつつ、部下を治すのは決定事項だと伝えて、「別にお前のせいだと思ってねぇよ、無意識なのに恨むのも変だしな」と言い)
「…ルーは治っても、俺は治らないんでしょ?」
(青年は先程の相手の話から自身の発情期を完全になくすことは難しいと考えそう尋ね、「なんで細工なんか…」と悔しそうに呟き)
「取り除いてはやれないが、発情状態が強く出ないように抑える薬を考えてるとこだ。まぁ、完成までまだ時間かかりそうなんだが」(天使の兄は、青年の言葉に、申し訳なく思い、少し目を逸らして、青年の発情期は止められないため、薄められるような薬を考えているところだと伝えて)
トピック検索 |