匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
通報 |
「ん…」
(青年は未だぐったりとしたまま目を瞑っており、元悪魔は緊張が和らいだように「…とても美味しいです。リンゴの香りがいいですね」と微笑んで)
「…レン、起きてよ」(部下は、近くの路地裏に行くと、ぐったりしている青年の頬を撫で、そう呟いてはキスをして。一方、主人の天使は、微笑んだ元悪魔を見て、ふっと笑い、「そりゃよかった。シオンからお前の話を聞いていてな、ちゃんと話してみたかったんだ」と伝えて)
「…」
(青年は部下にキスをされても目を覚ますことはなく、元悪魔は「わ、私も…ぜひお話ししたいと思っておりました」と慌てて顔を上げ)
「…あのっ、レンぐったりしちゃって!」(部下は、不安になり、急いで店主の店に向かい、中に入ればそう言って、先程の事を説明して、「連れてかなきゃよかった…」と呟いて。一方、主人の天使は、「本当か?それは嬉しいな」と嬉しそうに微笑み)
「…もういい」
(店主は黙って部下の説明を聞いていたが、ポツリとそう呟けば青年を奪い取り「お前らに任せた俺が間違いだった、二度とコイツに関わるな」と告げ。一方、元悪魔は「ええと、その…すみません、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」と眉を下げて)
「!…やだ」(部下は、青年を取られると小さく呟けば、会えなくなるなら心中を目論み、武器を取り出して青年へ攻撃をして。一方、主人の天使は、「ああ、名乗ってなかったな。リヒト・ファントムだ、シオンが呼ばないだけで、呼び捨てでもいいぞ」と名乗り)
「ッ、おい!」
(店主は青年を庇うように攻撃を受けては、「もう帰れ、お前らは絶対にここに入れねえからな」と伝えては部下を蹴りつつ追い出して。一方、元悪魔は呼び捨てをする訳にはいかないため「リヒト、様」と呟いてみて)
「返せ…返せ…」(部下は、青年を取り返さないとということ以外考えられず、追い出されれば店を何度も攻撃しながら何度も返せと繰り返していて。一方、主人の天使は、「なんだ、呼んでくんねぇのか」と笑いながら言い、世話係はその言葉に、「仕方ありませんよ、ご主人様はご主人様ですから!」と言っていて)
「…うるせえ奴だな」
(店主は溜息をつくと知り合いの上位天使に連絡をし、部下を捕まえてもらうよう伝え。一方、元悪魔は「ぜ、善処します…」と俯いて)
「…絶対に逃がさない、レンは俺の物だ」(部下は、上位天使が来たことに気付けば、店主に向かってそう言って、捕えられる前にと持っている武器で喉を突き刺し。一方、世話係は「ほらぁ、ご主人様が困らせるからです!」と言い、主人の天使は、「悪かったよ、別に無理強いする気はねぇから、あんま気にすんなと言い」)
「おいおい…」
(店主は青年を安全な場所に寝かせてから外の様子を見たものの、上位天使にすら抵抗している様子に呆れたようにそう呟いては元悪魔や天使の兄にも連絡を入れ。一方、元悪魔は店主からの連絡が入っていることに気がつくと「…え、ルーカス様が…!?」と目を丸くし)
「!…何考えてんだよ」(天使の兄は、天使らと話したりしつつ過ごしていたが、店主からの連絡に驚いて、家の外に出れば、店主に電話をかけ、「おい、さっきのどういう事だ!」と焦ったような声で言い。一方、主人の天使は「どうした、何かあったのか?」と尋ね、世話係は、「ルーカス様が、どうなされたのですか?」と心配そうに尋ねて)
「そのままの意味だ。アイツが暴れてる、どうにかしろ」
(店主は相手からの電話に淡々とそう答え、元悪魔は「す、すみません、私…ルーカス様を止めないと…!」と慌てて支度をして家を出て)
「…今人間界なんだ、少し待ってくれ」(天使の兄は、どうすべきか悩んだが、悪魔の相手には首輪をつけているから大丈夫だろうと思い、そう言って電話を切れば中に戻り、2人に「少し戻らなくちゃならなくなった、俺の方でも気にかけとくからなんかあったら連絡しろよ」と言い、荷物を持って家を飛び出し。一方、部下は、理性をなくした様子で「レンを返せ!!」と上位天使に攻撃しつつ叫んでいて)
う、うん…
(自分は何があったのだろうかと不安に思いつつもそう返事をし、元悪魔は店の前に着くと「ルーカス様!何をなさっているのですか!」と部下を押さえるようにしがみつき)
「離せ!邪魔すんな!!」(部下は、元悪魔に押さえつけられても、抵抗していて、元悪魔を邪魔をしに来た天使だと誤認しており、何度も蹴ったり攻撃したりしていて)
「ルーカス様!」
(元悪魔は部下に攻撃されても離そうとせずそう声をかけ続け、「今攻撃をすれば、本当に二度とレンさんと会えなくなってしまいますよ!」と伝え)
「!…ロイ、しっかり押えてろよ」(部下は、元悪魔の言葉は届いておらず、必死に抵抗し続けていて。天使の兄は、店に着くと、暴れている部下と、押さえつけている元悪魔を見て、そう声を掛けては、部下と目を合わせては、赤く光らせ、『暫く眠れ』と命令をして)
「は、はい!」
(元悪魔は部下が眠るまでしっかりと押さえつけており、店主はその様子を見てはもう大丈夫だろうと思い窓を閉めて青年の元へ行き)
「…よし、あの部屋に閉じ込めといてくれ、手足を拘束も忘れんなよ」(天使の兄は、抵抗していた部下が眠ったのを確認しては、元悪魔にそう指示をしては、話を聞こうと、扉を叩き)
トピック検索 |