匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…わかった、お前は支度してこい」
(兄は状況を把握すると悪魔の頭を撫でつつそう伝え、悪魔は『やだ、アンジェロ…行かないで…』と泣き続けていて。一方、元悪魔は部下の様子を見ては早く治さなければと思いつつリビングへ向かい)
ありがとう、兄貴(悪魔は、兄に悪魔の相手を渡しつつお礼を言ったが、求めるように泣き続ける悪魔の相手に申し訳なくなり、「ごめんな、お前の大好きなアンジェロじゃなくて」と呟いては、急いで部屋に戻り支度をして。一方、天使は、先に1人で食べていて、『下手くそなご飯…』と呟いて)
「アンジェロ様、お味はどうですか?」
(元悪魔はリビングに入ると自身も席に座りつつそう尋ね、ナイフとフォークを手に取っては早速食べ始めて。一方、青年は目を覚ますとすっかり正気に戻っていたが昨晩の記憶がなく、なぜ人間界にいるのかと不思議そうにしつつ起き上がり)
『焦げてて苦いです…でも、なんか美味しい気がします』(天使は、食べつつ元悪魔に伝えて、『ロイさん、食べ終わったら、おじさんのとこ行きたいです』と言い)
「…かしこまりました」
(元悪魔はフレンチトーストを口にしては相手なりに頑張ったのだろうと少し微笑み、「アンジェロ様は人間界にお戻りにならなくてよろしいのですか?」と尋ねてみて)
『…戻りたいですけど、レンくんが想う幸せを実現するってレンくんと約束してるので、破りたくないんです』(天使は、元悪魔の質問に、青年の思う幸せになるようにすると伝えていたため、それを守りたいのだと伝えて、『それに、せっかくネイと頑張ってたのに、俺も戻ったら無駄になっちゃう気がするので』と言い)
「レンさんの思う幸せ…ですか?」
(元悪魔はフレンチトーストを食べ進めながらもそう首を傾げると、「それは構いませんが…貴方は追放された身です。無理はなさらないでくださいね」と伝え)
『レンくんね、ルーくんが一緒にいて、みんな仲良しの状態が幸せなんだそうです』(天使は、青年から聞いた幸せを伝えて、『ロイさんやにぃ兄様の力借りたりしなきゃ出来ないことばっかかもだけど、実現してあげたいんです』と言い、食べ終わればご馳走様と言い、皿を洗い始めて。一方、悪魔は支度を終えれば、一度悪魔の相手の部屋に行き、「ネロ、もう大丈夫そう?」と兄に尋ねて)
「そうでしたか…」
(元悪魔は天使の彼の話を聞くと納得したように呟き、自身の食べ終えた皿を持っては「では、なるべく早く実現させなければなりませんね」と微笑んで。一方、兄は「今は泣き疲れて寝ているが…少し精神が不安定になっているようだ。とりあえずお前はスクールに行ってこい」と伝え)
『ロイさん、お手伝いお願いします!』(天使は、元悪魔の言葉に嬉しそうにしては、そう言って、皿を洗い終えて。天使の兄は、なんとか元悪魔に食べさせることが出来れば、皿を持って部屋を出て、リビングに行き。一方、悪魔は「そっか、じゃあ兄貴、ネロのことお願い。行ってきます」と言い、スクールへと向かって)
「ジュリアス様、お帰りなさいませ」
(元悪魔は相手がリビングに戻ってくるとそう声をかけ、「フレンチトースト、ご馳走様でした。私たちはあの方の所へ行ってまいりますね」と伝え)
『にぃ兄様、美味しかったです!』(天使は、天使の兄を見ては、そう伝えて、隠し部屋に行くと器具の用意をして。天使の兄は、「…よかった、頼んだぞ」と言い、自分も食べ始めて)
「ジュリアス様が仰っていた器具はこれですね」
(元悪魔は隠し部屋に置いてあった器具を鞄に入れつつそう呟くと「この時間でしたらまだ家にいるかもしれません。行きましょう」と天使の彼を連れて家を出て)
『おじさんはもう大丈夫なんですよね?』(天使は、ローブのフードを被り、元悪魔について行くように歩きつつ、そう尋ねて、『俺の事、嫌いじゃないといいなぁ』と呟いて)
「はい、大丈夫ですよ」
(元悪魔は天使の彼を安心させるようにそう伝え、家に着けばチャイムを鳴らし店主を呼び出して。一方、店主は扉を開けると「…お前らか、入れ」と言えばリビングに案内し)
『!…お邪魔します』(天使は、元悪魔が言うなら大丈夫だろうと思い、店主の様子から大丈夫だとわかり、そう言って案内されたリビングに行き、『俺、おじさんにお願いがあって…えっと、レンくんの力の影響受けた人を治すお薬作りたいので、おじさんの血が欲しいんです』と伝えて)
「…そうか、わかった」
(店主は天使の彼から事情を聞けばすぐに承諾し、元悪魔は「それでは今から血液を採取いたします」と器具を用意し始め)
『ありがとうございますっ!』(天使は、店主がすぐに承諾してもらえば嬉しそうにお礼を伝えては、元悪魔が用意している器具を見て、『ロイさん、お願いしてもいいですか?』と尋ねて)
「…さすが、上手いな」
(店主は自身の血液を採取する元悪魔を見ながらもそう伝え、元悪魔は「…ありがとうございます」と言いつつ淡々と進めていて)
『…おじさんは、ロイさんと知り合いなんですか?』(天使は、元悪魔の手際を見ていたが、店主の言葉に、不思議に思い、尋ねてみて)
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