匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…シオン様っ!」
(元悪魔は必死に世話係の家へ向かい、息を切らしながらもそう声をかけては「お待たせいたしました…っ!」と伝え。一方、自分は「うーん…どうだろう」と言いながらも携帯を開き)
「ろ、ロイ様?!…よろしかったのですか?」(世話係は、元悪魔が来ると、驚いた顔をして駆け寄り、大丈夫なのか尋ねて、「緊急事態だったのでしょう…?」と言い。一方、天使は、『ね、聞いてみようよ!もしかしたら、教えてくれるかもだし!』と言い。天使の兄は、相手に電話をかけるか迷っていて)
「はい、ジュリアス様に許可をいただきまして…」
(元悪魔は息を整えながらもそう伝え、「心配なさらないでください」と微笑んで。一方、自分は「そうだね、1回電話してみよっか」と相手に電話をかけてみて)
「そうなのですね…よかった」(世話係は、元悪魔の言葉に、安堵したように言えば頬笑みを浮かべて。主人の天使は、元悪魔に水を渡して、「急いで来てくれたんだろ?これ飲んで落ち着け」と言い。一方、天使の兄は、相手から電話があれば少し慌てつつ、電話に出ては、「どうした、何かあったのか?」と言い)
「ありがとうございます…」
(元悪魔は水を受け取ると一気に飲み干し、「お話の続き、しましょうか」と目を細め。一方、自分は「何かあったのかはこっちが聞きたいんだけど」と不満げに伝え)
「もしどうしても気になるなら、帰ってもいいからな」(主人の天使にそう伝えておき、「シオンと付き合ってるんだってな?よかったよ、子供の相手ばっかで、全然友達とかいねぇし」と楽しそうに言い。一方、天使の兄は、少し黙ったあと、「…お前らに、謝らねぇといけねぇことがあるんだが、聞いてくれねぇか」と言いずらそうに尋ねて)
「!…は、はい」
(元悪魔は付き合っているのかと聞かれては顔を真っ赤にしつつそう答え、自分は「う、うん…いいよ」と伝えながらも天使の彼の手を握り)
「ふはっ、いい反応だな」(主人の天使は、元悪魔の反応を見ては、楽しそう笑いながら言い、「聞きたいことあれば聞いていいぞ。シオンの事とか」と言い。一方、天使の兄は、相手の言葉を聞けば、青年のことを伝えて、「俺のせいで、お前たちから引き離す結果になっちまった。本当に悪かった」と謝り)
「き、聞きたいこと…ですか」
(元悪魔は何かないかと考えてみたが、本人から直接話してもらうべきだと考えては何も言えずにいて。一方、自分は「!そ、そんな…」とショックを受けたように呟いて)
「なんでもいいぞ?」(主人の天使は、元悪魔の様子に不思議に思いつつ言い。一方、天使の兄は、「ごめん、本当にごめん…」と繰り返し謝り続け、「俺は、お前らを不幸にしかしてやれない…レンも、ルーカスもロイも…!」と自棄になり、そう言っては堪えきれずに涙が溢れてしまい)
「…では、好きな飲み物、とか…」
(元悪魔は悩んだ末に恥ずかしそうにしつつもそうとだけ尋ね、自分は相手が泣いていることに気がつくと「…俺とアンジェロもそっち行く。人間界にいるより安全だろ」と伝えては出かける支度を始め)
「そうだなぁ…シオンは、ココアとかジュースとか、そういう甘いの好きだぞ」(主人の天使は、ふっと笑いつつ世話係の好きな飲み物を伝えて、「ちなみに俺も、甘いものはわりと好きだが、珈琲が1番好きだな」と自身の好みも言ってみて。一方、天使の兄は、相手の言葉に驚き、涙を拭えば、「!…わかった、すぐ迎え行ってやるから待ってろ」と言い、電話を着れば、2人分のローブを持って家を出て)
「なるほど…」
(元悪魔はメモ帳を取り出すと必死に書き留めて、「では、お休みの日は何をされているんですか?」と尋ねてみて。一方、自分は「アンジェロ、天界に行くから着替えとか用意しよ」と天使の彼に伝えつつ自身のものをまとめていて)
「お、なになに、先程までと違うじゃん」(主人の天使は、積極的な様子の元悪魔に、くすくすと笑いながら言い、世話係は、「ご主人様は、よくご友人と遊んだり、本を読まれたりするんですよ!」と自身ではなく主人のことを勝手に話していて。一方、天使は、『天界?わかんないけど、わかった!』と理解もできないままに返事をしては準備をしていて)
「!…す、すみません」
(元悪魔は主人の指摘にハッと目を丸くすると申し訳なさそうにそう謝り、自分は支度を終えると「…俺たち、しばらくここに戻って来れないと思うから…忘れ物しないようにね」と伝え)
「構わねぇよ、そんだけシオンを気に入ってくれてんだろ?」(主人の天使は、くすくすと笑いながら言い、「休みの日の過ごし方、だったか?買い物したり、読書したりしてるぞ」と伝えて。一方、天使は、相手の言葉で手が止まり、『なんで?どういうこと?ネロたち待つんじゃないの?』と相手に尋ね)
「そう、なのですね」
(元悪魔は気まずそうにしつつもしっかりとメモを取っており、自分は「…天界で色々あったみたい。ネロのことはアンと兄貴がどうにかしてくれるから、俺たちは天界に行こう?」と天使の彼と目を合わせ)
「こんだけ気に入ってくれて、俺も嬉しいよ」(主人の天使は、ふっと笑いながらそう伝えて、「もしなんかあったら遠慮なく言えよ」と言い。一方、天使は、しょんぼりとしつつ、うんと頷き、『…わかった、天界行く』と言い。天使の兄は、家に着けばチャイムを鳴らして)
「はい、ありがとうございます」
(元悪魔は主人の言葉に礼を言うと、安心したように微笑んで。一方、自分は玄関へ向かうと「にぃ兄、大丈夫…?」と心配そうに声をかけ)
「…準備出来たか?ほらこれ着ろ」(天使の兄は、あえて相手の質問に答えず、そう言っては、ローブを渡して、「ネイは着なくてもいいが、2人で着てる方が違和感なくていいだろ」と言い。天使は、支度を終え確認していたが、悪魔の相手が気に入っていたぬいぐるみを持ち、鞄と共に玄関へ行き)
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