匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…かしこまりました」
(元悪魔は負傷をしている上位天使を横目に部下を抱えては家に戻り、店主は扉を開けることもなく「終わったなら帰れ。俺から言うことはない」と告げて)
「お前、どういうつもりだ」(天使の兄は、店主の言葉に、苛立ちを含んだ声で言い、「やっぱ信用すんじゃなかった…」と小さく呟き)
「…信用するんじゃなかった、だ?それはこっちのセリフだ!」
(店主は相手の呟きが耳に入ると勢いよく扉を開けながらそう怒鳴り、「お前らがアイツの身体を好き勝手弄るせいで、どんどんおかしくなっていってるんだろ!?」と胸ぐらを掴み)
「じゃあ、アンタは何してやれたんだ!!そのまま見殺せるってのか?!」(天使の兄は、胸ぐらを掴まれ、怒鳴られては、そう強く言い返して、「レンの身体を戻してやれる方法だって見つけたんだ。弄る他に助けるすべがねぇんだから、仕方ねぇだろ?!」と勢いのままに言い)
「…俺は、お前らがアイツを幸せに出来るんならそれでいいと思ってた。だがどうだ?最近は来る度にどこか調子が悪いだの、おかしいだの言いやがる」
(店主はポツポツとそう呟きながら相手を睨むと「上位に攻撃したあの馬鹿は牢屋行きだな。二度と顔見せんなよ」と伝えてから扉を閉めて)
「少し、時間をくれねぇか。必ず、レンを前の状態に戻してみせるから」(天使の兄は、店主に頼むように言い、扉に触れて、「俺が悪かったことはわかってる、幾らでも憎んでくれていい。でも、レンを戻してやりたいんだ」と言い)
「無理だ、もうお前らを信じない」
(店主は扉の鍵を閉めた後そう伝え、扉から離れてから青年の元へ向かい。一方、元悪魔は部下を拘束し終えると世話係に「申し訳ございません。今から戻っても大丈夫でしょうか」とメッセージを送ってみて)
「…悪かった」(天使の兄は、仕方ないと思い、そう伝えてから、上位天使の傷を治し、記憶を消してから家に戻り。一方、世話係は、『私たちの方は構わないですが、大丈夫なのですか?何かあったようですし、大変ならまた後日でも大丈夫ですよ』とメッセージを返して)
「…」
(元悪魔は世話係のメッセージを見てはせっかく会えたのにと思いつつ部下の容態を見て、青年は薄らと目を開けると「ルー…」と呟いており)
「…いえ、気になさらないでください」
(元悪魔は相手が部屋に入ってくれば微笑み、「ルーカス様も、今は落ち着いていらっしゃるようですよ」と伝え)
「多分もうレンには…あの店には行けなくなった、忘れてくれ」(天使の兄は、目をふせつつ元悪魔に伝えては、ねむっている部下の頭を撫でて、「ルーカスも、ごめんな」と小さく謝り)
「!…そ、そうですか」
(元悪魔は相手の言葉を聞けば部下は大丈夫なのだろうかと心配になり、何か出来ることはないかと考えていて)
「俺がアイツを裏切っちまったんだ、仕方ねぇよ」(天使の兄は、嫌だと思っているも、仕方ないことだと言うも諦めきれずにいて、ふと元悪魔が遊ぶと言っていたのを思い出して、「ロイ、大丈夫なのか?遊ぶって言ってただろ」と言い)
「え、ええ…ですが、私が離れてしまうと…」
(元悪魔は相手の言葉に動揺しながらもそう呟き、相手は人間界に戻るのではないかと考えていて)
「アイツらの心配はあるが、俺のせいでお前が遊べないのは申し訳ねぇからな」(天使の兄は、部下の頭を撫でながら、元悪魔に言い、携帯を取り出し、『そっちは大丈夫そうか?』と確認のメッセージを送り)
「そ、そうですか…」
(元悪魔は申し訳なさから行きたいと言えずにいて、自分は相手からのメッセージを見ると『大丈夫だよ、アンジェロも落ち着いてる』と返信し)
「…行ってこいよ」(天使の兄は、相手からのメッセージを見ては安堵しつつ、少しなら大丈夫だろうと思い、元悪魔の気持ちを察してそう伝え、「本当は行きたいけど、俺が離れらんねぇこと知ってるから、言い出せないとかだろ?」と言い。一方、天使は、『にぃ兄様、大丈夫なのかな?飛び出してっちゃったよね』と心配していて)
「…ありがとうございます」
(元悪魔は相手に礼を言うと家を飛び出して行き、自分は「うん…何があったのかな」と心配そうに天使の彼に抱きついて)
「アイツらに、どう説明すりゃいいんだよ…」(天使の兄は、元悪魔を見送り一人になれば、眠っている部下を見つめながら呟いて。一方、天使は、『ねぇ、聞いてもダメかな?』と言いながら、相手の頭を撫でてあげていて)
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