匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…おい、邪魔すんなら片付け手伝え」
(兄は左手に抱きついてくる相手に冷たくそう言い放つと「それに、俺よりお前を男に戻すのが先だろ」と溜息をつき。一方、自分は店主に閉じ込められると焦り始めるも、相手の血のことを思い出しては助けを求めるように念じてみて)
「…俺よりお前の方が難しいんだから、先に探すべきだろ」(悪魔の兄は、戻る確率の高い自身より兄を優先すべきだと言い、「俺が嫌なんだよ!」と兄にぶつけるように言い。一方、天使の兄は適当な場所に座り、ぼんやりとしていれば、突然相手の危機の通告があり、相手に電話をかけ)
「…うるせえな、黙って俺に従っとけばいいんだよ」
(兄は相手の言葉を聞けば苛立ったようにそう告げ、持てるだけの魔具を手に部屋に戻り。一方、自分は相手からの電話に出ようとしたものの店主に携帯を取り上げられてしまい、焦りながらも青年を守るように立っていて)
「…おい、ウィル!」(悪魔の兄は、その様子に少し驚いたが、残った魔具を持てば兄を追いかけ。一方、天使の兄は溜息をつくと、店に行き、扉を蹴破って中に入り、「俺の義理の弟を返してもらうぞ」とだけ店主に言えば、相手を抱き上げてはそのまま店を出て行き)
『…アン、お腹すいた』
(悪魔は2人が部屋を出て行くと我儘を言うようにそう告げ、自分は相手に連れて行かれると「ま、待って、レン…!」と店にいる青年に向かって手を伸ばし)
ちょっと待ってて、ご飯貰ってくるね(悪魔は、悪魔の相手にお腹すいたと言えば、そう言ってはキッチンに向かい、料理を頼んで。一方、天使の兄は、足を止めれば、「どうやって助ける気だよ?アイツがいんだぞ」と言い、相手を下ろして)
わ、わかんないけど…
(自分は特に策は思いつかなかったが、青年をあの場から助け出さなければならないと思っていたため黙ってしまい)
「だから、アイツの信頼回復が先なんだよ」(天使の兄は、今戻ったところで、店主の神経を逆撫でするだけとわかっているため、そう言い、「レンを連れ出したらどんな手段に出るかわかんねぇんだぞ」と言い。天使は、無意識に青年の元に向かっていて)
信頼回復って…
(自分はあの状態の店主の信頼をどうやって回復するのかと思い不満げにそう呟き、店主は相手たちを近づけないようにするために結界を張る準備をしていて)
「!おい、アンジェロはどうした!?」(天使の兄は、その方法はこれから考えるつもりだが、天使の姿がないのに気付けば、相手にそう言って。天使は、青年に自身のローブを着せては、抱き上げてそのまま連れ去り)
え、にぃ兄と一緒じゃないの…!?
(自分はてっきり相手が連れて行ったものだと思っていたため驚いたようにそう呟き、青年はきょとんとした様子で天使の彼を見つめていて)
「早くあのバカ探すぞ!」(天使の兄は、最悪の状況だと思いつつ、相手にそう言って。天使は、『俺の大事な友達…守ってみせる』と呟いて、廃墟のような建物に行き、誰にも近寄れないようにして)
お、俺、家に帰ってないか見てみる!
(自分は手分けをして探した方がいいと考え家に向かって走り、青年は一生懸命に口をパクパクと動かすも声が出ず。一方、店主は結界を張り終えてから青年のいる部屋へ戻るも、いなくなっていることに気がついては急いで店を出て探し始め)
「…頼むから、厄介なことはしないでくれよ」(天使の兄は、相手と別れ、行きそうな場所を探していて。天使は、青年の様子を見ては、メモ帳とペンを差し出して、『これ使って。ここには誰も入れない、俺が解かない限り、何しても入れないようにしたから、安心して』と言い)
『で、でも、ルーくんが…』(天使は、その文字を見ては、上位天使を刺したことで処罰が下ることを言い、『にぃ兄様が何とかしてくれるかもだけど、それなりに思い罰になっちゃうんだよ?』と言い)
「!…」
(青年は天使の彼の言葉を聞けば目を丸くしペンを走らせ『ルーにあいたい』と書き。一方、店主は探している途中天使の兄を見つけると「お前、どういうつもりだ!」と思い切り掴みかかり)
『あの人に見つかったら連れ戻されちゃうし、危ないよ…』(天使は、会わせたいとは思うも、きっと店主は今頃探してると思いそう言って。天使の兄は、突然の事に状況飲み込めず、「はあ?なんの事だか知らねぇが、人探しで忙しいんだ、早く離せ」と睨みつけながら言い)
「…」
(青年は天使の彼の言葉を聞くとしょんぼりとしてしまい、店主は「とぼけんな、レンをどこに連れて行きやがった!」と強く相手を壁に打ち付けて)
『…レンくんは、あの人といるの、幸せ?』(天使は、青年の様子を見ては、そう質問してみて。一方、天使の兄は、痛みに耐えつつ、店主の言葉から、天使が連れ出したことがわかり、「レンを攫ったのが俺なら、ここにいる必要はないだろ」と言い)
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