匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「そうですか…」
(元悪魔はコーヒーを飲みながらもそう呟き、「…お手数ですが、あの方に連絡していただいてもよろしいでしょうか?」と店主に連絡してもらうよう相手に頼み)
「ああ、わかってる」(天使の兄は、元悪魔の言葉に頷いて、「とりあえず、お前は落ち着いたらアンジェロのとこ行ってやれよ。アイツ頑張ってっから」と言い、部屋を出て自室に戻れば支度をしつつ店主に電話をかけ)
「はい、かしこまりました」
(元悪魔はこくりと頷きながらもそう伝えてはコーヒーを飲み、店主は電話に出ると「…もしもし、今度はなんだ」と尋ねて)
「…ロイが親父のとこに行ったが、上手くいかなかったらしい。俺には話さないだろうし、アンタに話してもらいたいんだが、構わねぇか?」(天使の兄は、店主の声の様子から安堵しつつ、頼み事をして、「親父を嫌ってると聞いた、俺が同伴してもいい」と言い)
「…わかった」
(店主はあまり乗り気ではなかったが、それで役に立つと言うのならと思い了承しては「だが、俺はお前の父親がどこにいるか分からない。連れて行ってくれ」と伝えて)
「もちろんそのつもりだ、今店にいんのか?」(天使の兄は、協力してくれる事にほっとしつつ、支度を終えては向かうものの、店なのか、まだ家に残ってるのか尋ねて)
「いや、まだ家だ」
(店主は店を午後から開けようと思っていたためまだ家である事を話し、「ここで待っていればいいか?」と尋ね)
「ああ、今向かってる。もう少しで着く」(天使の兄は、店主の家へ向かいつつそう伝えては電話を切り、施設にもう一度父と面会したい旨を連絡していて)
「…ずいぶん早いな」
(店主は出掛ける支度をしては家の前で相手を待っていたが、すぐに相手の姿が見えては驚いたようにそう呟いて)
「…悪いな、親父の事に巻き込んじまって」(天使の兄は、家に着くと丁度終わり、携帯をしまっては、家の前にいた店主に声をかけて、「早速行くか」と言って歩き始めて)
「いや、気にしなくていい」
(店主は首を横に振りつつそう告げると相手と共に歩き始め、施設の前に着けば「…ここにあいつが居るのか」と呟いて)
「落ち着いてるといいが…」(天使の兄は施設に入り、受付を済ませては父の入れられている場所へ行き、「俺もいた方がいいか?前で待ってる方がいいならそうするが」と尋ねて)
「…俺が呼んだら入ってきてくれ」
(店主は相手にそう伝えてから部屋に入ると、「…天下のヴィクトールが、無様な格好だな」と馬鹿にしたように告げて)
「…生意気な被検体の次はお前か」(父は、入ってきた店主を見ては、元悪魔の事もあり、不機嫌に言い、「馬鹿にする為だけにわざわざ来たのか?ご苦労なこった」と言い)
「いや?頼まれ事だ」
(店主は相手の父としっかり目を合わせては質問に正直に答えるよう暗示をかけ、「お前が正直に答えなければ、お前にとって最悪の死を見せてやる」と呟き)
「っ!…本当にお前は厄介だ」(父は、店主の暗示に気付くと抵抗しつつ言い、なんとか解こうとするも、解けずにいて)
「おい、入っていいぞ」
(店主は外にいた相手にそう声をかけては、「さて、問おう。お前はレンをどう使おうと思っていた?」と相手の父に尋ね)
「あの猫の持つ力が必要だっただけだ」(父は、はぐらかそうにも、無意識に本音が漏れていて。天使の兄は、店主に呼ばれると中に入り、その様子を見ていたが、父の素直な言葉に驚き、「レンの持つ力…」と呟いて)
「では、好意的な感情は抱いていたのか?」
(店主は淡々と1つずつ質問をしていき、「レンに店を持たせた理由はなんだ?」と尋ねて)
「他の奴に比べればあっただろうな」(父は、ただ淡々と店主を見つめながら話していて、店を持たせた理由を聞かれては、「アイツの力を伸ばす目的もあるが、アイツを生かすために仕方なかったんだ」と言い)
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